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横浜市に拍手を

Holmes Booth and Haydens 14cmF3.6
今日の更新のみ、先週出掛けてきた、横浜市民ギャラリーあざみ野の企画展示、平成26年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展 「旅をするまなざし」のご紹介とさせていただきます。
紹介するといっても会期が今度の日曜までなので、とてもこれを読んで展示を見に行くということにはならないと思いますが、19世紀のレンズ愛好家にとっては、興味深いカメラやレンズ、写真などが近隣の横浜市に所蔵されていて、毎年少しずつ展示公開されているという事に喜びを感じますし、それを自分のブログの中に書いておかなければならないという義務感をひしひしと迫って来ているところでもありました。

横浜市が、カメラと写真の膨大なコレクションを取得していて、しかしそれは、関内エリアでなくなぜかあざみ野で定期展示されていると知って、わたしは横浜市民だったコレクターが寄贈して、たまたま広い施設だったあざみ野で引き受けて消極的に展示していたものかと思っていました。
カメラや写真といっても多くが古すぎて一般受けしないもので、ほとんどマニアしか関心を示さないようなものだからです。
ところが市民ギャラリーあざみ野のホームページで記載されているところには「横浜は日本における写真発祥の地の一つとして、近代日本の写真映像文化の歴史に大きく貢献したと言われており、こうした歴史を踏まえ、映像文化都市づくりを進めるため、アメリカのサーマン・F・ネイラー氏が40年にわたって世界各地から収集したコレクションを取得しました」となっていて、積極的に個人コレクションを買い上げて文化に貢献しようとしていることを知りました。

横浜市は数年前に、保育施設の整備が追い付かずに日本一待機児童の多い自治体だと報道されて、その翌年くらいには一気に整備を進めたのか、待機児童ゼロにして汚名返上したことが話題になりました。
恐らく、カメラ・写真コレクションの取得はそれ以前の話で、将来の保育よりも今こその文化に傾注していたのではないかと想像できる素晴らしい町なのだと評価いたしました。
それは冗談としても、コレクションの点数は、
・カメラ 約2,700件
・写真 約2,900件
・写真関連アクセサリー 約2,000件
・資料及び文献 約2,000件
となっていて、購入費用やデリケートな木のカメラを管理保存する費用、それらを学術的に分別するための学芸員の登用の費用など、膨大なお金が税金から使われているに違いありません。
それを英断した横浜市議会と、文句ひとつ言わなかった横浜市民の皆さんは、わたしにとって英雄であると評価しなくてはならないほどのものだと思っています。

毎年1回企画展示しているようですが、カメラ2700台を全部展示し終えるまでにいったい何年かかるのでしょう。
数えたわけではないのでいい加減な数字ですが、今回の展示ではカメラはせいぜい30台くらいの展示だったのではないかと思われます。
もしそのペースだと90年かかるので、一生通い詰めてもすべてを見尽くすことはかなりの困難のようです。
わたしには2700台のうちのほとんどがそれほど関心のないカメラとは思いますので、せめて1830~80年に製造されたカメラはすべてレンズ込みで見たいですし、フォックス・タルボットのカロタイプの写真集「自然の鉛筆」は生涯のうちに見なくてはならないマストアイテムだと思っています。

ksmtさんのご自宅から徒歩圏だということでお誘いしてふたりで見学したのですが、ごくごくコレクションの一部が見られるだけとは言っても、かなりの見ごたえある展示になっていました。
個人的には、たまたまホームズ・ブース&ヘイドンズのレンズを持って行ったら、同じメーカーのずっと大きなペッツバールを付けた8×10の木製カメラがどんと置かれていたのに感動しました。
わたしのホームズと同じ、フードがラッパ型になったペッツバールとしてはたいへん珍しい形状だったのが感動をさらに高めてくれます。
また、レンズの展示としては、ハリスンのグローブ・レンズやサットンのパノラミックレンズという、超広角の希少レンズが置かれていて、並んでいたハイペルゴンの存在を霞ませていました。

作例は、一見カメラのようですが、実は写真をスリットに入れて観賞するための装置です。
19世紀後半なので写真は鶏卵紙プリントの風景写真ですが、学芸員さんが手で持っている天板部分を開閉することで、写真に当たる外部の光の量がコントロールされ、昼間の景色や薄暮の景気のように印象を変えさせることができるというユニークな発想をその場で楽しむことかができるようになっています。
また、おなじみのカメラオブスキュラやプリズムで画像を捉えるカメラオブスキュラ同様のシステム、カメラ・ルシーダの展示もありました。
ksmtさんもわたしも展示に大満足でしたが、カメラが好きだという人でも、それらを見て面白く感じられるのかは微妙なような気がしました。
女性の来館者が何人かいましたので、感想を聞いてみたかったです。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 14cmF3.6 F3.6】
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thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2015/02/14 Sat
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