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町にひとつだけのはず

R-Serenar 5cmF1.5
朝、かなり早く起きてシャワーを浴び、ホテルをチェックアウトしました。
昨日の晩、ビールでも買おうと入った商店で、朝サンドイッチを2ユーロで作ってくれるというので、朝食にするつもりでした。
朝7時からやっていることを確認すると、店主の男性から日本人ですかと聞かれます。
そうだと答えると名刺を手渡されました。
そこには彼の名前と「日本サンマリノ協会会長」の文字がありました。
たまたま入った店の店主が日本びいきで、毎年日本を旅行していると聞いてびっくりし、日本で会うことを約束しました。
今朝作ってもらったプロシュートとチーズのサンドイッチも最高です。

始発の8時のバスでリミニに戻り、お気に入りになった切符販売機でアンコナ行きの切符を買いました。
昨日リミニに着いた時、アンコナ行きの列車が見えていて、確かロマネスクの教会がある町だったのではと思い出し、地図を見ると海に面していたので温かいだろうからと次の行先に決めました。
タイミングよく、10分後に始発列車があり、がらがらの列車が停まっていました。
アンコナまでは1時間ほど、アドリア海に面しているので、車窓風景が町並みからいつの間にか海岸に変わり、おだやかな海を見ているうちに到着します。

しかし、問題があって、イタリアの次はチュニジアに渡るつもりでいましたが、バカンスシーズンを過ぎた今は、フェリーが週1便しかないようなのです。
アンコナは大きな港がありますが、半島の東側なのでクロアチア方面はあるもののアフリカ行きは無いようです。
ジェノバ、チビタベッキア、サレルノ、シシリア島の各港からチュニス行きがあることが分かり、いちばん早い船が月曜に出るサレルノ便ということでしたので、アンコナには滞在せず、今日のうちにサレルノに行ってしまうつもりでした。
券売機でサレルノ行きをみると直行列車はなく本数も限られています。
3時半の列車のローマ乗り継ぎで9時に到着するか、夜中の2時に出て翌日午前中に着くかの二者択一くらいになってしまいます。
ホテル代が浮かせられる夜行は魅力的ですが、深夜の中途半端な時間に乗り換えなければならず、寝過ごしそうでしたし、3時半出発ならアンコナに5時間滞在できるので十分だろうとそちらを選択しました。

アンコナ駅前にはツーリストインフォメーションはもちろん、地図すらなく、道路標識のCentroの文字を頼りに歩き出しました。
中心に行けば教会でもインフォメーションでも何かしらあるだろうと考えたのですが、結果的にはこれが大失敗でした。
Centroは町の中心であってひとつの市にひとつだけあるべきものだと思ってましたが、アンコナ市の都市課の偉いさんはそうは考えなかったようで、市内にいくつもCentroを設置してしまったのです。
住民にとってはCentroであっても旅人にはそうとはいえないところに何度も行きついて、本来の中心がどこなのかさっぱり分かりませんでした。
なにしろCentroの表示にしたがって歩くと次の交差点のCentroの表示がいま歩いて来た方向になっているのですから、歩いて来たあたりが中心だということになります。
そんなことが3度もあり、教会があって旧市街があるようなイメージのCentroを探すのは困難に思えました。
やむなく港の方でも行って海の見えるカフェで休憩しようと歩き出したら、前方の丘の上に遠くからでもロマネスク様式だろうと識別できる教会が見えてきました。
そここそがわたしの行きたかったCentroで、見当違いを歩き回って1時間半も無駄にしていました。

作例は、途中で見つけたサン・マリア教会です。
残念ながら中には入れませんでしたが、ファサード部分の盲アーチや彫刻はすばらしく、久しぶりにロマネスクの教会に接した感激で、ずっと見入ってしまいました。
作例中に人物を入れるのが困難な状況でしたが、わたしのそれまでの徒労をねぎらってくれたのでしょうか、非常に幸運なことに背後のアパートのバルコニーに布団を干す人が一瞬現れて、強引に取り込むことができました。
山頂に見えていた教会は立派なカテドラルでしたが、様式がサン・マリアより少々後のもので、ファサード部は美しいもののゴシック初期とみられ、存在感はサン・マリアが優って見えました。
周辺にはローマ遺跡があり、大きな港には帆船が泊まり、古い町並みには市民の集う広場があって、どこを散策してもイタリアらしい景色が広がっていました。
少しお腹が空いたので、列車に乗る前に駅前のカフェでスパゲティを食べたのですが、本場イタリアンを食べるはずが、中国人一家の経営する店でした。
むかし中国で食べた意粉という名の自称スパゲティはフニャフニャ麺のニセモノでしたが、ここのはアルデンテの本格派で、中国人も国際的になったものだと感心します。
もちろん、わざわざイタリアで中国人のつくるイタリア料理を食べる愚かさを自嘲せずにはいられませんでしたが。

アンコナからローマへのローカル線に乗ったあと、ローマから乗車したのはイタリア版の新幹線で、ナポリ、サレルノと300キロで闇夜の中を駆け抜けました。
サレルノ駅前に手頃そうなホテルがあったので尋ねると10000円以上だったので断念して、カフェでホテル予約サイトを見ますが、安宿は見つかりません。
もともとナポリに泊まるつもりでしたが、サレルノの方が宿はずっと安いだろうと踏んでやって来たのに大きな誤算でした。
40ユーロクラスの宿が最低ラインですが、どこも駅から離れていて、唯一駅から1キロの宿を予約して歩いていきましたが、宿の表示のある建物はカギがかかっていて、インターホンにも応答がありません。
仕方なくカフェに戻りウェイターに事情を話していると、客の男性が電話してくれて宿の主人が迎えに来てくれることになりました。
このお客さんは弁護士と言うので、もしこの宿と揉めたら訴訟を起こすことにしましょう。
しかし、10分もせずに車でやって来たのは、とても感じのいいわたしと同年輩のご夫婦で、彼らの日本びいきもあって、わたしたちはすっかり打ち解けてしまいました。
優しい弁護士さんは、申し訳ないですがもうお払い箱です。
【Alpha7/R-Serenar 5cmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Seiki-Kougaku R-Serenar 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/10/17 Sat
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