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アフリカに到着す

R-Serenar 5cmF1.5
サレルノからチュニスまでは、所要25時間とありました。
出航は2時間遅れでしたが、長い航海のうちに遅れを取り戻す、ということはなくきっちり25時間後に到着しました。
こういうのも時間に正確というのか悩みましたが、イタリア式には正確、日本式には不正確というのが正しそうです。
日が短くなったこの時期に、1時着と3時着では大きな差があるのは間違いありません。
エレベーターが壊れた出口付近に帰りを急ぎたい人たちが列を作っていました。
こう書くと蔑視だと言われかねませんが敢えて書かせてもらいます。
どうも、ムスリムの人には自分が周りに与える影響を考える人がいないといつも思うのですが、このときも列の先頭には、ひとつでも持つのが大変そうな巨大カバンを3つも身の回りに置いた人、荷物いっぱいなのに未就学児童をふたり連れ添った家族などがいて、下船の合図が出たらどうなるかと心配していたら、案の定、階段を横に独占してゆっくりと降りて、後ろの人々のイライラなどおかまいなしでした。
マラソンの国際大会で、世界記録を狙う走者やそのライバルたちがスタートにあせる前を、そんなことは気にも留めない初心者ランナーが固まってとろとろ走っている様子が連想されます。

半歩ずつ階段を降りてようやく陸地に辿り着きました。
わたしにとっては記念すべきアフリカ大陸初上陸の最初の1歩でしたが、そんな感慨に浸る間もなく、車で到着した連中の荷物に唖然とさせられました。
人間の乗るスペースを除くと、あらゆる場所に荷物を無理やり載せた乗用車が列になっていきます。
イタリアで何年間かの労働ビザを取って働けるだけ働き、現地での家財道具すべてを持ち帰るために、最後に辛うじて動くタダ同然の車を買って、前夜に徹夜して積み込んだという感じにあふれています。
圧巻は屋根にバイクを3台も寝かして載せ、その隙間にも小さな段ボール箱がいくつも押し込まれていた車でした。
せっかく撮影したのですが、近くにいた警官に写真撮影禁止だとデリートさせられたのですが、1枚消し忘れが生きていたので今日の作例としました。

入国審査は建物の中ですが、前に並んでいたのは荷物満載のバイクに跨った青年で、わたしは目を丸くするしかありませんでした。
入国カードにはアラビア語とフランス語の表記しかなく、かつてのフランスコロニーを訪れた洗礼を受けたように眩暈がします。
予想通り入国審査の列が進むのはゆっくりで、どうにかフランス語を解読しながら書き込んでちょうど自分の番になり、結果的に写真を撮ってデリートさせられたことによって入国審査の列が長くなってしまった遅れは帳消しになりました。
その後の荷物検査ではわたしの前の青年のために、縦長の大型X線装置が稼働し出しました。
やはりバイクは車とは別に人間用の入国手続きを取るようになっているのが確認できましたが、理由は分からないままです。
さらに訳が分からなかったのが、X線検査の後、係員による目視の荷物検査も行われていたことです。
荷物を全部開けさせて細かく見ていたので、ここの列がいちばん長く、1時間は待つのではと気が遠くなりました。
税関職員がイタリアで出稼ぎしていた自国民から関税とろうとやってることなので、外国人は見逃してもらえるかもと思い列を通り越すと、何やらフランス語で聞かれます。
敢えて聞き返さず、ノンと答えると、それ以上はなにも聞かれず晴れてチュニスの地に足を踏み入れることになりました。

建物の周囲にはタクシーや車が何台か停まっているだけで、バスなどはなさそうでした。
もっともタクシーやバスに乗るには現地通貨が必要ですが、肝心の銀行や両替所がありません。
とにかく町に出ようとそれっぽい方角に歩き出すと、幸運なことに小さな銀行の支店があり、電光表示のレート表にはわが日本円も記載されています。
手持ちの1万円札を両替して中心への行き方をきくと、1キロ先の駅があるとのことです。
礼を言って出ようとすると、行内の総勢4名全員がバイバイと手を振ってくれました。
1時に着くと信じていたわたしは、船酔いから救ってもらったご恩を忘れて、高い船内の食事をとらずにいたのですが、すでに5時近くなって腹ペコです。
通りにいくつもあったカフェのひとつでサンドイッチを頼んだのですが、大きなバゲットに具満載で、食べても食べても減らない魔法サンドでした。

駅で電車を待っていると、近くにいた女の子たちが、ハーイ、どこから来たのと声をかけてきて、しばし会話しました。
近くの高校生で、少し前に授業が終わって帰宅するところだとのこと。
高校には制服がなく割とおしゃれな服を着ていますし、アクセサリーも自由に着けていました。
日本の高校ではアクセサリーは禁止されているというと、どうしてかと聞かれます。
日本の学校は制服を着て髪型なども制限して集団での規律を学ぶためだと思うけどと答え、そのかわり彼女たちは休みの日に個性的な服装で町に出掛けると説明すると興味深そうに聞いています。
日本は彼女たちにとってとても遠い国でしょうが、わたしの話やテレビなどでなく、同世代同士で話し合ったりすればどんなに互いに近しく感じられるだろうかと想像してしまいます。
そんなことを話しているうちに電車は来ましたが、仕事帰りとか学生とかでけっこう混みあっていました。
15分くらいで終点のチュニス・マリン駅に到着しましたが、埋め立てたのか、途中からずっと左右が海という幅10メートルくらいのところを通っていったのがおもしろく感じられました。

駅から数分歩くと、すぐにチュニスの中心のようなところに出ました。
すでに日が傾きかけているので、目についたホテルに入って見ましたが満室とのこと。
いちおう値段を聞いてみると7000円もすると言います。
フレンチコロニアル風のクラシックな建築で内装がきれいでしたので、人気のホテルなのでしょう。
すると、ベルボーイが近くのホテルに案内すると言って、路地裏のいかにも見劣りするホテルに連れていってくれました。
安ければ構わないのですが、ここも4000円もして見た目とのギャップや巨大サンドイッチが180円だったチュニジアの物価と比べても高すぎのような気がしましたが、面倒になってOKしてしまいました。
後から考えると、あのベルボーイが1000円くらいコミッションをとっているに違いないでしょうから、断ってひとりで宿を探すべきでした。
夕食時に少し散策しましたが、場末感の強い危険な香りの漂う町並みはあまりひとりで歩いてはいけないエリアのようです。
そういえば、駅からこのあたりまで、武装した警官の姿を何度も見ました。
博物館を襲撃される事件があったものの、チュニジアは比較的安全だと思っていたのですが、そんなこともなかったのか、などと考えながら眠りに着きます。
明日はどこか地方に移動することにしましょう。
【Alpha7/R-Serenar 5cmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Seiki-Kougaku R-Serenar 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2015/10/20 Tue
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Comment

お元気ですか?
アフリカに入ってから1か月近くになります。
旅の醍醐味を満喫するあまり、
ブログがおろそかになっているのであれば、よいのですが.....
2015/11/15 Sun| URL | sha-sindbad [ 編集 ]
sha-sindbadさん、ご心配おかけして、申し訳ありません。
モロッコで散々な目にあって、ブログの更新が滞りました。
復活中ですので、引き続きよろしくお願いいたします。。
只今、スペインにおります。
2015/11/17 Tue| URL | zunow [ 編集 ]

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