名前と性能は関係ないのだが

Komura 200mmF4.5
ライカ用距離計連動レンズは、焦点距離135mmまでのレンズがほとんどですが、コムラー200mmF4.5のような例外もいくつか存在するようです。
わたしが以前に海外のカタログなどで見たものの中には、シュナイダーのクセナー200mmF4.5やマイヤーのプリモタール180mmF4.5などがありました。
そういえば、わたしが所有しているレンズにもコンタックス用ですが、ツァイスのテッサー180mmF4.5がありました。
同じコンタックスのレンズでゾナー180mmF2.8がありますが、距離計連動レンズとしては合わせにくさ最強のレンズでしょう。
もっとも、大き過ぎて手持ちで使えるようなレンズではなかったようですし、オリンピア・ゾナーのニックネーム通り観客席から陸上トラックのオリンピック競技を撮影するようなレンズだったのであれば、最短撮影距離はやはり相当長かったのでしょう。

コムラー200mmF4.5の詳細な情報は調べられなかったのですが、1960年発売、3群4枚構成ということは分かりました。
前述のクセナーやプリモタール、コンタックスのテッサーは50mmのものはテッサー型ですので、焦点距離の長いものもテッサー型の可能性が高いと思います。
であれば、コムラー200mmもテッサー型でしょうか。
また、1960年とコムラーのライカマウントレンズの中では遅い発売で、同じレンズを一眼レフ用のマウントでも販売していた可能性が高いと思います。
最短撮影距離がまさか同じ8メートルだったのか気になります。

コムラーという名前は、小島さんと稲村さんから一文字ずつ取って付けたそうですが、コムラー自体が古村(小村)さんのようで、ネーミングとしてどんなものだったのでしょう。
当時カメラを買うような人たちは海外嗜好が強かったでしょうから、ミランダやペトリのような外国語風の名前にした方が、名前を聞いただけで日本製と分かるより売上には貢献したのではないかと思ってしまいます。
東京光学のレンズ名はシムラーというコムラーと似たような名称でしたが、途中からトプコールに変更しているのは同様の理由もあったのではと察します。
小島と稲村から1文字ずつ取るにしても、イナジマーの方が稲妻風で電光石火に撮影できそうな好い名前だったのではと思いますがいかかでしょうか。

わたしが日本のレンズ名でいちばん好きなのはズノーです。
頭脳からのネーミングと聞きましたが、その名称もZunowと綴ったこともどちらも知恵を持ったレンズという印象で、他のレンズでは写せないような写真が撮れそうな気になります。
もしかしたら同じ意味で付けたかも知れない、ミランダ用のレンズにオリコールというのがあると聞いて驚きました。
お利口から取ったのだとしたら人を食ったような名前ですが、せっかくミランダという無国籍的な名前を付けながら、レンズがお利口ルではすべてぶち壊しだったのではと気になって仕方ありません。
このようにケチを付けられるからか、その後日本のレンズには固有名が付けられなくなってしまったようで寂しい気がします。

さて、本日の作例ですが、よさこい祭りを開催中の広場の反対側でプロモーション活動中のアイドルを見つけました。
堀川すももちゃんと言う名前で、ルックスがなかなかかわいらしかったですが、意外に歌も上手で思わず全曲聴き入ってしまいました。
こういうミニステージにありがちなパターンで聴衆は数人しかおらず、その割に美声で歌が好かったので、ちょっと応援したくなります。
歌っているときも数枚撮ったのですが、残念ながら8メートル以内だったようでピントが来ず、次の曲の頭出しで少し後方に移動した時にたまたまぴったり8メートル離れていたようでラッキーでした。
すももちゃんという名前はなんだか好いネーミングです。
がんばれ、すももちゃん!
【Alpha7II/Komura 200mmF4.5 F4.5】
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SankyoKoki Komura 200mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/19 Tue

超長焦点の謎

Komura 200mmF4.5
今日は、海の日にちなんでか、県内のあちこちで夏のイベントがありました。
どれに行くかで悩むところですが、田舎にある我が家からバス1本で行けるというところに惹かれて、海老名のよさこい祭りに出掛けることにしました。
持参したのはコムラー200mmF4.5、ライカマウントでこの焦点距離にもかかわらず距離計連動するレンズです。
先日、同じコムラーの80mmF1.8を使ったときに、売り払ってなければ200mmF4.5がどこかにあったはずと探し、戸棚に目立たぬように横たわって置かれたそのレンズを見つけて早速使ってみることにしました。

昨年の海老名のよさこいの様子をチェックすると、駅前の大型商業施設の広場で割合いこじんまりと行われたようで、これはコムラー200mmレンズにぴったりだと思いました。
というのは、このレンズ、ヘリコイドが重くて重くて機敏に距離合わせすることができませんし、近距離に繰り出すときにピントリングが回らずにM/Lリングの方が回ってしまいうっかりするとレンズ脱落させますので、よさこいチームが登場した時にピントを合わせてまず撮り、踊りが始まってからは固定焦点にして、その当たりに人が来たら片っ端からシャッターを切って偶然にピントが合えばラッキーという撮影法でいく作戦にしました。

ライカの距離計連動については、距離計の測距精度の問題からライツ自身では135mmF4を限界としたのか、それ以上の焦点距離でもF値でもレンズを発表することはありませんでした。
ようやくM3の時代になって測距用の2つの窓の基線長が広がり135mmF2.8を出しましたが、これは高倍率ファインダーがレンズとセットになった構造で、実効倍率は90mmF2.8と同じになるということだったと思います。
その時にはすでに多くのレンズメーカーから135mmF3.5クラスのレンズが発売されていましたが、それらは丁寧にピント合わせすれば大丈夫、それでも合わなかったら絞って撮ってという思想だったのかも知れません。

しかし、我がコムラーはそれとは別の解決法を見出し、200mmF4.5という従来の常識を打ち破るようなレンズを発売しました。
それは、最短撮影距離8メートルとして、使い勝手より距離計の精度を優先するという、従来とは逆の発想のレンズでした。
恥ずかしながら距離計の精度のF値と距離との関係をどう計算するか分かりませんが、レンズのピントリングに書かれている距離を表す数字は近ければ近いほど細かく刻まれていて、ということは近くほど精度を求められているということになり、8メートル以上の距離ならコムラーはピント合わせ可能とするというような設定だったのだと解釈できます。
しかしどうせなら、2メートルくらいまで繰り出せるようにして、メーカーとしては8メートル以内の精度は保証しませんが、ダメもとで試してみてくださいとなっている方が、おもしろかったと思うし、今になってアダプターで一眼レフで使えて連動云々が関係なくなると、ますます最短を短く造っておいてくれればなあと惜しまれてなりません。

さて、今日の作例ですが、愛川町のよさこいチームの演舞の一コマからこれを選択しました。
この祭りは1時間の間に8チームが登場したので、各10枚ほど、合計100枚弱撮影した中でいちばんまともだったものです。
先述のとおり最短8メートルに固定して、人垣の間から1方向にしかレンズを向けられなかったので、ピント位置を固定してそこに人が来たらタイミングを見計らってシャッターを切ってみましたが、ピントが合わないもの、急に太陽が隠れてシャッタースピードを落としたためブレたもの、フレーミングの失敗、目をつむっている等々ほとんどが使い物にならず、消去法的に残った4枚のうち1枚が女の子の緊張と自信を同時に表しているような写真で救われました。
背景のボケや発色についても分かりやすい、レンズを知るにはちょうどいいサンプルにもなっていたのではと思います。
【Alpha7II/Komura 200mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SankyoKoki Komura 200mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/18 Mon

観察鳥類

R-D1/SankyoKoki Komura 200mmF4.5

目久尻散歩では、女性との出合いはあまり望めませんが、こんな可愛らしい出合いはあります。
そんなこともあって、最近、カメラバッグの中にポケット鳥図鑑と単眼鏡を忍ばせています。
バードウォッチングの何たるかは未だ分かりませんが、じっと観察する愉しみは分かってきました。
R-D1の望遠は、ピントもフレーミングも難しいですが、激甘判定でこれはまあ何とか許容範囲でしょうか。
ただ、ポケット図鑑ではこれが何という鳥か判定できません。
「コサギ」かなぁ~。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SankyoKoki Komura 200mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2007/05/27 Sun

不到世界一

R-D1/SankyoKoki Komura 200mmF4.5

10何年か越しのバルサの夢は潰えました。
徹底的に守ってここぞという時にカウンターを一発狙う…、守備の薄いバルセロナはあっさり崩されてしまいました。これぞサッカーと言う感じです。

写真は、後半投入されたシャビがコーナーを蹴る場面。
マルケスとロナウジーニョがニアに走りこみ、グジョンセンは中央に張っています。
ゴール前で激しいポジションの奪い合いのない、珍しいコーナーキックです。
何気なく1枚だけ撮りましたが、相変わらずの線の太い表現ながら、意外とコムラも善戦してくれてました。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SankyoKoki Komura 200mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2006/12/17 Sun

杭州之旅~⑥銭塘江観潮

R-D1/SankyoKoki Komura 200mmF4.5

銭塘江の観潮といっても普通はピンとこないと思われますが、年に1度大河を大波が逆流していく現象、というとニュースの映像をご覧になったことがある向きもあるかもしれません。
物見遊山のお調子者が川べりで見ていて逃げ遅れ、波にのまれるシーン何度か見た記憶があるでしょう。
きけば、やはり毎年何人かが亡くなっているそうです。

こんな機会に近くを訪れていて行かない手はありません。
観戦スタンドもあるようですが、わたしたちは地元の人たちといっしょに堤防の列に加わって見物です。
30分も前から水平線に波頭が見え始めた潮は、怒号を伴いゆっくり近づいてきます。
目の前を通り過ぎた時、確かに面白い現象とは感じましたが、波長が1メートルもなく迫力不足は否めません。
ちょっとがっかりしていたところ、ずらーっと並んでいた見物人が一斉に盛り上がります。
ふと見ると、どういう具合なのかずっと先の河がベントしているところで潮流が逆転し、より高い波となって戻ってきたのです。
今度は2メートルくらいありそうです。
堤防先端で警備していた警官があわてて逃げ出し、直後、波が堤防に乗り上げ、さーっと表面を洗い流します。
わたしは、この現象を目に焼き付けることができましたが、写真があの興奮を伝えられるものでないのは申し訳ない限りです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SankyoKoki Komura 200mmF4.5 | trackback(0) | comment(2) | 2006/10/14 Sat
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