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ドイツ語で宿探し

Holmes Booth & Haydens 20.5cmF5
朝焼けで目が覚めました。
朝の眺望を楽しもうとあえてカーテンを引かずに眠りに着いたのですが、果たしてベッドから窓越しに、はるか対面の山々が暁の明かりで縁どられているのが幻想的な美しさで迫ってきたのに感激しました。
まだ6時半で外気温は13度を示しています。
部屋の中はずっと温かいので寒さを感じず、起き上がって散策に出ました。
さすがにかなり寒かっのですが、これから出勤に向かう人々はみな、わたし同様、半そでシャツに短パンの薄着で、ヴェリコ・タルノヴォの晩夏の朝は寒いけれど、厚着する必要などないことを教えてくれます。
いったん部屋に戻ってシャワーを浴び、再度、散策開始するか迷いましたが、ちょっと悩んでその考えは捨てることにしました。
眺望だけでなく快適なこのゲストハウスでのんびりバスの時間まで過ごすためでした。
せかせかするのを放棄して、ブルガリア人ならそうするようにゆっくりしようと考えたのです。

前日、バスステーションに着いた時、次の目的地のバスの時間を確認しておきました。
上り坂で45分かかったバスステーションまで下りなら30分だろうと踏んだのですが、15分ほどで着いてしまいました。
昨日は道を間違えていたということを、そのために見つけられなかったツーリストインフォメーションで教えてもらったからです。
次に向かうはポポボという町です。
ヴェリコ・タルノヴォの地図を見たときに近くにボの字が3つも並んだ奇妙な名前を見つけ、それはよく見るとボボボではなくポポボだったのですが、何があるかもまったく知らないままに、行ってみることに決めたのでした。
バスの乗客は20名ほどでしたが、1時間強で着いたポポボで降りたのはわたしだけです。

ポポボには何があるのか、正直に言って何もありません。
そればかりか宿泊も困難なようで、徒歩5分ほどの町の中心にあったホテルでは宿泊を断られてしまいました。
言葉が通じないので理由も聞けません。
近くに地図がありましたが訪れるべき場所は見つけられず、ツーリストインフォメーションと書かれていましたが、そもそもツーリストが来ない土地でだいぶ前に廃業してしまったようで、道行く人に聞いても誰も知りません。
地図に駅が出ていたので向かいましたが見つからず、たまたま尋ねた人が片言英語を話せて、駅まで5キロ離れているので歩く距離ではないと教えてくれました。
地図上では5キロではなく5分の距離なので、縮尺をデフォルメし過ぎです。
こんな地図をつくるから観光客が来なくなっちゃうんだよと市長に会う機会があれば文句を言わなければなりません。
しかし、こんな幸運もあるのでしょう、片言の男性が駅にはタクシーで行けばよい、その裏にホテルがあるから呼んでもらいなさいと教えてくれて、図らずもホテルの存在を知ることができました。

そのホテルがまた面白いことに、女主人は英語はダメだがドイツ語で話してくれないかと日本人のわたしに聞いてきます。
わたしは当然ドイツ語なんてできませんが、学生時代に音楽を聴いたり、ドイツ、オーストリアを旅したことがある関係で簡単な単語は分かります。
アイン・ナハト、アイン・ヘレン、ツィンマー・フライ? とインチキドイツ語もどきで聞いたら通じて、ヤーとの返事にようやくホッとしました。
昨日いっしょに酒を飲んだアレクサンドルはイタリア語ができて、今日の女性はドイツ語。
ブルガリアの田舎では英語より他の欧州言語の方が通じるのはなぜなのでしょうか。
喜んで部屋に入ってびっくり、赤とピンクの内装はラブホテルそのものです。
そういえば、片言英語の男性はホテルではなくモーテルと言っていたようだったのは、聞き間違いではなかったかと、ようやくわたしは気付いたのでした。

それにしてもすることがありません。
1時前に町に着いて、2時半にホテルに入りましたが、このあたりは9時にならないと真っ暗にならないので時間はたっぷりあるのにすることがないのです。
ちょうど宿の息子が車で出かけるので町の中心まで送るよと言ってもらいましたが、そこで降ろされてみても興味を引くことがありません。
先ほどの地図のところに戻ると、教会とかミュージアムとか目ぼしいところはマーキングしてあったので、それを全部制覇してやれと考えました。
今度は地図の距離が正確ですべて確認することができました。
坂のある町をだいぶ歩いたのでヘトヘトで、たぶんわたしがポポボをいちばん歩いた外国人ということになると自負します。
今まで、もったいないと思って利用しなかった路上のカフェですが、時間を持て余して座席に着いてみました。
メニューを見ていると、近くにあった売店から間をおいて店員が出てきてオーダーをとり、すぐにビールとグラスを持って来てくれました。
売店で買うより30円プラス程度で、オープンカフェでふんぞり返っていられました。
今まではビールを買って公園のベンチで飲んでいましたが、ソフィアでも同価格で飲めたのならなんたるバカなことをしていたのでしょう。
こんなことをカフェでPC入力していても時計はゆっくり進むだけで、依然、時間を持て余すばかりです。

ブルガリアにはたいへん心打つ美しい習慣があります。
亡くなった人を写真付きでプロフィール紹介した紙を家に貼り出すというものです。
故人を忘れないために行われていると聞きましたが、あなたはいつまでもこの家にいるのだとの気持ちを保つことができるということでしょう。
ポポボの町では壁という壁にその写真が貼られている家があり、いったいこの家で何人亡くなったんだと驚かされました。
もうひとつ、この町を歩き回ってわたしはあることに気付きました。
レストランが1軒もないのです。
不安になって先ほどのカフェの女の子に聞いたところ、前の道をまっすぐ2キロ歩いたところにあると教えてくれました。
実際にはそんなに離れていなかったと思いますが、20分歩いてようやくポポボ唯一のレストランが見つかった時は思わずウェイターに礼を言わずにいられませんでした。
しかし、レストランは大繁盛していて、わたしもチキンのスープ、自家製ソーセージ、野生マッシュルームのチーズグリル、ハウスワイン、カプチーノと頼んで、たったの900円でしたが、繁盛している理由が分かるほどの美味に満足しました。
さて、あまり写真を撮っていないので作例の選択も困りましたが、先日話したトラバントを何度か見かけたので、ロシア人に破壊された教会の再生された鐘楼をバックに撮った1枚を採用します。
どうです、トラバントって可愛いでしょう、リアもまた素敵なんですよ。
レストラン以上に困ったのが、見どころがまったくないことでしたが、トラバントを4台見たので、トラバント・ミュージアムとかドライブ体験できる町として売り出してはどうかと、再度、市長に提言したいと思います。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 20.5cmF5 F5】
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thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(2) | 2015/08/27 Thu
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Comment

いつも拝見しています。
どのように、優しい感じに写しているのですか?
教えてください。
なかなか上手にとれません。
2015/08/29 Sat| URL | kenteck [ 編集 ]
kenteckさん、コメントありがとうございます。
優しく撮るという表現は多様な意味があって、回答に窮します。
ひとつは、レンズがたいへん古いものなので、現代のレンズのようなシャープさやコントラストがなく、優しい感じに見えるかも知れません。
もうひとつは、逆光や半逆光で撮ることで、被写体がぼんやり浮かび上がるということがあります。
失敗するとコントラストがなくなり白っぽくなりますが、そのあたりは紙一重だと思います。
具体的に記載いただければより明確に回答できると思います。
よろしくお願いいたします。
2015/09/01 Tue| URL | zunow [ 編集 ]

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