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自動焦点的

M8/Makro-Plasmat 5cmF2.7
Ektar 52mmF1.5 の作例が一気にアップされた kinoplasmat さんの www.oldlens.com で、今度はタンバールがアップされています。
タンバールでしたら前から一項を設けられていましたが、これまではライカM8での撮影で、今回はニコンで撮影しています。
しかもオートフォーカスの撮影だと言います。
タンバールをオートフォーカスとかどんな撮影か詳しい説明もありますので、ご関心の向きはぜひご覧ください。

わたしは実物を見せてもらいましたが、こんなものがあるのかと驚きました。
オートフォーカスは百発百中のようで、かなり軽快に撮影されていたのが印象に残っています。
90mmクラスのレンズのスナップをわたしも時々やりますが、F2やF2.8くらいの明るさではある程度慎重にピント合わせしないといけないので、あんなスピードでは撮って歩けません。
しかも、丁寧にピントを合わせたはずなのに、何枚かに1枚はボケボケになり、まあまあかなというものでもピントが甘いというケースが多いことを考えるとまったく勝負にならないと言えます。

オートフォーカスの種明かしをわたしがしてしまえのは恐縮ですが、AFテレコンバーターを使用されています。
5枚5群のテレコンですので、3群4枚のタンバールよりも多いレンズを介して撮影することになるわけです。
これでタンバールで撮影したと言っていいものか、誰もが疑問に思うところでしょう。
8群9枚のタンバールなんてない、したがってこれはタンバールでないというファンが多いことは容易に想像つきます。
ライカではフィルターも付けないという信念の方は多く、それは正統派の意見としてわたしも否定するつもりはありません。

わたしはと言えば、レンズにだわっているはずなのに、M8メインということもあって必ずフィルターは付けますし、ライカ・フレックスを使っていた時代はテレコンをけっこう使っていました。
テレコンは、もともとマスターレンズが活きるように設計されていますし、レンズ描写を多様性を見るための手段としてのアイディアを頭から否定することはしたくないと思います。
まずは、結果を見て判断すれば良いのではというスタンスです。

まず、今回の作品群を見て思うのは、タンバールが完全にスナップレンズとして活躍しているということです。
次に肝心のテレコンの影響についてですが、やはりそれほど感じられないように思いますが、いかがでしょうか。
厳密に見ると描写に変化があるかも知れず、そういう検証をせずに論じていいのかという問題はありますが、PCモニターで見る限り違いは分かりずらく、これだったらスナップの質を考えて十分にトライした意義があったと判定できます。

タンバールにしてはあまりソフトでないようなと思われる方は多そうで、実際、わたしのものと比べるとだいぶ描写が違っていて、少し絞ったのではと思われるくらいです。
前ボケはかなり滲んでいかにもタンバールですが、合焦部分はソフト感があまりないのです。
M8での写りも同様なのでこれは、テレコン云々とは関係なさそうです。

タンバールでは戦前ライツレンズの個体差ということがよく言われますが、これだけ違うというのは、わたしの個人的な意見としてオーバーホールの再組み立てでオリジナルの写りを失っているのではと思うのですがどんなものでしょう。
こんな仮説が万一正しいとして調子に乗って書くと、超ソフトなタンバールではkinoplasmatさんのシステムでオートフォーカスが働かないなんてことがあるのではと想像しました。
また、例の専用フィルターを使うとどうなるのかも、気になるところです。
今日の作例は、シャープなはずのマクロプラズマートがなぜだかタンバール並みにソフトに写っているのが、見事な符丁になっています。


※ 今日は木曜なので中途半端になりますが、明日から夏休みで、10日ほど拙ブログもお休みをいただきます。
ご容赦ください。

【M8/Makro-Plasmat 5cmF2.7 F2.7】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Makro-Plasmat 5cmF2.7 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/20 Thu

他的厨房

M8/Makro-Plasmat 5cmF2.7
smmmさんは、携帯でよく写真を撮っているところをみますし、デジタルでムービーも撮っている人です。
しかし、作品づくりにはモノクロ・フィルムだけで勝負をしています。
わたしは、撮るのも見るのもスナップだけですが、彼の撮るピクトリズムには魅力を感じていました。
作品は数枚我が家に贈ってもらい、ボロ家の壁を少しだけ芸術的な空間にしてくれています。

初めて訪問したsmmmさんの家で暗室を見せてくれとお願いしました。
お風呂場ではなく、キッチンをそれにあてていて、その窓という窓は使用時に雨戸のような板ですべて覆うことが可能になっています。
そこにどーんと置かれた引き伸ばし機はダースト製です。
以前はライツのバロイを愛用していたのですが、バロイは35mm専用のため中判でも対応できるようダーストに切り替えたそうです。
引き伸ばし機のことはよく分かりませんが、恵比寿のフォトシャトンで整備しているライツのフォコマートをぜひ導入いただきたいなと思います。

ただ、ダーストの効果は絶大のようで、二眼レフの使用頻度が増えて、ハッセルブラッド+ブラナーも購入したと言います。
ハッセルなんてとても手の出るものではないというイメージだったので触ったことすらなかったのですが、バシャ、バシャと響くシャッター音を聞くだけで女性を間近で撮りたくなる、そんなカメラですね。
逆に、スナップ向きではなさそう。

デジタルがこれだけ進むと天下のハッセルの価格もだいぶ下がっているのだそうです。
その分、フィルムや印画紙等の価格が高騰してしまっているわけです。
それでも、いろいろな器材が比較的入手容易になって来たいまが、彼のように自分にあった器材を求めていろいろと試しながら作品を制作していくタイプの写真家には幸福な時代なのかも知れません。

さて、作例ですが、昨日は微妙なスポットライトがあたる小路が、お鷹の道という魅力的な名前を持っていたのでタイミングをはかって撮ったものでした。
ところが、お鷹とは何者かを調べても、なぜか出ていません。
隣接して「おたカフェ」という喫茶がありますが、まさかこのおたカフェの方が先にあって、そこからお鷹という意味あり気な道の名前を付けたということではないでしょうね。

そのおたカフェで休憩したのですが、ここにammmさんが家を出てすぐに親しく会話していた中村さんの名前を冠したいちごドリンクがあってびっくりです。
地産地消で近くの農家でとれた野菜や果物を活用したメニューを提供しているおたカフェ、侮れません。
そのカフェの前では、口笛の日本チャンピオンが国分寺出身ということで、名演奏を披露していて、すばらしい偶然を楽しませてもらいました。

お鷹の道をほんの数分歩くと、真姿の池湧水群に行きつきますが、今日の作例がさの湧水のひとつです。
たいへんな名水らしく水汲みに来る人がちらほら見られます。
お母さんが水汲みしている間に子どもを水遊びさせていたのですが、女の子はすってんころりんしてしまい、大声で泣きだしてしまいました。
飛騨のどこかの町のような古民家と水流のある風景にぴったりのシーンですね。

昨日もまた中国の反日活動に業を煮やして、掟破りの政治的な内容になってしまいました。
あんなくだらないことを書いても、なんらプラスにならないばかりか、後で読んで自己嫌悪に陥るばかりです。
人間に余裕がない表れなのだろうなと思い猛烈に反省しています。
【M8/Makro-Plasmat 5cmF2.7 F2.7】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Makro-Plasmat 5cmF2.7 | trackback(0) | comment(2) | 2012/09/19 Wed

日中韓的問題

M8/Makro-Plasmat 5cmF2.7
今日、9月18日は81年前に柳条湖事件があった中国人にとって忘れなれない日なので、反日活動はピークを迎えるだろうと伝えられました。
平日にそんなに人が集まるのかなあと、わたしは懐疑的だったのですが、果たして110の都市で反日デモが挙行されたことが報道されています。

110都市というのはすごいなと率直に思います。
日本の領事館やデパート、工場があればそこへ向けてデモを進めることができますが、日本に関するものがないような町ではどうしたのでしょう。
それとも、110個所すべてに日本に関する施設があったのでしょうか。
日本は、そこまで中国に進出しているのだとしたら、それはそれですごいことだと思ってしまいます。

柳条湖事件は、瀋陽郊外で起こった満州事変の発端となる鉄道爆破事件と聞いたので、それなら一昨年に瀋陽に行ったときにその現場を見てきました。
と、思っていたのですが、これはよくよく調べると、まったくの勘違いと分かりました。
わたしが見たのは奉天事件が起きた地で、この2つは日本軍が関係する瀋陽の事件という共通点があるものの、年代もその性格が真反対ということからも混同してはいけないことでした。

中国から日本へのツアーが軒並みキャンセルになっていると報道されていましたが、中国の状況では日本から中国へ行く旅行者も渡航を取り止めているケースが多いのではないかと思います。
そんな折、韓国を訪れる人が激減しているという記事を読みました。
国家のトップの一線を超えた言動はもちろん原因のひとつですが、それを支持するようなスポーツ・芸能業界、さらには市民の行動の方が、彼らを信頼していたことに歯止めをかけたようです。

韓国企業は、家電、半導体、液晶、自動車等々、あらゆる分野で日本の技術者を破格の条件で引き抜いて技術供与させて各事業に急成長をもたらせたようです。
それは国家ぐるみとも報道され、カムフラージュするかのようにポップミュージックや映画・ドラマを大量輸出して若年層や主婦層などを親韓国に取り込みました。
しかし、どうも、そういう姿勢が北朝鮮による拉致と喜び組やらの美女を前面に出すやり方とそっくりに見えてきたということもあるのではないでしょうか。

ちょうど今年から発行されている米韓FTAが、関税撤廃によって韓国財閥系企業を後押ししているのに対し、農民や中小企業の生活を脅かしていることも、労働党幹部が甘い汁を吸って、庶民は日々の生活もままならない状況にもオーバーラップします。
韓国への渡航者が激減しているということは、韓国をいちばん受け入れていた中高年の女性層が、韓国は北朝鮮と同根だと考え始めているということであれば、韓国大統領の一連の言動は取り返しのつかないことになるのかも知れません。

政治にはノータッチだと常日頃言っているのに、状況に流されるわたしは、そのことであいつはノンポリシーなのだと知らしめてしまったかも知れません。
ついでに言えば、いつまでも煮え切らない態度の日本政府には愛想を尽かしていますし、中東やアフガニスタンにあれだけ介入しながら、日中の問題はあなたがたでどうにかせよと放言するアメリカにもうんざりしています。
誰もが思っていることでしょうが、米基地は尖閣に設置してオスプレイも配備すればさまざまな事案が一気に解決するのではないでしょうか。
国の所有をやめて東京都に売れば、同時に普天間の県外移設も実現するので、すべての人の望みを同時にかなえることができます。
【M8/Makro-Plasmat 5cmF2.7 F2.7】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Makro-Plasmat 5cmF2.7 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/18 Tue

蜜蜂的声音

M8/Makro-Plasmat 5cmF2.7
この土曜日に友人のsmmmさんが、ランチをご馳走してくれるというのでのこのこと出掛けて来ました。
場所は、西国分寺と聞きましたが、藤沢の自宅からですと小田急で登戸まで出て、南武線乗り換えで府中本町、また武蔵野線に乗り換えで1時間半近くかかります。
初めて乗車する武蔵野線は行き先が南船橋となっていて、いったいこの路線はどういうルートで船橋に向かうのか不思議な路線でした。

smmmさんの家は、閑静な住宅地の中にある一軒家で、近所には農地が多く野菜の無人販売もあって、新鮮で美味な季節の味覚が手軽に手に入ることから、今回のランチの招待が企画されたようです。
ブルーベリーとバルサミコのソースのステーキと夏野菜とクリームチーズの冷製パスタに腕をふるってくれました。
スピーカーからはエディト・ピアフが情熱を歌い、smmmさんの撮影したフレームのなかの女性たちに囲まれる中でアンニュイな気分の蒸し暑い昼下がりです。

料理は美味しくいただけましたが、量がわたしには多過ぎです。
腹ごなしに近くを散策することにしました。
すっかりsmmmさんに関心させられたのが、こちらに来て数年だというのに地元に融け込んていることです。
近所の人としっかりコミュニケーションをとっているのはもちろん、大地主の農家のおばあちゃんと親しげに立ち話したり、芥川賞作家を子息に持つ古道具屋を紹介してくれようとしたり(残念ながら不在)、この町に根付いています。

駅から北西方面に向かいましたが、今度は線路を渡って南東に進路をとります。
市の名前の由来になった武蔵国分寺跡があり、周辺は自然をよく残した公園になっています。
わたしたちは、ここ八幡神社から入りましたが、こちら側はひとりの老人の姿があっただけで、まったく人気なく公園自体が不人気なのかと誤解することになりました。

このあと進んで行くにつれ多くの人で賑わっているのを知るのですが、しばらくカメラを構える機会もないくら訪れる人がいません。
暗譜が大部分で、その暗部もほとんどつぶれかけた我ながら意味不明な作例ですが、この黒のしまりがいいのですとうそぶいておきます。

代わってあちこちで見かけたのがスズメバチ注意の看板です。
まったく見かけないので看板倒れかと思ったのですが、仁王門のところにミツバチに注意の貼り紙があって、その紙の下の地面にミツバチの巣があります。
うわっと気付いたときには足もとに10匹ほどが乱舞していて、スズメバチの看板の記憶ともあいまって生きた心地がしません。
ここでは無事でしたが、この先でふたりして全身を刺される悲劇に襲われます。
ただ、この時襲って来たのはスズメバチではなく、ミツバチでもなく、ヤブ蚊だったのは不幸中の幸いでありました。
【M8/Makro-Plasmat 5cmF2.7 F2.7】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Makro-Plasmat 5cmF2.7 | trackback(0) | comment(2) | 2012/09/17 Mon

来中国很危険

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
「この時期、日本人のあなたが来るのは危ないんじゃないかと思う…。」
来週から中国を旅行する予定で、現地でお世話になる予定の方に電話したところ、こんな返事がかえってきました。
わたしが中国に渡航するようになってからも、中国国内での反日活動は頻発とまでは言わないまでも、一定程度起こっており、その都度現地の人たちからなんにも心配はいらないと言われていたのにです。
反日デモの映像を見た日本人の友人から行かない方が好いのではと薦められたことは何度かありましたが、中国人から言われたのは初めてのことでした。

先週、デモは中国の50以上の都市で起きたということですが、日本の報道によれば、普通に抗議活動が行われたところがあれば、日系デパートに略奪に入ったり日本の工場や日本車販売店に放火したりするところがあったりと地域差がはっきりしていたようです。
恐らく中国政府としては、日本関連の施設に投石したりガラスを割る程度のことは容認し、むしろその映像が流れることが尖閣は中国の領土だとの民意を世界に向けて発進しようとさえ考えていたようにも見えます。
ただ、無秩序な略奪や放火の場面も報道されてしまい、やはり中国はこういう国なのだと世界に再認識させたのは大誤算だったことでしょう。

土日に見た報道番組等では、抑制の効かなくなったこの状況こそ中国の一党独裁体制の崩壊の前兆だというものがありました。
だとすれば、それはそれで日本人の立場としてもデモを黙認したくなりますが、そんなに生易しいものなのでしょうか。
天安門の時のように銃口を向け戦車を出動すれば、丸腰の彼らにできることはありません。
当然、それらも世界に伝わり企業の撤退や経済封鎖などの制裁措置が発動されるでしょうが、天安門の時代とは違って国内の経済はずっと成熟しているので孤立したって怖いものなしと考えるでしょう。

民衆の側でもそんなことは分かり切っています。
暴動で民主化が達成できるなら、アラブの春の波に乗ってそういう動きが見えなければおかしい。
中国では、改革開放後に沿岸部を中心に中産階級が膨張していますが、ようやく人間らしいレベルの生活ができるようになった人たちが望みの薄い民主活動で今の暮らしを台無しにしてしまうリスクを負うはずもなく、活動が貧困層以上に広がらない構造になっています。

政治のことについて、ブログには書かない方針ですし、これ以上のことは素人のわたしに分かることはありません。
日本政府があまり多くを語らないのは仕方ないのかも知れませんが、マスコミが事実を伝えるだけで素人意見しか出さないのは看過できません。
いずれも、水面下ではきちんと役割を果たしつつあるということを期待したいと思います。

さて、作例は帰りの鎌倉駅売店。
客がいて何か探している風ですが、売り子さんは携帯に夢中でまったく我関せずです。
この姿、中国ではよく目にするのですが、日本でも普通になりつつあるのでしょうか。
露光の関係で、日本の売店の写真に中国人の店員を切り貼りしているように見えるかも知れませんが、もちろんそんなことはやっておりません。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/16 Sun

太陽看不見

M8/Doppel Anastigmat Ser.III 90mmF6.8
カメラ・ストラップが42000円、1本差しのペンケースが45000円、こんなアクセサリーが好評なのだそうです。
一般に言えばカメラや万年筆本体よりも高いアクセサリーです。
見れば、こだわりの厳選素材でひとつひとつ手作りした最高級品とあります。
ここまで良いものはまったく不要ですし、仮に入手したとしてもレンズやインクを取り替えたのとは違い、写りや字を変えることはできないでしょう。

あれほど高価ならいらないけれど、自分の使い勝手にあったモノが欲しいと考えて行きついたのが地元にあったレザークラフトの店でした。
オーダーメイドで小型の万年筆が4本入れられながら胸ポケットに収まるコンパクトなペンケースを作ってもらいました。
超高級仕様ではありませんが、わたしの趣味を見抜いたかのようなアンティーク調はひと目で気に入りましたし、値段も既製品の1本差しの半分以下です。

続いて頼んだのは、レリーズボタンでした。
カメラを首から提げるよりも手にストラップをグルグルとまくことの多いわたしは、ストラップは革よりも組み紐タイプが愛用品です。
レザークラフトは奥さんが、シルバークラフトは旦那さんが製作するこの店なので、今度は旦那さんにレリーズボタンを作ってもらったのでした。
トレードマークの中将姫の横顔をデザインしてもらい、これ以上は考えられないできになっていると思っています。

彼らはそう思っていないかも知れませんが、わたしにとってふたりは大切な友人のような存在になりました。
ふたりとも高い技術とアイディアを持っていながら謙虚に仕事に取り組む職人気質なところが尊敬に値しますし、なにより静かでやわらかな人柄に親しみを感ぜずにいられません。
次はレンズケースか思い切ってカメラバッグをと考えていたところ、壊れかけた財布をオーダーすることになりました。
ちょうど訳あって藤沢から鎌倉へ店舗を移転すると聞いたので、彼らの船出を祝う意味も込めたのです。

店は、鎌倉駅から徒歩10分ほど、醜悪な小町通りの反対側の鎌倉らしさのある御成通りを南下した江の電の和田塚駅のほど近くにありました。
新築マンション1階のずいぶん立派な店だったので驚かされました。
店の左側の机を配したスペースはふたりの工房になっていて、ドイツの地方都市の小さな通りにあるマイスターの店を連想させます。
きっと彼らの理想の店を手に入れたということなのでしょう。

近くには同様に若き職人がおのれの腕を信じて始めた店や刀剣店の老舗などの伝統的な店もあって、例えば昨日の作例は、すぐ近くの家具をリフォームして販売している店です。
革と銀を扱う友人の店のすぐ近くに木の製品を扱う店があるというのは、とてもいいバランスです。

そして、今日の作例は、店からさらに10分ほど歩いて着いた由比ヶ浜の海岸です。
夕日を楽しもうと途中でビールを買って砂浜に腰を下ろしたのですが、残念ながら厚い雲に覆われて海を真っ赤に染めるようなシーンは見られませんでした。
代わって見られたのは、アメリカ人の学生でしょうか、初めて海に入ったと思わせるような小さな波にも大はしゃぎするとても明るいグループです。
黄昏時に泳いでいるのは彼らだけでしたが、そんな若い彼らこそが鎌倉の魅力を知ってここまで来ていたのではと思わせてくれました。
【M8/Doppel Anastigmat Ser.III 90mmF6.8 F6.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/15 Sat

皮的銭包

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
鎌倉へ出掛けたもうひとつの目的は、財布を取りに行くことでした。
ボロボロになった財布に見切りをつけて、革製品をハンドメイドする友人にオーダーしたのです。
これまで財布は2~3年でダメになる消耗品だと考えていたので、いつも外国を訪れたときに安物を買っては、何年かしてライニングが切れたりとかステッチがほつれるとかしたら、次の旅でまた安物を買って現地で取り換えるという財布のリレーのようなことを社会人になってからずっと続けていました。

物価の安い中国はもちろん、韓国の革製品市場や、以前はよく歩いたヨーロッパ各地でも財布は安く売られていて、自分のおみやげにもちょうどよく、帰国してから物を買うたびに財布を取り出してはそのときの旅を思い出すことができました。
国によってお札の大きさが違うので、財布のサイズも変わってくるのですが、だいたいが日本円には少し大きすぎて使いづらいところもけっこう気に入る要素だったりします。

覚えているものでは、ウィーン、バルセロナ、チェスキークロムロフ、ソウルあたりで買っています。
3年前ウィーンの露店で買った財布がダメになって来たので、物価が安かったバルセロナに行ったときデパートで新しいのを買い直し、ランチをとった店でお金やカードを入れ替えて、ウィーンの財布はグエル公園のゴミ箱に捨てるという具合です。
これなんか10年以上前のだいぶ古い話ですが、案外と記憶しているものですね。

ここ3代くらいは中国で買ったものだと思いますが、この前まで使っていたものを除けば、それらがどこで買ったどんな財布だったかまったく覚えていません。
ヨーロッパへはすべて旅したのですが、中国へはそうでない場合が多いので、記憶に残ることはないということのようです。
もっとも、いまヨーロッパに行って安く売られる無銘の財布の多くは中国製になっているのかも知れません。

さて、革職人の友人には、昨年、ペンケースを作ってもらいました。
その手作り感のすばらしさがたいへん気に入ったのですが、その友人の薦めで求めたレザーバルサムという革のトリートメントクリームを塗布すると革の光沢に独特の深みが出て、このバルサムを使うたびにケースへの愛着が増
していきます。
そうやって使っていけば、財布も一生モノですよとうながされ、わたしも2~3年スパンの財布使い捨てライフを止めて、生涯お付き合いできる財布を持つという決断をしたのでした。

ライカレンズに例えれば、7~8年前に買ったズミタールよりは高く、ニッケル・ズマールよりは安かったと言えば、財布のオーダー料金が想像つくでしょうか。
今まで買ってきた財布の十倍以上の価格ですが、オーダー財布は、4万円、5万円というものが普通にあって、それらと比べればずっと良心的な、それこそ財布に優しい値段です。
問題は、肝心の所持金の方がその入れ物の価格よりも少ないということです。

【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/14 Fri

第三次

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
今年の夏は暑かった、いや、まだまだ全然暑いですね。
この暑さはCO2排出とは無関係ではないと思うのですが、原発ゼロ計画でさらに悪化することはないのでしょうか。
火力発電は悪だとあれだけ言っていたのに、原発の事故によって救世主扱いではムシが好すぎます。
デモの声の大きさに屈するのではなく、すべてのデータを全国民に向けて発信してくれなくては、判断も何もできません。

いや、こんなこと書くのではなかったです。
夜になっても暑いままでしょぼいブログ更新のためPCに向かっていると、ビールが飲みたくなるのは仕方ないところです。
貧乏なわたしは例えばライカのアクセサリーなどにサードパーティ製を愛用していますが、ビールの方もサードが付くヤツを特売で1本あたり100円で買ってきて愛飲しています。

ビールでもサ第3のビールでも同じだと思うのですが、最近気付いたことがあります。
缶ビールは缶のまま飲む方が、夏場は、旨く感じられるということです。
かつてビールの注ぎ方というのが巷に流布して、最初ゆっくり注いで後から1/5くらい泡が立つようにすれば旨さを閉じ込める役割もしてくれる等々の説明を聞かされました。
信心深いわたしは盲信して、そのとおり実践していました。

確かにこれは科学的な根拠を持つビールの旨さを最大限に引き出す飲み方なのでしょう。
ただ、わたしの感覚では、それほど冷えていないビールをゆっくり味わいながら飲むヨーロッパ式で生きてくる飲み方なのではないかと思います。
暑い中求めるビールは、缶ビールをぐっと傾けてさっと飲む方が、缶のなかで液体が一気に流されることで炭酸が喉や口中を刺激するので、冷たさと相まって一瞬の快感をもたらしてくれます。
グラスやマグではこぼれてしまって無理で、缶だからこそできる芸当です。

ただ、これはビールではなくビールタイプ飲料でこそできることなのかも知れません。
単価が倍以上のビールではもったいない飲み方かも知れないですし、わたしでもときどき飲むプレミアムビールでは、グラスに注いでちびちび味わうようにしています。
あるいは、大型のワイングラスで飲むとプレミアムらしさをより引き出せるのかなとも思っています。
ただ、そろそろビールや第3のビールの消費量が減ってくるようになってくれる方がもっと嬉しいですが。

さて、今日の作例ですが、しばしば登場する鶴岡八幡宮の結婚式です。
いつもと違うのは、急に大粒の雨が落ちてきて、新郎新婦に傘が差し出されたことです。
伝統を重んじる八幡さまでコウモリ傘のはずがありません、和傘はそれだけで絵になるのだなあと気付かされます。
ここでは、その和傘は引き立て役で、それ以上に効いているのが背後で少し心配そうに空を見上げる女性です。
雨はしようがないとしても、暗雲が立ち込めていないか気になったのでしょう。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/13 Thu

受動体

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
北方4島も含めて、尖閣、竹島と領土問題が毎日のニュースのトップで扱われるなど、これほど話題になったことがかつてあったでしょうか。
政治問題、領土問題に関心が高い方を除いて、わたしはもちろん、ほとんどの人にとって日常の意識にはまったくなかったはずです。
少なくとも、いまから1~2年前までは。

それが急遽、ふだんの関心事になったのは何故かといえば、日本政府が領土について問題にしたからではなく、マスコミがこれはたいへんだと取りあげたからでもないと思います。
その反対側にこそ理由があるのではと気付きました。
つまりは、メドベージェフが国後島に上陸したからであり、中国人船長が海上保安庁の船に体当たりしたり香港人活動家が尖閣に上陸したからであり、李大統領が竹島に上陸したうえに天皇は謝罪せよとのたもうたからであり、さらにはそれに対して日本政府は異議をとなえるだけで、ほとんど対抗策をとれなかったように見えたからです。

メドベージェフが立て続けに北方領土を訪れて領土を手放せば国は滅びるというニュースを見た日本人のほとんどは、なるほどそのとおりだとは思わず、4島を奪われた経緯を知ってロシアに対する怒りを覚え、北方領土という言葉とセットで彼の特異な顔とお前らを滅ぼしてやれという感情が記憶に刻んだのです。
尖閣でも同様で釈放されて英雄気取りで帰国した漁船の船長や活動家の不細工な髭面、尖閣の中国側ニュースとともに必ず流れる強い口調の洪磊報道官(わたしは名前を覚えてしまいました…)のいずれもが、尖閣はまぎれもなく日本領土だ一歩も譲れぬという気持ちをより強固にさせます。
竹島に至っては、李大統領の行動と談話が日本人の忍耐の一線を超えていただけに、これはもう撮り返しのつかない感情を植え付けてしまいました。

わたしが言いたいのは、こんな政治的なことではありません。
マスコミや政府がどんなに声高らかに訴えても、日本人の気持ちを領土問題においてひとつにすることは多分できなかっただろうということです。
自らの利害やら思想やら、いずれにしても良かけと思った行動が、相手国の国民の気持ちを意図せぬところでひとつにしてしまうのだということに、遅ればせながら気付いたというだけのことです。

日本人に領土の歴史を学ばせてくれ、国民感情をひとつにさせてくれ、あらためて国家にとって領土問題がいかに大切なことかと教えてくれた、彼らには感謝すべきかも知れません。
同時に、感情的な行動は相手を一枚岩にするだけでかえってマイナスなのだということを体験的に学んだと思うのです。
一方で、近隣国の多くの人は自己主張するばかりで、その先のことに気付いていません。
アクションを起こさないことが何も行動をしないことと同義ではなく、何も動かないことが最良の行動になりうると分かっていて、むしろこんな時は水面下で行動すべきと理解できるだけの知恵がどこよりもこの日本にあるのではと思えて来ました。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/12 Wed

毎個月1台

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
ここのところ新しいレンズがまったく入手できていません。
ほんの何ヶ月か前まで、毎月複数のレンズを買うような生活だったので、ポッカリ穴が空いてしまつたような虚ろな気がします。
しかし、よく考えてみれば、今までがあきらかに異常だったのであって、ようやくいま更生の道を進んでいるのかも知れません。

レンズ購入に関して唯一の例外が、今回も使用しているフロロ・エクターです。
ただ、このレンズは前にも書いたとおりで、knpmさんから厚意で譲っていただいたものです。
一般的な入手経路からの購入となると、どのレンズが最後だったか思い出せないくらいになっています。
フロロを除くと、かれこれ3ヶ月は新規購入なしということのようです。

はっきり言えるのは、6月にマクロ・プラズマートを奇跡的ともいえる格安で購入したとき以降、ほとんど、あるいはまったく買っていない状況になっているということです。
幸運にも安くマクロ・プラズマートを手にしたのと引き換えに、レンズ運を失ってしまったようです。
そう言えば、そのマクロも、訳あってksmtさんに頼んで代理購入してもらったものでしたっけ。

レンズ購入については、つい先日、レンズ千夜一夜のSha-sindbadさんが、ニューレンズは月1本と決めています、とポリシーを宣言されていました。
月1本でも、一般的に言えば多いくらいですが、その潔い姿勢はわたしも見習うべきでした。
最近では、ヘクトール2.8cmを市価の半額以下で入手されたとのことで、このレンズはクモリ玉が多いだけにそんなレンズかと思えば、たいへんな美品のようでとてもシャープな写りです。

2.8cmヘクトールは不人気のため、5~6万円くらいが相場かと思いますが、わたしはニッケルのものを見つけ出したせいで、その倍近くで購入しています。
しかし、初期の製造ということで、描写には違いがありそうで、こってり感ではずっと勝っているように思います。
もし機会があれば、また関西を訪問してSha-sindbadさんとヘクトール対決でもできたらなどと考えています。
レンズ購入が減った分、そのチャンスは確実に増えているはずですし。

さて、今日の作例も円覚寺からです。
ほぼ最短撮影距離の90センチで撮影してボケを見てみました。
昨日も書いたとおり、なにしろ人がいないので、こんな作例を撮るにも意外なほどに苦労しています。
彼らが遠くに現れてから、ずっとあの位置を通るだろうからと構図を決めて構えていたのですが、いざ近づくと予想に反して反対側のルートを歩いてきたからです。
本来なら反対側の扉の彫刻を撮るはずだったのでした。
咄嗟に撮ったこの扉、龍の顔がはっきり写っているように見えてアップしたのですが、よく見るとお尻の方だったようですね。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2012/09/11 Tue

早上下雨

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
関東地方は、先週日曜と先週中にかなりの雨があって気温が下がりました。
これで秋の気配が感じられるようになるかと期待されましたが、残念ながら、今日あたりはまだ猛暑が続いています。
なかなかまだ積極的に撮影に出て行くという環境ではありません。
しかし、先々週の土曜日は、午前中激しい雨が降ったため、お昼になって雨が上がっても思いのほか涼しく、これは散歩の絶好のチャンスと外に飛び出したのでした。

決断したのが2時過ぎでは、遠くまでは出られません。
ちょうど先々月に財布をオーダーしていて、できたとの連絡も受けていたので、取りに行きがてら鎌倉まで行くことにしました。
なんだかここのところ中国へ行って、その合い間に横浜か鎌倉へ行ってと定型化してしまってますが、それぞれの行き先ではそれなりにまだ見ぬ道を歩くなどの努力はしています。

レンズは、広州から付けっ放しになっているフロロ・エクターです。
けっして手抜きという訳ではなく、kinoplasmatさんが同じレンズの谷中の写真を出されていたので、刺激されての続投としました。
条件によってさまざまな表情を見せるセンシティヴレンズを、もっともっと楽しみたいという趣向です。

大船駅から横須賀線に乗った時、さて、今日は鎌倉のどこを歩こうかと考えましたが、すでに3時を過ぎていますのでいちばんオーソドックスなパターンで無難に行こうと思いました。
いつもの円覚寺です。
いつもと違うのは時間がだいぶ遅いということと、そのためか朝の大雨のせいか、参観者が極端に少ないということでした。
すれ違った人、見かけた人は十数名というところです。
いつもは、入り口ですでに20人以上の人をかき分けてという感じなのでとんでもなく少ないですし、人物を取り入れた作例をあげている自分としては、見かけた人すべてを撮影したといっても過言ではないくらいです。

今回、初めて見た植木屋さんですが、考えてみれば、これだけ広い境内で緑を大切にする円覚寺なのでこれまで出会わなかったことの方が不思議だったというべきかも知れません。
そして、フロロ・エクターが見せたこの描写、まるで望遠レンズのような写りですが、こんなのも初めて見たように思います。
午前中来ることが多い円覚寺で、いつもと光線の向きが逆なのを含めて、いきなり新鮮な気持ちで散策がスタートしました。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/10 Mon

広州百年老店

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
2週間にわたった広州ショートトリップの最終回です。
深圳からなので広州までショートトリップとしましたが、やはり中国までショートというのはヘンなので、フロロ・エクターの旅の最終回と訂正したいと思います。
フロロ・エクター自体はお気に入りレンズになりましたので、先日もまた使わせていただきましたが。

昨日も書いたとおり、沙面から歩道橋を歩いて幹線道路を超えるとオールド広州の町並みが広がります。
それは1階が小さな商店で2階が住宅になった古い建物が並んだ町並みで、道路と歩道の境界に大きな広葉樹がずらっと植えられていて強い日差しを遮っていますが、昼日中から暗い不思議さが気になります。
沙面から10分も北に向かって進んで行くと、上下九歩行街という東西に歩行者天国二なった通りにぶつかります。
ここが広州一の繁華街と言えるエリアになります。

ここも戦前からの町並みが続いていますが、街路樹ではなく騎楼と呼ばれる広東や台湾などでよく見られるアーケードのような歩道が太陽や雨から歩行者を守ってくれています。
一キロ近くある通りには、もともとは古い店舗が並んでいたはずですが、広州でいちばん若者が集まるところとなってはどんどんと店の入れ替えがあったようで、ほとんどがファッション関係の安売り店のような騒がしい店ばかりになってしまっています。
そうなれば、ますます若い人ばかりがぞろぞろと歩く渋谷・原宿のようなところで、せっかくの古い町並みがちょっともったいないなと観光客には思えてしまうところです。

ただ、レストランは老舗ががんばっています。
そのひとつは有名な広州酒家で、食在広東という有名な表語をかかげていますが、今ではなんと日本語でも食は広東に在りと看板に書かれていて、これはかえって興醒めです。
今回は外観だけ見て、そのままスルーしました。

もうひとつの名店は、陶陶居です。
こちらは孫文をはじめとした名士たちが足繁く通った店としてよく知られています。
改装を重ねていて当時とはだいぶ様子が違うのでしょうが、例えば案内された四階には室内庭園のような空間や広東風の意匠に囲まれていて、かつてを偲ぶことは可能だと思います。
訪れたのが日曜日ということもあって家族連れ客が多く、老人たちを中心に一家揃って賑やかに食事を楽しむさまは、まさに当時の食事風景そのものに見えます。

ただ、以前からそうだったのか、夜は高級レストランで、わたしはリーズナブルなものばかりオーダーしたので2000円弱で済ませられましたが、うっかり海鮮など頼もうものならひとりあたり3000円以上必要で、広東料理やオーダー法に通じていないと敷居の高い店です。
その証拠といえるか分かりませんが、ウェイトレスたちはチャイナドレスではなく一般的な制服を着ているにも関わらず、なぜかスカートはチャイナドレス風にサイドにスリットが入っていて伝統を誇示するかのようでした。

では、この店は、中国庶民にとって高嶺の花かと言えばけっしてそうでもないのは、夜以外はご存じの飲茶が楽しめるからです。
他店からみれば少し高めの点心も、香港よりはずっと安いですし、日本とは比べられない値段なのは言うまでもありません。
だからランチにお薦めと言いたいところですが、以前、土曜に訪れた時は大混雑で座席がまったく空いておらず、ここでの食事を断念しましたので、早い時間か3時くらいに行かなければどうにもなりません。
なにしろ早い者勝ちなので、現地人との競争でまったく座席をとれないのです。

安価なものでも食事は美味で、十二分に満足して深圳への帰途に向かえました。
ただ気をつけたいのは、四川料理などは広東風アレンジで辛さがほとんどなく、まったく物足りなく感じることです。
これは沙面のイタリアンレストランでむかし食べたスパゲティがうどん風やわらか麺でがっかりだったことと共通ですね。
ローマに行ったらローマにんのようにふるまう必要はないと思いますが、その土地の食べ物を食べるべきというのは旅の鉄則だということです。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2012/09/09 Sun

歩行橋上

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
英仏租界の沙面は広い広州にあってその一画のみが不思議な空間を形成しています。
欧米のどこかの町が引っ越してきたかのようですが、大きな建築物が並んでいるので、活気のある町というよりはアパートが並んだ住宅街か官庁街のように見えます。
大きな道路を挟んで反対側はオールド広州の町並みが広がっているので、道路の長い歩道橋は別世界につながっているかのようです。

沙面は確かにすばらしいところですが、この典型的オールド広州から入ってこそ意味があると言えるかも知れません。
沙面そのものはヨーロッパに出掛けてみれば平凡な風景だからです。
現地で撮影した沙面の写真を見ると西洋的な町並みの中に幸福そうな中国人がいますが、それはヨーロッパに行って現地を観光する中国人を撮ったものと変わるところがないような気がしてしまいます。

もう1枚くらいこれぞ沙面という作例を出すべきだったかなとも考えたのですが、それは以前にも出したことがありますし、今回は少し進んで先ほど書いたオールド広州と沙面を結ぶ歩道橋とします。
西洋の町並みに中国人ではなく、中国っぽい雰囲気のなかに西洋人と逆を行かせてもらいます。
広州と英仏がクロスする空間としては、ごく普通のことなのだとも思いますが。

ふたりが物色しているのはアクセサリーのようですが、驚くことに対応する地元のおばさんが"This one is ten yuan"などといちおうの英語を駆使しているではないですか。
やはりこの歩道橋は特別な空間だったのですね。
中国でここ以外に露天商のおばちゃんが英語を使うなんてとても考えられません。

露天営業は基本的に禁止されているはずで、警察が来るや慌てて売りモノをまとめて走り去る商売人の姿を見ることが時々あります。
警察も見て見ぬふりとまではいきませんが、積極的に取り締まる気はないらしく、遠くからゆっくりやってきては彼らが逃げ去った後でその場で露天は開かれていないという確認をしてそのまま歩いていきます。
法律上は問題ありだが、こういう商いをしているということは生活が厳しいのだろうから、検挙はしないが世間体もあって見回りはしてますよとやっているのでしょう。

真剣に取り締まるのであれば、歩道橋なんて両側から挟みうちにすれば簡単に一網打尽です。
いや、ここの方が見晴らしがいいので、警官が近付けばすぐに逃げられるということなのかも知れません。
あるいは、法律は路上の商売を禁止しているが、歩道橋上は路上ではないという抜け道があって警察も手出しできないとかあるのか。
かつてよく言った、上に政策あれば下に対策あり、ですね。

さすがに食べ物の屋台は歩道橋にまで上がって来れません。
屋台は屋台で周辺に何軒か出ています。
いかにも西方からやって来たという親父さんが、哈密瓜を切り売りしていたので、一切れ買いました。
新疆ウィグル自治区の楕円のメロンで、これがたいへん美味しいのです。
そういえば新疆は中国の西端でウィグル人はトルコ系ですから、この哈密瓜も中国と西洋を結ぶこの歩道橋と似たものだったわけです。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/08 Sat

日本的影響

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
小洲のバス停には教えられた番号のバスがなかなかやってきませんでした。
たまたま通りかかったタクシーにおよその価格を聞くと70元くらいと言うので、150元以上かかるだろうとの予想よりだいぶ安かったことでそのまま乗り込んでしまいました。
実際にはそれより安い60元で到着したのは、広州の中心部に近い沙面という町です。

広州には珠江という大河が流れていますが、それに面した一角は第二次大戦までイギリスとフランスの租界になっていて、かつての西洋建築が整然と並んだ町並みを形成しています。
西洋建築をクラシックホテルに改装して営業しているところが数軒あって2度ほど滞在したことがありました。
今回は、散策するだけですが、3年振りくらいに訪れてみることにしたのです。

沙面はもともとは河岸だったと思うのですが、租界になるにあたって周囲に運河を掘るように強引に島にして、地元民が立ち入れなくしてしまったようです。
もちろん今では誰でも入ることができますが、近隣のいかにも中国っぽい古びた町並みから、歩いて橋を渡ると西洋の世界が開けるという感覚は面白く、とくに広州の人に愛されているのが分かります。
公園を整備していますし、一部以外は車も入れないので、観光地としてはもちろん、地元の人も憩いを求めてやって来ているようです。

作例でそれを説明しようと思いますが、ひとつは、昨日のナイス体格ツーショットのマレーシアから来た一家のお母さんの写真です。
クアラルンプール~広州線という航空路線が開設されたそうで、家族揃って初の中国観光にやって来たそうです。
このふくよかな女性が銅像を見てママみたいだわと言いながら、ご主人に撮影してもらっていたのがユニークだったので、わたしも横からこっそり撮らせてもらいました。
中国の旅行は楽しいと言ってましたが、次はぜひ日本にも行きたいと旅を満喫の様子です。

今日の作例は、広州市民ですが、もちろん憩いに来たわけではありません。
彼女たちを数名の若きアマチュアカメラマンがポーズを要求しつつ撮影していました。
彼らにわたしも撮っていいかきくと、どうぞどうぞとのことで、撮影させてもらった1枚です。
お礼ついでに、中国でもこういう撮影会のようなことはよくあるのかと聞くと、リーダー格の青年から中国でも若者にはコスプレ愛好する人は多いと、コスプレは日本語そのままで中国語で回答してくれました。

そのやり取りを聞いていたモヤシのような青年が、あなたは日本人ですか、とたどたどしい日本語で聞いて来ます。
そうだと答えると、これはわたしたちの趣味です、とやはりはにかみ加減に言うので、日本語うまいですねと褒めると、わたしは日本の漫画が大好きで日本語を独学しましたと照れつつ説明してくれます。
すると、今度は××クンすごい、日本語できるのと、はやしたてます。
いままで地味な存在だった××クンは急に女の子ふたりにちやほやされ、顔を真っ赤に舞い上がってしまいました。

なんとも微笑ましい光景は、いま考えれば、尖閣にからんだ反日デモがあった同じ広州でのことです。
最近、日本のマスコミは、中国の若い世代は江沢民の反日教育を受けているので、問題が起こればすぐに反日デモに向かうのだ、その背景には物価がどんどん上昇しているのに賃金は据え置かれているという中国政府に対する不満のはけ口にしてるいと一律に説明しています。
言わば反日的不満分子で、中国政府はそんな連中が反政府活動を行わないよう神経をとがらせているし、若者の側でも政府にたてつけば御用となるのを承知しているので、反日行動によって双方がバランスをとっているというのは事実でしょう。

しかし、そんな連中は広い中国に住む若者にあって、ごく少数のマイノリティなのではないかとわたしには思えます。
中国の若者の大半は、デモに参加する時間があるなら少しでも働いて賃金を得たいと考えるか、コスプレの彼らのように自分のしたいことをするんだと考え、デモをしたところで何が変わるとも思っていない現実派だと思うのです。

では、なぜにマスコミはあんな風な報道しかできないのかと言えば、理由はいろいろと考えられるものの、主要な原因はこういうことだと思います。
フリージャーナリストの山本さんがシリアで亡くなった時に思ったのですが、マスコミの記者は危険な場所に踏みこむことなく行くのはフリーの人ばかりで、マスコミはその画像と客観的事実だけ使い、解説は現場を見ないで机の上で理屈を捏ねている人が考えているからなのではないかと。
ヨーロッパ経済のことやアメリカ大統領選のことなどは的確に解説できる日本のマスコミは、紛争地域のことや民主化をめざす反政府活動などはまったく皮相な部分しか見えてないのではと、最近、強く思うようになりました。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/07 Fri

他哥哥

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
ご自身のホームページにエクター52mmF1.5をアップしたとkinoplasmatさんから連絡がありました。
先日、長らくお休みしていたホームページ一時再立ち上げされて、エルノスター52mmF2をアップしたことはお伝えしました。
多忙のなかで、あえて再立ち上げしてアップしたこの2本は、どうしても紹介したかったkinoplasmatさんにとって思い入れの強いレンズなのではと思いました。

kinoplasmatさんのエクター52mmF1.5は、わたしのフロロ・エクター52mmF1.5と同一のレンズではないかと思われます。
スペックが同一であることはもちろん、2本を並べると前玉・後玉の径や曲率、ライトの反射に見えるレンズの構成などはまったく同じに見えます。
絞りがないという共通点もありました。

違いも、名前につく"Fluro"の文字だけではありません。
製造年は「エクター」の方が「フロロ」より1年早い1945年ですし、エクターにないコーティングですがフロロの方にはシアン系にシングルコートされています。
外観はエクターがクラシックなオールドレンズの雰囲気でかっこいいのに対して、フロロの方はやや産業レンズというかフィルムカメラ用のレンズとはやや一線を画したデザインです。

では、フロロの方が間接撮影用で、エクターの方は違う目的のレンズなのかと言えば、両者に絞りがない以上同目的のレンズで、目的をはっきり知らせるためにフロロの文字を入れるように変更したと考えるべきでしょう。
問題は、同時に硝材や設計などに変更が行われたか否かということです。
kinoplasmatさんのホームページの24枚の写真から、何か分かれば良いのですが…。

エクターにはレンズ内に若干の曇りがあるとのことで、なるほど、7、8、16、21枚目の脚立、電球、屋根などが滲んでいるのはその影響と言えそうです。
ただ、他のハイライトはそれほど滲みがなく、曇りの影響はそれほど大きくないというのがわたしの見立てです。
全体にフレアっぽい雰囲気などはフロロと同様のもので、これは曇りではなく、このレンズの球面収差が出ているのだろうと判断できるように思います。

発色がやや派手な印象なのはレンズではなくカメラによるものと思われ、それを除くと2本はやはりよく似た描写をしていると感じました。
気になるのは周辺がやや流れているところで、M8ではほとんど気にならなかったのが、フルサイズのM9だとずいぶん違うものなのですね。
もうひとつは、エクターの方が2線ボケの傾向が強いようですが、あるいは、kinoplasmatさんのボケへのこだわりを考えると、ボケの特徴が出やすい数メートルの撮影を多用されているようで、わたしも同様に撮れば2線傾向は同等になるかも知れません。

それにしても、なんと多様な表現を見せてくれるレンズでしょう。
1枚目の幻想的描写、6枚目の広角レンズのような表現、10枚目のとんでもない彼写界深度、11枚目の大暴れする後ろボケ、14枚目の線の細い精細な味わい、19枚目のすごく普通な感じ、23枚目のふんわり感…。
1本のレンズが、同じ開放なのに条件次第でさまざまに変化するさまは目を瞠らせるものがあります。
センシティブ派レンズと呼びたくなりました。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/06 Thu

杨桃不太好吃

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
3回目の訪問になる小洲の散策はもう手慣れたものです。
歩きながら、ここにこれがあったとか思い出しながら進んで行くことができます。
しかし、せっかく外国の片田舎まで出向いて、道を見知ってしまうというのも新鮮度でどうかなあという気がしなくもありません。
前回知り合いになった喫茶の店に顔を出してあいさつを交わしてから、残りの道は敢えて次回のためにとっておくことにして小洲を後にすることにしました。

喫茶の店主が、広州中心方面行のバス停と番号を教えてくれます。
公園を横切り、橋を渡ったところで民家の庭を突っ切って、ほんとうにこんな道でいいんだろうかと思ったところで大通りが見えて来ました。
かなりのショートカットだったと気付かされましたが、こんなルートを説明するのもわたしを身内と考えてくれたのだろうと思い直すことにします。

バス停近くに、果物を売る屋台が並んでいます。
小洲の周辺は果樹園が取り囲んでいて、前回訪れた時にマイカーの人たちが大挙して果樹園まわりに駐車していたのを思い出しました。
作例は、その屋台のおばちゃんですが、外来の人が車で乗り付けて買うというよりも、地元の人が通り際に手にとって安ければ買うといった感じのようでした。

手前の柑橘系フルーツにピントを合わせていますが、これは名称不明です。
おばちゃんの手にはバナナが、右に並んでいるのはスターフルーツです。
スターフルーツは、横に切ると金太郎飴のように星形があらわれる見た目に楽しい果物ですが、残念ながら味覚的にはいまひとつです。
気になる柑橘系フルーツを買って車のなかで食べてみようと思っていたのですが、このバナナのおばさんがねばっているうちにタクシーがやって来て、思いは果たせませんでした。

ついでに昨日の作例は、途中の公園での光景です。
小洲の美術学校の課外授業ではと思うのですが、これだけ生徒が何人もいながら、みんなが違う方向を向いてスケッチしているのがユニークでした。
普通、戸外のスケッチと言えば、みんなが同じモチーフに向かうものだと思うのですが。

おとといの作例に言及してなかったのでこちらも。
サファリスーツ(?)のおじさんが古本を手にしている風の絵ですが、これは古本ではなく、レトロ風のノートです。
ところどころ戦前のチャイナチックなイラストが入った赤表紙はハードカバーで、書かれているようにたったの10元(120円)で売られています。
ちょっと重くて荷物になるのは覚悟の上で、小洲来訪の思い出に1冊購入しました。
できれば次回からの旅のノートにしたいなあと考えています。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2012/09/05 Wed

成功物語

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
昨日の続きで、お茶屋さんのことを書き留めておきたいと思います。
この店に最初に入ってからもう6年にもなるようで、この間店主には少し変化が起きていたようです。
当時、まだ二十歳代半ばで少女のようだったのですが。

聞けば3年ほど前に同郷の男性と結婚し、今年になって子どもも誕生しました。
商売は好調で、店頭でもそこそこ売り上げがありますが、高級レストランや小売店に卸す売り上げの方がずっと大きいようです。
まさに順風満帆で表情にも自信が満ち溢れています。

鉄観音茶などウーロン茶系のお茶は価格の幅がかなり大きいのが特徴です。
中国の重さの単位では500グラムが1斤と呼ばれ、1斤単位で価格表示されますが、一般のレストランでタダで出てくるような普段飲みのものが3~40元/斤くらいからあるのに対し、たぶん企業の社長が接待に使うような最高級品は2000元~3000元/斤するものもめずらしくありません。
お茶は定価なんてありませんし、相場もあって無きが如しなので、好いお茶を作るか好い客がつけば、利益率は抜群に高くなります。
彼女は、その両方に恵まれたのでしょう。

長話しをしているうちに旦那さんが帰って来ました。
ひとめ見てああっと思ったのは、この男性は以前会ったことがあり、その時はお客さんだと思っていたのが実は旦那さんだったのだとやっと気付かされました。
彼は市内の印刷関連の会社に勤務しているとのことで、帰宅後、奥さんの仕事を手伝ったりしているそうです。
実家の両親も呼び寄せていて、子どもの面倒はまかせているとも言います。

もらった名刺を見ると両面印刷してあって、一方は普通の会社のそれですが、反対側にはなんとこのお茶屋さんの
名刺になっています。
日本ではちょっと考えられないですが、仕事で来客があったりするとこの名刺を差し出して、しっかり店の宣伝をするのだそうです。
このルートの注文はけっこうな額になると奥さんを前に自慢たらたらです。

自慢するにはもうひとつ訳もあって、仕事がうまくいきだした3年ほど前にマンションを購入し、昨年には念願のマイカーを手に入れました。
さらには、子どもができ、両親を呼び寄せ、復権の田舎から出てきてと、こんな幸福はないでしょう。
もちろん億万長者になったというようなすごい話が中国ではごろごろしていて、それに比べると平凡かも知れませんが、彼らの話は中国の若い世代の典型的なサクセスストーリーです。

中国にはかつてこのような日本でいうところの中産階級は皆無と言われてきました。
それが開放後、少しずつ増え始め、今ではかなりの数にのぼると言われます。
ようやく掴んだ幸福ですから、彼らがすべてことはそれを満喫することであって、そのむ安定が続くことだけを考えています。
ところが、どの世の中でもそうなのでしょうが、もっともっと金持ちになりたいと考える人とが出て来たり、そのために余計なことまでしてしまう輩が出てきてしまうのです。
車に付いていた他国の国旗を奪うとか。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/04 Tue

午後茶

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
今日は、フロロ・エクターとも小洲とも関係なく、お茶の話を少々いたします。
プーアル茶を飲みだしたことは、何度かここにも書いていましたが、もうかれこれ始めてから半年以上になりました。
その効果は絶大で、肥満ぎみだった体重は少しずつ減り始め、6キロほどの減量に成功しています。

この6キロでここのところ停滞してしまいましたが、先日、健康診断があって多くの数値が若干ながらも昨年より好い値に触れていました。
いずれもほんのわずかによくなっただけですが、中性脂肪は数値が半分になるという劇的改善です。
脂肪を洗い流すと言われるプーアル茶ですが、やはり数値的な裏付けができるとさらにしばらくは継続しなくてはなりません。

そこで、今回、久し振りに深圳の馴染みのお茶屋を訪ねてみました。
このお茶屋は福建省の安渓出身で、実家が鉄観音茶を栽培している農家なので好いお茶を売ってもらえる店です。
中国でお茶を買う場合、クズのお茶を高く買わされたり、もっとひどい場合にはポストハーヴェスト農薬をかけたお茶を売り付けられる可能性があるので、信用できるところ、少なくとも店の人といっしょに試飲しながら選べる店で買わないと生命の危険すらあるわけです。
その点でこの店は、説明が丁寧だったうえに、実家の畑はかなり高度のあるところにあって気温が低いためにもともと農薬を使う必要がないとの説明だったので、お茶を買うのはここと決めていました。

毎月のように深圳に行った時は足を向けていましたが、鉄観音のブームで価格が高騰してしまい自然と足が遠のいていました。
今回、恐らくは1年半ぶりに顔を出したことになります。

プーアル茶は雲南省のものなので仕入れ品ですが、安くて美味しいのがあると彼らも常飲しているものを試飲させてもらい気に入ったのでまずは購入しました。
ここへ来て鉄観音を飲まない手はないので、夏茶の中級くらいのもので好いものをといって出してもらったものが、久しぶりということもあってか美味しく感じられたので、これも買います。
彼らの自慢の鉄観音は、1回分8グラムずつその場で真空パックしてくれます。
大きなパックだと開封した瞬間に参加が始まることを考えるとたいへんありがたいことです。

1年前くらいからブームになっているお茶があると言います。
福建で有名な武夷山で紅茶を栽培していて、それが手軽に飲めるお茶としてたいへんな人気になっているとのこと。
なるほど、この紅茶も英国タイプよりも薄めに淹れて十分に上品な味が出て、中国茶のイメージとは違う新味のお茶として気に入りました。

プーアル茶、鉄観音、紅茶とそれぞれ2~3ヶ月飲む量という意識で、少量頼んだつもりでしたが、合わせると手提げ袋いっぱいくらいのけっこうな量になってしまいます。
戻って機内持ち込みサイズのスーツケースに詰めると、ほとんどスペースがなくなってしまいました。
お茶は体にいいし、大好きなのですが、なにしろ持ち運びがたいへんです。
軽いんですけれどね。

今までのプーアル茶が昨日で無くなって、今日、帰国後初めてこのお茶を飲みました。
プーアル茶独特のカビ臭さのようなクセがなくて、プーアル茶で初めてけっこういけるものなんだなと感じました。
同じプーアル茶でもフレッシュなものに変えたことで、停滞していた体重減少が復活するのではと淡い期待を抱いています。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/03 Mon

還有長鏡頭

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
Fluro Ektar と検索しても、52mmF1.5は見つからず、出てくるのはみな111mmF1.5です。
同じ名前で同じ明るさなので、やはり同じ間接撮影用レンズとみなすことができると思いますので、こちらは中判フィルムでレントゲン撮影するためのものなのでしょう。
そのためレンズの大きさはかなりのものです。
マイクロフォーサーズで撮影した遠景の作例がありましたが、わたしの52mmF1.5とは比べ物にならないほどフレアと滲みがあって、ソフトフォーカスレンズのような写りでした。

111mmの方はこうも違うのかと驚いて、さらに別の作例を探すとチェッキーさんたちのサイトのコダックのところに同レンズが出ていました。
5枚の作例があって、発色がおかしなものもありますが、シャープネスが安定していて52mmと同傾向のレンズと判断できます。
先の遠景の作例のレンズは、何か問題があるということでしょう。

チェッキーさんの方のサイトでは、オーナーの方が後群の放射能レンズが経年劣化で琥珀色になってしまっていると書かれています。
それが、発色に問題を起こしているかも知れませんし、レンズの色は黄色なのでそれを琥珀と見誤って劣化と表現されているのかも知れません。
すごく重たいレンズと書かれていて外へ持ち出すことがてぎなかったのか、すべて自宅内と思われる室内写真のため照明が色に影響したと考える方が自然です。

111mmの方のフロロ・エクターは、比較的数のあるレンズのようで、ところどころにこの名前を目にします。
ksmtさんからも、某所で売られてますよと教示いただきました。
52mmは他で見たこともないので明らかに111mmの方が製造数が多いのでしょうが、111mmはあまりに巨大な"Radioactive Lens"なので、欲しがる人もいなくて市場に見かけるということかも知れません。
マウント処理の問題はありますが、ぜひ手に入れられて、このレンズ独特の描写を楽しんでいただければと思います。

今日の作例は、52mmのこのレンズの特徴がよく出ていると言えます。
どこにピントが合っているのか分からない表現は、大口径標準レンズとは思えず、甘い広角レンズで撮ったかのようです。
間違って絞ったのではとの疑問も生じますが、あいにくこのレンズには絞りが付いてないので、開放で撮っているのは間違いありません。

ゆるやかな光線の中で妙に甘ったるい描写をするレンズで、前週使ったプリモプランにかなり近いのではとの期待を裏切られました。
製造年代がより新しく、枚数も多く使われているフロロ・エクターの方がプリモプランより甘いとは。
ボケも暴れがちなプリモプランが性格の少しきつい物事をはっきり言う姉で、フロロ・エクターの方はいつも柔和でおっとりした妹のようです。
シャープネスや解像力で上回っているので姉の方が優秀ということになるのでしょうが、オレは妹の方が好きだという人も多そうで、そんなところで姉妹は仲好くやっていけるのでしょう。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(1) | comment(0) | 2012/09/02 Sun

三姐妹鏡頭

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
今週、フロロ・エクターについて書いているとknpmさん、ksmtさんから相次いで連絡をいただきました。
knpmさんからは、レンズを譲ったことを気にせずにというメッセージとともに休止中だったホームページを限定的に復活させたことを伝えていただきました。
サイトには、エルノスター52mmF2の記事が新たにアップされていて、このレンズの魅力的外観とシャープな描写力を知ることができます。

ksmtさんからはフロロ・エクターの構成図を送っていただきました。
ksmtさんのサイトでは、最近入手されたロスのレンズが気になっています。
わたしもロスのダプレットレンズはもっていおり、恐らく同じレンズではないかと思われるからです。
焦点距離は違いますし、名前の刻印もksmtさんのが"ACTINIC DOUBLET"で、わたしのが"A DOUBLET"と若干事なりますが、作例を拝見するとこれがよく似ていて同レンズだと確信しました。
レンズに関する情報も記載されていたのにも感謝です。

さて、フロロ・エクターの構成ですが、昨日書いたとおり3群7枚の2群目3枚貼り合わせを2枚+1枚に分割したかたちと言えばそう言えなくはないものでした。
ただ、3群目の3枚の並びがゾナーとはまったく逆の凸凹凸になっていますし、前群貼り合わせの2枚目もゾナーでは両凸ですが、フロロ・エクターではメニスカスです。
これだとエルノスターの後群を3枚貼り合わせにしたと言った方が正しいのかも知れません。

わたしのもっているレンズではエルノスターではなく、プリモプランになります。
そしてゾナーとフロロ・エクターの3本を比較してみるとたいへん面白そうです。
この3本はいずれも52mmF1.5というスペックになるからです。
製造は、ゾナー、プリモプラン、フロロ・エクターの順番になるのがなんとも面白いです。

ルックスも性格も似ていながら、どこか雰囲気の違った三姉妹と呼びたくなります。
残念なのは、ゾナーのみがたいへんポピュラーで製造本数も多かったのに対し、プリモプラン(F1.5)はシネ用(コンタックスマウントもある?)、フロロ・エクターはレントゲン撮影用とメジャーなスティルカメラのステージには立てなかったことです。
ただそれは、後年になってそのレンズを見出したものに、新たな発見の喜びのチャンスを残しておいてくれたという見方もしうるわけですが。

さて、作例について、おとといのものから順に見て行きますと、真っ赤なワンピースの美女を見つけたので、スナップしたのですが、どうしたことか室内でも逆光のようにコントラストがぐんと下がってしまいました。
その分やわらかになって、貼り紙どおりの柔軟時光な描写です。
なかなか気を許せないところがあるいちばん下の妹らしいというところでしょうか。

昨日の作例は、暑さに木陰に座って休んでいたのですが、少し先で子犬を売っているおはざんがいました。
通りがかりの人はみんな注目はすれど、そのまま通り過ぎてしまいます。
彼らの目は、いくら狗食する中国でも旨そうと見ているわけではなく、かわいいと思って見ているのです。
唯一おばあさんだけが、犬よりもかわいい孫を抱いているからでしょう、まったく目もくれませんでした。

最後に今日の作例ですが、中国ではあまりめずらしくもない路上の床屋さんです。
面白かったのはモヒカン刈りにしていたことですが、これはどんな意味があるのか聞きそびれました。
前方の男がどいてくれなかったのでそのまま撮りましたが、右に写る橋は、当ブログ3回目の登場です。
小洲は3回目の訪問だと書きましたが、そのすべてでこの橋の写真は採用されているという、村の顔のような存在なのです。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/01 Sat
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