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恐るべきキヤノン軍団

Canon 28mmF2.8
「ライカに追いつけ、追い越せ!」
1940~50年代の日本の小型カメラ産業の発展を傍観するとき、これほど当時の状況を言い現わした言葉は無いように思います。
戦前のパテントを回避しながら開発されたライカと同様の性能のハンザキヤノン、戦中の輸入がストップした中でのライカの忠実なコピーであるニッポンカメラ、戦後のライカのパテントが無効になったことで次々と登場してきたそっくりさんと改良機たち。
カメラのボディにはあまり関心のないわたしの眼で見ても、この時代のカメラ開発関連の話はおもしろく、20年の長きにわたってライカを目標に光学産業が発展したことを興味深く感じます。

しかし、それでもわたしにとって興味深いのは、その当時のレンズ発展史の方です。
独自のバヨネットマウントだったハンザキヤノン、セイキキヤノンのレンズを除外して、ライカマウント規格で日本メーカーが設計したレンズをカウントしていくと200種類を超えます(試作品のみ残るレンズ、ミラーボックス用のレンズを含めてます)。
1930年代、六櫻社のレンズのガラスに輸入したイエナガラスを使用したり、日本光学がテッサ―やゾナーを分解してそっくり同じものをつくったという時代から、戦後ここまで発展した状況はレンズの百花繚乱と感じられます。
レンジファインダーカメラは一眼レフよりはるかにレンズ設計の自由度が高いですし、新種ガラスの登場で自由度はさらに高まったことで、ズマールやゾナーのコピーでは飽き足らずに改良してよりよいものに仕上げる日本人気質が遺憾なく発揮されたことが実感されます。

さて、そんな中でも突出しているのはキヤノンのレンズ群でしょう。
数えてみると、広角10種、標準11種、望遠9種、ミラーボックス用9種の39種類のレンズを発売しています。
広角、標準、望遠、ミラーボックス用とほぼ均等に出していて、バランスが取れていると思ってしまいそうですが、例えば標準=50mmが11種と突出しているのですから、偏っているともいえます。
しかし、レンジファインダーカメラは素通しファインダーが50mmなので、50mmレンズにバリエーションが豊富なのはけっして不自然ではないのでしょうか。

28mmレンズは2種あって、F3.5(1950年)、F2.8(1956年)と当時の広角としてはかなり明るく、スペック的にかなり魅力的だったはずです。
両者とも4群6枚なのでガウス型だろうと思っていたのですが、F3.5の方はガウス型で、F2.8は意外にも同じ対称型ながらオルソメター 型でした。
35mmフォーマットでもおもに広角レンズでこのオルソメター型の設計はあって、この名称のもとになったツァイスのオルソメター3.5cmF4.5やツァイス以上に老舗光学メーカーのスタインハイルのオルソスティグマット35mmF4.5(写真工業出版社「世界のライカレンズPart 3」では2群6枚の19世紀のオルソスティグマットの型で紹介されていますが、わたしが所有するものは4群6枚のオルソメター型です)がよく知られていますが、キヤノンの28mmF2.8はより広角で1段以上の明るさを獲得していて、数字上はかなりの高性能レンズのような印象を与えます。

さて、本日の作例はこの日宿泊したホステルの公共スペースで何となしに撮った1枚です。
160年前の立派な古民家を宿泊施設に改装したそうで、部屋が8人部屋のドミトリーということもあって3000円少々で泊まれる好い宿と思い利用させてもらったのですが…。
宿泊した部屋は蔵を改装したとのことですが、2段ベッドを4台も置くせいか建材の文字もむき出しで、古民家に泊まっていることの実感できないつくりでした。
レストランもウリなようで朝食をとるようつよく勧められましたが、1000円だと聞いて高いと断りました。
夕食のメニューを聞くと、高そうなことは分かりましたが、メニューそのものがないのかきちんとした説明がありません。
朝、シャワーを浴びようとするとタオルがなく、聞けば有料だとのことです。
ちなみに夜間は門限こそありませんが朝まで管理者不在になり、なにかあっても対応してもらえないようです。
料金、部屋のつくり、アメニティ管理方法は安宿、朝食、レストラン、建築は高級か中級の上の宿。
どんな人に泊まってもらいたいのか、ポリシーのようなものが見えません。
この日、宿全体で宿泊していたのはわたしとオーストリアから来た若者だけで、空いていてよかったのですが、それよりも文化財が活かされずむなしい気持ちになったというのが本当のところです。
【Alpha7II/Canon 28mmF2.8 F2.8】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon 28mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2016/05/17 Tue
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