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海に呼ばれて

Voigtlander 20.5cmF3.6
ジロカステルは面白い町で2~3日くらいなら滞在して飽きるようなところではありません。
郊外には、自然の美しい古い教会のある魅力的な村があると教えてもらいました。
アップダウンはあるようですが、自転車を借りて1日郊外の村を巡るのも楽しそうです。
昨日の夜は朝食にと小さな店でヨーグルトを買ったのですが、せっかくだからビールもと思いあるか聞くと、ちょっと待っててねと奥に引っ込んで最後の1本だと持って来てくれました。
自分が飲むために冷蔵庫に入れてあったのを取ってきたようで恐縮していると、今日は飲む予定が無いからいいよともちろん定価で売ってくれます。
支払いを済ました後、足元に野菜や果物があるなと朝食用にリンゴを1個取って支払いしようとすると、これはサービスと言ってお金を受け取りませんでした。
観光地のローカル向け商店ですが、外国人だからといってボルどころか、逆にお負けしてしまうというのはアルバニア人のお人好しぶりを示しているといえるように思いました。

本当にもう1泊するか悩んだのですが、次の町に移動することにしました。
サランダという海辺の保養地のようなところです。
乗合バスで1時間かからず到着しました。
ジロカステルは2日とも曇り時々晴れの天気でしたが、サランダはずっと快晴で気温もぐっと高くなりました。
盆地のようなところに位置するジロカステルは目まぐるしく晴れたり曇ったりときに雨がぱらついたりの山の気候なのに対して、海べりのサランダは温暖な地中海性の気候ということのようで、山越えのバスでの1時間弱のドライブがこうまで環境を変えるのかと感心させられました。
移動を決意した最大の理由はこの気候にありました。
オフリドに泊まった翌朝辺りから鼻風邪気味で体調がパッとしなかったのです。
疲れが積み重なって体にガタが来ていたということだと思いますが、歩き回っても一晩眠れば疲れが消えていたのが、おとといの朝くらいから足がだるいのが残って、歩くのがちょっと苦痛になっていました。
重症ということではないのでそのうち回復するだろうと思っていたのですが、やはり歳には逆らえないのか、2日経っても治る気配無しだったので、体を休めるための滞在をすることにしたのでした。

車が着いた真ん前にカフェがあり、店の女性が宿を探しているのかというようなことを聞いてきたのでうなずくと、どこかへすっ飛んでいき、替わって若者がやって来て流暢な英語で同じことを聞いてきたのでまたうなずきました。
彼は目と鼻の先にあるホステルのオーナーで、ドミトリーが1泊10ユーロ、シングルが1泊14ユーロでいずれも朝食付きと言うので、わたしは部屋も見ずにシングルに泊まると告げました。
彼はメッシと名乗りました。
もっと難しいアルバニア語の名前ですが、メで始まりシで終わるので覚えてもらえるようにニックネームのようにメッシと自称しているのだそうです。
しかし、顔つきもちょっとメッシ本人に似ていて、メッシのお兄さんのような感じがしますので、これはいいネーミングだと感心しました。
オランダから長旅をしているデミトリー君が彼の仕事を手伝っていて、ベッドメーキングから洗濯、朝食の準備などひとりでこなしていました。
ひげ面のデミトリーですが、いつもおだやかな顔をしていて、人生で一度も怒ったことないというような優しい表情が好印象です。
アルバニアにはすでに1ヶ月以上いるそうで、観光できそうな町のほとんどを知っていて、その行き方やだいたいの所要時間、料金などにも答えていたのが驚きでした。
彼は、あさってからここを離れて西に向かい、ギリシャ、トルコ、中東からずっと陸路で日本に向かうと言います。
彼が来る頃にはわたしの旅は終わっているはずなので、日本で再会する約束をしました。

サランダの町は小高い山に囲まれていて、海岸から遠ざかるにつれて少しずつ高くなっていきます。
だいたいどの建物からも海が見えるようになっていて、その感じは熱海に似ていなくもありません。
わたしが泊まった格安のホステルも建物の2階にあって、入り口部分のオープンなベランダからは港と海が一望できます。
到着してしばらくは疲れていることもあって、デミトリー君の横に座って海辺を眺めながらネット検索したりメールを書いたりとぼんやりしていました。
そんなとき何気なく見たサッカー関連の記事のリンクから、わたしの旅のルートに大きく影響する重大な、しかし一般には些細な記事を見つけることができました。
ドルトムントは香川を含めた主力6人をヨーロッパリーグの次の試合には帯同させないというものです。
その試合はギリシャのテッサロニキであり、ここサランダからはバスを乗り継いで5時間ほどで行けると聞いていました。
サランダに来たもうひとつの理由は、翌日ここからテッサロニキまで行ってドルトムントの試合を観ることだったのですが、そこまですると今後の旅の日程がだいぶ苦しくなってしまうので悩んだりもしたのですが、偶然、香川は帯同しないという記事を読むことができたのでギリシャ方面に行くのはきっぱり諦めることができました。
ドルトムントの試合はぜひ観てみたかったのですが、それはいつか彼らのホームゲームでということにしましょう。

海に向かって散策してみました。
暑いせいか人通りが少なく、夏のバカンスシーズンをすぎているせいかショップやレストランもクローズしているところが散見されます。
オープンしているレストランやバーでは白昼からビールを飲む外国人旅行者か゚長期滞在者がちらほら見られ、海を見下ろすロケーションで最高のくつろぎ方だとうらやましくなりました。
わたしは、この間毎日飲んでいましたが体調が冴えなくなってきたので、今日は1日ノンアルコールデイと決めて、ビールは控えることにします。
海岸まで降りると、海水は町中にしては澄んでいてきれいですが、魚の姿は見えませんし、不思議なことに釣りをしている人も周辺一帯皆無でした。
釣りは朝一で、日が昇ったらのんびりとということかも知れません。
体長1メートル近くありそうなバショウカジキを持ったおじさんがいて、市場で1000円ほどで買ったとのことでした。
鼻と言うのか角と言うのか先端部分が折られていたので最初は魚種不明でしたが、背びれが大きかったのでバショウカジキで間違いないと思います。
英語で何というのか聞かれたので、背びれが帆のようだからセイルフィッシュ、ここが高くない同じような魚はマーリンだと教えると、日本人はこれを寿司で食べるのかと聞くので、この魚はレストランで食べられるほどたくさん獲れないので、食べたことがないというとへえと感心しながら丁寧にお礼を言って去っていきました。
バショウカジキがこの辺では簡単に釣れるのだとすると、次回はタックルを持って挑戦してみたいものです。

さて、本日の作例ですが、海に近い公園で遊んでいた子どもです。
人気の多いとは言えない町なので、後ろ向きの子どもでもカメラを向けてしまうような状況だったのですが、なぜかこちら方向を向いてくれたので、わたしの水準では十分に採用されるレベルになりました。
暑い海の町でもすでに秋の気配が漂い始めていて、午後もちょっと遅くなると西日が強く長く差してきて、逆光ではコントラストを維持するのが難しくなります。
これでもハレ切りしているので、何もしないものよりだいぶコントラストは上がっているのです。
ペッツバールタイプのレンズとしては、真逆光ではこれが限界だと感じます。
常識的に写真ブログをやっている人はこんな作例を上げないか、せめてコントラストを調整してからアップするのではと思われるてぶしょう。
いや、そうではありません。
こんな1キロ以上もするレンズを持ってヨーロッパを周遊旅行するなんて、良識ある人はけっしてしない、が正しい答えです。
【Alpha7/Voigtlander 20.5cmF3.8 F3.8】
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thema:ペッツバール genre:写真
Voigtlander 20.5cmF3.8 | trackback(0) | comment(2) | 2015/09/29 Tue
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Comment

いえいえ、素敵ですよ!
私は常にマイナス2前後で撮りますので、
ずれたものは必ず補正して、私の濃度にしています。
中将姫光学さんの写真の魅力は清澄な空気感と画像の新鮮さにあります。
この写真、大樹と少女のブランコとが見事に釣り合って、
堂々たる三角形を見せてくれます。
お出しになる写真は厳選されているので、いつも見応えがあります。
もうすぐ旅を終えられるのですね。
すでに旅の達人になられた感があります。
まさにゲーテの修業時代を思わせる旅。
最後の最後まで放浪の旅を満喫し、一回り大きくなって帰国してください。
2015/10/17 Sat| URL | sha-sindbad [ 編集 ]
Re: いえいえ、素敵ですよ!
sha-sindbadさん、
コメントありがとうございました。
クズのような写真からいつも強引に書くことを見つけて下さって感謝に耐えません。
旅を修行に例えていただいたのも、私にとってはわが意を得たりで、なんで旅行でこんなに苦しまねばならぬのかと自問する毎日です。
しかし、その分ちょっとしたことに感動することもしばしばです。
旅は出発と帰国を繰り返していて、更新も遅れているので、いまはすでに別のところでリスタートしています。
5大陸を駆け足で、しかし、1年掛けて回る予定です。
2015/10/19 Mon| URL | zunow [ 編集 ]

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