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写真師的影響

Francais 15cmF4
前月のミャンマーに行く際、この国の事情に精通している高野秀行さんの本を数冊読んでから出発しました。
情報収集と言うより、気分を高めることが目的で、それは十分以上に果たされたと思っています。
その国の現在の状況は新聞やニュースなどで表面的に知ることが可能ですが、それ以上によりディープな内情を今よりだいぶ前のことがらであっても知っておくことは、旅しているさなかのできごとにより深い意味を与えてくれる可能性を高めます。
例えば5年前、10年前のその国をニュースレベルではなく、時間をかけて旅して来た人の話を読むことから、自分のわずかな時間の旅を繫ぎ合わせて点から線に変えることが可能になってくると思うのです。

今回のフィリピンではだいぶ以前に買って読んでいた日比野宏さんのフィリピン紀行、「バハラナ」と「マガンダ」の2冊を読み返してからフィリピンに向かいました。
この2冊は1996年の出発となっているので、旅自体は20年ほども前のことになります。
高野さんの本のミャンマーとわたしの旅した時のミャンマーでは政治的な違いが計り知れないくらい大きいのですが、フィリピンの20年前は現在とどのくらい違っているのかさっぱり分かりません。
ただ、本を読み返して得た印象と旅してきて得た印象は、わたしにとってまったく変わらないものでした。

日比野さんは、本来は写真家で日本国内で活動していた方ですが、もともと仕事とは関係ないところでアジア各地を次々と旅して歩いていたようです。
それが、アジアの実情のリポートとして雑誌に取り上げられたり、エッセイを執筆したりしているうちに評価が高まったことで単行本を出版するまでになったようで、趣味で撮っていた写真や書き物を意識しない現地での出来事などが類例のない稀覯本として実を結んでいたと思います。

使用していたカメラがライカで撮るのはもっぱら現地の人々と言うこともあって、わたしは大いに影響を受けました。
わたしも観光地ではなく人ばかりを撮っていたのですが、そういう写真はなかなか人に見せても退屈されるばかりでしたが、写真の質さえ上げられれば、そのやり方そのものは間違っていないと教えられたような気がしました。
それに、当時はフィルム言うこともありましたが、日比野さんは日がなしゃかりきになって写真を撮っていたり、決定的瞬間を期待してカメラを手にしているということではなく、旅の中で写真を撮りたいという自分のタイミングを持っていて、普段は旅していることにより楽しみを感じていると感じさせるところにも共感を得ることができました。

日比野さんのフィリピンの旅は当然ながらマニラに留まるものではなく、あらゆる方面に足が向いていますし、それほど積極的な行くべき理由はなさそうでも、複数回その地を訪れているということもあって、わたしのなんちゃって2泊3日滞在とはまったく比較の対象にはなりません。
マニラのところでは、スラム地域に何度も足を運んで現地住民と親しく対等の関係になったり、繁華街ではポン引きと友人になって夜な夜な語り合ったりもしています。
わたしがイントラムロスで出合った人々に、そういった登場人物が重なり合ってしまうことは避けられなかったですが、けっしてそれも間違いではないと考えています。

イントラムロスの中にマニラ市立大学があるそうで、校門の前にオープンカフェが並んでいたのでわたしも休憩しました。
そこのドリンクは砂糖の量を選べることができたので、わたしは迷わず0%にしたのですが、それでも甘いドリンクが出てきたので、いちばん甘いのを頼んだらどうなっていたのか逆に興味が湧いたくらいでした。
作例は2テーブルくらい先にいた親しげに談笑する大学生カップルです。
モノクロ中心で表情をとらえる名手、日比野さんをかなり意識して撮影しました。
最大の違いは写真のレベルですが、レンズの焦点距離も日比野さんが28mmを愛好していたのに、わたしはもっぱら望遠好きになってしまったという違いもあります。
【Alpha7/Francais 15cmF4 F4】
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thema:ペッツバール genre:写真
Francais 15cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/10/30 Thu
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