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やじろべえさんの雨

R-Serenar 5cmF1.5
ホイアンにはもう1泊して明日の朝の便で帰国の途につくので、今日は実質的に旅の最終日です。
ベトナムでやり残したことはないかとか、人の少ない早朝のうちにホイアンを散策しようとか真面目な旅人なら発想しそうなところですが、わたしたちは何も考えずに1日過ごしました。
ホテルで1日200円で自転車を貸してくれるというので。海まで行ってみようと計画しました。
まず市場に寄って、南国フルーツを仕入れて海辺で食べようと見て回ると、濃厚なオレンジ色をした見るからに完熟のマンゴーを手に入れて上々の滑り出しでした。

海までは一本道ですが、交通量が多い通りで車やバイクが追い越していく中を自転車で行くのは少々危険ですし、田園地帯の農道のような道の方がいかにもベトナムらしい風景が見られて楽しいだろうと地図を見ながら裏道を進みます。
進路を川に遮られたり、大きなホテルの敷地に入りそうになって警備員に追い立てられたりしながらようやく待望の海に出ました。

掘っ立て小屋のレストランがあったので、ちょっとしたシーフードとビールで乾杯しました。
日本の海の家のような施設でしたが、メインの海水浴場からだいぶ離れてしまっていて、重機が入った護岸工事まで行われていて泳ぐ人もありません。
ボゴタですっかりお気に入りになったモヒートをおかわりで飲みましたが、いま考えるとミントの代わりにパクチーが入っていたかも。
市場で手に入れたマンゴーとパパイヤは、さすがにここでは広げられないので、少し歩いて波打ち際近くに腰掛けてぱっくぱくと食べまくりました。
完熟マンゴーは期待通りの美味で、この国の大地の恵みに感謝せずにいられません。

帰りもまた道に迷いまくりながら、それでもかまわず田植え風景を眺めながら適当な道を漕いでいると。道端に古びた碑を見つけました。
何やら英仏日の3ヶ国語で記してあって、薄れた日本語は読めないので、英語の方をみると400年前の日本人の墓が田んぼの真ん中にあるようです。
江戸幕府の鎖国令にしたがって帰国しかけたものの、残してきたホイアンの恋人のことが忘れられずに舞い戻ってこの地に骨をうずめた谷弥次郎兵衛という貿易商の墓だそうです。
この碑を読んでええっ?と思ったのは、ホテルの髭のマネージャーがタニという名前だったからです。
今朝、あいさつに来たとき、タニと自己紹介するので冗談で日本人かと聞いたのですが、笑いながら近くの町で生まれたベトナム人と言っていました。
本人も知らないけど、実はやじろべえさんの祖先なのかも知れません。

ホテルへ戻って落ち着く間もなく、激しいスコールがやってきました。
隣室のアメリカ人とすごい雨に興奮して、バルコニーから繁華な通りを観察しました。
10分もしないうちに道は川になって気温が下がり、ほとんどの人は軒先に立ち尽くしながら雨宿りしています。
するとどこからともなくかっぱ売りが何人もやって来ると、雨がっぱは次から次へと飛ぶように売れていきました。
人々はかっぱを着るや一目散にそれぞれの宿へ戻っていくのですが、赤青黄色とカラフルなかっぱの行きかうさまは、まるでもうひとつのランタン祭りです。
タニさんによれば、今は乾期で雨が降ることは珍しいそうで、こんな大雨が降るなんてねえと驚いていました。
偶然墓前に現れて手を合わせていったわたしたちを喜ばせようと、やじろべえさんが降らせた雨なのかもとわたしはぼんやり考えました。
【Alpha7II/Accurar 35mmF2.8 F2.8】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Accura Accurar 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2016/06/25 Sat
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