スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --

前頭鏡頭

Francais 15cmF4
19世紀フランスの光学機器メーカーの実態はなかなか掴めません。
特にダゲレオタイプ期やペッツバール全盛の時代は、もっとも興味あるところなのですが、資料がほとんどなく研究はさっぱり進みません。
ひとつ漠然とながらも分かったことは、ネット・オークションなどの出現数が圧倒的なことから、ダルロー(ジャマン・エ・ダルロー銘も含めて)が最大の製造数を誇ったことが想像できます。
製造が多いといっても、わたしが所有しているレンズの描写を見れば、廉価なレンズを大量生産したということではなく、当時ほとんどが写真家のプロフェッショナル使用で、彼らの目にかなった高性能が理由だと分かります。

フランスレンズに限定しなければ、オークション出現率が高いのは、フォクトレンダーとダルマイヤーがあげられますが、それらよりもダルローはかなり見かけるので製造数が上回っているのではと考えます。
しかし、性能に於いては、恐らくこの三社は互角といえるペッツバールを製造していたと考えられるので、ペッツバール御三家と呼びたいと思います。
あるいは頭文字をとって、ペッツバールDVDと呼んでもいいかも知れません。
その後に続くのが、フランスのルルブールとエルマジー、イギリスのロスあたりということになるでしょうか。
この三社はいずれも高性能ですが、市場に出てくる機会は御三家より少ないので、製造数もやや少なくなるのかなと考えています。

話をまたフランスレンズに限定して、ダルロー、ルルブール、エルマジー以外のメーカーはどうなのかと見て行こうとすると、かなりこころもとなくなっしまいます。
名前だけで言えば、シュヴァリエという大御所がいますが、このメーカーのペッツバールは一度しか見たことがありませんし、とんでもなく高く売られていたので手が出なかったくらいなので、ほとんどペッツバールは製造していなかったのでしょう。
エルマジーに次ぐのはドゥロジーというメーカーだと思われ、さらにベルティオはその後の会社の発展でメジャーに昇格した光学機器メーカーと言えるでしょう。

さらに続くところの名前をあげると、ソレイユ、ガスク・エ・シャルコネ、オズー、デマリア、ミレー、フランセあたりがあげられるでしょう。
いずれも少なくとも2回以上ペッツバールが売られているのを見ることができたメーカーたちです。
わたしが所有しているヴァランタンやゴーダンもこのグループに入れてもよいかも知れません。
強引な例えで、フランス19世紀レンズ番付で、ダルローが横綱とすれば、ルルブールが大関、エルマジーが関脇、ドゥロジーとベルティオが小結と言うことで、以下、ソレイユ、ガスク・エ・シャルコネ、オズー、デマリア、ミレー、フランセは前頭、シュヴァリエは引退した親方と区分けすることにしましょう。

ちなみに、19世紀フランスの光学機器メーカーがそれで終わりかといえばさにあらずで、例えば、ダゴスティーニ氏の゜1800年代フランスの写真撮影レンズ」という本には全部で70ほどのメーカー名が記載されています。
それらの多くは会社存続期間が長いとは言えない弱小メーカーだったのかも知れませんが、当時最新の科学技術だった写真術から大きな産業へと転換する中で、時流に乗ろうと立ち上がったメーカーが林立したのは事実であり、そのほとんどがパリに存在していたというのも、今の日本の東京一角集中によく似た現象です。

さて、今回使用したフランセは、どうやら前頭級メーカーのペッツバールということになるのですが、一見するとたいへんシャープな描写で高性能であることを期待させるレンズです。
しかし、これを拡大してみると、どうも三役クラスのメーカーのレンズと比べて解像力が落ちるのが分かります。
たった1本のレンズを使用しただけで、このメーカーはダルローやルルブールより劣ると表現するのは問題があるので、今回使用したレンズに限ってはとお断りを入れたいと思いますが、液晶などで一見した時に素晴らしかったので少々の落胆は否めないところです。

さて、作例は、昨日少し手厳しく批判したトライシクルですが、動いていなくて、しかも少女が乗っているとあれば、なかなか被写体として魅力的のようだと気付かせてくれます。
特にサイドカー部分がメタリックな手作り感いっぱいで無骨な印象なのに、女の子がそんなことには無関心よとばかりに携帯電話を操作している対称が好いということのようです。
トライシクルの庇が濡れていることで分かるように、この時雨が降って来てしまい、ただでさえ渋滞などで短縮されたタール滞在がさらに短くなってしまうのでした。
これによって、フィリピンがいま雨季だということを初めて知ることになったのです。
【Alpha7/Francais 15cmF4 F4】
スポンサーサイト
thema:ペッツバール genre:写真
Francais 15cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/10/25 Sat
<< 兌換鏡頭 | home | Taal 簡介 >>

Comment


Comment form


管理者にだけ表示

Trackback

この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

| home |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。