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太陽改鏡頭

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
今日も、レンズ話の続きになります。

手もとに宮崎さんによるレンズ改造移植カルテがあります。
レンズとともにknpmさんが手渡してくれたものですが、依頼先欄にはいつもあるわたしの名前ではなくknpmさんのフルネームが手書きされていて、カルテそのものに少しの重みを感じます。
レンズともども大切にしたいと思います。

宮崎さんの測定によれば、球面収差はやや過剰補正されています。
曲線がややマイナスに膨らんでおりますが、このパターンは、開放でフレアが出てコントラスト低め、解像力も膨らみ分高いとは言えないということになると思います。
もっぱら開放でレンズを使うわたしにとっては重要な情報です。

開放での評価は、コントラスト、解像力とも"good-"(グッドマイナス)とあまり芳しくなく、F2で"good+"、F2.8でようやく"very good"と改善しますが、球面収差からみればあきらかに高性能レンズとは言えません。
実際、作例を見れば、全体にフレアっぽくコントラストが低めなことがよく分かります。
また、ピントが外れたハイライトはかなり滲みがでて、全体にフワッとした画像を作ります。
柔らかさが原因か、わたしはこのレンズの立体感には物足りないものを感じました。

そのぶん、深度はF1.5としてはかなり深いように見えます。
ボケもおとなしいと言えます。
というより思い切って、ボケのきれいなレンズと評したいと思います。
中間距離のピントで後ろががさつくようですが、全般にやわらかく芯を残すケースが多いです。
周辺を見る限りでは、非点収差はあまり大きくないようです。

ところで、このレンズはやや黄色味がかっています。
コーティングではなく、いわゆるレアアースが原料の硝材が使われているようです。
放射線がわずかに出ているようですが、例えば同様のレンズであるスピードバンクロ75mmに比べると、画像がほとんど黄色くなっておらず、影響は小さいものと想像されます。

肝心のレンズ構成ですが、譲っていただく前はガウスタイプの変形だと信じていました。
エクター名の50mmクラスレンズのほとんどは、ガウス族ばかりだからです。
しかし、これ以上根拠のない思い込みもありません。
knpmさんは独自に調査されていて、これがガウスではなくゾナーであることを掴んでいました。
ただ、通常の3群7枚ではありません。
では、どんな構成だったでしょうか。

実は、それが思い出せないのです。
ゾナーの構成から、2群目を2枚1枚に分離したゾナーの変形、もしくは前群エルノスター後群ゾナーとも言える構成だったような気がするのですが、確信が持てません。
他に類例のない構成だったことは間違いないと思います。
唯一覚えているのは、ゾナーをもとにしたために焦点距離が若干延びて52mmになったのかも知れないなあと思ったということだけです。
そういえば、F1.5ゾナータイプの球面収差補正はどれも過剰補正型で、みなよく似ていますね。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(7) | comment(0) | 2012/08/31 Fri

X光線鏡頭

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
今日はレンズのことについて記したいと思います。
といっても、例によってこのレンズの詳細は一切合切が分かっていません。
ただ、分かることだけを推測をまじえて記載しておくことにします。

まず、レンズ名の刻印が"Kodak FLURO EKTAR f:1.5 52mm"と記載されています。
この52mm表記はいくつかの解釈が可能で、ライカ式の51.6mmを50mmとせずに小数点を出さない表記という可能性もありましたが、マウント改造した宮崎さんによれば正確に52mmが焦点距離ということでした。
これは、コンタックスと同じやや長めの焦点距離になります。

FLUROという単語の意味がよく分かりませんでした。
辞書に出ていませんが、釣り糸でフロロカーポンというのがあるので関連があるのかなあ程度のことだけです。
また、コダックとしては上級レンズに冠せられるEKTAR名ということを考えると、レンズの設計や硝材は一流であることが期待できます。

前オーナー(?)のknpmさんは独自に調査されて、このレンズが間接撮影用レンズだと教えてくれました。
このレンズヘッドには、ヘリコイドはもちろん絞りも付いていませんが、間接撮影には絞りが不要なのでそのことを裏付けていると思われます。
R-Serenarという間接撮影用レンズを所有していますが、これにも絞りはありませんでしたし、スペックも5cmF1.5なのでそっくりです。

ちなみに間接撮影についてですが、肺のレントゲン撮影は一般的にX線を体に当てて体に密着させた蛍光板に投影させますが、蛍光板に密着させた同サイズのフィルムに感光させるのが直接撮影と言われる一般的な方法で、蛍光板の像を離れた位置のカメラで撮影するのが間接撮影です。
当然、大きな画像が得られる直接撮影の方が有利ですが、35mmフィルムや中版が使える間接撮影もコスト面の優位性があります。

ksmtさんに教えていただいたのですが、間接撮影は戦争に大きな関わりがあるそうです。
兵士を大量に戦場へ送り込むのに、万一ひとりでも結核感染者がいれば輸送中に大勢に感染してたいへんな損失になってしまいます。
結核検査を行いたいのですが、すべてレントゲン撮影していては銀を使うフィルムではたいへんなコストと時間を要することになります。
そこで編み出されたのが、間接撮影による大量X線検査だったとのことです。
ただ、粒子の荒い当時の35mmフィルムで、ほんとうに結核感染を見抜けたかは疑問だと、ksmtさんも笑って話されていましたが。

レンズの製造番号は"EO"で始まっていて、コダックの場合これで製造年が1946年だと分かります。
第二次大戦は終わってますから、この場合は兵士のではなく民生用だったのかも知れません。
一方、R-Serenarの方は戦時中の製造で、これは実際に兵隊さんが一列に並んで、はい、撮ります、よし、はい次の方などと言いつつ結核診断用に使われていたのかも知れません。

ところで、この間接撮影は、戦後廃れてしまつたかといえばそんなことはなく、学校などで撮った集団検診などでは普通に使われているそうです。
フィルムの性能が向上したことがあるでしょうし、レンズ性能のアップもきっと貢献しているのでしょう。
機器はフジやコニカなどが主流なようですので、フジノンやヘキサノンなどが活躍していることと思われます。

間接撮影用だろうと分かったことが、もうひとつのヒントにもなりました。
辞書を繰り直すと、fluorometer(蛍光光度計)、fluoroscope(蛍光透視鏡)などという単語が見つかりました。
若干スペルが違いますが、X線撮影の蛍光板に通ずるものがあるので、これではないかとの憶測が強まります。
と書いたものの、今日は、推測ばかりで、レンズのことは何ひとつ分かっていないことだけが、この長々と書いた分から唯一分かったことになったということになりますでしょうか。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/30 Thu

太好看

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
小洲の方に話を戻すことにしましょう。
アクセスですが、小洲は広州市のかなり南にあって、深圳からですと今年開通した高速鉄道が比較的便利なことを前回の訪問で確認しています。
終点の広州南駅からタクシーでもよいですが、地下鉄に乗り換えて5駅ほどの南州まで出てからタクシーに乗ると時間で10分少々、料金20元と節約することができるので、今回もこの方法で向かいました。

村は、農村の一角に恐らく何百年も前に建設されたようで、往時は水路が発達していました。
かつては江南の水郷のような豊かさと美しさがあったことは、その面影から偲ぶことはできます。
しかし、古建築のざっと3/4以上が新しいものに建て替えられ、水路が干上がった現代では、ほとんど魅力に乏しい残滓となり果ててしまっていました。

それを偶然にも救ったのが、たまたま村に隣接してできた美術学校とさらにずっと後で比較的近くにできた大学エリアだったようです。
美術専攻の学生たちが古い空き家をギャラリーにし、自らの作品を販売したりすることで、独特のアーティスティックな村に変貌していきました。
彼らのセンスが優れていたのは、こんな辺鄙なところで高価な絵画を売っても商売にならないと理解していたことで、オリジナルのアクセサリーを安価に店頭に並べました。

そんな店が何軒かできると、近くの大学生の評判を呼び、講義の合間や週末のデートと若い人がどんどんと繰り出すことで村に活気が生まれます。
すると、その評判が内外に広がり、広州の中心への路線バスまで走るようになりました。
一気に発展しないところが、この村が他のメジャー古鎮と一線を画するところで、もともとの来訪者が学生ばかりなので、ここで商売して大金持ちになるということはまずないようです。
のんびりした、しかし野暮ったい中国にあってはなかなかにいけている雰囲気の店が、細々とがんばっているという村並みが形成されているのです。

さて、その小洲の作例についてですが、まずおとといのものは、「小館」と書かれたちいさなレストランです。
前に来た時にちょっと気になっていたので、今回、お昼に入ってみました。
Bistroとも書かれているので、お酒を出す高めの店かとも思ったのですが、ドリンクメニューは伝統茶のみ、料理も一律一皿120円と、もっぱら学生相手の店だと分かりました。
60歳くらいの男性が切り盛りしていたので帰り際に声をかけると、地元ではなく彼は湖南省から来たと意外なことを言います。
何でも、ここを訪れた息子がすっかり気に入り古民家を借りたので、引退した彼が見に行くとやはり気に入って、じゃあオレが店を見てやるからと始めたレストランなのだそうです。
村自体を気に入って来たものの、今では、若い人たちとの交流が楽しいと目尻が下がりっ放しでした。

昨日の作例は、半年前の訪問ではなかった陶芸の店です。
もちろん自らも制作するのですが、陶芸にチャレンジしてみませんかというのがウリのようでした。
なるほど、出来合いのものを売る店は何軒もありますが、作ることを体験できる店は他になさそうです。
次回、訪れたときにこの店は生き残っているか、興味深いところです。

最後に今日の作例ですが、いかにも美術村らしい似顔絵描きです。
どれどれと見せてもらって、ええっとびっくりしていません。
似ていないばかりか似顔絵が漫画のようですし、実物より全然かわいく描いていしまっています。
角度が悪くて絵は分かりにくいですが、描いてもらっているのに携帯操作に余念のない左側の女性かモデルです。
女性の似顔絵はリアルに描いてはいけないのは分かりますが、この様子では残念ながら、次回の訪問時に彼の姿を見つけることは難しいでしょう。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/29 Wed

鏡頭来歴的故事

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
自慢できることとは言えませんが、わたしの持っているレンズのほとんどはインターネットを介して購入しています。
恐らく、その過半数はネットオークションによるものでしょう。
ネットオークションは個人の出品も多いので個人取引と言えないわけではないのですが、今回使用したレンズは初めて個人の方から譲っていただいたレンズになります。
と言っても、これもネットオークションに出ていたもので、その入手の経緯がなかなかに奇異なものだったので、感謝の意味も込めてあらましを記録しておきたいと思います。

レンズ相場はガーンと上がってしまって、オークションですらレンズの入手は困難になっていると、ことあるごとに書いて来ましたが、例外もなくはありません。
そのひとつが、大量生産のアメリカのレンズです。
同じレンズで生産数が多いものが多いですし、違うレンズでも名前が同じで混乱させる要因になっているケースも多くあります。
そして何よりレンズに関する情報が全般に少ないのがアメリカのレンズです。

フロロという冠詞こそ付いていますが、このエクターレンズもF1.5という魅力的な高速のレンズヘッドですが、そのエクターというあふれかえるレンズ名のためか安い価格でオークションは推移していました。
久し振りに面白いレンズを安価に入手できそうな予感を感じます。
ちょうど予定のある日の朝の起床する時間帯にオークションが終了するので万全の態勢を整えていたのですが、どうしたわけか目覚ましが作動せず、慌てて起きた時にはすでにオークション終了してしまっていました。
しかも予想通り、かなり安価に落札されています。

過去に一度も見たことのない稀少レンズで、しかも個人的に蒐集に最も力を入れているF1.5レンズを、朝寝坊というなんともお粗末な理由で失ってしまいました。
正直、これはかなりこたえます。
ところが、そのショックが完全に癒えていない2週間ほど経ったある日、knpmさんとレンズの話をしていると、新たに入手したレンズにそのフロロエクター52mmをあげられたのでした。
ええっと驚いていて聞くと、やはりあのときのオークションで落札したのが、そのknpmさんだったのです。

knpmさんは、レンズの到着後、ちょっとした検査をおこない、すぐに宮崎さんにライカマウントへの改造を依頼していました。
その改造が成功してknpmさんに届いたとき、knpmさんは時間をとってわたしにレンズを手渡してくれました。
わたしにレンズを譲ってくれるという信じられないような話です。
特別の謝礼など不要でまったくの実費でゆずっていただきました。

いま思うに、寝坊して入札できなかったことで価格があまり上がることがなく、結果的にかなり安くライカマウントになったレンズを手に入れることができました。
何かの力がはたらいて携帯の目覚ましが作動せず、そのためかなり遠回りになってはしまいましたが、それでも運命の女神はほほ笑んでくれていたということでしょう。
一度失って、世界のどこへ運ばれたかも分からなかったレンズが、数奇な運命を辿るようにわたしの手許にやってきたのでした。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(1) | 2012/08/28 Tue

都用日本産品

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
まだ香港の活動家が尖閣諸島に不法上陸した余波が冷めやらない先週末、また、のこのこと中国の深圳に出掛けて来ました。
19日には深圳でもデモがあったようですし、滞在中の26日には隣の東莞でも反日デモがあったと報じられました。
香港の活動家がそうであったのにデモ参加者もニュースで見ると怖い眼をしていて、数日滞在の身にとってもあまりいい気持ちがしません。
ましてや、中国在住の方々のストレスは相当のものとご察しします。

19日のデモは、深圳の中心部の広場付近であったとのことで、そこで日本車(三菱の車だったようだとのこと)が襲われ、日本製品のボイコットを叫ぶ声が上がっていました。
ただ、よく言われているのは、デモで尖閣問題を主張するために参加したのはごくわずかで、給料の安さ、物価高騰、生活のきびしさに対する不満の捌け口として参加した人の方が圧倒的に多いということですので、日系企業の工場の多い深圳で日本製品不買運動は自分の首を締めるようなものですから、それほど真剣なものではなかったようです。

以前の同様の運動でもありましたが、日本製品NOを叫びながら、その様子を撮影している自分たちのビデオやカメラがみな日本製というのが実状です。
他人の車を壊す前に、あなた方の持っているカメラを自らの手で壊すべきなのにそうしないのが、実態をよくあらわしています。
今回出掛けた先ではたくさんの一眼レフやミラーレスを見ましたが、そのすべてが日本メーカーのものですので、日本製品ボイコットがまともにおこなわれたら中国の写真愛好家が真っ先に反対することになるのでしょう。

さて、26日は個人的に1日お休みだったので、そんな環境下でも呑気に向かったのが広州南部の小洲です。
小洲には今年の2月に入って来たばかりです。
深圳も8月には猛暑が予想され、厳しい移動のあるようなところまで行くことは断念し、確実に撮影できるところで、かつ、台風が台湾あたりにあるとニュースでやっていたので、万一の雨になっても撮影がなんとか継続できそうなところということでの選択になりました。

ふだんはそんなことまでは考えませんが、先月、台風で帰国の足止めを食ったことがありましたし、何よりも今回はレンズに気持ちを込める必要があったので、様子が分かるところへ出掛けて行ったということになります。
幸い、雨が降ることはなかったのですが、暑さはかなりこたえました。
それでもいつものこちらの8月に比べるとずいぶん凌ぎやすく感じたのは、東京があまりに暑いからでしょう。
実際、気温も湿度も体感も、広州より東京の方がずっと暑かったと思います。
いま、夜の11時だというのに、こんなにも暑い関東のはずれの自宅でそれを実感しているところです。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/27 Mon

冰雕刻

M8/Primoplan 5cmF1.5
すみだジャズの週の最後の作例もジャズとは関係ないものになってしまいました。
クラシックに比べればジャズの演奏はずっと撮影しやすいですし、野外なのでカメラはフリー状態です。
それでも演奏中に撮影していれば音楽を聴けなくなってしまうし、演奏家に失礼なのは間違いないので、ずっとカメラを構えているわけにもいきません。
そんな状況で撮り続けても、おなじような歌っていたり演奏していたりの写真が何枚も生まれるだけのように思えます。

音楽を聴く時は一生懸命聴いて、終わればイベントとしての周辺の様子をささっと撮るというスタンスが良いのでは思いました。
そもそも音楽と撮影の両立ということ自体が発想に無理があります。
さいわいジャズのことはよく分からないので、適度に聴いて楽しんだ余韻でさらに散策してレンズを向けるというのでわたしには十分でした。

さて、作例ですが、子どもたちが祈るように見つめる先では氷を電気のこぎりで切り刻んで、氷の彫刻に挑んでいるところです。
子どもにピントが来ていて肝心の彫刻は何を作っているのか分からんとお叱りを受けそうですが、この時点では、目の当たりに見たわたしにも何だか分からなかったのでお許しいただきたいと思います。
日にあたっているのにこんなにゆっくり作っていたら完成前に融けてなくなってしまうのではと心配になったし、氷の彫刻作成現場はけっして涼しくはないと気付いて、すぐこの場を去りました。

ジャズはどちらかと言えば夜の音楽と思ってましたし、これから少しずつ暑さもやわらいで盛り上がりも増すのではと思っていたのですが、小さなストリート会場などでは4時くらいに全演奏が終わって撤収するところが出てきました。
それでもメイン会場などではやはり人出がだいぶ増えてきていて、来た当初より自由に聴いたり撮影したりが困難になってもきました。
ほんとうにジャズが好きで楽しみに来ている人の濃度が増したようで、門外漢の居場所もなくなりつつあります。

エンディングまで聴いていたい気持ちもなくはなかったのですが、そろそろしおどきと感じました。
前に書いたように翌朝早くにサッカー観戦があるので、ふまり無理すると1週間こたえてしまうでしょう。
楽器を仕舞っている人、ステージを片づけている人にならって、わたしも撤収します。
錦糸町駅からは総武横須賀線に乗ればだいぶ近いのですが、定期券がきく新宿まわりでのんびりと。

最後に蛇足ですが、今回、プリモプランを持って来たのにはちょっとだけ意味があります。
友人のお心遣いによって1本のレンズをゆずっていただいたのですが、そのレンズがエルノスター型とゾナー型の中間のような構成で、もしかしたらプリモプランに近いかも知れないレンズタイプのものだったのです。
いま、正確な構成はすっかり忘れてしまっていて、3枚貼り合わせがあったような気もしているのですが、だとすればゾナー型により近いのですが、いずれにしてもズマリットのような構成を想像していたそのレンズが、ガウス族ではなくトリプレット=エルノスター=ゾナー族と知ってすごく得した気分になったりしました。
そこで、対抗レンズを予告編的に使おうと考えて、ゾナーはこの前使ったばかりだからと選択したのがプリモプランだったのです。
久し振りでしたが、やはりプリモプランは楽しいレンズで、いよいよ新しいレンズが楽しみになっています。
プリモプランやゾナーと同じF1.5のたいへん珍らしいレンズです。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/26 Sun

No Jazz No Life.

M8/Primoplan 5cmF1.5
野外ステージとかサッカーのリフティングとかウクレレ体験とか、あまりストリート・ジャズっぽくないですね。
ほんとうは演奏会場のほとんどはストリートと呼べる歩道脇のようなスペースだったので、あちらこちらと移動しながら多種多様の音楽を楽しませてもらっています。
ジャズでない音楽も多く演奏されていましたが、ストリートという名前に偽りはありません。

このストリート・ミュジックは当たると、このフェスティバルならではの良さを体感できます。
ゆったりした雰囲気が魅力のハワイアンと70年代アメリカンロックのライブに出合いましたが、いずれもわたしの心を豊かにしてもらえました。
同時間に30ヶ所ほどの会場で演奏が行われているので、小さなストリートライブにはあまり聴衆は集まらないのが現状です。

前述のふたつのライブでは集まったのは20人前後というところでしょうか。
やり取りを聞いていると、どうも半分くらいは家族かお知り合いかの身内のようでしたので、10人が外部からのリスナーというところでしょうか。
ところがそんなちっちゃなライブが、いや、小さいからこその親密感があったからこそか、演奏の送り手と受け手の一体感ある素敵な音楽が楽しめたのです。
音楽とは、本来、こういうものだというような。

ただ、こういう場というのは、なかなかブログ用の写真には不向きなようです。
アマチュア音楽家のひたむきな演奏姿は絵になりそうでいて、口を大きく空けた女性を正面からまっすぐにとらえた写真をたくさん撮ってもいずれもが同工異曲のようで、1日1枚スタイルのブログではあまりに特徴が出せませんでした。

むしろ気に入ったのは今日の作例の方で、暑さを避けるためかステージは建物影の小さな空間でそこは幅広の階段をうまい具合に客席に変えています。
こういう面白いシチュエーションは、プリモプランならではの作例に絶好で、客席をユニークなボケが包み込み、前ボケの滲みが全体をソフトに変化させます。

音楽もすばらしかったのですが、残念なことにわたしはトランペット、トロンボーンのようなブラス(金管楽器)が苦手で2曲ほど聞いて失礼させていただきました。
No Jazz No Life. ですが、わたしには、No Tranpets No going away. だったのですが。
いえいえレンズに関していえば、No Brass Lens No Life. というのがわたしのポリシーです。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/25 Sat

無克里里琴

M8/Primoplan 5cmF1.5
音楽祭と聞いてまず思い浮かぶのが、わたしにとってはバイロイトとかザルツブルクのそれです。
行ったことはないので詳しいことは何も知りませんが、音楽が生活の一部になったような限られた大人のための音楽祭というイメージです。
確か、コンサートホールへの入場にはドレスコードもあって、最低ネクタイと革靴の着用がなければ入り口で追い返されてしまうのではないかと思います。
モーツァルトやワーグナーの時代の伝統を今に伝えるのだということであれば、このようなスタイルも悪いことではないでしょう。

クラシックの伝統的な音楽祭でも、もっとラフなものだってあるようです。
ロンドン郊外で開かれるプロムスがそれで、以前NHKで放送されたものは野外のコンサートでしたが聴衆はもちろん、演奏家たちも普段着のような出で立ちで、熱い音楽を奏でていました。
入場料もかなり安く設定されているのではなかったかと思います。
こういうスタイルも好いですし、すみだストリート・ジャズ・フェスティバルはすべてがそういうカジュアルさを打ち出している点が共通しています。

音楽を気軽に聴けるというだけですばらしいことだと言えますが、子どもたちに音楽をより身近に感じてもらうためにはもつといい方法があります。
実際に楽器に触れてもらって音楽を奏でてもらうことです。
音楽祭でそこまではと思ってしまうところですが、ここにはありました。
ウクレレの体験演奏コーナーがあって、適切な指導でキラキラ星を弾けるようになっています。

ピアノにしても弦楽器にしても、レッスンに通えるたけの子どもたちばかりではありません。
多くは経済的、時間的に楽器を始めたくてもそれがてきないわけですし、それよりずっと多くの子どもは楽器に関心を持つ機会すらないままです。
この日のウクレレ体験が、将来の音楽家をひとりでも誕生させるとすれば、それはすばらしいことです。

写真と自分のことに置き換えても同じことが言えそうです。
確かに写真展に行って好い作品を鑑賞するのは楽しいですが、写真よりもレンズのことに興味がある自分としては、やはり好きなレンズを持って撮影して歩いている時間の方がより重要です。
これでは比較になってないか。

作例のレンズは、わたしの最愛の1本、プリモプランですが、今回も予想を裏切る結果を見せてくれます。
周辺を見ると、手前の木は割と手がたく描写してくれているのに、後方の木は非点収差がもろに出てすごい暴れっぷりと、複雑な味を見せてくれています。
中央のピントの合った部分は開放とは思えないほどシャープなのに、ピントが外れたハイライト部分はこれ見よがしに滲んでいます。
当然のことながら、どんな写真展に行ってもこんな写真を見ることはできません。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/24 Fri

亜州的歌姫

M8/Tele-Tessar k 18cmF6.3
韓国語では「~ます」「~です」の意味で語尾に「スミダ(スムニダ)と言うそうです。
だからというわけではないと思いますが、すみだストリート・ジャズ・フェスティバルでは韓国からのミュージシャンも参加していました。
真っ赤なドレスに誘われてステージ脇で聴いたのは、ソウル在住のジャズシンガー、パク・ラオンさんです。
ジャズボーカルの何が分かるわけではありませんが、かなり情熱がこもって聴こえセクシーな印象を受けました。
白昼よりも、夜、小さなライブハウスで聴きたい音楽のように思えます。

韓国と言えば、いろいろと摩擦が起こっているわけですが、彼女もそれをかなり気にしているようでした。
曲間のトークで、わたしたち音楽にかかわるものはそれを乗り越えていかなければいけないというようなことを述べていましたが、それはまったくそのとおりだと思います。
音楽や芸術、文化は政治とは別次元、もっといえば、政治なんかよりも上の次元に位置するものだと言っていいかも知れません。

立ち入りを禁じられた尖閣に勝手に上陸して香港活動家の真似をするかのように国旗を振りまわして得意になっている地方議員がいたり、国際司法裁判所への提訴など一顧の値すらないと言いながらその提訴について撤回する決議案を採択したりと滑稽と矛盾に満ちているようです。
国際問題、とりわけ領土問題などは、感情的になればなるほど解決から遠ざかるだけだと分かりそうなものですが…。

さて、テレ・テッサーと聞いて誰もが思い出す女性ヴォーカリストと言えば、テレテッサー・テン、ではなかった、テレサ・テンですね。
そんなことを書くためではなく、たまたま、テレサ・テンの曲が聴きたくなって先日CDを借りて、何回かなつかしく聴きました。

"つぐない""愛人""時の流れに身をまかせ"といったヒット曲は、わたしが高校生のときで、ほとんど聴いたことはありませんでしたが、そうとう流行ったからでしょうか、聴くとすぐにあの曲かと思い出されました。
テレサ・テンのディスコグラフィを見るとこれらの曲を歌って日本での人気が絶頂だった1980年代半ば以前に、1970年代の彼女の初期の活動があるようです。
さすがに80年代の曲の方が、少なくとも日本語がうまくなっています。

実は、数ヶ月前に車を運転しているときにFMから流れてきた曲が、何とも哀愁たっぷりで切ない感じの歌詞もよかったので、聞き逃したタイトルを確認すべくCDを借りたのです。
ほとんど忘れてしまっていますが、旅立ちがどうこうという内容だったような記憶があったので"空港"という曲ではないかとヤマをかけていたのですが、聴くとまったく違う曲で、第2候補の"夜のフェリーポート"も外れで、結局車の中で聴いた曲は入っていませんでした。

シングルカットされたのは30曲もあるようですが、これは全部聴いてみるしかないでしょう。
ムード歌謡というのでしょうか、アレンジがあまりに型に嵌まっていて聞き苦しいくらいにも感じますが、彼女の歌自体には不思議と魅力があります。
古くて野暮ったい写りだけど、暖かさや柔らかさが魅力のテレ・テッサーと、やはり通ずるところがあったと思いました。
【M8/Tele-Tessar K 18cmF6.3 F6.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tele-Tessar K 18cmF6.3 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/23 Thu

足球爵士

M8/Tele-Tessar k 18cmF6.3
すみだ・ストリート・ジャズ・フェスティバルという催しですが、町がジャズ一色に染まるということではありません。
国内はもとより世界中からジャズファンが集結するフェスティバルというのが理想形なのでしょうが、それよりも住民が参加できるイベントというのを目指しているということなのではないかと思います。

ジャズは好きだけど子どもがいてとか、ジャズには興味もないけど近場で面白そうなことをやっているからとか、そんな地元の人が集まれるような受け皿をつくるというのはいいアイディアです。
すみだという名前を冠するからには、マニアックな音楽祭をやっているだけではダメで、地域住民に理解を得られるような工夫が必要ということでしょう。

ジャズに関わる主催者にだって、ジャズをもっと広めたいという強い気持ちがあるでしょうから、何気なく聴きに来た人がジャズに関心を持つようになったり、親に手を引かれてやって来た子どもがステージを見て音楽を理解できないまでも、かっこいいと思って楽器を始めたりなどすそ野を広げることに貢献する可能性は大です。
ぜひ、この姿勢は通すべきでしょう。

作例は、フリースタイルフットボールという、ボールリフティングの妙技を見せるものですが、これはサーカスとかマジックと通ずるものがありますので、子どもから大人までみんな楽しめる競技でした。
ただ、動画ならばその楽しさは伝わりますが、1枚の写真ではいかんともしがたいものがあります。
彼らは、世界第2位になった名人に率いられたチームなので、なおのことそう感じました。

使用したレンズは、コンタックスマウントのテレ・テッサーK18cmF6.3で、ライカ・コンタックス・アダプターでM8に付けています。
先週のダラックに続いての望遠ですが、やはりダラック同様に後ピンで苦戦を強いられました。
距離計で合わせるとかなりの後ピンでそれから距離計がざっと1/20くらい近距離側にずれた位置で撮影するとなんとなく合った感じになります。

さすがに180mmレンズではこんなむいい加減な距離合わせでは、一枚でぴったりという訳にはいきません。
特におとといのような近距離では、ピントが合っていないのが目立ちます。
ただ、おとといのように運好く合ってしまうこともありますし、今日のような場合では、ボールか顔のどちらかにあっていればまあいいでしょうとシャッターを切ってどうやらボールにピントが来たというやり方もできるので、デジタルの場合はどうにかなるものです。

ノンコートの1930年代のレンズなので、このような半逆光はあまりに厳しい条件でした。
コントラストの低さは想定通りですが、ボケが二線のようなざわついたものになるのが意外です。
構成はテッサーと同様の3群4枚のはずですので、ボケの傾向も同じなのでしょうか。
このテレ・テッサーの後、ベルリン・オリンピック向けに同じ180mmのオリンピア・ゾナーが作られていますが、180mmではけっこう近くから撮ってご覧のような大きさですから、広い競技場では豆粒になってしまうでしょう。
当時のオリンピックでは、どこからどのくらいの距離で撮影していたのかなあと、少しだけ気になりました。
【M8/Tele-Tessar K 18cmF6.3 F6.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tele-Tessar K 18cmF6.3 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/22 Wed

太陽傘跳舞

M8/Tele-Tessar k 18cmF6.3
すみだ、と聞いて申し訳ないのですが、思いつくものがありません。
スカイツリーができたのが墨田区内のようだというのが分かりました。
春のうららの隅田川があったと思いつきましたが、どうも字が違うようです。

ジャズ・フェスティバルの最寄駅も錦糸町と聞いても違和感があります。
錦糸町って千葉県ではなかったっけ?
わたしにとって、山手線より東側は外国のようなもので、地名や土地勘がまったくなくなってしまうようです。
錦糸町にジャズを聴きに行くのは、ニューオリンズにジャズを聴きに行くのとそう大差ないできごとです。
ところが新宿から総武線に乗ると25分ほどで呆気なく着いてしまいました。
秋葉原のちょっと先という感じで案外近かったのですね。

駅を出るとすみだストリート・ジャズ・フェスティバルのテントが設置されていて、日程や会場、出演者のことなどが書かれた冊子を配布しています。
説明によれば会場は30以上もあるとのことで、どこに聴きにいったらよいのか分からないと困った顔をすると、近くの錦糸公園がメイン会場なのでまずはそちらへどうぞと教えてもらいます。

なるほど公園内にはメインステージと離れてもうひとつ緑のステージがあって、いずれも本格的なジャズが演奏されています。
ただ、これら野外ステージはいずれも太陽を遮るものが無くて、ほとんどの人が周辺の木陰に腰を下ろしたり寝そべったりして聴いています。
この緩い雰囲気はジャズのイメージとは違うかも知れませんが、こういうのもひとつの野外音楽の楽しみ方でしょう。

もちろん、熱心なファンは暑さと戦いながら演奏者の息使いが届かんという位置で聴いています。
より現実的なファンには、作例のように日傘の下で聴いたりというのもありのようです。
後ろで見ているとその傘がリズムに合わせて揺れていたりします。
夏の無料野外ライブならではの光景ですね。
【M8/Tele-Tessar K 18cmF6.3 F6.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tele-Tessar K 18cmF6.3 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/21 Tue

今週也去聴音楽

M8/Tele-Tessar k 18cmF6.3
今朝は予定通りの4時起きで、FCバルセロナ戦をテレビ観戦、今シーズンの開幕に臨みました。
内容ある大勝でしたのでまったく文句はありませんし、何より嬉しいニュースがありました。
昨年、横浜で左足を骨折したビジャが、途中出場で8ヶ月ぶりに公式戦に登場し、その左足で美しいゴールを決めたのです。

ピッチに入った瞬間にサポーターがスタンディングオベーションで再起を讃えたこと、何としてもゴールを取らせようとイニエスタが出したほとんどバックパスのような超マイナスのクロス、ゴール後ビジャがユニフォームを脱ぐとTシャツには彼の家族の写真とともに君たちがいなければ不可能だったとの文字がプリントされていたこと。
そのすべてが感動的でした。

また、この試合では、メッシ(Messi)、ビジャ(Villa)、ペドロ(Pedro)のMVP3トップ揃い踏みでゴールを決めたことが何より嬉しいことです。
なにしろ昨季は、メッシに得点が集中しすぎて、サイドからの攻撃に問題があったように見えました。
今季はどこからでも得点できるかたちである2010/11シーズンの形が再来することでしょう。
今年は38試合中、いくつのカードを見ることができるか、早起きでわたしも参戦します。


さて、先週の山手洋館コンサートがあまりによかったので、また聴きに行きたいと思っていたところ、早速週末にちょうどよい催しがありました。
すみだストリート・ジャズ・フェスティバルです。
ジャズはほとんど聴いたことがありませんが、ストリートというくらいですから入場無料でしょう。
露天の演奏なら撮影もしやすそうですし、こういう機会こそジャズに親しむチャンスです。

土曜に予定していましたが、朝から雷が鳴る天気で行くのをあきらめ、日曜の予定をすべて土曜に済ましたうえで、日曜にすみだを目指しました。
日曜は、好天に恵まれたのはよかったのですがものすごい暑さで、聴衆もきつかったですが、何よりミュージシャンには厳しいステージだったと思われます。

クラシックではどうにもならない野外の暑さでしたが、熱いジャズにとっては関係ないのでしょうか。
暑さに影響されるパフォーマンスというのは見かけなかったように思いますし、むしろ暑さをエネルギーにしたようなパワフルな演奏があちらこちらで聴かれました。
会場の盛り上がりに感じたのは、日本人ってこんなに音楽が好きだったんだ、こんなにJAZZが好きだったんだという素朴な感想です。
楽しんだけどとても疲れる、すみだストリート・ジャズ・フェスティバルは、そんな催しですね。
【M8/Tele-Tessar K 18cmF6.3 F6.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tele-Tessar K 18cmF6.3 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/20 Mon

紅色気球

M8/Orthostigmat 35mmF4.5
山手のコンサートが終わったのが4時で、中華街到着は4時半ですから、さすがにランチをやっている店はなさそうです。
いつもの刀削麺屋へも今日の暑さでは向かう気になれません。
あちこち店頭で売られている名物ブタ饅でも食べればいいでしょう。

ところが、このブタ饅、とても高いんです。
390円とか500円とか、言葉の使い方が間違っていたら恐縮ですが、ハンパない価格です(使い方よろしいでしょうか)。
安い店なら麻婆豆腐ランチとか担担麺定食とか600円くらいから食べられるのに、立ち食いのブタ饅がこの値段というのが理解できません。

中国ではブタ饅のような饅頭の系統の食べ物は包子と言いますが、1個1元かそれ以下とだいたい相場が決まっています。
物価の安い中国と比較しても仕方ないと言われそうですが、中華街でブタ饅を売っているのはほとんどその中国から来た人たちなので、自主努力で価格を下げてもらいたいと思うところです。

中華街にはどういうわけか天津甘栗をあちこちで売っていますが、天津に行っても栗なんてないし、ついでに言えば天津丼もないことはよく知られるところです。
むしろ天津でいちばん有名なのが狗不理という名前の包子屋さんで、横浜の中華街でブタ饅を名物にするきっかけはこれではないかと思われます。
北京の支店で食べたことがありますが、確かに旨いし、これは日本人に受ける味です。

さて、お昼はあきらめかけたところで、中華学院で中国式の獅子舞、舞獅が披露されていました。
いや、横浜中華学院は台湾の学校なので台式というべきでしたか。
生徒のつくる屋台も出ていて、小籠包をいただくことができました。
中国式のつっけんどんではなく、日本式のバカ丁寧とも違う、女学生の台湾式明るい対応が心地よく感じられます。

最後の作例になるので、この舞獅の作例で終わりにしたいところですが、呑気に小籠包を食べているうちに演技は終わってしまいました。
もう5時だったのですから、食べることより撮影を優先させるべきでした。

その帰り道で出合ったのが、オウムに語りかける少女です。
ノーファインダーで撮ってから、縦位置にカメラを構えて撮ってもこちらには気付きません。
これはオウム目線で撮らないとと、腰を降ろしつつカメラを構えたらさすがにバレて、恥ずかしそうに立ち去っていきました。
その仕草が可愛くてもう1枚撮って思ったのは、前言を翻すようですが、やはりシャイな日本の女の子の方が好いのかなあということでした。
【M8/Orthostigmat 35mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Steinheil Orthostigmat 35mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/19 Sun

聯賽馬上開

M8/Orthostigmat 35mmF4.5
熱帯夜で寝つかれないときに聞くと違和感を覚えるのですが、サッカーの欧州各国リーグ戦の多くは今日・明日に開幕するそうです。
かれこれ20年ほどFCバルセロナを応援し続けているわたしにとっても、今度の月曜の早朝が2012/13シーズンの開幕になります。
日本時間の朝4時キックオフですが、昨期タイトルを逃したうえに新体制になっているだけにスタートが肝心なので見逃すわけにはいきません。

先に違和感と書いたのは、以前は暑い8月はまだお休みの時期で、9月の声を聞いてから開幕していたからです。
サッカーは前後半90分という長丁場を戦うスポーツで、選手にとって苛酷なのは当然ですが、観る者にとっても気力と体力をかなり必要とさせるので8月は考えられないとなるのです。
それが、ここ何シーズンかから8月開幕に前倒しされるようになったようです。

日程の問題ではもうひとつ、夏場のプレシーズンに多くの有名クラブがアジアツアーを行うようになりました。
商業的な理由があるのは間違いないですが、選手の負担はたいんなものになるのでしょう。
もともと選手獲得に関わる費用が高騰したため、クラブ側もその費用捻出のためにツアーを催行して、その負担は選手たちにということであれば、有名サッカークラブとその周辺は大きなスパイラルに呑みこまれてしまっているように見えます。

一方、中堅以下のクラブでは有力選手の獲得はままならなくなって、若手の育成に傾力したのはもちろんですが、サッカー不毛の地からの獲得にも力を入れています。
日本のオリンピック代表チームには多くの海外クラブ所属選手がいたのはそういった理由だと言えるでしょう。
ドイツやオランダなどの地方のあまり知られていないクラブが多いのは、うまくいけば香川選手のように活躍して高額で売却できますし、そこまでいかなくても関連グッズの売り上げや当地を訪れる日本人観光客の増加が見込めるという事情があるからと言われます。

このままいくと、何年か後には欧州のクラブ中に中国人選手が存在する時代が来るのかも知れません。
いまはまだレベルがずっと低いのでそのような事態には至っていませんが、数の原理から言えば将来的には止むを得ないでしょう。
また、香川選手の獲得時にマンチェスター・ユナイテッドの関係者から、韓国のパク・チソン選手獲得の時は確かにグッズ販売が第一の理由だったが、香川はそうではないとの話しが伝えられました。
イギリス国内やマンチェスター市民からは香川選手の加入を疑いの目で見る人が少なくないということですが、香川はパク以上の活躍によってそれを払拭しなければなりません。
いずれにしてもサッカー選手には受難の時代であることには間違いなさそうです。
【M8/Orthostigmat 35mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Steinheil Orthostigmat 35mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/18 Sat

很難看的

M8/Orthostigmat 35mmF4.5
連日、領土問題に関する報道ばかりです。
尖閣には領土問題は存在しないというのが日本の立場なので、こちらについては不法入国問題と言わなければならないですが。
中国の領土問題に関する文章はかなり読んで来たので言いたいこともありますが、このブログでは政治的なことは書かないことをほとんど唯一のポリシーにしているので、ここはぐっと抑えることにします。

政治とは関係のないことでひとこと言うとすれば、香港の活動家はみな揃ってひどい醜男だったですね。
それらがおっかない顔で大声で叫んで日本を後にしていきました。
尖閣上陸のときにはその連中がレンガを放り投げていたというのですから、その光景は原始時代の未開人の襲来のような姿だったのではと想像されます。
その映像はぜひ早急に公開してもらいたいものです。
並みのホラー映画を超える恐怖映像になることでしょう。


さて、横浜散策ですが、実はこのときまだお昼を食べてなくて、せっかく山手まで上って来ながら、コンサート終了後には中華街で遅いお昼を食べなくてはと考えました。
撮影枚数も1週間分にはぜんぜん足りないので、同時にバンバンシャッターを切って歩かなければなりません。
暑さとの戦いが再開されました。

ごく平凡な作例ですが、昨日の手ブレ写真ではオルソスティグマットの実力がまったく分からずで申しわけないので、こんなにも写るんだということをご教示することにしました。
少なくともわたしが愛用している個性派レンズたちでは、この建物の白は滲んでしまって、このようにディテールは出なかっただろうと思われます。

ただ、これはレンズではなくカメラの問題ですが、緑がくすんでしまうのが、他の色がくっきり出ているだけに残念です。
もちろん例のM8用UV/IRフィルターは装着していましたが、広角レンズではどうも完全に効果を発揮できないようでした。
それでも、コントラストの好さや暗部の表現など、このレンズの性能の高さがよく分かります。
もともとすこぶる評価の高いレンズですし、ミッキーマウスのような不思議な鏡胴デザインもユニークです。
とても安く売られることもあるので、見つけられた際には購入をお薦めしたい広角レンズと言えます。
【M8/Orthostigmat 35mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Steinheil Orthostigmat 35mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/17 Fri

Duo fur Violine und Bratsche G-dur Kv.423

M8/Orthostigmat 35mmF4.5
赤レンガ倉庫のメキシコイベントを早々に切り上げたのは、山手の洋館で開かれるコンサートを聞きたかったからです。
とくに知っている音楽家の演奏だったわけではありませんし、演奏曲目も不明ですが、室内アンサンブルの演奏と書かれていたのだけを楽しみに到着を急ぎました。
長らく生の音楽から遠ざかっていたので、

赤レンガから象の鼻、山下公園、中華街、元町商店街と通って山手の洋館のあるあたりまで何キロあるでしょう。
歩いて30~45分くらいはかかると思います。
根岸線でも桜木町から関内、石川町、山手と3駅あるのですから、普通は一気に歩く距離ではありません。
30度を超える猛暑のなか、コンサートを聴きたい一心で歩き続けました。

洋館のコンサートは、来訪者に洋館を見てもらいつつ、地元音楽家の発表の場も提供しながら、入場は無料ですし、恐らく音楽家の方でも会場使用料もかからず、というすばらしい企画です。
ただ、洋館には音楽ホールがあるわけではないので、比較的広い部屋を会場に変身させるだけなので、狭さや音響が悪いなどの問題もあります。
逆にその狭さは演奏者と聴衆の距離も縮めますので、他では味わえない一体感があります。
演奏家やその曲が好きになれれば、音楽のもうひとつの愉しみを体感することができるのです。

その意味でこの日のコンサートは暑い中長距離歩いて足を運んだ苦労を忘れさせてくれるものでした。
まずプログラムがすばらしく、バッハとヘンデルの編曲モノの間に、モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲K423とK424が選ばれていました。
この2曲はあまり知られていませんが、アンサンブルの楽しさとシリアスさの同居した、後期の名曲群につながる聴きごたえたっぷりの傑作です。
このコンサートでは、聴き手におもねって歌謡曲のアレンジなどを混ぜるのが一般的でしたが、この選曲だけで痺れてしまいました。

演奏もすばらしいものでした。
わたしなどに音楽の何が分かるというものではありませんが、弦楽器はよく鳴っていて音のつぶも明確に出ていたのでヴァイオリンとヴィオラの速い掛け合いなど競っているような部分が明確に浮き彫りになっていました。
ヴィオラの川名さんは、古楽器のような渋いヴィオラならではの音を出していたのが耳に残りました。
また、ヴァイオリンの米田さんはブレた作例では分かりにくいですが、かなり美人です。
音楽会場でも目を閉じて聴くことの多いわたしも、彼女の要旨に目がくぎ付けになりつつ音楽も堪能しました。

洋館は、木でできた古い建物なので音響が良いのではと思うかも知れませんが、けっしてそんなことはありません。
以前聴いた洋館では、音を吸収してまったく響かず、演奏者が気の毒に感じたことすらありました。
ここ山手234番館は割と普通に響いているようで、まずは安心して聴くことができます。
大きな窓の向こうに緑が広がっているのも、好い印象です。
いくつかある洋館でのコンサートですが、ここがいちばんなのかも知れません。

コンサートではひとつだけ困ったことがありました。
1曲目が終わったところで誰も拍手をせずで、あれあれっとなってしまいました。
たぶん、クラシックなどとはあまり縁のない方が多くて、どこで拍手すればよいかなんて分からないのでしょう。
次はわたしの愛するモーツァルトですが、3楽章に入って演奏も好いので、これはわたしが拍手の先陣を切らねばいかんなどと考え演奏に集中できなくなってきました。

最後の和音が響いて、残響が消えたタイミングを見計らい力強く手を叩きます。
すると他の方も合わせて拍手してくれ、川名さんもありがとうとばかりにこちらを見てくれたように思われました。
次の第2番でも同様にタイミングを見計らって拍手し、他の方も追随してくれました。
拍手は、音が響いているうちにしては、音楽の余韻を台無しにしますし、遅れすぎると同調してくれる人が現れないのではとの不安があり、ここぞというときに出さなくてはとの気持ちにさせられました。
こんなに緊張を強いられる拍手は初めての体験です。
でも、わたしがいなければ誰からも拍手はなかったと思うと、おふたりの演奏に報いることができたという気持ちにもなれだのでした。
【M8/Orthostigmat 35mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Steinheil Orthostigmat 35mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/16 Thu

路上跳舞

M8/Orthostigmat 35mmF4.5
シュタインハイルは、写真術の歴史とともにあった光学メーカーで、アンチプラネット、グループアプラナット、ウノフォーカル、オルソスティグマットなどのレンズ史に残る名玉を世に出し続けてもいます。
ところが、いま、これらのレンズはほとんど見ることはありません。
例えば、ペッツパール、ブラナー、テッサー、ダゴールなど名前も設計も残って愛用されているレンズはいくつかありますが、シュタインハイルのレンズではそのような普遍性を得ることはなかったようです。

また、中古レンズ市場でもシュタインハイルのブラスレンズは絶対数がかなり少なく感じられます。
資料的な裏付けなしにこう言い切っていいのか分かりませんが、製造数がかなり少ないメーカーだったのではと思わせます。
しかし、1900年時点でのレンズ製造本数を比べてみると、フォクトレンダー65691本、ダルマイヤー62000本、ロス50000本(1890年時点)、シュタインハイル51767本と、若干少なくなるものの、それほど大きな差ではありません。
むしろ、この4社は19世紀のレンズ本数は意外なほど接近しているように見えます。

フォクトレンダー、ダルマイヤー、ロスの19世紀のレンズは簡単に買えるかといえばけっしてそんなことはありませんが、シュタインハイルと比べると明らかに有意差があると思います。
多く製造されながら市場に出てこないとすれば、所有者が手放さないか、廃棄されてしまったという可能性が考えられます。
シュタインハイルのレンズに限って手放さないと言うのは考えにくいですし、同様に高価だったレンズを廃棄するのも不自然です。

あえて考えるとすれば、シュタインハイル家とか所属していたミュンヘン科学アカデミー、バイエルンの博物館などが大量にコレクションしているということが考えられます。
同様に戦争でシュタインハイルの財産ごと消失したという可能性もあるでしょう。
個人的に有力だと考えるのが、シュタインハイルのレンズにはほとんど刻印が打たれなかったため、同社製と証明できる個体が少ないと言うものです。
19世紀のブラスレンズ、わけても初期のものほど刻印のないレンズが多いようなので、メーカーや製造年代不明のレンズはかなりありますので、そんな中の多くがシュタインハイル製なのではと想像してみました。
もちろん真相は闇の中ですが。

さて、作例ですが、元町商店街を歩いていると可愛いダンスに出合い撮影したものです。
実は、桜木町駅前でダンスのイベントがあると聞いていて、そこへ行こうか悩んだ末、山手の洋館でのコンサートへ向かっていたので、思いがけずダンスとコンサートの両方を楽しめラッキーな選択になったと喜んで見させていただきました。
衣装は一見するとアラビアンナイト風でその場でホロゴンさんのレンズ千夜一夜を連想して、パロディネタで行こうかと考えたのですが、ダンスそのものは現代的なもので、まったくアラブとは関係ないようです。
彼女たちの息の合った踊りは、先日観てファンになった新体操団体を思い出させるもので、なかなかの迫力でした。
【M8/Orthostigmat 35mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Steinheil Orthostigmat 35mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/15 Wed

Steinheil的鏡頭

M8/Orthostigmat 35mmF4.5
ダゲレオタイプなどの黎明期の写真術の写真に興味を持つようになって、非常に残念に思うことがあります。
関連の書籍を数冊読んだのですが、それらはあくまで写真術とカメラについて書かれているばかりで、カメラと同程度に思要であるはずのレンズについては一切触れられていません。
どの本にも、最初何十分も露光時間がかかっていたのがやがて十秒ほどに短縮されたと記載されていても、その要因であるレンズの進化には一言も言及されていないのです。

これはどうしたことかと思い、さらに数冊、関連書籍を注文したので中には写真術とレンズを関連付けたものも見つかるかも知れません。
ただ、期待はできないでしょう。
この分野は研究が進んでいないのだろうと思いますので、調べてまとめることができれば、あくまでレンズ愛好家にとってのみですが、かなり面白いものになるはずです。

オルセー美術館の学芸員だったバジャックの「写真の歴史」(創元社)は記載が広範囲をカバーしていて図版の多い良著ですが、やはりレンズのことは書かれていません。
しかし、面白い発見があったので、ご紹介したいと思います。

ダゲレオタイプの公開と同じ1839年のはじめに、カール・アウグスト・フォン・シュタインハイルが独自の写真術を開発してバイエルン王妃の前で実演まで行っているとあります。
その後ダゲレオタイプが発表されるとそちらに転換し、専用の小型カメラを考案したとも書かれています。
このカール・アウグストこそ、レンズや光学機器のメーカーであるシュタインハイルの設立者で、キングスレークの「写真レンズの歴史」でも人物略伝の中に65人のうちのひとりとして記載されています。

ただ、キングスレークはダゲレオタイプ用のカメラを作ったと言うエピソードの方しか記載がありません。
シュタインハイルで実際にレンズの設計に携わったのは、息子のフーゴ・アドルヌの方です。
1865年にペリスコープを翌年にはアブラナートという2本の重要なレンズを設計しています。
これらはダゲレオタイプがすでに下火になってからのレンズですので、ダゲレオタイプの撮影に使われたのかははっきりしません。

ペッツパール型のレンズについては、ペッツバールガオーストリアでしか特許を取っていなかったため他のヨーロッパ各国で製造されたため、スタインハイルにもこの型のレンズが何本もあるようです。
それらは1840年代後半のことと思われますので、恐らくは自ら考案・製造したカメラに、自らの名前の刻印されたペッツパールでカール・アウグストとフーゴ・アドルフの父子はダゲレオタイプの撮影を楽しんだことでしょう。
写真館や一般に撮影されたものにもシュタインハイルのセットで撮られたものもあったはずです。
その器材や銀板写真を見てみたいものてすね。

シュタインハイル家で光学分野においてより才能を開花させたのは、フーゴ・アドルフの息子、つまりはシュタインハイルの3代目であるルドルフ・シュタインハイルだとキングスレークは書いています。
ところが、ルドルフには男の跡継ぎがなく、5人の娘が株主になって会社組織に改組しますが、1962年にエルジートに買収されてシュタインハイルの名前は写真史に残しつつ消滅してしまいました。

キングスレークによれば、ルドルフは父フーゴ・アドルフの考えを延長してアンチプラネットからラピッド・アンチプラネットを出し、後群をイエナの新ガラスで設計し直して設計したのが、オルソスティグマットなのだそうです。
今日の作例がまさにそのオルソスティグマットによるものですが、ダゲレオタイプの写真術とかすかにつながりのあるレンズだということは、誰も気に止めることはないのでしょうね。
【M8/Orthostigmat 35mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Steinheil Orthostigmat 35mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/14 Tue

墨西哥啤酒小姐

M8/Dallac 13.5cmF4.5
土曜の夕刻、帰宅してテレビを見ると、関東のローカルニュースでメキシコフェアのようなイベントを横浜やっていると紹介しました。
場所は赤レンガ倉庫で、土日の2日間開催、なかなかに盛り上がっている様子です。
日曜はどこかへ出向いて撮影してこないと、このブログがストップしてしまいますので、どこへ行こうかと考えかけていた矢先のことです。

しばらくしてksmtさんのサイトを覗くと、まさにこのイベントをレンズテスト撮影された写真がアップされていました。
タイミングが良すぎます。
キャンペーンガールにビールにメキシコ料理の屋台、どれも魅力的ですので、これに出掛けることにした次第です。

そんな経緯で昨日・今日の作例なのですが、いま確認のためにあらためてksmt.comを見ると、なんとksmtさんは日曜にも再訪されたようです。
お会いできなかったのは残念です。
もうひとつ驚いたのは、作例の右側のモデルさんの名前とブログを見つけて紹介していることです。
ここのところksmtさんのところは美女図鑑の様相を呈してきているかのようですね。

人のことより、まず自分のことでした。
ステージの美女を撮影となれば、長焦点レンズを用意しなくてはなりません。
防湿庫で埃をかぶっている135mmレンズが多々ある中で、すっかり存在を忘れていたダラックを持ちだすことにしました。
アンジェニュー、キノプティック、テイラー・ホブソンなどと並んで人気の高いダルマイヤーですが、ダラック135mmの作例というのはあまり聞きません。

しかしこのレンズ、ライカスクリューマウントの135mmレンズの中では、いちばん写るのではないかと思えるほど好く写るレンズです。
わたしの所有するダラックは中玉に微妙にくもりのある不完全な状態ですが、この焦点距離のレンズでよく問題になるフレア感がほとんどありません。
どちらかと言うと金属の表現向きに見えるやや硬めの描写に思えますが、髪の質感やデニムの陰影など実に好い表現に思えます。
同じダラック名でも85mmF2はこのレンズの10倍くらいの価格が付いていることを考えれば、もっともっと使われるべきレンズと言えます。

ただただ残念だったのが、このレンズも距離計の連動が正確でなかったことです。
最短でテストすると問題なさげなのに、数メートルのあたりからぐっと後ピンになってしまいます。
カメラ側の問題でしょうか。
途中で気付いて調整しつつ撮影しましたが、結局これがいちばんまともというダラックならぬ体たらっくでした。
ステージを降りてから別のレンズで撮影させてもらえばよかったです。
そういうわけで、キャンペーン美女たちの写真に関心がある皆さんは、前述のksmt.comをご覧くださいまし。
【M8/Dallac 13.5cmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
DallmeyerDallac 135mmF4.5 | trackback(0) | comment(2) | 2012/08/13 Mon

下次在巴西

M8/Dallac 13.5cmF4.5
ロシア、ベラルーシ、イタリア、スペイン、ウクライナ、ブルガリア、日本、イスラエル。
と並べると何のことやら分かりにくいですが、これは、いまさっき終わった新体操の最終順位です。
イスラエルというのがちょっと異色な感じですが、旧ソ連3か国に東欧1か国、ラテン系ヨーロッパ2か国と、その国が地図上どのあたりにあるかで、決勝に進出できるかが決まってしまうかのような顔ぶれです。
そんな中で日本の7位は大健闘と言えるのでしょう。
応援していた畠山愛理選手も輝いていてすばらしかったと思います。

しかし、わたしは、オリンピック全体にそうですし、この競技でも同様に感じましたが、お茶の間のテレビで見ている以上は日本人が勝つとか負けるとかいうことはいまひとつどうでもよくて、どこの誰ということに関わらず、すごいとか、美しいとか思えることの方が上まわっています。
採点したり、順位を付けたりという行為事態に関心を失なっているということなのでしょう。

とくに新体操は、かつて見た記憶のそれ(ロサンゼルスオリンピック?)とはまったく違う競技に思えるほど進歩していると言えます。
これ以上進んだら、曲芸かサーカスになってしまうのではと心配しそうになるほど、高いレベルの技が連続して、団体では5人がそれぞれに複雑な動きを見せるので、素人にはとても目が追い付いていきません。
どうやって採点しているのか気になって眠れなくなりそうです。

オリンピックは今日で閉幕だそうです。
いつまでも続いていると思われたのですが、あれっ、こんな短かかったっけと拍子抜けしています。
ニュースでもあまり見なかったせいか、全然気にとめないうちに一気に終わってしまった感ありです。
自転車の競技はいつ行われていたのか、確かソフトボールがなくなった代わりにラグビーなどが採用されると以前聞いたような気がするし、その他、結果を聞きそびれた競技があまりに多すぎて何が行われたか把握すら困難です。

ヨーロッパでのオリンピックは、時差の関係でどうしても見られなかったのかと言えばそうというわけでもなさそうです。
北京の時だってほとんど見ていないのは、いくら時差がなくても平日の昼間に見られるわけがないですし、やはりそれ以上に関心があるかどうかが問題です。
ポーランドとウクライナで行われたユーロは多くの試合を観ていますし。
オリンピックが東京で開催されようがそうでなかろうがどうでもよいというスタンスは変わっていませんが、仮に開催されるのであれば、新体操は会場まで見に行ってみたいと思わせたのが、わたしにとっての2012年のロンドンオリンピックでした。
【M8/Dallac 13.5cmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
DallmeyerDallac 135mmF4.5 | trackback(0) | comment(2) | 2012/08/12 Sun

又看奥運会

M8/Portrait1a 100mmF2.3
オリンピックには、さほど興味がありません、あまり見ていませんという接し方でしたが、昨日、今日とテレビ中継を観戦しました。
ひとつは、新体操団体で、この競技の日本代表にすごい美少女が出場しているぞとの噂を聞きつけたからでした。団体の競技中は、みな同じように美人に見えて誰が誰だか分からなかったのですが、インタビューのところで、あっ、この娘だと気付きました。

検索すると、スポンサーがポーラ化粧品なのか、この会社が公式ブログを作成していて、中に選手のプロフィールが出ています。
名前は畠山愛理選手、やはり噂に違わぬ美少女です。
新体操の日本チームは、フェアリー・ジャパンという愛称を冠していますが、彼女はその名にふさわしいと言えるでしょう。

新体操は、発祥の地であるロシアと東欧勢が強くて、日本は苦戦を強いられてきたようですが、今回、実力が開花して予選をぎりぎり8位で通過しました。
ただ、この予選12か国で争って8か国が決勝に進というのですから、予選・決勝という運営そのものに無理があるような気がします。
とはいえ、日本の演技もレベルが高くすばらしいものでしたので、明日の決勝はぜひ応援したいと思います。

公式ブログにはちょっと驚くような記載がありました。
フェアリー・ジャパンの強化本部長が、山崎浩子氏と写真付きで紹介されているのです。
山崎氏といえば、日本の新体操を実力・人気ともにリードして引退後もクイズダービーなどテレビでも活躍していたのに、新興宗教の集団見合いに参加して危ない女性と見做され、そのまま消えてしまったと記憶しています。
プロフィールの写真ではちょっと丸くなった印象ですが、テレビで見ていたときそのまま変わっていません。
懐かしくも、うれしい復帰ですね。

もうひとつ見たのが、いまさっき終わったサッカーの決勝です。
A代表といっても分からないほどのヨーロッパで活躍する選手ばかり集めたブラジルですが、国内リーグに所属する選手だけで立ち向かったメキシコ相手に力を出すことなく完敗してしまいました。
この大会で唯一見ていたスペイン対日本の試合でスペインが力を出せなかったのと同様の結果です。
予選敗退したスペインはそうですし、選手を集めたブラジルもチームを作れなかったということでしょうか。

残念ながらこの決勝戦もそれほど高いレベルには見えませんでしたし、あまり楽しめる内容ではありませんでした。
野球やソフトボールがどういう理由か分からないですが、オリンピックの競技から外されたのは記憶に新しいところです。
サッカーも23歳以下で構成され、レベル的にもこんなものではオリンピックから外してもよいのではと言ったらかなりの暴論になってしまうのでしょうね。
【M8/Voigtlander Portrait Objective 1a 100mmF2.3 F2.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Voigtlander Portrait Objective 1a 100mmF2.3 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/11 Sat

意大利之夜

M8/Portrait1a 100mmF2.3
今日、レンズ仲間のひとりを引っぱり出すようなかたちで、食事をしてきました。
ほんとうは、レンズ仲間とならいっしょに撮影に行くのがいちばんなのは承知しているのですが、レンズを肴に飲んだり食べたりも、また、別の楽しさがあります。
それと、彼がわたしのためにレンズを手配してくれていて、それが手渡せる状況になったとの報を受けたので、お忙しいのを無理いってお会いしたかたちです。

この珍品レンズについては、レンズテスト時にあらためて説明させていただきます。
これは、ユニークな構成のレンズで、わたしは同型のレンズを所有していませんし、それは彼についても同様なはずです。
それを昨夜目の前にするまでには、ドラマチックな展開があったということだけお伝えしておきます。

食事は、飛び込みで入ったイタリア料理でしたが、これが当たりでした。
わたしはイタリア料理というと、イタリア風創作料理というか、なんちゃってイタリアン的な店ばかりで、まったく料理のことなど分かりません。
メニューを見ながら何を頼みましょうかなどとやっていてもおぼつかない状態で、ここでも頼りになったのがこのレンズ仲間でした。

彼は、なんでもかんでも詳しくてということではなく、名前や説明から類推して的確にオーダーをする能力に長けているようです。
例えばですが、四川料理店に行って、はい、麻婆豆腐と回鍋肉、紹興酒をお願い、締めは担担麺ねとオーダーしてもなんにも面白くもありません。
好きな料理もあれば、知らないものもあってそのどちらも食べたいし、合うお酒は何か店員の説明を参考にちょっと冒険もまじえつつ頼んでみよう、そういったことを気負いこんで決めるのではなく、即興的に判断してバランス良くまとめてしまうのです。

その中でも彼の知識や推理力が発揮される場面もあって、感心させられるというか、楽しませてもらえます。
一例としてはビールで、名前も知らないイタリアビールがずらっと並んでいてどれを飲むか悩んでしまうところで、いち早くドッピオモルトという名前に目を向けて、ドッピオはたぶんドイツ語でいうドッペルでしょうから2倍のモルトということですね、濃厚で香りのいいビールではないでしょうかと推測して、まさにそのとおりのビールにふたり喉を潤すことができたのです。

前菜の生ハムも2種類あって、ふたりともパルマの方しか知らなかったのですが、あえてもう一方の方を頼みました。
これがまたしても大正解で、塩の加減が絶妙に効いていて、ビールにもワインにもよく合います。
去年、カタルーニャの田舎で食べたハモンセラーノに勝るとも劣らない美味です。
生ハムと言えばパルマのプロシュートですねなどと知ったかぶりをせず、彼の探求心と嗅覚がわたしたちに口福をもたらしてくれました。
名前は失念してしまいましたが、いま調べてみるとサンダニエーレだったのかも知れません。

ワインだピザだと書いて言ったらもう切りがありません。
最後にひとつ、これは彼に教えてもらったピザにちょちょっとかけるとより旨くなる魔法の調味料(?)のことを書いておきます。
イタリア料理では常識なのかも知れませんが、わたしは初めて知ったので自分への備忘録です。
それは、ちょっと辛いオレンジ色のオイルで、店員に頼むとうやうやしく特徴あるかたちの瓶に入れて持って来てくれたものです。

これも調べてみるとオーリオ・ピッカンテという名前の、オリーブオイルに唐辛子を漬けたシンプルなものでした。
これをピザにちょっと振りかけると、ちょうど沖縄のソーキそばに島トウガラシをかけたようなダイナミックな味の変化を楽しめます。
オーリオ・ピッカンテとは、イタリアの島トウガラシ、いや、イタリアは長靴型の半島なので、半島トウガラシとでも呼びたくなりました。

さて、この時レンズ仲間がもう1本のレンズを持っていました。
それはレンズシャッターカメラに付いていたレンズをMSオプティカルでライカマウント化してもらつたものとのことで、わたしが譲っていただいたレンズといっしょに宮崎さんから送られてきたとのことでした。
宮崎さんもかなりの高評価を出されていたこのレンズは、M8で試写してみると想像以上によく写って、その澄んだ透明感ある描写は印象的です。
そのレンズは偶然にもイタリア製のレンズでした。
イタリア嫌いのわたしが、かの国を少し見直すことになる一夜になりました。
【M8/Voigtlander Portrait Objective 1a 100mmF2.3 F2.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Voigtlander Portrait Objective 1a 100mmF2.3 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/10 Fri

她是160歳

M8/Portrait1a 100mmF2.3
ついにダゲレオタイプの写真を手に入れました。
古写真に興味を持ち出してまだ2ヶ月ほどですが、ネット・オークションを使えば容易に手に入ることが分かり、良いものがないかと探したのです。
ダゲレオタイプより12年遅れて登場したアンプロタイプ、さらに11年後に登場した廉価版とも言えるティンタイプは簡単に入手できたのですが、古写真の真髄と言うべきダゲレオタイプはなかなか落札することができません。

アンプロタイプも高価ですが、わたしが入手したものはサイズが小さかったのと、ケースの上ぶたが紛失してしまっていたため写真自体の状態の好さにもかかわらず、たいへん安価でした。
ガラスにポジ像を定着させるアンプロタイプも独特の魅力があって美しいと思います。
首をちょっと傾げたポーズの少女の愛らしさもあって、ルーペで見ていると彼女が生き生きと存在感を主張しているように思えてきます。

ティンタイプは、写真術が成熟して中産階級にも手の届くようになった時代のものなので、絶対数が圧倒的に多くそれにともなって価格もずいぶんと安く売られています。
古写真としての魅力は残りますが、アンプロタイプと比べるとフラットに見えますし、またブリキの性質なのか径年によってかやや黒っぽい印象があるのもマイナスです。

こうなると何としてもダゲレオタイプを手にしてみたくなりました。
銅板に銀を塗布して感光させるダゲレオタイプは、ストレートに銀板写真とも呼ばれますが、記憶を持つ鏡という詩的な表現が心を動かさせます。
美術館などで何度か見たことがありますが、直感的に透明な美とでもいうようなものを感じましたし、わたしには人物が鏡の中に閉じ込められたように見えました。

オークションではたくさんのダゲレオタイプが出品されていますが、コンディションと価格でふるいにかけるとだいぶ玉数が減ってしまいます。
写真はルーペでじっくり見るつもりなので、できれば魅力的な人物のものを手に入れたいと考え、意を決して少々高かったものの購入に踏み切りました。
美人とは言えないもののすっきりした顔立ちで、ちょっと自信に満ち溢れた顔付きの少女のものです。

やはりダゲレオタイプは不思議な魅力がありました。
以前感じた印象そのままに、鏡の中に閉じ込められた少女がそこにはいました。
自信に満ちた顔でレンズを見据えているため、ルーペで見ると彼女と対峙するかのような錯覚を覚えます。
美人でないと書きましたが、毎日眺めているうちにだんだんと彼女が美しく変貌しているような気もしています。160年前の少女(ということは170歳のお婆さん?)に恋をした気分ですね。

さて、作例ですが、エイサーの人ゴミに辟易していると合流してきたksmtさんが駅から離れれば空いているのではと提案し、移動したところ、信号待ちのミス沖縄を発見して撮影させてもらったものです。
至近距離で撮って見事にピントを外してしまいましたが、その後数メーター下がって撮ったこちらを見たものより魅力的だったのでこちらを採用しました。
MISSが、MISTAKEの意味になっているのがわたし流ということで。
【M8/Voigtlander Portrait Objective 1a 100mmF2.3 F2.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Voigtlander Portrait Objective 1a 100mmF2.3 | trackback(0) | comment(2) | 2012/08/09 Thu

我的奥運会

M8/R-Serenar 5cmF1.5
昨日までで中国の旅の話しを終えて、日本の夏に舞い戻ることにいたします。
さすがに夏場のこの暑さの中ではなかなか毎週末撮影に繰り出すという根性はなく、作例は、先月末にちょろっと見学した新宿エイサーまつりからです。
ほわほわで何だか分からない作例ですが、尋常でない暑さにもかかわらず、さすがに夏休みの新宿のイベントですので人出がすごくて、人垣から手を伸ばしてやっと撮った1枚という感じになります。
まあ、暑さだけは伝わって来るとはいえると思います。

いまの話題はオリンピックを置いて他にはありません。
ということになっているようですが、本当にそうなのでしょうか。
わたしの勤務先周囲ではまったく話題に登りませんし、他に聞いた範囲でもわざわざ深夜の放送まで見ているという人はあまりいません。
もちろん熱心にライブ中継を観戦して日本人の活躍に声援を送っている方も多いのだと思いますが、マスコミが騒ぐほどには盛り上がっていないような気がするのですがいかがでしょう。

かく言うわたしもニュースで結果を知る程度です。

開幕当初、柔道が土曜日の夜だったので何気なく見ましたが、敗れた日本の選手がインタビューでなんとも受け入れがたくも情けないことを言っていたのを聞いてまたこれかと冷めた気分になり、以降の観戦の気持ちをそがれました。
どこかから、負けたらこう言えなどと圧力をかけられているのでしょうか。
わたしの勝手な思い込みでは、柔道という競技には日本人の精神がこもっていて、メダルを競うよりも柔道家魂を教えてくれるものであって、勝ち負けにかかわらず自分がではなく対戦相手を讃えるものだったのですが。

サッカーが好きなのなら見たのではとの指摘をいただきそうですが、確かに日本対スペイン戦は見ました。
ふだんスペインリーグを見ているので、このリーグのすでに主力になっている選手が多く出ているので魅力的サッカーが見られる期待感がありました。
ところがユーロにほとんど出られなかった鬱憤を晴らそうとしたのか、オーバーエイジのマタが常にボールを要求する形でバランスが崩れるようで、鋭い攻撃が一切なく退屈な試合にしてしまいました。

サッカーは、1試合1時間半もかかる長い競技なので、興奮や感動が得られる内容でないと見たいという気が起こりません。
申し訳ないですが、わたしにとってオリンピックのサッカーはこの1試合だけでもう十分となりました。
もっと見る目があれば、優れた選手の発掘とか、見どころを見出せるのかも知れませんが、わたしの能力では無理ですし、時間がもったいなく感じられます。

逆に、世界最速のウサイン・ボルトを見ないのはもったいないと100メートル決勝を観戦した人は多かったかも知れません。
9時くらいに行われればわたしも間違いなく見たでしょうが、深夜までがんばって起きていてわずか9秒間しか走ってくれないのは短かすぎます。
眠い目をこすった瞬間にゴールし終わっているかも知れず、これはとてもリスキーです。
ニュースでその雄姿が見られれば十分と判断しました。

ただ、その予選の様子は夜のニュースで見ることができました。
さすが、走り出して半分ほどで、自分が余裕を持ってこの組のトップになることを自覚して最後は完全に速力を落としています。
予想された姿ですが、ふと思ったのは、バドミントンであったという無気力試合でダブルス4組が失格になった事件です。
ボルトの走りが無気力なわけはありませんが、バドミントンの選手たちは全力を尽くさなかったと言われて失格になったと報道を見たので、左右を確認しながら自分のポジションを見極めてゴールした姿は被るものがなくもありません。
翌朝のニュースでボルトの金メダルを知りましたが、もし、万一、ボルトは予選で全力で走らなかったため失格になっていたとすれば、それは何としても見ておくべきだったと後悔したのではないかと、ふと思ったりもしたのでした。
【R-Serenar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Seiki-Kougaku R-Serenar 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/08 Wed

加一天呆香港

M8/Heligon 35mmF2.8
結局のところ、香港発の夜の便のほとんどは欠航になり、2時頃になって、翌朝8時に次のインフォメーションを発表するとアナウンスがあって、あとは皆さんご勝手にという状態になりました。
ホテルに泊まったりできないのかとの声が上がりましたが、航空会社職員は、いったん出国審査を通過してしまったのでホテルへは行けない、このあたりで寝てください、ときっぱり言い放ちます。
不満の声も出たようですが、台風でこうなってしまったので仕方ないと、みんなあきらめました。

香港は24時間空港なので、深夜から早朝までも航空機が離発着します。
離陸の案内を見る限り夜の12時から朝の5時まででもざっと25便くらいの出発便はあるようでした。
仮に1便あたり200人の乗客がいたとすると、5000人ほどが空港内難民になっていたことになります。
いくら広い空港といってもたいへんな人数が詰め込まれたものです。
昨日の作例は、朝9時くらいのものだと思いますが、午前の便に乗るために早朝にやって来た人たちも加わってとんでもないことになっていました。

わたしは、毎月同じ航空会社で香港に行っているおかげで、このキャリアのビジネスクラスラウンジが利用できます。
夜食をとったり、ナイトキャップにワインをいただいたり、時間潰しにインターネットしたりと快適に過ごせ、毛布を借りて深い椅子で寝られたのも幸運です。
深夜はレストランはクローズになるので、この特典が無いと食事ばかりか飲みものにも窮したかも知れず、毛布を借りれなければかなり冷房の利いた中で震えながら床に寝ていたのでしょう。

8時になって、欠航便の振替をしてもらいました。
いちばん早い9時代の便だったのですが、これも時間になっても離陸する気配すらありません。
振替時に並んでいた男性が休暇で来ていたパイロットの方でいろいろと教えてもらったのですが、何便も欠航になるとまずゲートがふさがってしまうし、一度チェックインした荷物を別の期待に写す作業がたいへんなので、予想以上に遅れるとのことです。

結局、離陸したのは午後3時になってしまいます。
欠航便の乗客ともともとの乗客がいっしょになるので満席だと言われたのですが、どうしたことか6割程度しか席は埋まっていません。
また、1晩待たされてこれから成田着では神奈川の自宅までの交通手段がないかも知れないと抗議したところ、航空会社がハイヤーを無料手配してくれたのには助かりました。

結局、香港にもう1日滞在できたということなのに、街中へ出ることができなかったのは残念です。
また、夜のチェックイン時に欠航はしないという話だったのは確信犯だったように思われました。
欠航だと言ってしまい、乗客がホテルなどに分散してしまうと、それぞれとの連絡が不可能になります。
それで、いったん全員を空港の保税区内へ入れてしまえば身動きできなくなって、航空会社としては情報を客の方から見に来てくれ、手間が一気に省けます。
言わば、乗客全員が空港内に軟禁されたということですね。

香港は沖縄などと同様、台風の通り道です。
緊急時の対応については、空港と航空会社一体で対応できるようマニュアル化されるなど徹底されているのでしょう。
職員が整然と丁寧な対応をするためか、乗客側も相当いらいらしているはずにも関わらず、やはり落ち着いて従っていました。
比較するには次元が違い過ぎますが、昨日、公開された震災時の福島原発の東電の会議映像とは、ひとりひとりの落ち着きぶりにあまりにも差があり過ぎました。
【M8/Heligon 35mmF2.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Rodenstock Heligon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(2) | 2012/08/07 Tue

機場之夜

M8/Heligon 35mmF2.8
千年瑶塞を辞する頃はピーカンで暑さがこたえるような天気だったのですが、唐さんのバイクにまたがって山を降りているうちに雲行きがだんだんと怪しくなってきました。
バス停のある村に着くと、やはり空から大粒の雨が降ってきます。
かなりの大雨になってしまい、雨具を持たずに善意でわたしをここまで連れてきてくれた唐さんには申し訳ないことになってしまいました。

その後乗り継いだバスの中でも時折り雨が降っているのを見ましたが、ずっと寝ていたので覚えていません。
到着した深圳はとくに雨ではありませんでしたが、夜とは言え妙に涼しかったので助かったと感じられました。
翌日は1日雨模様で、風が強く、時に激しい雨が地面を叩きつけます。
この天気のせいで、昨日の夜から涼しいのだと納得しました。

深圳では1日用事があり、雨の中ばたばたとしましたが、むしろ千年瑶塞でこんな雨ではたいへんだったと、自分の幸運に感謝したくらいです。
深夜1時香港発の飛行機に乗るために、9時頃、深圳を出発しました。
香港の入境審査を受けて、鉄道に乗り1駅目の上水駅で下車します。
ここまでは実にスムーズで、あとは香港空港行きのバスに乗り込むばかりです。

ところが、です。
待てど暮らせど空港行きのバスがやって来ません。
というよりは、上水駅前は大きなバスターミナルなのですが、やってくるのは回送パスばかりで、空港行き以外のバスもほとんど来ないようでした。
何だかおかしいと気付くのが遅すぎですが、もうひとりだけいたバス待ちの人と不安そうに顔を見合わせたりしていたところ、バス会社の係員が飛んできて、今日はバスは出ないと告げました。
なぜかと聞けば、台風が来ているのでとの返事です。
愚かなことに、このとき初めて台風が来ていることに気付いたのでした。

これはまずいと動揺しましたが、なんとしても空港まで行かなければいけません。
その係員にどうすればいいかと聞くと、すまないがタクシーを捕まえてくれと言うばかりです。
ここからタクシーではかなりの料金になってしまうので、もうひとりの待ち人とシェアしようと考えました。
彼も同じ考えだったようで、ふたりでタクシー乗り場に行きかけますが、これは諦めざるを得ません。
乗り場はすでに長蛇の列で、とても1時間やそこいらで乗車できるようには見えなかったからです。

絶望時な気持ちになりましたが、彼は地元の香港人で知り合いの運転手を呼んでみると心強く言ってくれました。
われわれの唯一の希望である運転手に彼が電話しているとき、こんな奇跡的なことがあるでしょうか、何とバスが目の前に停止して、運転手が乗れ乗れと手招きします。
驚いたことに、われわれの窮状を察知した先の係員がふたりだけのためにバスを手配してくれたようでした。
当然ながらわたしたちは運転手に何度も礼を言います。

発車してすぐにパスが出ていなかった理由を悟りました。
香港のバスのほとんどが2階建てでこのバスもそうなのですが、強い風の影響は普通のバスの何倍にもなるのではないかと思うほど、左右に振られています。
いつもの海岸沿いのルートを避けた内陸経由で、途中バス待ちの人を無料で乗せてあげて、かなりの遅れまで出たものの香港空港にはチェックインに間に合う時間に到着できました。

やれやれ、最後にとんだハプニングに見舞われたけど、これでようやく帰国できると安堵します。
ところが、これはとんでもなく甘い考えだったのだとのちのち思い知らされることになります。
そうです、飛行機はほとんどすべて欠航になってしまったのです。
台風自体がそれほど深刻に思えなかったですし、日本に台風が来た時は国内線は欠航になりますが国際線はけっこう飛んでいるのを知っていたこと、なによりチェックイン時には飛ぶと聞いていたので、まさか空港でひと晩明かすことになるとは想像もできなかったのです。
【M8/Heligon 35mmF2.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Rodenstock Heligon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/06 Mon

我不是瑶族

M8/Serenar 8.5cmF1.5
へそ出しのきれいなお姉さんたちがやって来たため、昼食時間はぐっと遅れて1時半から始まりました。
帰りのバスは、連州発4時でチケットは購入済みですが、何しろ午前と午後1本ずつしかないので、遅れてしまわないか冷や冷やです。
その時気付いたのですが、昼が遅れた理由はもうひとつあって、唐さんたちは腕時計をしていません。
携帯は持っているので時間の確認は可能ですが、時間を気にせず生活するのが彼らのライフスタイルだったようです。

昨夜は行方知れずだった唐さんの旦那さんがお酒を持って来て、固辞するわたしを説き伏せてふたりで飲みながらの昼ごはんになりました。
わたしが酒を断った理由は自分が飲みたくなかったということではなく、彼がバス停までバイクで送ってくれることになっていたからです。
ふたりでけっこう飲んでしまいわたしは顔を真っ赤にしていましたが、さいわい唐さんの方はなんともないようで安心しました。

バイクにまたがり10分足らずでこの周辺の中心に出ます。
ここには雑貨屋があって電気製品も売られていましたが、何より地域の小学校があるそうで、千年瑶塞の子どもたちはみな歩いてここまで通っているそうです。
なんとその校庭がバスターミナル(!)になっていて、待つこと10分ほどで小さなバスがやって来ました。
唐さんとはここでお別れですが、唐さんのところで見かけた、青年ふたりとやあと言っていっしょにバスに乗り込みました。

彼らはひとりは四川省からもうひとりは黒竜江省から夏休みで広州にやって来てここまで遊びに来たとのことです。
黒竜江省の彼は、わたしが日本人だと言うと驚いたものの、ここからだとトーキョーより家の方がずっと遠いんだと妙な自慢をしていました。
三人、いろいろと意気投合しましたが、車掌のいかにも地元な女性がそんな我々に近くで採ったというスモモをくれたりして楽しい道のりになりました。

連南には20分ほどで到着し、待つことなく連州行きのバスに乗り継ぎぐことができました。
3時40分という測ったようなタイミングで連州のバスターミナルに着くと、そのまま深圳行きのバスに乗り込みます。
意外だったのは売り切れを恐れてチケットを事前に買っておいたのに、乗客が3人しかいなかったことです。
と思ったら発車して大通りに出た途端、十数人の客が乗り込んで来ました。
彼らはチケットを持っておらず車掌から購入しています。

やり取りを聞いていてびっくりしてしまいました。
わたしが買ったチケットは165元だったのですが、彼らは120元支払っています。
ちなみに深圳から連州へ来る時は160元でした。
車掌に文句を言うと、申し訳なさそうに、次回は直接乗り込めば120元なのでそうしてくれと言います。
この料金の三重構造の理由はよく分かりませんが、連州のバスターミナルのチケット売り場では2割くらい手数料を取っているということなのでしょう。
500円くらい損したとなると、中国ではけっこう痛く感じられました。
ただ、帰りは少し早く5時間半で到着したので、まあ仕方ないかと納得することにしたのですが。

さて、作例ですが、ふたりは瑶族の村からバスに乗り込んできた母子で、自転車もいっしょに乗せようとしていたので、乗車のお手伝いをした縁でちょっと親しくなりました。
女の子の方がはきはきとしていて可愛く、何かないかとカバンをまさぐったら飴が出てきたので1箱進呈して、すっかり打ち解けたのです。

母親の手伝いをよくする好い子だったのですが、ちょっと残念なことがありました。
お母さんはバスに乗ったところの村出身で瑶族だが、わたしは瑶族ではないと言います。
理由を聞くと、父は漢族なので、戸籍のうえでは彼女も漢族になるそうです。
どうもそれが彼女の自慢でもあるようだったのです。
それに母親もそれが嬉しいという気持ちがあるのが見え隠れしていました。
千年瑶塞の人たちのプライドを考えると、どうしても複雑な気持ちにならざるを得ません。
【M8/Serenar 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon Serenar 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/05 Sun

肚臍美女

M8/Serenar 8.5cmF1.5
さあ、そろそろお昼だというタイミングで、大きな団体がぞろぞろとやってきて食事の時間が遅れてしまいました。
クソ暑いのに正装の紳士がいれば、へそ出しルックの美女ありで総勢30名くらい、普通の観光客でないことは一目瞭然です。
ただ、様子を見ていると、この村自体にもそれほど興味がなさそうなことまで分かりました。

へそ出し美女はたすきをしていて、そこに自分たちが何者かということが書かれています。
読むと、連南でカーレース(ラリー?)が近々あると書かれていて、そのプロモーションでやって来たということのようです。
帰りに彼らの車を見かけましたが、車体にも大きくレースのことを書いたステッカーが貼られていました。
ただ、車は普通の乗用車でレース仕様ではなく、どうせならレースで使う車で来れば目立つし、よほど宣伝にもなるだろうにと思われました。

古民家とへそ出しお姉さんはいかにもミスマッチですが、ちくはぐな取り合わせの方が方が面白いというのはよくあることです。
携帯を見ながら暇そうな彼女に声をかけようかとしたとき、ちょっと困ったことになってしまいました。
唐さんの娘さんが食事の支度に帰ってきて、もう帰っちゃうんですか、もっといてくれると思ったのにと声をかけられたのです。

そうでした。
前回の滞在から4年、彼女に再会しにやって来て、なつかしい千年瑶塞を楽しませてもらっています。
少し前には彼女のお姉さんともいえる3人娘を仲好く撮影させてもらったばかりです。
ここでのこのこ外からやって来たへそ出し美女に声をかけて撮ったりしたら、いったい今まで彼女たちと親しく撮影したのは何だったんだろうと思えてきてしまうでしょう。
それに、その姿を目撃されれば彼女たちが悲しむような気がします。

そこで、こっそりと1枚だけ、作例用に撮影しました。
残念ながら横向きでおへそは写りませんでしたし、露出ももう1段上げた方が良かったようですが、ピントがまあまあ合っているはかなりの幸運です。
モチーフも、古民家に不釣り合いの美女ではなく、古い村には無関心で彼氏へのメールか株式相場のチェックに余念のない美女、に変更します。
【M8/Serenar 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon Serenar 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/04 Sat

両種鶏蛋

M8/Serenar 8.5cmF1.5
村を10時に去っていったん連州市内に戻り、ここの古鎮を訪れる計画を立てていました。
連州には3つの古鎮があって、うち2つは4年前に訪れていたので、今回、残りのひとつを訪ねないわけにはいきません。
帰りの深圳行きのバスは午後4時発ですが、数時間は古鎮に滞在できるはずです。

そろそろお暇せねばと、荷物をまとめていると唐さんがやって来て、まだ早いでしょ、バスは4時ならお昼を食べて行けばちょうどいいじゃないなど一気にまくしたて、わたしはその勢いに押されてしまいました。
ぜひとも訪れたかった連州の古鎮朱崗村は次回の楽しみということにして、村の木陰で少しまどろみます。
実は、10時前にしてすでに30度を超す暑さで、これから別の場所まで赴いて歩いたり写真を撮ったりなど考える気力も失いかけていたところだったのです。

広州から来た大学生のグループもここで食事をすることになり、彼らのためにベランダにテーブルが据えられました。
今日もトリを2羽潰すことになりましたが、首を掻っ切るとぐたっと静かになり、死んだのかといえばそうではなく、しばらくしてからばたばたと暴れまわって事切れたのは昨夜の野生のトリと同様です。
われわれのために犠牲になってくれたのだから、しっかり味わって残さず食べなくてはと思ったのも、昨日と同じです。

今日のボケボケの作例ですが、唐さんの家では欠かせない卵の料理を作ろうという場面です。
卵は、ふつうのベージュのものと初めてみる薄緑のものがあります。
どういう違いか聞きましたが言葉が聞き取れず、その理由は不明のままです。
ふた種類ともゆで卵では食べましたが、味は変わりません。
日本で食べるゆで卵ともほとんど変わりませんが、サイズはふたまわりくらい小さく感じられるくらいに小振りです。

大きさや色よりもずっと不思議だったのは、各戸に卵が大量にあったことでした。
ニワトリは何羽も飼っていましたが、いくらなんでもこんなには卵を産まないでしょう。
村の中に巨大養鶏場でもあったのか。
それに、日中35度まで気温上昇する中でくさったりしないのでしょうか。
理由はたずねませんでしたが、これが瑶族1000年の知恵なのだと思っています。
【M8/Serenar 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon Serenar 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/03 Fri

三姐妹

M8/Serenar 8.5cmF1.5
前夜の食事は、3人のお嬢さんが加わって楽しい宴になりました。
控えるのを怠ったため、名前を忘れてしまったのが痛いですが、3人とも姓は唐さんと言っていたのはよく覚えています。
3人は姉妹というわけではなく、年齢が同じでちっちゃな頃からずっと仲良しだったとのこと。
たぶん親戚関係ではあるのでしょう、食事などいっしょに行動する機会が多いようです。

作例、右側の子はとても明るい性格で、彼氏も近くの村から遊びに連れて来ていてその友だちの男性とわたしを加えると3対3の合コンのようでした。
左側の子は少しシャイな印象で、話し方もやわらかでわたしの好みです。
積極的でリーダー格なのが中央の子で、食事中はもっと食べてとおかずをとってくれたり、お代わりをよそってくれたり、唯一お酒を付き合ってくれたのも彼女でした。

その3人の話しでは、日中はずっと下の建物で表演をやっているので、ぜひ見に来てということでした。
どういう表演なのか聞くと、歌と踊りがあって最後に瑶族伝統の婚礼を再現したものだそうです。
見る側に迎合するショーぶある表演は、わたしは好きではありません。
来てくれと言うし、せっかくなので彼女たちがなにをやっているのか見に行ってあげようかと思いました。

しかし、あとあとよく考えてみると、この表演は彼女たちの働く場です。
これが、なければ前にも書いたしょぼい土産を売るか農作業しか仕事はないはずです。
近くの町か、広州や深圳のような都会に働きに行かなくてはなりません。
給料はずっとよいかも知れませんが、差別があるかも知れない都会でストレスに耐えながら生活するよりも、こんなすばらしい土地で家族や友達に囲まれて過ごす方がずっと好いに決まっています。
そういう機会を唯一つくれる表演を事情を知らない外部の人間が批判するのは身勝手というものでしょう。

舞台では、中央の子が司会を右の子が花嫁役を左の子は会場係りをそれぞれやっていました。
絶妙のキャスティングだと思いましたが、総勢15名ほどの若い男女がみな溌剌とステージを動き回っているのが印象的です。
民族衣装は素敵ですが、撮影技術の問題もあって髪型はふだんのナチュラルな方がずっと好いです。
実物は、作例よりも数倍可愛らしかったことを強調しておかないといけません。
【M8/Serenar 8.5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon Serenar 8.5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/02 Thu

影視広告与道具師

M8/Sonnar 5cmF1.5
こんなものを売ってくれと言われているのよ、壁の方を指さしながら唐さんが教えてくれました。
古い石壁には、籠とか刀とか小さな農機具とかが所狭しと掛けられています。
全部手製のもので、たぶんもう何年も経っていて使われていないものが多そうです。
この部屋は土間で、調理に火を使うせいか、燻されるのでしょう黒光りしています。

広州の人が買いに来るというので、わたしはてっきり持ち帰って売るのだと思ったのですが、そうではないようです。
売るのではなくて、ええと、何て言ったっけ、どこかに置くのだそうよと言うので、博物館ですかと聞き直すと、ああ、そうそう、博物館、博物館と唐さんが笑っています。
中国語には問題ない唐さんですが、恐らく彼女の人生において博物館という言葉を口にしたことはなかったのでしょうし、ましてや行ったこともないのでしょう。
しかし、その道具たちは年季ははいっていますが、骨董というほどではないし、博物館とは大げさなような気がします。

翌朝、唐さんがその広州からやって来たという古道具購入希望の人を紹介してくれました。
ちょっと長髪の三十代半ばくらいに見える青年で、彼は礼儀正しく名刺を手渡して自己紹介します。
映画製作関連の会社に勤めているそうで、名刺には影視広告と道具師のふたつの肩書きを記されていました。
買って帰った古道具を映画に使うのかと聞くと、そうではなくて、映画での小道具は普通につくるが、ふだん道具に接しているので、近くの町に博物館を造る話があったときに道具の展示に関することは自分からやらせてくれと買って出たとのことでした。

彼は、こんなところまでのこのこやって来る外国人のわたしに興味をもったようです。
ここに泊ったといったらほんとうに驚いていましたが、地元の民族の生活に敬意を表し、道具に愛着を覚えるという彼も、ここに泊る勇気は持てなかったと笑っていました。
この後、他の家に道具を見に行くのを付き合わせてもらったりしましたが、彼の現地の人との接し方は相手への敬意がこもっているようで好感がもてました。
朝一番で見たカメラマン連中とはあきらかに一線を画しています。

別れる時、今度ここへ来る時は、博物館へも足を伸ばすよ、どんな展示になっているから楽しみにしているからと言うと、ぜひ見に来て下さい、ただ、ここまではなかなか来れないでしょうから、広州へ来た折には必ず電話をください、いつでも歓迎しますからと手を振ってくれました。
村人以外にも好い出合いがあって、これも旅の醍醐味のひとつだと思います。


さて、今日の作例は小学生の仲好しコンビです。
言うまでもないかも知れませんが、ふたりとも女の子です。
ちょっと上が切れてしまいましたが、右の子の髪型が実にいいですね。
空が入ってしまい、コントラストを落としたミスが痛いですが、ゾナーの質感の描き分けのすばらしさに感心しています。
左の子はやや慣れた雰囲気ですが、右の子の初めて撮られるどうしよう的なドキドキ感も伝わってくるような気がしました。
【M8/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 5cmF1.5(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/01 Wed
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