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便宜的邁雅

M8/Helioplan 4cmF4.5
この日はフリーで、友だちとあちこち散策したり雑談して過ごしました。
昨日の作例のように深圳では珍しい美女軍団に遭遇する幸運はありましたが、なかなか撮影する機会はありません。
友だちは、かまわず写真を撮ってと言いますが、話しながら歩いていて急にカメラを構えるというのは、いかにも失礼です。

そこで、ズマリットから少し広角に切り替えて、ピント固定のノーファインダースナップを試みることにしました。
これだって、失礼なのには変わりありませんが、少なくとも友だちに何を撮ったのかは悟られない可能性が高い分マシというものです。

切り替えたレンズは28mmでも35mmでもなく、40mmといのが少し厳しいところです。
ただ、もともと距離計非連動のレンズなので、ノーファインダーにはぴったりで、あとは画角が少し狭いのをうまくフレーミングできるかの問題です。
こういう撮影ですので、失敗しても気にしませんし、偶発的要素を楽しめればそれでいいわけです。

レンズは、マイヤー・ゲルリッツ・ヘリオプラン40mmF4.5。
地味なスペックにふさわしい、アルミ鏡胴のしょぼい外観です。
サイドに「Ohne kupplung」と刻印されていて、これはドイツ語で非連動という意味だと聞いたことがあります。
ohneが非で、kupplungがcouplingを意味するのでしょう。

マイヤーと言えば、雲の上のレンズ・キノプラズマートのメーカーですが、スペックや性能には雲泥の差があって連動もしないということで15000円ほどと、ヘタするとキノの1/100の価格レンズです。
ヘリオプラン40mmF4.5は、エキザクタ用をたまに見かけますが、他にも大判用の長玉がけっこうあるようです。
ライカ用と言うのは、かなり珍しいようで、他にあまり見た記憶がありません。
かなり少数生産だったのではと思われます。

一方でOhne kupplungと刻印されたレンズをマイヤーはいくつか作っているようです。
ドッペルアナスティグマットとかトリオプランといったレンズですが、いずれもエクザクタマウントのレンズと同様な鏡胴のようですので、一部ライカ愛好家向けにマウントのみ変更して小ロット製造したのかも知れません。
分からないことの多いレンズです。

さて、作例は、そんな撮影の典型的な失敗例です。
もちろん狙いは瞳うるうるな感じの少女でしたが、ピントは外れて後ろの青年にいっていますし、背景がぜんぜん面白くないです。
このへんは40mmの限界と言うか、もっと広角の方が、背景を多く取り込める効果があると思います。
何よりの失敗は露出で、色白少女の顔がチョコレート色になってしまいました。

数か月前、ほぼ同じ場所で同様のノーファインダーを試みましたが、そのときは35mmF3.5を使用していました。
微妙なスペック差で、撮影結果は大きく違って来てしまいました。
【M8/Helioplan 40mmF4.5 F4.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/14 Sun
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