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モルドヴァのカザフ人

Holmes Booth & Haydens 20.5cmF5
何もすることはないとゆっくり9時に起きて、料金に含まれていた朝食を食べに行きました。
食堂に入るやわたしを呼び止める人がいて、何だろうと振り返ると、昨日、ツアーが一緒だった香港人の青年がひとり食事していました。
彼は昨日から1泊2日のモルドヴァツアーでキシナウを訪れているとのことで、昨日の青年ガイドのお父さんが昨日からガイドとしていっしょに回っているとのことでした。
彼と同じ宿になること自体、首都にも関わらずキシナウにホテルが少ないことを裏付けているようですが、彼はホテル予約サイトで最安ホテルに泊まるのが得意と自慢していたので、何も知らずにここに辿り着いたわたしの嗅覚もなかなかのものだったということでしょう。
特筆すべきもののないモルドヴァで、ツアーがどこを訪れたか聞くと、近郊のワインセラーやキシナウ市内の主要建造物だそうですが、美しい教会だと聞いて着いたその教会はわずか30年前に建ったばかりだと聞いて、何だかがっかりだったと笑っていました。
ワインセラーには心動かさせましたが、かなり離れていてわざわざ行く価値は無いと断言され、諦めることにしました。

あてもなく駅方面に行くと警察官に呼び止められ、何事かと思いますが、どうやらわたしのカメラに興味があるようです。
彼の興味はカメラではなくペッツバールレンズの方で、ニューヨークと刻印があるアメリカ製だというとますます関心を寄せてくるのが分かりました。
明らかに欲しがっているようですが、言葉が通じないのをいいことにとぼけていました。
断ったりすれば、相手は何年か前までソ連の一部だった国のお巡りさんですから何をされるか分かったものではありません。
仲間の英語の話せる警官に電話して、彼を通訳に売ってくれと言ってきましたが、わたしの大切なコレクションで売れないというと案外あっさり引き下がってくれてホッとしました。
また歩きだすとすぐ先が広場になっていて、蚤の市をやっていました。
警官が売ってくれと言って来たのは、蚤の市で購入したら売ろうとしていると考えたからなのかも知れないと思われました。
しかし、この蚤の市は、もうどうにもならないくらいのガラクタ市で、申し訳ないですが、ゴミの市と言った方がいいくらいです。
例えば、おばあさんが自分や家族が着ていたと思われる衣服を並べて売っていますが、大胆にも下着まで並んでいました。
かたや、シビアな顔のおじさんは、古い車のワイパーのみを20本くらい並べて客を待っていますが、ワイパーだけを買う人がいるものなのか想像もつきません。
そんな具合なので、わたしが持っているペッツバールがいちばん価値ある骨董品で、自然とレンズに注目が集まって、いいもの持っているなとばかり数回声をかけられました。
これまででいちばんペッツバールが注目を浴びたのは、ここモルドヴァだったということになるかも知れません。

もはやこの国にいる意味がないと判断した私は、次の目的地ウクライナ方面行きのバスを探すことにしました。
キエフ行きのバスを運行している会社は見つかりましたが、キエフはモルドヴァからはるかかなたで、できれば国境を超えたあたりの比較的近い町に行くのが時間的には理想です。。
英語のできるバスチケット売りの若い男性がいて、そのような目的地なら北バスターミナルにあるかも知れないと教えてくれました。
路線バスがあって、行先がGara de Nordとなっていますが、これぞまさにブルガリアからブカレストに入った後に向かった北駅の意味ですので、北バスターミナルのことたろうとすぐに分かります。
ここでも何軒か聞くと夜10時発早朝着のウクライナ南部の町に行くバスがあると分かり、今夜のチケットを購入しました。

バスの時間までまた町中を散策することにします。
北バスターミナルからGara de Sud Vest行きのトロリーバスが出ているのに気付きました。
Sud Vestはドイツ語の類推で南西と分かりますので、これならキシナウを北から南に縦断できるのではと思い飛び乗りました。
やはり町の外れから中心部を通ってまた反対の外れへ向かう路線のようで、景色を見ながら面白そうなところがあったら下車すればいいと考えていましたが、殺風景な町並みが続くばかりで降りるタイミングがありません。
途中から田園風景になったと思ったら、広大なブドウ畑が続いています。
モルドヴァはかなりのワイン生産国のようで、昨夜、食後にスーパーに行くと、アルコールの棚が5列もあって、1列はビール、1列はスピリッツ類、残りの3列は、白とロゼ、赤、スパークリングの各ワインがそれぞれ1列を占めていました。
それほど大規模とは言えないスーパーで、総計150種くらいのワインが並んでいたのです。
思わず普段ほとんど飲まない甘口のスパークリングワインを買って部屋でがぶ飲みしてしまいました。
首都キシナウの中心から車で10分かからないところにこれだけのブドウ畑があるのですから、スーパーの棚のワインの独占も当然のことなのでしょう。

夜になって荷物をピックアップにホテルに戻るとあなたは中国人かと中国語で声を掛けられました。
いや、日本人だと答えると、先方は逆に目を輝かせて、すみません、昨日中国から来てここで働いている人たちがいたものでと言い訳しながら、自分はカザフスタン人であちこち出張で言っているので簡単な会話なら6ヶ国ができると言い、日本語はできないがいちばん好きな国だと言います。
わたしもカザフスタン人と話すのは初めてでしたが、彼は外観は中国人のようでもあり、日本にもいそうな雰囲気で、とても旧ソ連のしかもイスラム教徒の人とは思えませんでした。
空手をしているそうで、大会が大阪であったとき仕事が重ならなければ待望の日本に行けたのにと悔しがっていました。
いつか東京で会おう、いやぜひカザフスタンに来てくれなどと言いながら別れましたが、実に爽やかな好青年でした。

ずるずると話し込んでしまっているうちに、ゆっくり食事している時間が無くなりました。
近くでケバブを買ってカバンに詰め込み、タクシーを拾うと20レイでバスターミナルまで行くというので、手持ちのキャッシュもどうにかもってくれました。
しかし、ターミナルに着くとオレは20だなんて言っていない40レイだと言いはじめ、悪いがこちらはこれからウクライナに行くのでレイの残金はこれだけしかないと見せると、もう15レイあり、合計35レイで許してやると言いながらタクシーは去って行きます。
もう不要になるモルドヴァ通貨ですが、最後に水等買うつもりだったのに根こそぎ持って行かれて困りつつバスに乗車しました。
作例は、公園で撮った高校生ふたり組です。
声を掛けると最初は撮影拒否でしたが、声掛けられてまんざらでもない様子でしたので、何度か頼むと承諾してくれました。
モルドヴァの女子高生で外国人から請われて写真を撮られたというのは、彼女たちくらいのものでしょう、明日はそのことで学校中で盛り上がっているのではと想像しました。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 20.5cmF5 F5】
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thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 20.5cmF5 | trackback(0) | comment(2) | 2015/09/05 Sat
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Comment

確かにまんざらでもなさそうな感じですね。
2015/09/15 Tue| URL | ksmt [ 編集 ]
ksmtさん、コメントありがとうございます。
確かにまんざらでもなさそうか顔しているように見えます。
ふたりはとても仲良しと言う感じもよかったと思います。
2015/09/16 Wed| URL | zunow [ 編集 ]

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