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笑顔を失った少女たち

Summicron 5cmF2
昼下がりのビールに、今夜の便で帰国との思いが去来して、すっかりアンニュイな気分に浸っていました。
しかし、外の気配に何となく顔を上げたとき、その気分は一瞬にして打ち破られました。
何だあれは、と慌てて会計を済ませて現場に走ります。
ピンクの袈裟を着た尼僧がざっと30人、オレンジの唐笠を差して一列に行進しています。
托鉢でした。

昨年末にルアンプラバンを訪れたときに僧侶が一列になって托鉢するのを見ましたが、それは観光名物にもなっていて
観光客が施しする姿が普通で見られました。
ヤンゴンやバンコクで見た托鉢は単独で、早朝に行われていました。
その他の地域ではどのように行われるのか、あるいは行われないのかすらよく分かりません。
チャウタンは小さな町でイェレーパゴダ詣でに来る人は多いものの、一般的な観光客が訪れるところではありませんので、観光目的な托鉢ではなさそうですし、実際、この様子に興奮して見入っているのはわたしだけで、実際に施しする人を除けば、尼僧の列に関心を払う人は皆無でした。

尼僧は身長の高い順番に、あるいは年齢順に、もしくは階層順に並んでいて、先頭は高校生くらいに見える尼僧から最後尾は年端もいかない子供までその並び方はなかなかに壮観です。
みんなが若いので、もしかしたら僧侶のための学校なのかも知れませんし、あるいは両親を失ったか経済的な理由で出家した若い人たちの施設と言うことも考えられます。
というのは、ルアンプラバンでは厳粛な空気が流れているのを体感したのですが、彼女たちからは悲壮感のようなものが感じられたような気がしたのです。
笑いかけても固まったままで、笑顔が返ってくることはありませんでした。

イェレーパゴダを大きく凌ぐ衝撃でしたが、どうも酔いが頭を支配してしまっているようで体がついていかないというか撮影がうまくいきません。
正面から、真横から、ひとりをピックアップ…、いろいろと試そうとしますが、どれもうまくいかず、もたもたしているうちに町はずれに尼僧の列は去ってしまいました。
こんなところも観光とは無縁の托鉢だということを裏付けているようです。

残念だったのは喜捨している人がほとんどいなかったことです。
わたしの見た範囲では、お米を分け与えている女性と作例のバナナの女性だけでした。
この町には通りに2ヶ所バナナ屋さんがあるのがバスから見えていて、売り物がバナナだけで商売になるものかと気になっていたのですが、こうして喜捨している姿にちょっと胸を打たれました。
分かりにくいですが、彼女の後ろリアル緑のバナナは、幹と言うか枝と言うか食べない部分までスパッと切って持ち込まれていて、食用ではなく結婚式とか葬式とかに使うお供え物的なものなのかという気がしました。
さすがに与えていたのは黄色い熟したバナナだけです。

近くに修道院のような施設があって付いて行けば修行する姿が見学できるかも知れないと期待しましたが、言葉が通じないですし、撮影中ニコリともしない雰囲気では厚かましすぎるような気がします。
何よりビール2杯飲んで酩酊とは言いませんが、かなり好い気分でいることは間違いないので、あきらめました。
普通に散策してからヤンゴンに戻ればよいでしょう。
そう散策開始したのですが、何と歩いているうちに彼女たちとは似て非なるところに行きついてしまい、まったく違う方向の体験をすることになってしまうのでした。
【Alpha7/Summicron 5cmF2 F4】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summicron 50mmF2 Rigid | trackback(0) | comment(5) | 2015/01/22 Thu
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Comment

現実は厳しのでしょうが、写真だけ見ると幻想的な光景ですね。
2015/01/23 Fri| URL | ksmt [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015/01/23 Fri| |  [ 編集 ]
ksmtさん、おはようございます。
最貧国とは言われますが、大地は肥沃で食べていくだけなら難しくはないのかも知れません。
ルアンプラバンの時は予備知識がありましたが、ここでは突然だったので強い衝撃を受けました。
酔っていたので、確かに幻想的、あるいは夢幻的だったかも知れません。
2015/01/24 Sat| URL | 中将姫光学研究所 [ 編集 ]
中将姫さん,ksmtさんと共に雑誌デビューおめでとうさんです(´∀`)
2015/01/24 Sat| URL | Neoribates [ 編集 ]
Neoribatesさん、こんにちは。
バレてしまいましたか。
お恥ずかしい限りです。
むかし、釣りをしていたときも何気なく釣り雑誌に掲載されてしまい、それが理由でないものの、直後に釣りをやめた経験があるので少々イヤナ予感です
2015/01/25 Sun| URL | 中将姫光学研究所 [ 編集 ]

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