Leica Virgin 中将姫光学

湘南のはずれ、目久尻川のほとりでひっそりガラス玉と遊んでいます。

在没人公園

R-D1/Canon 50mmF1.8

駐車場はすでに閉ざされていましたが、夕方、大庭城址公園にも足を伸ばしてみました。
雨のあがった後ですので、湿った新緑が美しく、散歩には絶好でした。
ごくわずかですが、早くもアジサイの開が見られました。
嬉しくもない、梅雨先取り(!)です。

わたしのキヤノン50mmF1.8クローム鏡胴は、立体感の表出はそれほど得意ではないようです。
しかし、完全なダブルガウスではないためか、ボケはすごくきれいとは言えないかもしれませんが、静かで落ち着いています。
オーバーで撮ると焦点外のハイライトがけっこう滲みますが、"適正"露出ではそういうこともありません。
安定感の高い、当時多くの人に支持されたレンズだということを裏付けているように思います。
中玉のくもりにさえ注意すれば、もっともコストパフォーマンスに優れた、伊藤ジャパンによる標準レンズの日本代表と言えそうです。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2008/05/26(月) 23:59:25|
  2. Canon 50mmF1.8
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

中将姫さん、ありがとうございます。できれば教えていただきたいのですが、このレンズの後群のどの部分がゾナータイプとされているのでしょうか。実はゾナーは結構苦手なレンズでして、今までは「反射面を減らすために前群、後群ともに接合面を多くしている。特にオリジナル・ゾナーは後群はすべて貼り合せ。そのために曲率が制約的で収差補正がガウスタイプよりも劣る。但し反射面が少ないのでコーティング技術が未熟な時代には有利。」みたいな理解をしておりました。この50mmf1.8は反射面が8ありますし、後群も貼り合せと単独に分離されており、ゾナーというよりはガウスと思ってしまったのですが、もしかしたら、異なった構成図を見てしまいましたか???
  1. 2008/05/27(火) 03:50:42 |
  2. URL |
  3. kinoplasmat #lpavF/Xw
  4. [ 編集]

書き忘れておりましたが、「ゾナーはテレフォトタイプなので、レンズが短く、主点が前方に出る傾向がある。」というのも記憶にありました。CANONレンズの主点の位置は見たことがないので全くわかりませんが、その当りの特徴を持っているのでしょうか??
いずれにせよ、さんざ無知をさらけ出して申し訳ありません。
  1. 2008/05/27(火) 08:52:15 |
  2. URL |
  3. kinoplasmat #lpavF/Xw
  4. [ 編集]

kinoplasmatさん
こんにちは。
横レス失礼致します。

くだんのキャノン50mmf1.8は、確かにWガウス変形タイプに分類されるのですが、しかしながら、標準形のWガウス、例えば、オーピックレンズの改良型である球面ズミクロン35mmの6枚玉や8枚玉モデルなどは、開放では、コマフレアが出てしまいますので、かの天才設計者、伊藤宏氏がこれに改良を加え、開放からシャープな結像をするように設計し直したものです。

具体的には、前から3群目、枚数的には、4枚目の凹レンズと5枚目の凸レンズを貼り合わせたエレメントの形状がゾナーの後群の形状を参考とし、また、サイズ的にも、前群に比して小さくしていることから、パワー配分が前群が勝ち気味になっているものと思われます。

さらには、全長と後玉の位置ですが、標準的Wガウスに較べると、キャノン50mmf1.8はかなり後ろに位置しており、こういった点から、幾つかの文献でも、後群にゾナーの影響を受けたWガウスの発展型と説明されているようです。(但し、或る文献では、トプコール5cmf1.5の設計を見て一枚外した云々という説明がありますが、伊藤氏の名誉のためにも述べますが、明らかにこれは間違いです。)
  1. 2008/05/27(火) 12:06:08 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

charley944さん、こんにちは。丁寧に解説いただきありがとうございます。少しレンズ構成面にこだわりすぎていたようです。おっしゃるとおり、パワー配置が前群重点の形状はゾナーの影響を受けているかも知れませんね。レンズ構成を見ると下手をすると両方の不利な部分を持ってしまう可能性もある中で、伊藤氏はやはり天才的にひらめいたのでしょうか。特定の条件の時に非点収差まで出て、ぐるぐるするというのは確かに非常に面白いレンズだと思いました。またそういう設計に対して外部からいろいろな揶揄が入るところなどは、ルドルフ博士のテッサー絡みの話にも共通するところで、偉人の証明かも知れませんね。
  1. 2008/05/27(火) 15:59:36 |
  2. URL |
  3. kinoplasmat #lpavF/Xw
  4. [ 編集]

kinoplasmat さん
レス有難うございます。
非点収差と球面収差を間違えていたとは、いやはや赤面ものでした、そうですね、周辺部のぐるぐる渦巻きはまさに非点収差の為すワザです。ご説明有難うございます。

ゾナー最大の欠点とも言えるものは、近距離収差変動で、普通は球面収差が目立ってきて、至近距離のポートレィトなど、柔らかめに写って、えもいわれぬ仕上がりになるのですが、この混血児は、開放時のコマフレアも、球面収差も力づくで抑え込んだ代わりに、特定距離で非点収差がバクハツしちゃったみたいです。

しかも、ここでは個体差があるようで、中将姫光学さんのものは3m付近の合焦での背後、小生のものは、5m以降の結像での無限手前のものというように若干条件が異なっています。

またこれが天才の設計したレンズの面白いところなのかもしれませんね。
  1. 2008/05/27(火) 17:29:16 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

キヤノンのHPに構成図が出ていますね。これですか?
http://www.canon.co.jp/Camera-muse/camera/lens/s/data/50-85/s_sere_50_18v1.html?p=2

話はそれますが、私はこちらが欲しいのですが、試された方おられますか?
http://www.canon.co.jp/Camera-muse/camera/lens/s/data/50-85/s_sere_85_15v1.html?p=2
  1. 2008/05/27(火) 18:47:40 |
  2. URL |
  3. ksmt #GCA3nAmE
  4. [ 編集]

ksmtさん
構成図のURLご提供有難うございます。
まさにここで言う後ろから二番目の二枚組が相似を含む対象光学系を前提としたWガウス型では特異な配置なのですね。

さて、ご質問のキャノン85mmf1.5ですが、アルミ黒塗装鏡胴になったSer.IIは一度、所有したことがあります。
このレンズは良く知られている通り、ニコンの同じ焦点距離、同じ開放値のレンズと全く同じレンズ構成でただ、絞りの後ろの凹レンズにのみ、キャノン固有の新種ガラス(オハラ溶解?)を用いていたため、曲率は抑えた代わり、経年劣化でその玉が白く風化してしまうというリスクを抱え、小生が買った個体も同じ病に蝕まれていました。尤もその曇りに気付いたのは、或る時、手元資金不如意で銀座の黄色い手榴弾に売りに行った時ですが・・・

で、肝心の写りですが、個人的には、この後買ったニコンの同スペック品よりも、若干シャープで後ろボケもなだらか、更にセンチュリアのネガではこちらの方が中間色の発色が彩度が上がって艶やかに見えたと記憶しています。
寧ろ、対ニコンではf1.5のものよりは、85mmf2の後期の新種ガラス用いた黒鏡胴のものと較べた方がニュアンスが近いのでは?と思った次第です。
勿論、初期の個体差の上にそれぞれの経路が違い、経年変化を考慮しなければならないですから、小生のインプレッションはあくまでN1同士の感覚的比較論でしかないことをご理解下さい。
  1. 2008/05/27(火) 22:08:17 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

チャーリーさん、
情報ありがとうございます。助かります。実はボケ玉だったら買おうかなぁと思ったのですが、ニコンよりシャープでは相当シャープなので見送ります。キヤノンの最初の85mmであるセレナー85mm F2を買ってみたのですが、既にシャープすぎて面白みがありませんでした。どうやら国産の中望遠ではボケ玉は存在しないようですね。
  1. 2008/05/27(火) 22:34:01 |
  2. URL |
  3. ksmt #GCA3nAmE
  4. [ 編集]

ksmtさん
こんばんは。
ボケ玉というか、滲み系の中望遠が宜しいのでしたら、コムラーの85mmf1.8が結構そういう類いの写りだったような記憶があります。

但し、球面収差、コマ収差云々以前に個体差かもしれませんが、色収差の補正があまりよく出来ていなくて、W-komula35mmf2.8のニッコールにも勝るとも劣らないシャープで色ヌケの良い写りと比較して同じ会社の製品かいな・・・と首をかしげたことがあります。
まぁ、色ヌケが悪いといっても、被写体周囲にうっすら虹が出るとかそこまでは悪くはなく、せいぜい、古いAiニッコールの35-135mmが最新のAiAFのものと較べると色が褪せているなぁと思うくらいのレベルですが・・・
従って、f1.8で相当滲んだモノがあるくらいですから、一眼用マウントの85mf1.4は相当滲んだりぐるぐる回ったりするんではないかと想像した次第です。
或いは、ケンコーのユニバーサルマウントのMC85mmなんていうのは、元々非球面収差と近距離収差変動を残した人工クセ玉でお値段も実売15000円以下なんで、お遊びには宜しいのではないでしょうか。
  1. 2008/05/28(水) 00:03:24 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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  1. 2008/06/01(日) 00:42:24 |
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ライカのレンズ、各国のノン・ライツ・レンズ、アダプターで無理やりライカ・マウントにしたレンズ…。気が付いたらたまってしまったこれらガラスのかたまり達を整理するため、日記風に綴ってゆきます。しかし、技術の向上はなく、カメラも汚れて距離計が狂いはじめました。看一下、没進歩的博客。

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