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今度はハグする

Nokton 50mmF1.5
そろそろ帰国の日程を意識しなければいけなくなってきました。
もともとはハノイに立ち寄る予定はなく、中国・雲南からベトナム・ラオカイに入り、サパで憩ってからディエンビエンフー経由でラオス・ルアンプラバンへ抜けようと考えていました。
このルートは地図を見る限り昆明から石屏を通るバンコクへの最短ルートであって、ハノイまで足を延ばすのはかなりの迂回になります。
もともとラオカイのフオンから実家に遊びに来てほしいと言われていたので、上述のルートで旅脛中で立ち寄ろうと思いフェイスブック上でその旨やり取りしていました。
しかし、どこで漏れてしまったか、昨年、ハイフォンでビールを散々飲んだ友人からラオカイまで来るのならハノイにもぜひ来るようにと直前になってオファーがありました。
断る理由はないですし、もともと予定あっての旅ではないので、このようにルートが変わることは歓迎します。

昨夜、酒の席とはいえ、若者たちは口々に日本を賛美して、私を日本に連れて行ってと真面目な顔で言う子まで出てくる状況でした。
逆に中国に対してはブーイングで、去年同様のことが話題になった時に中国を悪く言う人がいなかっただけに、西沙諸島の問題以降の対中感情の悪化がよく理解てきました。
とにかく日本好きというか尊敬している部分が大きく、中国に反感が強くて、自国を愛しつつも自虐的になっているので、みんな熱心な親日家として接してくれて居心地が抜群に好いのです。
ただ、それに甘えてズルズルとハノイに滞在していては先に進むことができないので、昨夜、明日の夜にはハノイを出発してラオスに向かうと宣言していました。
すると、では明日お別れ会をやるから出席てきる人は集まるようにとなったので、翌朝、のこのこと友人宅にタクシー(やはりバイクタクシーには乗りたくない)で出向きました。
友人とふたりだけになるかなあと思っていたのですが、他に女の子が4人来てくれ、中にはハグしてくれたテレビレポーターの子もいて感激です。

総勢6名なので、昨日の食事はご馳走になったこともあり、日本食のレストランでご馳走しようと申し出たのですが、それはまたハノイに来たときにねと言われてしまいした。
カフェでおしゃべりしたあと、友人宅のそばの市場にみんなで買出しに行き、女性陣が調理して食事することになりました。
出てきたのは生春巻きでした。
ちょうど日本の手巻き寿司のように、調理時間のない時などこちらの人は仲間内でよくやるのだそうです。
具材は10種類以上あって、手巻き寿司ならかなり悩むところですが、生春巻きは巻けるものは何種も巻いてしまうので、好きなものをがんがん取ってという感じです。
わたしが巻くのは不器用で遠慮がちにしていると見るや4人の女の子たちがかわるがわる巻いては手渡ししてくれて、ほとんどハーレムというか介護されているような状態でした。
これでは絶対にまたハノイに来て、彼女たちに日本食をご馳走しないといけません。

少し困ったことがありました。
ベトナム料理が好きかという話になって、もちろん大好きだ、旅の初めに奈良でベトナム料理を食べてきたくらい、と答えたのですが、では何という料理が好きかと聞かれて、うっと言葉に詰まってしまったのです。
ベトナム料理の名前と言われて知っているのは、わずかにこの春巻きとフォーくらいのものです。
これではいま好きだと答えたのに矛盾しています。
さらに、いま食べているのは春巻きではないとまで言われて愕然としました。
日本では揚げ春巻きと生春巻きと言いますし、途中のレストランの英語メニューでFried Spring Roll or Fresh Spring Rollという表記を見ているので、他の外国人も同じように春巻きを認識していそうですが、どうやら当のベトナム人は生春巻きには違う名前を付けて別物として区別しているようです。
そのあたりがよく理解できなかったので、こんど日本語堪能なベトナム人に確認してみたいと思います。

そんなどうでもいいことも含めて楽しい時間を過ごしましたが、ラオス行のバスに行く時間になりました。
みんなとはお別れですが、ハグの子がバスターミナルまでバイクで連れて行ってくれると言います。
ホンダのスクーターに体重の重いわたしと機内持ち込みサイズより一回り大きなトランクを載せてもらうのは申し訳ないを通り越して危険なような気がしたのですが、彼女も義務感にかられたように大丈夫だと言い張っています。
他のメンバーたちとはここでお別れして再会を誓いました。
彼女にギュッとつかまっていたいようなセンチメンタルな気分ですが、トランクは彼女とわたしの間に縦にしておくので、わたしはトランクを抱く形で出発します。
しかし、こんなに重たいものを積んで走ったことがなかったのでしょう、いきなりバイクはバランスを崩したためにわたしの肩が路上の屋台にぶつかり、乗っていた食べ物の半分くらいが落下してしまい、わたしと彼女は顔面蒼白になりました。
見送りに立っていた友人たちが飛んできてくれて、慌てふためく売り子のおばさんを取り成してくれ、わたしは意味もなく中国語で対不起、対不起と詫びながら、立て直したバイクにしっかりつかまって走り去りました。
悲しい別れが一転、振り返ると、コメディドラマのような状況にみんなが大笑いしているのが見えました。

ところが、この後すべてがうまくいったと言うわけではありません。
前夜、ホテルでラオス行のバスチケットを代行販売しているというので予約しようとすると62ドルだと言われ、ちょっと高すぎると思い購入を思いとどまりました。
コミッションとバスターミナル送迎料をかなりボッテいるように思えたのです。
検索するとラオス行のバスが出るターミナルが分かったので、直接行ってチケットを買うことにしました。
しかし、そのターミナルにバイクが着くと、ここからはラオス行は無いと言われます。
少し動揺しましたが、たぶんわたし以上に動揺したのは彼女の方だったと思います。
わたしにしてみれば、バスに乗れなければもう1泊して明日向かえばいいし、むしろ彼女を誘ってこのままふたりで食事に行く手もあると呑気に考えたのですが、彼女の方ではこれからベトナムを去る人を送り届けることができなくてはベトナム人の名折れだとでも思ったのか、必死になってあちこち電話してラオス行のバスを追跡してくれたのです。
今いるところから比較的近くに高速の入り口があるので、そこを経由するようにとでも指示したようで、そこで無事にバスを捕まえることができました。
そして料金は50000ドンだというので、20ドルほどでした。
やはりホテルでは3倍もの料金を吹っかけてきていたのです。
高速のガード下にはバスがすぐさまやって来て、いよいよ彼女ともお別れのときになりました。
わたしはトランクを足元に置き、無言で彼女にハグします。
それは10秒ほども続きました。
【Alpha7/Nokton 50mmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Voigtlander Nokton 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/04/19 Sun
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