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有点不一様的

M8/Flor 50mmF3.5
浄見寺から少しもどって寒川町に入ります。
ひさしぶりに目久尻川沿いに車を停めて少し歩くと、レンゲの里があります。

見に来たのはレンゲではなく、遠くから凧上げしているのが見えていたので、寄ってみたのです。
凧も、写真では小さくて分かりませんが、たたみ2畳分もありそうな本格派です。
ベンチに腰掛けて凧を操るは、日本和凧協会理事といってもおかしくないような年季の入ったお父さんでした。

凧糸というのがあるはずですが、使われていたのはほとんどロープといっていい太いもので、なるほどこれくらい強靭なヤツでないと大きな凧はコントロールできないのだろうなと思います。
一見すると大空を自由に駆け回る凧ですが、実際には遠隔操作で管理されている。
なにかサラリーマンとか世の男性とかに通じるものがありますね。

あと、空を撮ったおかげでカメラのCCDがかなり汚れているのに気付きました。
本来レンズを語るはずのブログで、これはたいへん恥ずかしいことですが、使える写真も他にないのでこのままいってしまいますが。


さて、1日飛んでしまいましたが、レンズについての続きを。
これと同スペックのレンズが深川精密工房というサイトに紹介されています。
わたしはこのサイト管理人と連絡をとり、詳細を尋ねたことがあります。
外観はほとんどそっくりで50mmF3.5という点も、またコーティングについてもよく似て見えるレンズですが、決定的な違いがあることが分かりました。
わたしのは3群4枚の典型的なテッサー型ですが、工房所有の方は3群3枚のトリプレットだと言うのです。
それぞれがオーバーホールを経ており、担当した方からの情報ですので間違いはないようです。

工房主の見解では、恐らくはもともとテッサータイプで量産されたが、その後新しいガラスを採用することで貼り合わせの必要はなくなり、後半の一部でトリプレットが少量生産されてはとの推測をされていました。
なるほど、その分色ヌケが向上したり、立体感が増したりなどの変化はあるのかも知れません。
しかし、同条件での比較がないため、これについてははっきりしたことは言えません。

ちなみにわたしは、同じポンティアックから移植したベルティオの50mmF2.8も所有していますが、こちらは4群6枚のダブルガウスでした。
微妙なところでバリエーションの違いを発見できるのが、こういったレンズの愉しみのひとつだったりするものなのです。
【M8/Flor 50mmF3.5 F3.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SOM Berthiot Flor 50mmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2009/04/30 Thu

屋檐下的風景

M8/Flor 50mmF3.5
今度は腰掛神社から車で10分ほどの浄見寺に移動します。
ここは大岡越前守忠相をはじめとする大岡家が17世紀に建立した寺院として有名です。
代々の墓石が並んでいるさきは壮観ですが、この日は門が閉じていてお参りできませんでした。

浄見寺の向かいはちょっとした公園になっていて、茅葺屋根の古民家・旧和田家があります。
ここは民俗資料館として開放されており、古民具などが展示されています。
座敷まではあがれませんが、天気がいいと縁側に腰掛けて本を読んだり、極上の時間を過ごせるのも魅力です。

もう一度浄見寺に戻ります。
境内を抜け庭園の奥の階段を上がると、もうひとつの古民家・旧三橋家があります。
こちらは分かりにくい場所にあるのと、保存状態がいまひとつということで、訪れる人は少なくひっそりしています。

この日は、スケッチをしている方がいました。
椅子も持参されていて、かなりの本格派のようです。
ただ、不思議なのは、古民家ではなく、その家を背にして何をスケッチしているのかよく分かりませんでした。

もっとも、わたしの方でも、はたから見れば何を撮っているのか分からないでしょうから、
行為としては、互角になるかもしれません。
【M8/Flor 50mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SOM Berthiot Flor 50mmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2009/04/29 Wed

健康検査隊

M8/Flor 50mmF3.5
萱葺き屋根の鐘のところで撮影したら、とたんに賑やかになってきました。
ハイカーのグループ?
いえ、よく分かりませんが、スギの外周を計測しています。
木のメタボ検診?
杉の研究?
写真・顕微鏡周辺機器のメーカーで杉研商事という会社がありますが、なにか関係あるのかと訝しく思います。
くだんの少年も眼を丸くしていますね。

さて、レンズの紹介をしておきましょう。
ベルティオの50/3.5は、オリジナルのライカマウントもあるようですが、比較的入手しやすいのがポンティアックというカメラからの改造です。
このカメラ、恐らくは1950年代の普及機のような存在と思われ、数多く見かけます。
しかし、残念ながら今はない変わったフィルムサイズを使うため、確か120フィルムをカットしてスプールに巻くなりしないと撮影できません。

そこで、レンズはきれいでボディは汚いポンティアックを安く入手して、名人M崎氏にライカマウント改造してもらいます。
両者の規格は近いようで、少しマウントをかさ上げしてから連動カムを付けると、簡単にライカマウントに生まれ変わるようです。
ヘリコイドはそのままなので、一見するとオリジナルライカマウントに見えるところも非常によろしい。

フィルムがなくて使い道がないという理由で、このポンティアックは5000円とか格安で入手可能というのが魅力でした。
フランスのカメラですので、レンズはアンジェニューの50/2.9、ベルティオの50/2.8、そしてこの50/3.5が主に付いていたようです。
いずれも、写りには定評ある優秀レンズです。

これはすばらしい、そう思っていたら、ここ数年でこのカメラの価値はうなぎ上りになってしまいました。
フランスのレンズは数が比較的少ないうえに、人気が高いのです。
量産カメラとは思いますが、使えないという理由で廃棄されたものが大量にありそうですし、レンズも比較的くもりやすいようですし、雑に扱われたキズ玉も多いと想像されます。
簡単にライカマウント化できるということも、たちまちに広まってしまったということも拍車をかけています。

どこかに眠るポンティアックは数多いと思います。
ネットオークションのチェックや、ヨーロッパに出掛けた際には古モノ屋なんかをのぞいてみると案外簡単に見つかりそうな気がします。

レンズの性能については、日をあらためてご紹介いたします。
【M8/Flor 50mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SOM Berthiot Flor 50mmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2009/04/28 Tue

別打鐘吧

M8/Flor 50mmF3.5
週末は、土曜の大雨に日曜の大風と春の嵐に見舞われた感じでした。
風は、釣りとか自転車には辛いですが、写真はそれほど影響がないことを思い出したので、幼時に出たついでに近所でテスト撮影して来ました。

ここは、茅ヶ崎市の北部にある腰掛神社です。
以前にも紹介したことがありますが、だいぶ経ってしまいどんな状況だったかも忘れたので、久し振りに寄ってみました。

腰掛神社は日本武尊が腰掛けたという伝説の石を祀った神社です。
その石に腰掛けることはできませんが、日本武尊は歩いてここを通過しているのでしょうから、おなじ道を歩いたということでは自慢できます。
少なくとも、テレビで誰それが食べてた店で食事してきたというのと、同レベルの話にはなるでしょう。

人里離れた森にたたずむ神社なので、あまり訪れる人はいないかと思っていたのですが、心温まる若い親子連れがお参りしていました。
年若き息子に神社の由来を教え、ともに願掛けし、鐘も突いたりしていました。
すばらしき日本の伝統を伝えたい、享受したいという気持ちが表れています。

神社の周辺は美しい里山が広がっていますが、しばらくあとで親子が楽しげに野の道を散策しているのも見かけました。
伝統を尊び、自然を愛で、もちろん親子のきずなを大切にする。
距離を置いていますから勝手に想像できますが、素敵な子どもが育つところを目の当たりにしたようで、この緑いっぱいの情景同様すがすがしい気持ちです。

やや、フレアが目立ちますが、今週試用のベルティオはすっきりと立体感あふれる描写が、早くも魅力を放っているように思えます。
【M8/Flor 50mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SOM Berthiot Flor 50mmF3.5 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/27 Mon

上次看的西蔵人

M8/Pentac 2inchF2.9
もたもたしていてもう大分時間が押して来ました。
混雑する小町通りをさけて若宮大路から鎌倉駅を目指しましょう。

もう1週早ければ、参道の桜も残っていて通りの感じもかなり違っていたことと思います。
代わりに現れた女性ライダーが、一輪の花のようで、せっかくしまったM8をまた取り出して、本日最後の1枚を撮影します。
半逆光でしたが、すっかりハレ切りを忘れて、ローコントラストの写真にしてしまいました。

鎌倉に滞在したのは正味3時間弱、往復の時間もいれて4時間半というところです。
初日にも書きましたが、短時間でレンズテストできる場があるのはたいへんに幸福です。
しかも四季折々の表情が楽しめますから、あと2か月たてばアジサイを見に来れるのです。


このバイクの女性を撮りながら、ふと思い出したことがありました。
去年の7月、同じ場所に立った時、"国旗"を懸命にふっていたチベットの青年です。
たいへん話題になった聖火リレーのあと、オリンピック直前の真夏の暑い時期でした。
あれから1年近くが経とうとしていますが、事態はよくなるどころか、世間ではチベット問題を忘れかけてはいないでしょうか。
鎌倉へ来れる幸せを感じつつも、いつまでも幸せになれない彼らのことを思い出させるのも、その鎌倉なのだと気付かされました。
【M8/Pentac 2inchF2.9 F2.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Pentac 2inchF2.9 | trackback(0) | comment(2) | 2009/04/26 Sun

在唐人街吃飯

M8/Hektor 7.3cmF1.9
昨夜の話になりますが、ノンライツRF友の会の会合があって、横浜まで出掛けてきました。
ふだんひとりでカメラを持って出掛けることが多いので、こういう機会を与えてもらえることはたいへんありがたいことです。
メンバーも平日の夜の横浜ということで欠席も多かったのですが、さすがに参加者はノンライツと言わずカメラやレンズ全般に造詣が深く、話を聞いているだけでも楽しく時間が過ぎていきます。

まずはいつものカフェ89で、わたしが参加できなかった横須賀の反省会を小一時間ほど。
持ち寄られた作品も素晴らしいのですが、この日はTに氏持参の自作カメラに驚かされます。
4×5だったと思いますが(肝心なことを聞き忘れる)、ボックスにフィルムパックとスーパーアンギュロンを付けたノーファインダー大判カメラには、商品化できるだけのシンプルな美しさがありました。

ノンライツではないし、RFでもないので本来は反則技ですが、ああ、こういうことができるのかと感心することしきりです。
ベタ焼きの作例もすばらしく、ノーファインダーながら構図の妙まで見せていただきました。
わたしが、ライカのファインダーがどうこう、両眼を開けてどうこうだなんて言っているのが、空虚に感じられるでしょう。
Tに氏はもちろん自身でプリントもされるとのことで、大きく焼いた作品がぜひとも見たくなるのは必定というものです。

さて、ほとんど初めて見るといっていい大判に触れた興奮状態で中華街へ。
しかし、ここではすぐに食事ではありません。
関帝廟の前の十時屋へ一同流れ込みます。
この十時屋、なんと中古カメラやさんです。
こんなところにカメラ屋があるとは意外でしたが、飾られているカメラを見るとヴェラやらボルシー、蛇腹系列などレンズシャッターの名機が所狭しと並んでいて、またびっくりさせられます。
CャーリーさんやNトダンディさんとはすでに顔馴染のようで、洒脱な会話が飛び交っていました。

ここでみんなで購入したのが、ヴェラⅣでもなくボルシーBでもなく、1冊の本。
自費出版という薄い文庫本ですが、これがクラシックカメラを題材にした短編集でした。
タイトルの「ヘクトールの履歴」は、さっそく帰りの地下鉄の中で読ませていただきました。
1930、40年代のドイツやイギリスのレンズがなぜ日本のわたしの手元にあるのか。
そんな夢想はわたしだけのものではなかったようで、著者はそれを時代検証に基づいてひとつの(あるいはふたつの)回答として読者に提示してくれます。
時空を超えたロマンです。

お腹の方は限界。
わたしたちは関帝廟からほど近い、新福記という広東料理の店に入りました。
みな美味しかったと評価が高かったのですが、中国へ行く機会が多いわたしにとっても大当たりの店でした。

わたしは最近ほとんど中華街で食事しません。
理由はご察しの通りで、わたしの中では中華街は高い割にはさほど美味しくない、近ければ行くがわざわざ1時間かけて行くだけの価値を見出せないところとなってしまっています。
友人に駆り出されて有名なSとかJとかHといった有名店に行きましたが、何かがものたりない味という印象が強いのです。

おそらく理由のひとつは日本人の舌に迎合し過ぎているということでしょう。
大得意である日本人の中高年に受ける味を求めていった結果、重要要素である油が抑えられ、メリハリが消えて、大衆の誰もが好きになりそうな味に変化したのだと思われます。
そこへさらに顧客の中心が女性に移行したことで、味の丸みやヘルシー志向が優先されて、もはや現地で愛されている味は原型もとどめません。
観光で訪れた中国人は、これが中国料理とは認められないというまでに変化してしまいました。

そんな中、今回おとずれた新福記の料理には、中国料理の手法で日本発の中華料理を出すという逆発送を感じました。
香港で求められている味覚がこれなのかもしれません。
香港人や中国人が食べてもおいしいと感じると思います。
値段も安かったですし、最後には少し残してしまうほど量もかなりなものでした。

写真の世界でスランプになったら浅草へ行けという言葉があるそうですが、わたしの場合は鶴岡八幡宮へ行けに相当します。
さしづめ、中華街で食事の機会があったならここに行けという店を見つけられたことが収穫になりました。
【M8/Hektor 7.3cmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Hektor 7,3cmF1.9 | trackback(0) | comment(14) | 2009/04/25 Sat

暖的双手

M8/Hektor 7.3cmF1.9
海蔵寺から鶴岡八幡宮までは、普通に歩くと15分くらいでしょうか。
ただ、もと来た道をもどるのではつまらないので、少しルートを変えてみます。
亀ヶ谷坂の切通しを上って、建長寺の方へ下りてみます。
きつい切り通しの坂で汗が出ますが、運動しているさわやかな感覚は増して、いやな感じではありません。
むしろ、息が切れることの方が、体力の衰えを実感して不安を覚えます。

坂を下り切ったところに煎餅屋さんがあります。
煎餅もいまや高級菓子に近い存在で、自分向けにはなかなか買いませんが、ちょっとした手土産に喜ばれます。
謙虚な気持ちで買ったのが良かったのか、売り子の女性がたいへんな美人でした。
おまけに、釣銭を手渡す時に左手をわたしの右手に添えてくれる温かみあふれる対応で、得した気分です。

時間がないし、有料だしで建長寺はやり過ごし、着いたのが鶴岡八幡宮です。
ちょうど結婚式の最中で、全裸になった某アイドルの記者会見ほどではありませんが、観光に訪れた外国人がぐるりと取り巻き、しきりに写真を撮っています。
式はもともとが厳かですし、雅楽が楽器ひとつひとつは少し滑稽な音に思えるのに、この雰囲気の中で合奏すると荘厳ミサ曲になるのが驚きでした。

式典が終わって新郎新婦が段から下りてくると、外国人観光客たちから拍手が起こりました。
やんやするそれではなく、あたたかく祝福する感じが伝わります。
この祝福は新郎新婦にとってはちょっとした感動を与えたでしょうし、旅先で思わぬ伝統的行事を体験した観光客の方でも感動が連鎖していた様子がよく分かる、素敵な出来事でした。

そんな一瞬をとらえられれば最高だったのですが、残念ながら立ち位置が近過ぎて、73mm望遠だったことが悔やまれる結果になりました。
代わりに雅楽隊を。
昨日までのペンタックに似たコントラストですが、発色はヘクトールの方がはっきり出るようです。
当然滲みも、ヘクトールの方がずっと激しいのが分かります。
【M8/Hektor 7.3cmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Hektor 7,3cmF1.9 | trackback(0) | comment(6) | 2009/04/24 Fri

抱弟弟的肩膀

M8/Pentac 2inchF2.9
もう一枚海蔵寺からです。
表情いっぱいの姉弟がやって来ました。
どうやら、鐘をゴーンと突きたかったのですが、禁止と書いてあってがっかりしています。
仕方なしに鐘を見上げるのですが、ボクの方は、鐘が落ちてきて自分たちが閉じ込められるんじゃないかと不安になっているような顔つきです。

お姉チャンは、もう他人のカメラを意識する年頃なのでしょう。
しっかりカメラ視線で、わたしがシャッターを切るのを確認しているようでした。
何枚か撮られるのを待ってから弟に向って、ほら写真撮っている人の邪魔になっちゃうよ、行こう、そう言うや笑顔で駆けて行ってしまいます。
ありがとうの意味で手を振りましたが、笑顔で振り返してくれたのがよかったですね。
その瞬間こそ、写真に撮るべきだったですが。

さて、ペンタックについてですが、鐘の質感をよく再現してくれているのに感心します。
コントラストが低めで、シャドー部分の表現も良いです。
しかし、ご覧のとおりボケが周辺で暴れます。
お決まりの非点収差です。

もうひとつは、このレンズの抜けをよくした描写も見てみたくなります。
コーティングに少し気持ちが傾きかけます。
【M8/Pentac 2inchF2.9 F2.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Pentac 2inchF2.9 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/23 Thu

藍色再出来了

M8/Pentac 2inchF2.9
鎌倉散策は、小町通りから寿福寺、寿福寺から海蔵寺とやってきました。
この後、鶴岡八幡宮をまわって帰ります。
これらは、鎌倉に詳しい人ならご存知、拝観料のいらない、寺社仏閣の有名どころです。
別に拝観料の2、300円をケチる必要はまったくないのですが、短時間でまわるとなると何だか倹約精神が出てしまうようなのです。
本来は、こういうものを撮りたいという目的をもっていろいろな寺社をまわるべきと思うのですが。

海蔵寺は、花の寺として人気で、カメラを持った人やなぜか境内で読書する人などが絶えないところです。
かといって団体で乗りいれたりというところではないので、花を撮るのと同様にスナップにも最適です。
サクラを撮ろうとしていたところ、視界に入ってきた美少女を失礼しました。

さて、昨夜は長所のみ紹介したペンタックですが、残念ながら欠点もあげなくてはなりません。

最大の弱点は逆光に弱いことです。
いえ斜光でもそうですが、一気にコントラストが落ちてしまいます。
作例では、左手をレンズにかざしてハレ切りしたものです。
これを怠った1枚目はずっと白い写真になっています。
これは、ノンコートのオールドレンズにはよくあることです。

そして、もうひとつ弱点がこの写真に表れています。
見難くて恐縮ですが、Zunow で何度か見かけた色収差が、彼女の服の周囲に出ているのです。
ペンタックは、実は1920年代には登場したレンズで、F2.9というF値は当時としては異例の明るさです。
旧ガラスの時代に3群のトリプレットで、F2.9というのは無理があったということでしょう。
色消しは完全ではなかったようです。

しかし、デリケートなオールドレンズでは、撮影時の条件にはより気遣うべきでしょう。
レンズが本来持っている性能を最大限発揮できるよう、配慮しなくてはなりません。
繊細な女性を撮るときには繊細に、です。
【M8/Pentac 2inchF2.9 F2.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Pentac 2inchF2.9 | trackback(0) | comment(12) | 2009/04/22 Wed

比七好了很多

M8/Pentac 2inchF2.9
今回使用した Dallmeyer Pentac 2"F2.9 は、某オークションで比較的最近入手したものです。
売主は、ポーランドの…、のと言えば多くの方がピンと来るかもしれません。
そう、あの悪名高き出品者から落札したものです。

くもり玉を"Optic Mint-"と表記する、35mmレンズを50mmのヘリコイドに付けて"Rangefinder Coupled"、かなり高めの価格設定と、被害に合われた話は枚挙に暇がありません。

しかし、そんな評判がすっかり定着してしまったからか、近頃はすっかり売れ行きが鈍化しているようです。
人気のこの Dallmeyer も200ドル台での落札で済みました。
ただし、やはり距離計連動に難があって、修理に15000円ほど追加料金がかかってしまいました。

Dallmeyer のシリアル番号表のサイトが消滅してしまい、正確な製造年は不明ですが、恐らくは戦前のものと思われる真鍮にブラックペイントされたレンズです。
フィルター径が27mmとかなりの小型ですが、もとはシネ用のレンズだったと思われます。
ヘリコイドは、インダスターだかロシアモノがあてがわれています。

Pentac の名称は言うまでもなくペンタックスとは関係なく、5枚玉から来ているようです。
2-1-2と並んだヘリアー型のノンコートです。
7枚玉の Septac があまりに高名なので、単なる廉価版と評価されがちですが、意外に高性能だと分かりました。

例によってM崎さんに見てもらうと、球面収差が驚くほど補正されたレンズと分かりました。
いただいたコメントは、「開放からフレアなくコントラスト高い。解像力はたいへん高く、すぐれたレンズである」。
これだけベタ褒めのレンズも珍しいのですが、描写の方はいかがでしょうか。

まずシネ用と思われるレンズですが、M8サイズでは隅々まで乱れのない均一な画面が得られていることにまず気付きます。
それとモノクロ時代のレンズながら、赤の発色がたいへんに先鋭で美しいものです。
前後のボケの美しさも不満はまったくありません。

この作例を見る限り、M崎さんの判定とおりの完璧なレンズに思えます。
Septac の廉価版ではないどろこか、よほど優秀なレンズだということです。
【M8/Pentac 2inchF2.9 F2.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Pentac 2inchF2.9 | trackback(0) | comment(10) | 2009/04/21 Tue

再見茶色墙路

M8/Pentac 2inchF2.9
天気は上々、数時間の空きができた、試写したいレンズもある、こんな時に気軽にカメラを持って出掛けられるところがあるのは幸せなことです。
週末、そんな状況になって、鎌倉を駆け足で巡って来ました。

鎌倉駅を降りて、小町通りを北上します。
さすがに人手が多く、ゆったりしたい気分の今日はパスします。
八幡様に出る手前の小道を左手に曲がると、鎌倉的雰囲気いっぱいのこの通りに出ます。
小町通りの喧騒が嘘のような落着き具合です。

長い木塀に沿って新緑を楽しみながら歩きます。
ウグイスが甲高い声でさえずって、散歩する人を驚かせます。
こんなところもあるんだねえ、老夫婦の嬉しげな会話が聞こえてきます。
わたしにとって、駅からいちばん近い鎌倉です。

夕方用事があるので、2時間ほどで駅に戻るつもりです。
ゆっくり歩きながら地図を眺め、今日のコースをかんがえたりしました。
繰り返しになりますが、こんな散策ができるのはほんとうに幸せなことだと実感します。
【M8/Pentac 2inchF2.9 F2.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Pentac 2inchF2.9 | trackback(0) | comment(6) | 2009/04/20 Mon

他教我的事情

M8/Hexar 10.5cmF4.5
数日前、同じヘキサーの作例とともに、イエナのショットガラスが使用されている可能性について言及しました。
すると ksmt さんから早速、寺崎晴久さんの”小西本店 六櫻社 鏡玉と暗箱”というサイトをご紹介いただきました。
これは、コニカがかつて小西本店とか六櫻社だったころの歴史を知ることのできる、たいへんなサイトです。

日本で最初にレンズを製造した六櫻社ですが、その前身となるのは小西本店が世界で飛躍的に進歩をとげた時代の名玉を輸入していたことにあります。
カールザイス、ホクトレンデル、ヲーレンサクなどのレンズたちが、小西本店によって日本にもたらされていました。
また、2つの世界大戦などを経ていますので、輸入が止まったりもします。
そういう中で、自らレンズの製造に乗り出すことになる訳です。

小西本店 六櫻社 鏡玉と暗箱”は情報と資料の宝庫で、読むほどにいろいろなことが分かり、興味が尽きません。
しかし、資料はたいへん膨大で、わたしはまだ5分の1も読めていません。
個人的には、出版物のかたちにしていただけるとたいへんありがたいと思います。

これだけのサイトを見ても、レンズの製造年代を特定する製造番号表などは、やはり無いようです。
何とか製造年代を特定して、ショットガラス使用ということを証明したいなどと考えていました。
しかし、サイトを拝読するうちに、そんなことはどうでもよくなってきました。
それより大きな視点で、世界の名玉が日本にどうもたらされ、影響を与えたかということの方がはるかに重要だからです。
それに、せっかくのレンズをもっとどしどし使うことが、わたしにとってより大切なことだと考えさせられました。
【M8/Hexar 10.5cmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Rokuoh-sha Hexar 10.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/19 Sun

高貴的白色文字

M8/Anastigmat 2inchF1.5
深圳の繁華街、土曜日ということですごい人手です。
こういうところはスリやひったくりが多かったりしますので、少々気をつけなくてはいけません。
人ごみの流れに乗って歩いていると、その動きが狭まるところがありました。
路上で書道に挑んでいる人がいるようです。

路上書道はよく見る光景ですから、普段でしたらそのままやり過ごします。
しかし、見ると何かヘンです。
彼は手でなく、足で字を書いていました。

そうとうに習熟しているようです。
白い墨(?)を垂らすことなく、一心に文字を書いていきます。
ちょっとでも間違えればここまでの苦労が水泡と化しますから、集中力が凄そうです。
よく見れば、かかとをつけて固定し、足の裏を弓なりに反らせて筆先を垂直近くに保っています。
筆は固定しているわけではなく、親指と人差し指ではさんで支えています。
自分の足がつってしまいそうです。

やはり足はかなり疲れるようです。
途中、筆を口にくわえました。
休むのかと思えば、確かに足は休ませますが、口で次の何文字かも書いていきました。

小一時間も見ていたでしょうか。
撮影がいいのか悩みましたが、失礼させていただきます。
立ち去り際、多めの20元を差し入れました。
彼は礼を言いますが、へりくだったものではありません。
20元が同情ではなく、自分の書とそれを書き上げる技術への対価だと確信しているからだと思えました。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/18 Sat

都穿涼鞋

M8/Anastigmat 2inchF1.5
こちらに来てからうすうす感じていたのですが、惠州にはきれいな女性が多いです。
とくに惠東の町を歩いていて、それを実感しました。
これは、大先輩のCャーリーさん、Y形さんに報告せねばと撮影を試みますが、いかんせん歩きざまに撮るというのはやばいものがあります。
いつかチャンスがあるだろうと適当に見送っていたら、全然撮れないうちにバスの乗車時間になってしまいました。

先輩にどう詫びるかと悩んでいたところ最後のチャンスが訪れました。
バスターミナル前にたむろする美少女カルテット発見です。
バスの改札は始まっていて、最後のチャンスでした。

とはいえ、向かいから歩いて来る女の子を撮るのはなかなかたいへんですが、きょろきょろしている4人組を撮るのはもっと厳しいものです。
彼女たちの周囲を3回ほど徘徊してから、とりやすいポジションを設定し、あとは一発必殺で撮り早足でバスに乗り込む作戦にでました。

以上が顛末ですが、彼女たちにばれて取り囲まれることはありませんでしたが、結果はご覧のとおりです。
胸をはずませて、座席上で液晶を確認しましたが、作戦失敗を悟りよほどバスを降ろしてもらってやり直したかったです。
ふたりの先輩はこの手のスナップの名人なので、きっと苦言もあるでしょうが、どうかご容赦ください。

しかし、なぜにおしゃれ4人組は揃って似たような安サンダルを履いているのでしょう。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/17 Fri

重労働的小姐

M8/Anastigmat 2inchF1.5
少年たちとは30分も話をしたり、写真を撮ったりしたでしょうか。
すっかり親しくなって村のガイドまでかってでてくれました。
しかし、少年たちに率いられてあっちこっちさまよう姿は傍からは異様だったかもしれません。
それに、ここで写真を撮るといいなどとアドバイスしてもらうと、かえって撮れなくなってしまうものです。
写真もいちおうは、自発的な行為なのですね。

もう見尽くしたというところで、彼らに暇を告げます。
いろいろとよくしてもらったので、日本のミントキャンディをみんなで舐めてと差し出しましたが、受け取ってくれません。そんなことしてもらっちゃあ困るよ、いいから気にしないで、また来てね。
そういう意味だったかは、よく分からない拒絶でした。
バス停まで送ってもらいます。

中心の惠東で、少し散策してみます。
バスターミナル周辺は旧市街のはずなので、好い町並みを期待したのですが、どうも中途半端に開発されていて面白みにかけます。
そんな中撮った数少ないショットのひとつです。

飲んだことがないので確信が持てないのですが、サトウキビのジュースの屋台だと思います。
中学生くらいにしか見えないいたいけな少女が、移動工場のようなシンプルな機械をつかって手際よくジュースを作り出して行きます。
それを見るからに姉妹なふたりが、何か雑談しつつ待ちわびるの図、です。

シチュエーションとしては、なかなかのものですが、背景のつまらなさや構図の悪さのせいで、あまり魅力的な作例になりません。
少女にも、もっと表情があれば良かったでしょう。
サトウキビが曲がっているのはいいとして、縦にのびる棒が反っているのはレンズのせいではあるまいか。
それに右側の流れるボケがどうも気に入りません。
こういうところは、撮影者の気分が反映してしまったということなのかもしれません。

ところで、サトウキビジュースですが、これは砂糖の原料ですから飲めば太りそうなものです。
しかし、少女の体型を見るに、むしろサトウキビも野菜であって体にはいいのか、それともきつい仕事でやせ細っちゃうのか、少しばかり悩まされることになったのでした。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(6) | 2009/04/16 Thu

六个櫻花的謎

M8/Hexar 10.5cmF4.5
食事して、またもとの道を戻ると、件の雑貨屋の前で少年たちが待ち構えていました。
どうやらカメラを持った外国人が歩いていたとの噂を聞きつけて、ここに集結していたようです。
最初は質問攻めから始まって、東京からここまでバスでどのくらいかかるかとの間抜けな問いを経て、やはり写真を撮ってくれと来ました。
ここは望むところ、レンズをヘキサーに取り換えて試写に挑むことにしました。
望遠を持ってきてもなかなか使う機会がないので、機会を与えてもらったわたしの方が感謝しないといけないかもしれません。

さて、このヘキサー、当然ながらオリジナルのライカマウントではありません。
じつは、以前購入した National Trinol 10.5cmF3.5 が撮影しても何も写らず真っ赤になるという不思議な現象を起こしたので調べたところ中玉を抜かれていることが分かりました。
返品でもめそうでしたので、あえて他の 105mm のレンズヘッドを探してレンズ移植する方向を検討しました。
ヘリアーやエクスプレスなど候補はあがりましたが、六櫻社ヘキサーがぽつんと売られているのを発見し、鏡胴のつくりがよく値段も安かったので即決しました。

いつものM崎さんに改造を依頼すると簡単にマウント移植されて、帰って来ました。
驚いたのは、中玉を抜かれたオリジナルのレンズまで適当な凹レンズをあてがって、なんと 63mmF2.4 のソフトフォーカスレンズに改造してしまったのでした(ただし、これはM42マウント)。

カルテを見ると興味深い一文がありました。
「ショットガラス使用神話あり」。
なぜに国産レンズにショットガラスが?
よく分かりませんが、調べることはできないものでしょうか。

小林孝久氏の「カール・ツァイス」に「イエナ・ガラスをつくったショット」の一項があり、以下の一文がありました。
「1931年にはわが国初の本格的な写真レンズ「ヘキサーF4.5」がつくられたが、このレンズにはショット・ガラスが使われている」
今回使用したヘキサーが、これに該当するのか分かりません。
シリアルは4桁で、戦前のような気もするのですが、製造番号表などの資料が見つからなかったため、確証が得られません。
ましてや、この作例からも、ショット・ガラスだという証明は得ることができません。
【M8/Hexar 10.5cmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Rokuoh-sha Hexar 10.5cmF4.5 | trackback(0) | comment(6) | 2009/04/15 Wed

他的運命

M8/Anastigmat 2inchF1.5
記録によると、皇思楊村の成り立ちは、明末期に始まるようです。
17世紀、廈門に近い福建省の漳州から移住してきた人々が、この地に囲屋という住居を築いたといいます。
地図を見ると福建省・漳州から広東省惠州までおよそ500キロあります。
交通機関未発達の当時、どれだけの人々がどうやってこんな長旅をしてこの地に落ち付いたのか、知ったからといってどうなるものでもありませんが、近世のロマンとして気になることではあります。

村の規模でいえば、現在の人口は数百人といったところでしょう。
子どもがけっこういるところをみると、人口のバランスはとれていて、特に過疎化しているということもないように思います。
村名になっている楊氏をはじめ、この村には4つの姓しか存在しないそうです。
また、福建省から来たとは言え、現在話されているのは土地に根差した広東語でした。
客家かと尋ねましたが、漢人であって、客家ではないとのことでした。

さて。
客家ではないと確認したのには、少しだけ意味があります。
一般に中国南方の人は狗肉が好きですが、客家の人は特に好みます。
わたしの知り合いの客家の人はみな好きだと言い張っていますし、客家の故郷と言われる梅州に行ったとき、狗肉専門のレストランがずらっと一列に並んだ通りがあるのを見て圧倒されたこともあります。

もし、ここが客家の村でしたら、写真の犬の運命は自ずと明らかですが、そうではなかったことで延命されたような気がします。

こう書くと狗肉を食することや、客家の文化を低くみなしているように感じられるかも知れません。
犬は飼うものであったり、盲導犬として人の目となり手足となる文化が定着している日本ではそのように考えるのが一般的でしょう。
しかし、実際に狗肉が美味しいということを知っているわたしは、その食習慣を否定するということはできません。
かわいい犬がいれば動物として見ますし、調理された狗肉があれば食材とみなす。
牛や豚がそうですし、水族館で見る魚だって同じでしょう。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2009/04/14 Tue

介紹鏡頭

M8/Anastigmat 2inchF1.5
去年の2月、このレンズを初めて使ったとき、来歴について簡単に書きましたが、さすがに覚えている人はわたしも含めていないでしょうから、もう一度書かせていただきます。

2007年末、偶然カメラ店のサイトを見ていて見つけました。
Dallmeyer Anastigmat と書かれたレンズヘッドが信じられない安さで出ています。
コンディションを見ると、前玉にスクラッチが、鏡胴全体もボロボロとなっていて、なるほど安いはずです。
しかし、これは即座にオーダーしました。
送料込みでキズありズマールと同程度の価格です。
理由は言うまでもないかも知れませんが、後述します。

はるばる届いたレンズヘッドは、M崎氏のもとへ直行します。
思惑とおりライカマウント化はやさしいという返事でした。
そして、これも思惑通り、Y崎さんのところで研磨すれば、すばらしいレンズになると確約してくれます。
これこそが、購入に踏み切った理由で、海外においてはキズレンズはどうにもなりませんし、レンズヘッドをライカマウント化するにはかなりの困難がともないます。
それが日本では、少々の出費は必要ですが、いずれも簡単にクリアしてしまうことが可能です。

いま、手元にY崎さんが書いてくださった、コーティングとレンズ構成のメモがあります。
それによれば、このレンズは4群7枚構成で、Septac と同じレンズであることは間違いありません。
銘板に Septac とあった方がかっこいいですが、逆に書かれていなかったため、キズものとはいえ格安で売られていたのだとも言えます。

修理時のコーティングについては賛否両論あることは承知しています。
ここはM崎さん、Y崎さんが勧める、レンズ性能を発揮させるためのコーティングを選択しました。
8面全部にコーティングしてありますが、前玉と後玉のみハードコーティング、貼り合わせの2群目、3群目はソフトコーティングになっています。
この使い分けの理由は、まだ確認していません。

M崎さんのカルテによる診断も少し見てみましょう。
球面収差について、「わずかに過剰補正、F1.8~2でフレア成分はなくなり解像力、コントラストはよくなる、F2.8で大幅に双方向上する」。

この開放でのわずかな過剰補正がポイントのようで、今日の作例でもハイライトが気持ち滲んでいるのが絶妙な美しさに繋がっていると考えられます。
惠州の写真では、どれも壁や地面の白、それに対聯の赤が実にいい色を作り出しているのを楽しんでいました。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(8) | 2009/04/13 Mon

一比三

M8/Anastigmat 2inchF1.5
すっかり腹がへってしまい、早足で村はずれの餐庁を目指します。
しかし、途中好い雰囲気の予感を感じて、思わず足を止めました。
裸足の少年が、舞台役者のような大仰な動きをして前方を見ています。
その前方からは、3人の美少女がGメン75のテーマのように横一列でこちらに向かってきます。

奥の建物はよくみると小学校です。
少年は学校に行きたいが、怖いお姉さんが道をふさいで行くに行けないという状況でしょうか。
しかし、いよいよ意を決して、かかってこいと斜に構えているように見えます。

次のカットでは、美少女達にピントを合わせていますが、絵としてはこちらの方が面白いです。
それと、残念ながら美少女達は、それほど期待とおりではありませんでした。
正直、わたしもこの3人はちょっと怖いと思ったくらい。


それにしても、このレンズの描写は実に絵画的です。
絵画的というのは、徹底的に忠実に現実を表現するような再現性ではなく、省略を駆使しながら独自の表現を達成しているように感じるところをそう言い現わしています。

その浪漫主義的レンズに対して、超現実主義的レンズを入手しました。
シネ用レンズのため、ライカマウントに改造が必要でしたが、これはいつもの老名人ではなく、若き大家に依頼していました。

そして、今日、そのレンズが完成したと自らの作例付きメールが届きました。
ごくっ。
噂に違わぬ恐るべき写りに思わず息を飲みます。
これは次回の古鎮紀行に持ち出さない訳にはいかなくなりました。

レンズの表現力として、この Dallmeyer Anastigmat 2"F1.5 こそ究極のものと思っていましたが、こんどやってくる新しいレンズが凌いでしまうのか。
五月連休を前に、すばらしいプレゼントがやってくることを、隠しきれず予告してしまいます。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(10) | 2009/04/12 Sun

双対聯

M8/Anastigmat 2inchF1.5
村での話に戻りましょう。
昼も過ぎて、すっかりお腹が空いてきましたので、村の中に食堂でもないか探し歩きます。
何やら人が集まっている家があるので、聞いてみることにしました。
残念ながら村の中にはなく、15分ほど歩いた街道筋の町の方に何件か餐庁があるとのこと。

こんなやり取りをしたこの家は、中が雑貨屋でした。
どうも外部の人は、はなから来ないので看板など出さないようです。
しかし、地元の人はかなり集まっていて、中で麻雀とカードの卓が開かれています。
子どもたちもその周りで遊んでいて、家族単位を超えた団欒がそこにはありました。

お礼代わりにジュースを買うと、そこに座ってけと椅子を差し出されました。
めずらしい来客を歓迎してくれます。
雑談を少々。
この村はみんな農業で成り立っているようです。
最近、近くに靴の工場ができて若い人はそちらへ勤めるケースも多くなっているとか。
なかなか、広東訛りの中国語は聞き取りづらく、ただでさえ中国語も片言なのでこんなことしか聞けませんでした。

ちょっと前に ksmt さんが質問されたオレンジ色の対聯がここでも出ています。
通常難しい詩句が多いのですが、ここのは日本人にも分かりやすい内容です。
ああなるほど。
商売をやっているからこういう対句で、これが看板代わりなのですね。
その内側、兄弟がおんなじ服装で、対聯と相似形をつくっています。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(6) | 2009/04/11 Sat

下巴士的故事

M8/Anastigmat 2inchF1.5
皇思楊村の散策はなおも続きます。
しかし、昨日バスでやって来た話を書いていて、帰路パスを降りてからの出来事を思い出しました。
おもしろいというほどの話ではありませんが、備忘録的に記録しておきます。


長距離バスに揺られて深圳に戻ってきたのが、すっかり暗くなった7時くらいでした。
終点ではなく、宿に比較的近い交差点で降ろしてもらい少し歩いたところで、向かいから来た婦人に声をかけられました。
なかなかの美人です。
もうひとり、少し年配の女性もいっしょでした。
若い方の女性を見据えると、こう話し始めました。

わたしは安徽省から深圳まで仕事を探しにやってきましたが、もう1週間も見つかりません。
現金がなくなり食事すらすることができません。
なにか食べ物をいただけませんでしょうか。

詐欺のにおいがぷんぷんです。
無視すればいいのでしょうが、からかい半分で、I do not understand Mandarin. That's why would you tell me in English. と言ってみました。
これでたいがいは退散してくれるはずです。
しかし、 I am hungry ! と返してくるではないですか。

どうも言っていることはだいたい理解できるが、しゃべる方は片言レベルという英語力のようで、この後も何とか必死で会話を成立させてしまいます。
明日田舎へ帰るので、今晩の食事だけ御馳走していただけないかと言っているのが分かりました。
母親だという隣の女性は、なぜ急に外国語の会話になったのか不思議そうにわたしたちの会話を見守っています。

遅く戻って来たためひとりで食事するつもりでいたので、気軽ということもあって、この話にのってみてもう少し話を聞いてみたいという気持ちに傾きかけて来ました。
いつの間にか互いに中国語になっていた会話で、次のようなことが分かりました。
現金収入の乏しい安徽省の農村から来たが、こんな田舎者はどこも採用してくれない。
そうこうしているうちに母親の荷物が置き引きにあってしまった。
現金は使い果たしてしまい、もう手元にほとんどない…。

しかし、農村出身にしては娘は色白で日焼けの痕跡がない。
どんな田舎者でも給料を気にしなければ、いくらでも仕事はあるはず。
だいたい、田舎から仕事探しに来るのに母親同伴なんて不自然すぎる。
などなど、おかしなところはいっぱいありますが、食事をおごるくらいなら問題にはならないでしょう。
よくいく快餐庁ならひとり200円程度ですし、トラブっても見知った店員が助けてくれるはずです。

そういうわけで、失業母娘を引き連れての食事になりました。
明るい店内で見ると娘はけっこうな美人、まだ18歳だそうです。
そして食事をがっつく母親に対して、I am hungry なはずの娘は、I am on diet なのか半分くらいしか食べません。

こいつならカモれる、そう踏んだのでしょう、食事中から話はどんどんと展開していきます。
現金がないので今夜泊まるところがない、宿泊費を貸してほしい。
明日帰るので交通費を貸してほしい。

予想されていたことなので、すかさずこう返答。
わたしも金はないが、娘さんだけならわたしの泊まっている部屋に置くくらいならできる。
交通費は出せないが、この店の店長は顔馴染だから、ふたりにここで働けるよう頼んであげよう。

こういう返事は予想もしていなかったようで、ふたりとも動揺を隠せません。
年頃の娘だからとか実家に戻ると電話してしまったとか言い訳しつつも、体勢立て直して再度宿泊費と交通費をと迫ってきます。

それからどうも隣の客が気になったのか、ふたりして店を出ましょうと言ってきました。
ここは、財布を出して支払ってはいけません。
ここに現金アリと教えるようなものです。
ポケットに突っ込んであった小銭を数えて支払いします。
そして外へ。

しばらく問答は続きます。
なんとか少しでも金をせしめてやろうと、ふたりがかりで必死に喰らいついて来ました。
なんだか道行く人も、何事だろうと聞き耳を立てたりしているのが分かります。

しかし、この粘りが逆に彼女たちに不運な風が呼び込むことになります。
片足を失い松葉杖で物乞いする青年が現れました。
実は、青年はこのへんが縄張りで、以前になんどか施ししたことを覚えていて、どうも先ほどからそんなわたしが母娘と何やら揉めてるらしいぞと察して近づいてきたようなのです。
どうしたんですと聞きますので、彼女たちのことをひととおり説明して、そうだとばかりにこの娘さんが仕事が見つけられずに困っているんだけど、どこかいいところを紹介してくれないかといささか芝居がかった口調で頼んでみました。
すると、恥ずかしさからか、埒が明かぬと察したからか、娘はすごい勢いで走り去ってしまいました。

ひとり残されたあまり娘に似ていない自称母親は、青年に何やら早口で話しかけましたが、すべてを悟った青年がすごい剣幕で返すと、たじたじとなって、捨て台詞を残して娘と同じ方向に足早で消えて行きます。

青年がなんと言い、母親の捨て台詞が何だったかは聞き洩らしましたが、そろそろうざくなっていた母娘を青年が見事に追い払ってくれました。
仲間のチンピラでも連れて戻ってくるかもしれないので、長居は無用です。
そういうと、心配いらないさ、ふたりはただの詐欺だから、そう笑っています。
しばし、雑談のあと、いつもどおりに施しをして感謝を述べつつその場を去りました。
まさに、情けは人のためならず、ですが、その情けとは母娘のためではなく青年に向けたものだったことは言うまでもありません。

その後2日間滞在しましたが、ふたりを見かけることはありませんでした。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】

thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(11) | 2009/04/10 Fri

坐巴士的故事

M8/Anastigmat 2inchF1.5
4月6日は清明節でお休み。
清明節は、別名掃墓説といって、日本のお彼岸のように誰もが墓参りします。
中国では、4月4日から3連休になり、多くの人が帰省して交通機関がマヒしました。

その連休初日に皇思楊村へ向かうべく深圳のバスターミナルに着いたわたしは、あまりの人の多さに愕然とします。
惠東行きのバスはすでに乗りきれなかった人でごった返し、乗客と服務員が乗せろ乗せないで押し問答していました。
すでにチケット売り場は機能していない状態で、バスが到着の都度チケットを買い、乗れなければ次のバスまで待ってなさいということのようです。

清明節のことなど知らなかったわたしは、のこのこ前に出てその服務員にどうしたことか聞いていると、外国人じゃかわいそうだと察した別の服務員がチケット1枚売ってくれ、図々しくも次のバスで出発することができました。
いちばん前の座席に申し訳なくちょこんと座っていると、次の一段がバスに乗せろと詰め寄っているのがすさまじいのなんの。
写真に撮ると、まるでゾンビが生存者に襲い掛かっているような迫力で、おもしろい写真ながらブログに採用するのはためらわれるほどです。
必死の形相と死の形相は、紙一重という事実を確認しました。

こんな調子なので、道路渋滞や現地の混雑が心配されましたが、それは杞憂でした。
交通量は多めでしたが渋滞には程遠かったですし、皇思楊村で出合った観光客は近くから来たという車の3人組だけです。
村では爆竹が激しく鳴らされましたが、それ以外特に清明節を
ちょっと日本のお盆とか帰省ラッシュとは様子が違うようです。

清明がどういう意味なのかよく分かりません。
清朝と明朝から来ているのではなさそうだなと、その当時に建てられた建築群を見ながら思いました。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/09 Thu

男孩与三輪車

M8/Anastigmat 2inchF1.5
皇思楊村で視覚的にもっとも美しいといえるのが、この建築群です。
城砦のような重層性と古色蒼然とした色合いに目を奪われます。
ディテールも同様の美しさで、窓枠やベランダ、瓦屋根まわりなど細部にも装飾美が溢れます。
それに藍藍とした草木や苔、積まれたマキや立てかけられた竹までが建築と一体化しています。

何よりすごいのが、一部の廃墟を除けば、現役の家として使われ続けていることです。
近づけば麻雀の音が聞こえてきますし、強い火力を想起させるガスの音と油の匂いが昼時を知らせてもくれます。

どこからともなく三輪車を押しながら子どもが歩いています。
気付くと、右端の家の扉が開いて出てきたおばさんが何やら声をかけます。
照れながら通り過ぎるボク。
どんな会話がなされたか想像したくなります。

せっかくだから、わたしも写真を撮らなくちゃと、右手に握っていたM8を構えます。
曇っていますが、黒っぽい建物と白い砂地と中間の露出で2000分の1で適正になったようです。
気付かれないのをいいことにフレーミングを変えて3枚撮りました。
肝心の建築部分が切れてしまっていますが、下にスペースを広くとった最初の1枚が好ましく感じられました。

いつも通りののんびりした散策が始まっています。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/08 Wed

門口的東西

M8/Anastigmat 2inchF1.5
皇思楊村の前門です。
この村は、所謂囲屋式になっていて前門と後門がある以外、城壁のような壁がぐるりと村を取り囲んでいました。
何度か紹介していますが、華南の古鎮では一般的なスタイルです。
しかし、ここが面白いのは、門の前後に古い建築が構えていて、そうとうに以前から囲屋の意味をなくすほどに家が立ち並ぶほど発展したと想像されることです。

前門自体よく見る形態ですが、屋根が微妙に弓型に反っているのがデザイン上の特徴になっていて新鮮です。
建築年代は分かりませんが、他の建造物も200~300年くらいの歴史があるとのことで、門が先にできたと考えるのが普通ですから1700年代の建築と考えられそうです。

美しい建築に洗濯物が邪魔と思われる方もいるかもしれませんが、わたしはこの生活感があってこそと思っています。
佛山市というところに保存状態の優れた有名な古鎮がありますが、ここにはすでに長らく住人がいなくなっているそうです。
なにか映画のセットのような村をイメージしてしまい、未だに足を運べられないでいます。
生活感がある方が、生きた村としての存在感があって、滞在していてすっと楽しいはずです。
それに有名な古鎮では、観光化された作り物的な臭いが漂いますが、ここ皇思楊村は観光客がそんなに訪れるところではないので、身の丈の村の様子が伝わります。

洗濯物といえば、物干しがこんな具合に手作り風なのが好印象です。
考えてみれば、洗濯物は本来隠したいはずなのに、村でいちばん有名な前門の前に堂々展示状態なのが素晴らしいとも言えます。
この村を紹介した惠州市のサイトのこの門の写真にも、洗濯物がしっかり写っていたのを、いま確認してしまいました。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(10) | 2009/04/07 Tue

一只手青菜

M8/Anastigmat 2inchF1.5
ここのところライフワーク的に続けていることがあります。
中国の古鎮巡りです。
香港や深圳を起点に、広東省のいなかの村を訪れるというだけのことですが、村歩きの楽しさはもちろん、その行程も含めてなかなか楽しめ、あきずに継続しています。
しかし、経済発展著しい広東省ですから、そろそろネタも尽きてきました。
ガイド本に出ている村で日帰り可能な古鎮はほぼ行き尽くし、情報集めが急務になってきています。

今回見つけた皇思楊村は、深圳に隣接する惠州市内にあって交通の便はなかなかよさそうです。
村自体の情報はほとんどありませんが、期待もそこそこに気軽に出掛けられそうなところが良さげです。
実際、深圳からバスで1時間半で惠東はずれのバスターミナルに着き、バイタクで中心部のバスターミナルに出てから小巴と呼ばれる小型バスに30分も揺られると到着しました。
広東古鎮シリーズの中では、わりとやさしくアクセスできると言えます。

そして、この村が期待を大きく上回る素晴らしさだったのです。
牛が放し飼いされているような農村にありながら、村の規模はなかなか大きく、駆け足で巡っても小一時間かかる広さが快適です。
それにひとびとか、経験したことがないくらいフレンドリーでした。
ふらふら歩いていると、子どもたちから、じいちゃん、ばあちゃんまであちこちで声をかけられました。
開放的な雰囲気です。

バスを降りて歩きかけたところで、早くも写真を撮りに来たのと聞かれ、ええと答えていると、野菜を抱えてトリをぶら下げたおばあさんが通り過ぎて行き、すかさず1枚いただきつつ、こんな風に撮ってますと説明を加えました。
このちょっと先に前門があって古鎮はそこから始まるのですが、入村前からはやくもいい感じにスタートを切ったことを予感できました。
【M8/Anastigmat 2inchF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer Anastigmat 2inchF1.5 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/06 Mon

下坡

M8/Xpres 2inchF2
前日のえの木ていから外人墓地を左手に、ゲーテ座を右手にさらに抜けて行くと港の見える丘公園に到着します。
じつは、このあたりは学生時代以来、かなり久しぶりにやってきました。
当時、どんな景色を見たかは記憶にないのですが、確かベイブリッジが工事中だった時で、これがしっかり眼前に見えると、ちょっとした感動を腹の底に感じることができました。

そのころはここに来るともうカップルばかりで他を寄せ付けない雰囲気があったりしたものですが、この日はどうしたことかほとんどそんな男女は見かけません。
もうすぐ黄昏時のいい時間帯だったのですが。

港というものは、旅情を感じることのできる、わたしにとって大切にしたい場所です。
公園から見下ろしてもその気分は変わることがなく、この日1日歩き疲れたこともあって、しばしぼんやりと港を眺めていました。

かつて学生時代訪れた時もそうやって港を見下ろしていたはずです。
そのころの方が船の出入りが多かったような気もします。
そんな船のひとつに乗って、遠くへ旅立ってみたいと感傷的に夢想していたのですが、これはいまだに実現していません。

いつか船で。
若い時に願ったことをもう一度頭に思い描いてみました。

時間もなく、急ぎ足でマリンタワー方面に下りて行きます。
驚いたことに、下り切ったところがすぐみなとみらい線の駅になっていて、感傷的気分もそこそこに現実の町へと戻って行きました。
【M8/Xpres 2inchF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Ross Xpres 2inF1.9 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/05 Sun

他的対手

M8/Xpres 2inchF2
日が長くなってきたとはいえ、この時すでに4時半くらい。
エクスプレスで効果的なソフト写真を撮るのは厳しい時間帯に入って来ました。
向かいのエリスマン邸は全面シャドーで冴えない写真になってしまいましたが、えの木ていの方はいい感じに西日があたって、室内の照明や壁の白の相乗効果も期待できそうでした。

しかし、そうそう甘くないもので、西日のハイライトはきれいに滲んでくれませんし、電柱を意識しすぎたため変な切り取り方になってしまいました。
建物の雰囲気にあまりにマッチしていてレトロ・アイディアル・モデルかとひそかに期待していた美女も沈んでしまいがっかりです。

スイーツで有名なえの木ていですが、ここは我らがカフェ89のライバル一番手ということになるでしょうか。
実際には、ここから港の見える丘公園を抜けてカフェ89まで歩けば30分はかかりますので、ライバルとか競合とかいうことはないのでしょうが、どうしても意識の中には入り込んできそうです。

手順前後になりますが、今回初めてカフェ89で生パスタのランチを堪能してきました。
わたしには、パスタをまっとうに評価できる知識ははなからありませんが、それゆえに単純にこのペペロンチーノはおいしいなと実感しました。
小麦的な触感がありましたし、スープやアイスクリームもおいしいので、全体の評価がぐっと上がる感じがします。

しかし、大食いのわたしにはこのランチだけでは若干物足りなさがなくはありません。
ですが、ここカフェ8は中華街のすぐ表にあるのです。
周囲を散歩しまわれば、推定2時間後くらいには小腹が空いてきて、名物ブタまんなんかを頬張ってちょうどいい腹具合になるという算段になります。
中華街では、本格的中国料理を食べるのもいいし、小吃というつまみ喰い歩きも楽しいので、そういうスタイルをとられてはいかがと思います。

ただ、前述のとおり、生パスタがスパゲティファン、イタリア通、麺類批評家、生大好き青年等々に本当に受けるものなのか判断できかねます。
どうか、ご自分の舌でジャッジいただけるとありがたいです。
【M8/Xpres 2inchF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Ross Xpres 2inF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2009/04/04 Sat

深深地打動了

M8/Xpres 2inchF2
また、山手瀟洒エリアに舞い戻って来ました。
このあと修練会の懇親会があって、代々木方面まで出なくてはなりません。
自宅へ戻る ksmt さんともども、根岸駅へ向かうよりは、元町方面へ戻ってみなとみらい線で自由が丘、渋谷方面へ出るのが得策です。

みちみち、静かな教会やユニークな設計の住宅などを眺めながらもと来た道を引き返します。
山手といえば、女子高も有名です。
わたしなぞは学生時代でも箸にも棒にもかからなかっただろうお嬢様集団とすれ違ったりして、ああやっぱり某形さんも連れて来てあげればよかったと申し訳ない気持ちに苛まれます。

その某形さんとは、その後代々木近くで再度落ち合い、みんなで食事することになります。
そこはCャーリー氏が設定してくれた、わたしには少し敷居が高いような店なのですが、そこは氏の顔の広さがいかんなく発揮されて格安で和食フルコースを堪能できました。
いえ、話したいのはその食事のことではなく、某形さんに見せていただいた彼の撮影したアルバムについてです。

デジタル一眼も使う某形さんですが、やはりメインは大口径レンズで、もっぱらレンジファインダー機にリバーサルを詰めて撮影しています。
ブログの中では、ポジフィルムをスキャナーで取り込んでアップされているようなのですが、全体に重い感じで彩度や解像感にも乏しいという印象が正直ありました。
しかし、今回そのポジからダイレクトプリントしたアルバムを見せていただいて、やはりブログ上の写真とはまったく仕上がりが違うことを痛感させられました。

撮ったままの諧調が出ているからでしょうか、まったくの別物に感じます。
ブログでは大雑把に焦点部分とボケ部分というようにしか分けて捉えられなかった部分もディテールとして分かりますし、全体に上品さに溢れています。
ヘキサノン、ニッコール、ズノウの大口径の描写の違いははっきり出ているように見えるのも魅力的でした。

R-D1やM8で撮ったものをプリントしても、さすがにあのようにはならないでしょう。

むかしポジで撮っていた頃、ルーペでのぞいたポジの美しさにプリントしたところ、パッとしない仕上がりにがっかりしてあまりプリントしなくなったことを思い出しました。
再挑戦するか。
そんな気持ちにさせる素敵なアルバムでした。
【M8/Xpres 2inchF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Ross Xpres 2inF1.9 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/03 Fri

老人家教我

M8/Xpres 2inchF2
根岸森林公園の中には馬事公園という施設があります。
かつてここに、日本最初の競馬場があったことを記念して整備された公園のようです。
そういえば、ヨコハマザクラを見た横浜スタジアムのある横浜公園は、日本最初の公園だそうですし、確か日本最初のビールが作られたのも横浜です。
調べると日本初めて物語が、横浜だけで何十回も放送できるくらいいろいろなものが横浜発祥のような気がしてきます。

ところで、ksmt さんもわたしも競馬にはまったく関心なし、展示室のようなところも有料と分かると踵を返して公園を抜けることになりました。
その途次見かけた男性が、わたしたちにとっての馬事公園の主役です。
水彩でスケッチしているのでした。
ちょうどY形さんと、思うように描ける絵画はすばらしい、という話で盛り上がりましたので、このモチーフはタイムリーでした。

やや無理アリですが、スケッチとスナップは語感と意味合いが少し似ています。
いえ、互いに共通項があることから、わたしにとってみればスケッチは絵画のスナップだし、スナップはその逆と言えるのではと思っています。
ですが、スケッチが高い集中力でひと筆ひと筆に心を込めているのに対し、どうもスナップはお気軽という程度になってしまっています。
デジタルであればなおさらそんな気がしてなりません。

だからスナップなのだよといえばそれまでですが、この男性のようにものをじっとよく見ながら、的確に絵筆を運ぶようにスナップできないものか。
じっと動じない男性の姿に、たわいもないことを考えめぐらしました。
【M8/Xpres 2inchF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Ross Xpres 2inF1.9 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/02 Thu

像櫻花的樹木

M8/Xpres 2inchF2
お互いに洋館おしゃれエリアをうろうろするのは不似合いと認識したからという訳ではないのでしょうが、遠路はるばる歩いて根岸森林公園まで出てしまいました。
久しぶりに会ったので話すことはいろいろとあって、だいたいが ksmt さんの話を聞いているうちに30分くらいの道のりはあっという間に到着してしまいます。

午後からは天気もよくなってきたので、花見のグループも出ていてちょっと活気がありました。
あちこちで笑い声が起き、子どもが駆け回りでとても好い雰囲気です。
ですが、よく見るとこの木はサクラではないようです。
シャープな現代レンズでは何の木かを一目瞭然に映し出すのかもしれませんが、エクスプレスではサクラっぽく描写してくれて撮影者の意志に忠実です。

純白の服は何箇所かで思い切り滲んでいますが、花の方は滲むぎりぎり手前で踏みとどまっているようです。
そのせいか、花びらがきらきらと点描のように表現されふわーっとした広がりが感じられます。

さきほどシャープではないような表現になってしまいましたが、全体にフレアっぽい中で合焦部分はかなりシャープだということが分かると思います。
それとハイライトで現れる独特の滲みですね。
この描写であれば、次回はぜひタンパールとの比較に挑戦してみたいと考えています。
【M8/Xpres 2inchF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Ross Xpres 2inF1.9 | trackback(0) | comment(2) | 2009/04/01 Wed
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