慢慢但遠遠

NEX-3/Perar 35mmF3.5
NEX-3用には社外品ですが各種マウントアダプターが用意されています。
わたしは、ライカM用を購入しましたが、Cマウント用も存在します。
しかし、わたしの考えている試みではCマウントは、使う予定はありません。

もともとCマウントだった18mmから35mmのレンズをライカマウントに改造してもらったものがありますので、これらは時々使用するつもりでいます。
ですが、マイクロフォーサーズが出たために価格高騰したCマウントレンズを、今から買ってNEX-3で使う意味はないと思っています。
ここまで、ライカ純正、ノンライツ、マウント改造モノと、ライカマウントのレンズを集めてきたのに、遅れて高いCマウントレンズに参入する意味はないということです。

わたしは、ライカマウント化が難しい、19世紀の歴史的レンズをNEX-3で使用したいと考えています。
もともとレンズを集めようとしたした際、参考にしたのがキングスレークの「写真レンズの歴史」という本でしたが、この魅力的な書を読めば読むほど、歴史を遡って古いレンズを使いたくなります。
昨年、幸運にもダルメヤーのペッツパールレンズで比較的焦点距離の短いものを発見して、ライカマウント化してもらい、その素晴らしい写りに感激しました。
これまた幸運なことに焦点距離10cmのロスのダプレットレンズを入手できたので、これはキヤノンレンズの鏡胴にくっ付けて楽しむことができました。

しかし、キングスレークの本には、それら以外にもテッサーやブラナーなど今日でも同じ構成が現役で使われている19世紀末のレンズ以前にまだまだ多くのレンズが登場しては忘れられていったことが記されています。
これらレンズのほとんどは、相当に古いうえに少量生産のため、探してもなかなか見つけることはできません。
それでも、ある程度の頻度で市場に現れますし、関心を持っている人が少ないためか価格は意外なほど安いのが常です。

と言っても古いレンズなら何でもいいという訳ではありません。
焦点距離が8インチ(だいたい200mm)以上のレンズは、この試みには適しません。
古いレンズにはラックアンドピニオンという焦点合わせ機構が付いているレンズもありますが実用的ではなく、当時のカメラのペローズでピント合わせしていたため、ヘリコイドの付いたレンズはまず皆無です。

わたしは、5~6インチのレンズはヘクトール13.5cmのヘリコイドを活用して、それ以下のレンズではエクステンションチューブとライツの複写用ヘリコイドを組み合わせて使うつもりですので、たぶん15cmくらいより長いレンズは対応できなくなります。
また、レンズ鏡胴の太さや重量などの問題もありますし、そんな長いレンズをNEX-3の液晶でピント合わせするなんて想像もしたくないので、やはり75mm~155mmを対象と限定します。

それらレンズを前述のヘリコイドやエクステンションチューブとつなぎ合わせて、液晶でピントを確認しつつ無限が出るようにしてあげればそれで良しになります。
ピント精度を図るための機器や高価な改造費を必要とせず、手持ちのパーツの組み合わせとテープ貼り付けでできてしまうのがミソです。
もともと安く入手したレンズですから、それ以上にコストをかけず、やはり安く購入したNEX-3と組み合わせて気軽に遊ぶというのがこの試みの趣旨です。

そうなると問題はレンズの入手なのですが、このアイディアを何となく考えてから、折に触れて見つけたレンズを買っていき、いま手許に10本ほど集まっています。
いずれも高価なものではないので、レンズの価値もたかが知れてはいますが、フォクトレンダー、ツァイス、ゲルツ、ダルメヤー、ロス、レイと錚々たるメンバーが集まって来ました。

昨日、いちばん焦点距離の短いダルメヤーのレクチリニアを試してみましたが、何とか問題なく撮影することができました。
もっとも、これは約85mmほどのレンズですのでエクステンションチューブ&ヘリコイドの取り付けや実際の撮影も比較的簡単でしたが、150mm級のレンズではこうはいかないだろうことは覚悟しています。

F値が暗く、本来が大判用のレンズをAPS-Cサイズで撮るという地味な試みですが、今後、撮れ次第歴史的レンズを紹介していこうと思っています。
レンズ史年表を作成するのを目標に。


さて、作例ですが、神楽を少し見学した後、やはりもう一度神輿の方を追いかけることにしました。
歩みが遅かったので追い付けるだろうと踏んだからです。
予想通り、神輿はまだ参道から出ていなくて、ちょうど流鏑馬を見ていたあたりにいました。

しかし、ご覧のような人垣で、神輿に接近するのは難しそうです。
早朝から栃木県に入って、りも、抜刀演武大会、流鏑馬、神輿、神楽とさまざまなものを見られて十分満足できました。
何より来年も来たいという気になったので、今日のところはこれで良しとするかと考えました。

そうでした。
わたしも、明日から遅い夏休みをもらって少し羽根を伸ばす予定です。
1週間ほど更新を休ませていただきますので、ご了承ください。
うまくいけば、その休みの様子で再スタートさせたいと考えています。
もちろん、NEX-3も持参します。
ただし、歴史的レンズは付けずに、Cマウント改造広角レンズで、あくまでM8のサブ機としてになりますが。
【NEX-3/Perar 35mmF3.5 F3.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(4) | 2010/09/24 Fri

太太神楽

NEX-3/Perar 35mmF3.5
お神輿が出陣したというのに、そのスタート地点で同時に神楽が行われていました。
動の神輿に静の神楽の対比はよいのですが、やはり神楽には落ち着いた環境が必要に思われます。
それに、ほとんどの人がお神輿について行ってしまって、神楽を見学する人はまばらです。
しっかりした神楽殿があるのに、これではもったいなさ過ぎます。

しかも、聞くとアメリカで公演をしてきたという実力ある神楽なのだそうです。
神楽は神に奉納されるものだから見学者がなくてもいいのかとも思いましたが、公演があるくらいならやはり多くの人にみてもらうべきなのでしょう。
時間を神輿とずらすかして、多くの人で盛り上げたいと感じるのは大きなお世話でしょうか。

今日の作例では、いちばんシャープな印象で色ヌケも良く見えたものを選んだつもりでしたが、首を捻らざるを得ない結果になりました。
倍率を上げてみると解像力はかなり高いのは間違いないのですが、今回の共通項としてねむい絵になってしまいました。

ここは、他のレンズとの比較も含めて、再々検証が必要のようです。
いきなりNEX-3のテストと同時作業というのがまずかったのかなと反省します。

そのNEX-3ですが、昨日も書いたようにシャッター音がかなり目立ちます。
この神楽では、レリーズ直後に前で見ていた方に睨まれる一幕がありました。
やかましいという程ではないのですが、集中して見ている人には気になる音なのだと思います。
とにかく、1日使って気付いたマイナス要素はこれだけです。
静音モードの搭載が差し当たって唯一の願いです。

NEX-3がどうにか目論見通りになりそうだと分かったので、休日の今日、ずっと思い描いていた新たな試みを始動させました。
マイクロフォーサーズが登場してシネレンズがもてはやされた時に気付いたアイディアですが、これまでライカがM10になってライブビューが搭載されれば実現できるのではと考えつつ、M10が出ても高くて買えないかなどと逡巡していました。

R-D1がライブビュー化されてR-D2になったなら何とか買えるかも知れないと考えたところの、NEX-3の登場でした。
画面サイズがAPS-Cと聞いて気付いたのが、これって距離計を省いたR-D2(わたしの勝手な空想のカメラです)の廉価版ではないかと言うことです。
試みについては、明日、記載してみたいと思います。
【NEX-3/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/23 Thu

他的声音

NEX-3/Perar 35mmF3.5
お神輿が始まりませんねえと係の人に話しかけると、担ぎ手の気分が盛り上がらないとダメなのだとの返事です。
それでしたら、ぜひ盛り上がって来るまで待つことにいたしましょう。
この日もまだ30度超えの酷暑でしたので、かき氷を頬張りながらぼんやりします。
すると、お神輿スタート地点の前方に少女部隊がスタンバイしています。

どうやら彼女たちがお神輿を先導するようです。
ようやく神輿が動き始めると、彼女たちは一定ですが、すごくゆっくりしたリズムで進んでいきます。
分からないのは名前の書かれた提灯を持っていることです。
勉強不足で恐縮ですが、きっと何か意味があるのでしょう。

神輿じゃなくてわたしたちを撮っている人がいる! と緊張してしまっているようでちょっと残念です。
いや、あくびしてるくらいですから、逆に緊張感が消失している状態だったかも知れませんね。

作例写真は、またいちだんとコントラストが沈んでしまって、数十年前に撮ったネガを焼き直したかのような雰囲気です。
MSオプティカルの一作目50mmF1.3や二作目50/3.5は十分に現代的な写りでしたから、この違いがどういうことなのか気になって仕方ありません。
今後、三つのレンズを比較しなくてはならないでしょう。

NEX-3については、買うまで気付かず、家で梱包をほどいた時に衝撃を受けた問題について言及しなければなりません。
このカメラのシャッター音の大きさは、少しがっくりくるものがあります。
横走りの小さなシャッターが動き出すと、機械音とは違う電子的な響きが二重になって聞こえてきます。

これがパナソニックやオリンパスの「高級機」とは違う廉価カメラの響きなのでしょうか。
M8のサブ機という位置づけを考えていましたが、メーカーではスナップ用という意識はなかったのかも知れません。
価格差を考えれば致し方ないのかも知れません。

室内の撮影では要注意です。
しかし、おりでは問題なかったことは言うまでもありません。
【NEX-3/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/22 Wed

人家都向不一様

NEX-3/Perar 35mmF3.5
撮影対象としては流鏑馬がメインでしたが、目的はレンズとカメラのテストということで、流鏑馬の写真は昨日限りにします。
係の方が、すぐにお神輿が始まりますと説明してたので、参道から神社に戻るとお囃子隊が早くも演奏を始めていました。
あわてて神輿の方に向かいますが、神輿はスタンバイしつつはあるものの、まだ担がれる様子はありません。

何だかひとりで忙しいですが、またお囃子のところに戻って撮らせてもらいました。
法被の女の子が可愛らしく、今までのおりの経験ではこういうシーンでもカメラマンがどどっと集まるところですが、どうしたことか誰も現れず、お囃子少女を独り占めしてしまいました。

車の中にも女の子たちがいて、ふつうおりで盛り上がっていそうなものなのに、なんだかアンニュイな空気が流れているのが、音楽とアンマッチでわたしにとっては面白みを増してくれました。
いつものりとは異質な感覚がこの後も付きまといます。

そんな空気を反映してか、作例写真は、顔がみんなばらばらな方向を向いていて、およそ統一感がありません。
全体がひとつになるおりとは違った、まったく異質なおり写真になりました。
しかし、課題のレンズとカメラについては示唆すべきポイントがあるので、以下に書き記しておくことにします。

レンズのことで言えば、ペラーはけっして逆光に強いとは言えないということが分かります。
太陽位置は左前方で入りこんでいるわけではありませんし、手前の人物の背中や頭に日が当っているだけなのですが、全体にコントラストがぐっと下がってしまいました。
戦前のノンコートレンズを思わせるものがあります。

これはカメラの液晶でも確認できましたので、ハレ切りを試みたのですが、残念ながら効果を出すことはできませんでした。
まるで戦前のノンコートレンズのようなデリケートさです。
ただ、逆光シーンでも、影響がでなかったカットはかなりあったので、どういうケースでフレアっぽくなるかは調べる必要があると思っています。

次はカメラボディですが、日中液晶を見ながらピント合わせが可能かという問題です。
昨日の作例のような日陰での撮影では、まったく問題ありませんでした。
短めなピント合わせでも、NEX-3にはMFアシストという機能が付いていて、ワンタッチで高倍率に拡大したモニターを見ながらピント合わせができますので、厳密なことを言わなければこれも難しい話ではありません。

太陽光下ではどうでしょうか。
同じくMFアシストを使うことで、広角レンズならどうにかなることは確認しました。
しかし、長いレンズとなると、白っぽくなった液晶モニターでははっきり見えません。
やはり左手でモニターに庇を作ってやる必要があり、右手でカメラをホールドしつつピントリングを動かさないといけなくなりますので、レンズの扱いやすさなどもポイントになってきそうです。

ちなみに当日は、トリプレット繋がりということで、エルマー90mmF4を持参して試しました。
まず、そのまま液晶を見たのではピントが分からないので、MFアシストを使いましたが、高倍率になるとぶれぶれで目標物をしっかりモニターに表示するのが難儀で、かつ左手フードを使うとブレ幅大きく、慣れるまでがかなりたいへんでした。
エルマーのピントリングは幅広で比較的マウント寄りにあるので扱いが楽でしたが、レンズによってはピント合わせに20秒とか30秒とかいうことにもなりかねないかと思いました。
完全順光であれば、自分の体を液晶フードにできるので、撮影位置を工夫するというのも重要になって来るかも知れません。

F3.5広角のペラーではどうにかなりましたが、大口径標準レンズでは苦戦するのは間違いなさそうです。
エルマー90mmでは予想通りたいへんでしたが、今後、こつこつと入手した150mm前後のレンズも試すつもりです。
少し不安になって来ました。
【NEX-3/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(1) | 2010/09/21 Tue

流鏑馬神事

NEX-3/Perar 35mmF3.5
中村八幡宮のの参道を使っての流鏑馬が始まりました。
馬の乗りこさんは3人で、的も3箇所。
ざっと見て100メートルほどの距離を、馬で駆け抜けながら3つの的を弓で狙います。

地元の企業が的を提供するようで、いちいちスポンサー名を読み上げるのがローカルっぽいですが、提供者が多いほど流鏑馬の回数が多くなるのでそれにクレームを付けることはできません。
この日は乗りこさんひとりあたり5回くらいで流鏑馬神事が行われました。

的はすぐ近くですし大きいので、静止して弓矢を当てるのは難しいことではありません。
しかし、駆ける馬の上でバランスをとりながら両手を放し、真横に一瞬現れる的を正しく射抜くとなるとかなりの難易度と感じられます。

見るからに堂にいった乗りこさんがいて、ほとんど百発百中でしたが、近くで見ていた人の話では乗馬クラブのオーナーだそうで、なるほどクラブの威信をかけて的を外すわけにはいきません。
馬も自分の子どものようなものなのでしょう、ありふれた表現ですが、人馬一体という言い回しもぴったりきました。

奇しくもジオグラフィックさんが自身のブログ「空は見れど」の最新記事の中で流し撮りをとりあげられていましたが、わたしも馬を流し撮りしてみました。
真横ですと比較的撮りやすい流し撮りですが、この角度はカメラを動かしにくく、成功したのは数枚でした。
よく見ると矢が的を撃ち抜く瞬間でもあって、NEX-3の使いやすさを知る作例になりました。

NEX-3では、高速連写が可能なので、乗りこが弓を構えてからシャッターを切り続ければ、こんなカットも手中にできるという訳です。
レリーズのタイムラグを考えると、わたしのウデではライカでこのような写真を撮るのは無理です。
動きの速いものを撮るには、やはり便利なものなのだとあらためて気付かされました。

ただ、ライカを使い続けた立場では、違和感を感じないでもありません。
流し撮りは偶然の産物で、矢の瞬間をとらえたのもカメラのメカニズムによるものです。
自分が撮影したという気持ちには、なかなかなれませんでした。
馬上から弓を射るほどではないですが、カメラも修練がないとなかなか満足できるものではないと実感します。

ところで、乗馬クラブの生徒さんでしょうか、乗りこには若い男女もいました。
女性の方は、なかなかの腕前で、要所要所で的に的中させて拍手を受けましたが、男性の方が射れども射れども的をとらえず、観衆からため息が漏れます。
今度こそ、とスタートを切っても、やはり3発ともはずれで、またため息。

しかし、4回目のトライだったでしょうか、わたしたちの目の前の1番的をついに打ち抜くことに成功しました。
2番、3番はだめでしたが、心配だった青年が初めて的を射たということで、周囲で見ていた人はホッと安堵したのと同時に、最後までめげずに頑張った青年にやったねという共感が生まれたようです。
彼がまた馬とともに戻って来たとき、大きな拍手が巻き起こりました(実はわたしが最初にした)。
予期せぬ拍手に恐縮していた青年でしたが、きっと修練を重ねて、来年はより上達して戻って来ることでしょう。
【NEX-3/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2010/09/20 Mon

女性剣士

NEX-3/Perar 35mmF3.5
毎年9月、栃木県まで日帰りする用事があります。
車を飛ばして往復するのですが、用事自体は10分で終わってしまうので、ただ往復するだけではなんだかもったいない気がします。
そこで、近隣や道すがらどこかによって、撮影して帰って来ます。
3年前に始まった週間です。

2007年の結城~真壁~野田の周遊に始まって、08年は蔵の町栃木、09年は知られざる小京都の古河と探索してきました。
栃木県にはもっといいところがいっぱいあるだろうにと言われてしまいそうですが、帰りの運転を意識した選択であることは否めません。
とは言っても、上記の町は、いずれも歴史ある魅力的なところばかりでした。

さて、今年はどこへ行けばいいでしょう。
行き先で悩むのも、これはこれで楽しみのひとつだったりするのですが、今回は残念ながらあっさり決まってしまいました。
当日、中村八幡宮というところで例大と流鏑馬があることが分かったからで、特に流鏑馬はニュースでしか見たことがなかったので、これはぜひ出掛けてみなくてはと真岡行きが決定しました。

真岡と言えば、木綿が有名ですが、SLが走っていますし、焼き物で知られる益子がすぐ隣です。
りが地味だったとしても、少し車を走らせれば何かしら撮るものもあるでしょう。
実際には、おりが素晴らしく、他の候補地には一切出向きませんでした。

用事のついでに立ち寄るかたちの真岡ですが、重要な目的が2つありました。
ひとつは、昨日まで紹介したMSオプティカルの新作レンズ、ペラー35mmF3.5の作例が色転びしてしまっていたため、撮り直しをするということ。
もうひとつは、先週購入したソニーのNEX-3を使えるかテストすることです。

後者については、誤解を与えてしまいそうですが、NEX-3が使えるカメラかどうかテストするわけではなく、わたしがこのカメラを扱うことができるか自分をテストするということです。
実は、来週、遅い夏休みをもらっているので、自分がテストをパスできたらこれをサブ機として持参するつもりです。
いつも遠出する時はライカM8とモノクロを詰めたM6ないしはCLEを持って行っているのですが、旅の負担を減らすためサブ機の小型軽量化を目指す狙いがあります。
同時に、新しいものが苦手で、使い方がうまくいかずに悪戦苦闘する様子も機材のせいにしつつ、リポートしようと思います。

前書きがずいぶんと長くなってしまいました。
本日の作例です。

例大にあたって、奉納抜刀演武大会が催されていました。
真剣による演武というのも生では初めて見ましたが、多くのギャラリーがいる中ですごい集中力を発揮しているのが感じられます。
というのは、一度だけ切り損ねてしまうシーンを見ましたが、刀がゴザを巻いたような筒に食い込んで人ひとりの力では外すことができなくなっていました。
集中力がわずかでも緩むと刃は思うように働いてくれないのだということでしょう。

気温30度を超える暑い日差しの中で行われていました。
多くの観衆の前で披露しますので暑さと緊張で手のひらに汗をかけば、振り降ろした刀がすっぽ抜けてしまうのではと心配になります。
そこは、汗も出ないほどの集中があって、可能な技なのだと思われました。

十数名いた剣士のほとんどが、師範と思われるベテランばかりが登場した中で、ひときわ輝く美人がいました。
きれいなだけでなく腕前も相当なもので、見ている限り正確に刀を振っているのが分かります。
姿勢も美しく、立ち居振舞いがたいへん絵になります。
課題のピント合わせに気をとられ過ぎて、フレーミングを大失敗したのが悔やまれます。
もう一度撮り直すためだけにも、来年もこの例に訪れなくてはいけません。
【NEX-3/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/19 Sun

獅子舞

M8/Perar 35mmF3.5
先日、久しぶりにMSオプティカルでレンズ改造してもらおうと電話しました。
いろいろと長話いになってしまったのですが、そう言えば新しいレンズを作ったのですが要りませんかと問われて、即もらいますと返事しました。
それから数日して届いたのがペラー35mmF3.5です。

新しいレンズを購入するのにこんな買い方をする人はいないと思います。
まず作例を見てみたいはずですが、ご紹介の作例は参考になるようなものが無く申し訳ありません。
NEX-3のテストを兼ねて、この連休で撮影する予定ですので、うまくいけば再掲させていただきます。

次は、レンズのスペックとデータでしょうか。
作例がしょぼい分、データは分かることを細かに記載したつもりです。
といっても、MTFチャートなどわたし自身がよく理解していませんし、それを文章化してもほとんど通じていないのでしょうけれど。

もうひとつあげなければいけないのが、レンズの外観です。
ここに掲載しないのは申し訳ありませんが、Camerapedia.org にMSオプティカルのページがあって、他のレンズとともにペラーも簡単に紹介があり、M6に付けられた姿を見ることができます。

http://www.camerapedia.org/wiki/MS_Optical_R&D

写真は沈胴状態で、撮影状態では7mmほど出っ張ることになります。
それでも、わたしがレンズキャップに例えたのには納得してもらえるだろうと確信します。


さて、最後の作例は、菅の獅子舞の本番です。
天狗1人と獅子3人が五穀豊穣や天下泰平を祈って長く激しい舞を見せてくれました。
驚くことに天狗も獅子もみな中学生が演じています。
18世紀には菅で行われていたという記録が残っている伝統行事を若い世代に託そうという、地域の思いが伝わります。
しかし、酷暑の中で重い面をかぶって力強い動きを続けましたので、途中、熱中症で倒れるなどのアクシデントがあったのには誰もが心配しました。

せまい菅薬師に非常に多くの人が集まって、カメラマンの人垣も三重、四重にもなっていました。
どうにもならないので、右手を目いっぱい高く延ばしてノーファインダー撮ってみました。
中国でのノーファインダーが役に立ったのか、フレーミング的には満足できますが、手ブレは防げませんでした。
ただ、舞の激しさにはフィットした写真かも知れません。
残念ながら直後にバッテリーが切れて、以降は地元のおじいちゃんの隣に腰かけさせてもらって、純粋に獅子舞を見学していました。
【M8/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/18 Sat

曲線教的事情

M8/Perar 35mmF3.5
MSオプティカルでレンズのマウント改造を依頼すると、球面収差のテスト結果をチャート化して分析してくれます。
ペラーでも、当然、球面収差のテストがあり、完全補正になっていることが分かります。
曲線のふくらみも比較的小さいので、解像力の高さがうかがえます。
曲線をみる限りでは、F4からF5.6の間に解像力のピークがあるようですので、開放にこだわらないのであれば、このあたりの絞り値を選択すべきでしょう。

また、非点収差と像面歪曲のチャートもあり、こちらは見方がよく分からないので、宮崎さんの文章を転用します。

「非点収差(AST)は、-0.12mm内。
湾曲かつSM像は中間部で0.06mm分離し(トリプレットではたいへん良い値)、わずかな像質の悪化を起こしますが、F4.5~F5.6で急速に改善されます。
F8で最高性能が得られ、F11では回析による像質の低下が始まります。」

「像歪曲(DIST)は、ごく周辺で-0.4%タル型となりますが、マクロレンズ並みに良好です。」

さらに新作レンズということで、MTFチャートも記されています。
MTF曲線も、数値が1に近く、S線とM線が揃っているほどコントラストが良いと言われていますが、実際にどの程度のラインが優秀だったり、どういうカーブがいいのかなどまったく分かりません。
これも文章を引用するしかありません。

「像面湾曲により像面平坦化素質値を50mmトリプレット0.19を0.24に落とし、ワイドレンズの周辺像の向上にまわした。

非点収差のS像M像の不一致も残るが、画角によりSMを4回交差させ悪化を抑えた。

ミリ10本のMTFは90%を超え、コントラストの良いことを示している。
40本、100本のMTF55%、25%は解像力を表すもので、開放から十分なシャープさを示し、F4.5~5.6ではさらに向上し、MTF70%、10ν以下の理想的高解像となり、デジタルカメラでも満足できる。

画角φ12でM像がS像と比べて低いのは、わずかな内コマがあるためで、これもF4.5~5.6で消失する。
F4.5以上絞れば、コントラスト、特に解像力においても、ガウス型等最高性能レンズに劣らないレベルに達する。」

最後になりますが、ペラール35mmF3.5は、限定180本製造、オリジナルのフードとキャップが付いて44,000円です。
個人が限定手作業生産したライカ連動の広角レンズとしては、かなり安い価格設定になっていると言えます。
前にも書いたように、製造が始まったばかりの現在なら、好みのシリアル番号を指定するチャンスがあります。

さて、本日の作例ですが、川崎の菅で伝統的におこなわれる獅子舞の笛の子どもたちを狙ったものです。
今まさに祭が始まるという緊張した空気を写し撮ってくれています。
これまでの暗く渋いものでペラーにはマイナスイメージだったですが、これはシャープネス、コントラスト、発色がよく分かるのではないでしょうか。

光線の良さと適度なボケ量も手伝って、非常に立体的に表現されているようにも感じます。
宮崎さんは、F4.5~5.6を強調されていましたが、やはり開放で楽しめるレンズと言えるでしょう。
まったくもって関係ありませんが、この少年、某工房主によく似ていると思うのですが、そんなことを言っても誰も分からないか…。
【M8/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2010/09/17 Fri

在打掃中

M8/Perar 35mmF3.5
トリプレットは117年も前に発明された古いレンズです。
そのまま復活させたのでは、あまり面白みがありません。
MSオプティカルでは、研究の結果、独自の工夫を加えることで、トリプレットであってそれをはるかに凌駕するレンズにまで高めてしまいました。

1、3枚目の凸レンズをトリウム、ランタンを上回る超高屈折ガラスのタンタルを使用し、肉厚を通常のトリプレットの倍にすることで、高性能を実現したのだと言うことです。
タンタルはたいへん高価なためあまり写真用のレンズには採用されませんでしたが、ペラーのような小さな玉であればさほどコストはかかりません。
昨日記載したレンズの小型化は、携行性はもちろんのこと、2/3のレンズにタンタルを使うためにこそ真の目的があったということが分かりました。

そしてもうひとつトリプレットが採用された利点は色ヌケの良さです。
現代のレンズであれば6面全部にマルチコーティングを施すことは容易です。
この枚数の少なさと全面コートで97%とという驚異的な光の透過率を達成しています。

さて、本日の作例ですが、誤解しているかも知れないことをお断りして、色ヌケの部分を見たいと思います。
中央に白い石が敷き詰められた部分ですが、ここが大きく露出オーバーするかのように飛びかけています。
ここが白のヌケの良さを示しているのではないかと思われます。
自転車が走行する道路の白いラインも同様です。
これも、通常より露出オーバーしたように白が浮かび出ています。

あるいは、この写真では、レンズのボケの良さも表出していると言えると思います。
最短0.8メートルでの撮影ですが、手前の竹垣を見ると、実になだらかにボケて行っているのが分かりますし、全体にうるささや固さのないふんわりしたボケ具合です。

わたしは、トリオターや3枚玉のエルマーはシャープで素晴らしいと思いますが、どうしてもざわつき感のあるボケが好きになれませんでした。
それがトリプレット共通の特徴だと思っていたのですが、どうもそうではないようです。

ペラーのボケについてはMSオプティカルでは言及していませんでしたが、わたしが見る限り、鋭いシャープさが
ありながら、同時になだらかなボケも実現しているところが素晴らしいと感じます。
自転車や奥の人のシャツの赤がもっとくっきりでて欲しいという気がしますが、それはカメラ側の問題かも知れません。
とにかく、3メートル固定のノーファインダーなどでも活躍してくれるレンズだと確信しました。
【M8/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/16 Thu

那个鐘的回响

M8/Perar 35mmF3.5
MSオプティカル・ペラー35mmF3.5のレンズ構成は3群3枚のトリプレットです。
ペラーにトリプレットが採用されたことは、3つの意味があると思われます。

1つは、MSオプティカルは設計者の宮崎さんがひとりで運営する組織だということです。
大きなマーケットに乗らない少量生産のレンズを設計・販売するためにはいくつかの制約が課されます。
例えば、レンズの組み上げは自分で行いますので、枚数が少ない方が効率的です。
例えば、難しい設計のレンズにしてしまうと曲率の問題で、職人によるレンズ磨きのコストが跳ね上がってしまいます。
普通のファンが買えるレンズを設計するには、トリプレットは理想的だということです。

2つ目は、レンズの小型軽量化です。
昨日書いたように、ペラーは、レンズキャップ同然の文字通りペラッペラのレンズです。
スナップで使うライカの広角レンズは、小型軽量でなくてはならないという思想と、トリプレットの35mmのレンズ径がマッチしたのです。

最後は、宮崎さんが、トリプレットの不遇の歴史を覆したいという考えたということと関係ありそうです。
トリプレットという構成は、今では廉価なレンズの代名詞となってしまっています。
ツァイス・トリオター、ゲルツ・ハイパー、マイヤー・トリオプラン、アンジェニューX1…、トリプレットといって思い出すレンズはいくつかあります。
いずれも悪いレンズではないですが、トリプレット=廉価版のイメージを覆すものではありません。
唯一の例外が、エルマー90mmF4の短期間製造された3枚構成のレンズだけです。

しかし、トリプレットの登場は、レンズの歴史上画期的なことでした。
1893年、クックのデニス・テーラーによって発表されたトリプレットは、それまでにない発想で開発されています。
薄肉凸レンズと薄肉凹レンズを並べると、ペッツパール和がゼロになるという発表を行います。
つまり非点収差がなくなるということですが、テーラーは凸レンズを2枚に分割して間に凹レンズを入れて3枚構成とすることで、各収差を補正することを可能にしました。

当初、画角が狭かった点や、F7.7と暗かった点などは徐々に改善され、F4.5やF3.1などもテイラー・テイラー・ホブソン社から発売されています。
しかし、商業的にはあまり成功しなかったのではと想像されます。
テイラー・テイラー・ホブソンという創業したばかりの会社から販売されたということもありますが、何よりレンズ開発は19世紀後半の停滞期から解き放たれ多くのレンズが登場する時期でした。

トリプレットから発展したヘリアーは1900年に出ています。
さらに、トリプレット改良型のスピーディック、エルノスター、ゾナーと名玉が目白押しです。
トリプレットというシンプル過ぎる構成は、レンズ構成が発展していく中での下地のような役割を担っていたかのようです。

ツァイスには、トリプレットに前後して有名レンズが続けざまに出ます。
1890年のアナスティグマット(プロター)、1899年のウナー、そしてその両者を合わせたテッサーは1902年に発表されています。
1896年、当時は大きな発展をしなかったものの、現在でも標準レンズの王様と言えるブラナーが開発されます。

これら名レンズの中にトリプレットは埋もれてしまったのですが、もともとの発想は素晴らしいものだったのです。
MSオプティカルはその点に着目して、研究を重ねたうえで、テーラーが生きていれば目を瞠ったであろう類例のないトリプレットに行きついたと言うことのようです。

さてさて、今日の作例も何とも地味なものになってしまいました。
深大寺の鐘は響きがすごくいつまでも余韻が続いていましたが、ペラーの作例ではなかなか響くものが撮れず申し訳ありません。
【M8/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(1) | 2010/09/15 Wed

Perar的外表

M8/Perar 35mmF3.5
MSオプティカルの新レンズ・ペラーは、ご自身のサイトにも、ハヤタ・カメララボのサイトにも掲載されていません。
そこで、レンズを購入すると届く説明文と、先週MSオプティカルを訪れた時の雑談からこのレンズについて紹介していってみたいと思います。
記述に関しては、わたしの誤解などによる間違いがある可能性がありますが、ご容赦いただきますようお願いします。

まずは外観についてですが、1930年に登場したライツ最初の広角レンズ、エルマー3.5cmF3.5の現代的リメイクと少し強引な解釈で言います。
わたしのエルマーは、最短撮影距離0.5メートルのヘリコイド全周タイプですが、ペラーはMSオプティカル独特の40度ほどの角度で無限遠から最短0.8メートルをカバーするクイックフォーカス仕様(わたしの造語)になっています。
また、エルマーがニッケルないしはクロームメッキが施されているのに対し、ペラーではブラックに白文字で文字が刻印というのが、大きな違いです。

全体の形状は、レンズ鏡胴部分が突起していて、マウント周囲がフラットになっているというところはよく似ています。
前玉のサイズはほぼ同じで、19mmのねじ込みフィルターを使う点も共通です(ペラーではフードを付けると24mmのフィルターも使用可能)。
フォーカシングをレバーで行う点も同じですが、ペラーにはインフィニティストッパーは付いていません。

エルマー3.5cmはライツでも最軽量のレンズのひとつと思いますが、真鍮素材ということもあって約96グラムあります。
軽金属のペラーは本体重量、驚きの40グラムです(フード、フィルター、M/Lリングを付けても60グラム)。
ただでさえ9mmほどしか突出していない鏡胴は、5cmエルマーなどと同様に沈胴させることが可能で、こうなると完全にフラットですから、高価なボディキャップ状態になります。

前述のように素早いフォーカシングに対応できるデザインが気に入りました。
しかし、マイナス面についても少し触れておくことにします。
エルマーほどではないのですが、絞り値の変更がしにくい点は改善できないものでしょうか。
フード装着状態では、フードをつまんで絞り値を変えるしかないのですが、フードがしっかり付いていないとフードが外れてしまいますし、強くフードを付けると外れにくくなる、いずれにしても絞り値を変えるときにヘリコイドも廻ってしまうので、フォーカシング後に絞りの変更はできません。
開放でしか撮らないわたしには、実はどうでもよいことだったりするのですが…。

さて、今日の作例はようやく到着した深大寺で、ばしゃばしゃ跳ねる鯉にピントを合わせてみました。
緑色は無視していただくとして、なだらかな前ボケや線の細いイメージなど好い印象を残しています。
暗部の描写を見ると、現代レンズというよりは、クラシックレンズの諧調のように見えてくるような気もします。

ところで、調布駅から深大寺までは直通バスが出ていますが、歩いても20分弱ほどの距離でした。
途中、立ち寄りスポットや鬼太郎オブジェの商店街などもあるので、徒歩をお勧めしたいです。
ただし、この日のような暑い日はバスの方がよかったかも。
【M8/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(3) | 2010/09/14 Tue

看古董

M8/Perar 35mmF3.5
予告しましたように今週は、MSオプティカルの新作レンズ、ペラー35mmF3.5を紹介したいと思います。
しかし、作例を一見して分かるように、M8でノンフィルター撮影したところ、とんでもないことになってしまいました。
色転びですね。
白は白く出ているのに、繊維の黒が紫に、自然の緑がくすんだ色に転んでしまっています。

ペラーは、3群3枚のトリプレットなので、売りのひとつは色ヌケです。
見ていただきたいところが、まったく全滅です。
それと、早々にこんな画面を液晶で確認してしまって撮影者のモチベーションも下がったままという問題もありました。
いずれにしても、MSオプティカルならびにレンズを楽しみにされていた方には申し訳ないことをしてしまいました。

この日、同行いただいた ksmt さんにも失礼したとの思いがあります。
並んで撮影して歩きましたので、ふたり同じような写真をたくさん撮るのが普通です。
彼が75mm~110mmとやや長めのレンズを使っていたのに対してわたしは35mm1本だったので、同じ位置での画角の違いや、描写そのものについても参考になるところがあったはずです。

さらに、スペアのバッテリーを持ってくるのを忘れていました。
充電していなかったメインのバッテリーが切れてからは、撮影を断念して見学者になっていました。

稲田堤で古くからあるお祭りがあるというので、比較的近い、京王線で2駅の調布から散策をスタートしました。
まず目指すのは深大寺です。
酷暑の中ではバスで行けば楽ですが、散策目的ですので歩いて行くことにします。
ツーリスト・インフォメーションで地図をもらって颯爽と歩き始めました。

歩き始めてすぐ出てきたのが布多天神社の骨董市でした。
神社というのはなぜか少しひんやりしているもので、わたしは古い鍵を物色し、ksmt さんは骨董の撮影にとそれぞれに歩き出します。

骨董そのものの魅力と言うこともありますが、ディスプレイが洗練されているのが撮影には向いていますし、物色するにもわくわく感を増してくれます。
バスで直行していたら得られなかった楽しみでした。
【M8/Perar 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2010/09/13 Mon

買不買

M8/Canon 50mmF1.2
やはり買ってしまいました。
あわてずよく考えるようアドバイスももらっていたのですが、自分なりに考えた末の結論ということにします。
Sony NEX-3A というミラーレス一眼レフのいちばん安い機種で広角レンズ1本が付いたアウトフィットです。

価格は、実質約45,000円でした。
ただし、ライカレンズを使うために専用アダプター、スペアバッテリー2本をともにサードパーティ製で別途発注していて、これを合わせるとだいたい55,000円になります。

いま、記録用に使っているコンパクトデジタルカメラが9年前のものですが、やはり55,000円ほどで買ったと記憶しています。
一面では、このコンパクトを引退させて NEX-3A が後を襲うということになりますので、新たな負担はなかったんだと思うことにします。


今日は、9月も中旬に入ったというのにずいぶんと暑かったのですが、ksmt さんと多摩地域を撮影して歩きました。
久しぶりに会いますのでいろいろな話題が出るのですが、この間わたしが振って来た NEX-3 についてはいろいろと盛り上がるところがありました。

ksmt さんが最大のボトルネックとしたのは、日中、液晶だけを頼りにマニュアルフォーカスが可能かということでした。
日陰ならともかく、太陽光下では白く飛んでしまって液晶を確認することはまずできませんので、何かしら工夫をしない限り標準レンズ以上の焦点距離のレンズで液晶でピント合わせは不可能です。
これは、広角系を中心に使うことで乗り切るしかないということになります。

もうひとつ盛り上がったのは、魅力的とはいえない NEX-3A の外観や薄型ゆえのホールド性の悪さとどう付き合っていくかでした。
ksmt さんが無茶っぽい妙案を出します。
M3あたりを前後にすぱっと2分割して、前の方を NEX-3A にお面のようにかぶせて、一見してライカを使っているようにするというものでした。
サイズ的には、フィットしそうで面白そうなので、器用な人ならつくってしまいそうです。

ああではない、こうでもないなどと話は尽きませんでしたが、ksmt さんと夕方に分かれたわたしは、そのまま町田へ行き量販店で NEX-3A を物色しました。
NEX-3A のっ売り場へ辿り着くと、まさに女性がお買い上げと言う瞬間です。
勢いに乗って、わたしも続くか。

しかし、値札を見ると、朝リサーチしていた金額より若干高いようです。
接客に現れた店員にずはりその点を突っ込むと、ポイントを高めに設定しているのでそれと同額になるはずですがと言いつつも腰が引けているのが分かります。

一度退散すべきかと思っていた矢先、先ほどとは別の美少女店員が現れ、親身とも思える接客を始めました。
価格のことをもう一度指摘すると、すごく驚いた顔をして店長と折衝して、ご希望に添えるよう頑張って来ますといったん引き下がってしまいました。
そして案の定、なんとかして参りましたと再登場した彼女は、わたしのリサーチ価格を若干下回る価格を出させたと控え目に告げます。

目の前で買っていった女性より数千円安く、予定額よりも微妙に安い、何とも断りにくいあたりのところで、訴えるようにわたしの様子をうかがっているようです。
いちおう、もう少し下げられるんでしょと聞きますが、えー、これだけ頑張ったのでもう無理だと思いますと返されてわたしは、完全に追い込まれました。

あたかも、前の女性客、店員、入れ替わるように現れたいたいけな美少女店員がみんなで大芝居を打つようにして、わたしが購入するように袋小路に追い込んでしまいました。
この量販店では、このような商法が確立していたのでしょうか。
考える間もなくお買い上げとなってしまいました。

皆さまも、どうぞお気を付けください。
けっして安い買い物ではないので、わたしのように操られるように買うはめにならないように。
オプション5年保証を断るのに、ようやく夢から覚めて現実に舞い戻った状況でした。


今回は、せっかくの大山阿夫利神社の巫女舞と倭舞をご紹介する機会だったのですが、カメラ購入の話で終わってしまいました。
県の無形文化財に指定されている舞を大山の子どもが受け継いでいる姿は圧巻でしたし、今日の作例では大山豆腐にちなんだとうふ坂と現地で買った限定豆腐について書くつもりが、まったく触れられず仕舞いです。
今週だつて、同様の展開になってしまう予感に満ちています。
【M8/Canon 50mmF1.2 F1.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon 50mmF1.2 | trackback(0) | comment(2) | 2010/09/12 Sun

M老師

M8/Canon 50mmF1.2
実に久しぶりにMSオプティカルのMさんのところにお邪魔してきました。
きっかけは、テイラー・ホブソンの歴史的レンズをMマウント改造に依頼したことでしたが、レンズについて話をしているときにMさんが新しいレンズを設計したことを知りました。
トリプレットの35mmレンズですが、すでにレンズやパーツは完成していて、あとは1本1本組み上げて出荷を待つ段階です。

すでに近しい方からはオーダーが入り始めていて、わたしが頼んだ時は4番と言うシリアル番号をもらいました。
今回も200本ほどの限定生産になるようです。
高性能35mm広角レンズですので、宣伝していない今は発注後すぐに送ってもらえますが、メディアで取り上げられると組み上げが追い付かなくなる事態が想像されるだけに、関心のある向きは問合せされてはと思います。
今なら、ひと桁シリアルの指定も可能のようです。

さいわいこのレンズを受け取ることができましたので、できれば来週にも紹介させていただきたいと考えています。

訪問時には、具合のよくないレンズを3本持参して診ていただいたのですが、いずれもその場で治療してしまったのはさすがでした。
例えば後ピンの距離計連動カムは、なんらかの手段でカムの嵩上げをしないといけません。
全部切り取ってから、作りなおしたものを付けなくてはいけないかも知れないと言われましたが、さいわい微小な差異だったため、Mさんどくとくのテクニックを使って直してしまったのが最大の驚きでした。

ライカマウントにしてもらおうとレンズヘッドも持参していました。
例のライブビューライカマウントカメラが登場したときを考えて、19世紀の真鍮レンズ探しをした時に偶然見つけたツァイス・プロターですが、これがちょうど焦点距離90mmだったのでエルマーの鏡胴にくっつけてもらおうという試みです。
19世紀末のレンズとしてはダゴールとともに評価するプロターですので、Mさんは快く引き受けてくれました。
Mさんにとっては楽勝な改造のはずですので、これも近々ご紹介できるものと思います。

MSオプティカルには、かなりの依頼が来ているようで、忙しいということはおっしゃってました。
商売と言うことであれば好調でいいことなのですが、オリジナルレンズの設計のための時間がなかなかとれなくて困っていると笑っていました。
広角レンズを投入したばかりですが、すでに沈胴望遠レンズや超大口径レンズのプランはだいぶ固まっていて、来年にも日の目を見ることになりそうです。

改造依頼の多くはやはりライカマウントのようでした。
そしてマイクロフォーサーズ機の改造も少なくないようです。
では、ソニーのNEXはどうなのかと聞きましたが、反応はあるもののそれほどではないといったところのようです。
パナソニックがG-1を出した直後やそれを追ってオリンパスがペンE-P1を出した直後と比べると、少なくとも改造依頼が続々という状況ではないようです。

わたしは、これらいずれに対しても興味が無かった(興味を持たないように努力していた?)ので詳しい事情は分かりません。
想像するに、①多くの人がマイクロフォーサーズ機を購入・愛用していてソニーに移行するという必然性が無い、②当時タダ同然だったCマウントレンズを使えることでマイクロフォーサーズ人気に火を点けたが、多くのCマウントレンズはすでに高値安定していて今からソニーでこれらレンズを使う意味が見出せない、③それに、25mmより焦点距離の短いCマウントレンズはソニーのAPS-C規格だと周辺までカバーしない可能性大、④こんなこと言っていいか分かりませんが、NEXはパナやオリンパスに比べてモノとしての魅力に欠ける、などの理由がざっと思い浮かびます。

以上は、ぜんぜん的外れなことかも知れませんが、少なくとも①に関して言えば、マイクロ機を買っていないわたしにとってNEX購入の妨げになりません。
売れ行き自体は好調なようですが、MSオプティカルで反応に乏しいと聞くと天邪鬼なたしは逆に引き寄せられそうになります。

さて、Mさんには、先述のレンズ調整についてやピントチェックの方法、その他あんなことやこんなことという感じで今回もいろいろと教えていただきました。
しかし、NEX-3を買うべきか否かについてはMさんに聞いても仕方ありません。
むしろ購入してから、Mさんの幻のレンズ、25mmF1.2の改造版をNEXのマウントでも出すべきか、わたしからアドバイスすべきでしょう。
【M8/Canon 50mmF1.2 F1.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon 50mmF1.2 | trackback(0) | comment(1) | 2010/09/11 Sat

索尼新上市

M8/Thambar 9cmF2.2
ライカM10が、エプソンR-D2が、ライブビュー付きのMマウントデジタルになるのではという噂がそこかしこで聞かれるようです。
噂が実現するのを待っていればよいのでしょうか。
発売されたところで、たいへん高価なカメラになるのは明らかです。

すでにコメント欄で解答をいただいてしまったのですが、すでにそんなカメラは世に出ていたのでした。
SonyのNEX-3です。
このカメラでは、APS-Cサイズの撮像素子のCMOSセンサーが採用されていて、少なくともレンズ画角でいえばR-D1と同様になります。
このカメラにMマウントレンズを付けるアダプターも安価に市場に出ているようですので、わたしにとってのライブビューMマウントカメラはすでに登場していたことになります。

では、わたしは即刻このカメラを買って、すべては解決するかというと、優柔不断なわたしはここでも逡巡することになります。
ここでぐずぐず考えるのは、果たしてここでサブカメラを買って、どのくらいの使用頻度があるかと言うことです。
M8の故障時を見込んで保険という意味合いはありますが、まさか掛け捨てと言うわけにはいきません。
ある程度、積極的に使うようでなくては、ちょっともったいなさ過ぎるというか、カメラ設計者にも申し訳なくなります。

しかし、わたしにはサブではなくメインで使う理由も用意があります。
おとといも書きましたが、距離計連動でなくていいので、ライカ用のヘリコイドに無理してでもくっつければそのレンズが支障なく使えるようになるはずです。
例えば、135mmよりも長いレンズは、距離計連動させるとかファインダーのフレームの問題とかで、ライカで使われる可能性が極めて低かったのが、素人改造でも使用可になるという訳です。

購入の理由付けはできました。
しかし、さらに別のわたしがこんな風に疑問を呈してきます。
もし、サブにも時にはメインにもなるデジタルを買ってしまうと、今後、永遠にフィルムカメラは使わなくなるのでは、と。

すでにフィルムは滅多に使っていません。
はっきり決別して、デジタル専門でいってもいいのかも知れません。
否、フィルム消費量はさらに減ってしまうけれど、そのままフィルムカメラは手許に置いておけばいいだけではないか。
これを転機に、大量消費型のデジタルに対して、1枚1枚スローに撮る中判のフィルムを始めるのもよいのではないか…。

こんなことで逡巡していては、ちっとも前に進んでいきません。
じつは、今月末に遅い夏休みをとることになっていて、旅の計画を立てているのですがその旅こそがスタイルの変更のターニングポイントになるかとも思っています。
そりリミットまで、悩みに悩むことになるのは間違いないでしょう。
【M8/Thambar90mmF2.2 F2.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(4) | 2010/09/10 Fri

M8MD是什么

M8/Canon 50mmF1.2
ライカカメラAGのホームページを見ると、M9やM7、MPと並んでM8も現役で販売されているようです。
M8&M8.2という表記があるので、断言はできませんが、M9が出てもM8.2はもちろんM8も併売し続けていると判断できます。
特にレンズがそうですが、ライカの製品はカタログから消えるのが早いので、M8が未だ残っているのは不思議な気がします。

M9の製造が滞って、半年待ちとか1年待ちとか言われていたので、残さざるを得なかったのかも知れません。
あるいは、見込みを下回る販売量のため、在庫が残ってしまっているということも考えられます。
もしかすると、M8用に大量に製造したUV/IRフィルターが捌けないので、他に使い道のないこのフィルターのためにM8現役令を出しているとも考えられなくもありません。
新品のM9、M8.2、M8が店頭に並んでいて、あえてM8を購入していくユーザーがいるのか、実に不思議です。

わたしは恥ずかしながら、M8をどうにか中古で、しかも円高を利用してアメリカのディーラーからやっと買えたという状況だったのですが、それでも当時M8はライカの最新鋭機でした。
愛用していたR-D1は、ISO感度200で最高速1/2000秒でしたので、明るいレンズを日中開放で使うにはNDフィルターのお世話にならざるを得ませんでした。

M8では最高速に1/8000秒が採用されているので、もうNDフィルターに頼る必要が無くなるというのはM8を購入する大きな理由でした。
わたしは、よく調べもせずM8を買って、こんなはずじゃなかったとの思いを強くします。
M8では、黒や緑に色かぶりが発生するケースがあって、それを防止するためのUV/IRフィルターが必要だったのです。
NDフィルターからは卒業できましたが、今度はUV/IRフィルター漬けにならざるを得ませんでした。

このフィルターを各サイズ集めたことは、昨日書いたとおりです。
こうなった以上、M8とはしばらくずっとお付き合いを続ける覚悟ができました。
そうなると俄然欲しくなるのは、M9ではなくM8のサブ機ということになります。
その流れで、ライブビューMマウントカメラが欲しいというのも、昨日書いたそのままです。

M9、M8.2、M8がラインアップされているライカで、レンジファインダー省略のライブビューカメラを出すとは思えないというのが一般的な考え方でしょう。
出すとすれば、エプソンの方ではないかと。
しかし、かつてライツでは、MDやMD2というノーファインダーカメラがM4の時代に発売されています。
これらにスーパーアンギュロンやホロゴンなどの超広角レンズと外付けファインダーを組み合わせて、使用した写真家はかなりいたとも聞きます。

そこでM8やM9にMDの要素を採り入れたというか、そこまで機能をそぎ落としたデジタルカメラを出してもらえないものでしょうか。
名称は、M8Dとすると最後のDはデジタルの略みたいなので、M8MDというドラッグのようなものでいってほしいです。

価格設定は、こんな具合で。
すなわち、ボディはライブビューが見られる大型液晶が付いて、R-D1よりも少し安くなるが、オプションでライブビューが見られる外付けファインダーがあって、これがボディの価格とそう変わらないくらい高い。
とりあえずボディのみ買ったわたしは、ファインダーまでは手が出ないと悪戦苦闘します。
そんな折、怪しげな中国製ライブビューファインダーが格安販売されて、使い勝手はだいぶおとるものの、それでもなんとかなるさと買ってしまうというシナリオを想定しています。

さあライカカメラAGは、早くこんなカメラを世に出してください。
今度は、ちゃんと新品で買いますので。
さもないと、エプソンに先を越されてしまいます。
【M8/Canon 50mmF1.2 F1.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon 50mmF1.2 | trackback(0) | comment(4) | 2010/09/09 Thu

需要新相机

M8/Canon 50mmF1.2
ライカM8仲間の友人から、ついにM9を購入したと便りが届きました。
まずは、おめでとうなのですが、R-D1、M8とこの友人を追うかたちでボディの変遷を持ってきたわたしには、少し寂しい気持ちがなくもありません。
また、置いて行かれたような感じでしょうか。

M8からM9へ移行する場合、いちばん気になるのがUV/IRフィルターをどうするかという問題です。
一般的なM8ユーザーは数種類のフィルターがあれば、標準化されたライカのレンズサイズには対応できますが、無茶苦茶にレンズを蒐集してしまうとかなりのサイズを取り揃えなくてはなりません。

数えてみると、27mmから67mmまで9枚のUV/IRを保有していました。
さらにステップアップリングが10種類あって、合計19種類のフィルターサイズに対応しています。
それでも間に合わないレンズには、ひとまわり大きいフィルターをかぶせてテープで固定して使うこともしばしばです。

いずれにしても、UV/IRフィルターとリングは一大システムを形成しています。
M8を手放す瞬間にそのシステム一式もすべて不要になります。
わたしの場合、そんなこともM9に切り替えられない足かせになっています。

ライカのデジタルにはまだ採用されていないものに、ライブビューがありますが、これを付けて距離計を省略したM型ライカないしはMマウントの他社カメラが製品化されないか待望しています。
ライカM10かエプソンR-D2ですね。

レンジファインダーカメラの距離計は、カメラの中でコストを押し上げる部分であり、衝撃などに弱いウィークポイントでもあります。
これを省略してコストダウンと小型軽量化をしますが、外観的にはマイクロフォーサーズ機のライカマウントバージョンのようなイメージになります。

先日のノーファインダーのスタイルとも関連してきますが、ライカでは主に広角レンズを絞って被写界深度を活かした厳密なピント合わせを廃した撮影法が多く採られています。
正確なレンジファインダーが無くても良いし、ピント合わせにはライブビューを使ってという使い分けをすれば良いというのは合理的な発想と思います。

ライブビューでは、特に大口径レンズの開放や望遠レンズで正確なピント合わせは難しいかも知れません。
であれば、ピント位置を拡大表示するなど、何かそれをアシストする機構を付けることは可能でしょう。
その程度のシンプルなボディが、小型軽量かつ安価に発売されないものかと大きく期待を寄せています。

出てきたとすれば、わたしは2つの使用法をイメージしています。
ひとつは、ライカM8のサブカメラです。
35mmのイメージサークルをカバーしきれないM8フォーマットとも言うべきレンズを多数所有していることや、前述のようにフィルターシステムを捨てきれないこともあるので、M8はメインで残して、ライブビューカメラと併用するという使い道です。

もうひとつが、距離計連動不要を逆手にとって、歴史的レンズ群をマウンティングして主力で使っていくというやり方です。
こんなことを考える人が他にいるか分かりませんが、マイクロフォーサーズ機の登場でCマウントレンズの価格が暴騰してしまったことを考えると、来るべきライブビューカメラの出現に備えて、今からこつこつとと歴史的レンズを集め始めています。

以上が、ライブビューライカマウントカメラを待望して、M9を購入しない理由です。
ちなみに、少し前までのM9を購入しない理由は、高価なM9を買うくらいなら、その分レンズを買った方が良い! でした。
【M8/Canon 50mmF1.2 F1.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon 50mmF1.2 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/08 Wed

虹色布拉吉

M8/Thambar 9cmF2.2
先週、大山阿夫利神社の例大祭があって、短時間だけ見学してきました。
大山の入り口の駐車場までは、ウチからはかなり近く車で30分かかりません。
途中上り坂が続きますが、こんな暑さが続いていなければ自転車で挑戦したいくらいです。
ただ、やはり今回は車で行きました。
歳も歳なので、熱中症でやばいことになりたくなかったので。

この日は、土曜とお祭り、中高年の登山・ハイキングブームが重なって、駐車場は大混雑しているかとも危惧されました。
しかし、やはりこの暑さの中での低山登山という酔狂な人は少なかったようで、難なく駐車できます。
お祭りの方も、わたしともうひとり熱心な郷土史研究をされているような方を除くと、地元の人しかいませんでした。
こちらはちょっと寂しかった…。

駐車場は時間いくらではなく、一律1日800円と決まっているようです。
3時間もいられないので、こんなところで800円とられるのは悔しいですが、それもこれも酷暑のせいです。
やはり自転車で来たいところです。

駐車場はケーブルカー駅の手前にあって、阿夫利神社まではこれに乗るかがんばって歩くしかありません。
しかし、祭事は社務局で行われるとあったので、念のためその場所を尋ねると、駐車場よりずっと下にあると言います。
近かったのはありがたいのですが、社務局は神社内と思っていたので聞かなければ、とんでもないことになっていました。
時間が無い時は事前の情報収集は重要です。

結果的に下り坂を歩いて社務局に向かったのですが、それでも汗ががんがん噴き出して来ましたので、自転車やら上り坂を歩いていたらかなりたいへんだったはずです。
いや、考えてみれば、駐車場に戻るときは上り坂を行かなくてはならないから一緒か…。

頭の中も溶けかけていたようですが、途中涼しげな良井滝を見ながら無事社務局まで到着しました。

そんな中での最初の何枚かのうちのひとつが今日の作例です。
フォトジェニックで、タンバールにもぴったりなワンピースの少女が可愛かったのですが、ここでは後ろ向きを採用します。

別所から登用させていただくとすれば、背中を見ればその人が分かる、が真っ先に思い当たりました。
ちょっと曲解になりますが、汗だくでシャツから塩を吹いていそうだったわたしに対して、このふたりは結構涼しげに見えます。
環境に左右されない、芯の通ったおばあちゃんとお孫さんと見ました。
【M8/Thambar90mmF2.2 F2.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/07 Tue

我的弁法

M8/Travenar 35mmF3.5
ノーファインダーには確立された世界があります。
その世界にはすでに名手が存在していて、作品を見ていくことでその意図したものと意図しなかったものがクロスする微妙さを味わうことが可能です。

一般的なスナップ撮影でも、光の条件や横切る別の人物などの偶然が効果を高めることはあります。
しかし、ノーファインダーにおいては、狙った被写体の表情までもが偶然によって、面白い効果を出していたり、ややアンダーになってしまったため意図したものより重みのある写真になったりなど、偶然が支配する要素はぐっと高くなります。

偶然に左右されるのがイヤだとノーファインダーを嫌う向きがあるかも知れません。
わたしは、意図した確固たる必然があるのならば、偶然が入りこんできたとしても、むしろ写真的な愉しさが増してよいのではないかと考えます。
ですから、ノーファインダーに求めなくてはいけないのは、意図した確固たる必然を実現できる技術ということになります。

では、技術とはどういうことかと言えば、まずは距離を冷静に測る目測の能力だと思います。
今回、35mmF3.5レンズを開放で3メートルに固定しました。
大雑把に言えば、2,5~4メートルが被写界深度の中に入りますので、例えば向こうから歩いてくる人を撮るとしたら、4メートルのところからシャッターを切って、露出を変えつつ2.5メートルのところまでに3枚撮りたいところです。

次はカメラの固定というか、フレーミングについてです。
これは、いろいろな方法があると思うのですが、わたしがトライアンドエラーで掴んだやり方は、左手でカメラをしっかり持って自分の胸か腹に強く押し付けて固定します。
この時に左手だけで完全に水平を保てるようにしたら、サポートする右手で上下に微妙な角度を付けられるようにして、親指レリーズします。

昨日の作例のように単に水平で問題ない時は、右手はカメラのホールドとレリーズに専念しますが、座っている人を撮るときは、ももの位置などに固定して、少し右手でカメラを上向きになるようにしてからレリーズします。
水平で3枚撮るときに露出を変えるのに対し、角度を変える場合は微妙に3段階角度を変えてそれぞれ撮ってみます。
これは慣れないととんでもない角度で撮るケースが多くなりますので、右手の微妙なずらしでコツを得てフレーミング精度を上げる必要があります。
わたしは、これをフレーミング右手の法則と名付けました。

こんな訓練も、結果がその場で確認できるデジタルでは上達が早く助かります。
当初はミスの連続でしたが、すぐに慣れて、意図した確固たる必然の歩留まりは格段に上がります。
ただ、それでもノーファインダーで自分でも面白いと思える結果を残すのは簡単ではありませんでした。
数を撃てば当たるだろうという、どこか安易に考えてしまっているところがあるからなのでしょう。

作例ですが、横位置での3メートルスナップでは人物の全身を撮るのは難しいと気付いて縦位置でも挑戦したものです。
理由はよく分かりませんが、せっかく完成しつつあったノーファインダーも縦にしたとたん、水平が出なくなったり体が半分切れたりを連発しました。
そこで、座っている人なら落ち着いて狙えると、1メートルに固定し直して腰位置で接近戦に臨みました。

縦位置ノーファインターとしては、最高の出来になったと喜んでいましたが…。
この写真では、ノーファインダーで撮ったという良さがないような気がします。
それに撮っているのがバレバレです。
少女がカメラを意識してしまっているようですし、愛犬までもが何やってんだこいつと顔を背けてしまっています。
ノーファインダーの道は険しいですね。
【M8/Travegon 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Schacht Travegon 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(6) | 2010/09/06 Mon

小時候的眼

M8/Travenar 35mmF3.5
今日は珍しく、レンズではなく、少しカメラボディの方の話から始めることにします。

わたしは、ライカM6を長く使ったあと、エプソンR-D1、そしてM8と露出計の付いたレンジファインダーカメラを、ほぼそれのみを、使い続けています。
それらカメラが自分のスタイルを作ったのか、自分のスタイルに合うカメラがそれらだったのかはよく分かりません。
しかし、旅で使うカメラとか、散策スナップのカメラという程度のものなので、タフなレンジファインダーカメラが最適だったということでしょう。

途中からデジタルに移行していますが、これは特にデジタルの優位性を重要視したとか、フィルムの終焉が見えたからだということではありません。
いちばんには、レンズが膨張してしまいこれらを管理するにはデジタルではないとということがありますし、ランニングコストも考えるとデジタルメインに、フィルムは趣味的世界にという区分けができました。

M6でもM8でもR-D1でも同じですが、スナップしていて愉しいのは一連の撮影までの動作です。
すっと構えてファインダーを見ながら、ピントと露出をさっと合わせてシャッターを押します。
M8にしてから連写が利くことを考え、露出を変えたものも同時に撮るようにもなりました。
レンジファインダーのスナップではスピードが重視されますから、大口径レンズの開放でピントを外すことも多いので、精度を上げなくてはと思っています。
それでも、もたもた撮ってピントが完璧というよりは、一連の動作で撮る快感の方に軍配を上げますが。

ともかく、被写体までのベストポジションを求め、または気付かれない程度に寄れるところまで寄ったりとフットワークも駆使しながら、流れるような動作で撮影して、結果も良好であったなら、かなり満ち足りた気持ちになれます。

前置きが長くなってしまいましたが、スナップには別の手法もあって、ここ数カ月挑戦しているところだということを説明したかったのです。
それは、撮影距離を固定して、さらにカメラの方も胸やへその位置くらいに押し付けることで固定して、被写体に気付かれにくい状況で撮影するというものです。
ノーファインダー撮影と言えばいいでしょうか。

ファインダーを通して見たモノを撮るというのが正統な撮影のように考えがちですが、それでは撮れないものやトラブルを起こす可能性が高まることが考えられます。
ノーファインダーはそれを補完する撮影法だとまずは気付きましたし、実際に挑戦してみると、ひとつの確立した手法として一定以上の技術を身につけたいという欲求を起きてきました。

そんな中での、今日の作例となります。
深圳でのスナップで、特に何ということもない写真ですが、わたしにとっては明らかに自分のものではないような新鮮さを感じました。

まずカメラ位置が胸の下くらいでしたので、いつもの少し見下ろす角度とは違う視線が感じられます。
歩きながらすれ違う前くらい撮っていますので、相手が迫って来るような緊迫感が少しだけ出ているような気がします。
それと、ふたりの女性の自然な表情ですね。
右の女性はカメラを見据えているようにも見えますが、それさえも自然な視線と感じられます。

気付いたのは、自分の身長が胸の高さほどであったなら、すれ違いざまに見える光景がこれだということです。
自分が子どもの頃、つまりは今の胸の位置くらいの時に、見えたままが切り取られるのがこのノーファインダーだとはひとつ言えそうです。
【M8/Travegon 35mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Schacht Travegon 35mmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/05 Sun

小洲告別

M8/Speed Panchro 75mmF2
もう小洲の写真もネタもないのですが、今回、広州北部の塱頭村にとどまらず南部の小洲村までやって来た理由を最後に書いておきます。
それは、シャーリーさんという小洲を拠点に活躍する写真家に会いに行くということだったのです。

シャーリーさんは、前回の小洲訪問で知り合った女性で、ちょっと難解なところのある作品を撮っているのに対して人柄さわやかで、その時は芸術と離れたところで話が盛り上がりました。
その彼女から、しばらくヨーロッパへ留学することになったので、仲間とパーティを開くことになり、時間が合えば参加して欲しいとメールが届きました。
パーティは、運悪く帰国日だったため参加できませんが、ならばその前日にお邪魔してお別れのエールを送るかとこっそり出掛けてみたのです。

ちょっとした手土産を持って再会を喜び合い、欧州での活躍を祈念するつもりでいました。
しかし、どうしたことかわたしは彼女を見つけることができませんでした。
前回会った彼女の仕事場兼ギャラリーは、すでに別の人が使用していて、シャーリーを尋ねましたが知らないという返事でした。

メールでは小洲でパーティ開催とあったので、小洲のどこかに移転したのでしょう。
狭い小洲村なのですぐに見つかると思ったのですが、電話番号を控えておかなかったのは致命的でした。
ついに彼女の消息はつかめないままです。

半ばあきらめて写真を撮っていたとき現れたのが、昨日書いた女子大生ユィンでした。
シャーリーはヨーロッパへ旅立ってしまい小州との縁は切れたはずですが、ユィンの存在がまたいつか小洲を再再訪する理由となりそうです。

前回の帰り道は、近くのバス停からローカルバスに乗り、運転手に確認しながら地下鉄駅に比較的近いところで下車して、地下鉄で広州東駅まで出て深圳まで戻りました。
同じルートで戻るつもりでバス停に行くと、なんと小洲発広州東駅行きのバスが10分間隔程度で往復していました。
小洲を訪れる人が増えていることをうかがわせる変化でした。

さて作例写真ですが、残念ながら彼女はシャーリーでもユィンでもなくて、撮影会のモデルです。
今回、モデルの写真ばっかりになって小洲の紹介が手薄に感じられると思いますが、それもこれも近く再訪できることを願ってのことです。
【M8/Speed Panchro 75mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Speed Panchro 75mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/04 Sat

女大学生

M8/Simlar 5cmF1.5
お腹も満ち足りて、散策再開です。
ほどなく、前回見当たらなかった公園のような施設が見えてきました。
水辺に中国式の建物や庭園を配した広場のようなものです。
そして、ここでもまたモデル撮影会の真っ最中でした!

たぶん先のカメラクラブは相当大規模なもので、何か所にも別れて撮影会をしていたようでした。
中国パワー恐るべし、の一端を見たということでしょう。

もう今回、ふたりのモデルさんに登場してもらっているので、もうモデルはいいだろうというところですが、この写真、先日紹介したシムラーがクセノン直後の1937年に設計されたとは思えない素晴らしい中央の描写力を示しているのであえて紹介させていただきます。
開放でこれだけ繊細なシャープさが出ていれば、周辺の流れはわたしにとってどうでもいいことです。

赤の発色がたいへんきれいですが、再現性ということでいえば、ちょっと華やか過ぎです。
しかし、これはカメラの方の問題かも知れません。
いずれにしても白っぽいものだらけの中で適正露出より2段オーバーにしていますので、色がどうこう言うべきではないのでしょうが。


さて、このあと別のところに移動して撮影していると、その合間に恐る恐る声をかけてくる女性がいました。
わたしが、先の目の大きなモデルと話していたのを聞いて日本人だと知り、話をしたかったのだといいます。
彼女は、広州大学の4年生で散策しによく小洲に来ると自己紹介しました。
昨日、小洲に隣接する大学城のことを書きましたが、実は彼女との会話で聞いたことでした。

彼女は埼玉で働いている親戚がいるそうで、この6月に日本を旅行して来たばかりということでした。
関心を持っていた日本は、実際に訪れてみると素晴らしいところだったので、また行きたい、もっと知りたいという気持ちになったようです。

どうぞ、何でも聞いてください、そんな気持ちで、散策しながらの英語での会話が始まりました。
早くお金を貯めてまた日本に行きたいという決意表明はありましたが、むしろこんなところまでひとりでやって来るわたしに対して質問したり、小洲を案内してくれたりします。

わたしの方も、女子大生と会話する機会はまずほとんどあり得ませんし、これが生涯最後のことかも知れません。
希少な時間をたどたどしい英語とともに過ごすことになります。
彼女の英語もたぶん大学生のアベレージより少しいいくらいのレベルのものです。
それでも、すっかり会話として使うチャンスを失ったわたしの英語よりはるかにましなもので、それがちょうど聞きとりやすいものだったのはありがたかったのですが、わたしのしゃべる方がさっぱりだったのです。

何年か前にCDを聞きながら始めた中国語の学習は、意外にも英語のリスニング能力を上げるという副作用をもたらしたことを感じています。
一方で、学生時代覚えた英単語は、次から次へと忘れ去っていきます。
必然的に話すよりも聞く時間の方が長くなってきます。

実に愉しい時間でしたが、もう夕方となって寮住まいの彼女は帰らなくてはならなくなりました。
今度はしっかりとメールアドレスを交換します。
握手をしながら、"When going back to Japan, you must write me email. OK? We are keep in touch!"、彼女はそう言って去っていきました。

多くの単語を忘れてしまったわたしでしたが、キープ・イン・タッチはどうにか覚えていました。
わたしに触り続けてという意味だと誤解して、ヘンなことをせずにすみました。
【M8/Simlar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Tokyo Opt. Simlar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2010/09/03 Fri

像双皮奶

M8/Speed Panchro 75mmF2
小洲の滞在は比較的短時間になってしまいましたが、そんな中で気付いたことがありました。
飲食関係の店が激増していたことです。
2年前の訪問では、オールド小洲地区に食堂1軒とカフェが1軒あっただけですが、今回カフェ・軽食系の店が7軒も増えていました。
あるいは通らなかった所にももっとあったかも知れません。

撮影会が開かれるくらいですから、観光客がかなりやって来ていることが想像されます。
しかし、どうも聞くとカフェができる理由はそうではないようでした。
中国が豊かになったことがまた理解できるような話を聞くことができました。

小洲から歩くと20分以上かかってしまうようですが、大きなエリア丸ごとが、大学や専門学校、それに関連する研究棟、ホール、寮などの施設からできている広州大学城が隣接しています。
恐らく、学生、教職員、その他関係者を合わせると何十万という人がいるマンモスカレッジということのようです。
実際は、広州大学、広州人文大学、広州工科大学、広州医科大学…のように複数の学校が一大エリアに集結したもののようですが、それだけで中都市のような規模を形成しているわけです。

そんな学生のごくごく一部でも、今日は気分転換に小洲まで散歩でもするか、お茶でもするかとなったということのようです。
仮に10万人の学生がいるとして(たぶん実際はもつと多そうです)、そのうちの1%が小洲に行ったとすると1000人ですから、これはもう小洲のキャパシティを超えてしまいます。
毎日、0.1%100人が訪れてカフェをそこそこ利用してくれれば、ちょぅどいいかも知れません。

もともと小洲の中にも美術学校があることもあって、大学生たちの厳しい審美眼にも耐えうる個性的な内外装の店が並んでいます。
メニューを見るとコーヒーが300円くらいだったりと中国の物価を考えるとかなり高価な印象ですが、多くの学生はリッチなのでしょうか、お客さんが入らなければ商売にならないのでそれなりに出入りはあるということのようです。

では、あまりゆとりのない学生はどうするのでしょうか。
そこはしっかり中国式の甘味処のような店がカバーしてくれています。
安い飲み物は50円くらいからあって、日本でドトールコーヒーに入るくらいの感覚で利用することができます。

ここには、広東省順徳名物の双皮奶がありました。
水牛のお乳で作るプリンなのですが、ぷるるんとした食感とコクのあるうっすらとした甘みが絶妙の中国スイーツです。
本来、女の子の好むものなのでしょうが、わたしはこれが大好きで、現地では老若男女こぞって食べてますので見つければいつも遠慮なくいただいています。

後ピンになってしまった今日の作例は、そのお店の看板娘です。
近所の赤ちゃんからもお姐さんとして慕われている様子がご理解いただけるかと。
前にお出しした目の大きなモデルに勝るとも劣らない魅力的笑顔を捉えられなかったのは残念ですが、店の名物同様、ぷるんとしてコクと甘みが絶妙の女の子なのでした。
【M8/Speed Panchro 75mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Speed Panchro 75mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/02 Thu

志村鏡頭

M8/Simlar 5cmF1.5
おとといの橋の写真は、画面に低い太陽が入るか入らないかほどのひどい逆光ですが、破綻がないばかりか暗部もしっかりとらえているのに我ながら驚きました。
1940年代の国産大口径オールドレンズで、しかもフードなしにダイレクトに逆光に立ち向かっているからです。
M8にして周辺が乱れているのは、その反動かも知れません。

クラシックカメラ選書「トプコンカメラの歴史」にシムラー5cmF1.5の記述があるので無断抜粋させていただきましょう。
設計は有名な富田良次氏で、1937年のことです。
レンズ構成は4群7枚ですが、他に類例ない前群ゾナー+後群ガウスという不思議な並びになっています。

1932年にF1.5のゾナーが登場しコンタックスの標準レンズとなりますが、ライカのガウス型F1.5であるクセノンは1936年の登場です。
推測するに、クセノンでの激しいコマ収差の除去とゾナーのバックフォーカス確保あるいは特許回避したのでしょうか。
クセノンの登場の翌年にはシムラーが設計されているのがすごいところです。

富田氏は、特許出願にあたってその趣旨を残していますが、これも孫引きながら一部を転載いたします。
「…或るものは視野中央に於ける球面収差大きく、且15度以上の傾角を持って斜光線に対しては『コマ』修正悪しく又歪曲収差大なり。又或るものは視野中央に於ける球面収差比較的小なれとも、傾角10度以上に於いては極めて大なる球面収差を有す。
本発明に於いてはレンズ総枚数7枚にして8箇所の空気との接触面を有し、7枚のレンズ中第2第3第4レンズをして3枚接合レンズを構成せしめ、第5第6レンズをして2枚接合レンズを構成せしめ、球面の曲率半径及び屈折率を適切に選定する事に依り上述の欠点を一掃し得るを認めたり。
即本発明の光学系に依れば上述の諸収差は凡て上記2光学系の中の小なる方の収差より小又は同程度となる事を得」。

或るものの前者がクセノンで後者がゾナーでしょうか。
両者の欠点をなくし長所のみを活かすことで、収差を良い方と同等かそれ以上としたと述べておられます。
データ的なものはありませんが、少なくとも両者に匹敵しうるレンズがその直後に設計されたのはすばらしいことだと思います。

本日の作例は、小洲に新しくできたアートショップです。
少し興味深い絵や置物などが並んだ店でしたが、まず目を惹いたのはシャボン玉製造装置(?)でした。
中央上部に置かれた白い物体ですが、電気駆動で間断なくシャボン玉を飛ばし続けるものです。
風に乗って流れていくシャボン玉を、少女が必死に手を伸ばしてコップで受けようとしていますが、なかなか届きません。

さすがシムラーは、この半逆光下でもフレアなどの悪影響が出ておらず、球面収差、コマ収差の欠点を一掃されたりを感じなるらん、です。
ただ、言及されていなかった非点収差の欠点が右上にだいぶ出ています。
それに、シャボン玉には一掃されたはずのコマがくっきりだったりもしていますね。
【M8/Simlar 5cmF1.5 F1.5】


私信。
連絡手段がないので、この場に書かざるを得ないことをお許しください。

Hさま、
本日ブログを拝見して、恐らくわたしのことではと思い、驚くと同時に困惑しています。
わたしのブログのコメント欄は、スパム防止などの簡単な対策はあるようですが、承認制などの高機能なものではけっしてありません。
おそらく「拍手」というところから書き込まれているためにコメントに反映していないのだと思われます。
書いていただいたことはこちらからは読めていますが、返信はできないようです。

このことを信用いただいて、今後もコメントいただけるようでしたら、「コメントを読む」をクリックいただいてから出てくる「コメントを投稿する」を再度クリックして書き込みいただければと思います。
手間のかかるコメント欄で恐縮ですが、お付き合いいしただきたく、お願い申しあげます。

Hさんにからときどき頂戴するコメントは、わたしにとってはかなり過大な評価ですが、ありがたく拝読しています。
また、Hさんのブログは、更新が早いのでなかなか追いつけないでいますが、なんとか付いて行っていますので、読者の末席に置いていただければと考えています。

ご存知のように、わたしは写真のことはちっとも分からない癖にレンズのことばかりが好きですので、レンズに言及しているブログやレンズの特性を活かして撮影されているブログは興味を持って拝見しています。
みなさんがブログの中でやっていることは、共通点が多いながらも少しずつ違っていて、それぞれの個性が強く出ていてそれが面白いなと思っています。

ですからその個性を尊んで、多少文章が手厳しかったり写真が趣味ではなかったとしても、十分に愉しく読ませていただいています。
逆に皆さんにも多かれ少なかれ同じような気持ちがあるので、レンズの本数ばかり多くて写真のさっぱりなわたしのブログもあたたかく見守っていただいているのでしょう。
そこは自覚して、謙虚な気持ちは持ち続けなければと思っています。

わたしも1度だけですが、ひどい目にあったことがあるので、ブログがいかに人に不快感やショックを与えたり、心を傷つけたりするものかは理解しているつもりです。
ブログのの中だけのお付き合いですと、人となりがよく分からないだけではなく、細かいニュアンスのことなどで簡単に誤解してしまったりということもしばしばです。

今回の件で不快な気持ちにさせてしまったことはお詫びしますが、けっして悪意や嫌っているということではありませんので、誤解を解いていただきますよう改めてお願いいたします。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Tokyo Opt. Simlar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(3) | 2010/09/01 Wed
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