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パレスティナ人のデモ部隊

Leica Sonnar 5.8cmF1.5
城壁内にユースホステルがあって、シングルの部屋もあるとのことでホテルを移ることにしました。
古い建物を利用しているので、屋根などが修道院のようで趣があるのが気に入ったのですが、シングルはプレハブ小屋のような建物ですし、料金も前夜のボロホテルとほぼ同額だったので、どっちもどっちのあまり意味のない選択になってしまいました。
城壁内なら夜とか早朝の散策が楽しめるかも知れないと考えましたが、結局、夜は出歩きませんでした。
ユースなのでメインはドミトリーですが、若いフランス人のグループとあいさつをする機会があって、むしろ彼らと同室のドミトリーの方がよかったかと少々後悔しました。
何しろ部屋は古い建物の側にあって、中世の修道院で寝泊まりするような雰囲気を楽しめたでしょう。

昨日はイスラム教の礼拝日だったため、モハンメド君に勧められていたアル・アクサー・モスクに行けなかったので、あらためて本日行ったのですが、結果を言えば、入場後にすぐ追い出されてしまいました。
作例がその理由を語っていて、未確認情報ではラマラーという町付近でユダヤ人過激派がパレスティナ人の家を襲撃してプラカードの女の子が犠牲になったため、女性や子どもがデモをおこない、この事実を伏せたいイスラエル政府がデモを挙行されたモスクをすぐさま閉鎖してしまったのでした。
作例の場所は、モスクの出口付近で、普段から衝突が起きないようにイスラエルの警察が出入り口を固めていますが、彼らが常駐していることがデモの場所として選ばれる理由になったようです。
この場所でのデモ参加者は30人くらいと規模は大きくありませんが、カメラマンを含めたパレスティナ側のマスコミが10人くらいいました。
わたしは最初、写真を撮っているのがマスコミと気付かず、自分も写真を撮らなければと何枚も撮っていると、警官につまみ出されてしまいました。

昨日は、エルサレムのパレスティナ人とユダヤ人は仲良くとは言わないまでも、隣人同士として意識しながら暮らしていると感じたのですが、けっしてそんな甘いものではなく、何かが起これば一触即発で緊張が走るのだということを知らされました。
この後には、正装のユダヤ人がとおった後ろから水をかけるパレスティナの若者を見ました。
彼は一般人だから、そんなことをしても何の解決にもならないのではと言うと、青年は分かっていないなお前はという顔で、アラビア語で何か言いながら立ち去っていきました。
水をかけられたユダヤ人も気付いただろうに、振り返ることもなく通り過ぎて行きました。
ここで喧嘩にでもなればますます立場が悪くなったり、パレスティナ人に集団暴行されかねないのかも知れず、そのまま立ち去ったのは正しい行動に思えます。
日常的にこういうことに慣れてしまっているように感じられました。
敵対せずに暮らしていると昨日感じたことが、今日、早くも翻ってしまい、自分の眼の不確かさにガッカリせざるを得ませんでした。

これも先日書いたことですが、パレスティナ人とイスラエル人とははっきり外観が違うと書きましたが、子どもを見るとどちらか分からない子がたくさんいます。
あきらかにパレスティナ人だろうなと分かる子どももたくさんいますが、ちょっと西洋人ぽいのでイスラエル人かと思えば、パレスティナ人の子だということが何度かあって、まったく分かっていないことを思い知らされました。
ヨルダンでもそうでしたが、色白で肌が卵のようにつるつるしている西洋人っぽい女性が多くいますが、子どもも同様なようで、おまけに目の色が青やグレーの子どもがパレスティナ人と分かったりすると、眩暈がするようです。
いちいち何人かと聞くわけにもいかないので直感的に言いますが、7割の子はアジア的なパレスティナ人だと分かる顔立ちでしたが、3割は西洋人風でイスラエル人と言っても分からないような顔をしていました。
こうなると、顔つきは同じで、身に付けているものも若干違うとはいえ似た者同士で、信仰だけがはっきり違うために対立し、憎しみ合っているようで、ただ、歴史と宗教に翻弄される気の毒な人々と感じられてくるばかりです。

城壁内で食事するととんでもなく高くなることを知ったので、ランチは外に出てパレスティナ人の多いエリアでサンドイッチをテイクアウトしました。
チキンは高く、ビーフのハムにチーズとサラダを挟んでもらって450円くらいもするので、やはり少々高いですがエルサレムの物価を考えると止むを得ません。
これが意外に美味しくて、エルサレムではいちばんコストパフォーマンスのよい食事に思えました。
とはいえ、夜もこのまま同じものではどうかと考えていたところ、似たようなものですが、ホットドッグとドリンクで500円と言う店があり、頼んでみました。
しかし、ポークでないソーセージは不味く、これはあきらかな失敗でした。
昼も夜もファストフードということになりますので、ビュッフェ式のボロホテルの朝食がサラダやフルーツ、ヨーグルトもあって、ヘルシーでいちばんだったということになりそうです。

また、城壁から別のゲートに出たとき、近くのイスラエル人の雑貨屋にビールが置いてあるのに気付いてしまいました。
夕方の暑さの中で我慢できず、小瓶のイスラエルビールを350円近くも出して買ってみます。
カタカナで「ユコカアブコ」と書いてあると思えば間違えで、イスラエルの文字でマカビーという名前のオールモルトのラガービールでした。
ゲート脇の木陰で栓を抜いてゆっくりと味わいながら飲みます。
小瓶から飲むと味が少し濃厚になって感じられるような気がするのですが、それを割引いてもずいぶんコクのあるビールのような気がしました。
真冬に暑いコーヒーをすするように、一口ずつ味わって飲みました。
エルサレムでは歴史に思いを馳せながら、時がくだるのを確認するように一口一口と飲むことで、各民族の興亡を理解したつもりになれるのです。
ほんとうは、歴史を語り合う仲間が一緒にいてくれるといいですが、今日はその代わりをマカビーを名乗るイスラエル人がしてくれているようなものです。
【Alpha7/Leica Sonnar 5.8cmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leica-Sonnar 5.8cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/08/02 Sun
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