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越絞越黒

Zunow 3.5cmF1.7
あまり外国人がやって来ないような、写真に抵抗感が無いような村では、広角で被写体にぐっと寄るのが昔のわたしのスタイルです。
本当は昔からのスタイルですと書きたいところですが、今は、ほぼペッツバール一筋になりかけているので、遠目から被写体をそっと捉えるのが今のスタイルです、というのが正しいでしょう。
もしくは、声をかけてポートレイト風に撮るのがといえばよいか。
ルアンパバンの古い町並みを背景に現地の人の生活を写すというような目的で、今回は35mmレンズをお供にしていましたが、これが村では大いに役立ちました。

ライカでもノーファインダーは一般的な撮影法と言っても言い過ぎではないと思いますが、α7ではノーファインダーながら液晶をチラ見することで、フレーミングを完璧にすることができます。
そんな撮り方ならこういう村では、撮影されていることにほとんど誰も気付きません。
作例の手前の女の子はカメラを意識しているのではなく、突然現れた外国人に好奇心を寄せているだけです。
その他のふたりはもちろん、犬だって、わたしが撮影していることに気付かずにあらぬ方向を向いてしまっています。

この液晶チラ見ノーファインダーが正統派スナップがとても楽しいかと言えば、そこまでいかず、まあまあ楽しいがしばらくすると飽きるというくらいが本音です。
自然な姿を撮るのは面白いのですが、声掛けしたり、カメラを意識しているところでも、純粋な彼らは超然としていたり、逆にカメラを意識して固くなってしまったり、さまざまな表情を見ることになるので、それもまたよし、あるいはその方がコミュニケーションがあって楽しいと感じてしまいます。
どういうやり方でもよくて、好きなように試せばいいという程度のことですね。

使用したレンズはずいぶん久しぶりに引っ張り出したズノーの35mmF1.7でした。
フイルムでは何度か使いましたが、デジタルの35mmフルサイズで使うのは初めてで、まずこのレンズで撮ると4隅がケラレることを知りませんでした。
これも近距離では光量落ち程度であまり気にならなくなりますが、無限遠などではかなり目立つようです。
絞れば軽減されるのではと考えるのは浅はかで、作例はF5.6に絞っていますが、むしろかえって4隅の黒さが目立ってしまっています。

現行レンズでこんなにケラレてしまうようなら、ますば雑誌などでさんざん叩かれるでしょうし、売れなくなることは間違いありません。
しかし、1950年代はまだおおらかな時代で、暗いが全画面均等に写る広角と、とても明るいが周辺は使いものにならない広角があれば、後者を支持する人が多くいたということでしょう。
事実関係を調べていませんが、確か当時日本光学が世界最高速35mmとしてF1.8という高性能を出して話題になり、それをわずかでも上回ろうとしたのがズノーだったのではと記憶しています。
開放でのボケの豪快さもすごいですが、いくら明るいとはいえ、この写りで高価なレンズを買った人からクレームが来なかったのか気になります。

当たり前ですが、絞ればシャープで解像力もぐっと上がるようですが、それではわざわざこんな高速で高価なレンズを買う意味がありません。
ズノー光学と前身の帝国光学は、ズノー50mmF1.1初期型の通称ピンポン玉で、とても商品になるとは思えないような写りのレンズを世に出す前科がありますし、大博打と言われたズノー・カメラが大失敗で脆くも消滅してしまった光学メーカーです。
しかし、わたしは50mmF1.1の後期型を持っていますが、頼りなげな描写ながらも繊細で美しい表現をする魅力的レンズだと思っています。
現在になっても、一部の代わりろモノレンズファンにしかアピールしないレンズばかり世に問うてきたズノー光学を再評価したいのですが、何しろ手に入るレンズが少なすぎて広がりを見せることができないでいます。
【Alpha7/Zunow 3.5cmF1.7 F5.6】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zunow 3.5cmF1.7 | trackback(0) | comment(2) | 2014/12/14 Sun
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Comment

昔のフォーカルプレーンシャッターカメラでは、高速シャッターは信用できないので、1/60, 1/100, 1/200程度に固定して、露出は絞りで調整するのが一般的だったような気がします。快晴ならF8、曇りならF5.6、夕方ならF2.8みたいな感じですね。フィルムの箱にもそのような説明がありましたし。お借りしているバルナックもそんな使い方をしています。
2014/12/18 Thu| URL | ksmt [ 編集 ]
ksmtさん、こんにちは。
おっしゃるとおりだと思います。
シャッターが信用できるようになるMライカになっても、スナップでは1/250などに固定して撮っているなどの例がありますし、露出計やAE登場の前のカメラの撮影では、絞り・シャッター速度固定、フィルムの箱に書いてあった数値優先撮影がアマチュアでは普通だったのかと思っていました。
家1軒並に高価だった戦前のライカですので1/1000でもきちんと出ていたのではと思っていたのですが、そうでもなさそうでしょうか。
あまりシャッター精度の話は聞いたことがなく気に留めていませんでした。
2014/12/20 Sat| URL | 中将姫光学研究所 [ 編集 ]

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