山高麦わら帽の男

Xebec 5cmF2
中国広西壮族自治区、熊村
【Alpha7II/Xebec 5cmF2 F2】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Xebec 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/31 Sun

高いとこから狙い定めて

Xebec 5cmF2
中国広西壮族自治区、高定
【Alpha7II/Xebec 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Xebec 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/30 Sat

アイデンティティを示す布

Xebec 5cmF2
中国広西壮族自治区、独峒
【Alpha7II/Xebec 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Xebec 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/29 Fri

最後の2キロは歩いて

Xebec 5cmF2
中国広西壮族自治区、水源頭
【Alpha7II/Xebec 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Xebec 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/28 Thu

赤提灯の軌跡

Xebec 5cmF2
昨日何もできなかったことを反省してホテルを早々にチェックアウトすると、近くにバス停を見つけて、すぐ来たバスでバスターミナルに出ました。
昨夜調べておいた大圩という古鎮に行くため、バスを探していたらおばさんに声をかけられ、わたしのバスが大圩行きで今発車するので早く来いと急かされます。
あまりに順調な移動に嬉々として付いていき、言われた運賃20元を渡すとチケットをもらいました。
しかし、それはなぜか手書きで、バスはすぐ出たものの、あのおばさんは乗ってきません。
あれっと思い別のおばさん車掌にチケットを見せるとそれは有効でしたが、あの人はただの客引きでバスの中でチケットを買えば4元だよと説明してくれました。
新手の詐欺でしょうか、バスの中では上海から来ていたカップルも同じ被害に合っていて、やられたと悔しがっています。
あのおばさん、日中合わせて3人から48元を騙し取っていて、今日の実入りはなかなかだとターミナルのどこかでほくそ笑んでいるのでしょうか。

大圩も古鎮遊広西編に掲載されていますが、規模が小さく古鎮好きでなければわざわざ来る価値があるかは微妙です。
しかし、川辺にあって景色が好く、桂林の中心から30分ほどと至近なことから、訪れる人はけっこういます。
地元の人も土産物屋やら唐辛子の瓶詰や小魚のフライの屋台などをやったりで、適度な活気があってちょっとした観光地の賑わいです。
一方で、古民家で暮らす地元の人の生活も営まれていて、何気なくを装って土地の老人を撮ったりなどもできる歩きやすい古鎮でした。
作例は、集落のはずれの方で、中国式の提灯がずらっと並んではいますが、観光客はほとんどここまで来ないようで、ローカル度が高いのが好いです。

その大圩から10キロほどのところに熊村というもうひとつの古鎮がありました。
大圩でお昼を食べたときに行き方を聞くと、路線バスがちょっと先から出てるよというので行ってみますが、表示されているバス停の名前に熊村はありません。
しばらくして、来たバスに熊村に行くか聞くと行くよというので、車内の路線図を見ると雄村という名があって、ここがそうなんだろうなと降りるとやはり村の名は熊村になっていました。
熊村も雄村も同じ発音ですが、なぜ2つの字があるのか村人に聞いても、昔からそうだからという答えが返ってきただけでした。

熊村は中心部のほとんどが新しいしかし安っぽい作りの建物になってしまっていて、周辺部のみに古民家があるだけと旅行者には魅力がないらしく、他に参観に来ている人は皆無でした。
しかし、そこには素朴な生活の匂いが満ちていて、窓を補修する人や藁を束ねる作業をする女性、ぼんやり家の前に座る老人などと気軽にあいさつを交わすことができます。
アヒルが群れで飼われ水牛が水浴びする川があり、そこから引かれた水路が村を通って田んぼに向かっているさまは、ミニ水郷と呼べる風情で気に入りました。
ただ、冷西瓜の文字につられて食堂で冷たいスイカにぱくついていたら店内で肉の解体が始まり、よく見るとそれが皮を剥がされたワンちゃんだったのにはぶっ飛びそうになりましたが。

夕方、桂林に戻ってバスターミナルのそばで食事をしました。
小さなレストランが何十件も並んでいてどこに入るか悩み、きれいな少女がひとりウェイトレスをする店に入ったのですが、桂林最後の食事としては正直がっかりな味でした。
しかし、客が途切れて厨房から若い男性が出てきて、ウェイトレスの少女と何やら親しく話をしだしてふたりが二十歳そこそこで結婚して一念発起、桂林に出てきて起業してこの店を始めたばかりだと教えてもらい、なんだか応援したくなってしまいました。
また、いつか来るから腕を上げといてねと彼に言って店を出て、行きと同じ夜行バスで深圳に戻りましたが、もうこのバスに乗ることも、桂林に来ることもないのだろうということを町並みを眺めながらぼんやり考えていました。
【Alpha7II/Xebec 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Xebec 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/27 Wed

他人の空似か

Xebec 5cmF2
困った1日でした。
昨夜は完全な民泊ではなく、宿屋を兼ねた比較的新しい木の家に泊まったのですが、家の若い奥さんは主人が外泊してしまっていてわたしは料理も下手でと恐縮していました。
しかし、窓を開け放つと夜の間は涼しく、こぼれるような星を見ながら快適に眠ることができました。
翌朝も目覚めよく7時に起きてシャワーを浴びると、お勘定は宿泊と夕食で60元と安かったのはよかったのですが、三江方面に戻る車が待てど暮らせどやってきません。
奥さんに聞いても待つしかないというので、2時間待ち続けましたが、ついに奥さんがバイクを呼んでくれて、面包車ならひとり5元なんだけど、バイクは20元もすると恐縮しています。
それは、安い方が好いけど、2時間待つならさっさとバイクで行きたかったと、文句のひとつも言いたくなりました。

そのバイクも途中でガス欠になり、持ち合わせのペットボトルに入ったガソリンを入れたもののなかなかエンジンがかからず、かなり時間をロスしました。
ようやく独侗に着いて、なかなか出ない面包車に乗り換え、工事用大型車用のすれ違いで道がふさがれたりもし、三江に着いたのは1時をまわった頃でした。
おととい宿泊したホテルの裏手が油茶街となっていてレストランが並んでいました。
油茶がなにか興味があって食事しましたが、いろいろなものを煮詰めたかなりヘビーな味で、食事とビールで満杯になったところへせんべいとか豆とかを沈めてふやかして楽しむ油茶は、たいへんきつい飲み物というか食べ物でした。

中国古鎮遊書を見返しますが、付近の古鎮はすべて制覇してしまっていて、中途半端な時間にどこへ行ったらよいやら途方にくれます。
真っ先に思い出したのは、女性は生まれてから1度も髪を切らず、長い髪を頭の上でたばねていて、早朝などに河原で髪を洗う姿が見られるという少数民族がいるとの話ですが、どこをどうやって探せばいいのか分からず、これは断念せざるを得ません。
結局、以前に出掛けたものの霧でほとんど見ることができなかった龍勝の古村落と棚田を見に行ってみることにしました。
ところが、いざバスが村の入り口に差し掛かると地方政府の役人が乗り込んできて、入山料を徴収しはじめ、2000円もすると聞かされて、ばからしくなって桂林まで移動することにしました。
冷静に考えれば、せっかくここまで時間と労力かけてきたので、2000円くらい目をつむればよかったのですが、役人の横柄さに従うことができなかったのです。

桂林行きのバスにはウィーンから来たという学生ふたり組が乗り込んできて、料金の支払いでもめているところを手助けしたことから、車中ずっとおしゃべりして過ごしました。
昨年は日本と韓国を、今年は中国とミャンマーを1ヶ月旅するという若者たちで、北京では北朝鮮行きも模索していたというので、かなりアグレッシブなアジアマニアのようでした。
わたしの手前ということもあってか日中韓の中では圧倒的に日本がよく、中国はあらゆる面で遅れているが、逆にその理不尽さを楽しんでいると笑顔を見せていました。
彼らが泊まっている安宿まで付いていきましたが、あいにくドミトリー以外は満室でオーナーが仲間の宿まで連れていってくれました。
友達料金でチェックインの必要もなしのもぐりの宿泊です。
もしかしたら、政府におさめる税金分引いてくれたのかも知れません。
さっきの役人の高圧的な顔が思い出されて、なんだか愉快な気分でした。

さて、本日の作例ですが、先に話した三江油茶街の入り口付近の風景です。
暑いのでノーへルで日傘付きのスクーターに乗るハイヒール女性が中国らしいですね。
背後のケンタッキーフライドチキン、よく見るとすこし変です。
DFCとあるので、姉妹店のデラウエアフライドチキンでしょうか。
カーネルおじさんも心なしか他店より笑って見えますが、このエリアの人々がフレンドリーなのと関係あるのでしょう。
中国を歩いているとこういう不思議はあちこちに見られます。
龍勝の入山料のときのようにいちいち気にしていたら、目的地まで到達するのが困難になってしまうでしょう。
【Alpha7II/Xebec 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Xebec 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/26 Tue

アグリー・ハウス

Xebec 5cmF2
陝西師範大学出版社という会社が中国古鎮遊というシリーズの本を出していて、旅するつもりだった貴州と広西の2冊を持って来ていました。
2005年出版なので情報としてはかなり古いですが、もともと古いものを見に行くのでアクセス情報以外はおおむねそのまま使えるようです。
今回は、貴州省まで行くのは諦めて、三江からバスで行けるという独峒と高定という村に行ってみることにしました。
その前に、先日買ったばかりのNEX-Leicaマウントアダプターのネジが2つ取れてしまったので工具屋に行ったのですが、こんな小さなネジはないと言われ、ビニールテープを買ってグラグラになったアダプターを止めました。
こんなんで、今後のタフな旅に耐えるのか不安です。

10時頃のこのこバスターミナルへ行くと2時半までバスはないと言われます。
ええっと大げさにリアクションすると、向かいの通りで面包車(軽ワゴンの乗り合いバスのようなもの)に乗れと言うので、通りに出ると独峒に行きたいのかと声を掛けられ、あっけなく辺境の地への旅が始まりました。
上記書の地図では間近に見えましたが、途中、がけ崩れが何か所もある山岳路を1時間半も走ってようやく到着します。
独峒は三江北部エリアの中心の村のせいか、適度に開けてしまっている印象で、かつてはすべて木の家だったろうに、今や半分くらい平凡な建物に切り替わってしまっています。
しかし、歩きはじめるとすぐに当地の侗族の伝統である藍染の布を染めたり干したりしている家がところどころ見つかります。
その藍を流しただろう川で、素っ裸になって水遊びしている子どもたちがいて、体が青くならないか心配になります。

1時間も暑い中を歩いてだいぶバテてきたので、小さな食堂で冷えたビールを頼みました。
朝、汁なしの米粉を食べましたが、2時過ぎてもまったく空腹感がないほどの夏バテです。
あっさりしたものがなかったので、炒飯を頼みましたが、これが一口食べて美味しくてビールで流し込みつつ完食しました。
その食事のさなか幸運なことがありました。
同じテーブルに中年夫婦が腰掛けたのですが、彼らはごはんとビールを摂りながら、侗族伝統の対歌を歌いだしたのです。
何年も前に貴州省の小さな村を訪れたときに、民泊した家の小さな子どもたちに歓迎の歌を歌ってもらったことがありましたが、彼ら侗族の歌を聞くのはその時以来かもしれません。
女性の方が何とも切ない裏声を出したので、恋愛の歌ですかと聞くと、嬉しそうにそうだと答えてくれました。
男性への思いを歌っていると、彼もその歌に引き込まれてやがて恋が成就するというような内容だといいます。
自分も切なさを共感しながら店をあとにしました。

高定までは通りかかった車を捕まえて移動します。
ヨーロッパならヒッチハイクですが、ここ中国では価格交渉して有料で連れていってもらうしかありません。
交渉といっても相場が分からないので、先に金額を言わせてその60%くらいの額で行くようネゴします。
言い値は安すぎたのか決裂しかけますが、それなら次の車を待つからと強気にいうと渋々乗せてくれました。
あまり車なんて通りませんから運転手の方が有利と思われましたが、同じ方向に行くわたしを乗せればわずかでも臨時収入になると欲をかいたのが彼の敗因と分析します。
高定に着いて、ようやく疑念が確信へと変わりました。
わたしは、独峒で妙な既視感を覚えていましたが、高定に着いてみてこの2つの村には来たことがあるぞとやっと思い出したのでした。
わずか4年前のことですが、こんなにも忘れてしまうものなのかと愕然とせざるを得ません。

さて、今日の作例ですが、この中に記憶を乱す理由が潜んでいるように思われました。
独峒のはずれから村の建物と淡水浴(?)する子どもたちを撮ったものですが、3階建てに見える中央の家の下層部分がレンガになっているのが分かるでしょうか。
侗族の家は本来は高床で、下層階は柱のみあって他は家畜の住処や物置になっているはずです。
4年前の滞在ではすべての家がそうだったと記憶します。
しかし、今回はことごとく高床の家はレンガで埋められたようになっていて、村全体の雰囲気が大きく変わってしまっていました。
家畜と同居する衛生上の問題か、1階の柱を補強する目的か、いずれにしても美しかった侗族の木の家々は、木とレンガのハイブリッドのような残念な姿に変貌してしまい、わたしの記憶の扉を開かせることなく別の村のような顔でさみしく佇んでいました。
高定の村中でそんなことを考えていると、さきほどレストランで聞いた歌のフレーズが思い出されて、ますます切ない気持ちになっていくのでした。
【Alpha7II/Xebec 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Xebec 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/25 Mon

瓢箪のような南瓜のスープ

Xebec 5cmF2
桂林直達と書かれたバスでしたが、広西壮族自治区に入るや何度も停車して乗客を降ろしていきました。
その都度灯かりがつくのは仕方ないとしても、降りる人と運転手が大声で怒鳴り合って現在地を確認するのには参りました。
他の人が寝てるから静かにしなくてはと言う発想は少なくともこのバスの乗客にはありません。
うとうとして起こされてを4時くらいから繰り返し、ようやく7時半に桂林のバスターミナルに到着しました。

桂林では南方の陽朔と北側に隣接する三江が有名ですが、いずれもすでに行ったことがあるので、今回はかなりマニアックな水源頭という古鎮を目指すことにしました。
10年も前の古鎮ガイドに行き方が書いてあり参考にしましたが、あまりに遠くてびっくりするほどでした。
まず興安という町を目指しますが、残念ながら到着したバスターミナルから興安行きはなく北駅に行くように言われます。
路線バスでおよそ30分、北駅はバスではなく鉄道の駅だったので訳が分からなくなります。
仕方なく交番で聞くと、徒歩5分程の大通りで待っていれば興安行きのバスが来るとのことで、なるほど待つこともなくすぐにバスはやって来ました。

しかし、このバスが興安に着くのに2時間、ここでも水源頭への行き方を聞くとバスでもうひとつのターミナルへ行けと言われます。
田舎町の小型路線バスでエアコンはなく吹き出す汗とともにバスターミナルに到着して水源頭への行き方を聞くと、ちょうどそのおばさんが車掌をしているバスがそうだが30分後の発車とのこと。
近くでそばをすすって戻るとのんびり出発し、田園と桂林独特の山の景色の中、40分ほどで小さな村落に着きました。
しかし、ここから水源頭まで1本道を2キロ歩かなければならないというので、炎天下の中、25分も歩いてようやく到着することができました。
この25分という時間が重要で、夜行バスが桂林バスターミナルに7時半に着いてから、目的地到着は11時58分でぎりぎり午前中だったのです。
ただただ疲れたとしか言いようのない、水源頭への長い道のりでした。

ちょうどお昼時だったせいか多くのむ乱立で人とすれ違いその都度あいさつしたので、どうも外国人が来ていると噂になったようです。
ひとりのおじさんが案内を買って出てくれました。
秦家書院という大きな古建築を中心に壁を共有するように建物が増築されていて、ひとりでも見て回れますが、解説が付くのはありがたいですし、何より食事中の家に入り込んで美しい清代の木彫りや彫刻の装飾を見せてくれたりで、さすがにそんなことは地元の人でないとできないでしょうから、幸運な体験ができたと言えます。

さて、本日の作例ですが、秦家書院の豪壮なエントランス部分と案内いただいた男性です。
四方を壁で囲われた中に遮光が降り注いだことで、全体に光がよく回ってドラマチックな表現になりました。
男性からはなおも自宅に招いていただき、昼食をごちそうになりました。
米や野菜・果物はもちろん、豚肉、お酒とすべてが自前で、飲料水や油、調味料など以外はすべて自給自足で、さすが遠路はるばる農村まで来た甲斐あるおいしい土地の料理でした。
桂林まで戻るのはたいへんだなあと思っていると、興安には高速鉄道の駅があるそうで、満席覚悟で駅に行くと少数ながら席は軒並み空いています。
広東の都市からだと満員ですが、途中駅では多少の空きが出るようです。
もしかしたらオープンして最初の外国人客だったのか、駅員がとても親切なことに感心しながら三江まで一気に移動しました。
【Alpha7II/Xebec 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Sun Xebec 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/07/24 Sun
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