2度目の挑戦も成功せじ

Lerebours et Secretan 10cmF3.5
本来であれば、本日から世界一周の旅の続きがドバイ到着と同時に始まるはずだったのですが、諸事情あって、上海で足止め状態のため、旅とは離れますが、前々回帰国したときに、ksmtさんと大判撮影して来たので、今日はそのときの作例に言及というか言い訳を書くことにしたいと思います。
前回と同じく原宿の某通りにてカメラを用意して、通りかかった理解ある女性に依頼して撮影したものです。
うーん、これはひどいですね。
撮影後のフィルムが再露光しないように引き蓋を撮影前のように差し込むのですが、どうもそれが不完全だったために光が漏れたということのようです。
また、フレーミングも我ながらよく理解できません。
レンズがかなりの広角であることは理解していたので、被写体にぐっと寄ることを意識していたはずなのですが、彼女たちが後退りしてしまったかのようです。

前回の大判初挑戦のときは、手持ちで撮ることにこだわって、ピントクラスでピント確認後フィルムホルダーを差し込み、その時にカメラが動いてしまったようで、ピント不正確な写真が出来上がってしまったので、今回はそうならないように一脚を使用しました。
一脚を使ってしまえばすでに手持ちではないので、だったら三脚を使うべきではとの指摘はごもっともで返す言葉がありませんが、それにしても一脚ならカメラ位置を固定できるとの考えはあまく、これもある程度習熟しないとカメラは平気で前後に動いてしまいます。
軽いカメラなら固定可能でしょうが、スピグラ+ペッツバールレンズの重さでは軽量の一脚はしなっている感じさえしますし、一脚が支えている以上に左手でカメラを固定していなければいけないというのが実際でした。

今回ルルブールを使用したのは積極的な理由があるわけではなく、たまたま手持ちのレンズボードの穴のサイズがほぼルルブールレンズの鏡胴の径と同じだったので、加工する必要なくテープで留めるだけで使用可能だったからです。
4×5で使うにはイメージサークルがかなり厳しく4角はケラレている状態でしたが、それでも構わないので、せっかく集めたペッツバールタイプのレンズはひととおりスピグラで使ってやりたいと考えています。
機会があれば、4×5以上のイメージサークルがあるレンズは5×7、8×10などで使いたいですが、現状でそこまでは無理なので、時間をみては4×5で各レンズを撮影していくというのが当面の目標です。

今回もフィルムのセッティングから、現像、デジタル加工までksmtさんに全面的にお世話になりました。
あれだけ世話を焼かせて結果がこれでは申し訳ないですが、次回は三脚使用も辞さず絶対に成功させて周囲をアッと言わせたいと思います。
大判をやるなら自分で現像すべきではの意見ももっともで、もちろん挑戦するつもりではいるのですが、現在の旅暮らしときどき帰国、では1日撮影に時間をとるのが精いっぱいで、そんな事情を察してくれたksmtさんに助けられています。
そんなヘルプもあってのんびり旅が続けられていることは忘れないようにしなければ。

4×5のスピードグラフィックは登場から何度かモデルチェンジしていて、そのバリエーションの豊富さも人気の一因のようですが、素人に困るのは互換性の有無などの情報がないことです。
最大の問題はレンズボードがすべて共通かどうかなのですが、というのは、スピグラ用のレンズボードは中古でも1万円近くしたりけっこう高価なのです。
たまに安く出てくるので、そういうのを見つけては買いためるのがよさそうですが、使用したいレンズの本数分集めるのは簡単ではなさそうです。
木製の新品が安く売られていて、これが使用可能なら大いに助かるのですが、たぶん互換性がないんだろうなと半分あきらめています。
形状的には周囲に溝があったりするので、手作りしたりオーダーしたりも簡単ではなさそうです。
安いボードで2500円くらいするので、30数本のレンズ分買うだけで10万円近くなって、涙が出てきそうです。
スピグラ愛好者は少なくないと思うのですが、みなさん、あまりレンズを持たないようにしたりしているのでしょうか。

話しは変わりますが、今年は写真家・浜谷浩氏の生誕100年で、確認できた限りでは少なくとも平塚や新潟で写真展が開催されます。
平塚はほとんど地元なので見学に行きますが、8月1日に浜谷浩氏をもっともよく知る多田さんの講演があるのを知って参加できないのが残念でなりません。
多田さんはわたしが旅立つ前に写真や旅について面倒を見ていただいた人でもあって、温かい人柄がそのままトークになる素敵な方です。
もしどなたか浜谷氏のファンはもちろん、写真になんとなくの興味があって見ても分かるかどうか心配という向きでも、多田さんの話付きで写真を見れば理解が深まるのは必定だと思います。
時間がある方はお調べになってぜひお出かけになってください。
【Sped Graphic/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】

スポンサーサイト
thema:ペッツバール genre:写真
Lerebours et Secretan 10cmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2015/07/25 Sat

双排扣常礼服

Lerebours et Secretan 10cmF3.5
しながわ宿場祭りの最終回です。
5日分でブログを書くと、長時間見物していたイベントだけに、ずいぶんと短いという気がしてしまいます。
最後は、宿場祭りといえばこの人ありの、美人女将…、ではなかった、紋次郎さんに登場してもらわないといけません。

実は、しながわ宿場祭りではカメラをサンダーソン・アダプター使用にしていただけではなく、自らも19世紀イギリス写真師に扮していたのでした。
といっても、もちろんなんちゃってレベルです。
シルクハットを被り、シャツはカフスボタンのウイングカラータイプ、ネクタイはスカーフでアスコットタイ風に締め、ウェストコートに上着はフロックコート、手荷物は白いトランクという出で立ちです。
ここまでするのも、紋次郎さんのコスチュームに影響されてのことです。

しかし、これだけ準備してみたものの、当日は半袖でちょうどいい暑さだったため、フロックコートなど着ることはできず、ウエストコート(日本語でチョッキのことです)も断念し、ネクタイもする気になれませんでした。
普段から帽子は慣れていないのに、それがシルクキットときては思いっきり頭が蒸れるは、汗がぽたぽたとカメラに落ちてくるはでかなり不快です。
そのシルクハットにトランクと言ういで立ちから、マジシャンとか怪しいペテン師と間違われたのもがっくりでした。

このフロックコートと言うのは、19世紀後半にイギリスで大流行したハーフ丈の外套です。
正面から見ると今あるコートと大きな差はないのですが、後ろ側はウェストが若干くびれてから広がりすとーんと落ちているところは、後の燕尾服に発展したと言われています。
その部分の縫製が難しいらしく、フロックコートは日本にも伝わったものの、今では縫製できる人はほとんどいないという貴重品となっているそうです。

現在、日本でフロックコートという名前で売られているものは、似て非なるものなんだそうですが、それでもかなり高価です。
それなら、安価に済ますべきだろうと、中国訪問の際にウイングカラーのワイシャツとともにオーダーしてみました。
フロックコートがどんなものか伝えるのは不可能なので、現代フロックコート風コートの写真を前後持っていってこれと同じデザインでとお願いします。
数日後の出来上がりは、正面は間違いなく写真そっくりに仕上げてくれましたが、後ろ側の難所はまったく無視されていました。
ダメ出ししたのですが、敵は先を読んでいたのか、わたしが手渡していた見本の写真は処分してしまったが、あの写真どおりにできていると言って一歩も譲らずで、泣く泣く持ち帰ってきたという顛末でした。

夕方、祭りが終わって、去年と同じように近くの公園のイベント会場で、紋次郎さんたちと1杯やることにしました。
日が落ちて少し涼しくなったので、せっかく持ってきたのだからとフロックコートもどきを着てみました。
正面から見れば普通のコートなので外観は面白くもなんともないのですが、シルクハットく組み合わさると雰囲気が無くはないようで、紋次郎さんにいいねと言ってもらいました。
紋次郎さんに受けたことで、失敗だったオーダーも少しは救われたような気がします。
何しろ外観は普通のコートなので、これから冬場には活躍してくれるでしょう。
【Alpha7 with Sanderson/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】
thema:ペッツバール genre:写真
Lerebours et Secretan 10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/10/12 Sun

桑德森受歓迎

Lerebours et Secretan 10cmF3.5
不調に終わったデジタル・サンダーソンですが、会場に来ていた人にはとても好評でした。
それはそうでしょう。後ろにはフイルムではなくデジタルカメラが付いているなんて誰も気付かないのですから。
何度も何度もすごいカメラですねと声を掛けられましたの゛、その都度これはインチキです実際の撮影はデジタルですと説明しました。
なんだという反応の人もいましたが、それでもそのアイディアを評価してくれたり、これほど古いカメラそのものを活用していることを面白いと言ってくれる人が多かったのは意外でした。

そんな人たちには、このカメラが1890年代に英国で製造されたことや、トロピカル仕様で当時海外に旅行したり移住したりする英国人のための特別製造だったこと、そのため木の美しさを最大限に活かした職人技で作られていることを自慢します。
いつものとおりにレンズが江戸時代に製造されたという自慢を加えることは忘れません。
こんなカメラを面白がる人たちですので、話も喜んで聞いてもらえます。
若い人たちに話しかけられたときは、ほんの数十年前までこういうカメラは写真館や観光地で使われていて、三脚を立てたカメラに斜光布でピント合わせをしたカメラマンが、ハーイ、笑ってください、チーズとレリーズボタンを押すやりかたを真似てやると、映画で見たことがあるなどと言って反応してくれます。
今でもこだわりのある写真観や写真機ファンは現役で使っているよと教えてあげると、フイルムすら触ったことのない世代が興味津々に目を輝かせています。

どこかで見たことのあるおばちゃんから、うわっ、すごいカメラと声を掛けられました。
あとで考えると、自○党の片○さ○き議員のようです。
その場で気付いていたら、アベノミクスで円安になって、レンズやカメラを買えなくなったじゃないかどうにかしてくれとでも言ってやればよかったか。

行列を見物しているときは、とても多くの人が並んでいましたが、わたしのカメラはさすがに目立つので、行列している人の多くがこちらを見てくれます。
ほとんどの人をこちらも撮影しましたが、驚きの顔やら興味深そうに見る顔やら、普通でない表情を捉えています。
ただし、そのほとんどでピントは合っていませんでしたが。

いずれにしても、使いこなせなかったサンダーソンが、コミュニケーションツールになったことは間違いなく、それは見物の人たちから、行列の参加者から、お偉いさんにまで波及していたということになります。
このカメラを構えれば、行列している人もこちらを見てくれるだろうとは機体はしていましたが、これほどまでとは予想していた以上の効果です。
実際には、サンダーソンはカメラとしてではなく、カメラの外観をしたα7とルルブールのペッツバールレンズを繫ぐアダプターとして使っているに過ぎないのですが。

作例は、行列の花だった藤娘です。
こちらは、昨日の女性とは別の着物関係のグループの中のおひとりで、さすがは皆さん普段から着物を着ている方々なので、立居ぶるまいなどとても決まっていました。
ところで作例をよく見ると着物と指にピントが合っているのにその中間の腕はボケていますし、漆の傘にも同じことが言えます。
ペッツバールの像面湾曲がうまく作用しているということですね。
このレンズでこの距離で撮るときは同じようなポーズと帽子を付けてもらって撮るのが良さそうです。
【Alpha7 with Sanderson/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】
thema:ペッツバール genre:写真
Lerebours et Secretan 10cmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2014/10/11 Sat

桑德森的限界

Lerebours et Secretan 10cmF3.5
わたしのサンダーソンには、無名のレンズとウニクムシャッター付きでしたが、たぶんF7.5とか暗いレクチリニア型レンズではないかと思います。
もちろんそのまま撮影してもよいのですが、レンズボードはカメラから外れますし、フランジなどを付けられればレンズ交換は楽勝です。
せっかくなので、マイブームとなっている愛用のペッツバールからどれかを付けてあげることにしました。

小型のハンドカメラなので、ボードも小さく大きなレンズは最初から付かないことは分かっていましたが、小さなレンズもフランジははみ出してしまいました。
ペッツバールは付けられないかと絶望的な気持ちになりましたが、試しにルルブールをボードに差してみると、もともと開いていた穴とレンズの径がぴたりと一致するではないですか。
フランジを固定しているのと違って強い力がかかるとまずそうですが、裏側をテープで固定するとしっかりと安定しました。

絶望から一転して、これでルルブールが使えると喜んだのも束の間、問題があることに気付きます。
小型のルルブールの焦点距離は10cmなので、レンズ鏡胴の中心あたりから設置するカメラの受光素子までそのくらいの距離を保てなければなりません。
サンダーソンのピント合わせは蛇腹の繰り出しですが、そのためにはレンズボードの下部にある金具を前方にあるレール部分に取り付けなければいけないのです。
レール部分まで繰り出してそこが無限遠なら問題ないのですが、その位置はすでに10cmをオーバーしているようで、無限遠が出せませんでした。

蛇腹が収納されていた少し前あたりが無限遠で、レールに固定した位置が4メートルほど、それより近距離はレールのノブを動かすことで蛇腹が前へ出て行くのでいくらでも寄ることはできます。
4メートルでは顔のアップで、これはこれで悪くはないですが、せっかくのきれいな着物を一部しか撮影することができません。
繰り出しはかなりできるようですので小さなものの接写は得意ですが、残念ながら人物撮影には不向きです。
くわえて、撮影時に気付いたのですが、せっかくのα7の液晶チルト気候は縦位置にすると使えません。
もっとも、縦位置にするというのは、ハンドカメラを横向きにすることになり、こんな不自然な撮影法は考えられないということになりそうです。
チルトしてさらに左右にターンできれば、デジタルバックをカメラが縦位置になるように付けることで解決するので、ソニーにはそういう機構に改良されたα8を発売してくれることを期待するしかありません。

ペッツバールが使用されていたのは、サンダーソンカメラが登場するはるか前のことで、その当時のカメラは箱の前面にレンズが付いていて蛇腹なしにフィルムバックの付いた内箱を前後させてピントを合わせる形態が主流でした。
サンダーソンに代表されるハンドカメラは、レクチリニアなどの小型なのに焦点距離が長いというレンズの特徴を活かして、前ブタを閉じるとレンズごと収納されたり、焦点距離が長い分レンズ後端からフィルムバックまでが長めになっています。
初期のカメラから比べればだいぶコンパクトになったといえるのです。
そんなカメラにペッツバールを付けることは最初から無理があったのかも知れません。

今日の作例では、レールぎりぎりにレンズを固定した位置での撮影です。
赤い着物がこれだけ似合う女性と言うのも珍しいでしょう。
日陰の中の木漏れ日にあった顔がとてもきれいで、露出を落として撮影してみました。
ピントが甘いですが、それでもかつらの継ぎ目はしつかり見えてしまうのが残念です。
もう少し離れることができれば、そのあたりも目立たないでしょうが、このカメラではそれができません。
【Alpha7 with Sanderson/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Lerebours et Secretan 10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/10/10 Fri

熱帯的桑德森

Lerebours et Secretan 10cmF3.5
3年くらい前だったと思いますが、イギリスのショップでサンダーソンのトロピカルカメラが売りに出ているのを見ました。
サンダーソンというのは、19世紀末にロンドンのホートン社が手作りしていたハンドカメラの名称です。
トロピカルカメラと言うのは、通常、外側が革張りになっていますが、熱帯地方の気候にも耐えうるように全体をマホガニーやチークなどの木で製造したカメラのことです。
外国向け仕様のため製造数が多くないことと、何よりも仕上げの工芸品とも言える美しさから今では人気が高く、同じロンドンにあったシンクレア社のウナ、グラスゴーのリザーズ社のチャレンジと並んでサンダーソンは3大トロピカルカメラの称号を得て、入手自体が困難です。

しかし、その時見つけたカメラはバックがマミヤの中判フイルム用に取り換えられていたためかとても安価で、むしろシートフィルムよりも120フイルムの方が使う機会があるので好都合と購入を決心しました。
たぶんサンダーソンの一般価格は15万円以上ですが、わたしの改造版は1/4くらいの価格です。
本来のフォーマットはハーフプレートサイズで、このサイズのトロピカルではないサンダーソンはそれよりも安く売られているので、オリジナルの状態にしたければ、それを買ってバックを交換すればよいのではとも考えました。

さて、中判での撮影ですが、これは残念ながら未だ実行に移せていません。
120フイルム用フィルムバックが付いているので、背後からピントを見ることができないので目測になってしまうからです。
バックを外して、レンズを蛇腹で繰り出してどの位置に来た時何メートルというスケールを作ればよいと分かりますが、無名のレンズにそこまでの労力をかける気になれず、もっぱら観賞用カメラになってしまっていました。

そこで考えたのが液晶でピント確認できるデジタルバックを導入することでしたが、中判用のデジタルバックは自動車が買えてしまうくらい高いので断念せざるを得ません。
次善策として考えたのが、35mmレンズ交換デジタルカメラ用バックを製作することでした。
一眼レフでは大きすぎてカメラサイズがはみ出してしまうし、APSサイズのミラーレスだともとの中判より小さすぎるか、などと悩んでいたところα7が登場しました。
APSも35mmも五十歩百歩だといえばそのとおりですが、これならやつてみようかなという気になりました。
ひとつの理由がα7の液晶はチルドアップできるので、ウェストレベルファインダーを見るような姿勢で撮影すれば、その方がハンドカメラの撮影フォームとしては自然のように思えたからです。

中国に行ったときに、件のサンダーソンとNEXマウントアダプターを持参して趣旨説明すると、そういう改造が得意な朋友がいるからと改造を引き受けてくれました。
サンダーソンのバックは真鍮の小さな金具で4隅を固定するようになっていて、同じ厚さの板の真ん中にNEXアダプターをはめ込むだけです。
半年近く待たされましたが、バックができたとの連絡が来ました。
木製でなかったのが少し残念でしたが、きれいな加工でNEXマウントバックが完成していました。
さあ、これでデジタル・サンダーソンで撮影できると考えましたが、もうこの頃のわたしはペッツバールレンズに深く嵌まっていて、せっかくなのでレンズはペッツバールに変えようと考えます。
実は、それからがまた少し長い道のりになってしまうのですが…。

今日の作例は、昨日に続いて江戸時代とも宿場ともあまり関係なさそうなコスチュームのブラスバンドとバトンの行列です。
これを無理に江戸時代風に置き換えると、三味線や太鼓の演奏に続いて流し踊りとなってしまうので、やはり地元の高校生たちが出演するには今のスタイルしかないでしょう。
人数も多いので、着物とか古風なスタイルで揃えるのは無理があります。
ただ、この学校の生徒は美人が多くて目が離せませんでした。
昨日の1日署長には、まだ若さで負けますが、被写体としては申し分ありません。
【Alpha7 with Sanderson/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】
thema:ペッツバール genre:写真
Lerebours et Secretan 10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/10/09 Thu

四次都不興

Lerebours et Secretan 10cmF3.5
去年、見物に行って楽しかった「しながわ宿場祭り」に、今年も足を運びました。
江戸時代の装束に仮装するイベントとしては恐らく最大規模のもので、撮影するものもたくさんあるのですが、逆にそういう機会だからと特殊なカメラを準備したことでいつも以上に撮影に難儀してしまいます。
普通と特殊の2パターンを用意すべきだったかなと反省です。

祭りには開会と同時に到着して、江戸装束の行列を撮影しようとスタンバッていたのですが、どうしたことか先頭は江戸時代とまったく関係なさそうなアイドルが警察署の1日署長でオープンカーに乗っています。
よくいわれるアイドルでしたら、わたしレベルの審美眼には同じくらいきれいに見える女性がこのあと着物で練り歩いてくれるので無視すればよかったのですが、このアイドルはレベルが高かったです。
パレードの進み方が遅いのをいいことに、思わずしばらく追いかけてしまいました。

実は、カメラのセッティングがまずく、ほほ4メートルほどでピント固定のような撮影になってしまったのです。
4回の撮影チャンスをつくったのですが、
1回目は、ピントを合わせようと悪あがきしてかえってピント合わず、
2回目は、ピント固定で集中して車が近づくのを待ちましたが、ピントが合う位置では反対側の沿道に手を降っていて後頭部撮影、
3回目は、ピントはタイミングを撮れれば合わせられたので、こちらを向くよう祈り、それは通じたものの手を降る白い手袋で片目しか写らず、
4回目は、露出をオーバー目に臨んだのが裏目で、色だけ飛んだような写りに、
と、すべて失敗でした。
比較するまでもなく、4回目がいちばんマシなので、これを採用するしかありません(微妙に後ピン)。

肝心の彼女のプロフィールですが、すっかり忘れてしまいました。
確かエリさんという名前だったと思いますが、写真がこれでは調べたりする気力もありません。
沿道にいた女性からも、すご~いきれいとか、可愛すぎるなどと声があがっていました。
ちなみに手前にいるのは、これも調べていませんが、本物の警察署長だと思われます。
このご時世なので、警備上の理由で同乗するのかも知れませんが邪魔ですし、なにより役得が羨ましすぎです。

しかし、それにしても宿場祭りでみな江戸時代のコスチュームになることを考えると、リキシャか山車か何かに乗って着物姿で登場してほしかったと思います。
祭り前夜にはおいらん道中という催しもあったようですが、アイドルが遊郭の女性に扮するというのがタブーでなければそれがよかったのではないでしょうか。
あるいは、警察所長と言うことで、これだけの美人なら、岡っ引きのかっこうをしても案外似合ったように思われます。
1日署長だからと言って、警官のかっこうというのはあまりに芸がありません。
【Alpha7 with Sanderson/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】
thema:ペッツバール genre:写真
Lerebours et Secretan 10cmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2014/10/08 Wed

蘿蔔跳舞

【Alpha7/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】
経堂まつりに行って最大の楽しみは、これでした。
東京農大と言えば、誰しも真っ先に思い出す、大根踊りです。
テレビでは何度か見る機会がありましたが、本物を見たのはこれが初めてです。
そもそも応援団という存在そのものが一般市民には隔絶された存在で、そう簡単に見ることができないものです。
野球の試合でも見に行けばごく普通に行われているのかも知れませんが、すぐ目の前で大根踊りを楽しめる経堂祭りのすばらしさを実感てきました。

それにしてもなぜに応援団で大根踊りなのでしょうか。
大根から連想される言葉には大根役者とか大根足とかあって、どちらかと言えばネガティブな意味で引用されるようなのですが、一方で大根はビタミンAやCなどの栄養素が豊富で、おでんの具としていちばん人気を誇るなど食品としては誇るべきものです。
大根の言葉としての不遇を気の毒に思った農大生が、名誉回復のために大根を応援しようとしたのではないかと考えました。

もしくは、大根踊り=無伴奏チェロ組曲説です。
大根踊りは、応援としては大根を持っているというだけで一見するとシンプルな繰り返しです。
応援団に入る人のほとんどが大学から始める初心者でしょうから、まずは基本的な動きを体に覚えさせることが重要で、単純な動きは奥行きがあってなかなか極まるということはありません。
バッハの無伴奏チェロ組曲も一聴すると練習曲のような味気なさに感じられますが、演奏を繰り返すことでそのすばらしさが体感的に分かり、その深みを知ることになるというものです。

また、あえて大根を持つことで、周りに動じない度胸付けさせようとしたのは、先輩からの心遣いなのでしょうか。
作例の大根は妙に光沢がありすぎて、ホーローか瀬戸物のように見えて、現実味がありません。
大根は冬野菜なので、農大生としては、季節違いの大根を使うわけにはいかず、フェイクを使っているのでしょうか。
あるいは、単純な動きの繰り返しだけに指先に力が入ってしまい、本物だと握りつぶしてしまうと いうことで、瀬戸物を使っているのかなどと想像もできます。

さて、この後日本酒を飲んだりして散策していると、ポツポツと大粒の雨が落ちてきて、アレッと思う間もなく激しいスコールに変わりました。
雷もかなり近くで鳴っています。
むかしはこのような現象を夕立と言ったような記憶がありますが、今は死語になってしまったのか、ゲリラ雷雨というようになったようです。
脱法ドラッグが危険ドラッグになったように、名前を変えてインパクトを持たせようという作戦でしょうか。
脱法ドラッグが危険ドラッグと名称を変えたところで物自体は変わりませんが、夕立から名前を変えたゲリラ雷雨は年々激しさを増しているという違いはありました。

しばらくお茶を飲んだりして時間をつぶしましたが、雨脚が弱まる気配はありません。
あきらめて帰宅することにしました。
大根踊りの次に楽しみにしていたサンバのパレードは、残念ながら中止になってしまったようです。
【Alpha7/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】
thema:ペッツバール genre:写真
Lerebours et Secretan 10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/08/14 Thu

集団扮演

【Alpha7/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】
関東では夏から秋にかけてがお祭りのシーズンのようです。
由緒ある神社の例大祭は、神輿や場所によっては大きな山車が出るところもあって、担ぎ手たちの勇壮な姿は一見に値します。
一方で、自治体や地域の住民参加イベントとしての祭りというのも実に多く開催されています。
ダンスや和太鼓、音楽の演奏をはじめ、阿波踊り、よさこい、エイサー、ねぶた等の有名祭りの地元版を開催してしまうようなローカル祭りも多いです。

開催時期は7~8月に集中していて、夏休みの子どもさんに楽しんでもらおうという主催者の思いを感じます。
東京・神奈川だけでも、この時期は毎週末このような祭りが開催されていて、ペッツバールでの人物撮影を主体とするようになってからは被写体探しにちょうどいいとせっせと出掛ける毎週末になってしまいました。
会場に行くと演技者はとても真剣で、観覧者は楽しそうで、みんな好い表情をしているので、自然とこちらも楽しく見たり撮影したりできるのがいいなと思います。

これから秋にかけてはより楽しみにしている祭りがあります。
品川宿場祭り、大磯宿場祭り、与野大正時代祭りなどです。
いずれも、江戸時代や大正時代など当時の衣装を着こんで、かつ当時の風俗なんかを見せたりしながら楽しむ祭りです。
広く参加者を募るので、なんちゃって江戸時代的な服装の人が多いですが、骨董屋さんで買ったり写真から自作したりとかなり凝った出で立ちの人も少なくないので、そういう様子を見学するのも楽しいんです。
祭りというよりは、おとなの集団コスプレといった方がいいかも知れません。

大正だとライカや蛇腹式カメラが似合うのですが(大正時代にはまだライカは製造されていないのですが)、江戸時代ですとレンズはまさにペッツバールの出番です。
もともとが江戸時代をテーマにしている祭りの参加者なので、江戸時代のレンズだとペッツバールを紹介するととても興味をもってもらえるのがまた好いのです。

できれば、観覧者、撮影者ではなく、同時に参加者にもなれるような服装で祭りに行きたいと考えています。
実はすでになんちゃってですが、古いカメラを用意してあり、この秋にはデビューさせようと考えています。
何がなんちゃってかと言えば、小型木製カメラのシートフィルムを装備する部分を取り外して、NEXマウントのボードを取り付けたので正面から見ると古いカメラですが、実際に撮影しているのはα7というカメラなのです。
服装についてですが、幕末のころはすでに日本にもカメラがもたらされていて、日本人の写真史がいたくらいですから、着物を着ていくのがベストですが、けっこう値段が張りますし、買ったはいいが着ることができるのか自信がありません。

そこで考えたのが、当時のヨーロッパやアメリカの写真師の服装です。
それこそダゲレオタイプや湿板写真などで見たことがありますが、フォーマルな服装に蝶ネクタイと山高帽という出で立ちです。
黒のスーツとウィングカラーのシャツ、小さなボータイ、現行品の山高帽をすべて安物でいいので揃えれば恰好はつくのではないかと思うのです。
あとは、カメラバッグという訳にはいかないでしょうから、カメラを入れる小さなトランクが欲しいですね。
秋の祭りシーズンまでにすべて揃えることができるでしょうか。

夏祭りがたくさんあるのに、○×時代祭りのようなイベントはなぜみな秋なんだろうと思っていましたが、かつらだったり衣装だったり、化粧もが、夏の暑さとは相いれないからだと気付きました。
その意味で、本日の作例の女性は熱い経堂祭りの中で、これだけの衣装で涼しげでいただけで素晴らしいことだと思いました。
夕方暗くなっていて色が冴えないですが、日中にまた撮影できれば、もうちょっといい感じに撮影できると思いますので品川か与野でお会いできないものかと考えています。
【Alpha7/Lereboures et Secretan 10cmF3.5 F3.5】
thema:ペッツバール genre:写真
Lerebours et Secretan 10cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/08/13 Wed
| home | next