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人が引くより楽だから

R-Serenar 5cmF1.5
12時のバスでスースに戻るつもりでしたので、朝一番でシャワーを浴びて、散策がてら昨日出合った男性の経営するカフェにいくつもりでいました。
インフォでもらった地図をレセプションに見せながら、彼のカフェはどのへんか聞くと、今さら何を聞くんだという顔をされました。
地図の真ん中にある写真のところじゃないかと言います。
その地図にはグランドモスクや博物館など数ヶ所が観光名所として写真入りで紹介されていますが、彼のカフェはくみ上げられた井戸の水で淹れるコーヒーのカフェとして紹介される、ケロアン有数の観光スポットだったのです。
そんなカフェを所有しているのですから、彼の家は代々続く名家として地元の人に尊敬されているということだと解釈できます。
やばそうなシチュエーションから救ってくれたのが、たまたま通りかかった彼だということに何か縁のようなものを感じました。

しかし、その彼のカフェへの道のりは決して楽なものではありませんでした。
外国人のいないケロアンのスークを歩くと極端に目立つようで、あちこちから声がかかります。
昨日はこんなことはなかったのにと思ったのですが、昨日は金曜でスークの多くの店が閉まっていたからのようでした。
彼らはいきなり買い物せよとは言わず、あいさつから入って、どこからきたんだ、チュニジアはどうだ、ケロアンは好きか等々遠回しのやり取りをしてから、見てもらいたいものがあるなどと言って商品を見せつつ説明に入っていきます。
いきなり商品説明するより効果的なようですが、関心ないものに興味を沸かすことまではできません。
商品説明始めた瞬間に、わたしは表情を変えて欲しいものはないんだゴメンと言って立ち去るのが常でした。
ケロアンでもスースでも何度か体験したのが、本日はフェスティバルなので、あなたはラッキー、今日だけ全品半額ですと勧誘するやり方です。
絨毯屋、ニセモノNikeの服屋、土産物屋…、なんのフェスティバルか分かりませんが、何かが行われている気配はなし、何かをやってたとしてもその店が半額になる理由は不明…。
いずれにしても、定価がない、値札が貼ってある訳でもないものが半額というのはおかしいですし、こんな話を信じる人がいるとも思えない不思議なフェスティバル商法でした。
こんなやり方で観光客を呼び込もうとしていること自体が、この国に観光客が少ない証拠じゃないかと思ってしまいます。
もっともこの国に観光客が決して少ないということはなくて、特に海に面したリゾート地は、バカンスシーズンにはすごい数の観光客で埋まるそうです。
ケロアンの人が、ここには海がないから外国人が来てくれないと嘆いていたのが、妙に印象に残っています。

いろいろと当地の商売のことを批判的に書いてしまいましたが、実は、わたしはで絨毯を買ってしまいました。
ケロアンは絨毯の産地として知られていて、店や個人宅から絨毯を織るカタカタという素朴な音が聞こえてきます。
2畳くらいの小さなサイズの絨毯は、家の扉や窓枠に使われているような水色を主体にしたベルベル民族のファティマの手を幾何学模様化したデザインです。
日本への送料込みで18000円ほど。
かなり交渉して下げましたが、この価格が適正かは分からず、日本で買った方が安いかも知れません。
船便なので1ヶ月ほどで自宅に届くとのことでしたが、その頃には熱が冷めていて、なんでこんなものを買ったのかと後悔していそうな気がします。

やっと到着したカフェには彼はいませんでした。
オーナーだから当然でしょうが、出勤してくるのは午後だそうです。
朝から働いていると言ってましたが、カフェは朝からやっているの聞きまちがいだったのでしょう。
残念でしたが、数百年前の古建築の中でいただく井戸水のコーヒーは、雰囲気に左右されやすいわたしにはチュニジアいちばんの美味に感じられました。
このカフェが観光名所として紹介されるのは、古建築で井戸水を使っているからだけではありません。
井戸水を汲んでいるのがなんとラクダだからです。
汲み上げ用の滑車から延びた棒に結ばれたラクダが井戸の周囲を回るたびに、バケツが上がってくるという仕組みで、飼い主の合図でラクダが歩き出し、滑車がきしみながら水を上げてくる様子をコーヒー飲みながら見ていると、誰がこんなこと考えたのかと思いめぐらされ愉しくなってきます。

バスでスースに戻ってきました。
また近くの別の町に行くことも考えましたが、面倒くさくなって2泊していたホテルにまたチェックインします。
馴染みになった数軒先の食堂でスパゲティを食べて港に向かいました。
スースに戻ってきた理由は、観光船に乗るためです。
おととい港を歩いていた時に、停泊していた船の所有者があさって2時間のクルーズツアーがあって一般参加者は4000円だが特別に半額の2000円で乗せてあげるよとオファーしてきました。
それほど興味は感じませんでしたが、OKしなかったことでじょじょに値段が下がり1000円くらいまでにしてきたので、チケットを購入したのです。
そのツアー自体はちょっと沖まで出て、堤防のそばで有料の食事をしたり、マジックショーもどきをしたりの退屈なものでした。
しかし、なぜかひもに結ばれた猿が乗船していたので、彼と遊んですごすことができました。
サルは意外にフレンドリーで背中を掻いてやると持ち良さそうにしていたのですが、突然凶暴になるときがあって、わたしは2度も手を噛まれました。
歯が鋭いため少し出血しましたが、乗組員たちの手をよく見るとみなあちこち傷だらけで、彼がしばしば不機嫌になることが理解できました。
船乗りらしく気難しい奴なのでしょう。

港から歩き出すと広場前で人の集まりがありました。
マイクでしゃべっている言葉は理解できませんが、旗を見てすぐにパレスティナ支援の活動だと分かりました。
大学生が発起人になっての活動だそうで、珍しいアジア人が聞いてくれていると何人かがわたしのコメントを求めてきました。
争いのない平和な社会にということは理解してもらいましたが、それはパレスティナの人だけではなく、イスラエル人も望んでいることだ、かの地を旅して実感したというと、イスラエルはそんなことを望んでいないと話がかみ合いません。
彼らはイスラムを敵視している、市民はそんなこと考えていないと平行線です。
イスラムの若者よ、人の話を素直に聞けなければ、永遠に平和なパレスティナは訪れないぞ、という感想を持たねばならないのは残念なことです。
夕食は港の前の古いレストランにしました。
小さな店で、いつも多くの人で賑わっていて気になっていたのですが、覗いてみるとテーブルがひとつだけ空いていて、目があったウェイターにどうぞと言ってそこへ案内してもらいました。
客は見るからにローカルばかりで、さすがイスラム社会だけに男性だけしかいません。
しかし、イスラムらしからぬことにみなビールを飲んでいます。
チュニジアでは、ほとんどの飲食店でアルコールご法度ですが、一部にOKなところがあって賑わっています。
チュニジア産のグラスワインがあったので頼みましたがやはり美味しかったものの、チュニジアの物価では法外な500円もしました。
きっと、レストランで供する場合、酒税のようなものが高いのでしょう。
グラスからこぼれそうなくらい目いっぱい注いでくれたのは、珍しい外国人へのサービスだったのでしょうか。
【Alpha7/R-Serenar 5cmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Seiki-Kougaku R-Serenar 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/10/24 Sat
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