スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --

不要摸腿

Ektar 50mmF1.9
金さんをバス停に送りに行こうとしたとき、中年男性に英語で話しかけられました。
宿の奥さんの旦那の李さんだと控えめに自己紹介していました。
古民家のまさに主ですが、昨日は1度も見かけませんでしたので、シャイな方なのだろうかと思いました。
金さんが道すがら教えてくれたところでは、LGの要職にありながら3年前に早期退職して、実家や仲間の家の改修や文化活動に心血を注いでいるということでした。
民泊として実家を公開したり、奥さんが古式作法を教えたり、いま夫婦でできる活動をスタートさせたということのようです。

ところで、旦那さんも奥さんも李さんと聞きましたが、結婚しても姓を替えない韓国では珍しいのではと思いました。
以前、韓国では本貫が同じだと(大雑把にいえば大きく遡ると祖先が同じ一族だという意味)、同姓の結婚はできないと聞いたことがあるからです。
同姓のふたりが交際していて、何かのきっかけで本貫が同じと分かり、結婚ができないと悟ったふたりが心中するという悲劇がしばしば起こるとも言います。
しかし、金さんによれば、今では結婚が可能になったそうです。
韓国では、伝統を守ったり、復活させたり、あるいは打破したりと難しいところが多く存在しているように感じます。

さて、金さんがバスに乗るのを見送って、村に戻ってくると途中の小さな古民家の軒先から手を振る人がいました。
李さんでした。
友だちだという男性の家で、朝っぱらからふたりしてマッコリを飲んでいます。
わたしがあいさつしていると李さんがお茶碗を手渡し、友だちという男性がなみなみと注いでどうとぞどうぞと笑いかけます。
これは手作りではなく商店にもある市販品ですが、慶州のいちばん美味しいマッコリだそうで、なるほどさわやかな酸味が朝飲むヨーグルトドリンクのようで違和感ゼロでした。

李さんは、この村で接した人の中で唯一英語が話せたのですが、わたしと同レベルの会話力でどうにかコミュニケーションがとれているという程度のものでしたが、金さんの説明を裏付けるように伝統を継承するという大事な仕事に力を入れていることを語ってくれました。
家は、なんと朝鮮戦争で半分以上が破壊されてしまったのだそうです。
そのため、建物を少しずつ建てて往時を再現しようとしているとのことでしたが、何しろ太い木を柱に使う建築は費用が半端ではないことが想像でき、全体が完成するにはどれだけかかることでしょう。
文字通り、李さん夫婦のライフワークです。

奥さんが焼き物の器を買いに行くけどいっしょにいかがかと誘ってくれました。
村からはかなり離れたところに伝統工芸の施設があって、制作した陶器などを販売もしているとのことです。
前夜、テーブルの上に置かれた器の破片のようなものをわたしが眺めていたら、奥さんがそれらは推定数百年前にこの地で焼かれた陶器だと教えてくれました。
このあたりは土がとても良いので焼き物文化がとても発展したのだそうで、今でも大雨が降るとこういう破片が出てくると言うので、器を買いにと聞いてぜひ連れて行ってとお願いしました。

施設は、登り窯などもあるのかと思っていたのに観光用のもので期待外れでしたが、ちゃんと陶工の方がいて土をこねているのは見学できました。
ただ、売られている器類はソウルの半額近い安さだそうで、その言葉を信じてマッコリをがぶがふやるのによさそうな奥さんお薦めの陶器を買ってみました。
マッコリを買っていないので、自家製造梅酒を夜な夜な飲むのに使っています。
高校の修学旅行で買って、ついこの前まで愛用していた萩焼の湯呑に煮た、ざらっとした感触がさっぱりした梅酒に合うような気がして、けっこう気に入りました。

ところで、奥さんの運転で施設までは30分もかかったのですが、言葉がほとんど通じないのに熱心に話し掛けてくるのが何ともいじらしく感じられました。
そう言えば昨日の夜もそうでしたが、韓国ではスキンシップが当たり前ということもあってか、何かしゃべるたびにわたしの腿をそっと触るのです。
それもけっこう微妙な位置をです。
夜はアルコールが入っていたこともあって、これってモーションか? などと誤解したりもしたのですが、やはりそうではなかったようですね。
仕事で単身赴任かと思っていた旦那さんもいたのですから、馬鹿なことをしないで本当によかったです。
【Alpha7/Ektar 50mmF1.9 F1.9】
スポンサーサイト
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Ektar 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2014/04/02 Wed

韓国清酒

Ektar 50mmF1.9
夕食を食べてから、きれいな星空を見上げながら宿に戻りました。
宿の奥さんの李さんが待っていて、目ざとくわたしたちが手にしていたマッコリに気付いたからという訳ではないでしょうが、伝統儀式体験で来ていた家族にも声をかけてみんなで一緒に飲むことになりました。
子どもたちがいるので一家の奥さんは出てきませんでしたが(美人でスタイルが良かったので残念です)、奥さん手作りのおつまみが加わって4人でマッコリの宴席開始です。

マッコリには3種類あるのだそうで、よく知られたヨーグルトのような酸味の効いたやつは日本で言うドブロク、ぶくぶくした発酵が終わった清酒タイプと、より熟した何と表現していたか忘れましたがもう1種類を加えた3種類で、買って帰ったのは清酒タイプということでした。
清酒とは言え、日本酒とそっくりという訳ではなく、澄んだマッコリと言ったらいいでしょうか、飲みやすさはそのまま残った韓国焼酎とは違う醸造酒版韓国酒と言えるもののようでした。

最初のうちこそ、李さんの日本びいきもあって日本のことが話題の中心で、金さんが同時通訳してくれていましたが、そのうちシリアスな国内事情になってきたのか、3人は真剣な顔でいろいろと話だしてすっかりわたしは蚊帳の外側へ追いやられてしまいました。
ひとつよく覚えているのは、安倍首相をどう思うか聞いたところ、3人とも嫌いだとあっさりと答えたこととでした。
このメンバーなら政治的な話も問題なかったでしょうが、何しろ金さんに通訳してもらっての会話なので、余計なことを漏らして彼の立場を悪くしてはいけないので、それ以上、余計なことをしゃべるのを控えることにしました。

マッコリなんてジュースみたいなものとタカを括っていたわけではないですが、みんな全体に酔いがじわじわ浸透してきているようで、睡眠不足だったわたしは早々に船を漕ぎ出していたようです。
8時前にスタートした日韓首脳会談は11時にお開きになりました。
500年前の古民家なのでかトイレは外に行かなければならず、夜中に行きたくなったらたいへんと全員で順番にトイレに向かいます。
酔っぱらったせいと、オンドルの心地よさから完全爆睡だったようで、夜中にトイレに目覚めることなく、翌朝、金さんに部屋をノックされて目覚めました。

離れのトイレに向かおうとすると、外は凍えるような寒さです。
気温が急激に下がったようで、霜が降りて雪が降ったかのように村全体が真っ白になっています。
実はシャワーもトイレに並んでいて暖房なんて無いので、あきらめざるを得なくなりました。
しかし、高台になっている宿から見たパノラマの美しかったこと。
いただいた案内には、この古建築が香壇という名前を持っていて、村でいちばん高いところにあり、朝日が最初に照らす場所であると書かれていました。
身分の高い家柄だったということでしょうね。

案内に書かれていたとおり、向かいの山から登って来た太陽が庭を照らしていましたので、刺すような寒さもじょじょに緩んで暖かさを感じるようになりました。
500年前の昔から、この家の人たちは朝の日を浴びに庭に出てきたのではないかと思いました。
作例はすぐ下の家ですが、やはり立派な建物で、香壇の分家なのかなあと想像します。
350キロ離れたソウルへ出勤する金さんをバス停まで送りますが、始発バスの時間を間違えて遅刻てしまったようです。
次の機会にはソウルで会えるのを楽しみにしていようと思います。
【Alpha7/Ektar 50mmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Ektar 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2014/04/01 Tue

双爐

Ektar 50mmF1.9
言葉の壁があってなかなか現地の人の話を聞くことは難しかったはずですが、金さんがことごとく解決してくれました。
彼は不思議な才能があって、とても気の利いたツアーガイドとインタビュアを兼任するかのように、適宜、村人に声をかけては生活の様子などを質問して、すぐに翻訳してわたしに教えてくれます。
わたしの興味のあるところを感じて聞いてくれているというよりは、自分自身が関心あることを率直に尋ねているということのようです。
日本語ができるだけでなく、頼りがいのあるパートナーでした。

作例の場面は、日も落ちてきてさあ帰ろうかというときに、竈で何かを作っているのを見かけ、わたしが覗き込んであいさつしたのをきっかけにその様子を見せてもらった多ときのものです。
村の塀は低めなので、少し背伸びすると中の様子が見えるので、図々しく声をかけたのですが、金さんがすかさず取り次いでくれて内側まで招じ入れてもらいました。

鍋でぐつぐつ煮ているのは米だそうで、焦げないように仕切りにひしゃくで撹拌しています。
少し甘い香りが漂っていますが、何を作っているのか分かりません。
尋ねると、飴だと言います。
韓国の米処では、あちこちで同様の飴が作られるそうで、むかしからある素朴な味が懐かしいお菓子として老若男女問わず好まれているとのことです。
しかし、家ごとに秘伝の味付けがあるそうで、甘い香りの正体は教えてくれませんでした。

ふだんは、夕食後に作るのだけど今日はたまたま食事前から作り始めたそうで、写真に撮られるのは初めてだとおじさんが照れていました。
譲ってほしいと頼むと、今日が最初の仕込みだったのか前に作ったやつだけどと家から大きな袋でおばちゃんが持ってきてくれました。
袋一杯買って日本円で1000円です。
金さんとお互い1つずつ食べて、残りは半分こにしてお土産にしましたが、確かに素朴な美味しさです。
米とは思えないほのかな甘さは飽きない味です。

すっかり話し込んで真っ暗になったところで、そろそろお腹が空きましたねとそのまま食事に繰り出します。
古民家でそのまま土地の食事ができるのですが、一人だとしてもそこへ行ったでしょうが、ハングル文字のメニューはまったく読めず、言葉も通じず、他の客がいないので周りの人が食べているのを指さしオーダーもできずでかなり限定的な食事になっていたことでしょう。
ふたりだとオーダーできる品数も増えるのもありがたいことです。
もち米のちまきのような土地のごはんに、ブタや野菜に麺類と今まで食べたことが無い、地方料理はすべて大当たりでした。
金さんは、海藻の麺が甘くてダメですと言って、ソウルにもっと美味しい店があるので、今度連れていきますよと、将来の約束もしてくれます。

韓国の薄味ビールにすっかりいい気分になって、あとは帰って寝るだけだと思ったのですが、韓国の週末の夜は長いのだということを忘れていました。
わたしは、慶州がマッコリやドンドンジュというお酒で有名なことを知っていたので、部屋でひとり飲もうと古民家のレストランのおばちゃんに売っていないのか聞いてもらったところ、自分たちで作ったマッコリがあるそうで頼みましたと金さんが嬉しそうにしています。
会計をすると、おばさんが携えていたのは、2リットルのペットボトルに入れられた白い液体でした。
【Alpha7/Ektar 50mmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Ektar 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2014/03/31 Mon

美国精造最好的

R-D1/Kodak Ektar 50mm F1.9

最後は、エクターを絞った写真で終わります。
称名寺の赤門の真ん前にある薬王寺ですが、強い日差しを受けたエクターには厳しい条件です。
しかし、仕上がり(デジタルではこの表現はダメですね)を見るとF4のエクターは、コントラストの強さを目にやさしいレベルにまで落としてくれているように表現しています。
地面や左側の瓦屋根は白く飛びかけていますが、ぎりぎり残っているという踏ん張りの力強さも感じます。
そんな中でも暗部はつぶれずに、人物にいたっては浮き立たせるような描写は、エクターの最も得意とするところなのでしょう。
相変わらず線が細く、明瞭なヌケの良さです。

やはり、少し絞って、この写りを楽しむべきレンズなのでしょう。
でも、開放での不思議な描写と比較して楽しむのもアリと思います。
写真事業から撤退を宣言して久しいコダックですが、それを非難するよりも、レンズ分野でハッセルブラッドのレンズ群と合わせて後世に残る名品を残してくれたことに感謝しなくてはいけません。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Ektar 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(2) | 2008/02/24 Sun

団団転

R-D1/Kodak Ektar 50mm F1.9

エクター50mmF1.9の開放、最短1メートルの作例です。
何枚も開放で撮りましたが、同心円状のボケが出たのはこれが唯一でした。
澄んだ発色で鮮明な描写をするエクターですが、まるでコインの裏表のように、激情的なボケを見せることに驚かされます。
被写界深度も浅いような気がします。
エクトラは、軍需用途も含めて当時のアメリカでの最高性能が求められたはずで、実際、カメラボディは機能の塊のような複雑さですが、レンズがこんな趣味性の強いもので良かったのか、実に不思議でなりません。
アメリカン・ブラック・ジョークのようです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Ektar 50mmF1.9 | trackback(1) | comment(0) | 2008/02/23 Sat

庭園散歩

R-D1/Kodak Ektar 50mm F1.9

池越しに称名寺を望みます。
左から、金堂、鐘楼、釈迦堂です。
金堂は1681年に、茅葺きの釈迦堂も1862年に建立されています。
もっとも称名寺は、鎌倉時代の創建で、弥勒堂、護摩堂、三重塔などが建てられていたといいますので、当時の栄華に比べれば少し寂しいくらいなのでしょう。
池を縦断するふたつの橋は修繕中でした。
桜のシーズンには歩いて渡れるようになっているのでしょう。

エクトラ用のエクター、宮崎光学の改造によるレンズです。
前ボケが汚いですが、開放から割りとシャープで、鮮明な発色をするレンズと言えます。
エクトラは2000台程度が製造されただけの希少カメラなので、それを改造している以上、もっともっと使って性能を引き出してあげないといけません。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Ektar 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2008/02/21 Thu

坑背和蓮塘⑥~我也肚子餓了

R-D1/Kodak Ektar 50mm F1.9

汗ばみ始めた頃、よろやく蓮塘村に到着です。
外来者のあまりない小さな村のことですから、気候の好いこんな日は、外でお昼を食べる人がところどころ見られました。
のんびりとした雰囲気がいいですね。

おばあちゃんの表情が乏しいのが残念ですが、傍らに愛用のブーツを脱ぎおいて、お茶碗でご飯を掻き込んでいるのは絵になります。
僕も食べたいと言うのが聞こえてきそうな、動きがあるお孫さんもよしです。
清涼感あるレンズの描写も最高。
あとは、撮影者の技術だけなのでした。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Ektar 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2007/03/10 Sat

坑背和蓮塘④~従哪里来的

R-D1/Kodak Ektar 50mm F1.9

あんまりゆっくりしているとシンセンに戻れなくなるよ。そう脅されて後ろ髪を引かれながら次の目的地、蓮塘を目指します。
ありがたいことに2キロも離れていないとのことで、畑を突っ切って歩いていきます。
黄色い花は大根でしょうか。
他にもトマトやバナナなどのおなじみのものから不思議な草花まで、道のりは楽しみが待ち構えています。
暗いイメージのあった農婦も明るい足取りで、カメラを向けると笑顔を返してくれるほど。
弱気に絞ってしまったエクターも、高解像度で応えてくれます。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Kodak Ektar 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2007/03/08 Thu
| home | next
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。