早上散歩

R-D1/Cooke Anastigmat 50mm F2

出張先からです。
以前は小郡で、いつの間にか新山口と名称変更した、新幹線停車駅の前の通りからです。

沈胴のクック・アナスティグマットは、出張時に携帯便利で、けっこう滲むものの立体感のあるウェットな描写が大好きです。
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Anastigmat 50mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2008/05/29 Thu

不看不説不聴

R-D1/Canon 50mmF1.8

ご近所の畑にあるのは道祖神、それともお地蔵さんでしょうか。
アトラスのように足許を支えるのは、なぜか、見ざる言わざる聞かざるのように見えます。
これでは、せっかくの説法も聞いてはいけないことになってしまいそうです。

出張先のビジネスホテルから。
ようやく資料が完成して、ぐっすり寝ることができそうです。
…あれ、ここにもわずかにぐるぐるが見られますね。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2008/05/27 Tue

在没人公園

R-D1/Canon 50mmF1.8

駐車場はすでに閉ざされていましたが、夕方、大庭城址公園にも足を伸ばしてみました。
雨のあがった後ですので、湿った新緑が美しく、散歩には絶好でした。
ごくわずかですが、早くもアジサイの開が見られました。
嬉しくもない、梅雨先取り(!)です。

わたしのキヤノン50mmF1.8クローム鏡胴は、立体感の表出はそれほど得意ではないようです。
しかし、完全なダブルガウスではないためか、ボケはすごくきれいとは言えないかもしれませんが、静かで落ち着いています。
オーバーで撮ると焦点外のハイライトがけっこう滲みますが、"適正"露出ではそういうこともありません。
安定感の高い、当時多くの人に支持されたレンズだということを裏付けているように思います。
中玉のくもりにさえ注意すれば、もっともコストパフォーマンスに優れた、伊藤ジャパンによる標準レンズの日本代表と言えそうです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Canon 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(10) | 2008/05/26 Mon

敬意和幻景

R-D1/Canon 50mmF1.8

師のひとりであり、いつも含蓄に富んだ意見をいただいてもいるC氏が写真専門誌に寄稿され、たいへんな話題を呼んでいるようです。
キヤノン50mmF1.8に関する記事だそうで、わたしもこのオリジナルのレンズを所有しているので、今週は師へのオマージュとして、このレンズ1本で散歩しようと算段していたのですが…。
土日はあいにくの悪天候で、わずかに夕方時間をとって近所を散歩するだけに止まりました。
撮ったるは、ばかりです。
オマージュはミラージュと化してしまいました。

そんな中、この1枚に打ちのめされました。
ついぞこのかた見たことがなかった、キヤノン50mmF1.8に同心円状のボケが、わずかですが出ています。
出たのはこれ1枚だけ。
ばかり撮ったので、1メートル付近の写真が多かったですが、それらには一切ぐるぐるは現れません。
3メーターほどのこの絶妙な距離のみで出現するのでしょうか。

先週の嵐で荒れてしまった見晴らし台のポピー畑にて。
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Canon 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(4) | 2008/05/25 Sun

排球明星嗎?

R-D1/Sun Sola 90mmF4

今日の朝刊。女子バレーが北京オリンピック出場を決めたとの見出しが躍っていました。
多くのスポーツがオリンピックを目指し、そして多くの選手が果たせないことを考えれば、たいへんな快挙なのだろうと思います。
しかし、バレーボールに関しては、いつもいつも不思議に感じることがあります。
国際的な試合は、ほとんど日本で開催されていないでしょうか。
この大会も、五輪最終予選という大会だったにも関わらず、それを争う国で開催されるのは、普通に考えれば公平に欠くことです。
他国の不満や批判はないのでしょうか。
わたしはバレーボールには関心はありませんし、特に北京オリンピックはボイコットを宣言しているので(テレビでも見ないと誓いました)どうでもよいことですが、某放送局ではしきりにバレーがバレーがとやっているので、気になってしまいました。
そんなにかりかりしなさんな、世のスポーツはみんなお金で動いているんだからさあ、という声が聞こえてきそうですか。

この前振りで、この写真とくれば、浅尾美和だなと誰しもピンと来たことでしょう。
しかし、さにあらず。
泉の森公園での、小鳥を狙う写真愛好家の皆さんなのでした~。
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Sun Opt. 9cmF4 | trackback(0) | comment(2) | 2008/05/24 Sat

回去巴

R-D1/Sun Sola 90mmF4

一昨日ちょっとだけ触れた"写真工業"ですが、連載では柳沢保正氏の"平成写真師心得帖"が白眉といえます。
氏の単行本は、すべて読んでいると思いますが、とくにレンズに対する愛情一方ならぬ思いに強く惹かれます。
そして文章がめちゃくちゃにうまい。
氏の影響でわたしもレンズに興味を持ち始めたといえます。

その6月号の連載で、わたしは誤解をひとつ解かれたのでした。
レンズ研磨の神さまとも言える山崎光学レンズ研究所の山崎さんは、コンゴー・レンズで有名な山崎光学研究所の先代社長のご子息と聞いたことがありました。
しかし、そうではなくこの社長の弟さんこそが研磨の山崎さんのお父さまで、Taiyo Anastigmat 210mmF4.5やF6.3などの大判レンズを製造されていたといいます。
このレンズの作例が"平成写真師心得帖"にごらんのとおりに見事な写りという言葉を添えて紹介されています。

さて、そのTaiyo Anastigmatとここで使用したサン光学工業、何か関係があるのではと調べましたが、関連はつかめません。
描写はちょっと線が太めのイメージですが、力強さを感じます。
しかし、ボケはあまりきれいとは言えません。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Opt. 9cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2008/05/23 Fri

星期天画家

R-D1/Leitz Elcan 2inchF2

巷間、後期高齢者医療制度に反対する声が日増しに大きくなっているようです。
聖域なき改革という言葉をよく聞いた気がしますが、聖域とは議員定数の削減や特権の撤廃かと誤解していましたが、高齢者に向けられたものだったとは。

医療費を減らせばいいのだからということで言えば、天気の好い日に公園で好きなスケッチに集中するなんてまさに健康的な活動で、これは好いことなんじゃないでしょうか。
こんな活動の場をつくって、自分達の趣味に注力できるようにするのが政府の役割で、その逆ではないよなあ、と考える休日になりました。

グループでスケッチされていましたが、皆さんいきいきされていました。
わたしも、今度は積極的に話しかけて、そんな表情をとらえる勇気を持ちたいと思います。
こんなこじんまりとした構図では、レンズの良さが生きてこないですね。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elcan 2inchF2 | trackback(0) | comment(0) | 2008/05/22 Thu

看雑誌

R-D1/Leitz Elcan 2inchF2

今月20日発売の雑誌"写真工業"に"レンズ遊びを極める"という特集がありました。
興味深い内容なので、買って帰って読んでみると、これぞ極めていると実感できる記事がありました。
ニコンSシリーズにキヤノン・セレナーを付ける話ですが、そのセレナーもそのままマウント改造したものではなく、いろいろな偶然を得て組みあがったスーパー・ハイブリッドともいえるレンズです。
作例の写真は小さいですが、それでも、その凄さは十分に伝わる奥行の深い緻密な解像をする描写に驚かされます。
詳しくは、ぜひ記事を読んでみてください。
世の中には、すごい人がいるものだと感心します。

さて、そのセレナーは優れた階調再現性を賞賛されていましたが、このエルカンも階調の豊かさの優秀なレンズです。
階調を見るような作例でなく恐縮ですが、中央の柱の木目のリアルな浮かび上がり方は、このエルカンの特徴が集約されていると感じます。
ボケは前後とも絶品で、雑誌を眺める美しいお母さんの横顔が上品さを深めています。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elcan 2inchF2 | trackback(0) | comment(4) | 2008/05/21 Wed

我家一様

R-D1/Leitz Elcan 2inchF2

川崎の日本民家園のような規模ではありませんが、大和にも郷土民家園が存在します。
市内から移築した江戸期の古民家を2棟擁しますが、泉の森公園のほんの一角という感じです。
ですから、見学に来るというよりも、散歩のついでに寄ったり、天気もいいからと読書のために出掛けたりという姿が多いようです。
そんな使われ方も、また、いいのではないでしょうか。
歴史的建築物とは言っても、やはり人が暮らすための家です。
かしこまって見て廻るよりも、お気に入りの場所でリラックスして雑誌をめくったり、子供と語らったり、そんな光景がぴったりと来ます。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elcan 2inchF2 | trackback(0) | comment(4) | 2008/05/20 Tue

原因還不明

R-D1/Cooke Kinetal 50mm F1.8

王老師の顔がたいへん不機嫌です。
空母ミンスクで撮影中、カメラが壊れたといって怒っています。
中国小姐らしく感情の起伏が激しい老師でしたが、こんな怖い顔を初めて見ました。

そして翌日、わたしも同じ顔をしていたかもしれません。
わたしのR-D1も故障、というかトラブルを起こしたのです。
長らく撮らずにいたり、レンズ交換の直後など、その次の1枚目が真っ黒で何も写らないという現象です。
これではスナップが思うに任せません。
怒るというよりは、泣きそうな顔だったに違いありません。

ミンスクに電器機器を持ち込むと問題発生するのでしょうか。
電磁波とか、強い磁気とかレーダー、なんだか分かりませんが、ソ連兵の呪いとかそういう類か…。

老師のカメラは修理により、わたしのは何もしなかったのに帰国後すぐに、どちらも直っていることをご報告申し上げます。
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Cooke Kinetal 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(15) | 2008/05/19 Mon

売可楽

R-D1/Elmar 90mmF4(3 Element)

戦闘機、ヘリコプター、戦車、幽霊屋敷、バー、そしておなじみのステージショー…。
ミンスクには、艦載機以外にも雑多な催しで来場者を飽きさせないような工夫が満載です、が、やはりほとんどの人はすぐ飽きています。
わたしは、服務員の艦上での激務に注目して、軍隊生活の一端を知ろうと勤めてみました。
西側のスパイかもしれない、子供を装った男女に可楽を差し出すという危険な状況には、わたしも思わず緊張の度を高めずにはいられません。
決定的場面を1枚撮影して、自らの安全のため早々にミンスクを後にせざるを得ませんでした。
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Leitz Elmar 90mmF4(3 Elements) | trackback(0) | comment(6) | 2008/05/18 Sun

明思克

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

ソ連の空母ミンスクを買い取って、軍事テーマパークにしている施設が深圳にあります。
以前から少しは気になっていましたが、この方面のマニアでないわたしは、2000円近い入場料を払ってまで郊外までわざわざ出掛けるようなところかと二の足を踏み続けていました。

今回行ってみて予感的中です。
現役の軍艦ならいざしらず、何年も前に引退した空母には一般の人に関心を持たせるだけの魅力は失ってしまっているようです。
休日でも施設内は閑散として、ただでさえ広い空母がより大きく感じられるほどです。
実際、運営する会社は数年前破産宣告して、巨大な空母をどうすることもできずにそのまま営業している状態と言います。

パンダのレンタルが1億円もするいうことで問題になっていますが、この空母の損失はそんなものではなかったでしょうね。
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Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(6) | 2008/05/17 Sat

両个明星

R-D1/Elmar 90mmF4(3 Element)

深圳には日本の居酒屋チェーンの支店があって、けっこう流行っています。
価格は、日本よりやや安いくらいに設定されていて、日本人からみればリーズナブル感を若干享受できますが、現地の方にとってみればかなりの奮発になるでしょう。
居酒屋ですが、アルコール類を頼んでいる人が少ないのが特徴です。

先般その"W民"で食事をしていると、個室に香港明星こと銀幕スターが来ていて、トイレに立ったときにサインをもらいました。
張輝陽さん。
特に顔を隠すでもなく素顔のままだったので、店員や一部の客がざわつきましたが、サインを求めたのは他にいませんでした。
「わたしは日本から来ました、日本食はいかがですか」
「おいしいですね。中国は休暇ですか」
と当たり障りのない会話をしましたが、それが英語だったためか店員の羨望を感じ、サービスも途端に良くなったような気がしました。
明星といっても香港マフィア役などが板についている人だそうで、アイドル的存在ではない分、中国では畏敬の眼で見られているようでした。
ちょっとしたハプニングです。

このW民の隣は、何故だかスケートリンクになっていて、ポピュラーでないスポーツ故かいつも程よく空いていて、同じ場所で本格的レッスンも行われています。
中国産"真央チャン"が出てきたら「レッスン後のリンク横の日本食が楽しみだったんです」なんてインタビューが聞かれるかも知れません。

性能に定評あるトリプレット・エルマーも、点光源は苦手のようです。
ただ、滑っている人のボケはなかなか味わい深いです。
補正不足で、真央チャンの顔がはっきりしないのは、申し訳ありませんでした。
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Leitz Elmar 90mmF4(3 Elements) | trackback(1) | comment(0) | 2008/05/16 Fri

従化古鎮~⑩慢走

R-D1/Cooke Kinetal 50mm F1.8

まだ5月というのに湿度が高いせいかむしむししていましたので、お尻がビリーと破れてパックリ開いた状態は通気という意味では最高です。
しかし、わたしも分別ある大人なのでレンズのように開放のままに歩くというわけにもいかず、ベルト位置を下げ、破れた部分を引っ張って股の下にはさみ、なるべく不自然に見えないよう歩幅を小さくゆっくり歩きました。
バス通りまで長い長い道のりでした。

そんな中退屈しのぎに歩きながら撮った1枚が、なかなかいい味を出していて気に入りました。
家の前の路上で宿題する家族に、あの人歩き方がヘンよ、きっと漏らしちゃったんだわなどと余計な詮索をしながら振り返る好奇心少女。
いかにもな田舎町の典型が写っているように感じます。
すばらしい立体感の中に浮かび上がるような人物群が光っています。
何もない景色を映画のひとコマのように表現するレンズ、それがキネタルだといえると思います。
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Cooke Kinetal 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(2) | 2008/05/15 Thu

従化古鎮~⑨些高

R-D1/Cooke Kinetal 50mm F1.8

もう1枚大江埔から。
美しい古建築の祠堂が並び、それをキネタルが淡い発色で美しく再現しています。
キネタルは解像度がたいへん高いレンズで、繊細な線を重ねたような描写は、モノクロでも力を発揮するはずです。
やや周辺があまいですが、こういうレンズを愛好する人は気にしないでしょうし、いやならF4くらいに絞れば問題なくなります。

この特徴ある建築様式は、広府建築と名付けられいます。
屋根の側面はその耳のような形状から「鑊耳封火山墻」、そのを覆っているのはやはり船の骨組みのような所から「龍船脊」、それに沿って描かれた「草尾灰塑」などなど、それぞれに美しい、いえそれ以上に表記困難な名称を持っています。
そういった屋根の連なりはたいへん美しいので、高台に上って撮影する場所を探すようになります。
残念ながらよい場所はなく、仕方無しに塀によじ登って撮ったのがこの写真でした。
微妙に角度があって、少しですが、屋根瓦が並んでいるのが、塀の上に立った努力のたまものです。

しかし、それにはあまりに残酷な代償がありました。
ムリに登ろうとした所、ズボンのまたが裂けてしまいました。
不謹慎な行動にバチがあたったか、不摂生な食生活にズボンが悲鳴をあげたか、恐らくその両方でしょう。
その後3時間の道のりをお尻を押さえながら戻らねばなりませんでした。
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Cooke Kinetal 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(12) | 2008/05/14 Wed

従化古鎮~⑧気憤

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

主なき椅子。
古建築の中に足を踏み入れると、やはり内部は荒廃しきっていて、2脚残された椅子が最後までここで暮らしたかったという思いを伝えているかのようです。
それにしても、今この状態であれば、わずかの修復で復興可能です。
しかし、放置していれば刻一刻と朽ちていくことは明らかでしょう。
歴史的建造物を何とか残していただけないものでしょうか。

今日のテレビニュースの映像は、とてもこんなものではない、完全に崩壊しきった瓦礫が写りだしていました。
言うまでもなく、四川省での地震の続報です。
大きな余震は未だ続き、さらには大雨も降りだして、住民の不安は解消されない中で、救助活動が続けられています。
昨日も言及したとおりわたしは昨夏ここ震源地の周囲を旅して、現地の人の笑顔を目の当たりにしてきたばかりです。
そこには、チベット族も、漢族もなく、みなさんとても親切に接してくれました。
どうか1日も早く、ひとりでも多く救助が進行することを願って止みません。

ところが驚くべきニュースが飛び込んできました。
こんな状況下でも、祝賀ムードいっぱいに聖火リレーが行われたのだそうです。
サイクロン被害の国でも、国連の制止を押し切って国民投票がおこなわれましたが、こういった国々では国民の命や被災者の補償を最優先にという発想はでてこないのでしょうか。
どうせなら、救助活動のかたわらで聖火リレーを通過させでもすれば、チベットの人たちのリレー中に抗議してきた気持ちを中国国民に知らしめるだろうと思うのですが…。
まず人命です。それから被災した人を援助する。その分オリンピックは質素になっても構わないでしょう。
むしろ、そうすることで、中国がチベットで残した汚名を少しでも取り戻す機会になるはずです。
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Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2008/05/13 Tue

従化古鎮~⑦地震

R-D1/Elmar 90mmF4(3 Element)

銭崗を後にして、村中でバイクタクシーを捜すと、人のいいおやじがかってでてくれます。
後に乗んな、ってなもんです。
歳のせいか安全運転でこれは嬉しいのですが、この辺は危ない所もあるから気をつけろといろいろと注意事項を喋り続けるなど、ちょっと子ども扱いです。
太平鎮の中心に出てからも、バスに乗り込むまでずっと心配で見てくれるなど、そこまでしなくてもと言いつつも、やはり親切には胸に来るものを感じます。

バスの終点からまたバイタクに乗って着いたのが、同じ従化市内の江埔鎮です。
ここは、規模が小さく、古建築にはもう住人はなく、後背の比較的新しい民家にまとまって住んでいるようでした。
その古建築も部分的に切り取ると、それらしい雰囲気ですが、どうしても背後の少し高い建物が目に入ってしまうのが残念です。

今日、四川省で大地震があって、現時点で7651人が亡くなったとの報道がなされました。
震源の汶川を含め、昨年9月に彼の地を旅したわたしには、旅先で出合った人々の安否が心配でなりません。
いみじくも、チベットや他の少数民族が多く住むエリアで、彼らの救助や支援が後回しになる心配もあります。
北朝鮮やミャンマーが醜態を見せつけましたが、独裁国家では外国の援助すら末端まで届かずに、為政者の周辺に転がり込む可能性が高いことは明らかになってきました。
わたしたちの税金がそうならないよう、庶民の手許まで届くよう願って止みません。
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Leitz Elmar 90mmF4(3 Elements) | trackback(0) | comment(0) | 2008/05/12 Mon

従化古鎮~⑥朱槿

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

ここが建物としては、銭崗のハイライトといえるところでしょう。
広めに伸びた切妻屋根の家が連なり、その姿は地面に少しうずくまるかのようです。
しかし、昨日のキネタルのボケとの比較で、あえて1メートル先のハイビスカスにピントを合わせたものを出しています。
ボケは、キネタルと同様かむしろより美しく崩れているようにも見えます。
発色ではかなり劣るようです。
赤に華やぎがありませんし、緑にもみずみずしさが…。
ただ、これは当然同じ条件で比較してみないと、どうにも判然とはしないところです。

実は、このレンズライカマウントとしてはかなり安く入手していて、もしやジュピターの銘版改ざんモノではとの疑惑がありました。
以前使ったジュピターは、ボケがざわつきがちで、しばしば二線ボケが出ていましたので、少なくともそういう固体とは一線を画しています。
少しホッとしました。
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Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(8) | 2008/05/11 Sun

従化古鎮~⑤鋪石

R-D1/Cooke Kinetal 50mm F1.8

銭崗村の中心に、広裕祠という陸氏の祖先を祀る祠堂があります。
北京の故宮と同じ年に建築された600年の歴史を持つ建物だそうですが、残念ながらほとんどが最近になって修築されたものでした。
しかし、驚いたことにユネスコのプレートが燦然と輝いています。
広東省には世界遺産がなく、開平望楼が最初のそれになると最近話題になったばかりです。
もしやニセの世界遺産プレートを掲示して、観光をアピールしているのではと疑惑を持たざるを得ませんでした。
帰国後調べると、文化財保護保護に寄与した民間団体や個人を表彰するための、アジア太平洋地域文化遺産保護賞を受賞したということでした。
よく見ずに疑ってしまい、銭崗村の皆さん、たいへん失礼いたしました。

その広裕祠とはまったく関係ないところで、クック・キネタルのボケを見るため最短1メートルで石畳を撮影しています。
わずかにざわついた感じがありますが、自然で美しいボケです。
発色、解像力とも申し分なく、周辺の弱さを割り引いても、魅力十分のシネレンズです。
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Cooke Kinetal 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(4) | 2008/05/10 Sat

従化古鎮~④劈柴

R-D1/Elmar 90mmF4(3 Element)

わたしがよく見に行く古い家には、かたわらの壁に薪が束ねられて置かれているのを目にする機会があります。
ガスが来ていなくてお風呂を沸かすのかなとか、お釜の燃料だとすると炊いたご飯は美味しそうだとか想像してみます。
立ち入ることのできない家の中は、実際には不便や不衛生が取り巻いているのかも知れませんが、想像する側からは昔ながらの伝統的生活がうらやましく感じるわけです。

やはりわたしの古鎮生活の認識はかなり甘いもののようでした。
薪はけっして買ってくるものではなく、自らの手で製造しなくてはなりません。
かつーん、かつーんと一定間隔で小気味好い音が響くその先では、女性がまさにその薪割りをしている最中でした。
カメラを構えた時こちらを振り返ったその顔が笑顔に思えたのですが、実は苦々しい気持ちそのままの顔をしていたのですね。
声をかけて、手伝うくらいのことをしてくればよかった…。
90mmレンズの距離感は縮まってくれなかったままでした。
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Leitz Elmar 90mmF4(3 Elements) | trackback(0) | comment(2) | 2008/05/09 Fri

従化古鎮~③靠背

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

銭崗には、約4000人が暮らしているということですが、そのほとんどが陸姓を名乗っています。
一族が暮らすためにこのような集落を築いたのですから、中国では同一姓がまとまって暮らすということは普通にあります。
しかし、銭崗では陸秀夫という南宋の三忠臣のひとりを輩出していて、それが集落の誇りになっています。
陸秀夫は13世紀の人なので、銭崗の歴史が800年以上あることも分かります。

もうひとつ。集落内には近代の歴史を伝えるモノが散見されます。
この廟にも書き込まれていた、中共によるスローガンです。
「毛沢東思想は、わたしたちの心の中の最も紅い紅太陽」
思わず苦笑してしまいますが、今のチベットの弾圧から類推するに百花繚乱や大躍進、文革などなど集落の歴史を考えるとその笑いも憚れます。
スローガンに背を向けて座ると彼の真っ直ぐな杖が、たいへん雄弁に感じられました。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(6) | 2008/05/08 Thu

従化古鎮~②訂正

R-D1/Cooke Kinetal 50mm F1.8

銭崗古鎮では、最近入場料を徴収するようになったようです。
25人民元は350円ほどで、日本の感覚でいうとちょうどいい感じの料金です。
しかし、一般の中国庶民にとっては日本での1000円くらいに感じるはずで、ランチ2回分くらいといえば、決して安くないことが察せられると思います。
古鎮を紹介するサイトや書籍では入場料はタダとなっているので、ええっとなる人も多いのでしょうか、門番をするのは妙齢の女性ふたりでした。
男だったら、タダと聞いていたのになどとゴネたりせずに、ぽんと言い値で払ってしまうよう誘導しているだろう感なきにしもあらず、です。

この古鎮の特徴は、観光に媚びることなしに普通の生活がそこここで営まれていることですが、やはり建物の老朽化などさまざまな理由があるのでしょう、残念ながら7割くらいは廃屋になってしまっているようでした。
という訳で、その後は人に出会うこともなく、ましてや門にいたような若い女性は皆無のようで、やっと出合ったのがこの牛だったのでした。
カメラ目線がいただけませんが、このポーズがなんとも好い味わいです。
また、牛の耳ってこんな具合だったでしょうか。
ファンタシー映画かなにかの主人公を助けるペットのような顔に見えてきました。

そして、ここで気付いたことが…。
前日の后延門の写真ですが、前のカットと高い門の写真ということからビオゴンであることを疑わなかったのですが、どうやら今日と同じキネタルで撮ったもののようです。
レンズ・スペシャリストC氏から、周辺の流れの指摘をいただいていたのですが、これはさすがです。
レンズ表記の誤りを見抜かれていたようです。
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Cooke Kinetal 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(2) | 2008/05/07 Wed

従化古鎮~①辛苦

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

広東省従化市は省都広州の中心から北に30キロに立地する、中国南方らしい古さと新しさが混在する町です。
比較的有名な、と言ってもほとんど知られていませんが、古鎮が2箇所あります。
5月連休に滞在していた深圳からバスで2時間半。
いつものとおり、駆け足で廻ってきました。

最初に訪れた銭崗ですが、辿り着くまでなかなかの苦労を味わいました。
バスに揺られるうちに降りるべき位置を見失い、だいぶ行き過ぎたところで、あの辺まで行けばバイクタクシーがいるからと運転手にうながされ飛び降りたのに始まり、歩いて歩いてやっと見つけたバイタクにボラれ、そのバイタクが80キロで吹っ飛ばす中を大型バスにぎりぎり掠めて追い越されて心臓が口から飛び出るような恐怖を叩きつけられてのへろへろ到着です。
外国人がそう訪れないこんな所で交通事故死すれば、財布を持っていかれ、パスポートを悪用され、カメラは売却され、遺体はどこかに埋められで、邦人行方不明の新聞記事の見出しが頭の中で乱舞します。
幸い怪我はなかったのですが、去年バイクの転倒は経験済みなので、あながち妄想とも言い切れません。

そんなこんなで辿り着いた銭崗
歩き始めるや否や、素晴らしさに、来るまでの苦労が忘れ去られます。
来た甲斐ありです。
写真は、東門にあたる后延門。
明代に建立された意匠の美しい門です。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Kinetal 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(2) | 2008/05/06 Tue

陸奥一人旅~⑬足

R-D1/Fujinon3,5cm F2

もう戻る時間が差し迫っていましたが、ムリして東山温泉に立ち寄りました。
会津若松市街からいちばん近い温泉で、旅の疲れを落とすつもりです。
しかし、高級感溢れる温泉街には、入湯500円などという表示は見つからず、かわりにご自由にどうぞ、の足湯で足の疲れだけでも癒すことになりました。
地元の子供達もいっしょになったのですが、足湯の効果はてき面で、ご覧の通りの元気いっぱいで階段を駆け上がっていきました。
前回と同じことになってしまいますが、せめて1泊、1泊でよいので安旅館にでも泊まって、旅して歩いた地で朝の目覚めを迎えたいものです。

僭越ですが、わたしも世間一般並みに暦通りの休みを取ることになりまして、この日記も来週半ばくらいまでお休みいただきます。
戻りましたあかつきには、変わらぬご指導いただきますよう、お願いいたします。
ではでは。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Fujinon 3.5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2008/05/02 Fri

陸奥一人旅~⑫改

R-D1/Fujinon3,5cm F2

会津若松周辺では七日町一帯を中心に魅力的な建物を見ることができます。
このお菓子屋さんは屋根が二重になっているのが面白いですが、中が蔵になっていて、軒を張り出させた部分を店舗にしたので、こういう構造になったそうです。
さらには、なまこ壁風の意匠や木格子とのれんのバランスなど美しい外観に惹かれます。

街中を歩いてはそばをすすり、文化に触れては甘味で休息する。
会津の中心にふさわしい好い町でした。
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Fujinon 3.5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2008/05/01 Thu
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