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次はシーソーか

Holmes Booth & Haydens 20.5cmF5
さすが、7時間で120円の列車でした。
座席は垂直でリクライニングせず、向かい側にも人がいるので姿勢が崩せません。
間にあるテーブルを反転するとシートの間が埋まって簡易ベッドのようになり、最初は向かいに人がいなかったので、そうやって寝ていたのですが、1時間もしないうちに席の主が乗車してきてかなりきつめに体を叩かれ起こされました。
ウクライナ式のあいさつのようなものでしょうか、すっかり目が覚めてしまい、座席のこともあって眠れなくなりました。
車内には暖房が無く、半袖シャツの上に薄いジャケットを着ただけでは寒くじっとしていては風邪をひきそうです。
通路を挟んで隣の座席では若い男女がひとつの寝袋にくるまって寝ています。
結局、1時間半も寝たでしょうか、まだ薄暗いルヴィフの駅に着いた時には、ただでさえぼんやりしている頭がさらにボケっとなっていました。
キシナウ~チェルニフィツィーのバス、チェルニフィツィー~ルヴィフの鉄道と厳しい移動が続いています。

駅前から旧市街方面行きのバスに乗りますが、どれに乗ればいいか分からなかったうえ、乗車してからどうやら町の中心に直行しそうなトラムが並行して走っているのに気付きます。
さらには隣の座席の男性に地図を示しつつどこで降りるか教えてくれと頼んだところ、かなり先になってここだと言われたようで、20分も歩いて戻らなければいけなくなりました。
彼が単に間違えたのか、からかわれたのか、後者のような気がしてなりません。
チェルニフィツィー着のときの反省から、早朝着で眠れないことを想定して、すぐチェックインさせてもらって寝るためにホテルを予約しておきました。
正確にはホテルではなくアパートの1室を借りる形なのですが、旧市街のど真ん中にありながら2000円もせずに泊まれます。
住所のところにすぐたどり着きますが、アパートのためドアの暗証番号が分からないと中に入れませんし、どこにも宿泊施設との記載が無く困りました。
重たいトランクを持ちながら近くのカフェに入って朝食を摂り、到着したとのメールを送りますが返事は来ず、時間を持て余してブログを書いたりして、ようやく9時になったのでツーリストインフォメーションを探すことにしました。
しかし、インフォメーションは10時オープンだったので、さらに近くを見物して時間をつぶし、ようやく再訪して事情を説明するとアパートに電話してくれました。
オーナーはアパートとは別のところに住んでいて30分後に来るとのことです。
せっかく早く到着して仮眠してから行動するつもりが、11時近くにまでなってのチェックインでは意味が無くなってしまいました。

しかし、このアパートメント自体はすばらしく、狭いながらもベッドルーム、リビング、キッチン&バスルームとあってホテルのスイートルーム並みです。
インテリアがオーナーのユリアさんのセンスでまとめられていて、普通のホテルとは違う、ウクライナの若者の家に民泊するような感覚です。
シャツと下着の洗濯の必要がありましたが、暖房設備があったおかげで厚い靴下まですべてほどなくして乾きました。
そして何よりよかったのが、ルヴィフのアパートの内側の住居がどのようになっているか確認できたことで、住民との交流の機会こそありませんでしたが、どんな生活をしているのかは、それぞれの窓から想像することができました。
すぐ隣の建物がカフェで何か史跡のようなものがある人通りの激しい通りでしたが、アパートの中はいたって静かな環境です。
冬場がとても寒い土地ということもあってか、防音がしっかりとしているのでしょう。

ルヴィフは歴史的建造物がよく保存されていて美しい町並みを形成しており、そのためかなり観光客が訪れているようですが、アジア人はまったく見ませんでした。
わたしにはウクライナ人もフランス人もしゃべっているのを聞かなければ区別がつかないので、観光客がいない町も同然です。
ツーリストインフォメーションでドイツ語で質問していた男性はドイツ人かオーストリア人なのでしょうが、ひとたびそこを離れ町を歩いてしまえば都合のいいことに彼は現地人となってくれるのです。
ウクライナ全土でそうだろうと思いますが、この町の人気者はプーチンでした。
みやげ物屋の目立つところには、彼の顔が描かれたトイレットペーパーや玄関用のマットが必ず置かれていました。
汚いものを拭いたり、汚れた靴で踏みつけるべき対象ということですね。
数日前ロシア側に妥協する法案を可決しようとしているとして首都キエフの議会そばで右翼系の爆弾テロがあったと聞きました。
気持ちは分からないでもありませんが、国民の気持ちを表現しつつ外国人の観光客にアピールするトイレットペーパーやマットのようなアイディアで対抗して欲しかったと思います。

血生臭い事件があったばかりですし、ウクライナと親ロシアとの戦闘の映像、マレーシア機撃墜事件の記憶もまだ新しいところですが、少なくとも西の外れのここリヴィフではそんな気配を感じさせるものは見当たりません。
警察も軍人もごく少数いるだけで、テロや平和という言葉が不自然なほど町には不穏な空気など流れていないのです。
戦闘が報道されていた東部地域のドネツィクやロシアに奪回されたクリミア半島はどんな状況なのでしょう。
とても気になりましたが、時間が取れそうもないし、冷やかしで行くところではなさそうであきらめることにします。

さて、作例ですが、ルヴィフの繁華街で見たジャグリングする若い女の子です。
最近復活している某CM同様、可愛そうに一生懸命なジャグリングを見るものは誰もいません。
この後自宅に帰って練習して、階下のオヤジにヘイヘイと床を叩いて怒られるのでしょうか。
彼女を助ける少年がまたヘイヘイと言ってキーボードを手渡してくれるといいのですが、パートナーは現れるのか、彼女に未来はあるのか心配です。
この町で面白いなと思ったのは、店の宣伝に被り物をしてたり、ゆるキャラみたいのがいたり、ミニスカートの女子高生風の女の子がチラシを配っていたり、どこか日本と似たような光景が見られたことです。
わずかな間ですが、わたしは旅をしながらかなりウクライナと言う国が好きになっていました。
日本と似た感性があるということかも知れませんし、こちらが知らないだけでウクライナの方では案外と日本に親しみを感じているのかも知れません。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 20.5cmF5 F5】
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thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 20.5cmF5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/09/08 Tue
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