
ELニッコールがよく写る、ライツ・フォコターが素晴らしい、エンラージ・エクターは完璧…。
かねてから引伸ばしレンズの改造レンズがいことを、折につけ聞いていました。
収差がなく、シャープさと柔らかさが同居していて、色再現性抜群、F値の暗さを補って余りあり。
こんなことをきくと何か1本はと、欲望の炎が燃え上がります。
ちょうどDallmeyerレンズ群の素晴らしさを聞いたのも、そんなタイミングでした。
Super-Six、Septac、Kinematograph。
あちこち検索して探しましたがなかなか見つからず、あったとしてもかなりの高額品で、ライカマウントになるととても手の出る価格帯ではありません。
このふたつが互いに結びつくのは必然の流れと思います。
Dallmeyer Enlarging Anastigmat 50mm F3.5。
聞いたこともないレンズですが、新たな発見かもしれません。
期待を胸に宮崎さんの改造を待ちます。
宮崎さんのレンズ改造カルテのコメントは…。
「過剰補正。このため中間のフクラミは小さい。開放ではフレアがあるがF4.5で解像力・コントラストともに良好になる」。
なんとも中途半端に曲線を描く干渉計のテスト結果を見て、正直、がっかりきました。
グラフを見る限り、エルマーなどとそう変わるものではないようです(本来はそれだけでも立派なものですが)。
撮影してみても、開放のフレアはかなり深刻で、撮ったら実は優秀だったとなる夢もその場で氷解しました。
これが実は5年前の話です。
今回、久しぶりに持ち出して開放のみで撮りましたが、結果はやはり同じです。
絞れば確かに格段に改善しますが、それだったらフォコターみたいに最初から開放をF4.5にするくらいの潔さで世に出して欲しかったなどと文句も出てきます。
アンダーに補正すればフレアは目立たず、逆にこんなシチュエーションではわずかに霞が立ち込めたような雰囲気がいい味を出すようです。
ディテールがよく出ていますし、前ボケがたいへんきれいなのも印象的で、木の枝振りなど迫力を伝えています。
F4.5専用レンズとして使ってもいいかなと、やや見直した江ノ島からの報告でした。
テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真
- 2008/01/25(金) 23:53:47|
- Dallmeyer Enlarging Anastigmat 50mmF3.5
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道真和他孫子>>
作例を拝見しましたが、清冽な空気まで写し取ってきたような素晴らしい臨場感ですね。
これが、シャープ一本槍のマイクロニッコールなんかで撮ってたらどんな画になっていたやら・・・
やはり、撮るものに応じて、多少の甘さ、時には抑え目な発色なども、表現方法の選択肢として尊重されるべきなのかな?と思えるようになってきました。
何せ、今まで、自分の一番好きなレンズは?と聞かれると、一にSマイクロニッコール5cmf3.5、二にノクチ50mmf1.2、三番目にやっとノクトン50mmf1.5てなカンジだったので。
また、是非とも、シャープでハイコントラストのレンズだけが良いレンズなんじゃない!ということが良く判る作品をお願い致します。
- 2008/01/27(日) 21:47:34 |
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- charley944 #SFo5/nok
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charley944さん、過分なお褒めのコメントいただきありがとうございます。
わたしの場合は技術も知識もありませんので、いろいろな偶然が重なった結果と思っています。
アンダー目だったり、モノクロ的な状況では、こんなローコントラストなレンズが力を発揮してくれるものなのですね。
写真は、本当に面白いものだと再認識です。
ノクチ50mmf1.2で撮るとより神々しく写るようにも思いますが、いずれにしても木造の宗教建築物は、そういう場所に建っているからでしょうが、甘いレンズも独特の表情をもって表現してくれることがよくあるように思っています。
マイクロニッコールは噂のみ聞くレンズです。
すべてを見逃すことなく写し取る、ものすごいレンズと認識しています。
近い将来、作例を拝見できるものと楽しみにしています。
- 2008/01/28(月) 00:15:28 |
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- 中将姫光学 #-
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中将姫光学さん
おはようございます。
Sマイクロニッコールにご関心のようですから、今週の「深川精密工房」のアップ時に実物写真と作例のCDあったら載せておきましょうか。
とにかく、開放から目が醒めるようなシャープな写りで、かといって、発色が悪いワケではなく、撮るモノ、場所によっては、リアルすぎ、正確な記録にはなっても、作品にはならない、という唯一にして最大の欠点があります。
また一説には、同じニコン同志であれば、Sマイクロニッコールのf5.6と、ニッコール50mmf1.1のf5.6では後者の方が写りがイイという意見もありましたが、少なくとも自分で試した限りでは、やはりマイクロニッコールのシャープさ、緻密さに軍配が上がるように思えました。
- 2008/01/28(月) 10:00:38 |
- URL |
- charley944 #SFo5/nok
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charley944さん、ご返信ありがとうございます。
わたしが好きなレンズタイプとして、"安い、が、あまり写らない"というのがありまして、その対極にある、と思われるマイクロニッコールはまったく名のみ聞く的存在です。
charley944さんが筆頭にあげられるというのは、ただ事ではないでしょう。
可能であれば、見せていただければ、たいへん嬉しいことです。
アリ・マウントの改造シネレンズのすばらしさをupされながら、それらを差し置いて最上とするマイクロニッコール、う〜ん、興味津々です。
- 2008/01/29(火) 00:02:54 |
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- 中将姫光学 #-
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中将姫光学さん
こんばんは。
そもそも、レンズ改造を始めたきっかけが、Sマイクロニッコールを超えるレンズを自分の手で作りたい、とい無謀な欲求によるものだったのです。
でも、最新のツァイスウルトラプライムレンズを除き、アリ最強(≒全撮像用レンズ最強クラス)の描写性能を持つと思われるクックスピードパンクロのSer.II以降のアポクロマート、非球面、そしてマルチ&コンビネーションコートという至れり尽くせりの仕様でも、刃物に喩えれば良く切れるが、日本刀であって、スウェーデン鋼をマイスターが1本1本手打ちで拵えた微細手術用メスのような切れ味を持つSマイクロニッコールとは所詮、別次元のものだと気付きました。
尤も、被写体やシチュエーションによっては、全然別の性格を持つアリ改やエンラージ改の方がふさわしい場合は幾らでもあるので、近頃は全く別のモノとして、楽しむ心のゆとりが出てきたような気がします。
- 2008/01/29(火) 00:33:55 |
- URL |
- charley944 #SFo5/nok
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charley944さん、こんばんは、説明ありがとうございます。
なるほど性格の違いが納得できる表現をされています。
マイクロニッコールではなく、スピードパンクロの方が日本刀なのですね。意外…。
設計者は、みんな1つの方向を向いて同じものを目指したのではなく、それぞれに理想としているものを結実させたのでしょうから、それに共感できればお気に入りの1本になり得るわけですね。
charley944さんにとってのSマイクロニッコールは完成されましたか。
- 2008/01/29(火) 23:27:06 |
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- 中将姫光学 #-
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中将姫光学さん
小生にとって、Sマイクロニッコールは原点であり、終着点であり、はたまた最高峰であり、見方を変えればとても到達し得ない深淵なのかも知れません。
そもそも、古いレンズには性能など期待せず、タマルキンのオヤジがコレクション用にどうだ?ということだったので、日本の産業界の末席を汚す身としては、この日本のお家芸、半導体産業勃興の嚆矢となった貴重な産業遺産を第三国に渡さないで、里帰りさせて上げたかったのが、これを買うきっかけでした。
しかし、撮ってびっくり、初体験のシャープさに神秘性すら感じてしまったのです。
勿論、当工房では初めて実用化に成功した、キネヘリゴンも、キネクセノンも圧倒的な情報量で別次元のプリントを作り出してくれますが、この繊細且つたおやかな日本的な美意識に満ちたレンズとは別物です。
それでも、ご質問にあえてお答えするならば、同じテイストのものが出来たのが、近いうちに工房作品画像アップしますが、キャノンの5cmf1.8の銀鏡胴3つばかりから良いとこどりして、調整の上組んだ、Sマウント1号機です。
これは、シネレンズよりも更に鮮鋭な、目の醒めるような細密画を描いてくれるので、ライバルとはいえ、やはり、同じく日本的な美意識が宿っているのかも知れません。
- 2008/01/30(水) 12:54:51 |
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- charley944 #SFo5/nok
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愛情に溢れた文章をいただきありがとうございます。
"繊細且つたおやかな日本的な美意識に満ちたレンズ"とは、なんという表現でしょうか。
Sマイクロニッコールとキノヘリゴン、キノクセノンとの違いは、わたしなどには推して量るしかないのですが、説得力のある言葉で、違いが分かったような錯覚を感じます。
Sマイクロニッコールの入手は、これを生涯かけて目指すという大目標か、これ以上のものに出会うことは叶わないという悲劇か。
少なくとも、charley944さんにとっては前者だったようです。
ハイブリッド5cmf1.8を楽しみにしております。
- 2008/01/31(木) 00:14:48 |
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- 中将姫光学 #-
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- 2008/02/04(月) 17:26:07 |
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