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誰も見ようとしないUSSR

Nikkor 5cmF1.5
物価がヨーロッパ到着以降いちばん安く、食事はなかなか、町並みもロシア臭いと言うことなく違和感がない、そんなウクライナ南部の町には親しみを覚えていましたが、旅の前半でもたもたしたことで帰国日程が押してきてしまい、国境に近いルヴィフから隣国ポーランドへ移動することにしました。
昨日眠たい目をこすりながら降り立った鉄道駅に向かいます。
駅前から旧市街のど真ん中にトラムが走っていたので、バスよりも簡単に駅に行くことができました。
トラムはかなり古い車両で、切符を運転手から買うことができます。
ほんどの町では切符は券売機か売店で事前購入が建前なので、小銭がなくてもトラムが来れば飛び乗れるこのシステムはたいへんありがたいです。
買い方も、運転席は隔離されているので、小銭が入るくらいの小窓にお金を入れて窓をトントン叩いて合図すると、運転手が小窓を運転席側に反転させてお金を受け取り、切符とお釣りを小窓に入れてから再反転させてくれるので、乗客はそれを受け取ればいいだけです。
車内混雑の時は、後ろの人から前の人へとお金がリレーされ、小窓付近の人が代行して切符購入手続きして、その切符はお金と逆方向に渡って行って、元の人に戻っていきます。
戻って来なかったり、途中でネコババされるということはないようです。
中国のバスでもよく見る光景ですが、社会主義独特の習慣なのでしょうか。

駅の窓口は何ヶ所かありましたが、1つだけインターナショナルの表示があって、残念ながら国際列車の切符売り場にも関わらずクレジットカードが使えませんし、窓口女性の英語も何だかよく聞き取れません。
夜行列車が11:59分に1本あるだけで、チケットも8000円以上して高価です。
その路線にフライトがあるのかは調べてないものの、これなら航空券と変わらないのではと思いましたが、前回の売り切れの反省からあきらめてチケットを購入します。
重たいトランクを荷物預かりに渡します。
トランクはプラスチック製の折畳みカートに載せて運んでいたのですが、昨夜のチェルニフィツィーの路上でタイヤが取れて使えなくなってしまっていました。
ヴェトナム以降数々の悪路を頑張ってくれた愛用のカートも、ついにはウクライナの石畳で耐え切れず壊れてしまったのはたいへんショックでした。
以降、フーテンの寅さんがそうしていたように手で持って運びますが、推定14キロくらい、5分も持って歩いているとかなり辛くなってきます。
辛いのは、1960年代製と思われる古いグローブトロッターのトランクそのものも同様なはずで、何だかいとおしさが増してきてしまい、寅さんのトランクで寅クンと親しみを込めて呼ぶことにしました。

夜中の列車の時間までまた町に戻って、散策を開始します。
勧められた旧市街のど真ん中にある市庁舎の塔に登ってみることにしました。
比較的新しい建物ですが、エレベーターは無く途中から狭くなった階段を上り続けると、歯車がゆっくり進む大時計の機械内部が見られるようになっています。
そこまではよいのですが、何しろ階段がきつく、屋上に到着して自分が高所恐怖症だったことを思い出ししてで、来てしまったことを後悔しました。
みんな平気で手すりのところに肘をついて眼下の町並みを楽しんでいますが、わたしにはそんなことはできません。
高所恐怖症の人がみな同じなのか分かりませんが、あの姿勢だと手すりが前のめりに倒れて下に落ちそうな恐怖心に囚われるし近寄っただけで突風が吹いて肩から提げたカバンがあおられてそれを抑えようととっさに手を伸ばして手すりを乗り越えてしまいそうな気がしてきてしまうのです。
手すりまで寄り切らずにへっぴり腰で町並みを撮影していたわたしの姿はとても人様にお見せできるようなものではありません。

広場ではセグウェイのレンタルというか試乗をやっていました。
確か10分300円とかそんなものだったと思いますが、挑戦してみようと思ったものの順番待ちしているのが子どもばかりで恥ずかしいのでやめました。
見ていると10歳くらいの子どもでもすぐに慣れて、スピードこそゆっくりですが、スムーズに動かしています。
どこかの空港で警備員がセグウェイに乗っているのを見たような気がしますが、町中で見るのは初めてのことで、石畳でも走行できるのかなど気になりました。
などと感心していると今度は公園でセグウェイのハンドルというか支柱というかの部分を取っ払ってタイヤと足置きだけの乗り物で遊んでいるふたり組がいました。
高校生くらいの女の子たちだったので、何だいそれはと声を掛けてみました(女の子だったから声を掛けたのではなく、高校生なら英語も通じるだろうと声を掛けたのであって、誤解無きよう)。
何という名前だか忘れてしまいましたが、ウクライナでは最新鋭のスポーツだそうで、先ほどのセグウェイ同様の滑らかな動きを見せてくれ、撮影にも応じてもらいました。

ルヴィフでのいちばんのお気に入りは、たまたま道を間違えたところで見つけたロシアンカメラカフェです。
この町に限らずですが、ヨーロッパの町中では看板が目立たずに通り過ぎてしまうような店が多いですが、たまたまウィンドウ内を覗いたら大きなシネカメラが置かれていて、さらに奥を見ると壁がカメラでびっしり埋まっていて、入ってみることにしました。
中はとても上品で落ち着いた普通のカフェです。
オーナーのコレクションだと言う恐らくはソ連時代に製造されたほとんどのカメラの展示がなければ。
ふたりの美人給仕はカメラに興味が無いようで話はできませんし、さすがにロシアカメラをずっと眺めていてもすぐ飽きてしまいますが、このマニアックさを全面に出した空間は同類として敬意を表さない訳には参りません。
昨日に続いて今日も出掛けて店の女の子とも顔なじみになりました。
壁から外したカメラを持って彼女のポートレイトでもと考えましたが、このお店はコーヒーが美味しいせいか人の出入りが多くて撮影できず代用の作例になり残念です。
何人も見た客の中にカメラに関心を示す人はひとりもいなかったことを合わせて報告しておきます。

カフェでケーキを食べたのがまずかったようで、なかなかお腹が空いてきません。
オペラ劇場があって何かやっていれば鑑賞していきたかったのですが、まだシーズンに入る前でしばらく日程表がブランクになっていました。
しかし、そのオペラ劇場の地下がやはりカフェになっていて、食事もできるとのことで入ることにしました。
オペラ座の地下がカフェと書いても普通のことと思われるでしょうが、ここは何かの空間を利用したちょっとしたスペースで、入り口にはキリル文字で読めない何かが書かれているだけなので、ほとんどの外国人は気付かずに見過ごしてしまうような空間です。
カメラカフェと並んでよく見つけたものと自画自賛しておきましょう。
ここにもえらい美人なお姉さんがいて、カメラカフェと互角の勝負、両方行かれた方はどちらがより美人かかなり迷うことでしょう。
いや、そんなことはどうでもよかった、食事して11時近くなったので駅に向かおうとしたのですが、わたしは悲劇と喜劇の自作オペラを演じることになります。
それについては、日付を跨ぎますもので明日のブログに記載することにいたします。
【Alpha7/Nikkor S・C 5cmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/09/09 Wed
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