スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --

黒色的草苺

X-E1/Sonnar 5cmF1.5
新たに購入したカメラの話があまりないうちで申しわけない気がしないでもないですが、今日は早くもレンズの紹介をしたいと思います。
といっても毎日文末にゾナー5cmF1.5と書いてきているので、またゾナーかと冷めた反応が予期されます。
ただ、これは、つい先日手に入れたばかりのコンタックスマウントの初期の製造なので、そのことについて触れないわけにはいかず、簡単に記載しておきたいと思います。

ブラック&ニッケルのイチゴ・ゾナーの製造数は、はっきりとしたことは分かっていないようです。
ツァイスの大電話帳と呼ばれるツァイスレンズの製造番号管理台帳がありますが、レンズの仕様までは出ていないので、どこでクロームに切り替わったのか類推する必要があります。
"Datum der optischen Rechnung fur das spezielle Objekti Zeitraum von 1910 bis 1989" という欄があり日付が記載されています。
グーグル翻訳すると「1910年から1989年までの特殊な光学目標期間の請求書の日付」となってよく意味が分かりませんが、製造計画と関わるものでしょう。

それによれば、最初の100本が1932年10月10日、単発の2本と55本のロットが続いて、次のロット1932年1月30日から1935年10月14日のロットまですべて1932年12月4日付けになっていますので、これらがブラック&ニッケルと推定することができます。
ちょうどその次のロットから製造が1936年になり、コンタックスII型の発売年と符合しますので、この推定ほ裏付けています。
それが正しければ6400本あまりのブラック&ニッケルのイチゴ・ゾナーが製造されたことになります。
思ったよりも多くつくられたようです。

ブラック&ニッケルのイチゴ・ゾナーは2種類の鏡胴があって、前期は絞りリングが真ん中にあるもの、後期は同リングが先端にあってクロームのイチゴ・ゾナーもそのデザインを継承します。
この切り変わりは、いくつかの製造番号の検証から1935年とみなしてよさそうです。
前期型が2900本、後期型が3500本ということになります。

前期型には、最小絞りがF8までの最初期タイプと、一般的なF11タイプがあります。
そのF8タイプの製造数もはっきりと分かりませんが、製造番号を確認できたいくつかのF8タイプを並べると458本か658本となるようです。
このF8タイプは長らく探しましたがなかなか見つからず、つい先日やっと入手することができました。
ブラックペイントがややスレていますが、ニッケルの光沢が美しい、ほとんどキズやくもりなどのダメージのない好い個体です。

X-E1という最新デジタルで撮っても、カメラに負けずに古典鏡玉らしいオールドスタイルの描写をするように思えるのがたいへん気に入りました。
このカメラのEVFでもピントが捉えやすいのは、例の空気との境界面が6面しかないことと関係あるように思えます。
また、軽いカメラに対して重厚なレンズを付けることで、ホールディングしたときのフィーリングがぐっと増しました。
初めて使うカメラで組み合わせて使うレンズとしては最高だったと自画自賛しています。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
スポンサーサイト
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 5cmF1.5(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/28 Thu

買可楽回去

X-E1/Sonnar 5cmF1.5
田坑の古村落と昨日は書きましたが、実際には田坑古城と呼ばれているようです。
古城とは防衛のための高い壁で囲われていた町や村のことで、現代でもその名残で都市のことを中国では城と呼びますし、日本語でも城市という言葉があってそれを理解できることができます。
19世紀末から前世紀の前半にかけて乱世が続いた広東では、ミニ古城とも呼べそうな壁に囲まれた小規模の村があちこちに点在していて、田坑もそのうちのひとつということのようです。

高い壁や石づくりの家は、かつては立派で防衛・防犯に威力を発揮したことでしょうが、時を経てマイナスがあらわになって来ます。
水道やガスなどが敷設しにくく、現代の生活にはマッチしなくなってしまいます。
電気は景観を破壊しつつも上部をとおすことができますが、水道はそういうわけにはいかず、ほとんどの古城の家には風呂はもちろんトイレすらありません。
飲み水は買うか好い水が出れば井戸から汲み、ボンベのガスで体を洗い、かまどで調理などは当たり前です。

そんな村でも生まれた土地として愛着があれば住み続けることもできるでしょうが、交通不便で仕事の選択肢もなくとなると若い人はどんどん出ていってしまうのも仕方ありません。
結果、老人ばかりが残ることになり、住む人がなくなれば建て物も崩壊が進みます。
田坑もご多分に漏れずで、廃墟の中に数世帯が残るようなさみしい現状で、あと何年かすると完全な無人の廃墟になってしまうという問題に直面しているということです。

ようやく出合った老人は、牛を農耕に活用しているようでしたが、年齢的には農作業もそうとうにきついことでしょう。
珍客ということで、いろいろと説明してくれますが、言葉が普通話とも広東語とも違う聞き覚えのないもので、まったくちんふんかんぷんだったのが残念でした。
終始笑顔のいかにも優しいおじいさんでしたが、下戸なのか門付近にある小さな商店で瓶のコーラを買って、それが毎日の日課だからというようにそのまま家に戻っていきました。

わずかな時間ですが話を聞いたりしたあとにその後ろ姿を撮ると、なんとも切ない気持ちになります。
もし次回行く機会があるとするならば、そのときも元気にコーラを飲んだりしていてほしいものです。
EVFが妙に明るい関係で、今日の作例でもマイナス1補正をかけて何とも暗いイメージにしてしまいました。
剥がれた壁が剥きだしの古民家に、老人の後ろ姿、愛牛まであわせるようにケツ向きで、アンダーとすべてがネガティヴですね。
右手に握られたコーラの瓶が、唯一の救いのように見えて、滞在時の切なさがよみがえって来ました。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 5cmF1.5(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/27 Wed

人口只有十多個

X-E1/Sonnar 5cmF1.5
今回まず訪れたのは、田坑村という古村落です。
住所で書くと、広東省恵州市恵東県多祝鎮田坑村となりなんとも長ったらしい名前になってしまいます。
ここへ行くまでの道のりも長々という感じで、深圳からは比較的近いのになんだか損した気分になりました。

その深圳からは、まず深圳駅の裏にあるバスターミナルで恵東行きのバスに乗ります。
本数は多いようですが、7時20分が始発と調べてあったので7時に行って60元でチケットを買い、1時間半ほどで恵州のバスターミナルに到着します。
ターミナルを出るとバイクタクシーがわっと寄って来ますので、運転がうまそうであまりスピードは出さなそうな顔つきの運転手を見極めて、多祝行きのバス停までと告げます。
前回利用したときもそうでしたが、今回も8元と言われます。
ここのバイタクはあまりボッタリしないようです。

恵東の中心の平山の外れの路傍から多祝行きのバスが出ています。
そのバスの脇にバイクは停まってくれるので8元手わたしてそのままバスに乗り込みます。
バスはワンマンの前金制なので田坑までというと、田坑へは途中下車してそこからまたバイクで行くしかないとのこと。
そこまでは8元で20分くらいだが着いたら教えるよと言われます。

言われたとおりほぼ20分で小さな村に着き、ここでバイクに乗るんだよと運転手から念を押されました。
ただ、そこにはバイタクはいません。
はて、どうするかときょろきょろしていると家から親父さんが現れて、バイクを探しているのか、どこに行きたいんだと聞かれました。
田坑へと答えると15元で行ってあげようと言います。
たぶんもっと安く行けるだろうと直感しますが、機嫌を損ねたら交通手段を失なうことになりますので、時間がないので仕方ないとOKします。
4キロほどの距離だったので10元で十分だったのですが、まあ仕方ありません。

こんな具合で、9時半過ぎに田坑に到着しました。
田坑は前回、恵東を訪れたときに目指したのですが、場所がよく分からずで見つけられませんでした。
その後、調べてみたもののやはり位置ははっきりしないままでしたが、今回、バスの運転手に教えられて着いたところは予測とまったく違うところで、前回あまりに検討違いのところをさまよったことが可笑しく感じました。
おかしいと言えばこの田坑の古村落部分はほとんど人の気配がなくて、推定人口は4世帯12人ほどではと思われました。

出合った人のほとんどは撮影してしまったような状況でしたが、それでも間に合わず、今日はポスターのちょっと古風な雰囲気の女性を人物とみたてて作例とさせていただきます。
もちろんここも廃墟になった民家で、主を失ってもう何年もの月日を経ているという寂寞感でいっぱいです。
ここに住めと言われても怖くて誰もが住みたがらないでしょう。

さて、昨日の作例では夕方のような露出になってしまったのですが、どうもX-E1のファインダーから見えるEVFの絵は鮮明なために明る過ぎるように見え、AEの露出補正を1段くらいマイナスにしたのが原因です。
慣れるまでAEのままで撮っていればよかったのですが、これは失敗だったと思います。
今日のは、暗い室内だったため、アンダーの補正がぴったり来て、おおむね見た目通りの暗さに収まった印象です。
他のカメラでもそうなのでしょうが、X-E1のEVFで撮るときは撮影結果がどのくらいの明るさになるのかチェックしたうえで臨むべきということのようです。
まあ、絞り優先のAEは通常条件であれば期待通りの結果になるようですので、EVAの明るさに引きずられないようにしないといけないということでしょう。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 5cmF1.5(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/26 Tue

旧新相機

X-E1/Sonnar 5cmF1.5
新しく手に入れたレンズを初めてつかう喜びはよく知っていますが、カメラにも同様のことがあるということはすっかり忘れていました。
最新の製品をセコく中古で買ったとはいっても、お気に入りのレンズを付けて初めて使うというのは感概も一入だと気付かせてもらいました。
先日も書きましたが、フジのX-E1というレンズ交換式のデジタルカメラです。

そのデビュー戦は例によって中国にしました。
タイミングの問題もありましたが、そうしたほうがいいだろうと思った理由については、追って説明することにします。
先週訪れた深圳から日曜日に時間が空いたので、惠州に行って待望の撮影をしてきました。

カメラを購入したのが出発の直前ということもあって、準備が間に合わなかったこともあったので、あらかじめ記しておきたいと思います。
ライカマウントアダプターはアマゾンでサードパーティ製を即刻入手していましたが、ストラップは手に入れられずに適当なリストストラップで間に合わせました。

X-E1は想像以上に小さなカメラで大きな手にはホールディングしづらく、サムアップと呼ばれる右親指グリップのこれまたサードパーティものをオーダーしたものの、これはまだ到着していません。
ホールド性を高める革ケースが香港で安く売られていたので、せめてこれだけでもとオーダーして現地でピックアップする旨メールしたのですが、ちょうどその日に売り切れたとのことで入手がかないませんでした。
バッテリーも1個だけだったので、これは深圳に着いてからスペアを調達するつもりで実際そのとおりになったのですが、もともともちのよいバッテリーのようでスペアバッテリーの出番はありませんでした。

そうでした、肝心なことを忘れていて、購入したカメラに説明書が付いていなかったのです。
たいした操作をすることはないので、何も見ずで問題ありませんでしたが、やり方が分からず困ったのは、いわゆるMFアシストのやり方でした。
これは現地についてからネット検索をあちこちしてようやく分かったのですが、純正ライカアダプターまで出しているくらいですからマニュアルフォーカス撮影が使われることを想定しながらそのアシスト機能が分かりにくいところにあって、かつ操作もしづらかったことはまた改めて大書したいと思います。

ほんとうは、X-E1の使用記のようなかたちにもしたかったですし、そのようなありがたいコメントも頂戴していながらいつもの怠惰でいい加減な感想が時たま出てくる程度になってしまうことをあらかじめお詫びしておきます。
使用後インプレッションというかたちのものをよくお見かけしますが、とても不勉強なわたしにはできないことです。
ご了承ください。
ただ、初めて使うカメラを素人が勝手に楽しみながら試行錯誤して使っている様子はお伝えできるかなという、極めて呑気なメモのようになるでしょう。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 5cmF1.5(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/25 Mon

按鈕太多

Nex-3/NikkorS.C 8.5cmF1.5
先日手許にとどいたフジのミラーレス一眼レフのX-E1はまだ撮影に使ったわけではありませんが、使ってみたくなる雰囲気がある反面、思ったよりも小さいサイズが使いづらそうだと思わせるところがあって少々戸惑っています。
ボディだけ買ったので、到着時に手にしたときにずいぶん軽くて頼りなさと安っぽさを感じないではなかったのですが、別途取り寄せていたサードパーティ製のMマウントアダプターを付けてさらにレンズを装着したところぐっと重みが加わって、クラシックカメラを持つような頼もしさに変貌してくれました。

カメラのコンパクト化はユーザーの要望なのかも知れませんし、適度な大きさに止めたかに見えるX-E1のサイズにはわたし自身も好感を持っていました。
ところが、背面にはファンクションのキーがなんと15個も並んでいて、どうやってホールドすべきかが分かりません。
湯島でNEX-3に馴染めず、撮影中ホールドする右手があちこちのボタンに触れて撮影モードにならなくなることがしばしばあってイライラさせられたことを思い出させます。

サムズアップというライカM8やM9用のアクセサリーがあります。
もともとライカユーザーはフィルムカメラを使っていた時は、右手の親指でフィルム巻き上げをやっていたのがデジタルだと動かす機会がないので休ませるためのグリップのようなものだそうです。
15000円以上もするのでとても買う気が起きないのですが、流行しているようで他のカメラ用も発売されているようです。
X-E1用もあるようですが、これを付ければ余計なボタンを押してしまうのを防げそうだと気付きました。
これにもやはり安いサードパーティ製があったので、これも購入することになりそうです。

19世紀のカメラは暗箱などと呼ばれて、シャッターすらレンズキャップで代用するくらいレンズとフィルムの間に光が入らないようにするためだけのものに過ぎませんでした。
時代を経てライカという革命的なカメラが出てきても、シャッターが装備されたほかはせいぜいファインダーが付加された程度のものです。
その後の急激な発展で連動距離計が付いたり、一眼レフになったり、露出計が付いたりと進歩はめざましいものがあったにもかかわらず、カメラは暗箱が進化したものにとどまっていました。
あくまで写真の質はレンズによるのであって、カメラはそれをサポートするための機械だということです(フィルムという要素も大きいですがこれはまた別の問題とします)。

ところがデジタルになると立場はあたかも逆転したかのように、写真の質はカメラ次第であってレンズは光を取り入れるためのものに過ぎないという立場になったかに思えます。
カメラの中でシャープネスやコントラストが設定され、撮影後にまた専用ソフトを使って加工するのですから、レンズの立場はぐっと低いものになってしまいました。
そんな中で純正のMマウントアダプターまで用意するなどレンズに復権の道を開いたように見えX-E1は、他のミラーレスとは思想において一線を画すカメラなのではとの直感を抱かせます。
レンズ本来の個性をストレートに表現できる設定を見出し、ライカM6を使うような軽快感で撮影できるようユーザーとしてそれに応えなくてはいけないと考えています。

さて、梅祭りシリーズ最後の作例は湯島の白梅太鼓の演奏です。
和太鼓も、真冬の澄んだ空気ではいっそう響きがダイレクトに力強くなるようで、全身で音をとらえられるのが、演奏者と一体感を感じられて大好きです。
くわえて湯島のそれは、視覚的要素をだいぶ強調していて、ライブ感がとても新鮮です。
この日は、小村井の梅祭りがメインでその後の予定はなかったのですが、これが見たいがためにknpmさんとksmtさんをここまで連れだしたのです。
おふたりには満足いただけたのではと思うのですが、まだ感想をお聞きしておりません。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/24 Sun

第6片和第7片

Nex-3/NikkorS.C 8.5cmF1.5
ここのところ立て続けに持参してR-D1とNEX-3の2種のカメラで撮影してきたことで、あらためてニッコール8.5cmF1.5の性能のすばらしさが分かって来ました。
開放ではフレアが出るという評価ですが、確かに絞ったものと比べればふの傾向を否定できないものの、このクラスのレンズとしてはごくわずかと言えます。
開放ではポートレイト向きにもっとフレアっぽくなっても好いのではないかと思うのですが、日本光学の信念がそれを赦さなかったのでしょうか。

F4まで絞ると完璧な描写になります。
このレンズを説明した解説(ニッコール千夜一夜物語)ではF2.8でフレアは消えるとしているので、F4ではもはや面白みはなくなっていて、開放、F2、F2.8と撮り比べるのがこのレンズを知り、楽しむことができる最適の方法と言えそうです。
また、寄って撮った時にゾナータイプの欠点である近距離収差変動が起きて、像が甘くなりフレアっぽさも増すということですので、そういったポートレイトも撮らなくてはいけません。

前述の千夜一夜物語では、ゾナータイプの球面収差についてたいへん興味深い説明がされています。
後群の6枚目と7枚目の間はかなり曲率が高くなっているのですが、この間はストッパー面と呼ばれていて、ここに負の高次の球面収差を発生させるのだそうです。
ニッコール8.5cmF1.5では、ストッパー面のみの負の球面収差でもともとの球面収差を相殺させてしまうという荒業を使っているのだそうです。

ただ、このストッパー面はオリジナルのイチゴゾナーでも同様の曲率を持たせていますので、この位置に新種ガラスを採用しての球面収差補正がなされたものと想像できます。
1932年にF1.5のゾナーが登場、1939年に新種ガラスの開発、1951年にニッコール8.5cmF1.5を出図という並びになりますが、ここで気になるのは、その1951年に発売されているオブトン・ゾナーがオリジナルのイチゴゾナーから設計変更しているのかということです。

常識的に考えれば、オーバーコッヘンに写ってからも戦前のショットガラスそのままということは考えられませんので、新種ガラスが何枚かは採用されていると思われますが、ニッコールと同様の球面収差の補正を得られているかなどやはりよく分かりません。
ビオゴン35mmF2.8やゾナー85mmF2はオーバーコッヘンに移った時から枚数を増やしているので設計変更は言を待ちませんが、構成が変わらないイチゴのゾナーは構成図を見ていても何も語ってくれません。

さて、作例は湯島で聴いた琵琶の演奏です。
初めて耳にしたその音色は、重厚な木のボディとは似合わない弦のベターッとした響きが不思議な印象を与えます。
ところが、その音は野外の梅と実によく合います。
大型の楽器ですので野外でも負けませんし、木の楽器は乾燥した冬場にこそよく響くのではないかと思いました。
【NEX-3/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/23 Sat

油納豆集団

Nex-3/NikkorS.C 8.5cmF1.5
ここのところ19世紀のレンズに大きくシフトしているように思えるksmtさんですが、やはりこの日も新たに入手したレンズとしてメインに使われていたのはシュタインハイルのブラスレンズでした。
グループ・アプラナットという名前で、恐らく167mmF6.3であると説明されていました。
かなり長い玉に思われますが、わたしも長いことシュタインハイルのレンズを探しているものの18世紀のレンズでは200mm以下のレンズはのずは見たことがなく、これだけの短焦点のものはけっこう希少なのではと思っています。

ブラスレンズをデジタル一眼レフで使うには一定程度のマウント改造が必要ですが、美品だったこのレンズは運の良いことにksmtさんの手持ちのヘリコイドやリング類でそのまま使えたそうで、1879年に製造されたときそのままの姿に現代のヘリコイドが介してEOS5Dに収まっていました。
このレンズはかなり解像力の高い優れた描写で、ksmtさんもいつになく高評価です。
めずらしいレンズで、状態がよく、期待以上の写りとなれば、ksmtさんの喜びもよく分かろうというものです。

グループアプラナットはスタインハイルが独自に発展させたの面白い構成のレンズですが、キングスレークの写真レンズの歴史ではあまり高い評価ではありません。
キングスレークの本はレンズについて書かれたもっとも信頼性の高い資料と言えますが、そのキングスレークといえどもすべてのレンズを実写したわけではなく、入手したレンズが彼の記載とは違っていることを発見するという栄誉を、まさにksmtさんがやってのけたということになります。
レンズ史をほんの少し塗り替えたということですね。

実はこのレンズ、ステレオ用のボードに収まって2本セットで購入されています。
そんなに好いレンズなら一方を譲ってもらえないものだろうか、そんな風に考えたりしています。
前にも書いたようにシュタインハイルの比較的短かいレンズはまずは見つからないのです。
そのせいか、シュタインハイルはフォクトレンダーやロスなどと肩を並べるべき光学メーカーだったと思うのですが、20世紀以降例えばライカマウントのクルミナーなどのように安っぽいイメージが強くなってしまったせいか、評価が低いように思われ残念でなりません。
ksmtさんの発見によって、シュタインハイルの評価が世界的に高まることを願って止みません。

さて、今週は着物の女性シリーズ1本でいくつもりだったのですが、7枚揃えられなかったので、トルコ風民族衣装(?)を間に入れさせていただくこととしました。
これまでピントが怪しい作例が続いていましたが、ここでおおむね許容範囲に収まっているのは幸運だったからではなく、MFアシスト機能があるのを思い出したからです。
この機能があれば、乱視のわたしでも大口径レンズをライカ以外で使えなくもないかなと、かすかな自信を感じさせてくれました。
このことが最終的にフジX-E1を買う決断に至らせてくれたのでした。
【NEX-3/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/22 Fri

所有鉻色

Nex-3/NikkorS.C 8.5cmF1.5
小村井から通りかかったタクシーに乗って湯島に向かいました。
わたしひとりであれば、まず国内でタクシーを使うことはありませんが、この時はもうふたりレンズ猛者がいたので、鉄道を乗り継ぐのとそう変わらないだろうと考えたからです。
そのふたりとは、kpmtさんとksmtさんです。
おふたりともご多忙の中を、この日のテーマに掲げたレンズを中心に思い思いの撮影を楽しみ、合い間合い間に梅ならぬレンズ話の花を咲かせます。

kpmtさんはヘクトール7.3cmF1.9をメインに据えられていましたが、これが全面クロームというたいへん希少な鏡胴を持つレンズです。
kpmtさんのサイトによれば、ヘクトールのバリエーションは7通りあって、オールクロームタイプは、分離クロー・クローム(レンズヘッドのすぐ下がクロームになっている)と並んで、世間に1度だけしか出てきていないと思われるほどの希少さということのようです。

その2種を特注とみなしても、それ以外のバリエーションがまだ5通りあるというのは、7000本あまりの製造数のレンズとしてはあまりに多過ぎです。
その5種も、まず1種目がつくられた後に2種目に移行してというように切り替わっていったわけではなく、製造番号を見る限り最初のロットでは、オールブラック、ニッケル・ブラック、クローム・ブラックの3種があって、その後もあちらをつくったかと思えばこちらをつくるというように一定せずにいろいろなバリエーションを出していっています。
傾向としては当然ながらクロームよりニッケルの方が古い製造番号が多いですが、ニッケルより古いクロームも多数存在しているため外観で製造の新旧を判断することができないのです。

レンズの描写についても同程度のサンプルがとれれば面白いですが、さすがにそれは困難です。
ヘクトールは1本1本写りが違うのではと言われるほど個体差の大きなレンズだと言われているからです。
レンズのくもった個体が多くそれも含めての個体差と誤解する向きもあると思いますし、収差がたいへん大きいレンズなのでその収差は背景などの条件次題で変わって個体差だと言われるケースも多いと思います。
そういうことを割り引いて考えても、kpmtさんのオールクロームヘクトールはかり個性的な描写をするレンズに見えます。
小村井の写真では、わたしのキノプラズマートをしのぐかと思われるような暴れ方をしているものもあって、ずいぶんと驚かされます。
これだからこそkpmtさんは、ヘクトールをこんなにまで研究しているということなのでしょうけれど。

収差といえば今日のニッコールの作例ではとんでもなく歪曲収差が出てるではないかとびっくりされたかも知れません。
いえ、これは橋の方がこのように反っているのであってレンズの歪曲ではないので、日本光学ファンの皆さんはどうか安心のうえ、万一、ニッコール8.5cmF1.5の安い出物がありましたらぜひ入手されることをおすすめいたします。
ヘクトールとは対極の意味でのすばらしいレンズです。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(1) | 2013/02/21 Thu

相機又新又旧

Nex-3/NikkorS.C 8.5cmF1.5
本日帰宅すると新しいカメラが宅配便で届いていました。
昨日も書いたようにライカマウントレンズを使うためのカメラとして、フジX-E1をえいやと購入したのです。
できるだけ安く買おうと各方面をあたっていたところ、ほとんど未使用のボディのみ中古が5万円台後半でネット上に販売されていて、R-D1が使えなくなった以上来週からの撮影に差し障りがでるので、このあたりで手を打つべきと判断しました。

これでも高額な買い物ですので、自分なりに正当化しないといけません。
大手量販店の価格よりも18000円ほど安く買えているし、ネット最安値とあった店よりも14000円安いので、これは丸5年使うことでペイでき、十分な好い買い物ができたと思い込むことにしました。
実際に好い買い物だったかどうかは、今後の使い方次第ということなのでしょう。
まずは、来週には使えるよう操作方法を覚えてないといけません。

さて、小村井の梅香円梅祭りでは、梅、親善大使と並んでうひとつ楽しみがあります。
琴を中心にした邦楽演奏です。
残念ながら今年は強風が吹き荒れていて、ただでさえ寒いのにとても椅子に座って聴いていられず、楽しむことができませんでした。
野外ですと風が吹くと音が聴きにくくなるということもあらためて気付かされました。
せっかくの晴れ舞台だったのに残念です。

一方、寒さによって好転したこともあります。
これも梅祭りの名物ですが、甘酒です。
ポットに入った熱々ですので、ふうふういいながら飲んだ甘酒の旨かったこと。
この後行った湯島は300円でしたが、こちらは100円で2杯いただきました。

作例を見るとずいぶん前ピンになっていて液晶で合わせる難しさを痛感しました。
レンジファインダーであれば、彼女の顔にはたいへん合わせやすかったはずですが、液晶だと人間の肌は常にピントが来ているように見えてしまうように思えます。
今度やって来たX-E1ではこの問題を克服できるのか、今から実は不安に思っているのです。
【NEX-3/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/20 Wed

梅原盛開

Nex-3/Kino Plasmat 5cmF1.5
久しぶりにキノプラズマートを持って来ていたので、ダルローのソフトレンズから交換してみます。
背景が収差でたいへんなことになっていますが、もともと少なかった梅の花が流れたり滲んだりすることで満開になっているように錯覚する効果があるかも知れません。
言うまでもなくこのレンズの本質は周辺にではなく中央部分の描写に現れるのですが、そのぬめっとした独特の表現は強い太陽光のもとでは消されてしまって、ボケばかりが目立っています。

先にレンズを交換したと書きましたがこれはウソで、実際に交換したのはカメラの方です。
新年早々ライカM8が壊れたショックが癒えないうちに、今度はR-D1、いえR-D1そのものではなく、R-D1のバッテリー充電器が壊れて動かなくなってしまいました。
前夜どうにもならなくなって、前回充電した残りのバッテリーを入れたR-D1を持ってきてみましたが、寒さのせいか10枚も撮ったところでバッテリー切れになり、カメラ交換を余儀なくされたのです。

R-D1は好きなカメラなのでちょっとした欠点には目をつむることができますが、致命的欠点であるバッテリー寿命の短かさはいかんともしがたいものがあります。
新品の純正品であればもっと好いはずですが、前々回、前回と使った3本のバッテリーはいずれも100枚撮らないうちに切れてしまいました。

そこに充電器故障の追い打ちを受けてひとつの決断をすることになります。
M8は中国で修理依頼中でもしかしたら完治するかも知れません。
R-D1の充電器は安いのを買えばよいだけの話ですが、バッテリーの寿命の短かさはどうにもなりません。
今回も使用したNEX-3はいろいろな意味で仕えるカメラではなく、少なくともファインダーが付いていないとわたしはあまり使う気になれません。

結論は、ライカMを先送りして、M8が直ってもメインになりうるあまり高くないファインダー付きのミラーレス機の購入でした。
ライカレンズを使うのでフルサイズがあればありがたいですが、APSサイズでも我慢することにすると自然と候補は2機種に絞られました。
フジのX-Pro1かX-E1です。
NEXの系列はサイズが小さすぎて、わたしの手の大きさでは操作性が悪すぎ候補から消えましたが、これは性能に関することではないのでご理解のほど。

さて、X-ProとX-E1ではどちらの方が好いかといえば、これはスペックを見てたちどころに判断できます。
シャッタースピードの最高速は同じ1/4000ですが、後発のX-E1には感度設定が1段暗いISO100からあります。
ファインダーも簡略化されていて価格も安く設定されているようですし、シルバーの設定があってこれがクラシックカメラの風貌をしていて外観的にも魅力がありそうです。
あまり考え過ぎても体に悪そうなので、思い切って買ってしまいますか。
【NEX-3/Kino-Plasmat 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Kino-Plasmat 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/19 Tue

還没開花

R-D1/Rectigraphe 6cmF6
先週末の土曜日、毎年恒例になりつつある小村井香取神社にある梅香園の梅祭りを見物に行ってきました。
小村井は、亀戸と向島の中間くらいのところにあって、神奈川からですと23区内でもかなり遠方に感じoれます。
自宅からはほぼ2時間かかりますので、毎年行くということはいかにすばらしい梅を鑑賞できるかが理解できるでしょう。

今年は残念なことに寒さのせいか梅がまだまだだったので、作例のように仕方なくすみだ親善大使のお嬢さんたちに梅の代わりになってもらうことにしました。
せっかく梅の美しさをお届けしたいと、ソフトフォーカスレンズを持ちだすくらい気合が入っていたのですが、こんなことになってしまい申し訳ありません。

この日も快晴といって差しつかえない好天だったのですが、気温が低くて、こんな日が続いてはなかなか梅も満開とはならないだろうなあと心配になりました。
気温の低さ以上に冷たい強風が吹いていて、人間にもかなり辛い1日でした。
前日の予報で最高気温6度となっていたので、大したことないと普段どおりのかっこうで出掛けたのですが、風の強さ冷たさは強烈で、たぶん体感温度で言えば零下だったのではないかと思われました。

そんな中、もっとずっと寒いはずの和装の彼女たちは、不平を言うでもなく笑顔でモデルになってくれていて頭が下がる思いです。
サッカー、レスリング、アイスホッケー、ジャンプ等々とスポーツ界ではなでしこ旋風が世界を席巻していますが、こういうところでなでしこの原点を見ることができたと言えるでしょう。

右の美女は恐らくプロのモデルとかそういう仕事をなさっているのではと想像されるほどポーズや立ち居ぶるまいが堂に入っていましたし、中央の女性も同様の印象でしたが長身でスポーツをやられているように見えたのでその点で堂々として見えたのかも知れません。
左の女性は、ふたりと比べると素人っぽいという感じですが、よく言えば初々しさが溢れていて個人的には好感度がいちばん高くわたしのお気に入りです。

ルックスについては人それぞれ好みがあるのは言うまでもありませんが、そういう次元を超えていいなあと思わせるところを時折り見せる女性というのがわたしにはあって、彼女にはそんなものを感じさせてもらったような気がします。
作例では、ふたりがモデルらしいポーズで取材のカメラに笑顔を向けているのに対して、彼女だけなぜかこちら向きになって小首を傾げるようにしながら指をあごに置く自然な振舞いを見せてくれているのがその証拠です。
ややアンダーだったのが悔やまれるのですが。
【R-D1/Rectigraphe 6cmF6 F6】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Darlot Rectigraphe 60mmF6 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/18 Mon

希望第二的

undefined
2004年発売というので、R-D1は9年前のカメラということになります。
レンジファインダー・デジタル1号機のような意味でこのネーミングにしたのだと思われますが、1という数字を使っている以上はR-D2も発売されるのではとの期待もだいぶ前の話になり、一部ファンのみが愛用する過去のカメラになってしまったようで残念でなりません。

あるいは発売の計画はあったのでしょうか。
ライカはデジタルを出さない(出せない?)との読みがあったからとか、その後雨後のタケノコのように出てきた低価格ミラーレスと価格競争で勝ち目がないと悟って計画を撤回したのかも知れません。
9年前のことはよく覚えていませんが、リーマン前のことであればエプソンの企業としての体力も今とは違うということもあるでしょう。
これだけ時を経ているのでR-D1とは似ても似つかぬ姿やスペックで構わないので、ぜひとも好景気を、いや後継機を出してください。

R-D1のレンジファインダーはM8と比べてかなり見づらいものだと再認識させられましたが、それは慣れの問題ということもできます。
速いスピードで動くものだと厳しいですが、立ち止まっている人なら8.5cmF1.5のようなピント面の薄いレンズでもどうにかなるだろうくらいの感触を掴むことはできました。
動いている人でも5cmF2ならいけそうです。

ただ、今回、多いに困ったのがバッテリーの問題でした。
電池も古くなつているということもあるのでしょうが、フル充電したはずのバッテリーが1時間ほどしか持たないのです。
3本のバッテリーで挑んでも3時間しか撮影できません。
撮影旅行のような場ではバッテリー8個、充電器4個持参、などということになりかねません。
とても残念ですが、通例の中国行でもこのカメラはあきらめなくてはならないということを意味するようです。
今後、どうするか結論を急がねばなりません。

今回の横浜散策でもあまり枚数を撮れず、撮れてもピンボケ多発だったり1週間分の写真が揃えられない危機が訪れましたが、ひとりの外国青年が10秒近くじっとしていてくれたことでそれは回避されました。
最初並んでいて好い感じだった女性の方は動いてしまいがっかりでしたが、その分味のある前ボケとなって青年を浮き立たせるアシストをしてくれています。
まったく似ていないとは思いますが、ふたりは、この日のわたしにとってのキャパとタローでした。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/17 Sun

春節好

undefined
山手111番館のコンサートが終わるや、港が見える丘公園の下り坂をときどきスナップしながらけっこうな勢いで降りて行きました。
3時を過ぎたのにまだお昼を食べていなかったのですっかりお腹がへって、中華街で何か食べるつもりだったからです。
こんな時間に普通にランチをとってしまえば夜にも影響するので、麺類が好いかなと考えます。
名物のブタ饅は高いし、並んでいたりもするので、わたし個人としては最初から候補には入りません。

麺といえば前週にknpmさんが連れて行ってくれた店が東坡肉のようなブタののったそばがたいへん旨かったのですが、これはボリュームがあり過ぎてやはり夕飯が食べられなくなりそうですので、その隣りに見かけた店の刀削麺を食べてみることにしました。
そこは四川料理の店で、こんな時間にも関わらずずいぶんと混んでいたのですが、小さなカウンターがあってひとりだと並ばずに席に着くことができました。

四川風何とか刀削麺を頼んでみます。
麺はよく捏ねてあるのでしょう、やわらかなのに弾力があってつるっと口に入るすばらしいものでしたが、スープがひどかった。
お湯で豆板醤と辣椒醤を溶いただけのような色だけ赤くて辛い以外の味がしません。
こんな時間帯に客がいっぱいでスープ切れを起こし、間に合わせでつくったのではと思われました。

こういうとき中国人なら文句を言ってつくり直させるか、金を払わないかという人が多いようですが、わたしはせめて文句の一言でも言えばよさそうなものなのに、不味かったという顔で会計するばかりで、ここには二度と来ないと誓って終わりです。
文句を言わないことが、適当につくっても日本に人には分からないのだなと厨師に思わせるだけなので、言うべきことはきちんと言うべきだと分かってはいるのですが…。
何度あちらに行っても、中国人のようになることはできないようです。

この日は、その中国正月の春節です。
縁起物の中国獅子舞が出ていたのですが、まわりにはびっくりするほどの人が取り囲んでいてまったく何も見えません。
そのうちに獅子が何度かちんちんのように立ち上がったので無理やり撮って終わりです。
まっている間に日が一気に落ちていたようで、ずいぶんアンダーになってしまいました。

それにしても日本人は中華街が大好きで、中国料理も大好きのようで、中国文化もこれだけ好きなのに、中国のことは大嫌いです。
どうしてなんでしょうね、そう、習近平さんか洪磊さんにでも問うてみたいものです。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/16 Sat

匯価

undefined
ここのところずっとチェックすることすらやめてしまってよく分かっていないのですが、レンズの値段もだいぶ落ち着いてきたのではないでしょうか。
恐らく、高いものはそのまま高い値札のままで売れ残るなかで、徐々に価格を下げているはずと想像できるからです。
デジタルライカの開発や各社レンズ交換式カメラの発売は、過去のレンズを最新のデジタルで楽しむという限定的でマニアックなブームを誘発しましたが、もともとが最新のレンズの方がよほどよく写るうえに、古いレンズには不当に高いとあっては無理して買うまでもないとなってしまいます。

製造本数がほぼ明確でユーザー数もそれほど増減しないライカのレンズは、ある程度の需給バランスの中で価格が上下するのだと思われますが、例えばcマウントレンズなどはもともとタダ同然で売られていたものが多いうえに、次から次へと同様のレンズが出てきてブームに便乗した言い値が付けられている感が強いので、一定程度ユーザーが手に入れてしまって飽和状態となれば価格が揺り戻すのは当然の帰結です。
はやくレンズバブルがはじけてほしいものですね。

ところが、円高のバブルの方がはじけてしまいました。
1ドル80円が95円に下がったのだとすれば約20%の円安です。
いままで500ドルだったレンズの価格が、ようやく400ドルに下がったと思って喜んでも、円安のために価格は全然変わらないということになります。
少なくとも送料だけはそのまま20%高くなるということですね。

円安は、レンズを無茶買いしない口実にすることで我慢できます。
来週銀座で中古カメラ市があって、これは国内で買うので円安とか気にせず買い物ができる場のように思えます。
しかしいま付いたのですが、海外のバイヤーにとってはこのカメラ市は前回から20%オフセールでどうぞ買ってくださいといっているのと同じです。
今年も中華勢力が会場を席巻してしまうのでしょうか。
せめて、国産カメラ・レンズについては文化財保護法整備等によって海外へ持ち出せないような対策をとっていただきたいものです。

作例写真から連想したことをレンズにあてはめて駄文にしてみました。
本当は、北朝鮮の核実験のときでも、中国艦船からレーダー照査を受けたときも、TPPに参加するやと問われたときも、会見でアメリカが…としか言わない新政権をアメリカになびくだけだとか書こうかと思ってやめました。
政治ネタは書かないという自己規制のためです。
ところで、山手にある領事館風のこの建物がなんなのか調べてみましたが、よく分かりません。
×○党横浜支部ではないですよね。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/15 Fri

向看銭的世界

R-D1/NikkorS.C 8.5cmF1.5
世間の常識に疎いわたしは、ニュースの言わんとしている裏側がよく分かっていないことがしばしばで困るところがあります。
最近でいうと、レスリングがオリンピックから外される見込みというニュースがそれです。
レスリングはギリシャの時代からある伝統的かつインターナショナルなスポーツだと思っていたのですが、新興でドメスティックな柔道やテコンドーは生き残っているというので理不尽に見えます。

次の日の報道では、レスリングがロビー活動を怠ったために外されることになったのではとの報道がありました。朴次期大統領が出向いてテコンドーを外さないでと活動したということですが、これは、金銭の供与があったという風に読めますが、そのような解釈でよいのでしょうか。
近くいくつかの競技との間で1競技が決められるとしていますが、これは一種の入札制度で、だとすれば武術太極拳で決定ということになるのかしら。

開催国決定にあたってはかなりの金銭が動くようですが、頭の良いIOCはもっとお金を生み出す方法を考え出したということなのでしょうね。
確かに国際的なスポーツよりも1国が威信をかけるスポーツの方が出すものも出させやすい。
選手はこんな状況に嫌気が差してもうオリンピックはボイコットしますくらいのことを言うかと思えば、オリンピックに出ることが競技を続けるモチベーションだといってIOC委員を喜ばせています。

不祥事で信頼が失墜した柔道がオリンピックをボイコットするなんてよいのではと思ったりもします。
いまのオリンピックは商業主義過ぎてわれわれ柔道家の精神に反するので出場する訳にはいかぬなどとやれば、面目を取り戻せないでしょうか。
もちろん、東京都も柔道を全面支持してオリンピック招致活動はとりやめです。

オリンピックにあまり関心がない故の戯言です。
関係の方が不快な思いをされましたことをお詫びいたします。
ひとつ真面目に意見するとすれば、客観的に見て制約ばかりで競技の最高峰の試合をしていないばかりか、所属するクラブからもオリンピック出場しないよう要請が多くあるサッカーこそオリンピックから外すべきと思います。
15人制のラグビーもオリンピック競技ではありませんが、サッカーもオリンピックもワールドカップがあるので、オリンピックには他の競技のような最高の場という意味はないのです。

さて、今日の作例はF4に絞っています。
もともと意図してのものではなく、F1.5開放ではR-D1のシャッター速度の限界を超えてオーバーになってしまうからですが、こういうスナップでは絞ったからといってあまり好いことはないような気がします。
最初、3人の女性が気合の入った体勢で撮影する姿が面白くて何枚か撮ったのですが、その直後に別の女性が通りかかったことでさらに画面にユーモアが加わったように思いましたが、そんなスナップには開放かその近くの危うい写りが合っているように思うのです。

また原因不明ですが、シアン被りしているのが気になります。
いや、気になるのはこれほどまでに集中してまで彼女たちが何を撮っているのかですね。
何撮ってるんですか、ぼくも撮らせてもらっていいですか、と中に入っていけばよかったです。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/14 Thu

鋼琴小提琴長笛三重奏

R-D1/NikkorS.C 8.5cmF1.5
キャパ・タロー展を見終わって向かったのは、港が見える丘公園にある山手111番館でした。
もともとは、のんびり歩いていって中華街でお昼に立ち寄って到着と考えていたのですが、まさか写真展見学に3時間近くもかかるとは思っておらず、大幅な予定変更を余儀なくされます。
山手で2時からの無料コンサートを聴きたかったからで、歩いていったのではとても間に合いません。

桜木町駅まで出て根岸線で石川町というパターンかと咄嗟に考えましたが、歩いていてみなとみらい線の表示があってこれに乗れば港が見える丘公園の入り口のところに出られると気付かされました。
この路線に乗ったことがない訳ではありませんが、横浜と元町・中華街の間のどのへんに駅があるという感覚がよく分かっていなかったので、個人的には新たな発見です。
おかげで、余裕をもって山手111番館に到着できました。

30分前に入館したにも関わらず、座席はほとんどふさがっていました。
演奏者の真横の席が空いているのみで、正面で立って聴くか悩みましたが、たまにはこんな位置から聴くのも面白いでしょう。
音的にも、思ったほど悪くはなく、至近から演奏者の息使いも感じながらの一体感あるコンサートを楽しみました。

ピアノ、ヴァイオリン、フルートの変則三重奏ですが、三人とも技術は高くアンサンブルのバランスが優れているのが楽しめました。
バッハのトリオとテレマンの二重奏が特によかったと思います。
バロックはCDで聴くと退屈することが多いのですが、このような室内楽を間近にすると全身で捉えられて、楽しんで聴くことができるのが不思議です。

日本の同様のアレンジものが1曲あったものの、わざわざ聴きにきてくれる人は自分たちの弾きたい曲を聴けば喜んでくれるはずという確信があったのでしょう、前述のバロック2曲など聴いたことはなかったがとても好い曲だと思える選曲も良かったと思います。
がんばって来た甲斐がありました。

そういえば、わたしの前が娘に連れられて来たという感じのやや高齢の女性だったのですが、生演奏に慣れていないような辛そうな雰囲気を醸していました。
途中からうつむいてしまって、その背中にはいかにも早く終わってくれと書いてあります。
ところが最後から2曲目だかがピアノのソロで、英雄ポロネーズを演奏したのです。
出だしこそ前の女性はうつむいたままでしたが、ターンタタンと有名なテーマが奏されるや、驚いたように顔をあげてピアニストを見入っています。
好きな曲だったのか、今回唯一聴いたことがある曲で嬉しかったのだと思いますが、後でその姿を目撃したわたしには、まるで死んでいた女性が突然ゾンビになって生き返ったかのように見えて、思わず吹き出してしまいました。

その英雄ポロネーズを弾く前にピアニストの女性がした解説が面白かったので紹介させていただきます。
作曲者ショパンはイギリスに旅行したことがあって、そのときに蒸気機関車に乗ったはずであるというのです。
なぜかと言えば、その機関車の動きを英雄ポロネーズの中に再現したからとのことです。
それは中間部の4連音符のアルペジオの繰り返しのところだということですが、なるほど言われればそのように聞えます。

しかし、実際の演奏で聴いてわたしはちょっと違うなと思いました。
このタタタタという繰り返しは小さな音からはじまってクレッシェンドしていきやがてまたディミュニエンドで小さな音に戻ります。
これは機関車に乗ったのではなく、線路わきで通り過ぎるのを目撃したのだという方が近いと思ったのです。
いかがなものでしょう。
山手ではなんどか演奏会を聴かせていただきましたが、いちばんのすばらしい演奏と楽しい雰囲気に包まれ、お昼を食べていないことをすっかり忘れさせてもらいました。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/13 Wed

Taro et Moreau

R-D1/Alfinar 38mmF3.5
CP+を堪能したよく翌週にまた横浜へ出掛けて来ました。
横浜美術館で開催されているロバート・キャパとゲルダ・タローの写真展を見るためです。
キャパはもちろんあのキャパですが、タローの方は誰だったっけとなってしまうかも知れません。
キャパの伝記などに出てくる彼の恋人だった女性と言えば、ああ、そういえば読んだ記憶がと思い出すかも知れません。
ちなみに、タローという姓はキャパと同様本名ではなく、当時交流のあった岡本太郎から取ったものだと言われています。

キャパの写真が悪いはずはもちろん無いのですが、そのほとんどが1985年にプリントされたものだったため、戦前のフィルムなどは保存状態が悪いのも当然のことだったのでしょう、残念ながら多くに汚れやキズ、不鮮明などのマイナス要素が目立ちました。
一方、タローの方はオリジナルヴィンテージプリントが展示されているようで、一部にダメージの残るプリントはあったものの年代を考えれば十分に美しいプリントを鑑賞できます。

会期がまだ1ヶ月以上あるので、ぜひ会場に足を運んでご自身の目で見ていただきたいと思います。
わたしは、かなりの感動をもって1点1点じっくり見て歩いたため、写真を見終わるまでに2時間半かかってしまいました。
わたしの前の人はどんどん進み、わたしの後に人がつかえる状況で、後続の鑑賞者の方には迷惑をおかけしましたが、何より自分自身がたいへん疲れました。

ところで、キャパ・タロー展を見終わった後、会場はそのまま横浜美術館の常設展を見ることもできるようになっていたため駆け足で見学します。
ここで思わぬ懐かしい再会を果たしました。
ギュスターヴ・モローの絵です。
横浜美術館が開館した何十年も前、モローの絵が展示されていると聞いて学生時代にいちはやく見に行ったのです。

もとより絵画のなにが分かるという訳でもなかったのですが、独特な内省的な空気に当時は共鳴する何かを感じていました。
社会人になってから最初の海外旅行でパリに立ち寄ったのはモロー美術館に行くためでしたが、とても興奮して半日以上あれこれ見ていたのを思い出しました。
しかし、その後はモローを見る機会はまったくなく、そうこうするうちにまったく忘れていたところで、久し振りに横浜でかつて見たのと恐らくは同じ絵を見ることになったわけです。

さすがに懐かしいという気持ちが強く起こったものの、キャパとタローをたっぷり見たあとで感動するということはありませんでした。
ヒューマンなものにより心を動かされるようになり、モローの絵に非現実を感じたからかなと思いました。
齢をとったということなのでしょう。
【R-D1/Alfinar 38mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Old Delft Alfinar 38mmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/12 Tue

找不到M

R-D1/NikkorS.C 8.5cmF1.5
先々週の土曜日、首都圏の気温が急に20度まで上がった日でしたが、パシフィコ横浜で介されたCP+を覗いてきました。
もちろんわたしのことですから、新しい情報をお届けするとかいった気の利いた話はありません。
人の多さに圧倒され、暑さに汗が吹き出し、見たかったカメラの前の行列の長さに並ぶのをあきらめ、モデルの女の子を撮影しようとカメラを構えたところで押されてずるずると後ずさりしと、雰囲気を楽しみつつも敷居の高さを味わわされる1日でした。

出掛けた最大の理由は、M8の故障にともなう後継カメラの評価でした。
具体的に言えば、ライカMですが、今春にも発売されると言われるこのカメラの情報を集め、もしかしたら今回展示されるのではとの期待も持っていました。
しかし、当日になって初めて知ったのですが、CP+にライカはそもそもが出展していなかったのです。
目論見大外れです。

もうひとつ見ておきたいカメラがありました。
フジのX-E1という所謂ミラーレス機ですが、形状がライカに近く、純正のライカレンズ用のアダプターを出していることから、ライカのようなフィーリングを期待できるのではとの思いがあったからです。
シャッタースピードダイヤルがライカと同様の位置にあることから、少なくともNEXよりは違和感なく使えるそうな気がします。

いくつか確認したいことがあって、例えば感度はISO200からとなっていますが、ISO100でも使えるようにアナウンスされています。
ISO100&シャッタースピード1/4000秒の組み合わせはF1.5レンズが晴天の日中でも使えることを意味するのですが、ノイズなどの問題はないのかということです。

もうひとつは、8.5cmF1.5のような大口径を近距離で使う場合、レンジファインダーではピント合わせの位置によって今日の作例のようにずれてしまう弱点があります。
ミラーレスのビューファインダーの場合、ピント精度をどの程度出せるのか、わたしのような乱視でも合わせられるのかを実際にニッコールを使って確認したかったのです。
結局は雑踏の中で人酔いしてしまって、カメラ屋に行けば触れるからいいやと諦めてしまったのですが。

美人のモデルさんがいっぱいいて、こちらはポートレイト用のレンズを持っているという絶好のシチュエーションだったのですが、わたしのような小心者は雑踏かき分け前に出て彼女たちを撮るという勇気がなかなか起こりません。
なぜか空いていたパナソニックとエプソンのコーナーで撮影したのですが、使用カメラがR-D1なのでピンボケでもエプソンを採用します。
もちろんここにはこんなに古いカメラは展示されていませんでしたが。

さて、帰り道、疲れて汗までかいた分、立ち寄ったカフェで飲んだビールは最高でした。
もともと冬場に飲むビールは空気が乾燥しているので旨く感じるものですが、今回はこの時期にかいた汗としては量が尋常ではなかったので、干からびた全身に水分が行きわたったような生き返る心地がしたのです。
この日中華街からずっと歩いてきて会場内も歩きまわった疲れが吹っ飛び、日常のストレスも発散できたような気がしました。
写真は失敗、カメラも見れずでしたが、幸福な1日でした。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/11 Mon

7.5折化粧品

undefined
華強北は深圳市の地名ですが、同時に、かつての秋葉原と同様、そのまま電気街を意味しています。
ただ、秋葉原がメイドカフェなどのサブカルチャーによってオタクの町へと変貌したのと同じように、華強北も女性の町を目指しているようなところが見られます。
女人世界という名前の全館女性向けファッションオンリーのビルがあったのがその理由ですし、作例のようにモデルや街ゆく人にメイクを施す化粧品メーカーのPR活動などが頻繁に行われているからです。

作例では分かりませんが、これは華強路というメインストリートの歩道のど真ん中で行われています。
メイクを施しているのは、左に写真入りで紹介されている著名メイクアップアーチスト(?)のようです。
ここはステージのようになっていて、背中を向けている人が実況中継しながら、群がる女性たちをアオルように盛り上げていました。

7.5折とあるのは、日本語でいうところの75掛け、つまりは25%OFFの意味です。
日本では、化粧品はかつて再販価格維持制度の対象だったせいかあまり値引きしないものなのではと思いますが、中国では定価自体があるのかないのか分からないですし、例えばコンビニでは普通より物が若干高く売られてもいます。
そういったことを見極めたり、自分の懐具合と相談したり、中国女性は価格に対してとてもシビアなのが頷けました。

また、化粧品などはニセモノの宝庫だということもあります。
値引きがあるというのは却って怪しい感じがしますがいかがなものでしょう。
日本製と書かれているのに説明文に「し」と「レ」を間違えているものなど、あきらかにおかしな商品は未だにあります。
価格以上に本物か否かを見極める目が大切ということですね。
中国では、すっぴんというかノーメイクというか化粧品に縁のない女性が多い理由が分かったような気がしました。

さて、作例では顔ではなく足にピントが合っているように見えるのは、意図があってのことではありません。
どうも前ピンになってしまったようですが、見づらい二重像の合致がずれていたのか、カメラの距離計そのものがずれているのかは分からないままです。
M8が復活するかどうか分からない状況で、NEXやX-Proなどの液晶ピント合わせ機も候補にすべきなのかと優柔不断が発病するのを感じてきました。
【R-D1/Switar 50mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kern Switar 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/10 Sun

又買平板電脳

undefined
大鵬に泊った翌日、久し振りに深圳の電脳街である華強北に行ってみました。
あいかわらずかなりの人が歩いていますが、店に入ってみると実際に買い物をしている人は少なく、いまひとつ活気を感じることができません。
その分探しものは見つけやすかったものの、余計なものを押し付けられるマイナスもあって良し悪しです。

そんな空き具合だからこそ見つけたものがありました。
いや、ものではありません。
深圳では久しく見かけることがなかった美女です。
思わず目が合ってしまい、何か声をかけられたので、吸い寄せられるように彼女のもとへ行きました。
小さな露天のようなブースで、PCや関連パーツを売っているようです。

この建物そのものは、電脳系の小さな店が無数に集まる巨大コンプレックスビルで、1階こそメジャーメーカーのコンピューターや携帯が売られているものの、階を上がるごとにマニアック度を増していくという、以前(いまでも?)秋葉原に存在していたような雑居ビルがイメージされます。
しかし、この建物は去年できたばかりの近未来デザインの外観をしていて、中の店舗とのあまりのギャップがいかにも深圳的な二重構造です。

彼女はタブレット端末はいかがかと見せて来ました。
12月に某タブレットを買って写真を取り込めないことに失望していたので関心はありますが、日本語が入力できなくては意味がありません。
するとOSはアンドロイドの4.いくつかだかで、日本語での入力は可能、SDカードからUSBを経由して簡単に写真も取り込めるとこともなげに説明します。
試しにええっと抵抗する彼女を撮らせてもらったカードを渡すと、たちどころにその写真をタブレット上に提示してみせてくれました。

ちょっと触らせてもらうと、液晶は荒いですし、動きもさくさくっとはしていないどころか、縦横の認識が遅くていつまでも画面が横向きのままということもあったりして、いかにもななんちゃってタブレットです。
しかし、値段は450元と聞いたので、まあいいかと勢いで買ってしまいました。
壊れたらどうすればいいのと聞くと保障は1年あるのでここに持ちこんでと言うことです。
日本に住んでいるので簡単には持って来れない、電話番号を教えてとお願いすると、携帯番号をくれました。
名前は、麗旋ちゃんと言うようです(旋という字をどう読むのか聞き忘れました)。

今日現在、タブレットはまともに動いていて故障はしていないようですし、ちゃんと写真も取り込めています。
困ったのは、1回充電で4時間駆動するはずが、1時間ほどでバッテリー切れになってしまうことで、そればかりか電源OFFでも電池が少しずつ消耗するようで、毎日充電しなければいけません。
次回訪問時は、この点の不満を言いに彼女のところに行かなくてはならないと考えています。
【R-D1/Switar 50mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kern Switar 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/09 Sat

他在自己維修

undefined
お正月早々壊れてしまったライカM8についての報告も記しておきたいと思います。
といっても、シャッターが直ったという訳ではないので、報告ではなく途中経過ということになりますか。

ライカでもパルナック型やM型の布幕のシャッターは、交換などによって比較的簡単に修理可能です。
しかし、M8では多くのケースでCCDをいったん取り外す必要があり、その再設置に最高精度を要するために一般の修理店では対応できないのだそうです。
わたしのM8はシャッターに問題がある個体なのか、3年ほど前にも壊れたことがあり、その時の修理費用は85000円でした。
3万円以内くらいであれば、なくなく修理を依頼すると思いますが、8万円以上となるとM9に買い替えるか、近日中に発売が予定されているライカMを待つかという選択肢もあって悩むところです。

なにはともあれ、中国のカメラ修理職人の順平さんにまずは見てもらうことにしました。
前回は、これは直せないとにべもなく断られていますのでダメもとです。
ところが、しばらくM8の中を見ていた順平さんは、幕を1枚だけ取りして、ダメージを受けているのは1枚だけのようなので、この幕が手に入ってCCDにキズが付いていなければ修理できるだろうと言うではないですか。
半信半疑ですが、期待を込めてM8を預けて来ました。

ところで、先月会ったとき順平さんは病気で入院していて、さすがにもう退院していましたがまだ完治にはいたっていないとのことでした。
その病気ですが、中国語の病名は聞き取れなかったのですが、バイ菌が奥歯から入り込んだらしく右のほっぺたが入院時には1.5倍くらいに腫れ上がっていました。
このときにはもうだいぶ収まっていたたものの腫れは依然として残っているようで下膨れの顔で、頭は短かく刈りこんでいたので、まるでお坊さんのようです。

修理屋さんの彼自身が修理中のような状況というのが、なんとも冴えない話しですが、治療費と入院費合わせるとM8のライカによる正規修理よりもずっとかかってしまっており、前より仕事に精を出さないといけません。
とは言え、お坊さんそっくりの順平さんが痛みのためか厳格な表情で幕を入手できれば直ると思うと言った時は、その顔を見れば誰もが信用できると思ったに違いありません。
人を信じさせるのは外観が大切なんだなと改めて思わされました。

作例は、大鵬の黄昏時です。
大鵬へは何度も行きましたが、深圳まで戻るのに1時間半もかかるので、こんな遅い時間までいたのは初めてのことです。
いつもは見ることができない別の景色がみれる、これが、当地に宿泊する最大のメリットかも知れません。
当然、朝の景色も楽しみにしていたのですが、急に冷え込んだため寒さで布団から出られず、結局二度寝してしまいました。
朝の雰囲気を味わうために、また、宿泊することにしましょう。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/08 Fri

Sonnar生誕

undefined
昨年11月のヴェストリヒトオークションでライカM3の製造番号700001番が、900,000ユーロ(当時の為替相場で9500万円!)で落札されたことがたいへん話題になりました。
これは、M3の第1号機であり、その後60年経った今でもモデルチェンジしながら製造され続けているM型ライカの最初の1台でもあることを考えれば価値があるのは当然ですが、それにしても1億近くになってしまうとは。

わたしにとって、あるいは多くのレンズファン、ツァイスファンの皆さんにとってこのM3と同様の価値があるレンズがオークションに掛かっていたことを知る人はあまりいないと思います。
ゾナー5cmF1.5の製造番号1374171です。
この番号は、例のツァイスの黄色い電話帳によれば、ゾナー5cmF1.5の最初の1本ということになります。
出品はeBayでしたが、これだけの貴重なレンズが何百万円したとお思いでしょうか。
入札11件で、落札金額はわずか255ドルです。
たぶん当時の円価格だと20000円以内だったでしょう。
http://www.ebay.com/itm/Carl-Zeiss-Jena-SONNAR-1-1-5-f-5cm-Nr-1374171-NO-RESERVE-/140808377566?_trksid=p2047675.l2557&ssPageName=STRK%3AMEWAX%3AIT&nma=true&si=uQH94DX63Vh50ZETnYkBECEJQtU%253D&orig_cvip=true&rt=nc#ht_324wt_726

ゾナーはニセモノが多いレンズとして有名です。
主にソ連製のジュピターを基にして銘板をゾナーにしてしまうパターンですが、もしこれも銘板をリメークしたまがいものであったとするならば、手間の割には値段は上がらなかったということになります。
ただ、断定はできませんが、写真で見る限り鏡胴は初期型のブラック&ニッケルに見えますので、ホンモノ臭い感じがするのですがいかがでしょうか。
それにしても、歴史に残るイチゴ・ゾナーの1本目がたったの2万円…?

ニセモノの疑いと言えば、今回使用したニッコール8.5cmF1.5のライカマウント版も製造数500本の稀少レンズですが、ニセモノだという可能性はないのでしょうか。
もちろん100%無いとは言えませんが、幸いにしてゾナーとは違って、これだけでかい3群7枚ゾナーは他にないはずなので、すり替えなどでホンモノでないという可能性は少なそうです。
蛍光灯の写り込みでこのレンズとゾナーを比較しますと構成がほぼ同じだということはすぐに分かりました。
玉を1枚だけとか入れ替えられている可能性はなおも残りますが、ネガティヴな証拠が出てこない限りは本物であると信じることにいたします。


さて、作例ですが、カメラを持っているとときどき撮ってくれろと子どもたちにせがまれることがあって、そんな様子を伝える1枚です。
撮ってくれとはよく言われますが、液晶を見せるともう大満足で写真を寄越せとか送れとか言われたことはありません。
それでも写真は自分たちが主人公になるので、彼らにとっては嬉しくってしようがない、みなそんな顔になるので思わずこちらもお付き合いしてしまいます。

85mmレンズなので、彼らを壁のあたりに立たせてわたしは全身が写るようにと思いっ切り後へ下がるのですが、なぜか彼らはじりじりと前へ出てきてしまいます。
ダメダメ下がって、ハーイ、また前進、の繰り返しでした。
こんな状況でどの子にピントを合わせたらいいのか悩みますが、そもそもが動かれるとピント合わせは困難になりますが、フルートのモノマネの女の子に合わせたつもりがやはり前ピンになってしまいました。
前に来ちゃダメの指示に従えなかった子ほどボケてしまうので、液晶を見せながらほらこうなるというのですが、それでもちっちゃな子は理解してくれずにまた同じことをやっちゃいます。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/07 Thu

雷達反応

undefined
自衛隊艦艇に中国海軍艦から火器管制レーダーを照射されたとのニュースは、かなりの衝撃をもって国内で報道されました。
未だ中国側の意図は闇に中ですが、ニュースを見る限りでは、中国艦が砲撃予告をしたのと同様にとらえられるということのようなので、これはもう戦争の一歩手前といえるのではないかと思われます。
報道がそれほど過激ではなかったのは、中国や北朝鮮の挑発には慣れっこになっていて、それこそ"冷静な"対応をしたということなのでしょう。

むしろ中国の報道に驚かされました。
日本は些細なことに何を大騒ぎしているのだという論調と言うのです。
艦艇へのレーダー照射というのは、人に向けて銃を突き付けるのと同じようなものなのではと思うのですが、であるならば中国ではちょっとした犯罪者や、国際的には犯罪ではない政治犯に対して簡単に銃を向ける習慣があるということかも知れません。

同じ中国のテレビでは、さかんに日中が尖閣の問題で戦争になる可能性を報道しています。
言うまでもありませんが、戦争になれば中国が勝つとも伝えているようです。
とくに報道番組の中では、中国軍部の高官が出てきて専門用語を多発させながら自信満々に我々が勝利するだろうとやっているので、そんな中いやそんなに甘いわけがないなどと言えばたちまち国中からパッシングになるので他の出演者や司会者もうなづくより仕方ないのです。

インテリ層は当然戦争になった場合の悪影響はよく知っているのでそうなることを望みませんし、国家間で回避するだろうと理解していると思います。
ところが一般には、戦争の可能性は十分にあるのだと信じている人はかなり多いようです。
わたしの友だちも、昨日テレビで戦争になるかもとやっていたがそうなったらもう来なくなっちゃうのと言ったかと思えば、翌月には、昨日テレビで戦争になるだろうとやっていたが明日戦争になったらあなたは逮捕されちゃうのと真面目な顔で聞いて来ます。
この子の頭が弱いのではなく、中国ではそう思わせるだけの過激な報道が行われているということです。

毎月中国を訪れていると、恐らくは日本にいるだけでは分からない、かの国の庶民がどのように報道を聞かされてどのように感じているのかを知ることができます。
他方で、日中間をあまりにひんぱんに往復して彼らの普段の顔を見過ぎていると、この国との緊張関係が見えなくなって来ていることも分かっているつもりです。
日本の報道、現地の人の話し、それに自分の直感をバランスよく判断できるようにならないといけないということです。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/06 Wed

三者三様

undefined
まだデジタルを持つ前、ズマレックスとセレナーというふたつの8.5cmF1,5を入手したときに両者の比較をしたことがあります。
個体差があるかも知れないということを割り引いても、結果はセレナーの圧勝だったことをよく記憶しています。
シャープネスやコントラストではねこんなにも差があるものかと感じましたし、発色の出方でもセレナーにだいぶ分がありました。
その後、セレナーは売ってしまいましたが、昨年、また安い出物を買い戻したのですが、やはりその印象も10年近く前の比較と変わるものではありません。

そこにニッコールが加わりましたので、ぜひ、今度、ズマレックス、セレナー、ニッコールの比較をやってみたいと思います。
この3本、一見するとかなり性格が異なりますので、わたしでも比較と評価が可能なのではと期待しています。
構成でみると、ズマリット、シムラー、ゾナーのそれぞれ5cmF1.5レンズで比較するのに似ていますが、この5cm比較よりも、8.5cm比較の方が有意差は大きいと予想されるからです。


Summarex 1943年 重量746g フィルターサイズ58mm 構成5群7枚ガウス変形型 外装梨地メッキ
Serenar 1953年 重量766g フィルターサイズ58mm 構成4群7枚ゾナーガウス折衷型 外装クロームメッキ
Nikkor-S.C 1951年 重量592g フィルターサイズ58mm 構成3群7枚ゾナー型 外装ブラックアルマイト

こう並べてみても共通点は、フィルター径とレンズが7枚使われているということくらいのようです。
比較結果が面白いと、今度はヘリオスとかエナリート、ソリゴールなどにもある一眼レフ用の8.5cmF1.5レンズまで欲しくなって困ることになるかも知れません。


さて、ここ何日か似たような作例が続いてしまい、申し訳ありません。
昨日、ご紹介のニッコール千夜一夜物語を読むと、もう少し近くから撮ることでこのレンズの設計の意図が明確になるところですが、それをタイミング良く出せないのがこのブログの弱いところと自覚しています。
そればかりか、やや前ピンになってしまっていて泣き叫ぶ女の子の顔からはややピントが外れてしまいました。
大口径中望遠でこのくらいの中間距離ですと、後ボケの幅が大きいのでピントが合っていないことが分かりにくいのですが。

いま気付いたこととして、どうもこのレンズでは暖色系に色が転んでいるような気がします。
ズマレックスやセレナーはどちらかと言えば寒色系のイメージがあったので、余計にそう感じられてなりません。
R-D1というカメラの性格なのかも知れませんので、まだ断言はできませんが、それも含めて比較の機会をつくりたいですね。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/05 Tue

DDD鏡頭

undefined
ニッコール8.5cmF1.5は、3群7枚のゾナー5cmF1.5とそっくりのレンズ構成をしています。
Nikkor-S・Cの”S”の意味が分からなかったのですが、ひょっとしたら”Sonnar”のことではないかと思いましたが、さすがにそういうことではないようです。
わたしの所有するレンズでは5cmF1.5がやはりゾナーコピーなのでS・Cで、5cmF2はF2のゾナーコピーでH・Cです。
Sが7枚でHが6枚を意味するということのようですが、他はどうかといえばネット検索すればすぐに分かるでしょうからこの辺でやめておきます。
わたしがニッコールレンズを新たに買うことは、しばらくないでしょうから。

この3群7枚ゾナータイプというのはたいへん貴重な存在で、ゾナーコピーということでいえば、5cmのものはいくつかありますが、他の焦点距離のレンズはめずらしく、このニッコールの他で思いつくのはゾナー85mmF2の戦後の西ドイツ側で製造されたものくらいです。
1932年代に開発された、35mm用レンズとしては夢のようなレンズとも言える3群7枚ゾナーだけに、他の焦点距離でも同様の写りなのか検証するためにでもニッコール8.5cmF1.5は欲しくなるレンズでした。

また、これは何も根拠のないところでの話ですが、3群7枚のゾナーの構成図はあらゆるレンズ構成の中でいちばん美しいと思っています。
レンズは多過ぎず少な過ぎず、凹凸のバランスが好い、左右対称でないことが好きですし、入射した像がどのように焦点を結ぶのか興味をかきたてる魅力に満ちています。

さて、ここ3日の作例では分かりにくいのですが、このレンズは予想に反してかなり柔らかい描写をします。
3群7枚のゾナータイプのイメージにレンジファインダー・ニッコールのイメージが増幅されますので、もっとシャープでコントラストが高くなってもよさそうなものなので不思議な感じもします。
これは、もしかしたら調整の狂ったボケ玉なのではと不安になりますが、そうでないということを解説してくれるありがたい読みものがあります。

「ニッコール千夜一夜物語 ~木村 伊兵衛の懐刀~第十九夜 Nikkor-S・(c)8.5cm F1.5」です。
これは、わたしのような素人でもたいへん分かりやすい、すばらしいエッセイです。
このレンズに興味がなくても、ぜひ一読いただきたいと思います。

文章内で土門 拳、木村伊兵衛という二大巨匠のことが触れられていて思い出したことがあります。
こちらは書籍ですが、神立尚紀さんの「図解カメラの歴史」(講談社ブルーバックス)に「『ニコン神話』のはじまり」というエッセイが挿まれていて、ここにとても興味深いエピソードが紹介されています。
ライフ誌カメラマンのダンカンが朝鮮戦争の取材のために立ち寄った日本でニコンの写りに驚いて自ら使用し、やがてニコンのレンズはアメリカの報道関連に広まり日本光学が世界的位置を築くという有名な話があります。
ダンカンを驚愕させたレンズはニッコール8.5cmF2だと言われていますが、実は、ダンカン自身は8.5cmF1.5だったと言っているというのです。

なかなかに面白い話ですが、新しい本なので詳しくは実際に読んでいただきたいと思います。
いずれにしても、偉大な写真家たちが愛用し、興味をもったレンズということのようです。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/04 Mon

第三個8.5/1.5

undefined
今回の旅のパートナーは、ケルン・スイター50mmF1.8ともう1本、日本光学ニッコールS・C8.5cmF1.5でした。
ニッコール8.5cmF1.5は希少で高価なレンズですが、昨年末、安い出物があって熟慮の末、購入に踏み切りました。
ただ、そのときはライカM8で使用するつもりでいましたが、直後にM8が壊れるというハプニングに見舞われ、エプソンR-D1での想定外の使用になってしまいました。
実際、85mm用ばかりか望遠のファインダー枠がなく、レンジファインダーのイメージの弱いこのカメラではかなりの難儀だったことは正直に申し上げます。

このレンズは約2000本製造され、うちライカマウントのものは500本ほどだと言われています。
他にはニコンSマウントがあるわけですが、同マウントでもコンタックスでそのまま使えるコンタックス用も存在しているようです。
この500本という数字ですが、ライカのレンズと比較してみると、タンバールが2984本、固定鏡胴のズマールが2000本、あのエルマックスですら800本というのですから、その希少さが分かるかと思います。
さらに見ると、エルカン50mmF2やM用ホロゴン15mmF8がそれぞれ500本ほどのようで、面白いことにズマレックス8,5cmF1.5のブラックペイントも同程度の製造数でした。

では、ニッコール8.5cmF1.5ライカマウントは、タンバールの6倍、固定ズマールの4倍、エルマノックスと同程度に入手困難なレンズかといえばまったくそんなことはありません。
市場に潤沢にあるとまでは言わないものの、見つけるのは容易です。
ライカ用のレンズとしては8.5cmF1.5は使いづらいせいかいまひとつ人気がない割に、天下のニコンの希少レンズということで高値を付けるので、需給バランスがたいへんに悪く回転していないのが理由のように思われます。

F1,5レンズに固執するわたしも、8.5cmF1.5というスペックのレンズはズマレックスとセレナーの2本を所有していて、しかもいずれも高性能と来ているので、屋上屋を重ねるごとく高価なニッコールを買う必要は感じていませんでした。
それ以上に心配だったのが、ニッコールは開放では使いものにならないということをある方のブログで読んだことがあります。
確かにその作例を拝見すると、開放ではピントがどこに来ているのか分からないような写りで、そういうレンズにありがちな超ソフトということでもなく冴えないという印象だけが残る描写で、これを見てこのレンズを欲しくなることはあり得ません。

それからだいぶん経ってのこと、別のレンズのことを書いたときにジオグラフィックさんからニッコールの中ではこの8.5cmF1,5が好きだとのコメントをいただいたのです。
ジオグラフィックさんは開放の鬼とも言える人です。
開放ではどう写るのでしょうなどと聞くのは愚問で、男なら黙って購入するしかありません。

しかし、このレンズは前述したとおりばかに高い値段が付けられていて、18万、20万、28、30万…となかなか手の出る値段ではありません。
10万切る物を期待していましたがまずは無理と分かって来たので、15万円を切るのが出てきたところで手を打ちました。
フードもキャップも無く、鏡胴にスレが少々見られましたが、肝心のレンズはキズやくもり、カビのない好い個体です。
写りはご覧のとおり、開放でも期待以上にすばらしいものでした。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2013/02/03 Sun

住在老房子

undefined
南澳から大鵬まてはバスがかなりの頻度で出ています。
やって来たのは小型のバスで料金はたったの1元。
かつて深圳には1元のバスがかなり走っていたものの、順次大型化エアコン化されたことで料金も値上がってしまい、大鵬のようなローカル路線でもなければ見かけない存在となってしまっています。

運転手に大鵬所城まで行きたいんだがと告げると、降りるべきバス停で声をかけてくれて反対側のバス停で何番のバスに乗るようにと教えてくれました。
都会のバスではこれほど親切にしてもらえることは稀で、これもローカルなバスに乗るありがたさと言えます。
バスがなかなかやって来なかったので、結局、10元で行くというバイタクに跨ったのですが、この運転手も南の温暖な空気で生まれ育った人柄そのままの朴訥な人で、わたしが外国人などと気付くことなくスピードもほどほどに6キロほど離れた所城まで連れて行ってくれました。

深圳の郊外にある大鵬にはもう何度来たか忘れてしまったくらいですが、カメラ片手の散策としては、恐らく、鎌倉、横浜に次いで多く訪れているところということになると思われます。
何度訪れても楽しいところですが、それなりに変化をつけないと飽きが来てしまわないか心配です。
そこで、今回初めて大鵬に宿泊してみることにしました。

古建築をリノベートした宿ができているのを知っていたので、ひとまず前日に電話で予約を入れておきました。
名前しか聞かれなかったので分かっていましたが、やはり宿泊者は他にいないようです。
受付にいくと経営者だという若い女性が斜向かいの建て物にある部屋に案内してくれました。
1階がリビングのようになっていてソファーやテレビ、トイレ・シャワーなどがあり、2階は天上の低い屋根裏部屋のような寝室になっていました。

中国で別墅式と呼ばれる独立したスタイルで、オープンしたばかりのきれいな部屋ですので一見豪華に見えましたが、調度やアメニティ類などは一般的なもので高級感に乏しい中途半端さが気になりました。
というのは、宿泊料が280元と380元の2本建ての設定になっているのですが、2~300元出すと市街地でそこそこ好いホテルに泊まれることを考えると、かなり割高な感じがします。
また、中国全土で見る古建築のゲストハウスは100元以下と安いか300元くらいしても高級感溢れるかのいずれかのケースがほとんどなので、ここはいかにも中途半端な内装と料金設定の掛け合わせと言えるでしょう。

380元の部屋はファミリールームになっていて広く、こちらがいいなあと言うと300元に負けてくれたのでOKしました。
ここでも280元の部屋と380元の部屋でもっと差別化をすべき、との感想が自然と頭をもたげてきます。
経営者の彼女は、大学でマネージメントは学んだが、旅自体をしたことがなくて、旅人的な金銭感覚は持ち合わせていないのではと思われ残念で仕方ありません。

ところで、快適だった宿ですが、意外な落とし穴があっていよいよあの子は大丈夫かと心配になってしまいました。
向かいの家が1メートルくらいの間隔を置いて建っているのですが、ここに暮らす家族がえらくうるさくて気になって仕方ないのです。
言葉が聞き取れないのでどこか地方から出稼ぎに来ているようなのですが、なにせ声がでかくて朝も早々から起こされました。
こういう庶民的な部分は古鎮でのゲストハウスではむしろポイントになるところですが、380元の部屋となるとクレームになるに違いありません。
【R-D1/Nikkor 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Nikkor S・C 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/02/02 Sat

米国拍買

undefined
アルパの重さ大きさに閉口したわたしは、マクロスイターをライカに付けるアダプターに出合い一端は満足したものの、今度はマクロスイターの重さとオート用の出っ張りを不満に思いだしました。
不満に思っても変わるものがなければ諦めるだけの話しですが、よりによってオート機構の付かないスイターと言うレンズがあって、レンズ構成はまったく同じで、オートでないために絞り羽根が6枚多い15枚あると聞き、このレンズの捜索にのりだしました。

アルパ自体製造数の少ない高級カメラでスイター、マクロスイターというレンズもさらに製造本数の少ない稀少レンズです。
スイターにはオート付きのものがあって、マクロスイターにはF1.8タイプの他にF1.9の後期タイプがあります。
アルパブックというアルパのボディやレンズの機種を詳しく解説した本があって、製造本数についても細かく記述があります。
F1,8のマクロスイターは10329本、F1.9は6303本、オート付きのスイターは5785本製造されたとあって確かにいずれも製造数の少ないレンズですが、けっして入手困難を思わせる数ではありません。
しかし、どうしたことかわたしの欲かったオートでないマニュアルのスイターは1526本となっていました。
これとて入手不可能な数字ではないものの、相当に見つけるのが難しいと実感させる製造数です。

ところが、このときアメリカのネットオークションサイト、eBayの存在を知ります。
数ヶ月の間に上述のレンズはすべて見つかりました。
F1.9のマクロスイター、オートのスイター、クセノン50mmF2、オールドデルフトの50mmF2.5、アンジェニューの28mmF3.5などを次々と落札しました。
eBayは未だアメリカの一部でのみ知られる存在のため入札が少なく値段がなかなか上がりませんし、アルパのレンズなど自分以外に入札者なしというケースも多かったのです。

案外とあっさりマニュアルのスイターが出品されているのが見つかりましたが、これも結局入札者はわたしひとりで、拍子抜けするくらいあっさりスイターが手許にやって来ます。
確か落札金額300ドルに送料25ドルを足した程度の金額で、到着したレンズには説明になかったUVフィルターまで付いていました。
今度こそ目的が達成されて、もうこれ以上のレンズを買う必要はなくなりました。
いや、確かに必要なくなっていたはずだったのですが、これほどまでに安くレンズを入手できる宝の箱を前にそれに手をかけることなく、優れたレンズの話を聞きながらそれを手に入れることなく、これまで手に入れたレンズだけでもう他には何も要らないというわけにはいかなくなってしまっていたようです。

マニュアルのスイター、オートのスイター、F1.8のマクロスイター、これら3本をポジ撮影してルーペで比較してみましたが、わたしの目には4本にまったく描写の差は見つかりませんでした(F1.9のマクロスイターは構成が違いますし、F値が微妙に違ったため露出もわずかに変わって比較しにくく除外)。
構成は3本とも同じ5群7枚ですが、他には例のないスイター独特の並びをしています。
形で見れば1群目、5群目が両凸で中間の3群目が両凹ですのでトリプレットの系列と判断できます。
2群目に貼り合わせのメニスカスがあることでいえば、エルノスターということができると思いますし、スイターの75mmは完全にエルノスターの形をしているので、わたしは以前からマクロスイターをエルノスター発展型と呼んでいました。
それが正しいとの確証はありませんが、色抜けの抜群に好い描写が証拠になっていると思っています。


さて、南澳ではしばらく散策し、尖閣のようなかたちの島を眺めて市場の方へ戻りました。
店を撮影したり話を聞いたりしているうちに、活魚はともかく、日本よりずっと安価で魚種も違っている干物はおみやげにしてもいいかなと思えてきました。
買ってみたのは干し柿ならぬ干し牡蠣(?)と今日の作例のさきいかです。
魚まるまる1尾では持ち帰りがそれなりにたいへんですので、小さなものを選んだのですが、どちらもやや高価でした。
さきいかは試食しておいしかったのですが、牡蠣はまだ食べておらず、いまとても楽しみにしています。
【R-D1/Switar 50mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kern Switar 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(2) | 2013/02/01 Fri
| home |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。