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行き先、間違えました

C.C.Harrison 14cmF4
「ほら、起きろ。もう着いたぞ」そう年配の車掌に怒鳴られて飛び起きました。
成都発西昌行きの夜汽車はなぜか混雑していて、硬臥の上段しか空いていませんでした。
上段は天井までの高さがわずかで上半身を起こすことすら難儀しますが、もうひとつ、なぜか空気の通りがよくて寒いのです。
下段と上段の料金差はわずかですが、その乗り心地には雲泥の差を感じます。
なかなか寝付けないと思っているうちにようやく寝たと思えば、いつの間にか到着していました。
なにがあるのかも知らず着いた西昌ですが、駅前に路線バスが停まっていたのでとにかくバスターミナルまで行ってみることにしました。

ちょうど泸沽行きのバスが出るというので飛び乗りました。
泸沽湖は神秘の湖と言われ、男性が女性の寝床に忍び込むことで結婚が成立するとか、女人世界とかそんな話を聞いたことがあります。
しかし、1時間かからず到着した泸沽に湖がありません。
少々歩くと靴の修理屋さんがあって、裂けたかかと部分を修理してもらいながら湖のことを聞くと、泸沽と泸沽湖は名前こそ同じだがまったく違うところだそうで、もし泸沽湖に行くならバスで6時間かかるとのこと。
ここ泸沽には何かおもしろいところはないのか聞くと、うーんと考え込んでしまいました。
ではこのあたりらしい農村に行ってみたいというと、少し歩いたところからバスが出ている河辺はどうかと教えてくれました。
ちょうど靴の縫製が終わったので、値段を聞くと3元(60円!)、しかもわたしのトランクを預かってくれるといいます。

バス乗り場は20分も歩く町の外れにありました。
途中の道がずっと修理中でバスが入れず、このようなことになっているようです。
期待した通りの四川省の田舎のどこにでもありそうな農村は、少なくとも昨日訪れた古鎮よりは魅力的でした。
古民家の写真を撮っていると不審そうに見つめられましたが、こういうのが好きで日本から来たと言うと、どうぞどうぞと家の中を案内してくれます。
作例のご夫婦がそうですが、村人はとても親切です。

巨大な帽子をかぶったおばあさんを見かけたので、撮影させてくれとお願いしましたが断られました。
このあたりは四川省の西のはずれで、少数民族の彝族が暮らしています。
他の少数民族同様、民族衣装を着ているのは高齢の女性がほとんどで、その衣装は紺や青の生地を基調にしているようです。
巨大な帽子には何か意味があるのかも知れず、被っているのを目撃したのは数人だけで、他は作例の女性のような帽子です。
若い女性はごく普通のかっこうをしていて、顔つきに特徴があるわけでもないので、漢族なのか少数民族なのか区別はつきませんが、この村は100%彝族だけが暮らしているとのことです。

彝族といえばよく知られた村があるので行ってみることにしました。
再度、西昌のバスターミナルに戻り、攀枝花市を目指します。
攀枝花の「攀」の字も日本では見ない難読漢字ですが、パンと読むとのこと。
攀枝花は「パンチーホワ」のように発音しますが、もしかしたらパンチーの部分はパンジーを中国語に音訳したのではと思って調べましたがそのような記述は見つかりません。
そのかわり町の名前の由来が見つかって、1965年に毛沢東がこのあたりの山村を視察した時に村の名前を聞いたところ、小さな村なので名前はないと地元の人が答え、ではあの木の名はと聞いたところ、攀枝花ですと村人が回答し、毛沢東がそれはいい名前だこの町を攀枝花と改名しなさいと言って決まったとあります。
大切な地名をそんなに簡単に決めてしまって好いものなのか…。

攀枝花からは小さなバスに乗り換えて平地という村に来ました。
先ほど訪れた河辺と言い、ここ平地と言い、地形をそのまま地名にしてしまったようなところですが、それでもまだ独裁者が勝手にネーミングするよりはマシでしょう。
そんなことを考えていたせいか、村に1軒という宿泊施設に泊ろうとすると警察がやってきて、外国人の宿泊には登記が必要だとパトカーで連行されてしまいました。
先方は書類作成したのでしょうが、ただパスポートのコピーをとるだけでどうということもなくホッとしました。
古建築の1軒もない、本当に何もない村でしたが、このあたりの特産だという硯を製造販売する店が数軒並んでいました。
装飾が美しく、書道を嗜んでいれば格好のおみやげですが、いちばん小さなものでもずしつり重く、いまのわたしには不要なものです。
大きなのは畳半畳程もあるのですから、実用ではなく家に飾るためのものなのでしょう。
宿が食堂も兼ねていて、山菜の炒め物など土地ならではのものをつまみに、自分で漬けたという枸杞の酒をふるまってくれました。
ここもみな優しい人たちばかりでした。
【Alpha7/C.C.Harrison 14cmF4】
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thema:ペッツバール genre:写真
C.C.Harisson 14cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2015/03/18 Wed
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