スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --

便宜鏡頭

Hermagis 12.5cmF3.6
列車は待てど暮らせどやって来ません。
仕方なく構内を散策することにしましたが、ちょうど発車近いと思われる列車に運転士が乗り込むところだったので、写真を撮っていいか聞くと嬉しそうに同意してくれました。
1枚撮ったところで、ちょっと待てと言いながら棚に置かれた帽子をかぶり、サングラスも取り出して、いかにも運転中というようなポーズを決めてくれたので、その写真を採用することにしました。

今回もペッツバールレンズを使用して、160年前のレンズだと写真を撮らせてもらった人たちに自慢したのですが、残念ながら反応はいま一つです。
この旅で友人になった青年がいて、彼だけは大いに関心を示しましたが(それ故に親しくなった)、他は押しなべてへえーという程度のリアクションでした。
これだけバスも鉄道もレトロなのが走っている環境で育てば、興味は古いものより新しいものに向くのが当然と言うことでしょうか。

さて、今回のペッツバールはフランスのエルマジー社が製造したかなり貴重なレンズです。
わたしは長らく同社のペッツバールを探していたのですが、出てくるのは200mm以上の長焦点ばかりで、しかも値段が高くてと手に入れようと思えるようなものには1度も出会えずにいました。
それが、スーパーよさこい祭りの帰り道にknpmさんに連れて行ってもらった新しくできたレンズ主体のカメラ屋さんにぽろっと置かれていて、状態がよろしくないとの店主の説明も聞かずに即決で手に入れたのでした。
確かにフードはなく、ラックアンドピニオン機構のラックギア部分が外されていて、せっかくのピニオン部を回しても虚しく空回りするだけでしたし、写りが妙にソフトだとも言います。

写りがソフトなのは、後群レンズを組み替えているからだろうことは想像できましたし、フードがないなどはよくある話です。
以前にこの店主さんとは友人を介して食事したことがあって、それを思い出したからか、希少なエルマジーをかなり格安に譲っていただきました。
ちょうどそんなタイミングでksmtさんから電話が入り、これから飯でもと言う話になったので、早速レンズを手渡しして、とんとん拍子にエルマジーを使用いただくことになります。
このときのことが縁で、翌週にはksmtさんも同店を訪れ、レンズのみならず古いカメラまで手に入れて、悪戦苦闘しているのは自身のサイトで書かれているとおりです。

そのksmtさんによれば、当レンズのシリアル番号2163番は相当に古くて、推定1850年の製造ではないかと言います。
なるほど確かに手許の書籍やウェブ検索ではこれだけ古いエルマジーのペッツバールは出て来ません。
機体下通りの古いレンズだと分かりました。
後群は案の定並び直すとペッツバールらしいシャープな描写に生まれ変わりましたし、手持ちのガラスの無いペッツバールのフードがほぼぴったりフィットしました。
外観的にほぼ完ぺきになり、写りは本来の実力通りに復活したと言えます。

海外オークションで掘り出し物を以前のように見つけるのはほぼ不可能になりつつありますが、なんとそんなものが渋谷にあったなんて驚きを隠せません。
店主さんにスパゲティをご馳走した経験や、スーパーよさこいが天候不順などの問題があって早々に切り上げざるを得なかったことがそれぞれに作用して、このような類稀な希少レンズへの出合いの偶然につながったと思います。
この日、代々木公園で開催されたよさこいで、熱帯の伝染病を持ち帰ってしまう不運に見舞われた人がいたかも知れませんが、わたしはエルマジーというお宝を手にすることができた最良の日になりました。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
スポンサーサイト
thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(2) | 2014/09/29 Mon
<< 冷水制造機 | home | 缅式鉄路 >>

Comment

古いレンズやカメラの関心は、生活が豊かにならなければでてこないようです。
どちらかというと最新のカメラ屋レンズに関心が向くようですね。
マレーシアを旅行したときは、ワイドローライは女性に人気がありました。
2014/10/04 Sat| URL | TーREX [ 編集 ]
TーREXさん、こんばんは。
カメラに興味がある人がそうそういるはずもないことは承知していますが、そんなに古いものも使えるんですかと言う反応がいままではあったのにそれすらありません。
しかし、いま考えると言葉が通じてなかっただけかも…。
それはそうとマレーシアでローライはいいですね。
KLならローライワイドだと気付いた人もいたかも知れません。
アジアで二眼レフ撮影していたら構えているときに物珍しさに人が集まって来そうです。
2014/10/04 Sat| URL | 中将姫光学研究所 [ 編集 ]

Comment form


管理者にだけ表示

Trackback

この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

| home |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。