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未だに見つからない旅の理由

Grubb 20cmF3.5
ヨーロッパの旅をし始めた二十何年か前、よく、なぜ旅をするのか聞かれたものでした。
確固とした目的を持って旅していたわけではないので、これはなかなか答えにくい質問です。
音楽や教会建築、ワイン、サッカーなどが好きだったので、本物のそれらを楽しむためになどと真面目に考えて回答していたのですが、相手はともかく自分としてはどうもしっくり来ないような気がしていました。
なぜ山に登るかと聞かれてそこに山があるからというのと同様な名回答がないものかと考えてみることにしました。

そこで思い当たった回答が、次の文句でした。
人間誰しも日常の生活と言うものを持っているものだが、それが長く続くと非日常を手に入れたくなる、だから旅に出るのだ、と。
大した回答ではありませんが、そこに山があるからのように、質問者を煙に巻きつつ、一定程度納得してもらえるような、話の展開のとっかかりになっているとは思っていました。
そもそもが、非日常を求めての旅と言うのがいかにもありそうですから、少なくとも問題はないだろうと。

しかし、今回2月から長い旅を続けて気付いたのですが、この間わたしはまったく非日常など求めていませんでした。
旅のスタイルはこれまでと変わっていないのですから、今までの旅もきっと非日常を求めていたと言うのとは違うということでしょう。
毎日が仕事に忙しくて、本当にリラックスのためにリゾート地を訪れると言うのは、非日常を求める旅と言えるのかも知れませんが、わたしはそうではなかったということですね。
そこに山があるからをまねて、そこに行きたいところがあるからとすれば正しかったようです。

1ヶ月前後旅を続けていても、家に帰りたいと言う気持ちにならないことにも気付き、これもわたしにとってたいへん意外でした。
長く旅をしていると疲れるので、きっと帰国したくなるだろうと思ったのですが、実際には、旅の中で疲れを取れれば自然とそれで好しとしていました。
旅の期間が長くなれば状況は変わると思いますが、いったいどのくらい長くなれば、帰りたくなるものなのかはよく分かりません。
何かしたいことがあるからなどというのを除いて、旅に飽きたから、旅に疲れたからという理由で帰りたくなるとすれば、半年くらいがその期間なのかなあと漠然と考える程度です。

そんなことに思いを巡らせていたら、バンコクからの機内映画でたいへん面白いものを見たことを思い出しました。
インターステラーという映画で、人類滅亡の危機から救うために宇宙船で新しい惑星を目指すというストーリーのSFです。
乗組員はまた地球に戻りたいと思いつつも、人類の未来を考えてこれが片道切符になるだろうと半ば悟っていますが、主人公は残した娘との再会のために惑星をいち早く見つけてなんとしても帰還するんだと強い意志を持ち続けでいます。
ぜひ見ていただきたい映画なのでこれ以上の内容への言及は避けますが、映画の中の世界とは言え、帰ることができないかも知れない旅があることや、出発後なるべく早く帰りたいと思ってする旅があるということを気付かせてくれました。
旅の動機や旅しながら考えていることは千差万別で、そういったことまでを踏まえて、なぜ旅するのかの回答をもう一度考えてみなくてはいけないかも知れません。

さて、今日の作例はラオスの首都ビエンチャンの郊外に見つけたお寺での情景です。
ふたりの関係を想像すると、こんな感じでしょうか。
兄弟で兄は家を助けるために僧侶になる道を選んだが、それは弟を学校にやるためでもあった。
弟は、兄の自己犠牲をうすうす気付いており、けっしてそのことを口にはしないものの、できる限り寺を訪れ兄を心から慕っていることを懸命に伝える。
ふたりの心は信じ難いまでに力強い絆で結ばれるにいたる…。
いや、顔があまり似ていないのを見れば単なる友達じゃないかと思うがと言われれば、その通りかも知れませんし、カメラの前なので仲良しを装っただけかも知れません。
旅に出て、心揺さぶられる映画を見たりすると、妙に感傷的になって空想家になってしまうものなのですね
【Alpha7/Grubb 20cmF3.5 F3.5】
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thema:ペッツバール genre:写真
Grubb 20cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/05/07 Thu
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