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贈り物にささやかなお礼

Nikkor 5cmF1.5
今日は、ようやく修道院をたずねるツアーに参加します。
ペンションまでガイドの青年がピックアップに来てくれて、続いてすぐそばの交差点でフロリダから来たというわたしより若干年上の夫婦が乗り込んできました。
最後は、わたしが初日に泊まったホテルで日本人の30代半ばと思しき青年が乗って来ました。
日本人が参加すると聞いていたのでそう思っていたのですが、彼は香港人で、どうやら日本人とはわたしのことのようでした。
フロリダの夫妻やガイドの青年は当然として、香港人も英語が達者で、わたしひとりが会話に追いついていけない悲しい事態に陥りました。
それというのも、最初の自己紹介の時に見栄を張って早口でしゃべってしまったため、誰もわたしの語学力がひとり劣ることに気付いてくれないためです。
その後しゃべる機会が激減した私に、なんでこの人は口数が少ないんだろうと皆訝しがったに違いありません。

途中までは昨日と同じ道を通り、1時間近くかかって最初の修道院に到着しました。
わたしはこういうツアーに参加したことがなかったので、勝手が分からず、入場料等はツアー代に込みだと思っていたのですが、修道院ごとに5レイ(約150円)取られました。
さらに撮影する場合は、もう10レイ追加とのことです。
ツアーでは4つの修道院を廻るので、全個所で撮影したら1800円もかかってしまいます。
ちょっともったいない気がして2番目、3番目の修道院では撮影せずに600円浮かせました。
なんだかせこい話ですが、4つの修道院とも16世紀に当地式のゴシック様式で建築された兄弟のような建築なので、わたしにとってはすべての撮影をする必要はありません。
現在は修道院として使われていないし、収入は政府のものになるとのことでしたので、あまり撮らないのに写真代を払うのは癪でした。

20年近く前にヨーロッパを旅行していた時、重点を置いていたのがロマネスク様式の教会巡りでした。
ロマネスクの教会はヨーロッパ中にあるという訳ではなく、主にフランス、スペイン、イタリアに集中しています。
探すと他の国にも同時代のものが散在していますが、ルーマニアにあるのはそれより後の時代のもので、この国への旅には興味が持てないでいたのですが、東部にあるモルダヴィア地方の教会建築については16世紀とロマネスクよりはずっと後の時代ながら、建築の内外を覆うように描かれたフレスコ手法による宗教画の見事さから関心を持っていました。
そのことはすっかり忘れていたのですが、旅の前にたまたまルーマニア関係のことを調べていてこれを思い出し、今回の旅行の最重要事項に位置付けていたのです。
当時の記憶では鄙びた田舎にある教会で、訪れる人はほとんどなく、地元の人が熱心に祈りに訪れるばかりの知られざる存在でした。
しかし、ツアーが組まれるくらいですから教会はメジャーな存在になっていて、観光客はひっきりなしに訪れ、当時の写真で感じた素朴な美しさは姿を消していました。
肝心のフレスコ画は思ったよりも損傷が激しく、日の当たる部分はかなり消失してしまっていましたし、内部はろうそくの煤が原因で黒ずんでいるため懸命の修復が行われていました。
わたしには積年の思いがあったのでガッカリ度が高かったのですが、民衆に聖書の内容を知らせるための各場面のフレスコ画の美しさや絵そのものの面白さは秀逸で、やはり待ってまでツアーに参加して来た甲斐はありました。

昼食の時のことにも触れておきたいと思います。
ガイドの青年は、ローカルのスープを楽しんでほしいと言っていて、それはパンフレットにも書いてあり、さらにはテーブルを囲んだ時にも説明していました。
それがひとつのウリのレストランでもあるわけですが、そのティピカル・スープをオーダーしたのはわたしとガイドのみで、さらによければと言われた地元のケーキを頼んだのも同じふたりだけ。
別に奇を衒ったスープでなければ、高いわけでもないのに、他のメンバーはガイドの話を真剣に聞きながら、なぜかそれぞれに自分の好きなものを頼んでいました。
スープもデザートも、同じレストランに来たら同じものを頼みたいくらい美味しかったし、スープに付くパンがあればメインディッシュはいらないとガイドが言うとおりのボリュームだったのに。
食事中は旅の話に花が咲き、わたしが世界一周中でこれまでに訪れた国の話をすれば、香港青年はタイや大陸中国などで2~3年の生活経験があり、アメリカ人夫婦に至ってはこれまでに90ヶ国の旅行経験があって、来年にはその数が100に達するだろうと我々を驚かせていました。
そんな話をまだイタリアにしか言ったことがないというガイド青年が目を輝かせながら聞いていたのも印象に残ります。
彼はまだ大学出たての22歳だというので、同じような旅の人生を歩むことになるでしょう。

待望の教会訪問をやっと実現したので、明日は早朝にも出発するつもりです。
スチャヴァという地味な町に思わぬ長期滞在になってしまったと思っていましたが、帰って来たペンションで奥さんから今日は広場でコンサートがあるから見に行きなさいと勧められました。
ステージをセッティングしているとこを見ていたのでロックか何かかと思っていたら、地元のプロのオーケストラで、しかも入場無料とのことです。
何日もいてくれたからと、町がわたしに最後の夜にプレゼントしてくれたのでしょうか。
広場での野外コンサートですが、しっかり椅子が並べられて、たぶん千人近くが聴きに来ていたと思います。
地元出身と思われるソリストが出演したり、子どもを飽きさせないように曲に合わせたレーザーのショウのような演出があったり、途中に難病のための寄付の活動があったり、最後には花火が豪快に打ち上げられたりで、純粋に音楽を楽しむというものではありませんが、シュトラウスのワルツからルーマニアを代表するエネスコの曲、ポピュラーのアレンジまで演奏された誰もが楽しめる内容で、その雰囲気が周りから伝わってくるすばらしい夜になりました。
難病寄付の場面では、ボランティアの若者が募金箱を持って呼びかけていますが、わたしは明日には出国するつもりで現金の持ち合わせがありません。
しかし、財布を見ると1000円札が1枚入っていたので、そっと差し出しました。
集計した人たちは野口英世の紙幣を見て、きっと日本人も聴きに来ていてわれわれのために募金に応じてくれたと横んでくれることでしょう。

さて、作例ですが、教会の建物を向かいの塔から撮影したものです。
ここでは教会と記載しますが、もともとの施設としては修道院で、そのうちの教会堂部分のみが公開されているようなかたちだと思います。
近くに修道僧のための施設もあったはずですが、すでに修道院としては使用されておらず、見学することもかないませんでした。
フモール修道院という名前で、ほとんどフレスコ画は消失して真っ白になり、上部などに少々残っているだけなのが確認できるでしょうか。
見学した他の修道院も検索の形状やフレスコ画の状態はほぼ同様です、
日の当たらない北側部分は状態がずっとよかったので、できればそちらの写真を採用したかったのですが、それには広角レンズが必要でした。
恐らく、屋根の形状はそのままでもともとは藁ぶきだったのではと想像します。
フレスコ画がそっくり残っていて、藁ぶき屋根のこの検索を想像するのはたやすいことてした。
【Alpha7/Nikkor S・C 5cmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/09/03 Thu
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