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我々はなんて似てるんだ

Perken Son & Rayment 16.5cmF5
パレスティナが領土としているのは、ヨルダン川西岸地区とガザ地区の2ヶ所です。
ガザは東側が海岸に面し、北と東をイスラエルに、南をエジプトに接した長方形に近い形状の土地です。
何年か前までは、エジプトとの国境が生きていてここから出入りできたそうですが、今では閉鎖され、イスラエルとのボーダーを越えなければ入境することができません。
一方、西岸地区はヨルダンと接しているので、東側からは割合と自由に行き来できると思われますが、この国境を管理しているのはイスラエルなので少々ややこしいことになってきます。
わたしはパレスティナの最初の町のジェリコーに着いてもしばらくピンと来ていなかったのですが、地図上ではパレスティナに見えるヨルダンとの国境はイスラエルのものでいったん同国に入国し、次に向かう町が西岸地区であればパレスティナの入境が行われるということのようです。
パレスティナではパスポートのチェックはするもののスタンプを押さないので、次にイスラエルに行ってもパレスティナの出国審査は無く、イスラエルの入国審査が再びあることもありません。

わたしはヨルダン川西岸地域をその名称から細長い狭いエリアだと誤解してきましたが、旅してみるととても広いことが実感されました。
地図で見てもイスラエルの3分の1しかありませんが、世界の面積ランキングでは244ヶ国中、173位と意外に善戦しています。
面積が狭いのは多くが島国ですが、少なくともバーレーン、ルクセンブルク、シンガポールよりは広いので、国家になるだけの案件は備わっていると言えるでしょう。
パレスティナは国連に承認さていますが、現時点では投票権を持たないオブザーバーとして参加しています。
昨年、国民投票で話題になったスコットランドや独立志向の強いカタルーニャ、バスクなどはまだ国連に認められていないので、パレスティナが今後、世界でいちばん新しい国になる最有力候補です。

パレスティナとイスラエルはくっきり分かれていますが、両者が混在する町というのもあることは滞在して分かりました。
ひとつは両国がそれぞれ自国の首都だと主張するエルサレムで、ここも全体にはイスラエルが実効支配しているようでしたが、城壁内の狭いエリアは4分割されて、イスラエル、パレスティナ、アルメニア、キリスト教の各クォーターと呼称されています。
もうひとつヘブロンという町は2割ほどのイスラエル人地区があるパレスティナ側の町ですが、パレスティナ人テロリストによってイスラエルの商店が襲撃され犠牲者が出たため、その周辺に居住することが禁じられ、ゴーストタウンとあだ名されていました。
それを名目に境界線付近には警官と軍による監視が続いていましたが、観光客が出入りできるくらいなので、特に緊張しているという訳ではありませんでした。
最後にベツレヘムという町も、パレスティナ側にありますが、イスラエルとの境界に接しているので、パレスティナ国内の交通とイスラエルへの移動の両方ができる便利な町でした。
戦闘状態になるとガザ地区のみとは言え爆弾が投下されるような両国の関係だというのに、このように両者が接している町があることが、わたしには不思議でした。

パレスティナの町では数回ですが、武器の写真が入ったポスターを見ました。
アラブ語の文字が読めないので推測ですが、武器をとって祖国のために戦おうという、勧誘ポスターのように思われます。
PLOやハマスのような組織が、実力行使でイスラエルから独立を勝ち取ろうとしているのでしょうか。
分かりにくい作例で恐縮ですが、トンネルの向こう側に吊るされたポスターには軍服を着た若者と機関銃の写真が掲載されていて、アラビア文字で何事か書かれています。
場所は先述したヘブロンで、イスラエルによって監視されているような状況なので、ポスターが訴える力は強いのかも知れません。
トンネルの中を歩く人にはまったく関係ないことですが、この中には関係者がいるのでは思えてくるのがこの土地を歩いた人間としての実感です。

ベツレヘムではお祭りをやっていて、パレスティナ関連のボランティアをしている学生たちに出合いました。
ひとりは、当地のパレスティナ難民キャンプで子どもたちの心のケアのための仕事をしていましたが、日本に帰るとパレスティナ人とイスラエル人の学生を日本に招待して、両者が理解しあえるよう共同生活するような活動をしていると言っていました。
両国民は背中合わせに暮らしているとはい言え、恐らく互いに理解し合おうとするような機会はないでしょうから、これはとても有意義な取り組みに思えました。
あるパレスティナ人参加者の感想として、われわれとイスラエル人の性格はまったく違っていると思っていたが、今回、日本人とも生活してみて、日本人と比べればわれわれとイスラエル人は何てよく似ているんだろうと感じた、というものがありました。
宗教こそ違えど、同じ環境で暮らして来た人たちなので性格が違う方がおかしいということを裏付けているように思えます。

以前、イスラム教とユダヤ教は帽子やスカーフがよく似ている、もともと同じものが少しスつ変わっただけではないかという根拠ゼロの仮説を立てましたが、性格も同じであれば、ますます両社は元来仲の好い隣人同士だったのではと思うのですが、どんなものでしょうか。
アラブ語とヘブライ語には類似性はないのでしょうか。
両方とも右から左への横書きで、字体はわたしが見ても違いが分かるほどですが、漢字とひらがなのような類似性があるような気がします。
イスラムとイスラエルのイスラまで一致するのは偶然でしょうか。
IslamとIsraelなのでlとrがすでに違うと言われるかも知れませんが、西欧社会が両者の仲違いを知って使い分けただけかも知れません。
いずれにしても同じ神様を信奉する人たちですから、近い将来に両国の問題は解決されて、わたしはガザの地に足を踏み入れることを期待しています。
【Alpha7/Perken Son & Rayment 16.5cmF5 F5】
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thema:ペッツバール genre:写真
Perken Son & Rayment 16.5cmF5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/08/20 Thu
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