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中国巴士有限公司

C.C.Harrison 14cmF4
昨日が船のことを書きましたので、交通機関つながりでバスのことに言及することにします。
この旅では、奈良、釜山、順天、ウランバートルなどでもバスを利用していますが、今日はもっぱら中国のバスのことに限定することにしましょう。
中国では最近になって急速に高速鉄道網を延伸させてますし、日本で見る春節のニュースではごった返す駅と鉄道で移動する様子が映し出されるのが常なので、鉄道が主要な交通機関だと思われがちです。
しかし、同じように高速道路網が発達し、国土の広さを隅々までいきわたらせるためにはまだまだバスの方がはるかに主力であって、バスを避けていては中国を旅行することはできないと言えます。

バスは大きく中長距離バスと路線バスに分けられますが、中長距離バスはもとより市内の路線バスのようなものにも乗ることができないと移動がタクシーばかりになってしまい、長旅では無駄にお金を使うことになりかねません。
路線バスは一票制と呼ばれる一律料金の場合と区間ごとに運賃設定されている場合があって、主に前者はワンマンバスで、後者では車掌が乗っています。
車掌がいると行き先の相談ができたりするのでよそ者にはありがたいのですが、車掌はだいたい女性で相手が外国人と分かるととても親切に対応してくれることが多く、助けられたことが何度もありました。
そういえば、雲南省の田舎の路線バスで車内に料金表が貼られていたのですが、バス停が40くらいあって、そのバス停名が縦横にすべて書かれた表は巨大で壮観でしたが、外部の人があの表から乗車と下車のバス停を探している間に乗り過ごしてしまいそうです。

さて作例は、四川省西部の泸沽の町から郊外の河辺村までのバスですが、今回の旅で乗車したバスの中で一番のボロでした。
いつ発車するのか聞いたところ、河辺からのバスが到着したらというので、いつ到着するのかと聞き返すと分からないとの返事でした。
乗客は車内で携帯をいじったり、編み物をしていたり呑気なものです。
中国のバスシステムはちょっとアメリカの航空網と似たところがあります。
例えば成都から西昌に大型バスに乗り、西昌から泸沽に小型のバスに乗り換え、さらに泸沽から河辺に作例のバスに乗るというのが、成都が大きなハブで、西昌は州レベルの大きな空港、泸沽に来るとローカルな空港ということになるからです。

紀行文中でも書いたことがありましたが、中国のバスはフレキシブルなことがあるのが楽しいと思います。
例えば、高速を走る直行バスでも、高速の出口やサービスエリアで下車できてしまうのですが、考えてみれば日本でも高速バスは同様のところにバス停が設定されていたりするので、これは中国独自とはいえないかも知れません。
もうひとつは、高速道路の入り口で乗車できることですが、これとは別の面白いシステムがあります。
バスターミナルを出発したバスが外に出たとたん、すぐそばから何人も乗って来ることがあるのです。
恐らく、バス会社はバスターミナルで売れたチケット分のキックバックを払わなくてはならず、ターミナルの外から乗る人には多少割引しているのではないかと思われます。
バスの出発がその分若干遅れるし、空いていた隣の席に人が乗ってきたりで迷惑な仕組みなのですが、こんなのを見てどういうことだろうかなどと考えたりするのが、旅の楽しみの一つになってしまったりするのです。

寝台バスのことにも触れないわけにはいきません。
北京からモンゴル国境の二連浩特までその寝台バスを利用しましたが、これがたいへんな地獄でした。
バスの内部には通常の座席が無く、鉄枠の二段ベッドが縦三列になって並んでいて、わたしは最悪の中央列冗談でした。
そしてすぐ後ろが仲良しおっさんグループで、乗車時には白酒をしこたま飲んでいて酒臭いうえに、それ以上に奴らの足が生ゴミのような強烈な異臭を放っていて、それがわたしの頭のすぐ後ろにある状態ですので呼吸もできないほどきついものでした。
しかし、幸いにもマスクを持参していたので鼻部分のワイヤーをきつく鼻に密着させることで、どうにか眠ることはできました。
ところが、夜中に目覚めると掛け布団と枕が下に落下してしまっていて、とても寒いのですが、それを取りに降りて行く気力が湧かずに十としていました。
たぶんウランバートルの寒さではなく、このことが原因で風邪をひいたのではないかと思います。
それでも布団ではなく本人が落下するよりはマシなので仕方なしとしましたが、これを教訓に、以降、寝台バスと思われるバスの切符を買うときは下段と指定して買うことにしました。

以前はまったくなかったのですが、中距離以上のバスに乗るとシートベルトを締めるよう指示するようになりました。
事故が少なくないということを裏付けていそうですが、中国での安全への意識が変化していることを示しているとも言えそうです。
これはウランバートルへ向かう乗合タクシーの中で日本語堪能のチンジュルク君から聞いたのですが、モンゴルでは経済好況で車を買う人が増えていますが、中国車を選ぶ人は皆無なのだそうです。
理由は、平原のような道なき道を走るケースも多いモンゴルでは、車のサスペンションに負荷が強くかかるので、ここがしっかりした車を選ぶからだとのこと。
そうです、中国ではバスもタクシーも中国内で製造された車が走っていますが、みな足回りがへたってしまっていて乗り心地がすこぶる悪いのです。
中国でバスに乗るためには、まず最初にそれに慣れる必要があるとアドバイスすることにいたしましょう。
【Alpha7/Raptar50mmF1.5】
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thema:ペッツバール genre:写真
C.C.Harisson 14cmF4 | trackback(0) | comment(2) | 2015/03/29 Sun
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Comment

ハードな旅ですね
中将姫光学さんは天性のトラベラーなのでしょうね。
どんな苦労もものともしない腹ができておられる。
こちらは読むだけで、これじゃ、僕だったら、早晩帰国だろうな。
今思いついたのですが、ぜひ、本を書いて下さい。
バックパッカー、ヒッピーではなく、
まともな紳士がまともでない旅をする珍しい旅行記になります。
しかも、見事な写真が付くのですから、これは異色の旅行本になりますよ。
2015/04/03 Fri| URL | sha-sindbad [ 編集 ]
sha-sindbadさん、こんばんは。
続けてコメントいただき、ありがとうございました。
きっとsha-sindbadさんも同意してくれると思いますが、若干の苦労は旅のスパイスのようなもので、楽しみを増してくれています。
本を出版するのは子供の頃の夢でしたが、この程度のものでは無理でしょう。
ヒッピーはともかくバックパッカーはほとんどまともな人たちです。
いまこだわりから60年代のトランクを手に旅をしていますが、バックパックに切り替えないと今後は厳しいかなとも思っています。
1ヶ月リターンのメリットを活かして、場所によってカバンを切り替えるべきか検討しています(バックパックも結構高い…)。
2015/04/03 Fri| URL | 中将姫光学研究所 [ 編集 ]

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