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サランギという名の楽器

Squire & Co 14cmF3.6
ずっと快適なバスであることを期待して1700ルピーの超デラックスバスでカトマンズに向かいました。
ポカラからカトマンズまでは、6時間というのでルンピニからポカラより近いですが、料金が倍以上なので倍以上よかったかと言えばそんなこともありません。
劣化が激しいバスはすでに製造メーカーも判別できず、車掌として乗務していた兄さんは英語がさっぱりできず休憩が何時までなど確認もできません、
などといちいちケチをつけていてもしようがないので、1時の到着予定が3時半だったということだけ書くにとどめましょう。
ホテル探しはポカラでの反省から近くまで来たと思しき所でカフェに入りグーグルマップで位置確認すると案外あっさり見つかりました。
ただ、少し奮発して2500円相当の宿を予約したのに、悩んだ1500円程度のホテルの方が清潔かつセキュリティがしっかりしていそうでがっかりしました。
何しろ内側から鍵がどうやってもかからないという不思議な構造のホテルでした。

ポカラのホテルの青年から、カトマンズに泊まるならツーリストが集まるタメルというエリアのホテルがよいと聞いていたのでその通りにしましたが、確かにレストランやショッピングなどには便利なものの、ツーリスト目当てにできたそんな街を歩いていてもあまり楽しくはありません。
とは言え、残りシャツの枚数が足りないことに気付き、1枚洗濯しなくてはいけない状況で乾かないことを考えて、Tシャツを買うことにしたのですが、ホテル近くの店ではオリジナルを作っていて、塔のような絵とI survive from the earthquakeという象徴的な文字が書かれたものがあったので、それをホロシャツにデザインしてもらったものを購入しました。
内容的にきついジョークのようでどうかとも思われますが、何しろネパール人自身が考えて作成したものなので、同じ地震国の日本で自らの戒めに着るのは悪くないと判断しました。

食事は今日も日本食レストランになってしまいました。
小さなレストランですが、満員に近い盛況で少なくとも手前のテーブルには日本人4人組が食事しているのが外から覗けます。
カトマンズ駐在の人か旅行者でもガイドブックで評判の日本レストランということで来ているに違いありません。
ポカラでもカトマンズでも多くのレストランがヨーロッパのように店先にメニューを置いていて、価格や何を食べるかなどを確認してから入店することができます。
メニューにあった冷やしうどんがわたしの弱った胃をとらえて、ここで食べるしかないだろうと訴えたこともあって、残り1つのテーブルに向かって突進しました。
これだけ繁盛しているのですから、冷やしうどん以外のメニューは美味しいのでしょう。
4人組は中国語で会話していて、ここのレストランまあまあだねなどというのが聞こえ、日本人ではないと分かりました。
うどん自体はひどいものでしたが、つゆはわさびとねぎを入れると懐かしい日本の味がするようで美味しく感じられ、うどんを食べ終わった後もゆっくり飲み続けました。

食後にホテルに戻る途中、弦楽器を弾く男性に楽器を買ってほしいと日本語で話しかけられました。
胡散臭い状況でネパールのキャッシュも底を尽き掛けていたのでお断り申し上げたのですが、日本円でもいいからと食い下がってきます。
パンフレットを取り出して、収益は身寄りのない子どものための学校の運営にあてられるという説明でしたが、これだって騙しの常套手段のような気がします。
本来なら完全に断るケースですが、この人はどこからどう見てもウソを付いたり騙したりというタイプに見えず、強くノーを言うことができません。
いろいろとやり取りがあった後、5000円と言っていた楽器は2000円でいいのでということで、演奏方法を指導してもらったうえで買うことにしました。

もしよければCDもと言うので、そら来たかと思いましたが、これは価格がないのでいくらでも構わないと言われます。
ネパールの伝統音楽をアンサンブルで弾いているというCDはインデックスのところにその男性の名前と顔写真までありました。
彼はプロの演奏家で地震以降できないでいるが演奏会などもやっていて、何年か前に日本に演奏旅行に来たこともあると言います。
NHKでも取り上げられたというので、もしかしたらネパールを代表するすぐれた演奏家なのかも知れません(もちろん全部作り話かも知れません)。
その後の話で、ポカラに近い村全体が地震で崩壊してしまったこと、演奏家一家だが家族にはその楽器を製造している人もいること、今は演奏家の仕事が激減してしまったのでボランティアのためにカトマンズで演奏家仲間たちと活動していることなどを話してくれました。
子どもたちの未来こそネパールの未来だという言葉を聞いて信じない気持ちにはならず、日本で必要ないくらかを差し引いて日本円を渡しCDをもらいました。

感激した彼は数曲演奏を披露してくれました。
楽器はバイオリンと同じような大きさの4弦楽器で弓で弦をこするところもバイオリンそっくりですが、音は中国の二胡のようなすすり泣くような哀調が特徴です。
この場にあまりにふさわしい「上を向いて歩こう」は、彼の気持ちを演奏したのか、それとも日本人のわたしへの単なるサービスでしょうか。
それよりも、クライスラーが作曲したかのような弓で弾きながら左手ピッチカートの難曲が魅力的でした。
最後の曲では近くにいたお茶を飲んでいた人がいっしょになって口ずさみ始めるほど国民みんなが知っている伝統的な曲です。
作例は、男性が演奏中に撮影させてもらったものです。
じつはこのとき停電していて、発電機を動かしているホテルなどを除いてどこも真っ暗でした。
おそらく、とても柔和な表情で奏でていたと思いますが、その人柄がにじみ出たような顔はとらえることができず、ましてや音楽の内容までも聴こえてくるような写真にすることは不可能でした。
【Alpha7/Squire & Co. 14cmF3.6 F3.6】
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thema:ペッツバール genre:写真
Squire & Co. 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2015/07/16 Thu
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