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ならず者ならず

Squire & Co 14cmF3.6
わたしはインドのことを知ろうと懸命に努力し、インド人を好きになろうと必死になりましたが、その結果と言えば、人間にはできないことがあるのだと気付かされただけでした。
人が短時間旅しただけでその国の何が分かるんだと言えばそれまでですが、わざわざ旅をしていてその国のことをまるで理解せずに帰るのはもっと愚かなことだと思います。
局面を打開するために、都会でも観光地でもない田舎に行ってみようと考えました。
また、比較的最近インドにたいへん造詣の深い方と知り合ったので、詳しくお話を聞ければよかったのですが、その時はインドの話はあまりできず、唯一聞いたのがシムラーという地名で、これは地図で見るとデリーの北でしたので、ここを目指してみようと考えました。

そう考えてニューデリーの駅に降り立ちましたが、わたしはここで人と接するごとに自分を失っていくばかりでした。
ボドガヤのチケット屋でニューデリーからシムラー方面の列車は3日間空きがないので、バスで目指した方がいいと言われていたのでバスステーションはどこかと警備員に聞いたところそのやり取りを聞いていたオートリキシャに20ルピーで連れて行ってやると言われます。
到着したのはオートリキシャの溜まり場が切れる距離にして300メートルほどの、パスチケットも売っている旅行代理店のカウンターでした。
歩いても5分かかりません。
ふざけるなと言いましたが、運転手は20ルピーと言うだけで何も答えません。
以降わたしはオートリキシャが何を話しかけてきてもまったく無視することにしました。

鉄道やバスのチケットを扱う旅行代理店のカウンターは無数にあります。
シムラーまでのチケットをお願いしようとすると、タージマハールのあるアグラはもう行ったか、ピンクの建物があるジャイプールは素晴らしい、1週間カシミールを旅してきなさいなどと頼んでもいないのに勝手に日程表と見積を作成しだします。
チケットだけ売っても利益はタカが知れているということでしょうが人の話をまったく聞かない態度に腹が立ちます。
以降、わたしがシムラーまでの鉄道の切符を買えますかと言って、タージマハールがなどと言い始めたら何も言わずに立ち去るようにしました。
どこも同じ対応なので、そんな代理店は10軒近くになりました。
そういえば、シムラーの手前の町までミニバスで行った方がいいという代理店で、そのチケットを買おうと価格を聞くと約35000円だというので、何度も聞き返してしまいました。
それでも自信満々に同じ金額を繰り返す肥満した男に、あなたの国ではレイプ事件が頻発していて、空気が悪く、騒音がひどく、乞食がどっと押し寄せして旅行者が激減している。
それでも来てくれている旅行者に対してそんなぼったくりをしていたら、今に誰も来なくなるだろうと低く冷たい声で言って、わたしはそっと出て行きました。

そもそもボドガヤからニューデリーまでの寝台列車の中から問題が発生していました。
わたしのベッドのところにはすでにでっぷりしたおっさんが熟睡していて、車掌に言うと開いているベッドに寝かせようとします。
わたしは少し高い下段のベッドのチケットで上段に寝ろと言うので差額を返してくれと言うと、その下段に寝ていた老人は本当は上段のベッドだったのでしぶしぶ上に移動していきそこでわたしは寝ることになります。
ところが夜中になって眠っていると突然カーテンを開けて男が数人こちらを見ています。
窃盗団かと思えばそうではなく上に移った老人の仲間で、代わりにわたしが寝ていたので驚いていたようです。
どけという意思表示なのか、単に物覚えが悪いのかそんなことが時間をおいて3度続きました。
さすがに3回目は切れて、カーテン開けて平気な顔をしている太った男に向かって、謝れと怒鳴ったのですが、相手の返事はノープロブレムで、わたしは相手の襟元をぐいっと握って、アイムソーリーだろと言ったところ、ソーリーと言ってどこかへ消えていきました。

最悪だったのがニューデリーのホテルでした。
ホテルがボロいのはいつもどおりですが、部屋が道路に面していて通る車やバイクがクラクションを激しく鳴らして行き交っています。
駅に近いせいか11時過ぎてもそれは変わらず、こんなんではとても眠れません。
なんでこんなにうるさいのか、玄関を出てみて理由がわかりました。
端に寄せずに中途半端な位置に停めたまま何事かやっている車がありました。
運転手に事情説明してここへ停めないでくれと言うとイエスと返事がありましたが、車を動かしません。
もう1度、どいてくれ、イエス、動かないのやり取りがあって、わたしの摩耗し切った神経は切れてしまい、後ろからその車を手で押してしまいました。
まさか動かないと思っていた車がずずっと少しですが、前に進んだのにはわたしも驚きでしたが、彼はさすがにこいつと関わるのはヤバいと思ったのかエンジンをかけてどこかへ消えて行ってしまいました。

インドに来てからというもの、わたしはすっかりならず者です。
何かを変えて行かないと思っていた時に、そのならず者という曲のことを思い出しました。
イーグルスのデスペラードという有名な曲ですが、わたしも若い時に大好きで何百回と聴いています。
正確な歌詞が思い出せなかったので、ラストの部分だけでも自分への戒めに暗記して何かあるたびに歌って乗り切るようにしたいと思います。
Desperado, why don’t you come to your senses?
Come down from your fences, open the gate
It may be rainin’, but there’s a rainbow above you
You better let somebody love you, before it’s too late
【Alpha7/Squire & Co. 14cmF3.6 F3.6】
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thema:ペッツバール genre:写真
Squire & Co. 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(2) | 2015/07/07 Tue
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Comment

インドはいろいろたいへんだとは聞いておりましたが,普通に旅行するだけでストレスでいやになりそうですね.
2015/07/14 Tue| URL | Neoribates [ 編集 ]
Re: タイトルなし
Neoribatesさん、こんばんは。
こんなインドが好きだという人も多いので、悪口はあまり書けませんが、わたしは金をもらったとしてももうインドには行きたくありません。
中国よりよいのではと幻想を抱いていましたが、中国の方がずっとずっとマシでした。
返信が滅茶苦茶に遅れてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。
2015/08/28 Fri| URL | zunow [ 編集 ]

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