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ハートの贈り物

Angenieux S5 50mmF1.5
朝起きて、少しのんびりしてからシャワーを浴び、朝食に向かいます。
メインのオープンデッキの建物で時間を決めてみんなで食事するのです。
インド人ファミリーは昨日立ち去ったので、今朝は、レイチェル、ギョン、オードリー、モハンメド、そしてわたしの5人だけです。
今日の朝食係はオードリーだったそうで、小麦をこねてツリーハウス風のクレープをつくったと自信満々に語りながら食器を運び込んでいます。
今日、宿を去るわたしからどうぞとクレープを取り分けてくれたのですが、それはハート形をしていてスマイルマークも描かれていました。
わたしのために愛を込めてハート形にしてくれたのだそうで、思わぬ演出に泣きそうになります。

朝食を始めるとモハンメドがどうしても今日出発しなければならないのか聞き、いやけっしてそんなことはないがと答えると、ボランティア2日間ですっかりスタッフの一員気取りの彼はそれならもう1泊滞在を許可しようと言って、結局もう1日滞在することになってしまうのでした。
オードリーに明日もハートのクレープを作ってくれと頼みますが、ダメだと断られました。
体育の先生はときに優しいですが、ふだんはとても厳しいのです。

ツリーハウスがあるキャメロンハイランドは、クアラルンプールからバスで5時間ほど、標高1500メートルの高原のため涼しい気候と美しい自然が堪能できると、マレーシアでは人気の避暑地になっています。
ツリーハウスは中国系のオーナーが始めたオーガニックの農園の一部に仲間の大工さんが建てたもので、自慢の野菜を使った料理が楽しめ、自然に親しむことができるアウトドア派のためのホテルとして3年前にオープンしたのだそうです。
IT企業に勤めながら自分の人生を見つめなおそうと考えていたレイチェルが知り合いからオファーを受け、これを転機にとホテルの管理を買って出て、さらにひとりでは管理しきれないと旅行好きで自然を何より愛するギョンにも加わってもらって、どうにかツリーハウスを運営して来たそうです。
食材は農薬を使わない畑から供給されますが、コメや麺類、小麦粉、調味料その他はなるべくオーガニックにこだわって取り寄せ、それらの入れ物にはオーガニックかそうでないかがマジックで明記されています。
それを求めてやってくる外国人、マレーシア人が多いということでしょう。

自然や有機野菜にこだわるくらいですので、下水処理や電気などにもそうとうな気配りをしているようです。
電気は発電機を使いますが、発電時間は午後の6時から10時までの4時間だけで、何かのトラブルで点かないこともありました。
そのため電気が点くとみんなでやったとばかり拍手します。
実は、カメラの予備バッテリー4個をそっくりリペ島に忘れてきてしまっていて、初日に充電できなかったのでこの日撮影したのはこの1枚だけになってしまいました。
おかげで、わたしは写真撮影を全然しないのに150年前の古いレンズだどうだと自慢ばかりしている変人扱いです。

せっかくまた延泊したのですが、とくにやることはありません。
再度、滝探しに行く約束でしたが、午前中はずっと雨で、午後にはレイチェル、ギョン、モハンメドの3人が町に買出しに出掛けたのでわたしはついに滝を見ることはありませんでした。
オードリーとふたり残っておしゃべりをしたり、彼女が草刈りに出るとハンモックに横になったり、端材で看板作りに挑戦したりして過ごします。
前日、オードリーが花をデザインした見事な看板を木切れに彫ってこれは目立つところに掲示しなくてはと評判だったので、わたしはサルの看板に挑戦したのですが、床板用の硬い板しか残っておらずまったく彫れなかったので、仕方なしに滝はあちらという矢印を作成しました。
レイチェルのメガネにかなえば、滝の入り口付近の木に貼り付けられることでしょう。

森には10年前くらいまでときどきヒョウがやってきたそうです。
わたしはサルの群れを3回も見ることができました。
姿は見えませんが、いつも聞いたこともない美声で鳴くさまざまな鳥や虫たちがツリーハウスのまわりを取り囲んでいます。
蚊がとても多いのですが、なぜか活動するのは朝と夕方の短時間だけで、それ以外はどこかへ行ってしまいますし、動きが遅いので簡単にはたくことができます。
また、蚊はレモングラスが苦手だそうで、これを混ぜたお手製クリームを塗ってもらうと近寄って来ませんでした。
雨がちなので、なかなか見られませんが、星はとても大きく輝いていますし、夕日が見えたときは雲が紫になってとても幻想的でした。
マレーシアで生まれ育ったふたりは夜を寒がっていましたが、フランス出身のオードリーとわたしは自国のいちばんいい季節と同じくらいの気温だと喜んでいたくらいです。
リペ島に楽園を感じたわたしは、ここにもうひとつの楽園を感じていました。
【Alpha7/Angenieux S5 50mmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux S5 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/05/21 Thu
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