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上から入れてたのでした

Tanar 5cmF1.8
タナー5cmF1.8は、100本程度の製造数だとおととい書きましたが、この数字には自信がありません。
わたしの知っているオールドレンズ愛好家二人が所有していて、さらにクラシックカメラ専科No.45と世界のライカレンズPart2の2冊にも掲載されているので、わたしのを入れると5本が現認できてしまうからです。
100本のうちの5本ですから5%で、例えばライツの初代8枚玉35mmズミクロンのスクリューマウント版は確か700本ほどの製造だったので、じゃあ知り合いや書籍に掲載分合わせて35本も出てくるかと言えば、絶対にそんなことはありえないでしょう。
100本という製造数がどうも怪しいようです。

5本のうち4本は製造番号が82118、82121、82326、82345と分かっていますが、Camerapediaというウェブサイトに82325、82426がタナックVPというカメラに付いていたと記載されています。
そのタナックVPですが、このカメラは設計が進んでいたものの1959年12月に田中光学が倒産したために、レオタックスGなどと同様、債権者ないしは修理工が仕掛品を組み上げて少数が世に出ただけの幻のカメラと言われています。
レオタックスGは500台くらいかという説がありますが、タナックVPは数台から数十台程度ではと言われているようです。

タナックVPが計画された1959年は、すでにライカM3が発表されて5年が経ち、ニコンFやキヤノン・フレックスなどの高級一眼レフが発売になった年ですから、旧タイプのレンジファインダーとしては、M3を超える高性能を打ち出すか、機能を落として低価格で勝負するかのどちらかしかありませんが、国産各社ではF2以上の高速レンズを搭載したレンズシャッタータイプの低価格カメラが普及し出したときで、もはや田中光学の余命は残されていなかったのです。
ニコンSPを思わせる前衛的なファインダーにはパララックス補正機能が省かれ、シャッターも高速と低速の2軸のままで最高速は1/500秒と、見た目と性能のアンバランスな中途半端なカメラになったのはやむを得ないでしょう。

このタナックVP用に用意されたタナー5cmF1.8は、カメラのデザインにフィットするようシルバーの深い切り込みをローレットに意匠したゼブラタイプのユニークなデザインのレンズです。
しかし、このデザインは前掲の製造番号82325以後のもので、821番台は平凡な黒鏡胴です。
821番台はVPのデザインが決まる以前のプロトタイプかも知れませんが、サンプル数が少なすぎて推測することもできません。
ゼブラタイプもサンプルは少ないですが、82325から82426まであるというので、そこだけをとらえれば100本程度になります。
何本かはカメラとセットで、それ以外はレンズ単独で、債権回収の少しでも足しになればと売りに出されたのでしょうが、まともな値段で欲しがるところがあるとも思えず、二束三文でまとめてどこかが引き取ったように思われます。
後年になって、希少価値のためにカメラもレンズも高価に取引されるようになるのは、時代の皮肉といえるでしょうか

さて、本日の作例ですが、5月に大和郡山を散策した時に面白かった、カフェにある金魚の電話ボックスを再訪して撮ったものです。
稗田阿礼祭はお昼前にいったん午前の部が終了となり、午後に子ども神輿渡御などが行われるというので、お昼を食べてから戻って来ることにしました。
こうなると自転車は便利で、近くでラーメンを食べてまだだいぶ時間があったので、電話ボックスのことを思い出して行ってみたのですが、今年から始めたというかき氷を食べて、オーナーの方からどうしてこのカフェをオープンさせたのかの話をじっくり聞くことができて充実の昼休みでした。
彼のコーヒー豆の炒り方へのこだわり、家族に対する愛情、さまざまな幸運などが重なって個性的なカフェを作らせたとのことで、そんな話を聞いたらコーヒーも飲みたくなってすばらしい深煎りを味わわせてもらいました。
倹約しているときにかき氷とコーヒーで、わたしとしては思わぬ出費でしたが、価値ある使い道でしたし、またコーヒー飲みに行きたいと思います。
【Alpha7II/Tanar 5cmF1.8 F1.8】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Tanaka Kogaku Tanar5cmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2016/08/20 Sat
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