俳句研究所

M8/Topcor 5cmF2.8
朝方は涼しく感じられた散策ですが、時間とともにじりじりと暑さが勝って来ました。
出だしの調子が続けば夕方までずっと鎌倉散策しているつもりでしたが、そんなに甘くはなかったようです。
それでも、先週の関東でも35度前後が続いたのに比べれば、ずっと凌ぎやすかったのは間違いなく、もうすぐ撮影シーズンが来ることを実感しましたが。

2時3時が暑さのピークだとすると、その頃には切り上げることにします。
そう考えなおすと、のんびり歩いたり腰掛けて休んだりした円覚寺を一気に廻ってしまい、となりの明月院はパスしました。
建長寺方面に向かわず、横須賀線の線路を渡って東慶寺、浄智寺側に出ますが、これまたやり過ごしました。
そこまであせることは無かったのですが、いちどスピードを出すとどんどん加速する癖があるようです。

しかし、途中、ピンと来るものがあってわき道に入って茅葺の民家を見つけたり、源氏山のハイキングコースから獣道のようなやぶを抜ける道を発見見出したりと、鎌倉には何かしら新しい発見があります。
この発見が嬉しくて、鎌倉が好きだという人は多いのではないかと思います。
狭い鎌倉はガイドブックにしたがうよりも、簡単な地図だけで歩いた方が愉しいと言えます。

木枝でクモの巣を払いながらやぶ道を抜けると、案の定、海蔵寺の近くに出てきました。
海蔵寺は、いまどき希少な拝観料不要の寺院です。
鎌倉駅からかなり歩きますが、美しい中庭と四季の花があって、熱心なファンと地元の方で人出の絶えないところです。

しかし、この日のように、みんなが熱心にメモをとっているのにはびっくりしました。
何か研究しているのでしょうか。
近づいて見ると、俳句を捻っているところのようでした。
もしかしたら短歌か川柳かも知れませんが、みなさんものすごい集中力で、いくつも名句が生まれたことでしょう。
まさに無料の花の寺は、ぴったりの道場にもなってぃるということでしょう。
もちろん、写真愛好家にとっても被写体に事欠かないところです。
【M8/Topcor 5cmF2.8 F2.8】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Tokyo Opt. Topcor5cmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/31 Wed

西班牙足球開幕

M8/Topcor 5cmF2.8
鎌倉ともレンズとも一切関係ありませんが、今朝は極度の興奮のなか4時に起床しました。
わたしにとってのシーズン開幕が今日だったのです。
選手への給与未払い問題があって1週間ストライキで開幕が遅れた、スペイン1部サッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラは、第2節の今週から長いシーズンが始まりました。

通常は、日本時間で日曜月曜に開催されるリーガですが、FCバルセロナだけ、2日前に開催されたヨーロッパ・スーパーカップのため1日遅れの今朝キックオフになりました。
我がバルセロナは、ディフェンダー4人を怪我と出場停止で欠くという非常に苦しい布陣での開幕です。
急造とも言える3-4-3システムの3人のパックのうちふたりが中盤の選手といえば、いかに厳しい状態かが分かるかと思いますが、結局選手全員が中盤のようにボールを支配してしまい、終わってみれば難敵ビジャレアルに5-0の圧勝でした。

昨季末から台頭著しかったチアゴ・アルカンタラが最初のゴールを奪えば、新加入のアレクシス・サンチェス、セスク・ファブレガスが立て続けのゴール、さらに奮起したエースのメッシが連続ゴールと考え得る最高の得点パターンでの勝利です。
昨季シャビがいないことで試合を作れないことが何度かありましたが、この日は彼不在の後半途中までの時間でもずっとペースを握り続けました。
さらにビクトール・バルデスは今季最高と言えるスーパーセーブを見せて、チームを鼓舞するおまけ付きです。

リーガ序盤でうまく波に乗れないこともあったバルサにしては最上の滑り出しです。
しかし、宿敵レアル・マドリードはそれを上回る6-0でサラゴサを一蹴しています。
さらには、イングランドではもう第3節になりますが、マンチェスター・ユナイテッドが8-2でアーセナルを下したと言います。
セスクをバルセロナに、ナスリをマンチェスター・シティに奪われた結果ということでしょうか。

それにしても、サッカーは必死になって1点を取るスポーツだったはずですが、どういうことなのてじょうか。
ビジャレアル、サラゴサ、アーセナルはけっして弱小チームではないことは言うまでもありません。

その答えは、今季からバルサのジャージの胸に付けられることになったカタール企業の広告にあるのかも知れません。
オイルマネーが席巻して、欧州サッカー界はお金のあるチームとないチームに大きく二極化が進んでしまったということです。
オイルマネーにまみれていないチームでも、結局は資金集めしてそれに対抗しますし、経営が破たんするクラブ、ひいては選手に給与が払えなくなるクラブが出てきています。

バルセロナを愛する人には、バルセロナが会員組織の中で運営しているので、ジャージに広告を入れずに独自の選手育成システムを持つなどお金にクリーンなチームということを理由にしている人が多くいます。
金で買い集めた選手で強いチームというのでは嬉しくありません。
ぜひ、その矜持を守ってもらいたいのですが…。

さて、作例です。
円覚寺を歩いていると、パン、パンと手を叩くような音が聞こえてきました。
よく神社と間違えて柏手を打つ人がいますが、近づいて見るとどうやらそうではないようでした。
恐らくは、座禅の会だと思われます。
座禅も静かなブームのようで、ここにも多くの参加者が見られましたが、ちょっと子どもさんには辛いでしょう。
目が助けてくれと訴えているかのようでした。
【M8/Topcor 5cmF2.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Tokyo Opt. Topcor5cmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/30 Tue

早上情侶

M8/Topcor 5cmF2.8
日曜は、鎌倉散策して来ました。
しょっちゅう出掛けているつもりですが、自分でも思いのほか行ってなくて、数ヶ月ぶりのことになります。
鎌倉には寺社ごとに催しがありますし、そのときどきの花が咲いています。
それに誘われるように集まる人たちもいます。
もう少し訪れる頻度を上げないといけないですね。

川崎大師サンバパレード、大和阿波踊り、新宿エイサー祭り、厚木基地盆踊り大会と夏のイベントを追いかけてばかりでしたので、純粋に何もない中を散策したいとの思いでいました。
どこにしようか、ちょっと考えて決めたのが地元鎌倉です。
朝早く用事を済ませて、その足で小田急、東海道線、横須賀線と乗り継いで9時半には北鎌倉駅に到着しました。
朝からひとりで鎌倉を歩くのは初めてかも知れません。

天気は上々です。
朝からずっと快晴でしたが、朝の空気は爽やかで、案外からっとしていました。
秋の気配というにはまだまだかも知れませんが、一歩近づいていることは実感します。
直射日光を受ければ暑苦しいですが、日陰に入るとじゅうぶんに凌ぎやすいです。

さあ、せっかく早く着きました。
駅から徒歩0分と言える円覚寺からいつものように散策スタートです。
朝からすでにけっこうな人が参観しています。
いつものお昼や午後とは違う空気が流れていて、これならいろいろと撮影することができそうです。

その予感通り、素敵なカップルが魅力を振りまきながら目の前を通り過ぎて行きました。
おっと思う間もなく、いきなりちゅっと来ました。
刺激の強い朝の始まりです。
【M8/Topcor 5cmF2.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Tokyo Opt. Topcor5cmF2.8 | trackback(0) | comment(2) | 2011/08/29 Mon

飛行表演

M8/Angenieux S1 50mmF1.8
わたしが中学生の頃、テレビに接続するようなテレビゲームはようやく登場していましたが、単純なゲームばかりで今のように熱中するようなものではありませんでした。
クラスメートたちは、部活に趣味にとそれぞれに嵩じていたわけですが、わたしは野球部に所属し、同時にプラモデルをつくるプチおたくな少年でもありました。

ガンダムは連載されていましたが、当時すでにガンプラがあったのかは記憶にありません。
プラモデル愛好のクラスの何人かは、軍用モデルを作っていました。
過去のスーパーカーブームの名残で車の模型を作る子もいましたが、までラジコンは高価で主流ではありません。

軍用モデルには、陸派、空派、海派とありましたが、海派という人は知り合いに派いませんでした。
海モノは、各社で発売されていた日本海軍の軍艦が大部分を占めていましたが、縮尺があまりに小さく、精密度や迫力が乏しすぎだったのが原因でしょう。
陸派はもう少しジャンルが拡大しますが、ここを愛好する人は決まって第二次大戦のドイツ軍の1/35スケールの模型と相場が決まっていて、確かにこのサイズは人物の表情も出せるくらいで、戦車も適度な大きさと作り甲斐、集め甲斐のある世界です。

しかし、わたしたち仲間内はみんな空派に属していました。
空派は、若干のバリエーションがあって、第二次大戦ではドイツ空軍派、日本海軍派、日本陸軍派に枝分かれし、一方で米軍機を主流としたジェット機を愛好する現行機派も人気があります。
わたしは、どういう訳か当時からドイツ信奉があったようで、ドイツの戦闘機、爆撃機中心に製作していました。
などと言っても、お小遣いもらってやっと購入できる身分でしたから、何十機も作ったということはありません。
むしろ、カタログとか写真集を眺めたりする時間の方がずっと長かったというのが現実です。

もう遥か昔のことなのですっかり忘れてしまいましたが、ドイツの軍用機には性能やデザインなど他国に抜きん出た魅力を感じていました。
日本の軍用機も負けてはいなかったと思いますが、年代的も地理的にもはるかかなたの存在に憧憬の念があったのでしょう。
それから何十年も経って、キヤノンもニコンも手にしていなかったわたしが、いきなりライカからカメラ生活をスタートさせたのは中学時代の経験が何らかのかたちで蘇ってきたのかも知れないと思います。

そんな中学時代、現行機派の友人に誘われて行ったのが、厚木の基地祭でした。
当時のメインはたしかブルーインパルスと呼ばれた戦闘機の飛行ショーで、そのほかにも最新鋭機が展示されていた基地祭は現行機派の彼はもとより、わたしにとっても魅力的な催しでした。
しかし、航空機の爆音はものすごく、ただでさえ通常の離発着で騒音問題を起こしていたところだったので、地域住民の猛烈な反対で中止されてしまいました。

そのこと自体は仕方ないというか、当然のことだとは思います。
基地祭が無くなってがっくりきたのは、ちょっとマニアックな少年たちと一部の軍事マニアだけだったでしょうし。
その後の事情がやはり分かりませんが、基地祭は盆踊り大会として生まれ変わったのではないかと思います。
米海軍の姿勢が自分たちの技を見せてやるという姿勢から、その土地の文化を知りたいという方向へ変換したということなのかも知れません。
それをも苦々しく思っている人も多いのかも知れませんが、すごく大きな一歩だったのではないかとわたしには思えるのです。
【M8/Angenieux S1 50mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/28 Sun

星星和条纹

M8/Angenieux S1 50mmF1.8
そういえば、この日は予報が悪く、ずっと曇りで夕方からはひと雨来ると言っていました。
折りたたみ傘持参で、降ってきたらイベントは中止でしょうから、さっさと帰るつもりでいました。
たいがいは予報よりも早く雨は来るもので、6時から始まる盆踊りは中止になってしまうかなと心配だったのです。

ところが、天気はどうにか夕方まで持ちこたえました。
わたしは、7時頃帰ったのでその後が分かりませんが、9時前には降り出しましたので、10時まで続くと聞いた盆踊りはけっこうたいへんだったかも知れません。

しかし、この週はずっと蒸し暑い日が続いていたのに、前夜くらいから急に天気が荒れ始めてそれとともに気温もぐっと下がったのは多くの人にとって幸運だったと思います。
日中35度の炎天下では熱中症の危険性すらありますが、25度くらいまでしか上がらなかったので、主催側も見学側も快適に過ごすことができました。

何しろ前日から10度も一気に下がったので、涼しくて秋になった感覚です。
ところが25度はいちおう夏日ですから、絶対気温としては、それなりに暑い日だということになります。
であれば、日米多くの参加者が浴衣姿でしたが、その浴衣が清涼感を発揮したことにもなっていたでしょう。

これは、皆さんの日ごろのおこないが良かったからだということにしたいと思います。
米軍のおこないが良いと言えば、わたしも含めた基地周辺住民の方はいい気持ちがしないかも知れません。
てすが、ここを散策しているときに、彼らのバッジに書かれた文字ですっかり忘れていたことを思い出させてくれたのです。
"Operation Tomodachi"。
震災があったとき、米海軍は真っ先に被災地に赴いて救助活動で活躍していました。

津波の被害は想像以上に大きかったため期待するほどの成果はなかったかも知れませんが、民間人にはできない迅速性と幅広い行動は一定の結果を残したものと思います。
詳しい事情は分かりませんが、フレンドシップデイとして開放されたこの日くらいは、感謝の気持ちを持ってもよいでしょう。

さて、夕方少し暗くなって来たところで、いよいよメインの盆踊り大会が始まります。
開会時にアメリカでは大切なのでしょうあることがおこなわれましたが、その時写したのが作例写真です。
作例を見て、その大切なことが何だか分かるでしょうか。

少女が、姿勢を正しくして何か歌っているように見えます。
みんなが立ち上がって、やぐらの方を注視しているようです。
そう、この時日米両国の国歌斉唱があって、ステージ上で歌われている米国家に合わせて少女も一緒に歌っていたのです。

米海軍は、盆踊りを単なるローカル行事ではなく、亡くなった方やご先祖様に対する供養するための伝統的な儀式として敬意を表したのでしょう。
そのおかげて、可憐で感動的な歌声を眼前に聴くことができました。
【M8/Angenieux S1 50mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/27 Sat

史蒂夫的回憶

M8/Hexar 10.5cmF4.5
アメリカのどこかの町の住宅地の中に見えるかも知れませんし、沖縄のどこか町中といえばもっとそれっぽく感じるかも知れません。
しかし、ここも厚木基地の中です。
基地の中にマクドナルドなんていかにもありそうですが、テナントとしてでなく、独立した建物でどーんと営業しているのを見ると、少しは驚かざるを得ません。

営業しているのは日米どちらのマクドナルドか、アメリカだとすると食材は空輸しているのか、スタッフも向こうからか、価格はアメリカと一緒か等々素朴な疑問が首をもたげてきて自分の目で確かめたくなります。
しかし、アメリカのIDを持っていないと入れませんと書いてあります。
ということは、やはりアメリカのマクドナルド厚木基地店ということでしょうか、それなら、こんな時にこそ日本人に開放すれば貿易赤字の解消に貢献するのではないかなどくだらないことを考えてしまいます。

マックに入れなくてもどうでもよいですが、本当はスーパーで買い物をしたかったのです。
狙いは、税金がかからないために安いビールと日本では売られていないスナック菓子で、持ち帰り用にエコバッグまで持参していました。
当然ながら、ここも立ち入り禁止でした。
たぶんダメとは思ってましたが、年に何度かのフレンドシップデイなので、日本人の皆さんにもたくさん買ってもらってスーパーの赤字補てんとか考えるのではと期待していなくもありませんでしたが。

もう10年以上前の話ですが、知り合いの日本人女性が米海軍所属で厚木に赴任してきた男性と知り合って、交際していたのですが、翌年除隊されたことをきっかけに結婚し、日本に住み始めたのです。
彼、スティーヴは日本語がさっぱりで、交際範囲が狭く、最大の愉しみは野球観戦だったようです。
今のようにテレビで簡単に大リーグの試合が見れる環境ではありませんでしたので、もっぱら地元の横浜ベイスターズを応援していました。

奥さんからスティーヴがスタジアムに行きたいと言っているので、悪いけど連れて行ってもらえないかしらと、ちょろっと英語がしゃべれて体格的にスティーヴに見劣りしないわたしにお鉢がまわってきました。
なんだかおもしろそうで承諾しましたが、わたしは野球は分からないうえに、アメリカ人のしゃべる英語はもっと分かりません。
試合中、ヘイ、あのピッチャーは何という選手で決め球はなんだい、とか聞かれても分からないし英語で説明もできそうにないので、本当にこんなんで役に立つのか、好奇心だけで案内してしまいました。

心配は杞憂でした。
これがアメリカ式野球観戦なのか、かなり大雑把に見ている様子です。
横浜が得点すれば、ガッツポーズでイエイッと叫んだり、ハイタッチしたり、得点されれば××と伏せなければならないスラングで嘆いたり(聞き取れないので多分です)、テンションばかり高くて、分析するとか相手がどうだとか全然関係なさそうです。

ハイテンションだったのは彼の性格もあったでしょうが、何より彼の持参してきた大量のビールが効いていました。
ミケロブというアメリカのビールで、小瓶でしたが、王冠がスクリューになっていてせん抜きが無くても手で回せば開けられるという、当時のわたしがまったく知らずに驚かされた代物でした。
さらに驚いたのはその値段で、確か当時のレートで1本80円とかそんなものではなかったかと思います。
すでに厚木基地に自由に出入りできなくなっていた彼は、同僚にミケロブを頼んで買って来させたらしいのですが、2ダースも調達して来てしまい、ふたりで飲むにはあまりに多すぎでした。

クーラーボックスいっぱいにきんきんに冷やして持参されたミケロブは、真夏のデイゲームには威力満点です。
わたしは2本も飲むとすっかり眠くなってしまい、野球が退屈だったこともあって船をこぎ出す始末でした。
試合の結果はまったく覚えてませんし、大量にもってきたのにふたりで4本くらいしか飲まなかったビールの残りがどうなったかも不明です。

スティーブと奥さんとは、その後も何度か会いましたし、日本語がさっぱりの彼がなんと横浜で就職したりもして今後の展開が楽しみになったりしました。
しかし、彼は根っからのアメリカンで、日本の水は合わなかったのかも知れません。
奥さんとともにアメリカに戻ってしまいました。
2~3度手紙のやり取りをしましたが、まだeメールの前の時代だったので、音信は途絶えてしまい彼らがどうしているのか分かりません。

今回、厚木基地を訪れて、もしかしたらひょっこりスティーブが現れるのではなどと考えたりもしましたが、さすがにそんなことはありません。
敷地内に大きなマクドナルドがあって、立派な住宅も建っているので、何千、何万という人が日々暮らしているのでしょう、彼を記憶している人もきっといないでしょう。
ならば、せめてミケロブを久しぶりに飲んで彼を思い出すよすがにしたかったのですが、スーパーの門番の男性は申し訳なさそうに規則なので言って、わたしの入店を認めてくれませんでした。
【M8/Hexar 10.5cmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Rokuoh-sha Hexar 10.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/26 Fri

摇滚演奏会

M8/Hexar 10.5cmF4.5
野外特設ステージに次々と入れ替わり歌うアメリカ人のミュージシャン。
まるでウッドストック・フェスティバルのようです。
もちろんミュージシャンは無名ですし、オーディエンスも100人足らず。
しかし、その分、両者の距離は近く、温かなステージが繰り広げられます。
たまにはこういう音楽もいいものだなあと、時おりカバー曲も織り交ぜて楽しませてくれるコンサートにずっと聴き入ってしまいました。

コンサートと言えば、若いころはけっこうな頻度で足を運んでいたのに、最近はまったくご無沙汰しています。
考えてみると、いちばん最近行ったのは、昨年夏にksmtさんと撮影行したときの横浜山手の無料コンサートです。
ちゃんと自腹を払って聴いたコンサートが、いつの誰だったかまったく記憶によみがえりません。
6年くらい前にオーチャードホールで第九を聴いたのを思い出しましたが、それ以来なんにも聴いていないとすると、我ながらさみしい音楽事情と言えます。

では、日常的にも音楽に疎遠かといえば、いちおうそんなことはないと答えることにします。
ひとなみにiPodを購入して、主に通勤の車内や自宅でリラックスしたいときなどに聴いています。
音源が無くては困るので、PCからダウンロードなどの技ができないものですから、例のネットで借りてー自宅に届きーというやつの会員になって、毎週のようにCDをレンタルしています。
これは、店舗に出掛ける必要もなく、ヒマの無い人には便利なシステムですね。

それで何を聴いているかと言えばかなり雑多です。
もともとは、学生時代に聴いていた80年代のヒット曲を集めたオムニバスを片っ端からiPodに入れて、おお懐かし懐かしと喜んでいましたが、こういう聴き方はすぐ飽きてしまうようで、高校時代に愛聴したプログレの名盤を数枚、それから大学になってクラシックばかり聴くようになったので、やはりよく聴いたモーツァルトとかロマン派のアルバム、しかしダイナミックスの広いクラシックは電車内で聴くには不向きで、ジャズ好きの友だちに教わったピアノトリオを何枚か…、という具合です。

こんなのを雑多煮的に聴いていましたが、さらに幅を広げるべく、先日knpmさんとksmtさんにお会いした時にふたりのお薦めCDをうかがって早速レンタルしました。
knpmさんがジェネシスで、なんとこの方はピーター・ゲイブリエル在籍時のジェネシスのファンクラブに入っていて会員番号がひと桁だったという剛の者です。
ksmtさんはジャズをやっていたので推薦盤もジャズですが、あまり難しいのは勘弁をと頼むとエラ・フィッツジェラルドのライブイン○○(どこだったか思い出せない…)とのことでしたが、あいにくライブラリーになく彼女のベスト盤を借りました。

ほんとうに脈略なく聴いていましたが、とんでもなく暑い通勤の中でせめて頭の中だけでも涼しくなる音楽はないものかと乏しい知識で考え出したのが、北欧の音楽でした。
といってもそれほど詳しくないですが、シベリウスやグリークの管弦楽曲はいかにも北欧的な冷たさやさっぱり感があって、心爽やかに聴いています。
体感温度も下がったような気すらします。
似て非なるものがロシアの音楽で、地理的なところや旋律などは共通点があるような気がするのですが、いくつか聴いたロシア音楽すべてが爽やかさとは無縁でした。
こういったところはなかなかに面白いです。

基地とはまつたく関係のない話になってしまいました。
ただ、この時聴いたライブで、もっと音楽を身近に聴かなくてはと思ったのは事実です。
iPodにはまだ余裕がありますので、グレゴリオ聖歌やバッハ、アフリカやラテン音楽も採り入れたいと考えています。
それから、近いうちに演奏会かライブステージか聴きに行かなくてはいけません。
【M8/Hexar 10.5cmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Rokuoh-sha Hexar 10.5cmF4.5 | trackback(1) | comment(0) | 2011/08/25 Thu

基地的位置

M8/Hektor 7.3cmF1.9
基地問題と言えば真っ先に沖縄ですが、神奈川県にも主要な施設が3つあります。
横須賀基地と厚木基地、それとキャンプ座間です。
前二者は海軍の施設で、座間は陸軍だそうです。
横須賀基地は軍港で厚木基地は飛行場ですから、横須賀に空母が着くと艦載機が一斉に爆音をとどろかせて厚木にやって来るようです。

わたしの家は、厚木基地の敷地からわずか5キロのところにあります。
上空はいわば米軍機と同じ敷地にある自衛隊機の通り道で、騒音に悩まされた日もありました。
中東、アフガニスタン、中国、そして北朝鮮、戦争や内戦が勃発したり政治的な緊張が高まると、特に離発着回数は増えたように思います。
逆に戦闘機クラスが何機も轟音とともに行きかった時は、もうすぐ何かの作戦が実行されるのではと、世界情勢に不安を感じたりしました。

ずっと昔のニュースで、中国各地にある何十機ものミサイルが日本に向いていると報じられたり、北朝鮮がノドンやらテポドンの開発どうこうなどと騒がれたりするのを見ると、厚木基地が標的になっているのではないかと考えざるを得ません。
中国奥地から長距離で飛んでくるヤツとか、命中精度がいかにも低そうなノドンなんてのは、的が外れて家の方に落っこちて来るのではなどと真面目に心配したりもしました。

それだけ近い厚木基地ですが、駐車場がないので車や自転車での来場お断りとなっていました。
車なら10分ちょっと、自転車でも頑張れば30分くらいで着けるはずですが、素直に公共交通機関を使って向かいました。
自宅から小田急長後駅まで20分、長後から大和経由で相模大塚まで15分、相模大塚駅から基地のゲートまで歩いて15分、結局、ぐるっと大回りするかっこうなので小一時間かかってしまいます。
近くて遠い厚木基地です。

さて、本日の作例は、子どもに人気のフェイスペイントの場面です。
ほんとは、ペイントを施している日本人と思われる美女の写真の方を採用したかったのですが、やはり常識的な1枚に逃げます。
子どもたちの行列ができていたのですが、その場所はステージのすぐ脇というかなり強引な位置だったのがなんとも不可解です。

大食い大会のときはあまり影響もなかったかも知れませんが、続いて行われたバンド演奏では轟音の鳴り響く中で平気なのかなと心配になりました。
ところが、子どもたちは何食わぬ顔で、ペイントされるのを楽しんでいます。
これでは、地元住民が航空機の騒音にクレームを出しても理解されないのも当然かと思われたりもしました。
【M8/Hexar 10.5cmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Rokuoh-sha Hexar 10.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/24 Wed

熱狗大食賽

M8/Hexar 10.5cmF4.5
お昼を食べてから家を出たので、厚木基地到着は2時前くらいです。
ゲートに到着すると身分証のチェックがあります。
日本で身分証と言えば、免許証か保険証ですがいずれもここではダメだそうで、パスポートか住基ネットのカードを用意するよう案内に出ていました。
わたしはパスポート持参で行きましたが、スタンプこそ押されないもののパスポートチェックというのは、アメリカまでやって来た気分いっぱいです。

おそらくアメリカンフットボールの競技場と思われる広いフィールドが会場となっていて、早くもけっこうな人手でいい雰囲気です。
屋台がいくつも出ていて、さっそくビールを買いました。
ビールは2ドルまたは200円となっていて、昨今のレートを考えれば米ドルに両替してから来ればよかったと少し後悔します。
缶ビールですが、バドワイザー、バドワイザーライト、ミラードラフト、ミラーライトがクーラーで冷やされていてミラードラフトを選択しました。
合わせて食べ物も勧められましたが、お昼を食べたばかりなのでと断ります。
夕方までいるつもりなので、後ほど何かトライしてみようとは思っています。

この間のやり取りはすべて英語です。
屋台でものを売っているのはアメリカ人の兵隊さんか関係者と思われます。
日本人に開放する日なので片言の日本語で話してきますが、わたしは英語で返事を返します。
来月、スペインへの旅を計画しているので、スペイン語はさっぱりですが、せめて簡単な英会話の練習をするつもりだからです。
さすがにビールの購入程度ではたいした練習にはなりませんでしたが。

ビールを飲みながらステージを目指します。
会場到着時から司会者がひっきりなしにしゃべっているところに人が群がっていて、これから何かイベントが始まる気配だったのです。
少し見ていると、日本人とアメリカ人が交互に紹介され、いずれも自分の実力を誇示するかのようにステージの袖から登場して来ます。

テーブルには、ホットドッグと水が大量に並んでいます。
ホットドッグの大食いコンテストでした。
なるほど、アメリカのイベントと言えばこれがありましたし、ビールにも合うおやつになるので、あとでわたしもこれを食べようと思います。

コンテストは10分間でホットドッグをいくつ食べられるかを競うもののようです。
司会者がしゃべりまくり、出場者にインタビューしたりでなかなか始まりません。
恐らく1時間枠がある中で、実際の協議は10分間ですから、思いっ切り引っ張らないと時間を持て余してしまうのでしょう、日米共通の演出なのですね。

さんざん待たされてようやくスタートしました。
ホットドッグの早食いなんて初めてですが、当然、ガバッと喰らいついてむしゃむしゃと食べていくのかと思っていたのですが、そんなんではチャンピオンにはなれないようで、彼らは一様にこんな食べ方をします。
まず中のソーセージを引っぱり出して一気に食べ、残ったパンを水に浸して呑みこんでいく…、という具合です。
なるほどパンはぱさぱさするので、水分を含ませた方が効率は良さそうです。
でも、水分をとってしまうとお腹がすぐにふくれてしまうような気もするのですが、そんなことはないのでしょうか。

作例は、かなり終了近くになった時のものです。
傍目にもペースが落ちてきていて、出場者から覇気が失せて目がうつろな人まで出ている状況に思えました。
倒れる人も出なかったようなので、大会は成功裏に終了したのでしょう。
ただ、わたしも含めて見学した何人かは、今日はホットドッグは食いたくねえ、と思ったはずです。
最初は旨そうに見えたのですが…。

さて、優勝はどの人だったでしょう。
正解は、不明です。
実は、司会者のしゃべっている英語がまったく聞き取れなかったのでした。
【M8/Hexar 10.5cmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Rokuoh-sha Hexar 10.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/23 Tue

麦克阿瑟

M8/Angenieux S1 50mmF1.8
I shall return.
日本の敗戦と同時に占領下の日本を統治すべくやってきたマッカーサーが、帰国時の厚木飛行場で吐いた言葉だと思っていました。
映画俳優のような男前のマッカーサーが、サングラスにコーンパイプのおなじみのスタイルで放った名台詞というのはわたしの誤解で、事実は真反対でした。

日本軍の攻勢にひるんだ米大統領ルーズベルトが、マッカーサー指揮官をフィリピンの戦地から脱出するよう命令し、不本意ながら従わざるを得なかったマッカーサーがミンダナオの空港で言ったのが、わたしは戻ってくる、だったのです。
事実上の敵前逃亡で、彼自身、このことをずっと恥じていたようです。
マッカーサーにとって、I shall return.は屈辱の台詞だったのでしょう。

唐突な書き出しになりましたが、マッカーサーが降り立った厚木飛行場は、現在、米海軍厚木基地になっていますが、その一角に彼は銅像の姿で経ち続けています。
建立したのは米軍ではなく、日本の民間組織で、日本の民主主義の生みの親と祀っています。
明治憲法下での議会政治や大正デモクラシー以降の政治は民主主義ではなく、真の民主主義とはマッカーサーがもたらしたという考えのようです。

もしかしたら、作例のお父さんも息子に向かって、戦争が終わるまでの日本は封建世界で、今みたいな自由は無かったんだよ。
このアメリカ人が戦争を終わらせて、日本人を開放してくれたんだなどと説明しているのかも知れません。
歴史解釈はさまざまですから。

というわけで、今週は、厚木基地からお届けします。
ふだん固く閉ざされた厚木基地ですが、フレンドシップデイとして年に何回か一般公開されますが、8月20日に盆踊り大会があり、日中からいろいろなイベントで盛り上がっていました。
初めて見に行きましたが、ひとりで行っても十分に楽しめました。
3月の震災のときにいち早く被災地で救援活動した米海軍に敬意を表しつつ、平和が保たれることを願いながら。
【M8/Angenieux S1 50mmF1.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/22 Mon

維也納幻想派

M8/Summarit 5cmF1.5
2ヶ月続けて大芬油画村で写真用のフレームをオーダーしましたが、もう家に飾れるだけの許容枚数を超えてしまいました。
しかし、今回もフレームをオーダーしました。
小さな1枚の絵があって、その絵を飾るためのフレームを作ろうと思い立ったからでした。

絵は絵はがき大の小さなもので、いつもの店でサイズを指定して価格を聞くと、前回のフレーム単価より高くなると言います。
クレームをつけると、フレームは小さくとも材料は1本使うので効率が悪いので高いのだとのことです。
値段を確認すると、フレーム1個が60元ですが、2個だと75元とのことでした。
3個ならもっと安かったかも知れませんが、何しろもう設置するスペースもないので、2個オーダーしました。
予定外の1個のためにサービス版でも映えるようなポートレートでも撮らなくてはいけません。

その絵とは、エーリッヒ・ブラウアーのシルクスクリーンです。
ブラウアーと言ってもご存じの方は多くないかも知れません。
ウィーン幻想派と呼ばれるグループの中心人物ですが、オーストリア出身でウィーンを活動の拠点としている現役の画家です。

ウィーンの芸術と言えば、19世紀末のクリムトやシーレなど、ゼツェッションの画家が有名ですが、ウィーン幻想派は彼らの影響を受けつつも独自の幻想世界を作り出した芸術家たちから成り立ちます。
有名なのは、ハウズナーとフックスのふたりで、現代画家として特に高い評価を得ています。

初めてのひとり旅でブダペストとウィーンを旅したとき、そのハウズナーと日本でも人気のあるフンデルトヴァッサーの芸術に触れる機会があり、世界にはこんな芸術が息づいているのかと感銘を受けました。
その旅の終わりに、ウィーン大聖堂近くのアートショップに、ハウズナーのシルクスクリーンを見つけ、購入を悩みました。
結局5万円近い値段にとても即決できず、、もっと小型で安いものはないのかなどと話をしていると、あとから現れた女性が、わたしの目の前でその絵をひと目ぼれして買って行きました。
アメリカからひとり旅してきた当時のわたしと同世代の20代前半の女性で、ゴシックやルネサンスなどヨーロッパ文化の伝統に触れた後でクリムト、シーレ、ウィーン幻想派と新しい芸術にも触れて、ウィーンの奥行きの深さに打たれたというようなことを言い残して去って行きました。

そんなことがあって、自分の感性の認めたものは優柔不断にうじうじと考えずに、すぐ自分のものとしなければならない。
あのときのちょっと恰幅のいいアメリカ美女の行動は、少なからずその後のわたしに影響を与えたような気がします。

帰国後ちょっとして、新宿でウィーン幻想派展が開かれウィーン幻想派の面白さを再認識したと同時に、アメリカに持ち去られたハウズナーの後悔がまた頭をもたげてきました。
別途ハウズナーの同様のシルクスクリーンが銀座の画廊で売られているのを知りましたが、数年後のそれは価格も数倍で完全に手の届かないものとなっていました。

そんなことはすっかり忘れていたのですが、先日、絶妙のタイミングでブラウアーの版画が売られているのを目にしました。
絵を見た瞬間、ウィーン幻想派だと思い出し、名前がブラウアーとあって新宿で絵を見たはずと、当時購入した目録を引っ張り出しました。
間違いなく彼の作風です。
小さなシルクスクリーンということで、作者サイン入りでしたがとても安い価格が付けられています。
かつてのようにためらうことなく、すぐに購入しました。

送られてきたそのままの状態で飾っていましたが、そうだ大芬でフレームを作ってもらおうと思い立ち、いま晴れてわたしのウィーン幻想派は、出会いからとても長い月日を経てわたしの部屋にあります。
その絵は、かつてウィーンを旅した若き日の自分につながっていますし、買わずに後悔するよりも買って後悔しろというその後の人生ともまたつながっています。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(6) | 2011/08/21 Sun

Summarit的謎謎

M8/Summarit 5cmF1.5
ズマリットの話の続きになります。
今まで何となく分かっていたつもりですが、よく考えてみてまったく理解していなかったと気付いたことがあります。
ご存じの方がいらっしゃれば、教えていただきたいと思っています。

今回使用したズマリットは、1950年製造の初期のロットです。
鏡胴には初期玉特有の"Taylor, Taylor & Hobson U.S.Pat.Nr.2019985"という刻印が入っています。
このパテントの意味がよく分かりません。
同様の刻印は、ライツ・クセノン5cmF1.5の米英輸出用にも入っていて、これはシュナイダー社の設計したレンズですが、アメリカとイギリスでは先にテイラー(・テイラー)・ホブソン社が特許を持っているためだと言われています。
わたしは、クセノンとズマリットにある2つの刻印は別々の意味を持つものと思っていました。
ところが、両者のパテント番号はまったく同じだということに(今さらながら)気付きました。

また、クセノンとズマリットの設計は同じで、ズマリットには高屈折率の新種ガラスを一部使って性能を向上させたと言われていると思います。
また、その後のズミルックス50mmF1.5では、レンズ構成は同じだが、恐らく曲率などは変わっているのでしょう、設計が変更になっていると言われているようです。

上に書いたNr.2019985のパテントの内容がどういうものかは分からないのですが、仮にシュナイダーの設計したクセノン、ズマリットと同設計のレンズそのものに関するパテントだとするといくつか類推ができます。

①前述のようにクセノンとシュナイダーは基本的に同じレンズで、7枚あるレンズ内のいくつかが新種ガラスに置き換わった程度の変更。

②おそらく、クセノンや後のスーパーアンギュロンは、シュナイダーからレンズユニットを買ってライツの鏡胴に入れるかたちで製造していたが、ズマリットではガラスからすべて一貫製造していた。

③シュナイダーは自社で設計した5群7枚のクセノンの版権をテイラー・ホブソンに売ったがドイツ国内ではシュナイダーから供給されるレンズについてはそれを許可するものとさせた。

④テイラー・ホブソンはさっそくイギリス国内とアメリカで特許申請して認められたため、ライツでクセノンの供給が始まった頃には、英米向けのレンズに他社の名称等を刻印するという屈辱を味わった。

⑤ライツは、クセノン改造レンズでパテントをかいくぐろうとしたが認められなかったものの、数年の後に特許切れとなりようやくテイラー・ホブソンの呪縛から逃れられた。

⑥ではテイラー・ホブソンが保有していたパテントによるレンズとは何かということになるが、少なくともクセノン名のレンズは無いので、別のレンズを自社生産していたことになるが、それこそがスピード・パンクロ50mmF1.5である。

⑦ところが、スピード・バンクロF1.5は、F2がすばらしく好評だったのに対して、コントラストの低いボケ玉と社内評価され試作を作った程度で中止され、こんなレンズのパテントを高く売りつけたシュナイダーとそこから自社カメラ用レンズの供給を受けたライツに激しい憤り…。


あまり面白い推理ではないですし、もう少し飛躍したものにしても良かったかも知れませんが、どの程度事実に即しているかは気になるところです。
それ以上に気になるのは、以前から噂ではその存在が取り沙汰される、先にあげたスピード・パンクロ50mm(2inch)F1.5は、実際に存在するのかということです。
ほんとうにクセノンと同設計レンズだったのか、描写的にも同じようなものなのか興味は尽きません。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2011/08/20 Sat

Summarit的白濁

M8/Summarit 5cmF1.5
ライツのズマリットは、1949年(Mマウントは54年)から60年の間発売されていた、もう半世紀以上前のレンズです。
1959年にズミルックスが登場したので、交替するかたちで生産終了したため製造期間は長いとは言えませんが、64870本作られたというのはけっして少ない数字ではありません。

いちばん製造数が多かった1956年は、Lマウント5684本、Mマウント4677本で、同年のズミクロンがL9479本、M17505本だったのに比べると半数以下ですが、エルマーのL10967本、M2903本に肉迫していて、時代が大口径レンズに向かっていたことを示しています。
ちなみに、ズマリットの前身と言えるクセノンは、1936~50年の間に6190本しか生産されませんでした。

市場でもよく見かけるズマリットですが、残念ながら多くの個体でレンズに問題があるようです。
わたしの経験では、前玉にダメージがあるものがたいへん多く、拭きキズがあるもの、くもりがあるものばかりです。
キズの原因の主たるものは特殊なフィルター径で、41mmまたは専用バヨネット式を使うため純正以外にフィルターが無く、フィルターを付けないまま使用してレンズをごしごし拭くというようなケースが多かったと想像されます。

くもりについても、ガラスに問題があるのではないかと思われます。
キヤノンのレンズにもくもりやすいものがありますが、経年によってくもりやすいガラスは何タイプか存在するようです。
わたしのレンズにも前玉にくもりがあったので、後玉にキズがあるという格安のズマリットを見つけて前玉を交換しようとしたのですが、これも前玉がくもっていてどうにもなりませんでした。

くもりは落とせるケースがありますが、わたしのレンズは順平さんにクリーニングをお願いしたものの完全には落とせませんでした。
作例を見れば一目瞭然ですが、どうしても影響は避けられません。
半逆光くらいでコントラストの低下が顕著ですし、ピント外に強いハイライトがあるとかなり滲みます。

しかし、光の影響を受けない状況では、ピントが合った部分はかなりシャープで、性能の高さをうかがえます。
その描写は、セプタックの開放によく似ています。
不完全なズマリットでしたが、この符合に気付いたので、今回あえて前玉くもりズマリットを使用してみたわけです。
再度、どこかで完全にクリーニングすることを前提に。

作例は、またしてもやって来た大芬油画村です。
これで3か月連続で、最終日の午前中の短時間来たことになります。
もはや撮るものもほとんど残されていませんでしたが、朝から彼氏とメールをやり取りする女性は数少ない例外でした。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/19 Fri

辛勝

M8/Summarit 5cmF1.5
東京では2週間連続の熱帯夜だそうで、寝苦しい夜が続いています。
とくに風のない夜は、気温が30度近くをキープしているのではないでしょうか、ベッドで横になっていても背中や額にじっとりとした汗を感じます。
しかし、そんな中でも日曜と今日の朝は早起きして、より熱い朝の2時間を過ごしました。

昨日に続いてスペインのネタですが、サッカーのリーガ・エスパョーラが開幕する直前に、前年のリーガ覇者とカップ戦の国王杯覇者がホーム&アウェイで争うスーペル・コパが開催されます。
新しいシーズンの幕開けを告げるイベントのようなものですが、もちろん公式戦で勝てばシーズン最初のタイトルと言うことで真剣勝負が繰り広げられます。

それでも、リーグ覇者とカップ覇者が戦って何か意味があるのかという疑問があって、例年、プレシーズンマッチの一環のような位置付けに感じます。
しかし、今年は違います。
リーガタイトルを獲得したバルセロナが、国王杯を手にしたレアルマドリードの挑戦を受けるからです。
永遠のライバルの対決、エル・クラシコがいきなりシーズン開幕前に見られるのです。

結果は、アウェイで2点取って引き分けて有利な立場だったバルセロナが、後半終了近くのメッシのゴールで3-2で勝つという劇的な幕切れで今期初タイトルを手にしました。
わたしは長年のバルセロナファンなので、たいへん喜ばしいことなのですが、かなりの不安を感じさせるコパ獲得になりました。

第1戦では、チームの心臓部であるシャビやブスケツが先発していなかったことで、まったくバルセロナのサッカーはできずじまいでした。
2回しかなかったチャンスを2度ともものにして引き分けられましたが、レアルの必死のプレイばかりが目立つ内容です。
1-1の引き分けでもいい第2戦は、新戦力を柔軟に使った従来のかたちプラスアルファを期待したのですが、なんと先発メンバーが去年のベストメンバーそのままでした。
また、ロナウドとマッチアップするアウベスをほとんど上げさせなかったのは戦術としては正しいのでしょうが、やはり面白みを欠いていました。
バルセロナらしさを堪能できましたが、グァルディオラ監督のがちがちの采配により冒険的要素と言うか、彼らのサッカーに象徴されるような愉しませる指揮官振りを期待したいです。

実現すれば、シーズン前半のホームゲームを観戦する予定なので、それまでにどのような変化があるか期待したいと思います。
そして、昨シーズンのヨーロッパチャンピオンとして来日してクラブ世界一を争うことになります。
チケットが入手できた暁には、ぜひ、この間の彼らの進歩具合をこの目で確認しなくてはいけません。

作例は、深圳の各地で見られたユニバーシアードの特設ブースです。
各国からの来客に対応するためのものだと思ったので、英語で話しかけましたが、これだけいる女の子たちの誰ひとりとして英語を解しませんでした。
逆に初めて外国人と話をしたと感激される始末です。

ユニバーシアード関連の資料一式をもらいましたが、肝心の日程や会場が言及されていませんでした。
そのことを言うと、彼女たちは申し訳なさそうな顔をして、それはここに電話して聞いてくれと番号を指差されましたが、それは深圳に本店を構える銀行でした。
彼女たちは、なんのためにテントを設営してまでここにスタンバイしているのか。
先日も書いた、けっして豊かでない人も多い市民の税金の有効な使い方という概念はまったくないようでした。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(1) | comment(0) | 2011/08/18 Thu

London Calling

M8/Helioplan 4cmF4.5
何度か予告してきた夏休みのスペイン旅行計画ですが、いちおう準備は進んでいます。
勤務先は、お盆に休業するのではなく、部署内で交代で休みをとるかたちなので、9月末に1週間の休みをとることにしました。
お盆は、地方出身の人が優先して休み、わたしのような放浪癖がある人間は、移動や宿泊が安く空いている9月に休むケースが多いです。
できる限り遅い方が、愉しみが待っているので、暑い夏をがんばってしのぐことができます。

昨日、JALが満を持しての参入というニュースがあったLCCは、日本ではこれからというところですが、ヨーロッパはかなり先んじていて、これを利用すべく東京からロンドンまでのチケットを抑え、ロンドンからLCCのバルセロナ行きを購入しました。
ただ、ロンドンには4つの空港があって、到着のヒースローから、LCCの基地になっているガトウィックまで移動しなければなりません。
そこで一計を案じて、せっかくロンドンに降り立つのであればと、帰路はバルセロナを早朝に出発する便を選択し、ロンドン出発も夜のフライトを選ぶことで、ロンドンに8時間以上滞在してみることにしました。

もしこれが1年半前でしたら、ロンドンでお会いしたい人物がいるので彼を訪問するプランを考えたでしょう。
ところが、彼はもういません。
いや、不幸があったとかそういうわけではなく、彼は日本に帰って来られたので、都合さえ合えば日本でお会いすることができます。
確か、2年以上前に、この方に対してぜひロンドンに行く機会があれば、現地でお会いしたいですというようなメールをしたように記憶していますが、今ではそれは果たせなくなりました。

では、ひとりでロンドンをさまよえばいいようなものですが、もうひとりの友人のことを思い出しました。
いや、これも友人と呼ぶのはおこがましい、メールのやり取りを何度かしただけで、まったく面識はありません。
そればかりか、名前とイギリス人であるということしか知っていることはありません。
しかし、彼も仕事で東京に数日滞在するときに、ぜひ会いたいとメールをくれたことがありました。
そのときはわたしの中国旅行と日程が重なったため、残念ながら会うことができませんでした。

よしと思い、短時間だが会えないものかと久しぶりにメールしてみました。
すると、すぐに歓迎するとの返事があったのです。
未だ見ぬ友人からの嬉しい返信でした。
旅の目的がひとつ増えたとの思いです。

ですが、メールの後段にはこんなことが書かれていました。
願わくば、その頃にはもう暴動が起きないことを、と。
最初にざつと目を通した時は、気付きませんでした。
漢字では"暴動"という単語はインパクトが強いので見落とすことはないでしょうが、アルファベット5文字の"riots"は、あまり見慣れぬせいかそれほど力のある言葉に思えません。
ところが読み返した時、Working class とか Revolution とかいった言葉といっしょに中学時代に覚えた単語だと思い出したのでした。

昨日は中国で暴動がとか書きましたが、それはロンドンはじめ西側でも起こりうる、しかも自分がそのなかにいる可能性さえあることを思い知らされました。
ロンドンでは中国のように暴動や略奪が起こり、深圳ではロンドンの町中のように路上でキスするカップルが見られたりするのです。
【M8/Helioplan 40mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/17 Wed

大運会那麼重要

M8/Helioplan 4cmF4.5
中国の高速鉄道は、先の事故を受けてスピードを落としたダイヤに改正されたようです。
事故の原因はスピートと言うわけではありませんし、中国鉄道省の体質が変わらなければ350キロを300キロに落としたところで再発するのではと心配になります。
小手先の改善で、国民の怒りの矛先をかわす得意の一手に出たということでしょうか。

広州から深圳まで高速鉄道が開通する予定でしたが、これも延期されました。
もともと広州と深圳の間は在来線を使った高速鉄道が、中国ではいち早く営業していますので、専用線でより高速とは言え、あわてて営業開始することもなかったと思いますが、深圳では12日にユニバーシアードが開幕することもあって、なんとしてもそれに間に合わせたいという事情があったのに、件の事故でダメになりました。

ユニバーシアードは、北京オリンピック、広州アジア大会に次ぐ国際的なスポーツイベントとして中国政府が鳴り物入りで進めて来ていました。
開会式には、胡錦濤主席があいさつするなど力の入り方が伝わります。
深圳市内には、競技場や選手村などが新設されたようです。

しかし、ユニバーシアードは所詮は大学生の競技会ですし、物価上昇に悲鳴をあげる深圳市民にはすこぶる評判が悪いのも事実です。
吸い上げられた税金は、市民に還元されるどころか、外国人のそれも学生のための施設に化けたのですから怒りも当然です。
乗車したタクシーの運転手は、ユニバーシアードのために地下鉄が一気に開通して、今月は売り上げが半減しそうだと嘆いていました。

オリンピックや万博なら、観光客の増加にともなう経済効果が期待できますが、ユニバーシアードではそれも限られるでしょう。
インフラ整備にともなう特需のようなものもあったでしょうが、市民は、どうせ大手ゼネコンと役人が美味しいところはすべてもっていっているさと冷ややかです。

昨日も述べたように、中国各地でデモや暴動が起きていて、いままでは報道規制で国内では知られずに済んでいましたが、高速鉄道事故によって日本でも知られるようになったように、中国版ツイッターがすべてを洗いざらいにしてしまうので、黙っていては損だと件数や規模は拡大するばかりです。
この状況は、政府がもっとも危惧するエジプトやシリアなど独裁国家で起こった革命の背景に近い状況です。

状況を改善するには、力で抑え込むのではなく、低所得層に対する配慮や国民全体にいきわたる社会保障など、政府が国民生活を改善するために努力しているという姿勢を見せることではないかと思います。
しかし、政府にはそんな発想は微塵もないようです。
やつらは優しくするとつけ上がるとしか見做していません。

もしかすると、絶対安泰と見られていた中国にXデイが来るのもそう遠いことではないのかも知れないような気がしてきます。
国民自身がそれを見極め、自身の力で扉を開くことができるかどうか、にもかかってくることですが。
【M8/Helioplan 40mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/16 Tue

帯太陽眼鏡的警官

M8/Helioplan 4cmF4.5
10年くらい前だったでしょうか、"Ohne kupplung"と刻印があるレンズが売りに出ていたのを見たことがあります。
たしかマイヤーのドッペルアナスティグマットだったと思いますが、Ohne kupplungの意味が分からず、てっきり所有者の名前が刻印されているのだと思ったうえに、地味なF4,5レンズで距離計連動しないと書いてあったので、まつたく興味を感じませんでした。
かなり安かったとは思うのですが。

このドッペルアナスティグマットというレンズは、どうもヘリオプランのことのようです。
"Doppel Anastigmat Helioplan 200mmF4.5"などと刻印のあるレンズがあると分かったからです。
このドッペルアナスティグマットもヘリオプランも、焦点距離が多彩なレンズで、共通点としてはいずれもF4.5だということがありますが、推定される1930年頃にはそれなりにポピュラーなレンズだったことが想像されます。

このレンズの構成が気になります。
ドッペルアナスティグマットというとすぐに思い浮かぶのがダゴールですが、ダゴールはトリプレット(3枚貼り合わせ)が対称的に2群並んだ形です。
わたしは視力が悪いので断言するまでの自信はありませんが、レンズの反射面は6面しかないようで、6枚もガラスを使っているとは思えません。

3枚4群のテッサー型ではと推定されている方もいますが、これも違うような気がします。
前述のように反射面が7ではなく6だということがありますし、マイヤーには同時期にプリモタールというテッサータイプのレンズがあって、同じ構成で違う名前を使うとは考えにくいです。
また、テッサータイプは非点収差を消しているとアナスティグマットを名乗れるでしょうが、ドッペルとするのは不自然です。

そう考えると、2枚貼り合わせが対称位置に並んだ2群4枚と考えるのが自然のような気がします。
マイヤーは、キノプラズマートやプリモプランなどレンズ構成図が残っているケースが多いので、ヘリオプランにもそれはあるものと思われます。
謎多き地味レンズですが、情報収集によって謎を明らかにしていきたいものです。

さて、今日の作例は駐車禁止切符を切るお巡りさんの図です。
日本では、こういう役割はソフトな警官を担当させていることが多いような気がしますが、中国ではいかにも高圧的なポリ公という言葉の似合いそうな男です。

日本式の摩擦をなくそうという姿勢が必ずしもいいとは言えませんが、力でねじ伏せる中国式に問題があるのは間違いありません。
高鉄事故で大きくクローズアップされましたが、住民が問題に対してNOを唱えるケースが増えています。
大規模なデモや暴動に発展するケースは、もはやチベットや新疆だけではなくなり、日常的に中国各地でこのようなことが起こっているといいます。
その原因が現地の治安維持組織の横暴だということですので、駐禁取り締まり警官だって要注意です。
【M8/Helioplan 40mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(2) | 2011/08/15 Mon

便宜的邁雅

M8/Helioplan 4cmF4.5
この日はフリーで、友だちとあちこち散策したり雑談して過ごしました。
昨日の作例のように深圳では珍しい美女軍団に遭遇する幸運はありましたが、なかなか撮影する機会はありません。
友だちは、かまわず写真を撮ってと言いますが、話しながら歩いていて急にカメラを構えるというのは、いかにも失礼です。

そこで、ズマリットから少し広角に切り替えて、ピント固定のノーファインダースナップを試みることにしました。
これだって、失礼なのには変わりありませんが、少なくとも友だちに何を撮ったのかは悟られない可能性が高い分マシというものです。

切り替えたレンズは28mmでも35mmでもなく、40mmといのが少し厳しいところです。
ただ、もともと距離計非連動のレンズなので、ノーファインダーにはぴったりで、あとは画角が少し狭いのをうまくフレーミングできるかの問題です。
こういう撮影ですので、失敗しても気にしませんし、偶発的要素を楽しめればそれでいいわけです。

レンズは、マイヤー・ゲルリッツ・ヘリオプラン40mmF4.5。
地味なスペックにふさわしい、アルミ鏡胴のしょぼい外観です。
サイドに「Ohne kupplung」と刻印されていて、これはドイツ語で非連動という意味だと聞いたことがあります。
ohneが非で、kupplungがcouplingを意味するのでしょう。

マイヤーと言えば、雲の上のレンズ・キノプラズマートのメーカーですが、スペックや性能には雲泥の差があって連動もしないということで15000円ほどと、ヘタするとキノの1/100の価格レンズです。
ヘリオプラン40mmF4.5は、エキザクタ用をたまに見かけますが、他にも大判用の長玉がけっこうあるようです。
ライカ用と言うのは、かなり珍しいようで、他にあまり見た記憶がありません。
かなり少数生産だったのではと思われます。

一方でOhne kupplungと刻印されたレンズをマイヤーはいくつか作っているようです。
ドッペルアナスティグマットとかトリオプランといったレンズですが、いずれもエクザクタマウントのレンズと同様な鏡胴のようですので、一部ライカ愛好家向けにマウントのみ変更して小ロット製造したのかも知れません。
分からないことの多いレンズです。

さて、作例は、そんな撮影の典型的な失敗例です。
もちろん狙いは瞳うるうるな感じの少女でしたが、ピントは外れて後ろの青年にいっていますし、背景がぜんぜん面白くないです。
このへんは40mmの限界と言うか、もっと広角の方が、背景を多く取り込める効果があると思います。
何よりの失敗は露出で、色白少女の顔がチョコレート色になってしまいました。

数か月前、ほぼ同じ場所で同様のノーファインダーを試みましたが、そのときは35mmF3.5を使用していました。
微妙なスペック差で、撮影結果は大きく違って来てしまいました。
【M8/Helioplan 40mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/14 Sun

愛老鏡頭的青年

M8/Summarit 5cmF1.5
順平さんの店で、M8修理を待っている間、客は次から次へとやって来ます。
といっても大半は、店頭に置かれた冷蔵庫の飲み物を購入する人です。
中国にはまだ自動販売機が普及しておらず(と言うか、日本以外にドリンクの販売機がこんなに並んでいる国ってあるのでしょうか)、通り沿いにはコンビニや商店が1軒もないので、こんな暑い日はけっこうな本数が出そうな気がします。
とは言ってもペットボトルの水が30円、オレンジジュースが50円の世界ですから、商売としてはたかが知れています。

飲み物以外の客は、もちろんカメラの修理に訪れる人たちです。
深圳には結婚アルバムなどを作る写真館がたくさんあって、そこの職業カメラマンたちがいますが、そう頻繁に故障しないでしょうから彼らは少数派です。
コンパクトカメラを持ってやってくる人もいなくはありませんが、これらは使い捨てと認識されていたり、コンパクトを使う人が修理依頼するのはマニアックな修理屋ではなく、販売店と言うことになるでしょう。

人数としていちばん多いのは、ニコンやキヤノンなど一眼レフを修理に出す人です。
経済発展未だ著しい深圳では、いわゆる大量の中間層を生み出しましたが、大金を手にした彼らが最初に向かうのが住居で、次に自動車、さらに選択肢はいくらでもあります。
しかし、大学を卒業したようなインテリだったりスノップだったりする若い世代が向かうのが、事物を創造するという魅力を持ったカメラに向かうのは当然の帰結だと思います。

ニコンやキヤノンの黒い一眼レフは所有するだけでステータスという一面もあるでしょう。
中国でもブログが流行していて、自ら撮影した作品を発表する場になります。
残念ながらすばらしい作品を作れるに至らなかったとしても、旅行でいちばん活躍するのはカメラでしょうし、日常だって愛する子どもの写真を優れたカメラで撮る必要があります。

天下のニコンやキヤノンがそうそう修理に出されることは無いでしょうが、初めて高級精密機器を持った人が無理な使い方をして壊してしまったり、あるいは海外旅行で購入したカメラに中国語の説明書が無く故障と誤解したりなどの理由もあるかも知れません。
わたしがいた時間は長かったものの夕方遅かったので客足は少なめだったと思いますが、それでも5人くらいのアマチュアカメラマンがニコンキヤノンを大事そうに手にして現れました。

彼らに対してひとり異彩を放った人物がいました。
順平さんと親しい常連のようですが、カバンの中からフォクトレンダーの6×9ベッサとロボットを取り出しました。
ロボットの方はこの日の撮影用で、ベッサのどこかに問題があって修理に出しに来たようです。
好いカメラですねと声をかけると、ベッサに付いたヘリアーの写りのすばらしさと、ロボットの機構の楽しさ写しやすさをしきりにしゃべっています。
このあたりは日本でも変わらないと思いますが、愛機を褒められて自慢したくなるのは、日本海の東西を問いません。

そのときわたしは、たまたま以前にクリーニングをお願いしたくもりズマロン35/3.5手にを持っていて、だいぶきれいになったもののどうしても完全にきれいにはならないと順平さんから手渡されたものでした。
そのままだと多分ほとんど撮影結果には影響なさそうでしたが、逆光では厳しそうでしたので、少しがっかりしていたところでした。

すると彼は、ちょうどズマロンを探していたのだが、売ってくれないかとわたしに訊ねました。
わたしは状態のことを説明しましたが、レンズを確認した彼はこれなら問題ないので値段を提示してくれと言います。
了承してくれるならと考えて相場的なところで3万円ほどのことを言うと、彼は予想より安いと感じたようで即金で買い取ってくれました。
わたしが、初めて中国人相手に商売した瞬間でした。

彼の名は、曾涛クン、イングリッシュ・ネームはテリーとなっています。
たぶん三十代前半くらい。
モノクロを愛好する写真クラブに所属していて、教えてもらったホームページに作品が出ていました。
http://www.b21.cc/
なかなかいい写真があり、ぜひズマロンの作品も見せてもらいたいと思う次第です。

さて、今日の作例は曾クンとはまったく関係なく、翌日、繁華街で見かけたPCメーカーのキャンペーンお姉さんたちです。
中央の娘がいちばんきれいと思ったのですが、残念ながら、笑顔も視線もなし。
いま見直すと、右端の娘がいちばんわたしの好みです。
彼女にピントを合わせるべきでした…。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(5) | 2011/08/13 Sat

相機修好

M8/Summarit 5cmF1.5
東門から湖貝路、湖貝路から東門と散策して、東門からほど近い順平さんのカメラ修理店にやってきました。
順平さんというのは姓名の名の方で、日本人にもなじみやすい名前なのでこう呼んでいますが、逆に名字は難しい字で検索しないとなかなか見つかりません。

見つかりました。
龔という字ですが、上半分が龍の字で、下半分は共という字。
日本語ではなんと読むのか知りませんが、中国語では下の共と同じ、ゴンと発音します。
名前の方は、順平で、シュンピンですから、ゴンシュンピンさんなのですが、わたしはゴンさんともシュンピンさんとも呼ばず、日式のじゅんぺいさんと呼んでいます。

レンズの修理やクリーニングなど、いつも面倒見てもらっている順平さんですが、今回は、より重要なお願いがありました。
ライカM8の液晶まわりに操作ボタンが集中していますが、それらが動かなくなってしまったのです。
5月にオーストラリアに行ったとき、突然の豪雨に打たれて、かくまったもののM8は少し濡れてしまい、翌日には影響からボタンを4~5回押さないと反応しないようになっていました。

これはまずいと思いつつも、撮影のためのファンクションはすべて問題なく稼働しています。
液晶を見たり拡大したりの操作系が少し鈍ったという状態でした。
帰国後ただちに修理に出そうと思いますが、いざ帰国してみると撮影自体できるので、恐らく5万とか8万とか修理費を取られるのではと思うと、純正修理には足が向きませんでした。

そこで思い出したのが順平さんで、国際電話をして事情を話すと、オレが直してやると請け負ってくれました。
しかし、M8の修理もしたことがあったんだと聞くと、無いと答えるので、大丈夫かと不安になりました。
その不安が引っかかったのと、滞在中あまり時間が取れなかったことで、6月7月と修理を依頼できませんでした。

するとじょじょに液晶操作が鈍くなっていき、とうとうほぼまったく動かない状態になりました。
これはまずいと銀座へ行けば良いのですが、わたしは徹底的にせこい性格で、その状態になってようやく順平さんにまずは見てもらおうと考え、今回の滞在時に時間をとって彼のところへ足を運んだのでした。

M8は初めてと言っていた順平さんでしたが、さすが、分解の手順は完璧に近いものを感じました。
ねじの位置をすぐさま探し当て、上カバーを外し、グッタペルカをちょっとめくって背面のカバーを外して、操作系の配線をつまみだしました。
すると、すぐに順平さんは顔を曇らせて、なんでもっと早く持って来てくれなかったんだと、かなり怒った様子でわたしに聞きました。
彼のそんな表情は初めてみました。

水が入ったことで金属パーツが腐食し始め、さらに3か月近く放置したことで腐食は少し進行していたのでした。
パーツ交換すれば簡単でしょうし、実際純正修理ならそうなっていたでしょう。
しかし、順平さんに部品を取り寄せられるばすもなく、一点一点バラして清掃していくしかないと薬液と脱脂綿を取り出しました。
恐ろしく根気のいる作業が始まったのでした。

6時に訪問して修理完了は10時過ぎになってしまいました。
申し訳なかったですが、その間、お腹がすいて近くの四川料理屋まで夕食をとらせてもらいました。
順平さんも途中食事をとったりしましたが、それにしても延々4時間もよく集中力高く修理し続けたものです。
組み上がったM8の液晶まわりのボタンは完璧に稼働し、まったく元通りの状態に復活しました。

恐怖の修理費用を恐る恐る訊ねました。
たいへんな作業だったので、500元もらいたいと恐縮しつつ金額提示します。
いままで順平さんにお願いした修理費の最高額です。
ああ、やっぱり高額化と一瞬へこみましたが、ちょっとして冷静になって計算するとわずか6000円ほどです。

わたしが日本人だからとぼったのか、あるいはしょっちゅう利用しているのでサービス価格なのか、はたまたその2つが相殺されて通常価格だったのかはまったく分かりません。
とにかく、わたしの立場からは、思ったよりもずっと安く修理してもらうことができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
今後とも、末永くお付き合いしたいと思います。

さて、作例は、順平さんの店の前で見かけた謎の集団です。
てっきりどこかのお店の店員が集まっているのかと思えば、小学生にしか見えないような若造まで混じっていて謎は深まります。

その答えは、背中に書いてありました。
「減肥達人訓練営」とあって、どうやら太った子どもたちが減量のための合宿をしているところだったようです。
昨日も書きましたが、中国の裕福な家庭では子どもがわがままなため、太り過ぎな子が異常に多いのです。
こちらも、一種の身体修理と言えるでしょう。
わたしのM8は数時間で直りましたが、彼らがスマートな体に戻るのにはどのくらい時間がかかるのでしょう。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2011/08/12 Fri

小孩是撮影師

M8/Summarit 5cmF1.5
カメラを手に歩いていると、子どもたちが駆け寄ってきました。
絶好の被写体にカメラをかまえると、また、蜘蛛の子を散らすようにちりぢりに走って逃げてしまいます。
それを2~3度繰り返したとき、既視感に襲われました。
すぐに思い出しました。
そういえば、4月にここ湖貝路を訪れたときも、この子たちが同じ行動をしていたっけ。

それが分かれば話は簡単です。
カメラを向けずに、徹底無視します。
別にカメラを使って戦っていたわけではないですが、これが休戦の合図になって、彼らは無抵抗に集まってきました。
ざっと4歳から7歳くらいの男女が5人。
前にも来てたでしょとか、何を撮っているのとか、他愛もない会話が始まります。

騒いだり走り回ったりとクソガキどもくらいに思っていた子どもたちでしたが、話してみると年齢の割にしっかりしているというか、礼儀正しいというか好感すら感じられる子たちでした。
考えてみれば、日中、両親が不在の時は、迷路のようになった湖貝路の中で縦横に遊んで、悪いことをすればそばにいる大人に怒られして、案外と教育的には良好な環境下で育って来ているのでしょう。
中国では、金持ち子息が甘やかされて育ってたいへんなわがままに成長しているのが問題とされていますが、労働者層ではそんなことはないと考えられるわけです。

年かさの男の子がカメラ貸してと言ってきましたが、すでに関心していたわたしは、いいよと手渡しました。
ただ、レンジファインダーの説明をするのは面倒だったので、絞りをF2.8、距離を3メートルに設定しました。
しかし、シャッタースピードをオートにするのを忘れましたが、まあいいか。

少年はわたしをよく観察していたようで、教えてもいないのにファインダーに眼を押しあててフレーミングしながらわたしが示したシャッターボタンを軽快に押し続けました。
逃げる仲間の子たちを追っては撮り、たまたま人が通りかかれば撮り、そのたびに液晶を確認して、うわーとか、はははとか、あこがれの職業カメラマンになれたぞとばかり喜びを表現しています。
わたしは、カメラを落とされないようストラップを上から掴んで、少しはらはらしつつも、少年のしぐさを見守り続けました。

10分経っても飽きる様子がなく、可哀そうだったのですが、もう行かなくてはいけないからと半ば強引に彼からカメラを受け取って、たくさん撮ってくれてありがとうと礼を言いました。
彼も満更でもなさそうです。
結果は見るまでもないですが、ピントF2.8固定、露出も固定、しかもファインダーの中の50mmのフレームの内側しか撮れないとなれば、顔半分の友達とか、真っ白な家の壁とか、ぼけぼけの遠景とかばかりです。

しかし、たった1枚だけ、今日の作例を見てください。
いつも遊んでくれたり、しかったりするおじいちゃんでしょうか。
ちょうど家から出てきたところですが、なんとも自然な表情と、不自然な体の動きで、見事に捉えられています。
わたしが必死に撮ろうとしても撮れない、そんな1枚を推定7歳の子が初めてのカメラ撮影でものしてしまいました。
この旅の最高傑作は、なんと彼の手から産み落とされたのでした。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2011/08/11 Thu

800元出祖

M8/Summarit 5cmF1.5
深圳の滞在では、ここのところ楊さんと同行してのスナップ撮影がライフワークのようになっていました。
それまでは、古建築の並んだ村を訪れて撮影するのをライフワークにしていましたが、深圳近郊の村のネタが切れたため、新しいスタイルを模索していたところ、写真家の楊さんにいっしょに深圳の町中をスナップしようと誘われたのです。

広東の村へひとり向かうのは実に愉快で、撮影と同時に小旅行も楽しみました。
また、いなかの人はおしなべて親切で、そういった一期一会もライフワークの継続に力を貸してくれます。
また、旅人がちやほやされるのは当たり前で、だからと言ってその村に受け入れられたとうぬぼれるなというような、心無い話をされているとも聞いたので、そういう方と絶縁する好いきっかけにもなりました。
旅先で人を知り、旅の外でも人を知ることができたということです。

楊さんとのスナップは、ニューライフワークだったわけですが、なんとかわたしに理解してもらおうとがんばっていたその楊さんも、さすがに夏場はスナップを休止しようということで、今月・来月と単独行になりました。
いや、休止しようと言われたのですから、わたしも休むべきですが、そこは深圳までやって来たのですから予定の
無い時間はひとりスナップに挑戦することにします。

ほんとうは、この2か月だけでもオールドライフワークに戻って、深圳からの日帰り村訪問を復活させたかったのですが、暑さの中でそうする気力がありませんでした。
去年までは、たんたんと出掛けていたわけですから、根性が無くなったというか、歳をとったというかそういうことなのだと自己分析します。

そういう状況でもありがたいのは、おとといの東門の繁華街から10分もすると昨日の古刹、今日のちょっとした古建築のエリアと歩き通せることです。
このあたりの湖貝路と呼ばれる地区は、ぽつんと開発に取り残されたようなところで、規模や風情はまったく劣りますがちょうど北京の胡同のようなもので、日本でいうところの昭和の町並みのような懐かしさを感じさせてくれます。

電気が来る前の建物なのでしょう、後から引かれた電線が収拾がつかないほどぐちゃぐちゃに建物間をつないでいます。
そしてそれは、格好の洗濯物干しにも利用されていて、家から出ずとも干したり取り込んだりできるようです。
手前でお辞儀している白い物体は枕ですが、さすがに布団までは干せないのかも知れませんね。

途中、壁に空き部屋有り、家賃月800元と書かれているのを見ました。
日本円で1万円です。
通勤通学などロケーションを考えれば、実に魅力的な値段です。
ただ、ガスと水道がどうなつているのかは未確認です。
もともとこの建物には、トイレもシャワーもなかったでしょうが、現在施設されているとすれば、ちょっと勇気を出してここに住んでみたいなあなどと、帰りのタクシーの中で考えないではありませんでした。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/10 Wed

夏天過的好

M8/Summarit 5cmF1.5
今日、東京都心部でも気温が35度くらいを記録したようですね。
ここのところずっと、比較的涼しい日が続いていたので、今年は冷夏になるのではと期待していたのですが、そんなに甘くはないようです。
しばらく厳しい天気が続きそうですが、ぐっと気温が下がってくれるのを待つことにしましょう。

深圳は5月から10月くらいまで、30度を超える日が続いて、東京なぞよりもずっと暑いところです。
しかし、じつは東京の梅雨明け後の7・8月で言うと、東京の方がだいぶ暑く感じられます。
と言うのは、深圳では夜になると気温がすうっと下がりますし、夕立も多いので雨の日はそれなりに凌ぎやすかったりします。
それに、案外からっとしていて、風は常時吹いている感じなので、湿度が高く安定していて風が吹かない日も多い東京の夏と比べて深圳の方がずっとましな気がするのです。
実際にそういうデータもあるそうです。

それを証明するかのように、深圳では野外の日陰で涼む人の姿をよく目にします。
エアコンが無いという事情もあるのでしょうが、いかにも華南らしいのんびりした習慣に好い印象を持っています。
中国に熱中症があるのかどうか聞き忘れましたが、ゆったりとした生活速度があって、あまり無理したり慌てたりするところがありませんので、たぶん熱中症というものが存在しないように思われます。

さらに南下して、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアと来ると、さらにのんびり度が上昇していきます。
それが機構にあったライフスタイルというものでしょう。
一方、赤道に近いシンガポールでは、せかせかと生活する人が一躍多くなります。
みんな40度近い気温下で平気でスーツを着ていたりしますが、室内は冷蔵庫のような設定でエアコンがかかっているという事実もあります。

気温が年を追うごとに上昇している中、日本では、脱原発とか原発に依存しない社会をなどと叫ばれています。
代替エネルギーを確立して今と同じ暮らしが継続されるからいいですが、より節電が必要になるということであれば、ライフスタイルそのものも東南アジア諸国に範を取るなど考えないといけないのではないでしょうか。
原発に言及するのであれば、そんなことまでモデルケースを出してもらえなければフェアでありません。

さて、作例のおじいちゃんも、時おり吹くそよ風と石の冷たい感触を味わっている風情がありました。
午後の時間をこんな風に過ごし、ときどきやって来る顔見知りと言葉を交わす。
広東らしい、あるいはわれわれのお手本となる、夏の暮らし方のような気がします。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/09 Tue

霧噴射機登場

M8/Summarit 5cmF1.5
いま、プライベートでかなり忙しくなっていて悩んだのですが、やはり今月も深圳まで行って来てしまいました。
気温35度の世界なので、外へ出たりせずに飲茶でまどろんだり、フットマッサージで足を休めたりしていればいいのですが、向こうまで行った以上はブログ2週間分の写真は撮って来なくちゃとふらふらしてしまいました。
優雅な時間の使い方のできない貧乏症の典型です。

貧乏症と言えば、航空会社のメンバーに登録しているのですが、さすがによく利用していることで上級会員になったことから、わたしにとって2つ大きなメリットができこれを享受したいとの気持ちが、旅を決断させた理由になりました。

ひとつは、格安航空券のエコノミークラスでもビジネスクラスラウンジが利用できることで、ひとりだとチェックイン後搭乗するまでの時間をどう潰すかという問題があったのを一気に解決できるようになりました。
食事もタダなので、我慢して空港までたどり着けば、1食分浮かすことができますし、そこまで言わなくても、珍しい飲み物を試すことができたり、インターネットで情報収集できたりということもあります。
非常にありがたいです。

もうひとつは、ビジネスクラス同様に優先搭乗できるということです。
多くの人にとって大したことには感じられないかも知れませんが、わたしにはたいへんな恩恵です。
わたしは、列に並ぶというのが大の苦手で、行列のできるラーメン屋とか聞くと美味しいのだろうなと思いつつも並んでまで食べる気はまったく起きず、その手の店には絶対に行かないことにしています。
搭乗前の行列もやけにゆっくりと進んでいく感じが苦手で、最初から先頭付近に陣取っているか、列がなくなるまで椅子に座っているかしていたのですが(この場合荷物のロッカーのスペースがなくなる心配あり)、そんなことをする必要がなくなりました。

そういえば行列と言えば、東京でも香港でも、出入国審査の時にけっこう並ばなくてはいけないケースが多いですが、わたしはこの両者で自動ゲートを通れるよう手続きしてしまったので、行列に加わる必要がなくなりました。
と喜んでいたのですが、出国審査の時は東京も香港も、荷物検査には必ず並ばなければいけないので、メリットは入国審査の時だけだったと、後日気付かされたという間抜けな話もあります。

どうでもいい話を続けましたが、作例は、深圳の商業の中心、東門での光景です。
少年少女が万歳している、訳の分からない写真ですが、電話ボックスの上にミストを発生させる機械が設置されて、子どもたちが冷たい霧を手で受けようとしているところです。
日本でも去年かその前あたりからミストの設置がはやっているようなことを聞いていましたが、暑い深圳の熱い東門にもついに登場したということのようでした。

わたしも涼むべく霧の下に立ってみましたが、霧というよりは水滴でちょっと立っていると濡れてしまいます。
ただ、それを送るために風を出しているので、ポイントに立っていれば涼しいと言えば涼しいと言える状況ではありました。
しかし、言うまでもありませんが、費用対効果ということでいえば、あきらかに失敗作です。
こんなわずかな部分が、ちょっとだけ涼しくなって何の意味があるのか、ミストマシーンのメーカーが政府関係者だからとしか考えようがありません。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(1) | comment(0) | 2011/08/08 Mon

瞿麦

M8/Canon 3.5cmF1.5
もう1枚だけエイサーです。
昨日と同じ位置からですが、この会場では演ずる時間は20分で、次々とチームが替わりますので、いろいろな演目が楽しめるメリットがあります。
このチームは、力強さと安定感かありました。

それにしても、サンバ、阿波踊り、エイサーといずれも女性の活躍が目につきます。
お祭りというと男性による勇壮な姿がメインにあって、女性がそれに花を添えるというイメージがありましたが、それはもう遠く過去の話のようです。
なでしこジャパンではありませんが、もはや日本は女性社会が確立しているようです。

よく聞く笑い話にこんなのがあったかと思います。
男として最高なのは、フランスの家に住み、アメリカの会社で給料をもらい、中国人のコックを雇い、日本人の奥さんを娶るというものです。
反対に最悪なのは、日本の家に住み、中国の会社で給料をもらい、アメリカ人のコックを雇い、フランス人の奥さんをもらう…(ちょっと違っているでしょうか)。

世界の共通認識として、日本の女性は優しくおしとやかで可愛らしい上に男性をたてるということですこぶる評判が良いようです。
日本人男性でそれに同意する人がどのくらいいるのか分かりませんが、確かに相対的な話とするならば他国の男性が日本人女性を評価するのはよく分かるような気がします。

話に聞くところでは、最近では日本のAVは世界で評判をとって、日本人女性はナイトライフもすばらしいと美点が加わったそうです。
そして、先の女子ワールドカップでの優勝があります。
大柄な相手でも屈しない体力と精神力は、ついに日本人女性を世界最高と認めさせることに成功したかも知れません。

われわれ男性陣はどうすればよいのでしょうか。
もはや男女差は限りなく開いてしまって、わたしたちが生きている間にはその差が劇的に縮まることはないでしょう。
しからは、それぞれの分野で、日本の誇る女性の引き立て役に徹するのが良いのかも知れません。
レンズ趣味のわたしは、女性の写真を撮ることに徹したいと思っているところです。
【M8/Canon 35mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon 35mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/07 Sun

在沖縄釣魚

M8/Canon 3.5cmF1.5
川崎大師のサンバ、大和の阿波踊り、と続いて今度は、先週土曜に開催された新宿のエイサーまつりです。
連綿とシリーズのように続けて、盛り上がりを形成したつもりでしたが、さすがにここまで来るとしつこいですね。
新宿でのエイサーは今年で10回目だそうで、日中の新宿通りではすごい熱気だったそうです。

わたしは例によって出先から寄ったかたちなので、メインの新宿通りには間に合わず、新宿郵便局脇の狭いエリアでの見学につきました。
写真で見てもあまり感慨もないかも知れませんが、やはり眼前で展開されるのを見れば気持ちはかなり高まります。
中でもノリの良い少年のいたチームは、創作性の強い踊りを見せて、観客の支持をいちばん受けていたように思います。

ところで、向かいにあるお店は、その名を知られたルアー&フライ専門店の老舗です。
実は、レンズ趣味にはしる前、わたしがまだ若かった15年くらい前ころは、海のルアーフィッシングにはまっていて、この店にはたいへんお世話になっていました。
エイサー会場に到着した時は、まだ、開始前で人もまばらでしたから先頭側のよいポジションに陣取ることも可能でした。
実際、その後キヤノン5D持参の年季の入ったカメラマンはそのあたりの場所をキープしていましたが、わたしは
懐かしのこの店を背景に撮影しようとあえて地味な位置に立つことにしました。

エイサーは沖縄の伝統的な盆踊りのことを言います。
十数年前、わたしは仲間とともに、お盆休みに沖縄県の宮古島に釣りに行ったことを思い出していました。
この店の支店が地元に近い中央林間にあって、その店員さんに勧められてのことです。
狙いは、ジギングによるカンパチとイソマグロ。
仲間の3人で小型船をチャーターして未知の海に繰り出します。

結果を言えば、わたしたちはあまりに不運でした。
海が悪く、船で行ける釣り場が限定されてしまいました。
なかなか反応はありませんでしたが、わたしにチャンスが訪れます。
ジグと呼ばれる200グラムもあるルアーを海底に沈めてから巻き上げてすぐ、いきなり魚信が竿に伝わります。
一瞬緊張
すると竿がぐーっと曲がり、わたしは力強く4回、5回と合わせをくれてやりました。
もしカンパチなら、強い合わせをしないと口周りが固くてフッキングしてくれないことがしばしばあると聞いていたので、魚が食って来た時のイメージができていたからです。
そして、針がかりしたのを確認してから、ヒット!、と叫びます。
大物だとすれば、左右に走られて、他の人と仕掛けがからまりバラしてしまうことがあるからです。

カンパチには首を左右に振って抵抗する習性があって、わたしはすぐにそのカンパチが来たのだと悟りました。
仲間が駆けよって来て、でかいかと聞きます。
20キロ級が来ることを想定してのヘビータックルでしたが、それにはものたりない引きです。
恐らく10キロまでもないと直感しますが、わたしが掛けたカンパチの中ではいちばんでかいのは間違いありません。
にも関わらず、この極限状態で、ちっちゃい、ちっちゃい等と笑って、余裕があるフリをしたりします。
しかし、現実には、顔は引きつっていただろうと思われます。
大型ではありませんが、関東周辺では10キロ未満のカンパチだってなかなか釣れるものではありません。

かけた直後こそ、リールのドラグを若干鳴らしましたが、その後はそこそこの抵抗があるもののタックルがタックルなだけにゆっくりと上げてこれました。
その間も首をゴクゴクと振って逃げようとするのが竿から伝わってきますが、それを感じながらゆっくりとリール歩巻き上げるのは至福の時間です。

水深は確か120メートルくらいだったかと思いますが、たぶん5分ほどで澄んだ水の先に魚影が見えてきました。
よし、あとちょっとだと声がかかります。
さらに、もう少し巻いたところで、魚影の異変に気付きました。
あれっ? 魚が2匹いる!
一瞬、夫婦もののカンパチで、愛する相手が釣り上げられそうになって付いて来たのかと思いましたが、そんなはずはありません。

船長が、サメだ、早く巻けと叫びました。
また一瞬えっとなって、ようやく事態を呑み込み、必死にリールを巻こうとしましたが、手遅れでした。
カンパチは推定7~8キロサイズでしたが、現れたサメはそれをひと呑みして行きましたから、3メートルとかそんなでかいヤツだったのでしょう。
急に軽くなってしまったカンパチを一気に上げると頭部分だけになっていました。

ついにかかった高級魚カンパチは、われわれの眼前で憎きサメに横取りされてしまったのです。
その後カンパチからのアタリは2度と来ることはありませんでした。
翌日も惨敗で、わたしたち3人はうなだれるようにして、宮古島を後にしたのです。

エイサーの少年も、何年かして、何かをきっかけにこの日の踊りのことを思い出すことがあるでしょう。
わたしのように、情けない話ではなく、彼の人生にもきっとプラスの思い出として。
【M8/Canon 35mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon 35mmF1.5 | trackback(0) | comment(4) | 2011/08/06 Sat

0.95的誘惑

M8/Angenieux M1 50mmF0.95
見学している分には十分に楽しみ、撮影もかなりの枚数を撮った大和の阿波踊りですが、やはり同じような写真ばかりで1週間続けるのは無理がありそうです。
となりで見ていた美形の女の子の写真を最後に、切り上げることにいたします。
また、来年も来て、その時は大和の違う部分もあわせて紹介したいと考えています。

今回は、夜の撮影になるということで、最速のレンズを持参しましたが、駅前の商店街で開催されたので、250分の1程度が楽勝で切れ、むしろもっと暗い場所を選んで撮るべきと反省しました。
この状況ならF2レンズでも、60分の1くらいということで、その方が面白かったでしょう。

ただ、久しぶりにアンジェニューのF0.95を持ち出したいという気持ちもあったので、それはそれで巨大レンズとの格闘も楽しみました。
このレンズは、レンズヘッドを見つけてMSオプティカルに無理にライカマウント改造してもらったものですが、改造時のカルテがあるのでファイルを探しだしました。

加工日を観ると平成15年1月となっていました。
もう8年も前になるのですね。
わたしが、最初にMSオプティカルに改造依頼したのが、キノプティックの40mmF2レンズで、平成14年6月のことでした。
お付き合いをはじめてもう9年ですが、これはわたしのレンズ集めの年数と言ってもいいかも知れません。

実際には、ライカレンズがけっこう溜まり、ノンライツもぼちぼち買いだした頃でしたので、レンズにのめりこんだのはそれより2年くらい前だったかも知れません。
しかし、わたしがレンズを趣味とすることをはっきり意識したのは、やはりMSの宮崎さんとの出会いがきっかけだと思っているので、レンズ趣味歴9年としたいと思います。
ということは、来年10周年なので、その折には仲間たちと記念行事でもしてもいいかも知れません。

ファイルを繰ると、キノプティックの次が、あのキノプラズマート2インチF1.5でした。゛
次に来るのが、シュタインハイル・キノン50mmf2です。
パクセッテマウントのものをライカマウントに改造してもらったのですが、前二者がインターネットのショップで普通に買ったのに対し、このキノンはeBayでゲットしたものです。
次のウォーレンサック・ラプター2インチF2もeBay。
このころのeBayは天国だったのです。

これら5本の改造のすばらしさに驚愕し、レンズ趣味がすっかり定着、MSオプティカル信者になったのです。
そこでどんなレンズでも焦点距離が50mmならライカマウント化できるのではと誤信して、つぎにたのんだのがこのアンジェニューF0.95でした。
宮崎さんは、届いたレンズを見てそうとう驚いたと思いますが、何とかこの世界初の試みを成功させようと職人魂に火を付けたようです。
ヘリコイド部分を外注するなどして、世界で最初のライカマウントF0.95レンズの改造を成功させてしまったのでした。

せっかくの世界初でしたが、当時は使いづらさに舌を巻いた記憶があります。
デジタルが出る前だったので、M6を使用していましたが、低感度フィルムでないと日中開放なんて使えませんし、ファインダーは半分近くケラレます。
苦労して開放で撮っても、ピントが薄過ぎて、思った通りに撮れているものはほぼありませんでした。
そう考えると、超大口径レンズの普及は、デジタルカメラの定着とともに進んだと言えると思います。
もちろん、動かないものなら時間をかけてピント合わせすればいいので失敗も少ないですが、ライカでそんなことやっているのはあまりに無意味です。

アンジェニュー50mmF0.95のレンズヘッドは、当時使い道が無かったことから4万円程度から売られていました。
もちろん当時から数は多くなく、半年に一度ネット上で発券するといったペースです。
今では30万とか50万とかするようですね。
当時見つけたF0.95を全部買っていたら、今頃ひと財産だったに違いありません。
【M8/Angenieux M1 50mmF0.95 F0.95】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux TypeM1 50mmF0.95 | trackback(0) | comment(4) | 2011/08/05 Fri

高地方看足球

M8/Angenieux M1 50mmF0.95
スペインに行く愉しみのひとつは、バルセロナでFCバルセロナのリーグ戦を観ることです。
いま、バルセロナは110年の歴史の中で、絶頂期を迎えていて、文字通り世界一のクラブの地位を築いています。
彼らが頂点に立つということは、サッカーの歴史にとっても意義のあることだと思います。

1990年代でしょうか、結果が求められるサッカーでは、ディフェンスをがっちり固めて少ないチャンスをものにして勝つか悪くとも確実に引き分けるようなスタイルが主流でした。
攻撃こそサッカーの魅力と果敢に挑むクラブもありましたが、ディフェンシブなチームに面白いようにやられるのが実情です。
こんな風潮はルールの改変まで迫ることになり、勝利に対して与えられていた勝ち点を2から3に引き上げたり、ゴールキーパーへのバックパスは手で処理できないなど、少しでも攻撃的にならざるを得ないように誘導しようとさえしました。

しかし、それだもディフェンシブなチームが、短期決戦のカップ戦はもとより、年間のリーグ戦でも有利になったことから、ルール改正は世界のサッカーの流れまで変えることはできませんでした。
ゴールを大きくしてもっと点が入るようにしてはとのアイディアもでましたが、こんなことをしてもサッカーが攻撃的になるわけではなく、カウンターから点が取りやすくなるだけだと気付いたのか、これは採用されませんでした。

イタリアのビッグクラブのほとんどが超守備的で2~3人の攻撃の選手にスーパースターを置くことで、スペクタクル性でつまらないスタイルを誤魔化し、しかも好成績をあげていきました。
一方で、愚直なまでに攻撃的なサッカーを貫いてきたのがバルセロナでした。
結果として、バルセロナは90年代の初頭にヨーロッパチャンピオンになって以来、頂点まで登りつめることができなくなりました。

それでも、一貫性のある哲学を守り通したことで、ついに2度目の欧州頂点をとらえることができました。
前回の優勝から14年後のことです。
完成されていた守備的なサッカーですが、攻撃的なサッカーも研究と努力によってそれを乗り越えたということでしょう。
守備的なサッカーは見る方はもちろん、プレーする方もつまらないということで、有力な選手の流出があったということもあるかも知れません。

見て面白い攻撃的サッカーが強いとなれば言うことはありません。
特に今のバルセロナのスタイルは、ボールがめまぐるしく動くので、競技場で生で見ていても非常におもしろいはずです。
チケットの入手が簡単なのか分かりませんが、ぜひ高い位置のシートに陣取って、そのボール回しと攻撃的なスタイルを目の当たりにしたいと思っています。
【M8/Angenieux M1 50mmF0.95 F0.95】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux TypeM1 50mmF0.95 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/04 Thu

廉価航空

M8/Angenieux M1 50mmF0.95
航空券を買ったと自慢げに書きましたが、実はこれが成田からロンドンまでのものでした。
ロンドンからバルセロナまでのチケットを別途、購入しないといけません。
ヨーロッパの主要な都市からは、いわゆるLCC(ローコストキャリア)が飛んでいて、これを利用しない手はありません。
さっそく、チェックしてみることにしました。

本来、バルセロナに行く近道は、日本かヨーロッパの航空会社のフライトで、ロンドン経由とかパリ経由にはなりますが、目的地がバルセロナになつたチケットを購入可能です。
わたしが愛用している日本のJ社のバルセロナ行き航空券と同じく愛用しているアジア系C社のロンドン行き航空券を比較してみると、5万円近い価格差があることが分かりました。
そこで、ロンドンからバルセロナのチケットが2万円以内で入手できそうなら、C社にすれば3万円浮かせられるぞと検索し、どうにかなりそうということでC社で発券したのでした。

なにより、LCCが市場を席巻するようになってから利用したことが無く、旅マニアとしては、ぜひとも一度LCCを体験してみたいという意図もあります。
ロンドンからバルセロナの便を持つLCCは、E社とR社があって評価はE社が高いが料金ではR社だというのがもっぱらの評判でした。
片道ずつ使い分けて比較するという手もありますが、フライトスケジュールを見るとE社がずっと便利で、1か月以上前の7月下旬では料金的にものすごい差があるという訳でもなかったので、往復E社で行くことに決定しました。

円高の恩恵もあって往復で14000円ほどです。
しかし、ここにもちっちゃな落とし穴が待ち構えていました。
なんと機内持込みサイズのスーツケースでも預けなくてはならず、それに3000円ほどかかるとのことでした。
しかもそれが20キロを超えると超過料金だと言うので気を付けなくてはなりません。

また、LCCでは当然のことなのですが、到着するロンドン・ヒースローではなく、ガトウィックというロンドン第2の空港まで移動しないといけません。
上海のLCCが東京便の到着地を成田や羽田でなく茨城空港にしたのと同じ理屈です。
もともと旅程上、日系J社でなくアジア系C社を使うことで数時間余分にかかるのですが、さらに往復2時間のロスをみなくてはならなくなりました。

英語力が無いので全部読みきれてないですが、E社のフライトは自由席で、恐らく先着順に座席を決めていくようです。
また、2時間強のフライトですが、水すら出ず、何か頼むとすべて有料になってしまうようです。
トイレがタダなのかも未確認です…。

しかし、こんなことを確認しながら決めていくのが実に楽しいのです。
学生時代の卒業旅行もそうでしたが、就職してからの旅もブレインターネットの時代ですから、すべてが手探りと失敗の連続で、その当時の新鮮な気持ちを少しばかり思い出すことができた気分です。
旅を計画していると、若かった頃の右も左も分からなかったような手探りの気持ちが蘇って来るかのようです。
だからこそ楽しく感じられるのかも知れません。
【M8/Angenieux M1 50mmF0.95 F0.95】
Angenieux TypeM1 50mmF0.95 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/03 Wed

燃油額外費

M8/Angenieux M1 50mmF0.95
今年の夏休みはどこへ行くか。
かなり悩んで、ついに7月下旬、候補地を3箇所に絞ったとオリンピックになぞらえたわけではないですが、少々大げさに書きました。
夏休みは、4年に1度ではないですが、年に1回ですので、かなり貴重な時間です。
安易に決めるわけにはいけません。

高坂知秀さんの書いた旅の本に、「ひとり旅の○○」という新書が4冊ほど出版されていて、わたしにとっては座右の書でした。
主にヨーロッパをツアーではなく、自分の足で旅しようとする人に向けた内容でしたが、インターネットなどで情報入手ができない当時の旅のアイディアが詰まっていましたし、何しろ文章がうまく何度繰り返して読んでも飽きることがありません。

その中に、旅には3つの楽しみがあり、それは、計画する楽しみ、旅している時の楽しみ、旅から帰ってそれを思い出す楽しみである、しかし、案外、計画する楽しみがいちばん面白いというようなことを書かれていたと記憶しています。
その計画する楽しみをずっと味わっていられれば、それも幸せなことですが、現実にはいつまでももたもたしていると希望の航空機が満席になってしまう恐れがあります。
高坂さんの時代は、海外と言えばツアーかビジネス客が主体で、けっこうぎりぎりでも予約は入れられたのかも知れませんが、予約状況に応じて航空券の料金が上がっていく現在のシステムでは悠長に構えているわけにはいきません。
8月に入ったということで、そろそろ行き先決定を迫られました。

スペインに行くことに決めました。
もともと優先順位が高かったのですが、航空券の価格を比較した時にヨーロッパが案外安かったということがありました。
逆に出発予定日は旗日と重なっていてアジア方面の料金が高めだったので、俄然、スペインしかないだろうと、オンラインで予約を入れたのです。

しかし、ここには若干の落とし穴がありました。
ヨーロッパを個人旅行している人なら当たり前にご存じのことなのでしょうが、燃油サーチャージが高いのですね。
チケットは8万円台でしたが、税金&サーチャージは5万円以上もします。
オンラインで予約手続きを進めていくと、最初は料金が8万いくらと表示されているのに、確定の直前画面になって、税金&サーチャージが5万以上で合計13万いくらだと表示されるのです。
オークションで珍しいレンズが現在価格8万円で出ていて、終了直前に13万円まで一気に上がるのと妙に似たようながっかり感がありました。

そこでストップしても始まらないし、もたもたしていては、その価格帯の席は売り切れて1万円上がるということにもなりかねません。
こういうものだと覚悟して、一気に購入まで進みました。
さあ、これで、いまさら別の場所が良かったなどと言えない状況になりました。
旅している最中よりも楽しいかも知れない、旅の計画を進めるばかりです。

作例は、わたしが思い描く典型的な阿波踊りの動きを撮ったものです。
ピント合わせと暗い場所での露出決定の訓練のつもりでいろいろな場面を撮りましたが、多くが失敗しています。
これでも、ピントはまだましな方で、露出は思い通り、踊り手の表情良しで採用します。

ゆったりした動きのものはどうにかなりましたが、男性の勢いある踊りではピントが追い付かず、やはり置きピンにすべきかも知れません。
ただ、これだけの大口径レンズだと手足のボケが動きを演出してくれますので、ピタッと止まったような写真よりは良いような気がします。
それにしても、暑い中での激しい動きで、しかも頬っかむりで鼻をふさいでしまっているので、呼吸が苦しくならないかとか、踊り鑑賞中、訳の分からないことばかり考えてしまっていました。
【M8/Angenieux M1 50mmF0.95 F0.95】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux TypeM1 50mmF0.95 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/02 Tue
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