スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --

赤提灯の軌跡

Xebec 5cmF2
昨日何もできなかったことを反省してホテルを早々にチェックアウトすると、近くにバス停を見つけて、すぐ来たバスでバスターミナルに出ました。
昨夜調べておいた大圩という古鎮に行くため、バスを探していたらおばさんに声をかけられ、わたしのバスが大圩行きで今発車するので早く来いと急かされます。
あまりに順調な移動に嬉々として付いていき、言われた運賃20元を渡すとチケットをもらいました。
しかし、それはなぜか手書きで、バスはすぐ出たものの、あのおばさんは乗ってきません。
あれっと思い別のおばさん車掌にチケットを見せるとそれは有効でしたが、あの人はただの客引きでバスの中でチケットを買えば4元だよと説明してくれました。
新手の詐欺でしょうか、バスの中では上海から来ていたカップルも同じ被害に合っていて、やられたと悔しがっています。
あのおばさん、日中合わせて3人から48元を騙し取っていて、今日の実入りはなかなかだとターミナルのどこかでほくそ笑んでいるのでしょうか。

大圩も古鎮遊広西編に掲載されていますが、規模が小さく古鎮好きでなければわざわざ来る価値があるかは微妙です。
しかし、川辺にあって景色が好く、桂林の中心から30分ほどと至近なことから、訪れる人はけっこういます。
地元の人も土産物屋やら唐辛子の瓶詰や小魚のフライの屋台などをやったりで、適度な活気があってちょっとした観光地の賑わいです。
一方で、古民家で暮らす地元の人の生活も営まれていて、何気なくを装って土地の老人を撮ったりなどもできる歩きやすい古鎮でした。
作例は、集落のはずれの方で、中国式の提灯がずらっと並んではいますが、観光客はほとんどここまで来ないようで、ローカル度が高いのが好いです。

その大圩から10キロほどのところに熊村というもうひとつの古鎮がありました。
大圩でお昼を食べたときに行き方を聞くと、路線バスがちょっと先から出てるよというので行ってみますが、表示されているバス停の名前に熊村はありません。
しばらくして、来たバスに熊村に行くか聞くと行くよというので、車内の路線図を見ると雄村という名があって、ここがそうなんだろうなと降りるとやはり村の名は熊村になっていました。
熊村も雄村も同じ発音ですが、なぜ2つの字があるのか村人に聞いても、昔からそうだからという答えが返ってきただけでした。

熊村は中心部のほとんどが新しいしかし安っぽい作りの建物になってしまっていて、周辺部のみに古民家があるだけと旅行者には魅力がないらしく、他に参観に来ている人は皆無でした。
しかし、そこには素朴な生活の匂いが満ちていて、窓を補修する人や藁を束ねる作業をする女性、ぼんやり家の前に座る老人などと気軽にあいさつを交わすことができます。
アヒルが群れで飼われ水牛が水浴びする川があり、そこから引かれた水路が村を通って田んぼに向かっているさまは、ミニ水郷と呼べる風情で気に入りました。
ただ、冷西瓜の文字につられて食堂で冷たいスイカにぱくついていたら店内で肉の解体が始まり、よく見るとそれが皮を剥がされたワンちゃんだったのにはぶっ飛びそうになりましたが。

夕方、桂林に戻ってバスターミナルのそばで食事をしました。
小さなレストランが何十件も並んでいてどこに入るか悩み、きれいな少女がひとりウェイトレスをする店に入ったのですが、桂林最後の食事としては正直がっかりな味でした。
しかし、客が途切れて厨房から若い男性が出てきて、ウェイトレスの少女と何やら親しく話をしだしてふたりが二十歳そこそこで結婚して一念発起、桂林に出てきて起業してこの店を始めたばかりだと教えてもらい、なんだか応援したくなってしまいました。
また、いつか来るから腕を上げといてねと彼に言って店を出て、行きと同じ夜行バスで深圳に戻りましたが、もうこのバスに乗ることも、桂林に来ることもないのだろうということを町並みを眺めながらぼんやり考えていました。
【Alpha7II/Xebec 5cmF2 F2】
スポンサーサイト
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Xebec 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/27 Wed
<< 最後の2キロは歩いて | home | 他人の空似か >>

Comment


Comment form


管理者にだけ表示

Trackback

この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

| home |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。