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彼なら友だちになれたかも

Squire & Co 14cmF3.6
洗面具一式を取りにホテルに戻りましたが、やはりというべきかすべて捨てられていました。
何のために苦労して戻って来たのかと悲しくなりましたが、なぜか髭剃りのみゴミ箱から見つけてきてくれました。
忘れ物は自分の責任ですが、いまからバラナシには行けないので泊っていけと言われて、お客の忘れ物をゴミ扱いするようなホテルには泊まれないと断りました。
釈迦が悟りを開いた仏教の聖地ボドガヤは地方にも関わらずバンコクからの国際線が直行する観光地ですので、ホテルはいくらでも見つかります。
日本のお寺には宿坊ありとの表示までありました。

さくらという名前のホテルに声を掛けられ、いかにも地球の歩き方で日本人におすすめの宿などと書かれていそうで気が乗りませんでしたが、受付の青年がとても誠実に対応していたので信頼して泊まることにしました。
しかし、そこに胡散臭い男が現れます。
バラナシはもう縁がなかったんだと諦めて、一気にデリーまで行こうと考えレセプションの胃年にどこで切符が買えるか聞いていたところ、デリー行の切符は2日先まで売り切れている、明後日でよければわたしの娘とそのハズバンドが車でニューデリーに行くのであなたも同乗しなさいと言うのです。
男性は日本に何度も行ったことがあり、来月も旅行する予定で何度も日本人の世話になっているのでお返ししたいと言っています。
胡散臭い話ですが、朝9時に向かいに行くのでウチで朝食を食べようと誘われましたが、やって来ませんでした。

半分期待していた車での移動は諦めて、電車の切符を買いに行こうと歩いているとガイドと鉢合わせしてしまいました。
バラナシには行かなかったのかと驚いているので事情説明すると、デリーまでのチケットを取ってあげようとチケット屋に連れて行ってくれました。
なるほどデリーまでの本日分はすべて売り切れで、キャンセル待ちが何人もいることが分かりました。
しかし、わたしにはよく理解できませんでしたが、高くなってしまうものの当日券を取る裏ワザがあるのだそうで、2Aという寝台券を5800円で取ってくれました。
たぶんチケット屋の手数料が1800円、ガイドのコミッションが1000円というところでしょうが、安く買うとかいうことよりも蟻地獄のようなボドガヤから早く脱出できればいいとだけ考えて購入しました。

しかし、ここでまたわたしは大きな失敗をします。
チケット屋の向かいが仏像を彫る工房で、創作過程を何気なく見学していました。
こんな小さな仏像もあると見せてもらった菩提樹の枝から切り出したというものを見学料がわりに買おうと手にすると、ペンダントにもできると穴を開けてくれました。
どうせ2~300円きくらいだろうと思ったそれは何と1600円。
穴を開けてもらったので、今更要らないとは言えず泣く泣く買うことになりました。
ガイド、恐るべし。
こんなちょっとした油断からも恐らくは500円のコミッションを得ています。

手数料はこれで終わりではなくもう1回取られました。
ガヤ駅まではオートリキシャで行ったのですが、ガイドが捕まえてくれて250ルピーだと言われます。
わたしがここに来た時は180元だったので少し高いと言うと、夜は当然高くなるからと苦笑いしながらガイドが説明します。
そんなやり取りをしていると別のオートリキシャが現れて、ガヤ駅なら200ルピーで行くよと言います。
たぶん、200ルピーは外国人向けの相場で、最初のオートリキシャも200ルピーと言ったのをガイドが250ルピーと意訳してくれただけでしょう。
ふたりの運転手とガイドが真剣に何やら話し合っていましたが、結局200ルピーで後から来た方が連れて行ってくれました。
最後の50ルピーのコミッションを取り損ねたか、お前のせいで損したじゃないかとペナルティで30ルピーくらいせしめたのか、わたしの知る由ではありません。
このガイドは日本人の友達がたくさんいると言っていましたが、仏教の聖地でまさか自分の支払いにガイドの手数料が含まれているとは気付かずに、ガイドさんありがとうと謝礼を別途支払っている日本人もいるのだろうなあと考えるとうら悲しい思いになります。
作例は、ちょっとピンボケですが、ガイドのお父さんの畑がある村で、重厚な家の扉を撮影していたら鉢合わせのように子どもが出てきたのを撮影したものです。
まだ調子が悪いからと断っても、村で作ったというぶどうの焼酎を振る舞われてまた飲んでしまいました。

駅には2時間も早く着いて時間をつぶすのに難儀します。
生まれつき足の悪い人が多くいると言う話は聞いていて、手で焦げるように改造された荷台付3輪自転車を何度か目撃していましたが、まだ15歳くらいに見える青年が両手をうまく使いながらホームを移動して物乞いしているのが見えました。
インドには老若男女を問わず物乞いが多く、わたしはすべて拒否してきましたが、彼がわたしの前に来た時の物腰にわたしに対する敬意を感じました。
何か衝動のようなものを感じて彼の眼を見ると、この体なのでできる仕事はこれだけですが僕は一生懸命やっているんです、理解してくださいとその瞳が訴えているような気がして、手元にあった小銭をすべて手渡しました。
彼の言うお礼もまたとても紳士的に感じました。
卑屈な物乞いでもなく、インドに多い強引なそれでもない、もしかしたらわたしがインドで会ったいちばん好いヤツだったかも知れないと思いました。
暑いホームで待ち続けた甲斐があって列車は遅れるどころか5分も早く到着しました。
インドの列車は車両番号が単純に1~15というようにはなっておらず、列車のタイプごとに記号化されていてそれがどこに止まるのか途中駅では分からないので、少し慌ててホームを移動しなくてはなりませんでした。
ようやく自分の車両のところに来たとき、足の悪い青年が物乞いしてるところでした。
その背中に頑張れよと声を掛けると、彼も振り向いてわたしに気付き、最高の笑顔で手を降りながらわたしを見送ってくれました。
やはり、彼こそがこの国で出合った最高の青年でした。
【Alpha7/Squire & Co. 14cmF3.6 F3.6】
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thema:ペッツバール genre:写真
Squire & Co. 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2015/07/06 Mon
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