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奧地利鏡頭

M8/Optimar 100mmF3.5
いつものとおり3本のレンズを持って渡航したのですが、長焦点レンズとして持参していたのが、Malkemus & Reinhold Optimar 10cmF3.5 でした。
こんな名前を書いても、まずは知る人はいないでしょう。
レンズのことも、それを製造したメーカーのことも。

マルケムス・ウント・ラインホルト社は、オーストリアの光学機器メーカーです。
オーストリアといえば、かつてフォクトレンダーがウィーンにその居をかまえていました。
ペッツパールレンズを生産し商売は好調だったはずですが、やがてそのペッツパールとの仲違からドイツのブラウンシュバイクへ移転します。
実は、ペッツパールは自身の特許をオーストリア国内でしか出願していなかったため、フォクトレンダーはドイツでペッツパールレンズを製造再開できたのです。

やがて、イギリスのダルマイヤーやフランスのダルローをはじめヨーロッパの光学メーカーは、こぞって特許のないペッツパールレンズを製造することになります。
唯一の例外がオーストリアで、当時、かの国にも光学メーカーはあったと思われるのですが、特許にかかるためにペッツパールレンズが製造できませんでした。
なんたる皮肉でしょう。
あるいはこのために、オーストリアでは光学が衰退してしまったのかも知れません。

はるか時代をくだって、このオプティマーが世に出ましたが、恐らく唯一のオーストリア製のライカマウントレンズではないかと思われます。
しかし、地味なメーカーが地味なスペックのレンズを出して売れたとはとても思えません。
他ではまったく見たことがないレンズですし、検索してもほとんど情報が見つかることもありません。
唯一"60 Years of LEICA COPIES"というハードカバー本に記載されているだけです。
ただこれは、こういうレンズがあったということが分かるだけで、レンズ構成、製造本数、年代その他なんら分かることはありません。

もうひとつ、オーストリアのフォトヒストリーというサイトにこのレンズが写真入りで出ています。
また、製造年代が1948年頃となっていて、少なくとも戦後すぐのレンズだという可能性は高そうです。
鏡胴が安っぽいアルミ製なのがそれを裏付けています。
ちなみにレンズはノンコートで、構成はトリプレットのようです。

このレンズが面白いのは、マルケムス・ウント・ラインホルトがウィーンではなくザルツブルクのメーカーだということです。
ザルツブルクと言えば、モーツァルトの町であり、音楽祭、製塩、チョコレート、ザルツブルクの小枝、カラヤンの出身地等々いろいろ思い浮かびますが、田舎の小さな町であって、まさかここからライカマウントレンズが生まれたというのは意外です。
ただし、このレンズからは、モーツァルトのピアノ協奏曲のような美を感ずることはできないのですが…。
【Optimar 100mmF3,5 F3.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Malkemus & Reinhold Optimar10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/02/29 Wed

深井嘆気

M8/Optimar 100mmF3.5
中国への出発前、小洲周辺に古い町並みとか、そんなところはないものかと検索を続けて面白そうな村を見つけました。
深井村という古村落があって、清代の家屋が並ぶ美しい村とあります。
小洲からもバスで15分ほどのようですので、行かないテはありません。
ただ、気になることはあったのですが…。

小洲には予定外に長居をしてしまつたこともあり、バスを断念して待つことなくやって来たタクシーに乗り込みました。
深井までと言うと、深井のどこへと聞かれ、古村落と答えると、ああ、あそこねと納得してくれたので、案外有名なところなのかと期待がふくらみました。
ほどなくして着いたところには、「深井古村」と大きな看板が出ています。
これは間違いありません。

少しばかり歩いて村に入ってまず目に止まったのが、今日の作例です。
古建築と老婆、わたしの定番アイテムがドッペル状態になりました。
ここにきて、いよいよ期待感は絶頂を迎えます。
手前には池があり、それを廻り込むようにして作例のおばあさんの後ろにある門をくぐって、村のなかに入っていったのですが…。

非常に残念なことですが、門を通過して唖然とすることに、中にはほぼ新築の家しかありません。
それも中国ではおなじみのタイル貼りになったいかにもの安普請が並んでいます。
やはり不安は的中でした。
深井古村落に関するサイトはたった2つしか見つからず、1つはすでに6~7年前の記事で、もうひとつは新しかったので信用できるかと思ったのですが、後日読むと最初の記事を転載したようなオリジナリティ乏しい内容だったのです。

たぶん、最初の記事が書かれたころは、立派な古村落だったのでしょう。
そのころは、それなりに訪れる人もいて、大きな看板まで作ったのですが、なにしろ古建築は、水道や電気、ガスなどのライフライン面で不便です。
水洗トイレはないし、キッチンやシャワーを設置しようと思えば、かなりの工事費がかかるので、ならいっそのこと家を建て替えちゃえ、となってしまったのではと容易に想像がつきます。

今まで訪れた古鎮は、かなり辺鄙なところにあったので、古建築を好まない人は村を去っていったため、うらびれてしまったとしても古い家並みは残っていました。
大学城と隣接していて、交通至便、かつ自然も残るこのあたりは、村を出て行くより住み続けるかお金があれば家を建て替えるというのは、ごく当たり前の発想です。
古い家が大好きな外国人にとっては残念な限りですが、住民がそんなことにかまっているはずもありません。

向かうまでは不安を感じ、着いてみて大興奮、歩き出すとすぐに落胆、でも考えてみれば致し方ないかと納得…。
これが中国古鎮巡りの起承転結のようなものかも知れません。
村の真ん中でカメラを手に茫然自失していると、玄関から出てきた小学校低学年くらいの子どもに指差されながら大笑いされました。
笑うこともないと思うのですが、何も知らずやって来てしまうわたしのような間抜けが時々いるということなのでしょうね。
【Optimar 100mmF3,5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Malkemus & Reinhold Optimar10cmF3.5 | trackback(6) | comment(1) | 2012/02/28 Tue

看紅葉太早

M8/Optimar100mmF3.5
昨日に続いて、もう一枚鎌倉からです。

鎌倉の紅葉はずいぶんと遅いところが多いのですが、円覚寺では12月23日にしてまだまだこれからという様相です。
一部が紅く、多くは黄色、そしてまだまだ青々としているのですから、すごい遅さに驚きます。

驚いたと言えば、ケムスティ氏の神通力には、また驚かされました。
氏は、鎌倉に来るとだいたい和服の女性を見かけるそうで、氏のサイトにはしばしばきれいな着物が登場します。
円覚寺を出る間際紅葉を前にして、今日は和服の女性を見ていないですねえ、こんな場面で現れてくれませんかねえと氏が言い終わらないかのタイミングで、その和服の女性が階段を上がってきたのでした。

残念ですが、この和服女性は露出が合いすぎてしまい、顔がはっきり分かる写真になってしまったので、ここに出すのを遠慮します。
代わりに上げさせていただくのが、微妙に顔が分からないだろうと判断したこちらの1枚です。

この後早めに山を下りて、まったりお茶でくつろいでから、横浜で静かな忘年会を開きました。
京都・奈良に精通している河内屋師匠にとって垣間見た鎌倉はかなり物足りなかったのではと思います。
しかし、人を批判したりすることを人前でしない師匠が、鎌倉を悪く批評することはありません。
撮影やレンズ知識で学ぶことの多い師匠ですが、人間性でも手本となってくれるのはさすがとしか言いようがありません。
【M8/Optimar 100cmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Malkemus & Reinhold Optimar10cmF3.5 | trackback(0) | comment(4) | 2009/12/29 Tue

奈良、京都然后鎌倉

M8/Optimar100mmF3.5
昨日で終わったはずの京都の写真がまだ残っていた?
いえ、実はその翌週の23日、鎌倉までやって来ました。
大阪から河内屋師匠が、横浜からはケスムティ氏が午後の北鎌倉に集結したのでした。

時間が短いので、北鎌倉の東慶寺、明月院、円覚寺の3つをまわっただけです。
しかし、北鎌倉は西向きの寺院が多く、遅い時間まで愉しむことも可能です。

驚いたのは河内屋師匠の持参したレンズ群で、ちょうどブラック&ニッケルのコンタックス用ゾナー85mmF2 が欲しいが高くて買えん、でも実物を見てみたいと思っていた矢先、このレンズを中心に持参されていて、しっかり拝見することができました。
想像通り、金黒の太鏡胴は迫力ある姿をしており、これは何とかして手に入れなければとの思いを強くさせます。

また、ビオゴン35mmF2.8 はお互いがライカマウントのそれを奈良で持ち合っていましたが、今回はコンタックスマウントのオプトン製を持参いただき、後玉の違いなどを説明していただきます。
さらには製造数が50本未満の幻のレンズなども使われていて、またその写りが素晴らしいことも楽しく解説してくれるのでした。

一方のケムスティ氏は、ズマレックス85mmF1.5 を中心に使っているようです。
期せずして85mm対決のようですが、これがケムスティ氏はライカではなく、キヤノンの5Dで使われているのがノンライツ・ボディ対決でユニークです。
逆行下で紅葉にゴーストの虹を架けて、イヤなゴーストではないとコメントされるのが、また彼ならではのオリジナリティを発揮しています。

85mm であればキヤノンあたりを持参すべきでしたが、空気が読めなかったわたしは当然そんなレンズを持ってくることは無く、たまたま持参していた唯一の玉、ザルツブルク製の100mF3.5 で対抗します。
ほぼ順光にも関わらず、枝葉の西日の反射を拾ってしまったためでしょうか、全体にフレアが出てしまったのには驚きました。
逆光では丁寧に左手でハレ切りしていたつもりなので、こんなかたちで超ローコントラスト写真を撮ってしまう自分に不信感が募ります。

三者三様で静かに盛り上がる、愉しい鎌倉散策でした。

追伸。
ブログは年内いっぱい投稿の予定ですが、明日29日夕方からしばらく不在になり、コメントの返信ができなくなると思われます。
ご了承のほど、よろしくお願いいたします。
【M8/Optimar 100cmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Malkemus & Reinhold Optimar10cmF3.5 | trackback(0) | comment(3) | 2009/12/28 Mon

没帯帽子了

R-D1/Malkenus & Reinhold Optimar100mm F3.5
この日のコースは、鶴岡八幡宮→来迎寺→建長寺→浄智寺→東慶寺と廻るもの。
半日コースとしては、割とオーソドックスなルーティングだと思います。

この酷暑のなか、小町通から八幡さまへは物凄い人出でした。
ニュースでやっていた、今年の夏休みは、燃油サーチャージの高騰で海外へは行かず、ガソリン代の暴騰で車で遊びに行かないという傾向があるというのを裏付けていたようです。

暑さでのメリットは、この謎のザルツブルク製レンズの硬かったヘリコイドが、かなりスムーズになっていたことです。
夏向きレンズかと持ち出しましたが、100mmF3.5 は、50mmF0.95 とボケ具合が同程度となってしまいますね。
あとノンコートですので、日中普通に撮ると、どうもコントラストが低すぎの傾向です。
モーツァルトで言えば、最初期のヴァイオリン・ソナタ的な写りと表現しておきます。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Malkemus & Reinhold Optimar10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2008/07/23 Wed

往下看三千米

R-D1/Malkenus & Reinhold Optimar100mm F3.5

めずらしく岳写真、と言うわけではなく、航空機内から撮影です。
位置的には南アルプスあたりと思われますので、北岳なのかなと想像します。
ちょっと眠たいコントラストなのは、窓越しだからで、こういうときはRAW撮影して少しくいじってあげなくちゃいけないかなと考えさせられます。

普段は通路側指定なので、窓の景色を見ることがなかったのですが、石見行きの便はがらがらで足を通路側に頭を窓側にしてゆったりすることができました。
こんな景色を見ると今まで通路に座ってたことが少々後悔されます。
日本の美しさを上空から知るチャンスをみすみす失っていたわけですから。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Malkemus & Reinhold Optimar10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2007/07/05 Thu

運気比較好

R-D1/Malkenus & Reinhold Optimar100mm F3.5

もともと甘めの描写なので、着物などはいい感じの描写です。
ボケも良好なのですが、なんとも線の太い表現です。
たまに使用する望遠の圧縮効果は、背景が書割のように見えて、ちょっとした新鮮さを感じます。

の城下町の中、妙齢の女性が軽くお辞儀をしざまに擦れ違う…、シチュエーションはわずかな違いがありますが、まずは着物の女性を見かけただけでも幸運というものでしょう。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Malkemus & Reinhold Optimar10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2007/07/02 Mon

薩尓次堡制造

R-D1/Malkenus & Reinhold Optimar100mm F3.5

今年はかのモーツァルト生誕250年の年だそうで、そのすばらしい音楽に触れる機会が多くなるのは喜ばしいことです。
しかし、それからだいたい200年ほどして、同じザルツブルクでライカマウントのレンズが製造されていたということを知る人は少ないでしょう。
名前もマルケムス・ウント・ラインホルト社の「オプティマー」。かなり地味な雰囲気を印象付けます。
この会社について知ることはまったくありませんが、かのフォクトレンダーももともとはウィーンにあったといいますし、オーストリア自体は光学先進国だったのかもしれません。
わたしのこのレンズは、シリアル番号が30001。
もしかしたら、第1号のレンズだったのではなどと、ピントをはずした蛍袋の写真を前に想像をたくましくしています。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Malkemus & Reinhold Optimar10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2006/07/20 Thu
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