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笑一笑

Hektor 2.8cmF6.3
昨日の立派な外観の建築には、四角楼という名前が付けられていました。
その由来は分かりませんが、たぶん上から見ると正方形になることからそういうネーミングになったのだと推測します。
一般的には、建物の名前はいかにも風水師が付けたような縁起のいいものばかりで、立派だと思えるような、例えば龍華楼とか忠義楼とか英傑楼とかいかにもな名前が付いているのが普通なので、四角楼というのは主がユニークな人だったのではと想像させてくれます。

重要建築でも洗濯物が干してあるのが見えて、人の住んでいる気配濃厚です。
ずけずけと中に入っていくと、3世帯くらいが暮らしているようで、おばさんたちが並んで作業をしていました。
靴を作る内職で、そういえば惠州は中国での一大靴生産地として有名だということを思い出しました。
いま自分が履いているメイドインチャイナの靴が、こんな古建築の中で作られたのかも知れないと考えるのも面白いですね。

残念ですが、暮らしているのはみなこの地で生まれ育ったわけではなく、江西省から出稼ぎにやって来た家族や親戚ということでした。
それでも住む人無く、さらに管理する者もなければ、風雪に荒れて行くばかりでしょうから、彼らの存在がありがたいのは間違いありません。
住みやすいとは言えない、四角く囲われたある意味監獄のような古びた家で暮らしている彼らに感謝したいと思います。

作例の子は、この地で生まれたのかも知れず、古建築に誇りをもって育ってもらいたいものです。
などと考えながらカメラを向けたら、驚いたのでしょうか泣きだしてしまいました。
ああ、これはまずいと思いつつも、お母さんが笑っているので1枚撮影してもらいます。
気にも留めていなかったのですが、その後見ると、泣き顔が実に素晴らしいのです。
こんな好い泣き顔って初めて見ましたが、いかがなものでしょう。

レンズは、ヘクトールですが、質実剛健の13.5cmとも気まぐれな7.3cmとも違う、どっしりと濃厚な描写は広角としてはわたしの好みです。
しかも、やっと入手したこのレンズは、初期型のニッケルメッキされたかっこいい鏡胴なのです。
ライカマニアなら泣く子も黙るレンズなのですが、やはりと言うべきかさすがに作例の子が黙ることはありませんでした。
【Alpha7/Hektor 2.8cmF6.3 F6.3】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Hektor 2,8cmF6.3 | trackback(0) | comment(1) | 2013/11/26 Tue
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2013/11/28 Thu| |  [ 編集 ]

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