
野島のおもしろい言い伝えをご紹介するのを忘れていました。
野島は「百軒島」の異名を持ち、島内の戸数が百軒を超えると必ず災いを招くという言い伝えです。
これは、島民のほとんどが内湾漁業者だったため、漁民が増えれば、それだけ漁獲資源が不足するので、戸数を制限するための方便だったのでしょう。
今回、野島をぶらりと一周してみると確かに周辺の海の広さは百軒分の家族を養うのにちょうど良さそうという実感があります。
ある意味、共同体意識を高めるために、われわれ百軒はよそ者を受け入れる余裕はないと言い放っていたのではと想像できるのです。
当時の人口密度を鑑みれば、その規模で狭すぎず寂しすぎずで、快適な生活ができていたのでしょう。
もちろん現在は、当時の何倍もの世帯がひしめき合っています。
そんな野島の真ん中に位置する染王子ですが、この家紋のような印に王の文字が力強く印象的です。
ここは、寺子屋で学んだ筆子と呼ばれる学童たちが恩師である住職のために建てた供養塔である筆子塚で知られているそうです。
もともと寺子屋とは、お寺で学んだことに因んでいて、ここではもちろん学業(つまりレンズに関するすべて)の成就を祈願してまいりました。
野島のシリーズ最後は35mmズミクロンのF4です。
いわゆる8枚玉ですが、近距離から端正なびしっとした描写が、このお寺さんに似つかわしいです。
という訳で、今回は3種類の焦点距離のズミクロンをF4で使い分けてみました。
時間が無くて、枚数を撮れずじまいになりましたが、やはりこの3本、共通点が多いシリーズで、1950年代後半当時のライツのレンズ設計陣が、目指したものが何となく分かるような気になります。
強風の中でも、暖かさがあってコートを脱ぎ捨てて、楽しく散歩することができました。
明日から数日、所要でお休みいただきます。
皆さんも、好い週末をお過ごしください。
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- 2008/02/29(金) 02:53:48|
- Leitz Summicron 35mmF2 1st
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どうやら大芬村はもともと古い集落だったようです。
路地裏にぽつりぽつりと見られる古建築がそれを証明しています。
そしてこれこそが、油画村を歩く愉しみをいや増してくれます。
ここで使用しているズミクロン35mmはいわゆる8枚玉ですが、あらためてこういうシチュエーションでは高い描写力を発揮するレンズと思います。
階調重視の設計だからでしょう、ハイライトが飛ばず、シャドーがつぶれずで両者が共存しています。
それに壁や屋根瓦、金属の質感が見事に描き出されると思います。
求めるものが何かによっても違うと思いますが、ライカのレンズの頂点というのもうなづける話です。
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- 2007/07/19(木) 23:22:54|
- Leitz Summicron 35mmF2 1st
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大芬油画村には、芸術的洗練ももちろんありますが、どちらかと言うとこんな雰囲気が支配的です。
暑いのにオープンスペース、短パンに足組みで模写、退屈しきったペットもあくび…。
こののどかさには、人民服のおばあさんもにんまりするしかありません。
テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真
- 2007/07/18(水) 23:57:56|
- Leitz Summicron 35mmF2 1st
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久しぶりに訪れた
鎌倉も、十二分に堪能することができ、佐助神社を後にして帰路に向かいます。
どうしてでしょう。いつも帰り道というと足早になってしまいます。
先に降りていたあいさつを交わした地元女性が視野に入ってきました。
失礼ですが、最後の1枚をこの女性の後姿で締めることにしました。
やはり、わたしの8枚玉は開放でハイライトがやけに滲みますし、そのせいか全体に柔らかな印象です。
天気のためでもあるかもしれませんが、赤が鮮明なものではなく、渋く出ています。
1週間後の今日、第2弾を企画していましたが、非情の雨で断念。
次が待ち遠しいですね。
テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真
- 2006/11/19(日) 23:36:45|
- Leitz Summicron 35mmF2 1st
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海蔵寺から源氏山を越えて20分も歩くと、銭洗弁天です。
今回訪ね歩いたあたりではいちばん有名なところですが、はたして入り口の洞穴を抜けるとたいへんな賑わいでした。
みなさんお札を手に、目が血走っているかに見えます。
こうなると居場所がないですね。
2、3枚撮影するが早いか、佐助方面へ抜ける小道を見つけるや、足早にここを後にしました。
テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真
- 2006/11/17(金) 22:48:00|
- Leitz Summicron 35mmF2 1st
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続いて、花の寺として愛される海蔵寺に辿り着きました。
花の季節ではありませんが、三脚を抱えた人も多く見られました。
しかし、その季節の花々を抜きにしても、全体にみなぎる美しさは相当のものです。
細かなところにまで神経が行き届いている様が、素人のわたしにもよく感じられました。
そんな部分部分を切り取るには、ズミクロンの8枚玉のF4というのは、ふさわしい組み合わせかもしれません。
ボケがいやらしい2線になりませんし、シャープさとやわらかさがせめぎ合っているかの印象があります。
ハイライトとシャドーの対比と自然さも、目に優しさを与えてくれます。
テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真
- 2006/11/13(月) 23:33:01|
- Leitz Summicron 35mmF2 1st
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続けて熊野神社からです。
今度は順光ですので、初期玉ズミクロンのシャープさとやわらかさの微妙な同居が感じられるように思います。
このレンズはボケも抜群で、今まで見てきた8枚玉がどれも2線ボケ傾向だったのに、これは素直なボケが目を惹きます。
1960年製のブラッククロームでかなり高価でしたが、描写がまったく違ったのに驚かされたものです。
つけっ放しのITDOOもかなりボロボロになってきてしまいました。
テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真
- 2006/08/04(金) 00:16:11|
- Leitz Summicron 35mmF2 1st
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茅葺き屋根の神社。なんとも可愛らしい、しかしどこか荘厳な建物が綾瀬市にあります。
熊野神社という名前です。
可愛らしい、とはその大きさのことですが、その屋根の広がりに比べると、それを全体で支える建物が、より小さく感じられます。
そして、荘厳とは、全体から漂う雰囲気です。
わたしは、神社そのものには神様云々以前に、子供たちの遊び場としての空間をイメージしてしまう人間ですが、どうもここは、そんなことは許しまじといった力強い拒否の力というか、強い視線のようなものを感じさせる何かがあるように感じます。
いま最も愛情を注いでいる8枚玉ズミクロンの開放では、逆光下のためややフレアっぽいですし、アンダーでシャドーが潰れています。
しかし、畏敬をこめた撮影には、このレンズしかないと、久々に取り出してみました。
テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真
- 2006/08/03(木) 01:04:03|
- Leitz Summicron 35mmF2 1st
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