スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --

油火腿鏡頭

Abraham 10cmF3.6
エイブラハムのレンズは、製造年代を特定するヒントがレンズからは見つけられません。
そこで検索によって、エイブラハムの資料を探すことにしました。
ペッツバールと直結する記事ではありませんが、面白い資料が見つかってksmtさんが自身のサイトで翻訳して掲載してくれましたので、内緒で全文転載させていただきます。

『(1839年8月19日にフランス学士院でダゲレオタイプが発表されると、10月には早速イギリスのリバプールでも展示会が開催された)1839年10月の第四週、リバプールの新聞三紙にダゲレオタイプのデモンストレーションに関する小さな広告が掲載された。
三紙は同じ週の異なる曜日に発行。
23日(水)にはLiverpool Courier紙、25日(金)にはLiverpool Mercury紙、26日(土)にはLiverpool Chronicle紙。』

『### ダゲレオタイプ展示会 ###
ダゲール氏監修の元で製造されたダゲレオタイプ機材により見たものがそのまま絵になる。
Quai de la Megisserie(パリの地名…著者注)を撮影した作品と、興味深い製作方法を展示。毎日11時から4時まで58, CASTLE-STREET(飛脚屋の隣)にて開催。入場料1シリング。
ダゲレオタイプの注文は展示会で受け付け。または、20, Lord-streetのA. ABRAHAM社でも注文可能。』

ksmtさんは、この記事から、A. ABRAHAM社がリバプールの光学機器商であり、ダゲレオタイプ発表に2が月後に展示会と機材の受注を行っていたことが分かるとしています。

当初、この記事からエイブラハムはペッツバールを使ったデモンストレーションを行い、そのときのレンズこそいまわたしが
使用しているレンズなのではと早合点してしまったのですが、冷静に考えればペッツバールが完成したのは1840年5月とされているので、ここで使用されたレンズは望遠鏡用の凸レンズか、色消しメニスカスのどちらかでしょう。
ダゲレオタイプの感度が低かったことから、露光に時間が10分もかかり、それを大幅に改善したペッツバールが歓迎されたのです。

上記記事では、ダゲレオタイプの展示会を行いつつ、注文もエイブラハム社で受け付けたとあります。
写真術の発明は、肖像画家をすべて失業に追い込むと言われるほどの熱狂を持って受け入れられましたので、1回の展示会のみでその後も売り上げを伸ばし続ける可能性がある写真機の販売を止めてしまうとは考えにくいと思います。
高価なカメラがリバプールで飛ぶように売れることはなかったかも知れませんが、この地域で写真館を開業しようとする起業家や資産家の趣味などで購入されたのは、みなエイブラハム社からだったというのは十分に考えられることです。
1840年以降はペッツバールタイプのレンズが急速に普及する中で、エイブラハムも何本も扱ったに違いありません。

しかし、しばらくすると英国内でカメラやレンズも製造されるようになるので、エイブラハムがカメラを本格的に扱った期間は意外に短かったかもと想像されます。
当時の輸入品にどのような関税がかけられていたかは分かりませんが、自国製の方が安かったのは間違いないでしょう。
そういう想像が許されるとすれば、わたしのエイブラハムレンズは、ペッツバール誕生の1840年から、ロスがレンズを製造し始める1850年くらいに限定できるのではと類推できます。
したがって、このエイブラハムは、1840~50年製造のかなり初期のペッツバールということに…。

さて、今日の作例は、和茶屋娘の大正ロマン3人組です。
秋葉原のネット・カフェで働きながら日本の心を歌うアイドルでもあるそうです。
と書いてみて、わたしにもそれが何のことか分かりませんが、大正時代のコスチュームで活動しているというのですから応援しないといけません。
秋葉原のそのカフェに行けば、同じスタイルの彼女たちが迎えてくれるのでしょうか。
【Alpha7 with Sanderson/Abraham 10cmF3.6 F3.6】
スポンサーサイト
thema:ペッツバール genre:写真
Abraham 10cmF3.6 | trackback(0) | comment(2) | 2014/10/18 Sat
<< 双孔匹兹伐 | home | 利物浦鏡頭 >>

Comment

油火腿の意味がやっと分かりました。ほぼ一日かかりました。
2014/10/19 Sun| URL | ksmt [ 編集 ]
ksmtさん、こんばんは。
くだらない言葉遊びにお付き合いさせてしまい、失礼いたしました。
以前、アプラナットを油納豆と表記したこともありました。
懲りないですね。
2014/10/25 Sat| URL | 中将姫光学研究所 [ 編集 ]

Comment form


管理者にだけ表示

Trackback

この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

| home |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。