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ランチはイチジクのクレープ

E.Rokkor 50mmF4.5
ゲストハウスは新潟駅から萬代橋を渡ってさらに歩いた先の古町というかつての繁華街で、白山という駅の方が近いと分かり、この駅から今日の旅がスタートしました。
わたしがまだ訪れたことのない都道府県は15もありましたが、今回、北陸を駆け足で縦断したことで12となり、もうひとつ減らすためにこれから山形県酒田市を目指すことにします。
村上で酒田行きに乗り継ぎになりますが、20分後の各駅で行っても50分後の快速で行ってもあまり時間はかわらず、快速は指定席券500円ほど必要ですが青春18きっぷが使えると若い女性の駅員さんがお勧めしてくれたので、仰せのとおり快速で行くというと券売機で指定券を買うのを手助けまでしてくれました。
昨日書き忘れましたが、糸魚川の観光案内所の女性も質問するこちらが舞い上がってしまうような美女でしかも親切丁寧、こういう駅員や案内所職員が増えれば旅するおじさんは増えるに違いありません。

地方の主要駅には必ず観光案内所があって、どこでも駅周辺散策マップをタダでくれます。
ヨーロッパの町でも同様でしたが、中には有料の地図しかないところもあり、シンプルだけど工夫して分かりやすくした現地語・英語二ヶ国語表記の無料地図ばかりだったこれまでの町の努力に敬意を表したいです。
村上の地図もそんなひとつですが、他よりも広範囲を網羅していたため距離を見誤ってしまいました。
まばらに残る古民家や寺院を眺めながら教えてもらった酒蔵に着いて限定酒を試飲させていただいたうえで購入し、駅までの方向を聞くと歩いては電車に間に合わないことが分かりました。
タクシーを呼んでもらうか次の列車にするか悩んでいると、酒蔵の女性が自分の車で駅まで乗せていってくれると言うのです。
もちろん固辞しましたが、どうせ外に出る用事があるから気にしないでととても親切です。
村上には今度はじっくり滞在しないといけません。

酒田には日本を代表する写真家・土門拳の記念館があり、同時期の写真家・入江泰吉の写真美術館を擁する奈良市に暮らしているわたしとしては行ってみなくてはなりません。
駅からずいぶん離れていますが、酒田には無料のレンタサイクルがあり、同じ快速電車で着いた10人くらいが自転車を借りようと列をつくっていました。
土門拳は奈良の古寺や仏像を多く撮影した人ですが、なぜか入江泰吉とは面識すらなかったようです。
作風がまったく異なるので互いに距離を置いていたのでしょうか。
わたしには子どもを撮った写真などに同じ目線と意識を感じ、同時期に同じ場所にいながら交流がないというのは外からの圧力でもあったのではという気がしてなりません。
しかし、この記念館の建物はずいぶん立派で、初代館長がダンカンへのニッコールレンズ紹介でも知られるライフ誌カメラマンの三木淳氏、2代目が土門拳の奥さん、現館長は土門拳の長女であるにも関わらず、土門のオリジナルプリントを1枚も所有していないと聞いて驚いてしまいました。
展示している写真も少なすぎるような気がしますし、著名人の肖像、筑豊などの子ども、被爆者、仏像関連と土門拳の代表的なものを網羅していますが、まったくタイプの違う写真の関連付けの説明などがないので数人の写真家の写真を見たような印象が残ります。
記念館という以上は土門拳の生涯と作風の変化がシンクロするような展示にならないものだろうかと引っかかる部分が残りました。

記念館まで駅から30分かかりましたが、さらに20分自転車を走らせたところに有名な酒蔵があります。
試飲できるのが売りなのですが、ただひとりの客であるわたしはやって来るところを見られていて、申し訳なさそうに車、バイク、自転車の方は試飲できないのですと断られてしまいました。
ところが、ぜひ試飲させてほしい、自転車押して歩いて帰りますからと言うと、あっさり試飲を許可してくれるではないですか。
村上も酒田も酒蔵の人は好い人ばかりですね。
その帰り道、金沢に続いて骨董市をやっているのにばったり出くわしました。
酒を1本買ったばかりでこれ以上荷物は増やせないと適当に見て歩いていると、文久元年に購入と箱書きのあるメガネを見つけ、江戸時代の光学製品は見逃せないと購入してしまいました。
自転車は漕いでいましたが、まだ試飲の酔いは覚めてなかったのでしょう。

さて、本日の作例ですが、酒田でお昼代わりに食べたクレープの移動販売のお姉さんズです。
人通りのほとんどない土門拳記念館の前のあたりでしたが、逆に行政の要請で不人気の記念館に人が集まるようにと出店していたようです。
クレープの皮は庄内米で、中のフルーツはここの畑で採れたものを干してつくった、普通のクレープ屋さんとはレベルの違う、おいしくて腹持ちのよい主食になるような食べ物でした。
オーナーの横に可愛らしいバイトの子が働いていると思ったら娘さんで、そのうち様子を見に来たお母さんも混じって、山形方言のレッスンをしてもらいました。
山形と言っても地域によって違いがあるそうで、北前船の出港地だった酒田では、京都の産品とともに風習や言葉も入ってきて、京言葉のような酒田弁もあるんですよーと教えてくれます。
そういえばメガネの骨董商も船で伊万里の染付なんかがいっぱい入って来てるんで、焼きものファンがけっこう酒田まで来るって言っていました。
ネコちゃん入れると母子4代勢ぞろいの写真は、わたしにとって干しイチジクのクレープと同じくらいの甘さに包まれたものになりました。
【Alpha7II/E.Rokkor 50mmF4.5 F4.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Minolta E.Rokkor 50mmF4.5 | trackback(0) | comment(2) | 2017/04/09 Sun
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Comment

長文
長文の旅行記、楽しく読ませてもらってます。
2017/04/25 Tue| URL | Ksmt [ 編集 ]
ksmtさん、コメントありがとうございます。
だらだらと長文で恐縮です。
ごちゃごちゃとあちこち回る旅なので、備忘録も兼ねて記録を残そうと考えています。
ksmtさんが自身のサイトを見ながら、何年前の何月にどこに行ったと確認していたのをみてなるほどとまねしているところがあります。
2017/04/30 Sun| URL | 中将姫光学研究所 [ 編集 ]

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