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マリファナか自然治癒か

Squire & Co 14cmF3.6
昨夜、またとんでもない目に合いました。
ガイドが夕食を食べに行こうと誘うので、途中、ワインショップでビールを調達してから彼の友人のレストランに行ったのですが、彼は油ものばかり何品もたのんで、それらがいずれもギトギトだったためか、夜中に気持ち悪くなって2回も吐くはめになりました。
胃が苦しくて眠れず、朝になっても調子は悪いままです。
ホテルのオーナーから昨日、ヤシの実のジュースを飲んだでしょう、あれを飲むとみんな下痢するんですとトンチンカンなことを言われて、そうではないと説明しましたが二日酔いで調子が悪いと解釈されたようです。
何とかいう薬を飲むよう勧められましたが、症状も理解しないのに薬を決めてしまうのはインドらしい治療法のようです。

いっしょに食事したガイドもやって来たので、胃は大丈夫か聞きましたが彼は何ともないと涼しい顔をしていました。
ただ、最後のポテトの油がすごいという話をしていたことは覚えていて、あれが原因かと理解はしてくれました。
今日は近隣の村まで連れて行ってもらって、地元の人がブドウから作る焼酎を飲みに行くはずでしたが、さすがにそれはできません。
それどころか立っているのも辛くて、ベッドの中で胃に負担がかからないよう体を丸めて横になっているしかありませんでした。
コルカタもボドガヤも排気ガスと砂埃で空気が悪くてやたらと咳が出るようになっていましたし、車とバイクとオートリキシャが我先にと鳴らすクラクションの巨大な音に頭痛を感じていましたが、ここへ来てついに胃もおかしくなり、インドという国の旅人を少しずつ疲弊させる潮流に巻き込まれてしまったのを感じずにはいられません。

午後になってもまったく食欲がなく、ときどき噂に聞く旅行者の変死はこうして始まるのではと、少し動くたびにギシギシときしる木のベッドの上で不安というよりは恐怖を感じ始めていました。
天井のファンが回転しながら大きな音を立てていますが、何かヒンズーの言葉で語り掛けているように聞こえます。
いますぐお前を楽にしてあげるよと笑っているように聞こえるし、早くここから出ないとお前は一生インドから出られないと忠告しているようにも感じます。

楽にしてあげるというのは理由があります。
夜、ガイドと食事しているとき、日本人はみんなマリファナを吸いますね、あなたはいらないですかと聞いてきました。
マリファナはタバコと混ぜで吸引するので、何よりタバコがきらいなわたしには興味の対象ではありません。
要らないときっぱり断ると少し残念そうな顔をしたので、この人は日本人にマリファナを売ることでも生活の糧にしているのかと、少し不快な気持ちになりました。
しかし、いま胃の痛みに苦しんでいるとモルヒネのように苦痛を除去してくれるのではないかと思ったりもします。
しかし、俺にはドラッグも薬もいらない、時間が経てば胃の痛みは治まるだろうし、そしたらここを出て行くよと答えると、天井のファンの音も少しピッチが変わって、分かったよ、そうした方がいいなと同意してくれました。

午後になって少し楽になって来たので、5時のバスでバラナシに移動することにしました。
ボドガヤからはブータンやカトマンズにも直行のバスがあって、国境でビザが取れるとの話を聞いて心惹かれましたが、5時間で着くバラナシという無難な選択をします。
昨日の夜から何も食べていなかったのですがまったく空腹感はありません。
無理してでも何か食べなくてはと考え、栄養価の高そうなマンゴーを3つ食べました。
夕食用にバナナも買っておきます。
バスは運転手の気まぐれで出発時間が決まるのか30分ほど遅れて、ボドガヤを後にしました。
バラナシはヒンズーの聖地で旅人にはタフな町と聞いているので、体調が悪いままなら沐浴を見に行ったりせずにそのまま移動しようかなどと考えていると、沐浴との連想で洗面用具一式をホテルのバスルームに忘れてきたことを思い出しました。
ちょっと悩みましたが、バス代の700円よりも髭剃り1500円の方が大切だと考えて、バスを途中の村で降ろしてもらいボドガヤに戻ることにしました。

ボドガヤから30分のところで気付いたので、まあ幸運だったかと思ったのですが、その行程には大きな試練が待っていました。
その村からは軽ワゴンのバスが出ていたのですか、すでに満席で他のふたりの青年とともに屋根の上に座っているしかありません。
胃が苦しいので混雑する車内よりはよいかと割り切りましたが、バスが衝突したり急ブレーキを踏めば前に投げ出されるだろうなあと不安でした。
バスは遅かったので落ちることはありませんし、夕方の風が心地よくて、高いところからの見晴しを楽しむ余裕も出て来た矢先、空が突然真っ暗になったかと思う風がすごい勢いで吹き始めました。
嵐がやってきたようです。
これはまずいと思うや槍のような雨がバス上の我々にむかって叩き付けてきて、運転手はバスを停めて中に入るようにうながしました。
しかし、満員だったので屋根に乗ったというのにどこに乗車すればいいのでしょう。
ひとりの青年はすっと助手席にすべりこみ、わたしともうひとりは真ん中の座席に入るよういわれます。
そこにはすでに許容を超える8人が座っていて座るどころか立つ場所すらなく、どうしていいか立ち尽くしました。
するとその窮状を見かねた後部座席の青年がお前はここに座れとわたしに席を譲り、真ん中の座席に入っていきました。
彼らふたりは座っている人の足の間に立って、体を90度曲げた苦難の姿勢で乗り続けていました。
最前列4人、真ん中に10人、後部に4人、軽ワゴンの総勢18人は突風にあおられながらふらふら進むバスの中で互いに体を密着させることで妙な連帯感を感じていたように思われました。
【Alpha7/Squire & Co. 14cmF3.6 F3.6】
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thema:ペッツバール genre:写真
Squire & Co. 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2015/07/05 Sun
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