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冷水制造機

Hermagis 12.5cmF3.6
外国を旅して避けられないことに、衛星の問題があります。
例えば、20年くらい前、中国の特にいなかを旅して肝炎に罹る人がけっこういるらしいとの噂がありました。
当時すでに、氷は不衛生なので、食堂で飲み物を頼むときは氷抜きにするよう言うのが当たり前のように言われていましたが、割り箸を使わない店では箸から肝炎がうつるのだという説があると聞きました。
オレはマイ箸を持参しているので肝炎は心配していないというアジア通の旅行記を読んだことがありましたが、器やコップも箸といっしょに洗っているのだから箸だけ持参しても意味がないのではと不思議に思ったものです。

もうひとつは油で、アジアでも揚げ物の類は主食からおやつまであって、使い続けられる秘伝のタレのような油で下痢するというのも旅につきまとう問題です。
日本でも極度に濃厚な豚骨ラーメンを食べると、わたしはしばしばお腹を壊すくらいなので、秘伝の油で揚げた食品には敏感に反応してしまいます。
アジアには揚げたバナナの屋台がよくあって子供からお年寄りまで人気があり、たしかにこれはとても美味しいのですが、これを食べるとかなりの確率でお腹をやられます。
ただ、肝炎のように当初自覚症状がないというのと違って、食後しばらくしてお腹がくだるので原因がはっきりしている分、ああやっぱりと納得できる問題ではあります。

やはり怖いのは生水の問題と言うことになりそうです。
よく聞く話に、インドやらバングラデシュやらの安食堂で出された水がどうも雨水だか汚い川の湯冷ましだかで、翌日高熱を出してしまい、冷房のない室温40度以上の安宿のベッドの上で毛布を被って悪寒でぶるぶる震える日が1週間続いたなどのバックパッカーの武勇伝があります。
ミャンマーは、インドから近いバングラデシュの東隣に位置しているので、同じような状況になるのではという心配もないではありません。

それを意識させたのが、作例の駅のホームで商売する冷水売りです。
女性の前の器具は、簡易冷水製造器のようなもので、上部のビニール袋の付いた輪の中に大きな氷の塊を入れて、器具の真下にバケツを置いただけのものです。
バケツには半分くらい水が入っていて、お客が水を注文すると、バケツの水をひしゃくですくって上部の氷の上にかけます。
ビニールには真ん中に小さな穴が開いていて、氷の上を通過して来た水がぽたぽたと落ちてくるのを、空のペットボトルで受けて満タンになったら客に手渡しています。
水、氷、バケツ、ひしゃく、ビニール、ペットボトルといずれも衛生的なリスクのあるとてもワイルドな冷水と言えそうです。
現地人が口にするものは何でも挑戦するのが身上のわたしでも、さすがにこの水を飲んでみようという気は起りませんでしたが、当地では一般的なのか数人の客が買い求めていましたので、衛生問題はクリアしているのかも知れません。

ちなみに駅舎には売店があって、冷蔵庫に入ったペットボトルの水もちゃんと売っていました。
1本20~30円程度です。
冷水製造装置の水が1本いくらかは未確認ですが、手間がかかっている分高かったとしたらおもしろいですね。
しかし、客に手渡されたペットボトルの水が、わずかに黄色っぽく濁って見えたのは、わたしの目の錯覚でしょう。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
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thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/30 Tue

便宜鏡頭

Hermagis 12.5cmF3.6
列車は待てど暮らせどやって来ません。
仕方なく構内を散策することにしましたが、ちょうど発車近いと思われる列車に運転士が乗り込むところだったので、写真を撮っていいか聞くと嬉しそうに同意してくれました。
1枚撮ったところで、ちょっと待てと言いながら棚に置かれた帽子をかぶり、サングラスも取り出して、いかにも運転中というようなポーズを決めてくれたので、その写真を採用することにしました。

今回もペッツバールレンズを使用して、160年前のレンズだと写真を撮らせてもらった人たちに自慢したのですが、残念ながら反応はいま一つです。
この旅で友人になった青年がいて、彼だけは大いに関心を示しましたが(それ故に親しくなった)、他は押しなべてへえーという程度のリアクションでした。
これだけバスも鉄道もレトロなのが走っている環境で育てば、興味は古いものより新しいものに向くのが当然と言うことでしょうか。

さて、今回のペッツバールはフランスのエルマジー社が製造したかなり貴重なレンズです。
わたしは長らく同社のペッツバールを探していたのですが、出てくるのは200mm以上の長焦点ばかりで、しかも値段が高くてと手に入れようと思えるようなものには1度も出会えずにいました。
それが、スーパーよさこい祭りの帰り道にknpmさんに連れて行ってもらった新しくできたレンズ主体のカメラ屋さんにぽろっと置かれていて、状態がよろしくないとの店主の説明も聞かずに即決で手に入れたのでした。
確かにフードはなく、ラックアンドピニオン機構のラックギア部分が外されていて、せっかくのピニオン部を回しても虚しく空回りするだけでしたし、写りが妙にソフトだとも言います。

写りがソフトなのは、後群レンズを組み替えているからだろうことは想像できましたし、フードがないなどはよくある話です。
以前にこの店主さんとは友人を介して食事したことがあって、それを思い出したからか、希少なエルマジーをかなり格安に譲っていただきました。
ちょうどそんなタイミングでksmtさんから電話が入り、これから飯でもと言う話になったので、早速レンズを手渡しして、とんとん拍子にエルマジーを使用いただくことになります。
このときのことが縁で、翌週にはksmtさんも同店を訪れ、レンズのみならず古いカメラまで手に入れて、悪戦苦闘しているのは自身のサイトで書かれているとおりです。

そのksmtさんによれば、当レンズのシリアル番号2163番は相当に古くて、推定1850年の製造ではないかと言います。
なるほど確かに手許の書籍やウェブ検索ではこれだけ古いエルマジーのペッツバールは出て来ません。
機体下通りの古いレンズだと分かりました。
後群は案の定並び直すとペッツバールらしいシャープな描写に生まれ変わりましたし、手持ちのガラスの無いペッツバールのフードがほぼぴったりフィットしました。
外観的にほぼ完ぺきになり、写りは本来の実力通りに復活したと言えます。

海外オークションで掘り出し物を以前のように見つけるのはほぼ不可能になりつつありますが、なんとそんなものが渋谷にあったなんて驚きを隠せません。
店主さんにスパゲティをご馳走した経験や、スーパーよさこいが天候不順などの問題があって早々に切り上げざるを得なかったことがそれぞれに作用して、このような類稀な希少レンズへの出合いの偶然につながったと思います。
この日、代々木公園で開催されたよさこいで、熱帯の伝染病を持ち帰ってしまう不運に見舞われた人がいたかも知れませんが、わたしはエルマジーというお宝を手にすることができた最良の日になりました。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(2) | 2014/09/29 Mon

缅式鉄路

Hermagis 12.5cmF3.6
昨日はバスだったので、今日は鉄道に乗ることにしましょう。
やはり、日本から払い下げられた車両が多く走っていると聞いたのですが、わたしが乗車したのは中国製かインド製、もしくはミャンマー国産だったかも知れません。
エアコンの無い、かなり年季の入った車両でした。
ミャンマー国鉄のヤンゴン駅から始発のヤンゴン環状線に乗車しました。

どこでもいいので、鉄道に乗ってどこかへ向かい、適当なところで降りて戻ってこようと考えていたのですが、ミャンマー文字の壁があって自由がききません。
例えば、長距離路線に乗ってミャンマー第二の都市マンダレーに行こうと考えて駅に来たとします。
時刻表らしきものが表示されていますが、ミャンマーの文字の列挙でどれがマンダレーなのか分かりません。
今回、わたしはどこでもいいので近場にと思って時刻表を見ますが、駅名はどうでもよいと思っても、数字もミャンマー文字で書かれていて時間が分からず断念することになります。

駅員をつかまえて事情を話すと、それならプラットホーム7番に行け、切符もそこで買えると親切に教えてくれます。
切符売り場がホームごとにあるというのはたいへん不便だと思うのですが、思ったとおり切符売り場には列ができていました。
ただ、1時間に1~2本程度しか列車はないようで、次の出発の時間表示はさいわい手書きのアラビア文字で助かり、時計を見ると10分後なので切符が買えればこれに乗ってみようと思います。
その時オーストラリアから来たという男性が、現地の友だちと言う女性を連れてやって来て、外国人だと言うので切符売り場の中で切符を売ってもらっていました。
環状線は1周3時間もかかるそうですが、たったの200チャット(20円!)だと言って笑ったので、続いてわたしも切符を購入しました。

10分前だったはずが、定刻になっても列車はやって来ません。
ここがミャンマーだということを忘れていました。
それに、環状線だというのに、列車はやって来た方向へ折り返すということです。
山手線のようなシステムを想像していましたが、そうは問屋がおろしてくれないのですね。

わたしは特に鉄道マニアではありませんが、旅好きではあるので、旅愁をかきたてるという意味では鉄道に強い愛着を感じます。
小学校の頃は、学校が東海道線の線路から近いこともあって、放課後よく列車を見に行ったりもしていました。
外国を旅していて見る鉄道と言うのは、見ず知らずの目的地に向かうという旅愁を誘うし、懐かしいような列車を見ることで子供のころ見ていた記憶を呼び覚ましで、二重に興味を惹く対象になるようです。

そのヤンゴンの鉄道を堪能すると言うところまでは到底いかなかったのですが、YouTubeなどにアップされているそれらを見ると、ぜひ次の機会があれば乗車してみたいと思わせる信じがたいようなローカル線が走っているようです。
ただ、1日1往復か2往復しかないですし、数十キロの距離に3時間とか4時間とかかかるので、1日鉄道旅に費やす覚悟が必要です。
今後、外国資本が流入してミャンマーが近代化すれば、見られなくなるのは間違いないので、やはり今のうちにヤンゴンのローカル線の旅に1日取るべきだろうと思っています。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(2) | 2014/09/28 Sun

神奈中巴士

Hermagis 12.5cmF3.6
湘南地域にお住まいの方ならおなじみの神奈中バスが走っています。
今日からわたしの地元、藤沢の作例かといえば、よく見るとOCBC BANKなんて見たことないですし、ちょっと違うようです。
とぼけてもバレバレですが、こちらもヤンゴン市内のひとコマでした。

自国で自動車の生産をしていないので当然ですが、ヤンゴンで見る車はすべて外国車で、そのほとんどが日本の車でした。
というより、日本車以外を見た記憶がありません。
かつてミャンマーでは、10年落ちの日本なら廃車になるようなカローラが500万円くらいで売られていたそうです。
恐らく政府の役人が自動車販売会社をつくって、タダ同然で仕入れた日本の中古車を高い税金とともに売りつける濡れ手に粟の商売があったのでしょう。

タクシーの運転手の話では現在は、タクシー用のカローラのバンが120万円で買えるとのことでした(新車か中古か聴き忘れました)。
そのため購入者が殺到したのか、ヤンゴンの町はいつも渋滞に悩まされます。
そういえば、ミャンマーはイギリスの宗主国なので、日本と同じ左側通行なので日本車が重宝されるのかと思っていたのですがそうではありませんでした。
日本と逆の右側通行なので、右ハンドルの乗用車は運転しづらそうに見えました。
ただ、タクシーとの値段交渉は運転手が歩道側なのでしやすいというメリットはありました。

また、日本のトラックなどは日本の中古が大量に持ち込まれているようで、再度に○×工務店 電話何番のように書かれているものがそのまま走っているのが不思議な感覚です。
ミャンマー人は中国系を除けば漢字なんて読めないので、無視してそのまま使用しているのか、あるいは日本語が書かれているのがステータスであえてそのままにしているのか、気になるところです。

バスの場合は事情が違っていて、何とハンドルは左側に移されています。
むかしペルーに行ったときも同じような現象があって、日本産中古車を現地で取り回しのいいように左ハンドルに改造しているのがあちらでは普通でした。
ミャンマーでは乗用車やトラックは右ハンドルのままでバスのみ左ハンドルに改造してありましたが、これは乗客の乗り降りを考慮してのことでしょう。
ハンドルだけではなく、アクセル、ブレーキ、クラッチとすべて左側に移すというのはかなりの手間だと思うのですが、安全性を含めてこんなんでいいのか気になります。
バスに関しては、韓国製のものもそこそこ走っていましたが、韓国はもともと左ハンドルですので改造不要ですね。

作例の神奈中以外にも日本から送られたと思しきバスはかなりの数が走っていますが、いずれももともとの会社名は消されていて、神奈中以外は日本のどこ出身かは分かりません。
しかし、車内の急ブレーキに注意とかお降りの方はブザーを押してくれといった日本語のプレートはそのままでした。
中には、ローカルな広告がそのままになっているのもあり、鍵の関連広告で住所が名古屋になっているものを確認しています。
バスは中央にもドアがありますが、これも右側に強引に作って、左側の元のドアをレールでふさいでいました。

作例は信号機の付け替えを撮ろうとして偶然神奈中バスが来たと言うほどのことでもなく、神奈中バスはヤンゴンのトップシェアではないかと思うくらいによく見かけました。
湘南を走るにしては地味な配色のバスだと思っていましたが、ミャンマーの風土にはフィットするカラーリングと言えるかも知れません。
バスはどれも30年くらいは経っているように見えましたが、なおも商魂逞しい神奈中バスがミャンマーに売りつけたのか、それとも中古でよろしければと最貧国に提供したのか、たぶん後者だと思いますが、バスがヤンゴンまで送られていった経緯を知りたいなあと考えてしまいます。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/27 Sat

缅式化粧

Hermagis 12.5cmF3.6
l旅行の好きな日本人男女100人に聞きました。
ミャンマー(ビルマ)と言って思い出すものは?
1位アウンサンスーチーさん、50人
2位ビルマの竪琴、25人
3位タナカ、20人
…。

わたしの認識では、ミャンマーについて聞くとこのくらいの解答になるのではないかと思っていました。
スーチーさんのことはほとんどの日本人が知っているはずですが、タナカだってよく知られていると考えていたのです。
もちろん知っている人はいますが、タナカって誰と言う反応の方がはるかに多いのかも知れません。
ここに書いたミャンマー名物のタナカとは、人の名前ではなく、女性や子どもが顔に付ける化粧(?)のことです。

ようやく民主化してラストフロンティアなどと呼ばれるほど日本でもミャンマーの関心は高まりつつあり、その女性が顔に塗っているのが日本人の名前を連想させるタナカという名前なので、いろいろな機会に取り上げられています。
とは言え、ミャンマーやアジアに関心のない人はそんなことは知らなくて当たり前ですよね。
今でこそ関心を持つ人が多少はいても、数年前までは軍事政権下で鎖国同然の状態なのですから、文化や習慣、暮らしのことなど知られていなくても当たり前です。
たぶん、東南アジアを旅したことのない人に、ミャンマーってどこか分かるかと地図に示させても、正解する人はほとんどいないのが現状でしょう。

タナカとは、同名の木をすって粉状にしたものに水分を加えて、ファンデーションのように顔に塗るものです。
ミャンマーの女性は伝統的にタナカを愛用していることから、化粧品としておしゃれのひとつであって、日焼け防止や皮膚のクリームも兼ねる万能アイテムです。
自由化されて海外の化粧品が大量に入り込んだため、裕福な若い女性はタナカに見向きもしなくなったということはあるようですが、まだまだミャンマー女性の顔にはタナカは欠かせない存在のようでした。

ただ、塗り方は人さまざまのようで、今日の作例の女の子、昨日の女性、その2日前の女の子と、まったく違います。
おしゃれのためのものでもあるので、個性を競うのでしょうね。
作例の女性は、申し訳程度にタナカを付けています。
想像するに、ルックスに自信があって、伝統は愛するもののあまり顔が分からなくなるまでは塗りたくないということかなあと思いました。

また、作例では耳飾りや首飾りをしているのが見て取れます。
ミャンマーは長らく軍事独裁政権下で通貨の信用度がまったくないため、庶民でも貯金するよりはドルに両替したり金のアクセサリーを購入して身に着けました。
ミャンマーで暴動が起こるなどして、逃げ出さなくてはならなくなったとき、ミャンマーの通貨は暴落してしまっているでしょうから純金のアクセサリーを身に付けていれば咄嗟に逃げても、とりあえず金を売るなりしてどうにか当面のお金をやり繰りできるからです。
ドルは今でも手に入れようとしている人が多く、ちょっとした観光地に行くとドルと現地通貨を好条件で交換すると話しかけられることはしばしばありました。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/26 Fri

缅式檳榔

Hermagis 12.5cmF3.6
今日の作例は、ヤンゴンでよく見かけた屋台なのですが、彼女が作っている者が何か分かるでしょうか。
彼女自身が付けているミャンマー女性の化粧品タナカではと考えた方がいるかも知れませんが、残念、違います。
タナカは、今や既製品の粉末状のものが市販されているそうです。
実は、わたしも正確には帰国してから検索で知ったのですが、これはミャンマーで愛好されているクーンという嗜好品です。

台湾へ行ったことがある方は、檳榔のことをご存じなのではと思います。
檳榔の実は路上の檳榔ボックスのようなところで売られていますが、これを噛み続けることで覚醒的な作用を及ぼすというものですが、麻薬ほどの効果がないため特に法律で規制されることはなく、危険ドラッグのような事件を起こすこともありません。
ただ、赤い実を噛み続けて唾を路上に吐き出すと、まるで血を吐いたように道路が真っ赤に染まりますし、檳榔には発癌性があると言われていて、台湾では喉頭癌の発症率が高いそうです。

その檳榔を砕いたものと石灰の粉をキンマという植物の葉で包んだのが、ミャンマーの嗜好品クーンです。
ミャンマーといえば、東北部に有名なゴールデントライアングルを有していてケシの実の栽培で知られているので、ケシ入りなのではとの疑惑もありましたが、政府が躍起になってケシ畑の撲滅を目指しているのでさすがにそんなことはなさそうです。
檳榔にも常習性があると言いますから、それで十分と言うことだと思います。

写真を撮らせてもらったのでひとつ買ってみることにしました。
100チャットと言うので10円で6個ほどもらえるようですが、ひとつでいいと断って試してみます。
うまいとも何とも感じませんし、10分以上噛み続けましたが、覚醒的効果が現れることもありませんでした。
ただ、キンマの葉と言うのは胡椒科の植物だそうですが、別に胡椒のような味こそしないものの、サラダにして食べて美味しいハーブ(?)ではと感じました。

屋台と言えば、ヤンゴン駅から比較的近くに観光向けのようなマーケットがあり、建物に接してフレッシュジュースが1杯1000チャットで売られていました。
100円ですので、ミャンマーの物価からするとやはり観光プライスですが、日本の物価を考えれば安いので、頼んでみました。
ドリアンとアボガドで悩みましたが、前回のボルネオの旅でドリアンばかりだったので、今回はアボガドに挑戦します。
とてもクリーミーで美味しく、栄養も豊富だと聞きますし、これは日本で売り出したら受けるだろうなあと思いました。

また、すぐ近くでは手製のプリンが500チャットで売られていて、味はやはり3種類あったのでやはり悩んでココナツのものを食べました。
これがまた最高に旨くて、レシピを聞いて自分で商売をやりたいくらいだと思いました。
日本でかつて、ナタデココとかティラミスが流行ったのが懐かしいですが、このミャンマープリンも同様のブームを生み出せるのではないかしら。
あと、近くの屋台でアウンサンスーチーTシャツとミャンマービールジョッキを合計6500チャットで購入しましたが、わたしの旅のお土産はそれだけです。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(2) | 2014/09/25 Thu

星期三上午生的

Hermagis 12.5cmF3.6
遅めの昼食をどこにしようかと考えていたら、ホテルの従業員がお薦めの場所があると教えてくれました。
少し離れていてタクシーになるけど、近くにはシュエダゴン・パゴダもあるので、帰りにお参りすればいいとアドバイスまでしてくれます。
タクシーにはメーターが付いてないため毎回交渉する必要がありますが、従業員がタクシーを捕まえて交渉してくれたので手間も省けました。
1500チャットですと言うので、、以降タクシーでどこかに行くときは、1000チャットで行くかと聞いて1500チャットと言われたら妥協することにします。

レストランに到着したのは3時頃でしたが、そんな時間でもたいへん混んでいたのには驚きました。
どちらかといえば高級店に分類できそうな店なので、ひとりだとやや敷居が高く、強気に店員に席を作ってくれと頼んでやっと座ることができました。
何を頼んでいいかわからずチキンカレーを頼みましたが、ビールを1本頼んだとは言え、500円くらいになりましたので、やはり想像通り高い店と言えそうです。
今回利用したレストランはすべてメニューに料金が書かれていませんでしたが、民主化して急速に物価が上がるなどの事情があるのかも知れません。
ドリアンのアイスクリームを売っていたのでこちらも歩きながら食べましたが、なかなかに美味しかったことを付記しておきます。

レストランからシュエダゴン・パゴダまでは徒歩15分ほどで、殺風景な道が続いて退屈していたのですが、昨日の作例の公園があって目の保養と言うか唯一カメラを向けるところになりました。
シュエダゴンはずいぶんと広大なところで入場すると地図を渡されます。
ただ、入場料が8ドルもして、これはミャンマーの物価を考えると尋常ではありません。
恐らく地元の参拝客は無料なのだと思いますが、すごい数の人がいて、観光客、僧侶とも混然となって大混雑していました。

パゴダでは生まれた日の曜日の祭壇にお参りしないといけないと言います。
あなたは何曜日に生まれましたかと若い僧侶に聞かれましたが、そんなことは分かりません。
すると僧侶はスマートフォンを取り出してわたしの生年月日を入力すると、水曜日ですねと割り出しました。
どうも曜日を調べるアプリがミャンマーのスマートフォンには最初からインストールされているようです。
午前か午後か分かりますかと聞かれたので、それは早朝だったと両親から聞いたことがあったのでそう伝えると、僧侶は驚愕のまなざしで、それはいちばんすばらしい日に生まれましたと説明します。

何でも惑星との相関関係からミャンマーでは8つの曜日があって、とは言っても一般的な7つの曜日に水曜だけ午前と午後に別れ、その中でいちばんが水曜の午前中だとのことでした。
褒めてもらうのは嬉しいですが、今までの人生でそれほどの恩恵を受けているとは思えないので、それは信仰心が足りないからだということになるのでしょう。
水曜日の祭壇のところに行って、仏様と守護動物(?)の牙のある象のそれぞれに5回ずつ水をかけます。
パゴダでは別の僧侶からお経を唱えてもらい、仏陀の足跡のところの水をふりかけてもらい災いを取り除いてもらいました。
旅の間、きっと幸運に恵まれることでしょう。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/24 Wed

熱得珈琲一様

Hermagis 12.5cmF3.6
もし、世界奥ゆかしさ度国別ランキングを実施するとしたら、アジア諸国が上位を独占するのは間違いないでしょう。
中国は嗅いだろうと見る向きは多いと思いますが、その中国も山岳地帯の少数民族などにはシャイな人が多くて、それ以上に厚かましいのが多いということを割り引いてもそれほど下にはならないだろうというのがわたしの経験です。
日本も上位を狙えると思いますが、1位を狙うのは難しいような気がします。
では、どこが優勝候補かといえば、タイかブータン、あるいは今回の旅で知ったミャンマーも、その一角を占めるというのがわたしの意見です。

ヤンゴンでは道を聞く機会が何度かありましたが、いずれも優しく丁寧に教えてくれました。
これは親切だということであまり奥ゆかしさとは関係なさそうに思われるかも知れませんが、その説明の仕方に奥ゆかしさは表出しているのが感じられます。
何より奥ゆかしさを感じるのが人々と目があったときで、ぼんやりしていた人、忙しく働いている人語らっていた人々と目が合った瞬間、みな一様にシャイな微笑みを見せてくれるのです。
タイが微笑みの国と言われているのはよく知られるところですが、ミャンマーはそれにちょっと引いた部分が見え隠れするのがわたしには好印象でした。

一方で大胆な若者が多くいたことも報告しなければなりません。
町中で抱擁しあっている若いカップルを何度か見かけました。
一度カメラを向けたところ、若い男女はお互いのことしか見えていないからでしょうか、まったくわたしに気付くことがなかったので、簡単に撮影することができてしまいました。
だから、通りがかりに見られることくらいはまったくお構いなしということのようです。

さて、公園で見かけたシーンを恐る恐る撮影したのが今日の作例です。
この状態では撮られていることに気付くはずもないのでしょうが、これを撮っているのを他の通行人に咎められのを心配して恐る恐るになってしまうのがわたしの修行の足らないところです。
この公園には、うまい具合に20メートル間隔くらいで計20くらいのベンチが置かれていて、そのほとんどにカップルが座っていたのですが、そのほぼ全組が傘をさしていました。
最初通りかかったときは、女性が日焼けを気にして日傘をさしているとしか思わなかったのですが、どうもよく見るとほとんどが白昼からこのような行為に及んでいたということのようです。

大胆な若いカップルを町中で見るのに対して、一定距離間隔で並んだベンチにて、そのままではなく傘で姿を隠しながらチュッチュしているのはやはり奥ゆかしいと言えると思うのですが、いかがでしょう。
日が落ちて真っ暗になると彼らの行為も大胆さを増すのでしょうか。
そこまでの興味はなかったので確認していませんが、心身深い仏教徒の皆さんですから、公序良俗に反することまではいたしますまいとわたしは思っています。

撮影地はシュエダゴン・パゴダ近くの公園ですが、スーレー・パゴダ前にも大きな公園があるもののそちらはもっぱら家族連れやグループが多くて、このような光景は一切見られませんでした。
カップル用の公園はどことどこのように決められているのかも知れません。
そういうところもまた、ミャンマーって奥ゆかしいなあ、と思わせるのです。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/24 Wed

明信片的少女

Hermagis 12.5cmF3.6
ヤンゴンの中心はふたつあると言われます。
ヤンゴン市全体で見た場合の広域の中心はシュエダゴン・パゴダ、より狭くダウンタウンの中心はスーレーパゴダです。
パゴダとは仏塔のことですが、ミャンマーでは仏教寺院のことをパゴダと呼ぶようで、ヤンゴンの2つの中心ともが仏教の聖地とも呼べるところなのがこの町の性格を物語っていると言えます。
市民の多くが信仰深い仏教徒なのです。

仏教では大乗仏教と上座部仏教(以前は小乗仏教と呼ばれていたが、大より劣るような表現を避けてこう呼ばれるようになったそうです)とあって、日本はチベットや中国などと同様の大乗仏教ですが、ミャンマーは戒律の厳しい上座部仏教に属します。
ヤンゴンでは寺院や町中で小さな5色旗を見る機会がありますが、この5色が上座部仏教の5ヶ国を示しています。
すなわち、タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、それにスリランカの5ヶ国です。

スーレーパゴダまではホテルから近いですし、散歩の最中にも高い建物さえなければよく見えますので、自然に足が向いてしまいます。
比較的大きな通りが2本交差する十字路の真ん中に建っていて、パゴダのまわりは小さな円周道路になっています。
スーレーパゴダは2000年以上の歴史があることを考えると、まずパゴダがあって、町づくりはそれが中心になるように、道路もパゴダをぐるりとできるようにと意図して都市計画が進められたということでしょう。

さて、スーレーパゴダの前まで来ると、わたしのもとへ駆け寄る気配があります。
振り返ると女の子が絵葉書のセールスに来たのでした。
この仕事のために覚えたのでしょうか、少なくともわたしよりは流暢な英語を使います。
絵葉書は20枚で500円だと言うので、高すぎるから要らないけど、君は可愛いから写真を撮ってあげようというと、ありがとうと笑顔を作ってくれました。

じゃあね、バイバイと手を降るとパゴダに行くなら案内してあげるよと言うので、それはぜひお願いと頼みました。
たぶん、ツアーでやって来た人たちに絵葉書買ってと付いて歩いたのでそのガイドの案内をいつの間にか覚えたのではないでしょうか、実に的確にパゴダ内を案内してくれます。
中はまだ午前中だったせいか観光客がいなくて、仏像の前でお祈りする人や横になっている人の前を縫って彼女に手を引かれて歩くのはなかなかに愉快な体験です。
こうすることで、絵葉書を買ってもらえることもよく知っているのでしょう、じゃあ、絵葉書をもらうけど10枚200円でいいかなと言うと、多少の値引きを気にすることなく少し嬉しそうにわたしの差し出す2000チャットを受け取りました。

彼女の名前は聴いたのですが、ミャンマーの名前は聞き取りずらく、すぐに忘れてしまいました。
歳は15歳ですが、学校には行っておらず、ヤンゴン川の対岸にある村から毎日ここまで来て絵葉書売りをしているのだそうです。
もう少し生活のこととか聞きたくていろいろと話していたのですが、彼女がごめんねと言って走り出しました。
西洋の女性ふたり組が近付いて来たので、絵葉書のセールスをしなくてはならず、ヒマなおじさんにいつまでも付き合っている時間はないのでした。
ちょっと親しくなれたように錯覚していましたが、所詮は観光客と生活を支えるために学校に行かずに働く少女との関係が変わることはないということなのです。
【Alpha7/Hermagis 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Hermagis 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/23 Tue

緬甸之旅

Biometer 3.5cmF2.8
今月も、深圳に行ったついでにアジアを旅してきました。
この作例でどこへ行ったか分かるでしょうか。
バスの文字を見てタイだと思った方、背景の建物を見てインドかと思った方、いずれも惜しいです。
両国の中間に位置するミャンマーに行ってきたのでした。

なぜ今回ミャンマーか、といえば特に理由はありません。
いつものように香港を経由して行ける地域で検索して、詰めていったところミャンマーには行ったことがないし、面白そうだと深く考えず決めてしまいました。
ほんの数年前には軍事政権が世界中から制裁を受けて閉ざされたミャンマーですが、いまやラストフロンティアと呼ばれてチャイナリスクを避けたい企業がこぞって足を延ばすこれからの国家になったことで、このタイミングで行けば見られることがあるだろうとの期待は高いです。

到着は深夜でしたが、空港内にATMがあって現地通貨チャットを引き出すことができました。
空港で両替できなかった場合、ホテルまで移動できない心配があったので、羽田空港で米ドルを40ドル入手していたのですが、これは結局使わずじまいで無駄になってしまいました。
ただ、聞いていたとおりヤンゴン市内では米ドルはおおむね流通していて使おうと思えばそのチャンスはありました。
なお、空港でのタクシーが14ドルだと言ってきたので、チャットではと聞くと14000チャットと答えるなど、1ドルは1000ドルで流通しているようでした。
最近円安ですが、1ドル100円とみなせば、1000チャット100円で計算がたいへん楽です。

空港内を歩くタクシー運転手は14ドルだと言い張りましたが、高いから別のにすると歩き出すと、分かった10ドルでどうだと勝手に値下げしてきます。
5ドルくらいが現地人料金かと判断したのですが、それは安すぎだと呆れた顔をされ、なおも5ドルにしろと迫るといつの間にか運転手はわたしのもとを離れてしまいました。
本当に安すぎだったようですので、次のドライバーに7ドルと言うと、10ドルだとなり、じゃやめると言うと追いかけてきて分かった、だがもう遅いので8ドルにしてくれとなりOKしました。
このドライバーは親切な人で、道々教えてくれたところによれば、空港からダウンタウンへの相場は14ドル、その逆は7ドルとのことでした。
これで帰りの交渉は楽になります。

予約していたホテルはダウンタウンでも外れの方でしたが、逆にそれが住宅街の中で翌日以降一歩外に出ると生活がそのまま見られるし、外れと言っても中心部まで徒歩20分程度のすばらしいロケーションです。
実は、世界最貧国のミャンマーは物価がとても安いのですが、ホテルや航空券など外国人や金持ちが利用するものは例外で、わたしが選択したかなりリーズナブルなホテルも1泊8500円もします。
半分以上税金なのだそうですが、同程度の物価のハノイで同程度のホテルに泊まれば2000円程度ですから、やはりかなり高いです。
ヤンゴンにも2000円以下のホテルはありますが、エアコンがなかったり、トイレが共同だったり、シャワーにお湯がなかったりクオリティが落ちるようでした。

さて、翌朝、ゆっくり目に起き出して朝食を摂ってから散歩を始めると5分も歩かずに作例のような古い建物があちこちに見られました。
これはハノイなども同様ですが、共産主義とか独裁政権になると経済が立ち回らず、結果的に古い建築や街並みが残って旅行者を楽しませてくれます。
ヤンゴンは19世紀にイギリスの植民地になって多くの英国コロニアル建築が建てられ、その街並みは東洋の真珠と呼ばれたそうです。

それで、今回はペッツバール以外にも広角レンズを持っていってそれらを撮り歩こうと考えました。
だいぶ前に入手してすっかり使う機会を失っていたコンタックスマウントのビオメター35mmF2.8をコンタックス・ライカ・アダプター+ライカ・NEXアダプターを介してα7で使用しました。
アダプターによるケラレなのか周辺の光量が落ちていますが、開放から適度なシャープネスでクセノタール/ビオメター系特有の描写のように感じられ好感が持てます。
しばらくこのレンズが活躍してくれるはずだったのですが…。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 14cmF3.6 F3.6】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biometer 3.5cmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/22 Mon

美影之島

Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6
よさこい、阿波踊り、エイサーの3つが夏のローカルイベント御三家と言えるのではないかと思っています。
それぞれに特徴があることは間違いないですが、しかし、見ていてもよく違いが分からないという点でも3つは共通しているような気がします。
ローカルのイベントではそれらを一緒くたにしたものも見られますが、多くは自治体別にいずれかひとつを選択してイベントとして開催しています。
例えば、府中市ではよさこい、大和市では阿波踊り、今回の町田のよさこいと言った具合ですが、これを毎年繰り返すことで、地元にそれらの踊りが根付くことになり、それがまたイベントの盛り上がりを増していく相乗効果になっているように見えます。

ところが、主催者はそれだけでは物足りないと考えたのでしょう、これらイベントには少数化も知れませんが、ほとんどに
踊りの本家の団体が参加しています。
原宿のスーパーよさこいでは高知からの連が複数出場していますが、やはりレベルは高く、地元の誇りのようなものも感じられます。
それを見てローカルの連も刺激されてレベルアップを目指すでしょうから、イベント全体に良い影響をもたらしているのですね。

さて、町田のエイサーでは沖縄市越来青年会という団体が参加していて、やはりエイサーの味を出している点では傑出しているように思えました。
そこでちょっとお願いして写真をたくさん撮らせていただきました。
メンバーの多くは高校生・大学生で初々しく、かつ可愛らしい女性が多くて沖縄云々がなくても撮影依頼していたと思いますが。

さすがにゼネレーションギャップがあるので話題に窮しますが、沖縄の言葉を教えてくださいと聞いてみました。
まるで外国を旅した時の現地の女の子との会話のようですが、それでも快く対応してくれ、沖縄の女性と話して受ける言葉を教えてくれました。
"ちゅらかーぎー"がそれで、女性に対してきれいですねという時に使うそうです。
ちゅらは、美ら海という言葉でよく知られていますから、美しいということはすぐ分かりましたが、かーぎーとは何でしょう。
可愛いがなまったのかなど考えましたが、そうではなさそうです。
ksmtさんが調べたところではかーぎーは影とのことだそうですので、女性に対して美しい影ですねというのは、とても詩的な表現のように思えて気に入りました。

ksmtさんとふたり十分に撮影したのでお茶でもしますかと、繁華街を歩いたところ、たまたま沖縄物産のショップを見つけました。
わたしは大好きな島唐辛子を購入しましたが、泡盛なども買うべきだったかと少々後悔しています。
併設して沖縄そばも販売していたので、食べてみました。
わたしは数回沖縄に行っているので沖縄そばは大好きですが、ksmtさんは初めて食べたとのこと。
世界を飛び回るビジネスマンのksmtさんですが、意外なことに沖縄には行ったことがないのだそうです。
それなら、ぜひ撮影の旅で沖縄に行きたいですね。
現地での撮影時に便利な言葉を教えてもらいましたので、お嬢さん、ちゅらかーぎー、撮らせてね、これでいけるでしょう。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 14cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(2) | 2014/09/21 Sun

下一站是町田

Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6
相模原のよさこい見物は3時頃に切り上げて、目の前の古淵駅から横浜線に乗車します。
ちょっと待って桜木町行きの電車に乗りました。
合流したksmtさんは、驚くべきことにナハト・イグザクタを購入していて、そのテスト撮影も行っていました。
このカメラは127フイルムと言う特殊サイズのフイルムを使用しますが、北海道の専門店で取り扱っているため、現在でも不思議カメラを撮影することで検証していくことを可能せしめています。

ナハト・イグザクタには4群6枚の初期タイプのクセノンが付いていて、自作アダプターでデジタルでも撮影していましたが、これはwww.ksmt.comで見ると、なかなかシャープでいい写りなのですが、どうしてもフレアっぽさが気になる人は気になるだろう当時のノンコート・ダブルガウスの典型描写に見えます。
ここのところずっと登場するペッツバールや絞ったヴェリート等のシャープな描写に比べると味わい深い、オールドレンズ臭さむき出しの愉しさがいいなと思います。

わずか1日の遅れで、ナハト・イグザクタのぬふやフイルムのモノクロ写真もアップされていましたが、www.ksmt.comでは滅多にモノクロが出ない目新しさもあって、新鮮な面白さを感じました。
いつものカラーで明るめの処理をされているような雰囲気とはだいぶかけ離れているところから、年季の入った女性の写真などに息吹を甦らせたような表現です。
ネガを専用スキャナーで読んでいるのではなく、ライトボックス上からネガをデジタル撮影して白黒反転させているとのことでしたので、プリントにすればだいぶ印象が変わると思いますが、それを差っ引いてもたいへんおもしろいチャレンジだったと評価したいと思います。
ただ、残念なことに続けての撮影でカメラは壊れてしまったそうで、ただいま鋭意修理中だとのお話でした。

さて、ナハト・イグザクタの話をしているうちに町田駅に到着したので下車しました。
古淵の隣が町田なのであっという間の到着です。
そして町田の駅前でも、今日2つめのイベントである町田エイサー祭りが開かれていました。
町田駅周辺は古淵や他の周辺駅とは比べるべくもなく人の多いところなので、エイサー見物の人はとんでもない数になっていました。
人の層が幾重にもなっていて、まともに写真を撮ったり見物したりは厳しそうです。
どうしましょうかなどと話しているときに見掛けたのが作例の女性でした。

飲食ブースの並ぶところで、シークワーサーサワーを売っていた女性だったのですが、ksmtさんとわたしとで何気なく通り過ぎて数秒経ったとき、お互い目が合ったのをきっかけに、シークワーサーいきますか、わたしもちょうどそう考えていたところで、のように意見一致でシークワーサーサワーを買うために引き返したのです。
シークワーサーサワーがそんなに飲みたかったのかと問われれば、はいそうですと答えますが、言うまでもなく本音はたいへんな美人だった女性のポートレイトを撮ることでした。
お願いすると、かなり照れながらもこころよくモデルを引き受けてくれました。
ksmtさんのカメラに向かってちょうど照れているところを撮影させてもらいましたが、思ったほど彼女の魅力が捉えられていないのが残念です。

ksmtさんも結果に納得されておらず、レンズも取り替えて撮影したい言うことで、しばらくしてから何度もその周辺に向かいましたが、彼女は早々に引きあげたか、エイサーに参加して踊っているためなのか、ついに見掛けることができませんでした。
我々にとっては幻の美女と言うことになります。

シークワーサーを飲み終わったタイミングで、今度はわたし好みの女性が特大ソーセージを売っていたので、間髪入れずに購入して撮影にも応じてもらいました。
続けて、ビールを販売する女の子が浴衣姿で可愛らしく、ここでもビールと引き換えに撮影させてもらいます。
シークワーサーサワーだけならどうにでもなったと思いますが、2杯目のビールはかなり来ました。
ふたりでいつになくハイテンションになって、エイサーを沖縄を楽しんでしまうのでした。
よさこいとエイサーには共通点が多いのではないかと思いますが、よさこいを見たときにはあまり高知というものを感じることはなかったのですが、エイサーには徹頭徹尾沖縄が存在しているように思えたのでした。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 14cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(2) | 2014/09/20 Sat

345次出差

Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6
号泣会見を行った兵庫県議が、政務調査費で行ったとされていた出張は虚偽だったと言っていると報道されました。
多くの人がやっぱりという感想だと思いますが、3年間で1000万円以上を着服して、しかし、辞職時には一括返還しているというのは何とも不可解です。
県議を目指すくらいだから裕福な人だったのか、むしろ、だまし取った金は使わずにせっせと蓄財していたんじゃないかと思うえるのですがどうなのでしょう。

そもそも記者会見で号泣した理由が分かりません。
その理由を開設した報道を見ていませんが、どうもマスコミは最初から奇人扱いでこの前代未聞の事件を真剣に取り上げてくれていないのが残念です。
会見中、水を飲んでいるときは手で顔を覆っていたのに、大泣きの汚らしい顔はさらけ出していて、そのギャップの大きさの利用を誰もが知りたいと思うのに、このまま葬り去るにはあまりに惜しいニュースだと思うのですが。

いま訳あって前日にこのブログを書いているため、スコットランドの独立を巡る住民投票はまだ投票中で結果は知りません。
どちらに転んでもたいへんなニュースですから、テレビでも新聞でも盛んに報道されていますが、いくらニュースを見ても新聞を読んでもこれほどまでに独立しようとしたり、盛り上がっていたりする理由が理解できません。
独立した場合、通貨がどうなるとか北海油田がどうとかということは熱心に説明していて、なるほどそちらの方が大きな問題なのでしょうが、独立したいというスコットランド人の本質が分からないのは隔靴掻痒の思いです。

こういうことと言うのは朝日新聞の一連の語法とか謝罪会見などと関係あるのでしょうか。
ネットで意見を統制したり風評を流したりということが容易になって、今世紀初頭のファシズムの世界に近付いているような気がしないでもないのですが、そうなるとまかり間違ってマスコミに批判が集中してしまう可能性が高くなるので、どちらの意見ということをはっきり言わず中道ですよとやって、あとはみなさんでどうぞ勝手に考えてくださいねとやっているように見えます。

イスラエルとハマスがやりやっているのもどちらが悪いということはマスコミは黙して、当事者双方が相手を非難しているのを流しているだけなのでさっぱり原因が見えません。
一方でイスラム国については人質処刑のビデオを公開してから、堰を切ったようにこいつらは悪いとやっていますが、それまではイスラム国のことは情報がないのでこちらも分からないというような論調だったではなかったかと。
出る杭が打たれるのを怖がって、いる感じがするんですね。

少なくともテレビニュースでは、双方に言い分があるニュースや国際ニュースでは曖昧度が高くて、片や少女誘拐で捕まった容疑者とか危険ドラッグで事故を起こしたとか誰が見ても分かりやすいニュースに対しては、もう一方的に容疑者・被疑者をボコボコにたたくばかりというのも何だかなあという思いにさせられます。
これだったら誤報の方がよほどマスコミの良心なのではないかと考えることもしばしばですが、朝日新聞のは、どうもソースの裏付けを取らずにスクープ扱いにしているところで、良心何てものではないようですが、これもニュース等では検証されていないようでよく分からないです。
唯一分かったのが、自分だけでなく、わたしのまわりの人も分かっていないということです。
こういうわたしたちのような人々が投票するから、件の号泣会見議員みたいのが当選してしまうということも、どうやら分かったような気がします。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 14cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/19 Fri

要買懐表

Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6
昨日、19世紀後半コスプレに難儀しているということを書きました。
一通りのことを記載したつもりでしたが、まだまだ確認すべき事柄はいくつもありそうで頭を抱えています。

たぶん当時すでに腕時計は存在したのだろうと思うのですが、今よりもっと大きいものだと想像するので、腕時計は外して懐中時計を入手しないといけないでしょう。
そこでネットオークションでどんなのがいいだろうかと見るのですが、懐中時計の分野は玉石混交でどうしたらいいのか悩むばかりでした。
せっかく時計を買うのですから、ある程度は実用になるような精度が出ているものが欲しいとまず思います。
それについては英文表記で定番表現があって、keep timeとあればそれに該当しますが、それだと時を刻んでいます程度で1日何分も狂うかも知れず、できればkeep good timeという説明があるものが欲しいですし、keep accurate timeなどと記載されているのがベストです。

続いて見るべきは製造年代で、昨日も書いたように19世紀後半をテーマにするつもりなので、19世紀製造のポケットウォッチを検索するのですが、これはメーカーを選ばなければけっこうあることが分かりました。
もちろん多いのは20世紀に入ってからのもので、古ければ古いほど反比例して精度が落ちるということを覚悟しなくてはいけないでしょう。
古い時計は専用のカギで巻き上げるものが主流ですが、時計の状態がいいのにカギが紛失してしまっているという売り物もときどき見つけました。

時計といえば最高峰は、コンプリケーションと呼ばれる複雑時計で、19世紀のものになるとトリプルカレンダーあたりでも希少でとても手が出る価格ではなくなります。
ミニッツリピーターなんて理想的ですが、もちろん効果で買えません。
また、パテック、ヴァセロン、オーデマの御三家も中古車くらいなら変えてしまうようなものばかりです。
となると、コンプリ、リピーター、ビッグスリーは必然的に候補から外さらざるを得ないことになります。

残すところ、素材とサイズを検討せねばなりません。
シルバーなどのやや特殊なものもありますが、通常の素材は金無垢か金張りのいずれかになります。
当然金無垢の方がはるかに高いのですが、リセールバリューもグッと上がるのでやや高めでも金無垢にすべきかと結論出ずに葛藤しています。
懐中時計はサイズのバリエーションが豊富なのでこれも気を付けるべきです。
金無垢なのにずぶん安いと思うと、大概がレディースサイズと呼ばれるペンダントなどにも使われるようなかなり小型のもので、フロックコートにトップハットの紳士がそんな時計を持っているのはおかしいということになってしまうでしょう。

もうひとつハンターかオープンフェイスかという問題があります。
ハンターとはハンティングなどの激しい競技でカラスを割らないようにフタが付いているような形状の懐中時計で、オープンフェイスはそれがないもののことです。
ハンターの方がかっこいいし実際に当時のわれやぅそうなガラス部分を保護することは重要ですが、実用するとすれば、すぐさま時間確認できるオープンフェイスの方が良さそうです。
ハンターは、時間を気にし過ぎる人だと何度も開閉を繰り返すことで、ヒンジ部分がバカになってしまうのではないかと心配になります。

以上、懐中時計はどのタイプがいいのかをきっちり決めて購入しなければと思っています。
妥協して買うと気に入らずで、次が欲しくなりして、レンズのようにいくつも所有すようになるのが心配だからです。
できれば、4cm以上のオープンフェイスでスモールセコンド、金無垢ながら目立つキズの無いエクセレントプラスクラスのコンディションで5万円以内を希望と言うところでしょうか。
ただし、18Kなどと贅沢は言いません10kくらいで十分ですし、メーカーも問わないつもりです。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 14cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/18 Thu

怎么衣領

Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6
いま、コスプレに挑戦しようと意気込んでいます。
アニメの滑降するとかセーラー服を着るとか言うことではなくて、秋からはじまる宿場祭りや大正祭りのようなイベントで普段着で撮影するよりも、自ら被写体と同じような衣装でいた方が彼らも喜んでくれるだろうし、何より撮影者でいながら参加者でもあるような気分が高まって楽しいのではないかと考えるからなのですが、そういう発想になるのも長らく古いレンズを使ってきたからではないかと自己分析しています。

1890年代に製造された木製ハンドカメラを以前に入手したので、それより少し古い小型のペッツバールを付けて撮影にのぞむ考えです。
カメラはイギリス製、レンズはフランス製なので、そのどちらかの19世紀後半くらいに流行した服装、ないしは、当時の写真師がしていた服装をしなければいけません。
すでに人物写真は多くあり、町中の風俗写真も見られる時代なので、その当時の服装もどきであればどうにかなるだろうと思っていました。
ところが、これが簡単ではなかったのです。

まずは、当時カメラやその他道具を入れて持ち運ぶアイテムといえばトランクだったので、これを入手したことは先日書きました。
かなり高価な買い物でしたが、運よく半額以下のセールがあって、コスプレの時だけでなく、短い旅行の時にも使うからと自分を納得させて買ってしまったのです。
続いて、肝心の衣類ですが、検索すると当時の服装について記述した文章は少なくありません。
19世紀全般で言えば、白いシャツに、スカーフかボウタイ、黒やグレーのチョッキ、やはり黒かグレーのトラウザー、ジャケットなどは着ずにフロックコートを羽織り、靴は革製で、トップハットまたはボウラーハットを被っていたということです。

こう書くと簡単なようですが、やはりそうではないのです。
まずシャツはカラー部分の流行があってドッグカラー、 スタンドカラー、シェークスピアカラー、ピカデリーカラー、ダックスカラーなどがあったとの記載を見てもどんな形状なのかさっぱり分かりません。
いずれも立て襟で、当時の写真を見るとウィングカラーのような形に見えますが、厳密には違うようです。
また、胸にポケットが付くのかとかボタンは現在と同間隔か、ボタンの素材はなどと考え出すとキリがありません。
ネクタイやスカーフは白黒写真からでは色が分からないのも困りものです。

フロックコートは今でもありますが、それは結婚式やパーティなどフォーマルな場で着用するからで、必然的にとても高価です。
まともに買うのも馬鹿らしいので、中国に行ったときにでも作ってしまおうと考えていますが、何しろサンプル画像がなければどんなものかを伝えるのは不可能です。
相手が知らないのはもちろんですが、それ以前にわたし自身がフロックコートってどんなものか分かっていないのです。

トラウザーは黒いのがいくつかあるので、とりあえずそれで間に合わせるつもりです。
靴も黒い革ので許してもらいましょう。
分からないのがチョッキです。
チョッキだけの姿の写真が見つからないので全体像が掴めないのですが、フロックコートから覗いているそれはボタンがずらーつと並んでいて今あるものとはだいぶ違いそうです。

そんな中でトップハットとボウラーハットは検索して、わたしのサイズに合いそうな安物を見つけました。
あまり高さの無いトップハットは別名シルクハットですから、わたしが被ってもまったく似合わないというか、場末の手品師かペテン師のような雰囲気で自己嫌悪です。
あまりに恥ずかしいので、写真で多く見かけた髭姿になろうかと付け髭を探しているのですが、検索でヒットするのはパーティ用のなんちゃって付け髭ばかりで購入意欲が起きません。
そういうわけで、トランクを買ったときは意欲に燃えていたのに、いま、尻すぼみ状態です。
月末に早速、宿場祭りがあるのですが、それまでに一式そろえる自信がなくなりました。

ちなみにボウラーハットというのは、恐らく語源的には料理で使うボウルのような形状の帽子のことのようで、たぶんこちらだともっとわたしに似合わないのではとの危惧がありました。
そのボウラーハットを、今日の作例の相模原市観光親善大使のあゆみさんが被っているではないですか。
しかも、よく似合っていて可愛らしい。
トップハットで衣装も一式揃ったら、あゆみさんを訪ねてふたりいっしょの写真でも撮ってもらおうかしらん。
それまでに顔全体を覆う付け髭が見つかればの話ですが。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 14cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/17 Wed

不是中心站

Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6
昨日の相模原にあるカリフォルニア州の飛び地から一転して翌日、同じ相模原で開催された相模原よさこいRANBU! の見物に出掛けてきました。
もちろん、電池は4本フル充電です。
ハワイアンは横浜線の相模原駅前でしたが、よさこいは同じ横浜線の古淵駅前で開催されています。

相模原は晴れて政令指定都市に昇格したものの、中心がどこにあるのか不明でどうにもよそ者には分かりにくい町です。
名前から言えば相模原駅が中心だと思われるものの駅の反対側は米軍施設の壁がずっと並んでいるようなところでしたし、小田急沿線の人間には相模大野が中心に見えるのですがそういう人を見ませんし京王と相模線の始発駅でもある横浜線の橋本がリニア新駅もできると発表されていよいよ中心になっていくのかも知れませんがどうなのでしょう。
しかし、市役所は相模原駅が最寄りで、相模原駅周辺は行政区分が中央区というらしいので、やはり相模原駅が市の中心と言うことのようです。

中心から3駅も離れた古淵でどうしてよさこいなのかにも首をひねりつつ、昼頃会場に着くとすでにかなりの人出です。
駅から道路を1本渡ると視界を遮るようなマンションや団地が並んでいて、小さな駅ながら多くの人口を抱えていることが理解できました。
わざわざ外部から見物に来ている人が少なそうなローカルイベントのようでいて、人がこれだけ集まるのですから、中心がなくて市内全体に均一に開けている相模原らしいと妙に感心してしまいます。

相模原のよさこいは、原宿で行われたスーパーよさこいのローカル版ないしはミニチュア版と言ったら怒られるかも知れませんが、ステージをいくつかに分けて出演者が順番に演じるということでは一見まったく同じスタイルです。
しかし、スーパーよさこいではNHK前の通りで、先導車に率いられる流しのよさこいがメインのようになっているのに対して、相模原は同じような駅前通りを封鎖して会場にしているにも関わらず流すことなくステージのように使用するところが違うと言えば違います。
スーパーでは、ステージ用の演技とゆっくりと前進しながらの演技の2タイプを演じなければいけませんが、相模原ではステージ用のみの準備で足りるのが、出演者にとってありがたいことなのではと思います。
撮影する方はゆっくり前進していく演技だと多くの人を撮影可能ですが、ステージ型は陣取った近くの人ばかりを撮影せざるを得ないというデメリットがあることも付記しておきましょう。

荒天に恵まれたこの日は、道路の日陰になる側に人が集中してしまい、遅れて到着したわたしはかんかん照り側で撮影に臨むことになります。
関東では涼しい日が続いていましたが、さすがに直射日光を浴び続けるのは辛いものがありました。
それと、撮影がどうしても逆光になってしまうという問題がありました。
しかし、それは幸運なことに、持ち出したホームズ・ブース&ヘイドンズのペッツバールが逆光に強いレンズだったため事なきを得ました。
前日に米軍基地での撮影と言うことでアメリカ製レンズを選択して、今日はどうするか悩んだものの交換するのが面倒くさいとそのままにしていたのが奏功したかたちです。

作例を見ていただければ、ノンコートでシンプルな3群4枚のペッツバールのくせに、逆光に対してまったく影響を受けていないことがよく理解いただけると思います。
わたしは逆光での撮影が好きで、それ以上にオールドレンズが好きだったので、いつもコントラストの低下との戦いに悩まされていましたが、なぜか今回のようにやたらと逆光に強いレンズが稀にあって大いに助けられるのです。
ただ、こういう条件ですと白っぽいものは全部飛んでしまって、肌を白く表現することと引き換えにしなければなりません。
動きのある撮影ではいつも以上にピンボケ量産、ピントが合えば表情が良くないとか構図がダメとかがっかりするばかりですが、この作例はまぐれあたりでいい感じになりました。
反対側の日陰サイドで撮影している人が写りこんでいますが、わたしがあちら側にいたとすれば絶対に写せなかった作例になったのでした。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 14cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/16 Tue

餅干太甜

Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6
この週末ベトナムフェスティバルと言うイベントがあって楽しみにしていたのですが、残念なことに中止になってしまいました。
会場が代々木公園だったので仕方ありません。
ベトナムからの参加予定者は中止理由がデング熱だと聞いて、えっ? それはわたしたちの国にある伝染病で日本にはないはずだがと驚いたことでしょう。
早く収束することを願ってやみません。

そこで、何かイベントはないだろうかと調べたところ、相模原と町田でハワイアン、よさこい、エイサーが行われることが分かりました。
そう書いてしまうと恥ずかしいものがあります。
つい先日弊ブログにおいて、よさこい、エイサーなどの踊り系・体育会系イベントは8月末でいったん終わって、秋らしい文化系イベントに切り替わると書いたばかりだからです。
デング熱フィーバーがなければ誤魔化し切れたのですが、代々木公園閉鎖は自らのいい加減さを思わぬかたちで白日に晒すことになってしまいました。

ハワイアンフェスティバルは相模原にある米軍陸軍施設の相模総合補給廠で開催されるのですが、なぜにハワイアンなのかはよく分からないものの、米軍施設を一般に開放する貴重なイベントで時間のない中、無理やり出かけてみました。
9.11の翌々日と言う日取りの上、ジャーナリストらの人質を処刑するというイスラム国の非人道行為にオバマ大統領が対抗してイラクのみならずシリアも空爆開始すると宣言した直後の緊張感あふれる最中の米軍施設内見学は特別のものがあるはずと緊張をもって足を向けました。
厚木基地や座間キャンプでもそうでしたが、米軍施設が開放されると言ってもフリーで入れるわけではなく、パスポート等の身分証の提示と空港並みの荷物検査を受けなくてはなりません。
例えば、日本に滞在する中国人や北朝鮮国籍の人などは立ち入ることはできないところなのです。

ハワイアンフェスティバルに出掛ける目的のひとつは、もちろんハワイアンを踊る人の撮影ですが、それ以上に期待されるのは基地内で働く米軍人とその家族などを撮影させてもらうことで、もうひとつの楽しみは日本では入手し難いビールやフード類を安価に購入することでした。
アメリカ人に受けようと、レンズもアメリカで1857年に製造された、ホームズ・ブース&ヘイドンズのペッツバールを用意しました。
そんな時代に君たちの国で作られたレンズだよと言えば、モデルを引き受けてもらえる確率もグッと上がるとの読みからです。

しかし、結論を先に言えば、アメリカ人はひとりも撮影できませんでした。
恥ずかしいミスですが、電池の充電を忘れていて、撮影途中でバッテリー切れを犯してしまったため、ようやく三々五々米兵が集まってきた時間帯には、カメラを仕舞って、ふて寝するように芝生に転がってハワイアンを眺めながらビールを飲むといういつもながらの体たらく振りでした。
機体のアメリカンフード販売は中途半端で100円の手作りクッキーを買っただけでしたが、このクッキーのあまりの甘さはアメリカンテイストと言えるのでしょう。
ビールは、ミラーライト1種類だけでしたが、生の1パイントが400円だったので楽しめました。
でもビールはライトなのに、激甘のクッキーをつまみにしているヘンな人もいてこれもまたアメリカですね。

バッテリー切れは自業自得ですが、ハワイアンフェスティバルなのでハワイ出身のダンサーを期待していたのですがわたしが見たのはすべて日本人のようでしたし、米軍施設と言っても厚木や座間と違い軍用機が見られるわけではなく倉庫や鉄塔が並んでいるだけの殺風景はあまりにがっかりでした。
ただ、唯一の救いはカメラが動いている短い時間のうちになんとか魅力的な被写体を見つけることができたことです。
カリフォルニア州への短い旅でした。
【Alpha7/Holmes Booth & Haydens 14cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Holmes, Booth & Haydens 14cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/15 Mon

合掌比較簡単

Jamin et Darlot 13.5cmF4.5
6月のタイ以来3ヶ月ぶりでジャマン・エ・ダルローのペッツバールを使用ましたが、このレンズの高性能を再認識しました。
これだけシャープでコントラストがあるとピント合わせからだいぶ違います。
いつもの撮影では50%がピンボケするくらいですが、この日は20%くらいのピンボケ率で、怪しげな作例も出しましたが、このくらいだとブログにピントが合ったものだけを並べることができます。
視力の悪い人に優しいレンズだと言えますが、ジャマンはもともと光学機器全般を製造する会社でしたから眼鏡も作っていただろうことを考えると、何か面白い符合のように思いました。

このレンズは円錐型の外観で、とくにフランス語でコーン・サントラリザチュールという愛称で呼ばれています。
コーン・サントラリザチュールはマウント部近くが円錐型に末広がりのようになっていて、前玉より後玉の方がレンズ径が一回り大きくなっています。
わたしのレンズでは前玉径31.9mmに対して後玉径が37.7mmと後玉が15%も大きいのが特徴的です。
これは、イメージサークルの拡大に貢献していると想像できます。
今回の作例を見ても、他の同程度の焦点距離のペッツバールに比べて、周辺の流れ方が小さいことがそれを裏付けていると言えそうです。

一方でフードを除いた鏡胴の長さはレンズ先端からレンズ後端まで70mmとかなりの小ささで、他の焦点距離10cmほどのペッツバールと同程度です。
このレンズを最初に見たときはそのサイズからやはり焦点距離10cmくらいだと思ったのですが、実測してみると13.5cmくらいもあって意外な長さに少し面食らいました。
焦点距離が長い分前玉径も10cmのものとそう変わらないことから、F値は当然暗くなってしまいますが、このことはレンズのシャープさとリンクするのかかも知れません。

このレンズは残念ながらフードが付属していなかったので、ksmtさんに作成してもらったのですが、ちょぅどサイズの合う古い真鍮のキャップを転用してもらいました。
そのフード部分は金ニス(英語ではラッカー)のよく残った金ピカ、中央の鏡胴部は金ニスが剥げ落ちた渋い真鍮の色、マウントに近い円錐型の部分は剥がれかかったブラックペイントになっていて、それぞれの長さはおおむね三等分と言えますので、トリコロールとも言えるような外観です。
フード部分も鏡胴と同じ素材ですので金ニスがいい具合に落ちれば、またブラックペイントも完全になくなってしまえば色が一体化するはずですが、今のトリコロールもなかなかに気に入っています。

レンズのシリアル番号からおおよそ1864年製造と分かるのですが、1858年には登場していたウォーターハウス絞りのスリットはありません。
通常のペッツバールであればこの場合、プロジェクター用・マジックランターン用かも知れないとの連想になるのですが、コーン・サントラリザチュールのタイプのペッツバールではスリットが付いたレンズは見た記憶がありません。
前玉のみひっくり返して風景用レンズとしても使用できるようになっているので、その構造上から絞りスリットを開けられないということだったのだろうと思われます。
絞れないということから、レンズがよりシャープになるように設計され、その分F値が暗くなってしまうことも容認したというところでしょう。

コーン・サントラリザチュール型のレンズは、名称がジャマン単独だった頃から設計されており、ジャマンはコーン・サントラリザチュールの父と言う愛称でも呼ばれるそうです。
そんな言い方をするほどコーン・サントラリザチュールはレンズとしての性能評価が確立していたことがうかがわれます。
フランスの他のメーカーでもコーン・サントラリザチュール型のレンズを作っているところがありますが、あまり数は多くないようで、少なくともわたしはそれらをダゴスティーニ氏の1800年代のフランスの写真撮影用レンズと言う本の中以外で見たことがありません。
フォクトレンダー等のドイツ勢やロスなどのイギリス勢などはコーン・サントラリザチュール型のレンズは製造していないようです。

ジャマン・エ・ダルローのコーン・サントラリザチュールはけっして数の少ないレンズではありませんが、例えばオークションに登場すると確実に価格の上がる人気レンズです。
よく見かけるのは200~250mmくらいの4×5サイズにフィットするものが比較的多いようで、それがこのレンズの人気と関係するということのようです。13.5cmという短いコーン・サントラリザチュールがオークションに出てきたのは1度しか見ていませんが、まさにその唯一の機会に入手できたのがこのレンズです。
いちばん大切なレンズのひとつになりました。
【Alpha7/Jamin et Darlot 13.5cmF4.5 F4.5】
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Jamin et Darlot 13.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(2) | 2014/09/14 Sun

七弦𠮷他

Jamin et Darlot 13.5cmF4.5
サンバが始まった三軒茶屋ラテンフェスティバルの会場で冗談のような楽器を見ました。
最初ネック部分がもげてしまったのかと思いましたが、ボトムのところについています。
パレード演出用のなんちゃってギターでしょうか。
その楽器を大事そうに抱えているのはとても冗談楽器を持つようなふざけた人には見えず、むしろプロの演奏家ではないかと思わせるシリアスな雰囲気があります。
思わず楽器のことを訪ねてしまいました。

パレード前の忙しい時間ですが丁寧に応えていただきました。
通常のギターに低音弦を1本加えた7弦ギターだそうです。
7弦ギターは普通の形状のものがあると思いますが、このギターは特別なものだそうで、手に入れるためにブラジルまで渡航したのだと嬉しそうに教えてくれました。
わずかの時間聴いたそのギターの音色は確かに素晴らしいように感じますが、普通のギターとどうぢかぅかまでは分かりません。
現代レンズとペッツバールくらいの違いが恐らくはあるのでしょうが、それを聴き分けるためには相応の知識と耳力が必要です。


昨日、スマートフォンの現状をかなり批判的に書きましたが、当然、スマートフォンなど持っていないかといえば実は所有はしています。
中国でメールのやり取りをしばしばするので、中国語入力には手書き機能を持ったスマートフォンがないとどうにもならないからです。
このスマートフォンが日本でも使えればよいのだがとずっと考えていたのですが、日本でも使えるのだということ知ったのはほんの数か月前のことでした。
月額1000円程度で通信できるSIMカードが日本でも発売されているのですね。

早速、NTT系列で通信速度などに定評があるSIMカードを買ってきて契約しました。
しかし、わたしの安スマートフォンはなぜかWiFiに反応せず、日本語入力ができませんので、SIMフリースマートフォンを購入することにしました。
iPhoneを検討しましたが、70000円ほどしてとても購入意欲が湧きません。
iPhoneでも旧タイプの4sくらいになるとSIMフリー化された新品同様中古品が2万円程度から手に入ることが分かり、現行品との違いも分からず手に入れました。

これで今日からスマフォライフとなるはずでしたが、そんなに甘いものではありませんでした。
まずはこのiPhoneがもともとSIMロックされていた某社専用のものを解除した機種だったせいか、なかなか新しいSIMカードを認識してくれません。
iPhone販売業者やSIMカード業者とメールや電話のやり取りを1週間続けて、ようやく電波を捉えるようになりました。
しかし、それを持って中国に渡航し、現地のSIMカードを挿入しましたが反応がありません。
試行錯誤しましたがダメで、恐らくは日本と同様の時間が与えられればどうにかなったかと確信していますが、限られた時間ではどうにもなりませんでした。
おまけに帰国後すぐにSIMカードを入れ替えたものの、購入当時の状態に戻ってしまい、また使えるようにするのに数日を要してしまいます。

実はiPhone4sにはもうひとつの大きな問題があって、画面サイズが小さすぎでわたしの視力では文字がよく見えません。
日本のキャリアに加入してスマートフォンを持つと金がかかりすぎると考えて買ったiPhoneは、見事に安物買いの銭失いとなってしまいました。
新しくもう1台安いスマートフォンを買い直すという屈辱的事態を甘受しなくてはならなくなりました。
最新レンズを使わずオールドレンズにうつつを抜かしているから、携帯電話で逆襲を受けたのかも知れません。
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Jamin et Darlot 13.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/13 Sat

智能手機的問題

Jamin et Darlot 13.5cmF4.5
言葉をしゃべる犬が音楽を聴きながら、いい曲を聴くときはそういうかっこをしないと言い、誰のまねかと尋ねられて、モーツァルトだと答える某携帯キャリアのテレビコマーシャルが盛んに流れています。
肝心の聴いている音楽は、モーツァルトではなくチャイコフスキーのピアノ協奏曲というところが何とも意味不明です。
クラシックに関心のないひとの多くが、この曲をモーツァルトだと誤解している可能性があるのではないかと余計な心配をしてしまいます。

白いカツラをモーツァルトと言うのもおかしくはありませんが、バッハだ見れば分かるだろうと答えて、なじみのある曲である主よ人の望みの喜びよとかイタリア協奏曲あたりを流しておくのが自然なのになぜああなってしまったか不思議に思わずいられません。
例えばAKB48のメンバーがCMに出ていて背後にきゃりーぱみゅぱみゅが流れていてもわたしはまったく気付きませんが、若い人たちの多くが、あるいは若くなくてもどちらかのファンのすべてがきっと反発するのと同じことだと思うのですが。

わたしが携帯電話に違和感を覚えるのは、CMよりもそのシステムの方です。
あまり詳しくないので自分の認識で合っているのか分かりませんが、どうも料金設定がパッケージになっている上に電話をかけると通話料は加算されていくという仕組みのようで、パッケージ料金も8000円以上に設定されているようです。
8000円で使い放題のような設定なので、高額負担の元を取ろうとユーザーは朝から晩までスマートフォンを離さず、自宅や通勤通学の車内はもちろん、歩きながらでも構わず使用しています。
中国などでも状況は似ているところがありますが、ほとんどが使用するだけ料金を支払うプリペイド方式のため、日本ほどひどくないし、歩きながらと言うのはほとんど見ません。
1日のスマートフォン使用時間統計をとったら日本が断トツの世界第一位を獲得してしまうのではと思います。

観察している限りでは、スマートフォンを使って勉強していますというのはあまりなくて、ゲームか通信アプリで誰かとやり取りしているか、あとはせいぜい音楽を聴いているというのがほとんどなのではないでしょうか。
学生は勉強や友人と過ごす時間を、社会人は趣味や自己啓発の時間を、主婦は育児の時間をスマートフォン操作の時間に置き換えてしまったようです。
スマートフォンが登場する前、通勤電車の中では半分近くの人が読書をしていたものですが、いま車内で本を読んでいるのなんてわたしの他に見つからないのが当たり前です。

この状況を傍から眺めているだけで日本の若者の勉強機会が失われていると言い切っていいものかは分かりません。
スマートフォンが登場する以前からもゲームはあったし、マンガを読んでいる人は多いし、その他娯楽がなかったわけではありません。
ゲームやマンガに中毒のようにのめり込む若者は多かったと思いますが、スマートフォンのように高い料金を払っているのだからと使用することを正当化するということもなかったでしょう。
さらに子どもたちの世代は、お兄ちゃん・お姉ちゃんたちがあるいは両親を含めた大人たちがスマートフォンに愉しそうにかじりついているのを見ながら育っています。
日本が高齢化の進行と同様のスマートフォンに時間を取られて勉強しなくなる化が進んでいることを危惧しないではいられません。

日本の台頭に危機感を持つ誰かが、緩やかにダメージを与えようとしていると考えたら穿ち過ぎだと笑われるでしょうか。
何年も前に有料サイトを使い続けて何十万円と請求が来たということが問題になりましたが、むしろ使用すれば金がかかるということが規制になるので、やり方としては真っ当に思えます。
通信キャリアのトップには、現在日本と敵対関係にある国の出自の方もおられると聞きますが、まさか政策的意図があるのではと憂いてしまいます。
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Jamin et Darlot 13.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/12 Fri

500美元以下

Jamin et Darlot 13.5cmF4.5
おとといでしたが、円安が一気に進行してニュースになりました。
さらに2日経って反発するのかと思えば、なおも円は下落して1ドル107円近い値に達しています。
101~2円程度に安定していたことと比較すると約5%下がったことになります。
円高時期が80円くらいで100円ほどに大下落したことと比べれば大したことでは無いと言えるかも知れませんが、5%というと消費税が5%から10%に引き上げられたと考えると、やはり大きな影響があると思います。
最初に書き忘れましたが、これは日本経済のというわたしなどには口を出せる問題のことではなく、あくまで個人がレンズを主にアメリカのマーケットから買う場合という狭い範囲での話になります。

いまはレンズ購入をペッツバールに限定しています。
ペッツバールの中でも製造元が判明していること、つまりはメーカー名の刻印が鏡胴にあること、ただしすでに所有しているメーカーのレンズは手を出さないこと、焦点距離が概ね150mm以下であること、レンズ価格+送料で500ドル以内になることを基準にしています。
ただでさえ150年も前のレンズは出物が多いとは言えないところで、これだけの縛りをかければ購入機会はあまりなくて助かります。

しかし、これは食事をお預けされた猛獣のような飢餓状態とも言えるような状況を作り出すことになるようで、稀に条件に合致するようなレンズが出現すると、紐に吊るされた肉片に喰ら。いついて離そうとしないワニのように、オークションに出品された条件クリア・ペッツバールをことごとく落札してしまいました。
もっとも、所有済みのメーカーのペッツバールには手を出さないことにしているので、レンズがひとつ増えるごとに対象は狭まってくるのが、ありがたいとも言えます。

さて、冒頭の円安の話ですが、送料込み500ドルのレンズをそれぞれのレートで比較してみましょう。
最高で1ドル78円くらいでしたが、アベノミクスで101円、最近の円安で107円で計算すると、
最高39,000円
アベ50,500円
円安53,500円
ということになります。
感覚的には、円高のピークの価格が傑出して安く見えますが、最近の円安で3000円もかなり目を惹きますね。

目を惹いたと言って思い出すのが、去年のいつ頃だったか、国会質疑で民主党議員に何か突っ込まれたソーリ殿が、あなたたちは円高を変えられなかったじゃあないですかというようなことを自信満々に答弁した時のあの顔です。
円安に傾いたことで、多くの製造業の経営者とその従業員の方々は喜ばれたことと思いますが、逆に大きく失望したレンズ蒐集家も多くいただろうことは世間から無視されましたが、わたしたちはあの誇らしげな顔とざまあみろ口調は忘れることができません。
だと言うのに、先日のニュースでは、円安で製造業界が喜んだかと言えば、多くの大企業が海外に拠点をシフトしていたことで恩恵にはあまり預かっていないというではないですか。
与党と日銀は誰のために円安政策を推進したというのでしょうか。

1ドルが107円台に到達したのは6年振りだとのことです。
その6年前には、まさか1ドルが80円を切る時代が目の前に迫っていたなんて早々もできなかったですし、80円を切っていた3年前には、いつかまた100円台に戻ってしまうのかなと予想はしつつも、そうならないでと勝手な気持ちでいました。
今後の大方の予想は、まだまだ円安が続くというのが共通の見方で、120円付近までいくだろうと予想する向きもあるようです。
そうなったら500ドルは60.000円になって、レンズ購入もお手上げですね。
手持ちのレンズを米国市場で売ることになっているのかも知れません。
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Jamin et Darlot 13.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/11 Thu

電池王女

Jamin et Darlot 13.5cmF4.5
またサンバの写真登場です。
先週、三軒茶屋で行われた三茶ラテンフェスティバルに出掛けてきたので、作例を週末まで出すことにいたします。
なんだサンバばかりだなとの声は耳に痛いですが、しかし、今回が区切りになるでしょう。
実質的に三茶が今年最後のサンバ祭りになるからです。

いつもは今週末の日曜はヒマだからどこかへ行こう、というノリで情報を検索して行き先を決めるというパターンが普通だったのですが、ここのところかなり先までイベント情報を調べて、これに行ってみたいので○日は空けておかなくてはというやり方に変わりつつありました。
ペッツバールでポートレイトのような写真を撮ろうと考えると、どうしてもイベントなどの見物に行かなくてはならなくなってきたからです。

そのようなイベントスケジュールを並べてみるような見方をすると気付くことがありました。
○×祭りのようなイベントで神社の例大祭のような本物の祭りを除くと、それらイベントには体育会系と文科系があるということです。
体育会系とはやや言いすぎですが、ダンス系がメインのイベントのことで、サンバ、フラダンス、よさこい、エイサー、阿波踊り、あと和太鼓もこれにいれて考えていいと思います。
一報の文科系は、音楽演奏や時代祭りのようなものをメインとしたイベントですが、季節の花の祭りなどと言うのも含まれます。

この2つのイベント系統について気付いたことは、開催時期がはっきり棲み分けされていることです。
体育会系ははっきり7月8月に日程が集中していて、文科系は想像される通り9月下旬からの秋になって多くなります。
一部には例外はありますが、8月末の三茶ラテンフェスティバルが体育会系イベントの大トリとなって、以降は文科系の季節へと移行するので、冒頭に区切りになりますと宣言したのでした。

さて、作例ですが、彼女はミスブラジルと紹介されていましたが、タスキの文字の意味が気になったので検索してみました。
"Princesa da bateria"はそのまま訳すと、バッテリーの王女となって意味不明です。
調べ直すと、プリンセーサ・ダ・バテリアはハイーニャ・ダ・バテリアに次ぐ花形サンバダンサーと言う意味だそうです。
ハイーニャは女王の意味でプリンセーサは娘の王女ということなのですが、バテリアはサンバに使用する打楽器のことだそうです。
わたしはミスブラジルのプリンスよ、という意味のタスキをわざわざしているのかと思ったのですが、そうではなく№2ですし、そもそもサンバチームの1番2番の踊り手はタスキをするそうなので、彼女はミスブラジルなのか疑惑がもたれます。

大勢のカメラマンがいる中ですが、奇妙な金ぴかレンズが目を惹いたでしょうし、わたしはカメラを構えてから笑顔で手を振ったので、彼女が笑顔で答えてくれた瞬間を撮影することができました。
後におられる紳士諸氏は笑顔よりも後姿の方がよかったのかも知れません。
座ってカメラを構える方のレンズの先はお尻の方を向いているように見えますし、カメラを降ろした方の驚愕の表情も捨てがたいものがあります。
しかし、冷静になって考えてみると、その諸氏の撮られた写真には反対側で鼻の下を伸ばしながら手を振るわたしが映りこんでいるということですね。
弾け過ぎは気を付けましょう。
【Alpha7/Jamin et Darlot 13.5cmF4.5 F4.5】
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Jamin et Darlot 13.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/10 Wed

皮包来了

Voigtlander 12.5cmF3.6
先々週のことでしたが、嬉しい一報が届いて鎌倉まで行ってきました。
以前、書いたことがある、トートバッグ型の革製カメラバッグをオーダーしていたのですが、それがついに完成したとの知らせを受けて、鎌倉の店まで取りに行ったのです。
気が急いてしまって開店の1時間以上も前に着いてしまい、仕方なく時間つぶしのために散策したところ、昨日の作例のインド女性を撮影する幸運に恵まれたのですが、帰宅ししてよく見るとピンボケしていて幸運とは言えない状況に転じてしまいました。

それはともかく、バッグは期待通りの素晴らしいできでたいへん気に入ったのですが、これも帰宅してからよく考えると問題があることに気付いて少し頭を痛めています。
問題はずばり、モノが良すぎて、今までのようなタフな使い方はできないということです。
例えば想定していた中国の農村の少数民族の村に泊めてもらうとなると、1発で取り返しがつかないくらい汚れてしまうだろうし、またそれを恐れつつ持って行ったのでは機動力が削がれてしまうだろうなと考えると、そういうハードな旅に持ち出すことはできないと思わざるを得ません。
それどころか、わたしは汗っかきなので、夏の近場の短時間撮影でも革に大量の汗でシミを作ってしまうでしょうから、国内においても季節限定にしないといけない…。

問題はもうひとつあって、重厚な作りに機能を持たせるという無理をお願いしたため、恐れていたとおりかなりの重量になってしまったということです。
現在使用しているf64のトートタイプのカメラバッグが、やがて近いうちに寿命を迎えるだろうと悩んだ末のオーダーだったのですが、そのf64はバリスティックナイロンの軽量カバンなので、革バッグの重みは肩に堪えそうです。

それならもうひとつ計量バッグを買ってタフな旅や夏場、荷物が多そうなときなどはそちらを使い、それ以外では革バッグに活躍してもらうというのは、わざわざいろいろなことを想定してオーダーした意味がなくなります。
どこかで踏ん切りをつけて、美しい革バッグと言えどもタフに使いこなし、荷物の工夫で重量を落として、同時に肩を鍛えることで重みを感じないような筋力アップ&体質改善も諮るのが正しい考え方でしょう。

さて、もう当分バッグはいらないだろう、少なくとも2~3年は買わないはずと考えていたのですが、その考えはわずか1週間で断ち切られることになりました。
トランクを買ってしまったのです。
紙製のかなり高価なやつが年に1度のセールと言うので、半額以下になっていたので…。

なぜにトランクかといえば、これから冬に向けて、しながわ宿場祭りとか与野大正時代祭りといった歴史祭りのようなイベントが各地で開催されますが、そこで古い衣装を着た人たちを撮影させてもらうのに、だったらこちらも古い恰好をした方が愉しいんじゃないかと考えたからです。
古いかっこうとカバンは関係ないのではと言われそうですが、そういうスタイルになるからには肩から現代のバッグを提げていてはいけません。

実は肝心の服の方がまだで、江戸時代の祭りが多いので着物を探そうと思っていたのですが、サイズが合うのが見つからず、19世紀ヨーロッパの写真師のスタイルの方が良いが鎖国時代にそんな格好の人はいなかっただろうからなどと悩んでいました。
いずれのスタイルにしてもバッグは現代という訳にはいかず、トランクなら双方に合うだろうからと考えて、このまま動かないと服も用意できないだろうからと思い切ってトランク購入してしまったという次第です。

勢いをかって、これまた激安のトップハット(シルクハット)も買ってしまいました。
これによって方向性はヨーロッパの写真師風に決まりました。
弊ブログでも書いてしまったことでますます自分への縛りになりましたので、当時の写真やイラストを参考に上着、シャツ、チョッキ、コートなどを揃えていくことにします。
今月末にはさっそくイベントがあるので、それがリミットです。
もしかしたら、それがきっかけで趣味はレンズからコスプレに変わっているのではないかと、少々不安になって来ました。
【Alpha7/Voigtlander 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Voigtlander 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/09 Tue

意大利的汽車

Voigtlander 12.5cmF3.6
α7というミラーレス一眼レフをわたしの最初のフルサイズ・デジタル・カメラとして期待をもって購入してから早くも10か月が経ちました。
バッテリーの持ちとか、ISO感度その他がいつの間にか変わってしまっているなどの細かい問題がないわけではありませんが、概ね好いカメラであると満足しています。
むしろカメラに不満が大きければ、再度ライカMを検討することも考えないではなかったのですが、もはや超高価なカメラは不要と見切りをつけることができました。
それについては、むしろペッツバールばかりを使うようになって、距離計カメラの意味がなくなったということの方が大きいですが。

満足していると書きましたが、α7でひとつ不安に感じていることがあります。
ピント合わせです。
ライカの二重像合致式の距離合わせにずっと慣れ親しんでいたので、一眼レフ式のファインダー内でピント合わせがうまくできません。
それを示すための今日の作例ではありませんが、これまでにもピンボケ作例は何度も出ているので状況は理解いただけるでしょう。

もともと乱視なのでピント合わせは得意ではないのですが、そのくせ大口径とか長焦点のレンズを開放で使うというのが倭をかけてまずいとは承知しています。
しかし、レンズの開放描写の愉しみが写真を撮っている理由なので絞るより、カメラのMFアシスト機能に頼ることになります。
時間が比較的あってこの機能が使えるときは、だいたいピントを外すことはないと思います。
スナップ的なシチュエーションだったり、これなら外さないだろうと過信してMFアシストを使わなかったときに、ピンボケがしばしば出現してしまいます。

それ以外にも、ピントを外すケースはいくつかあります。
今日の作例でもそうですが、シャツのFIATの文字のようにコントラスト差があるところがくっきり見えるので、ピントがあっていると錯覚してしまい、気付かずにそのまま撮影してしまうケースがそのひとつ。
もうひとつはマレーシアでかなりソフトなコーラのペッツバールを使ってピントに苦労した後に、今回のようにシャープなフォクトレンダーのペッツバールを使用すると、シャープネスとコントラストの良さからやはりピントが合っているという錯覚を作り出してしまいます。

基本的にポートレイトを撮るときは、対象の顔だけを見て、目の白黒のコントラストに騙されずに冷静にピント合わせをするということを習慣付けないといつまでたってもMFアシストから卒業できないでしょう。
先に書いたことと矛盾になってしまいますが、このままでは何年か待ってライカMかM9の中古格安モノを手に入れて一眼レフから足を洗う時が来るのかも知れません。
そうなるとペッツバールからの決別も意味しますので、それだけは絶対に避けたいですが。

さて、撮影させてもらってたいへん申し訳なくなってしまった今日の作例ですが、鎌倉のイベントでアンケートに協力と引き換えに撮った女性です。
フィアットのイベントだったので、イタリア人ですかと聞いたところ、よく言われるんですが実はインド人なんですとネイティブの日本語で答えてくれました。
レンズに興味を持ってくれたのでペッツバールの話をしたところ、カメラもライカなんですねと突っ込まれてしまいます。
SONYのSOの上にライカロゴのステッカーを貼っていたのですが、そのことに気付かれたのはベトナムのアメリカ人以来2回目です。
このライカシールは、別に樹ほどのライカ回帰するとは関係なく、単に"Leica NY"となることからライカ・ニューヨークと呼ぶためだけのものですが、受けはいまひとつです。
【Alpha7/Voigtlander 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Voigtlander 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/08 Mon

航空公司的幇助

Voigtlander 12.5cmF3.6
スーパーよさこいでの最後の1枚です。
作例を見て、日本人のようで、どこかそうではなさそうと直感されるようならかなり鋭いと思います。
彼女もハノイからの留学生でした。
昨日の作例の女の子たちを撮ってしばらくして、よさこいリハーサル&休憩中の若者たちがいて、何やら中国語で話しているように聞こえたので、声を掛けたところそれは中国語ではなくベトナム語だったという展開です。
わたしが、ほとんど唯一知っているベトナム語でのこんにちはと言うとそれが受けて、いろいろと話を聞くことができました。

彼女たちは、ハノイ1000年よさこい連というハノイの大学生からなるチームです。
もともとハノイで催された日越友好の行事をもとに結成されたと言いますが、あっと思い出したのは、年末年始にハノイを訪れたときたまたま通りかかった幼稚園で、交流ある日本の幼稚園とのイベントのリハーサルで桜を飾ったり日本の踊りを踊ったりしているのを見学させてもらったのですが、その時の日本の踊りがまさによさこいでした。
恐らくはハノイ1000年よさこい連の指導の下に、幼稚園の先生たちもよさこいをマスターしたに違いありません。

それにしてもハノイの大学生が大挙して来日と言うのが不思議だったのですが、ベトナム航空が全面的にバックアップしていると教えてもらいました。
もともとメンバーは日本文化に興味があって参加している若者たちだと聞いたので、これをきっかけに両国の懸け橋になってくれることを期待しないではいられません。

作例の女性はグエンさんという留学生で、彼女もこのグループへの参加から日本留学へと至ったようですが、先行して日本の大学に通う彼女が同世代の仲間たちの今回の来日に際して、すべての手続きをこなしたと言うので、すでに交流のために力を尽くす人ができてきているということなのです。
昨日の作例のふたりもこの後やはり合流して、よさこにの舞台に立ちましたが、早々に引きあげたわたしはその姿を生で見ることができなかったものの、YouTubeによってその雄姿を観ることができました。

彼らの滞在は短いものだったかも知れませんが、日本の大学生と交流したり、あるいは日本の文化に直接触れることで、今後の彼らの人生を動かすだけのものを得られたのではないかと思わずにいられません。
そういえば、今度またベトナムに行ってみたいと考えていると話したところ、その時はぜひ連絡くださいとメールアドレスをもらったりもしました。
日本文化に興味ある彼らですから、今後も交流することができればよいと思います。
それに来年もまた来てくれるでしょうから、次回はわたしがより積極的に交流するようにしなければいけません。

唯一心配なのが、撮影した場所がニュースで殺虫剤を噴霧していた、デング熱感染者発生エリア付近だったことです。
みんなその藪の芝あたりに腰掛けてお弁当を食べていたのですが、何事もなかったことを祈ります。
デング熱患者が多く出ているだろうベトナムに住んでいて観戦したことがなかったのに、日本でデング熱感染では逆輸出のようで冗談にもならないではないですか。
【Alpha7/Voigtlander 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Voigtlander 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/07 Sun

回家種田

Voigtlander 12.5cmF3.6
まさか、またベトナムに行ったのでは?
今日の作例を見て、そう心配してくれる人がいるかも知れません。
しかし、安心してください。
確かに紅白のアオザイを着たふたりは確かにベトナム人ですが、この写真もよさこい会場の代々木公園で撮ったものです。
よさこいにはこの日のためにはるばるハノイから参加した連があったのです。
間もなく自分たちの踊りが始まるという緊張感の中で、撮影に応じてもらいました。

ところでベトナムといえば、昨年、初めてハノイを旅した時に知り合った女子大生がいました。
フオンという名のハノイの大学で英語を勉強している女の子で、その時4年生で8月の卒業と就職活動を控えていました。
そういう不安から来る現実逃避があったからか、単に初めてできた外国人の知り合いだからか、フオンは熱心に毎日メールをくれ、厳しい就職活動のことを書き綴り、わたしや日本のことを質問攻めにしました。
どこまで本当かは分かりませんが、それによれば彼女が少数民族なために学校の成績や就職で一般のベトナム人と差別されていると訴えることがときどきありました。

少数民族差別といえばまずは中国のことが思い浮かびますが、イラクのイスラム国関連でもマイノリティ駆逐が米軍の空爆の建前で、そのアメリカでは先住民差別の問題が根深くあり、日本にだってついこの間北海道道議がアイヌはいないという暴言を吐いたり、世界中でなくなることがないことを考えると、ヒトスジシマカのように駆除しなくてはいけない問題なのでしょう。
いや、これは誰が言っていたか、人間に例えば食べ物に好き嫌いがあり、好きなタイプの異性が存在する限り、厳密に差別をしないということはあり得ない、ただ、差別はしていませんと装うことしかできないというのが正しいようにも思えます。

そういう意識があるからでしょうか、数多く企業をあたらないとダメだとか、英語が得意なんだから進出して間もなくあまり知られていない外国企業を狙えとか、自分は日本に親しい友人がいるので日本の習慣など詳しいと言って日本企業を片っ端からあたれとか、あまり役立ちそうもないアドバイスにはほとんど無反応で、いじけてしまっているようにも見えました。
そのくせ、仕事が見つからなかったらどうしようと書かれたメールは何度も受け取りましたが、わたしにはあせりというよりは、もはや悲壮感が漂っているような気がして、同じような気の利かないアドバイスを繰り返すばかりです。

それでも経済発展著しいベトナムのことですから、不本意ながらもどうにか職を得ることができたと、そのうちにメールが来るだろうと思っていました。
それが何の予告もなく1か月近くも音信がなくなってさすがに心配になったころ、1通のメールが届きました。
いま実家に戻っていて、農家である家の仕事を手伝っているが、農作業はたいへん厳しい、いまはもう就職活動はしていない、と。

ベトナムの地方の少数民族である彼女の実家は農家で、両親はハノイと言う都会で一生懸命勉強して好い仕事を得てほしいと、希望を娘に託したのではないかと容易に想像てきます。
娘を大学にやるために借金したりとか、生活の質を落としたとか、無理に働いて体を壊したとか、そんな姿を考えずにはいられません。
娘が無事就職を果たせばそれも報われたのでしょうが、結局、4年経って戻って来てしまったとなると、切ない気持ちにならずにいられるでしょうか。

だからといって、わたしに何ができるわけではありません。
少し前に調布のイベントで会ったベトナムの女の子たちが、日本の研修制度で来日して働いていると聞いたので、こちらである程度面倒を見るから同じように日本の会社で働いてみないかとも誘ってみましたが、これについても無反応でした。
ハノイに住んでいた時はWiFiがあってそれこそ毎日メールしてきましたが、PCはあっても田舎にはそういう環境がないはずでどのように連絡してきているのかも気がかりです。
どうにかしてあげたいのですが、もう、どうにもできなくなってしまいました。
【Alpha7/Voigtlander 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Voigtlander 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/06 Sat

高知練習

Voigtlander 12.5cmF3.6
高知のよさこい祭りの東京開催版であるスーパーよさこいは、大型台風によって開催がぎりぎりまで決定できなかった高知同様の悪天候に悩まされました。
予報は悪くなかったのですが、わたしたちが来場してしばらくするとかなり大粒の雨が落ちてきます。
傘は持ってきていましたが、knpmさんとふたり屋根のあるところに緊急避難しましょうということになりました。
ちょうど高知市観光協会のブースがあって、よさこいはさすが本場高知から来た連が去年は圧倒的にすごかったという話をしたり、カメラに関心があるというミス高知にペッツバールの自慢をしたりして時間をつぶします。

その後も降ったり止んだりの状態で、傘を差しながら、踊りを見ながら、写真を撮りながらという面倒がいやで、早めに代々木公園を切り上げることにしました。
結果的には、この悪天候のおかげで蚊に刺されることがなかったということかも知れず、1日好天だったらいまごろ病院のベッドの上でもんどりうっていた可能性があります。
ただ、今年は高知の連を見ることができなかったのはとても残念でした。

その後向かったのは、よさこいを見終わって時間があれば行ってみましょうかと話していた同じ渋谷区にあるカメラ店でした。
わたしは別の友人から誘われていたものの機会なく初訪問でしたが、knpmさんはできて間もないこの店にすでに3回目だというのでさすがだと思うと同時に、この店の実力をうかがい知ることになりました。
knpmさんは興味あるレンズがあればどこへでも行ってしまう猛者だとわたしは思っていますが、忙しいだけにそこには期待できないと悟ると足を向けたりもしないはずです。
そして、実際に行ってみると期待通りで、knpmさんはもちろん、金欠で今月の買い物は控えようと思っていた私にもリーズナブルな掘り出し物がいかがかとばかりに待ち構えてくれていました。

それは状態があまりよろしくないペッツバールで中途半端な焦点距離で大判愛好家も手を出しかねる代物でしたが、わしにとっては以前から探し求めていたメーカーだったので、一も二もなく買い求めることにしました。
それ以外にもたいへん興味深いレンズが3本ほどありましたが、もはや手が出ないのでそれらは諦めざるを得ません。
少し残念だし、若き顔見知りの店主にも申し訳なかったのですが、そこは細く長いお付き合いをと言うことで容赦してもらいたいと思います。

それにしてもこの店長はその若さにも関わらずとても勉強熱心な青年で、かなりマニアックな領域までいろいろなことを知っています。
それに店にあるレンズはその特徴をよく掴んだ作例を撮っていて、レンズの素性を話していれば説得力があるところ、黙ってその作例を見せても、そのレンズがどういうものなのかを理解させられるという特技を持っているようです。
閉店後にちょっと飲みにでもと言ってレンズ話しでもしていれば、一晩中話を聞いていられるんじゃないかと思えるそんな店主さんです。

もうひとつは品揃えのすばらしさで、オーソドックスなレンズもあることはあるのですが、半分以上は知る人ぞ知るというレンズばかりなのではないかというものが並んでいます。
申し訳なかったのですが、ついついあれ見せてこれ見せてとお願いしながら全然買わずで、わたしは良いお客とは言えない存在でした。
いまこれだけの円安で、レンズ価格も高騰してしまっているご時世にどうやってこれだけのレンズを集めたのか、その謎にもいつかメスを入れなければなりません。

レンズ話を続けていると、この日所用で参加できなかったksmtさんから連絡が入り、新宿で落ち合って食事でもしましょうということになりました。
なぜ新宿かといえば中古カメラ市をやっていたからですが、直前に欲しかったレンズを手に入れ、たっぷりと希少レンズを見てきたわたしの目には、終了日の近づいたカメラ市は残念ながら魅力的なところはありません。
以前に何本もレンズを買っている外国から出店している社長をつかまえて質問攻めにしてしまい、申し訳なく思っています。
ドイツ語ではライカ・ズミクロンと発音しますが、オーストリアのドイツ語ではスミクロンというと聞いてああやっぱりと納得して終了です。

そして、購入したばかりのボロいペッツバールはksmtさんの手に渡すことができ、このレンズはやはり素晴らしいものだと判明しました。
この日のあいにくの雨は、デング熱から守ってくれただけでなく、思わぬ贈り物をももたらしてくれたと感謝しなくてはなりませんでした。
【Alpha7/Voigtlander 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Voigtlander 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/05 Fri

法国快10年

Voigtlander 12.5cmF3.6
代々木公園に行った8月23日はスーパーよさこいの見物に出掛けていました。
スーパーよさこいは本場のよさこい祭りに次ぐ大きなよさこいで、主催者発表では踊り子6000人、観衆80万人というので、
政令指定都市の人が狭いところにどっと集まったような集中具合です。
これだけの人々が、その時まだデング熱報道がなかった無防備状態で、ヒトスジシマカが待ち構える公園付近に集まったのですから、残念ですが確率の問題としてこの中からデング熱に感染してしまった方もいるのは仕方ありません。

最初のデング熱国内感染者の報道があってからしばらく経ちますが、依然、ニュースではこの病気の詳細が語られないのが気になります。
NHKのニュースでは、すでにフランスでは10年も前にデング熱ウイルスキャリアの蚊の生息が確認されていて、その生息範囲も年々拡大されていることが確認されていると説明していました。
フランスでその状態なら、日本も時間の問題だったということを示しているようにも捉えられます。

南フランスに拡大している生息確認地域を知ると、アフリカから貿易の船などでやって来た蚊なのだろうかと想像しますが、もともとデング熱の発生源は東南アジアと南米で、アフリカには遅れて広がって行ったと言われています。
そういえばデング熱騒ぎの初期の報道で、代々木公園ではタイやアセアン地域のイベントがあったので、その資材運搬時に荷物に観戦した蚊が紛れていたのではと憶測を流していましたが、むしろ訪れた人の中にウィルスキャリアがいて日本の蚊に刺され、その蚊が日本人も次々と刺したりしたと考える方が自然ではないでしょうか。
しかし、国内のデング熱感染者がこれだけ多いということは、感染源がひとりとは考えにくいでしょうから、持ち込まれた絵北物にキャリアボウフラが何十匹と含まれていたと考えるのが自然でしょうか。

いや、原因にしろ対策にしろ素人が余計な憶測をするのは慎むべきかも知れません。
件のフランスのケースでは、パスツール研究所の研究員がデータをもとに解説していましたが、日本にも国立感染症研究所があるのですから、ここからのみ情報を発信すべきです。
もう当然ホームページなどには、最新情報がトピックスとして出ていると思うのですが、わたしの検索が甘いようで見つかりませんでした。

見つけられなかったことで、知り合いの医師に聞いたり、デング熱の記載あるサイトなどで調べてみました。
まず、これは報道されていることですが、今のところ保険照覧されているデング熱の治療薬は存在せず、発症して入院したとしても病院でできるのは対症療法だけだということです。
デング熱は高熱やいろいろの症状が続きますが、1週間でほぼ完治するので、よほど体力の落ちている高齢者や乳幼児以外それほど危険がないとされていて、ニュースでも、だから必要以上に心配しないでと呼びかけるようなところが感じられます。

確かにその部分はそのとおりなのかも知れませんが、デング熱に罹った人はわずかの確率でデング出血熱に転じる可能性があります。
デング出血熱は生命の危険のある病気で、東南アジアで死者が出ているほとんどがこのケースのようです。
デング熱患者が快方に向かう直前に血漿が血管から漏出するなどの症状が出るのに始まり、各部から出血すると言います。
致死率は1~せいぜい数%なのだそうですが、デング出血熱に罹った100人に数人は亡くなっていると考えると恐ろしいことです。
治療薬がないのですから、デング熱にはならないために戸外では絶対に蚊に刺されないよう努める必要ありです。

医学界では、蚊除けのスプレーが最大の効果があると推奨しているそうです。
ただ、これも明治神宮で用意したスプレーを吹き付けるニュースの映像を見ますが、あのかけ方では不十分でニュースで流すことであんなものでいいのだとの誤解を与える逆効果が心配になります。
露出している手足にしっかり吹き付けるのはもちろんですが、衣服にもしっかり吹き付けること、忘れがちなのは日焼け止めクリーム等を使った場合その上から吹き付けることで、後者の場合順序が逆だと効果がなくなるので要注意です。
スプレーの効果は5時間ほど望めるので、これより短い外出には確実な効果があるとのことです。

以上はわたし自身が確認したことで、自分の蚊対策として実践するつもりですが、これが100%正しいと言えるのかと問われれば自信はありません。
ですから、先に書いたように、国立感染症研究所が真っ先にニュースリリースして国民に正しい知識を身に付けてもらうよう対応すべきです。
保健所などには毎日問い合わせが殺到しているようですが、情報提供により必要以上の心配から解放してもらえます。
災害が起こりそうな時の避難命令の発動タイミングの問題や、小保方さんの問題などで、公的機関が公に物を言うのに尻込みしてしまつているのでしょうか。
【Alpha7/Voigtlander 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Voigtlander 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/04 Thu

他叫邁克爾

Voigtlander 12.5cmF3.6
ここのところよく散策に出掛けていたところが大変なことになってしまいました。
代々木公園です。
先々週の土曜は、よさこいを見に行っていましたし、来週はベトナムフェスティバルがあるというので覗きに行ってみるつもりでした。
週の途中からになりますが、今日からは代々木公園付近でよさこい見物の合間に撮った作例をアップすることにします。

代々木公園は、原宿が最寄り駅で、明治神宮と背中合わせに存在し、さらには代々木体育館と隣接しているという立地条件から多様な人が訪れています。
最初に見つかったデング熱患者はダンスの練習をしに、代々木公園に来ていたと伝えられていました。
なるほど土日に代々木公園に行くと若者たちが熱心にダンスの練習をしている姿はよく見ます。
それと楽器の練習をしている人もとても多い。
普通にギターやサックスは当たり前で、ヴァイオリン、ケーナ、オカリナ、ハープ、スティールドラムとあまりなじみのない楽器を生で聴くことができるのですが、遠くで不思議な音が鳴っているとその方向へ歩き出し、どんな楽器だろうかと想像するだけでも楽しいことです。

ドッグランという犬を運動させるスペースがあります。
犬の運動ならわざわざここまで来なくてもと思うのですが、人のいるところではリードを掴んでいなければならず、ドッグランのように犬が自由に走り回れる場所の方が、彼らのより幸せそうな姿が見られて好いということなのでしょう。
敷地内には初対面同士の犬が鉢合わせになりますが、よく訓練されているので吠えたりということはないのですが、やはり犬がぎこちなく振る舞ったり、いきなり仲良くなったり、人間のような彼らの行動を何気なく見ていても意外に楽しんですね。

もちろんペットではなく自分自身が運動をするために来ている人は大勢います。
公園はとても広くて景色の移り変わりやや若干のアップダウンなど変化に富んでいますし、近くの道路を走ろうと思うと危険度が増しますし、信号待ちでいちいち止まったり車の排ガスを吸ったりする必要も無く、ジョギングには最適な場所でしょう。
外国人で走っている人が多く、どこ出身かは分からないにも関わらず、ニューヨーカーだと勝手に決めつけたくなります。
作例のように、目の不自由な方が伴走者とともに走っている姿を見るのも珍しくありません。
実際には、伴走者が不足しているとも聞きますが、ハンデのある人もない人もともに楽しめる公園だということを象徴する姿だと思います。

他にも多種多様な人が来園しているのですが、もうひとつだけ例をあげるならわたしも含めた撮影に来ている人たちがいます。
ミラーレスが似合うカメラ女子やモデル撮影をやっているグループは公園の定番商品のようなものです。
わたしのようにペッツバールで撮影と言う人はまあいないでしょうが、クラシックカメラの出現率はかなり高いです。
ライカやハッセルブラッド、中判蛇腹に二眼レフはしばしば見かけます。
しかも意外に若い人が使っています。
わたしもその一群かなとも思いますが、手に入れた古いカメラの練習を兼ねて撮影に来ている人が多いのではないでしょうか。
練習だけならどこでもできますが、公園には花や緑があって、さらには今まで書いた多種多様な人々がいて被写体に事欠きません。
絶好の練習場です。

わたしは公園で撮影なんてと少し馬鹿にするようなところからスタートしていますが、少しずつ代々木公園のバリエーション豊かな魅力に取りつかれて、月に1回くらいのペースで来たいと思っていました。
ところが、今回のような事態になってしまい、とても心配しています。
公園を管轄するのが東京都なので対応は都の保健所などがあたっているようですが、対応が緩いようにみえてなりません。
デング熱が発症しても高熱が続くものの1週間程度で集結するのでそれほど心配はいらないと、これはパニックにならないよう先手を打ったコメントだったはずですが、それがひとり歩きして、デング熱は大したことがないとの東京都の見解に変じてしまったかのように思われます。

そのくせ報道は中途半端で、東南アジアでは死者も出ているケースがけつして少なくないことは報じていませんし、蚊を媒介とする伝染病対策に先進的なシンガポールの対応などを紹介するなどのニュースも見ません。
もちろん、必要以上に恐れることはないのですが、その必要というラインが見えてこないのは、すぐにも指針を示さない厚労省に問題があるのではと難癖のひとつも付けたくなるというものです。
乳幼児や妊婦の場合どうなるのかとか、疑いがある症状が出た場合どの医療機関にかかるべきとか、研究データはいくらでもありそうなものなのに、情報があまりに少なすぎだと思います。
代々木公園を安心して利用できるように、何が必要かを情報発信するのに自分の力を発揮する絶好の機会だと、新しい厚労大臣が考えることはないのでしょうか。
【Alpha7/Voigtlander 12.5cmF3.6 F3.6】
thema:ペッツバール genre:写真
Voigtlander 12.5cmF3.6 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/03 Wed

愛上你的眼晴

Colas 15cmF4
マレーシア・ボルネオとブルネイの駆け足の旅の最後は、音楽祭会場で世話になったふたりの女子高生の作例で、そう考えていたのですが、いくら探してもふたりの写真がありません。
女の子たちにチヤホヤされて浮足立ったわたしは、肝心の写真を撮ることを忘れてしまっていたようです。
さいわい携帯動画で撮影した演奏シーンの中に彼女たちもまじえたものがありますので、どうにか記録には収めていますが、ペッツバールが手許にありながら思い入れある現地の若者を撮り損ねたのは悔いが残ります。

逆に写真をひととおり見た中で妙にインパクトのある絵が見つかりました。
ちょっとピンボケですが、今日の作例の少女です。
いつどこでこんなのを撮ったのか思い出せません。
しかし、幸いなことに前後の写真と見比べれば、ある程度推定できました。
ドリアンが名物のマレーシア・サラワク州リンバンの果物の市場で商いをしていた人たちの中で撮ったものでした。

それが分かっても、その時のシチュエーションは思い出せません。
これだけのアップですから2メートルとかかなり至近で撮っているはずですが、さすがに声をかけて撮ったのなら忘れることはないと思うので、それなりにこっそりと撮ったのだろうと思います。
それが証拠に、彼女は笑顔ではありませんし、抵抗するような顔でもなく、突然カメラを向けられて何だろうと不思議そうな眼を見開いているように感じられます。
撮らせてねと構えて撮影した場合、なかなかこういう表情は得られないのではないでしょうか。

この作例で推定するのはわたしには無理がありますが、たぶん小学校の低学年で、足元のドリアンをかがんで見ていたとき、ふと目をあげるとこの女の子がいて、あれっと思わずカメラを構えたのかなあと言う気がします。
見下ろす視線ではないので、しゃがんだりしていたときと考えるのが普通でしょうから。
あらためて見返すと、このひとつ前のコマも同じ少女の同じ位置の写真でしたが、それは少し手ブレしている上に、このような魅力的な眼ではありません。
露出を変えずに2枚を立て続けに撮っていることになりますが、1枚目は反応していなかった少女が、2枚目で大きく表情を変化させているのが面白いというか、怖さすら感じさせられます。
さきに、突然のことで何だろうと反応したと書きましたが、むしろ自分のいちばん美しい表情をつくっているようにも見えてくるからです。

サムネイルの小さな画像でもこの1枚から発する雰囲気が強い力を放っていると感じられましたが、大きなサイズで見ると力強さがいや増したように思えてきます。
昨日のニュースで、パレスチナの少女がイスラエルの空爆を受けて家を破壊され、後日、今度は小学校までもが空爆されて目の前で友だちが死んでいったということを、テレビカメラに向かって淡々と語っていた少女の表情を思い出しました。
悲しくて泣くということを通り越して、あまりの出来事に感情を表現がコントロールできなくなっているかのようでしたが、それがテレビを観るものに伝わるだけにより強い衝撃を売れるような映像でした。
作例の彼女も、何か伝えたいことを秘めていたので、このような表情が自然と生まれてきたのかとも思いました。

また、甘い描写のペッツバールが、この作例の少女の不思議な表情とフィットしたということも特筆すべきかも知れません。
ピントのはっきりしないレンズは使い勝手が良いとは言えず、正直、このレンズは好きになれなかったのですが、この1枚で評価は変わりました。
ピンボケに見えますが、このレンズの場合はこれで合っているんですと、言いなおしてもいいのかなと考え直します。
ルルブール、ダルロー、フォクトレンダーなどメジャーなペッツバールはいずれもシャープでコントラストにも優れるものが多いですが、一見ダメなレンズにも嵌まれば他では撮れない魅力を秘めているということを思い出させてくれました。

また同じ地域を訪れるチャンスがあるとすれば、1食抜いてドリアンをたらふく食べたいと思います。
そして、この写真をプリントして、市場で彼女を見つけ出して手渡したいと考えています。
【Alpha7/Colas 15cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Colas 15cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/02 Tue

伝統音楽祭

Colas 15cmF4
いつもの計画性の無さから、マレーシアの最終日はレンタカーで当てもなくさまようような事態になりかけました。
それでも行く先々でいろいろな人に出合ったりできたのは、この土地が旅人に優しかったということがあり、それ以上に幸運だったということでしょう。

そういえば、幸運と言うのにはあたりませんが、今回も羽田から香港経由で行ったのですが、香港からコタキナバルの往復はマレーシア航空でした。
日本以外にも2度あることは3度あるということわざがあるのか知りませんが、香港人がそう信じていたのか、乗客がたったの11人しかいなくて驚きました。
遡ること13年前の9月18日だったか、911テロで運航中止していた当時のノースウェスト航空の成田発マニラ行きの便は、ジャンボジェットでしたが乗客が5人くらいしかいなく客室乗務員の方が3倍くらいいるようなフライトで、それに次ぐ寂しい空の旅にでした。
もちろん、無事着いたから幸運ということではなく、運行休止になることもトラブルもなく、マレーシア航空独特のセクシーな制服のフライトアテンダントのサービスもあって、とても快適にコタキナバルに到着しました。

ドライブでは本当に幸運なことがありました。
それまでの寄り道は曲りやすい左折で海岸方面に行っていたのですが、そのときは何かがあると虫の知らせを感じたように右折してみました。
すると道路は二股に分かれてそこに表示はありませんでしたが、一方は坂を登る道で、どうもその先に何かありそうだという雰囲気に満ちています。
果たして、急こう配を登り切るとトラディショナル・ミュージック・フェスティバルと書かれた大看板が立っていました。

ところが、入り口にはバーが下りていて警備員がブースに座っているのが見えます。
入場券を見せるとかしないとダメなのかと恐る恐る車を近づけると、警備員がにこやかにバーを上げてくれます。
チケットも持っていない旅行者だけどとことわってもウェルカムと言って先にある駐車場の位置まで教えてくれる親切振りです。
あらためて確認すると、この施設は全寮制の高校で、この日、全国の高校の部活動などで伝統音楽をやっている学生が集まってコンテストをしているということでした。
会場は体育館のようなホールでしたが、毎年の行事らしく音響や照明の設備のしっかりした、なかなか本格的なコンテストだとすぐに分かりました。

伝統的音楽と言っても、学生らしく独自のアイディアをふんだんに取り込んでいるそうで、作例ではベーシストがリフを刻んでいましたし、搭乗するときに打楽器奏者が行進曲風リズムの曲を陽気に奏でて奏者がひとりずつ踊りながら登場したり、演奏でも盛り上げてクライマックスで終了と思わせてその後弱音で演奏をさらに続けて意表をついたりなど、学生たちがみんなで楽しんでやっていることも理解できました。
日本には高校生のための○×甲子園のような大会がありますが、そんなノリの楽しみながらも音楽はひたむきで、もちろんみんなが優勝を目指しているという熱意も伝わってきます。

ひとりぽつんと客席で聴きながら、ときおり写真を撮ったりなどしていたのが奇異に映ったのか、その高校の生徒で裏方をやっていた女の子から声をかけられました。
日本から旅行に来てたまたま道を曲がったらここに着いてなんと幸運なんだろうと思っているところだと言うと、たちまちのうちに日本人が見に来ているとまわりに伝わり、ひとつの高校の演奏が終わったところでスタッフが20人くらい集まって来ました。
それが、全部女子高生で、ほとんどが来年卒業するという17歳です。

その子たちがみな携帯を出してわたしの写真を撮ったり、コタキナバルはどうだと質問したり、今度はわたしといっしょに写真を撮りたいとかアイドルになったような状態です。
ちょっとした騒ぎになったもので、その後もひっきりなしに高校生が来ては珍しそうに写真を撮ったりしていきます。
アイドルと言うよりは、動物園の珍獣くらいだったでしょうか。
次の学校の演奏が始まりいったん収まりますが、その間に噂は拡散したらしく、次のインターバルにはまた同数くらいの高校生が集まって来ました。
たぶん総計50人超、総数200枚くらいの写真を撮られたと思います。
記録班のような女の子たちがニコンの一眼レフでステージを撮影していたのに、その子たちもそのカメラでわたしを撮ったり、ふたりで撮ったり、みんなで撮ったりとしたので、あるいは学校新聞に我が校に日本の音楽愛好家来るのような記事に採用されたかも知れません。
とにかく、こんなに大勢から、しかもほとんどが女子高生から、これほどまでにちやほやされたのは生涯最初で最後の体験でした。

親しくなった、女の子によれば、学校は全寮制で男女比は1対3くらいと女性が多い、進学校だが海外の大学に留学する子も少なくないとのこと。
どこに留学したいか聞くと、オーストラリアとカナダ、イギリスがベストスリーのようです。
日本はと聞くと、日本も悪くないけどと、あまり人気はなさげでしたが、彼女たちの英語はほとんどネイティブ並みだったので、わたしのようなブロークンなしゃべりの人間の暮らす国ははなから対象外と言うことなのでしょう。

フェスティバルは朝から夕方までとなっていましたが、さすがに1時間くらいで辞するつもりだったのですが、学食のお昼をご馳走してくれたり、中には親日家の女の子がいていろいろと質問されたり、こういう場では必ずそうなる日本語を教えてくれと言う話になったりして、臨時の教師になったかのように夕方遅くまで彼女たちと過ごしました。

別れるときはみんなが涙して…、もちろんそんなことはないばかりか、見送ってくれたのもお昼をご馳走してくれたふたりの女の子だけというのはちょっと寂しい気がしました。
大騒ぎにはなったものの、彼女たちの本心は寮暮らしの単調な日々にちょっと珍しいことがあったというだけで、翌日にはもう忘れてしまっているという程度の出来事だったということなのですね。
そうとは分かっていても、わたしにはたいへんなインパクトでしたが。

留学先の候補にはなっていませんでしたが、旅行では日本を訪れたいと社交辞令でなく言ってくれたので、その時は連絡するよう名刺を渡しました。
ふたりが何度も名前を確認しながら大切そうに財布の中にしまったのが印象に残りました。
もしかしたら2~3年後にはオーストラリア人のボーイフレンドを連れて、ひょっこり訪ねてくるのではないかと密かに楽しみにしています。
【Alpha7/Colas 15cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Colas 15cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/09/01 Mon
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